開戦。

1970年7月、エドウィン・スターが歌った。

「戦争の意味ってなんだ? 間違いなく意味なんてない! 戦争とは、オレが軽蔑するもの。なぜなら、多くの罪なき人々の命を奪うものだから。なぜなら、多くの母の目に涙を流させるものだから。戦争の友人は、葬儀屋だけ。戦争は人類の敵…」(「ウォー(邦題、黒い戦争)」より)

1971年2月、マーヴィン・ゲイが歌った。

「お母さん、お母さん、あまりに多くの母親たちが泣いている。兄弟よ、兄弟よ、あまりに多くの仲間たちが死んでいく。今日、ここに愛をもたらすために解決の糸口を見出さなければ。お父さん、お父さん。僕たちはエスカレートする必要なんかない。

ねえ、わかっているでしょう。戦争(戦い)は、答えにはならないんだよ。唯一愛だけが、憎しみに打ち勝つことができるんだ。僕に体罰を与えないで。話あって(僕に語りかけて)、そうすれば、今、何が起こっているかわかるはずだ」(「ホワッツ・ゴーイング・オン」より)

1976年10月、スティーヴィー・ワンダーが歌った。

「友人のみなさん、おはよう、あるいは、こんばんは。あなたの味方の(フレンドリー)アナウンサーです。今日は、あらゆる人々に伝えねばならない重大なニュースがあります。私が言おうとしていることは、世界の大惨事を意味することになるかもしれません。あなたの喜びや笑いを、涙や痛みに変えてしまうかもしれません。

それはつまり、今日、愛が愛そのものを必要としている、ということなのです。遅れてはなりません。あなたの愛を今すぐに送ってください。憎しみが蔓延し、多くの心を傷つけています。手遅れにならないうちに、止めなければなりません。邪悪な力があなたを取りこもうとしています。もし放っておけば、悪の力はすべての人類を破壊してしまいます。ですから、私たちは何か予防策を講じなければなりません。平和と愛を宝物のように思うなら、私の話を聞いてください。

それはつまり、今日、愛が愛そのものを必要としている、ということなのです。遅れてはなりません。あなたの愛を今すぐに送ってください」(「ラヴズ・イン・ニード・オブ・ラヴ・トゥデイ(邦題、ある愛の伝説)」より)

70年8月29日、エドウィン・スターの「ウォー」は、全米ナンバー・ワンに輝いた。

71年3月27日、マーヴィンの「ホワッツ・ゴーイン・オン」は、全米ソウル・チャートでナンバー・ワンに輝いた。

76年10月16日、スティーヴィーの「ラヴズ・・・」の入ったアルバム『ソングス・イン・ザ・キー・オブ・ライフ』は、全米アルバム・チャートで1位初登場の快挙をなしとげた。

ナンバー・ワンは、人々の支持を得たということ。

32年前の3月、世界は「ホワッツ・ゴーイング・オン」を聞いていたはずなのに。

音楽にはメッセージがあります。
There’s a message in the music!

今日は3曲メドレーでお送りしました。お相手は、あなたのフレンドリー・アナウンサーでした。


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