バリー・ホワイト、脳梗塞(のうこうそく)

ビルボード電子版が5月19日報じたところによると、ソウル・シンガー、バリー・ホワイトが最近脳梗塞を起こした。ホワイトの娘、シャヒーラによると、バリーは昨秋から腎臓疾患をわずらっており、去る5月1日、脳梗塞を起こし、言語障害になっているという。

そのため、現在右半身が麻痺しているが、精神的には問題はなく、腎臓移植ができるための健康状態の回復を待っている。

バリー・ホワイトの所属レーベル、デフ・ジャム・グループによると、バリーは昨秋以来、高血圧による腎臓機能の低下により人工透析を受けていた。5月1日、腕にカテーテルを注入する手術を受けたが、脳梗塞を起こしたという。

ただし、これは小さなもので、復活し、歌うことに問題はない、としている。

一方、ロスアンジェルス市はサウスパーク地区のリクリエーションセンターに「バリー・ホワイト」の名前を冠することを決めた。これは、彼が同地区で育ったことにちなんでのもの。

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低音。

バリー・ホワイトと言えば、その低音の声が最大の魅力。コンサートでは70年代中期に一度来日している。1944年9月生まれということで、現在58歳。最近ではテレビ・ドラマ「アリー・マイ・ラヴ」の中で彼の作品が使われたり、実際彼が番組に登場したりして、人気復活しているところ。

彼の音楽をさして、英語でget-it-on musicと表記する。直訳すれば「やるときの音楽」。なるほど。今回初めてこの表現を知った。確かに、彼のセクシーでセンシュアルな音楽は、まさにベッドタイム・ミュージック。ほかにもget-it-on musicといえば、マーヴィン・ゲイ、テディー・ペンダーグラス、アイズレー・ブラザースなどなど、いろいろある。

僕が彼の中で非常に好きなのが、ビリー・ジョエルの「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」。バリーが歌っているヴァージョンはイントロに彼独特のナレーションをいれて、情感豊かに歌う。アルバム・ヴァージョンが長くて、とてもいい。シングル・ヴァージョンはちょっと短くなっていて、物足りない。

そのほかでは、最近だとクインシー・ジョーンズの「シークレット・ガーデン」でのバリーの声も印象的だった。早期回復を祈りたい。


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