ノーナ・ゲイ、NBAオールスターで国歌斉唱

来る2004年2月12日(木)から16日(月)まで行われるアメリカ・バスケットボールNBAのオールスター・ゲーム・イヴェントで、ノーナ・ゲイが国歌斉唱を行う。ノーナがロスアンジェルスのステイプルズ・センターで歌うのは、土曜日の予定。ノーナ・ゲイは、故マーヴィン・ゲイの娘で、29歳。父マーヴィン・ゲイは1983年の同オールスターで国歌斉唱を行った。

今回の国歌斉唱では、かつてのマーヴィン・ゲイの音も使い、「ゴースト・デュエット」をライヴで見せる、という。この曲の音楽総監督は、ジャム&ルイスでおなじみのジミー・ジャムがてがける。デジタル処理された映像とともに、ノーナが歌う。

オールスターがロスアンジェルスに戻ってくるのは、ちょうど21年ぶり。つまり前回マーヴィンが歌って以来という。83年のオールスター・ゲームでどちらかが勝ったかを覚えている人は少ないが、マーヴィン・ゲイが国歌を歌ったことは、皆よく覚えているはずだ。

アブドゥール・ジャバールはこういう。「(マーヴィンの国歌は)ジミ・ヘンドリックスがウッドストックで歌った国歌を思い出させてくれた。マーヴィンは国歌の雛型を完璧に変えて、人々の目を覚ませたんだ。『オレたちは黒人で、同時にオレたちはアメリカ人だ』というコンセプトを見事に表した。国歌の解釈を変えてもいいということを知ったんだ」

今度国歌を歌うノーナ・ゲイは、ナタリー・コールの父親とのデュエット「アンフォーゲッタブル」と比べてこう語る。「その違いは、ナタリーはレコードで、私はライヴで歌うというところかしら。とても緊張するけど、興奮もするわ。私が父と一緒に歌うなんて信じられない」

父がオールスターで歌ったとき、ノーナはまだ8歳だった。それが彼女が見る最後のステージとなった。彼女は振り返る。「父のどこかに、自分は死にたいと思っていたところがあったようだわ。でも、自殺はしたくなかった。父と祖父は強烈な個性でぶつかっていて、お互い、好きにはなれなかった」

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国歌斉唱。

ノーナ・ゲイがNBAオールスターで国歌を歌うという。83年のマーヴィンの斉唱はあまりに印象的だ。マーヴィンのヴァージョンはビデオにもなっているし、また、CD化もされているので、ご存知の方も多いだろう。それから21年後、その娘と父がゴーストデュエットで共演。これは見ものだ。一体どんな風になるのだろうか。

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