(続き)(下のPart 1からお読みください)
ここに登場した連中は、果たしてサヴァイヴした(生き残った)のか。ということは、彼らはストロング(強者)だったのか。そうではないはずだ。彼らは、例えばサム・ムーアなど弱い人間だったに違いない。だが、生き残っている。あるいは、サヴァイヴしなかったアーティストも、多数いるはずだ。そこに光をあててもおもしろい。もし、ここに登場した連中が強者で生き残ったというのであれば、いかに生き残ったか、その過程をもっと掘り下げないと。インタヴューからでてくるコメントが、表面的なのだ。もちろん、普段着の、下世話な本音トークがあって面白いところも多々あるのだが、それは映像作品としてはあくまで調味料的な存在であり、本筋にはしっかりとしたストーリーラインがなければならない。勝者は生き残ったのか。勝者でなければ生き残れなかったのか。弱者はどうなったのか。テーマの見つめ方、掘り下げ方がたりないので、ドキュメンタリーとしてはどうしても物足りない。ああ、それにしても、これだけの素材があって、実にもったいない。未発表フィルムがあるなら、全部見せてもらって、編集させてもらいたいものだ。(笑)
ダイアナ・ロスではなく、メリー・ウィルソンがでてくるのはなぜか。その説明が欲しい。もちろん、ダイアナはスーパースターとなったが、メリーはいまだにクラブでダイアナのヒット曲を歌っている、という悲惨さを見せたいのか。どうも、あちこちで詰めが甘い。それぞれのアーティストたちの関連性というか、つながりというものがない。だからどうしても、誰かに感情移入ができない。よって、泣けない。仮にサム・ムーアを軸にストーリーを展開させていけば、それはそれで徐々に感情移入できるだろう。ルーファス・トーマスでもいい。彼の場合、2001年に亡くなるのだから、その葬式部分がはいってもいいはずだ。
おそらく、ヒントは、ジェリー・バトラーのインタヴューや、彼が書いたという自伝『オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ』あたりにあるのではないか。あるいは、ルーファス・トーマスの物語の中にあるかもしれない。サム・ムーアのストーリーにもすばらしいものはあるはずだ。
いずれにせよ、このような音楽ドキュメンタリーが作られること自体を評価しよう。しかし、あ〜、こういう作品を見ると、僕もドキュメンタリー映画が作りたくなってきた。
ここに登場した連中は、果たしてサヴァイヴした(生き残った)のか。ということは、彼らはストロング(強者)だったのか。そうではないはずだ。彼らは、例えばサム・ムーアなど弱い人間だったに違いない。だが、生き残っている。あるいは、サヴァイヴしなかったアーティストも、多数いるはずだ。そこに光をあててもおもしろい。もし、ここに登場した連中が強者で生き残ったというのであれば、いかに生き残ったか、その過程をもっと掘り下げないと。インタヴューからでてくるコメントが、表面的なのだ。もちろん、普段着の、下世話な本音トークがあって面白いところも多々あるのだが、それは映像作品としてはあくまで調味料的な存在であり、本筋にはしっかりとしたストーリーラインがなければならない。勝者は生き残ったのか。勝者でなければ生き残れなかったのか。弱者はどうなったのか。テーマの見つめ方、掘り下げ方がたりないので、ドキュメンタリーとしてはどうしても物足りない。ああ、それにしても、これだけの素材があって、実にもったいない。未発表フィルムがあるなら、全部見せてもらって、編集させてもらいたいものだ。(笑)
ダイアナ・ロスではなく、メリー・ウィルソンがでてくるのはなぜか。その説明が欲しい。もちろん、ダイアナはスーパースターとなったが、メリーはいまだにクラブでダイアナのヒット曲を歌っている、という悲惨さを見せたいのか。どうも、あちこちで詰めが甘い。それぞれのアーティストたちの関連性というか、つながりというものがない。だからどうしても、誰かに感情移入ができない。よって、泣けない。仮にサム・ムーアを軸にストーリーを展開させていけば、それはそれで徐々に感情移入できるだろう。ルーファス・トーマスでもいい。彼の場合、2001年に亡くなるのだから、その葬式部分がはいってもいいはずだ。
おそらく、ヒントは、ジェリー・バトラーのインタヴューや、彼が書いたという自伝『オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ』あたりにあるのではないか。あるいは、ルーファス・トーマスの物語の中にあるかもしれない。サム・ムーアのストーリーにもすばらしいものはあるはずだ。
いずれにせよ、このような音楽ドキュメンタリーが作られること自体を評価しよう。しかし、あ〜、こういう作品を見ると、僕もドキュメンタリー映画が作りたくなってきた。
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