殿堂。
プリンス、デルズ、ジョージ・ハリソン、トラフィックなどが、19回目を迎えるロックンロール・ホール・オブ・フェイム(殿堂)入りを果たし、15日、ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルでその授賞式が行われた。
プリンスは、3時間におよぶショウのトップバッターとして登場、「レッツ・ゴー・クレイジー」、「サイン・オー・タイムス」、「キス」の3曲を演奏。大好評を博した。彼はまた、ショウの最後、ジョージ・ハリソンへのトリビュート「ホワイル・マイ・ギター・ジェントル・ウィープ」のところでも、参加した。このほかに殿堂入りしたアーティストは、ボブ・シーガー、ZZトップ、ジャクソン・ブラウンなど。
プリンスはステージで、「デビュー当初は、かなり(クリエイティヴな)自由を獲得することに執着していた。僕は自分が思った以上に、すばらしい音楽の旅をすることができた。若いアーティストに一言アドヴァイスをするのであれば、精神的な導き(支柱)がなければ、時として、あまりに多くの自由は精神性(ソウル)を失わせることにもなる。若いミュージシャンのみなさんも、このすばらしき音楽の旅が最高のものになるように。旅は終わらないから」と語った。そして、こう付け加えた。「本当の友人や、メントゥアー(恩師、尊敬できる人、師匠)は、自分が給料を払っている人物の中にはいないものだ」
プリンスは、この授賞式の後、NPGファンクラブのメンバーのために、ニューヨークのクラブ・ブラックでライヴ・パフォーマンスを見せた。
「オー、ホワット・ア・ナイト」や「ステイ・イン・マイ・コーナー」などの大ヒットを多数持つヴェテランR&Bグループ、デルズはハイスクール時代の友人同士が現在も同じメンバーの長寿グループ。50年以上の歴史を数える。デルズのメンバー、チャック・バークスデールは、「この賞がオージェイズやマンハッタンズ、ウィスパーズ、チャイライツなどにも与えられればいいと思う」と述べた。さらに、彼らは「私たちはたくさんのヒットをだした。だが、そのほとんどで、私たちは金をもらっていない。だから、今そこにいる皆さん方は我々に印税の借りがあるということだ。我々はみなさんのところに集金にうかがうつもりだ」 この後、彼らは「オー、ホワット・ア・ナイト」を歌った。
『殿堂入り』する条件は、初のレコードリリースから25年以上たっているということ。この条件にあてはまるアーティストが候補としてあげられ、そこからさらにノミネートが絞り込まれ、受賞となる。またビートルズのメンバーのうち、これで、ジョン、ポールにつづいてジョージも獲得。残るはリンゴだけとなった。
http://www.rockhall.com
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
先輩。
プリンスが若いミュージシャンに向けて、ということでスピーチをした。そうかあ。デビューして、もう25年たつんだ。はやいなあ。デビューしたときは彼が若いミュージシャンだったのに、って、当たり前だ。しかし、「本当の友達は、自分が給料を払っている連中の中にはいない」というのは強烈だ。よほど、今まで痛い目にあったのだろう。
それにしても、このスピーチからは、プリンスも丸くなったなあ、というか、変化したなあ、ということを感じた。あれだけ、クリエイティヴ・フリードムを必死になって獲得しようとして、そして、実際獲得したものの、それでもまだ、ぶつかって、飛び出して、試行錯誤を繰り返してきた。
僕は前回の来日(2002年11月)の時、ずいぶんミュージシャンであることをエンジョイしているなあ、と感じたものだが、こういう心境の変化があったわけだ。妙に、なるほどと思ってしまった。
デルズは1952年頃に結成されたが、1960年以来メンバーは代わっていないという。それも奇跡である。
On the Net:
http://www.rockhall.com
New York Times:
http://www.nytimes.com/2004/03/16/nyregion/16rock.html
Billboard:
http://www.billboard.com/bb/daily/article_display.jsp?vnu_content_id=1000463165
Prince Inducted Into Rock and Roll Hall
(AP, 03/16/2004 7:41 AM)
プリンス、デルズ、ジョージ・ハリソン、トラフィックなどが、19回目を迎えるロックンロール・ホール・オブ・フェイム(殿堂)入りを果たし、15日、ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルでその授賞式が行われた。
プリンスは、3時間におよぶショウのトップバッターとして登場、「レッツ・ゴー・クレイジー」、「サイン・オー・タイムス」、「キス」の3曲を演奏。大好評を博した。彼はまた、ショウの最後、ジョージ・ハリソンへのトリビュート「ホワイル・マイ・ギター・ジェントル・ウィープ」のところでも、参加した。このほかに殿堂入りしたアーティストは、ボブ・シーガー、ZZトップ、ジャクソン・ブラウンなど。
プリンスはステージで、「デビュー当初は、かなり(クリエイティヴな)自由を獲得することに執着していた。僕は自分が思った以上に、すばらしい音楽の旅をすることができた。若いアーティストに一言アドヴァイスをするのであれば、精神的な導き(支柱)がなければ、時として、あまりに多くの自由は精神性(ソウル)を失わせることにもなる。若いミュージシャンのみなさんも、このすばらしき音楽の旅が最高のものになるように。旅は終わらないから」と語った。そして、こう付け加えた。「本当の友人や、メントゥアー(恩師、尊敬できる人、師匠)は、自分が給料を払っている人物の中にはいないものだ」
プリンスは、この授賞式の後、NPGファンクラブのメンバーのために、ニューヨークのクラブ・ブラックでライヴ・パフォーマンスを見せた。
「オー、ホワット・ア・ナイト」や「ステイ・イン・マイ・コーナー」などの大ヒットを多数持つヴェテランR&Bグループ、デルズはハイスクール時代の友人同士が現在も同じメンバーの長寿グループ。50年以上の歴史を数える。デルズのメンバー、チャック・バークスデールは、「この賞がオージェイズやマンハッタンズ、ウィスパーズ、チャイライツなどにも与えられればいいと思う」と述べた。さらに、彼らは「私たちはたくさんのヒットをだした。だが、そのほとんどで、私たちは金をもらっていない。だから、今そこにいる皆さん方は我々に印税の借りがあるということだ。我々はみなさんのところに集金にうかがうつもりだ」 この後、彼らは「オー、ホワット・ア・ナイト」を歌った。
『殿堂入り』する条件は、初のレコードリリースから25年以上たっているということ。この条件にあてはまるアーティストが候補としてあげられ、そこからさらにノミネートが絞り込まれ、受賞となる。またビートルズのメンバーのうち、これで、ジョン、ポールにつづいてジョージも獲得。残るはリンゴだけとなった。
http://www.rockhall.com
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
先輩。
プリンスが若いミュージシャンに向けて、ということでスピーチをした。そうかあ。デビューして、もう25年たつんだ。はやいなあ。デビューしたときは彼が若いミュージシャンだったのに、って、当たり前だ。しかし、「本当の友達は、自分が給料を払っている連中の中にはいない」というのは強烈だ。よほど、今まで痛い目にあったのだろう。
それにしても、このスピーチからは、プリンスも丸くなったなあ、というか、変化したなあ、ということを感じた。あれだけ、クリエイティヴ・フリードムを必死になって獲得しようとして、そして、実際獲得したものの、それでもまだ、ぶつかって、飛び出して、試行錯誤を繰り返してきた。
僕は前回の来日(2002年11月)の時、ずいぶんミュージシャンであることをエンジョイしているなあ、と感じたものだが、こういう心境の変化があったわけだ。妙に、なるほどと思ってしまった。
デルズは1952年頃に結成されたが、1960年以来メンバーは代わっていないという。それも奇跡である。
On the Net:
http://www.rockhall.com
New York Times:
http://www.nytimes.com/2004/03/16/nyregion/16rock.html
Billboard:
http://www.billboard.com/bb/daily/article_display.jsp?vnu_content_id=1000463165
Prince Inducted Into Rock and Roll Hall
(AP, 03/16/2004 7:41 AM)
コメント