(若干ネタばりになります。これからごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)
【ファンクの伝道師〜メイシオ】
伝道。
いきなり、大全開。ルーファス&シャカ・カーンの「ワンス・ユー・ゲット・スターテッド」からファンクの嵐が始まった。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、トランペット、トロンボーン、バックコーラス2人に、メイシオのサックスという布陣。メイシオ名義の来日は、2001年4月以来ということで、4年5ヶ月ぶり。ただし、2002年秋のプリンスのツアーに参加していることで、その炸裂ぶりも記憶に新しい。とはいっても、それももう3年前か。
メイシオ・パーカーは、あのジェームス・ブラウンのバックバンド、JBズで長くサックスを吹いていたヴェテランである。ファンクを吹かせたらぴか一のサックス奏者である。自らの音楽を、「98%のファンクと2%のジャズ」と公言してはばからない。
トランペット、トロンボーン、サックスという3管(楽器)がファンクの度合いをぐっとひきあげる。トロンボーン担当は、さしずめ、JBズのフレッド・ウエスリー役。
3曲目に、今は亡きルーサー・ヴァンドロスの歌でも知られる「イフ・オンリー・フォー・ワン・ナイト」(ソングライターは、ブレンダ・ラッセル)をしっとりとスムース・ジャズ風に聴かせるが、それでも、そこはメイシオ。どんなにスローをブロウしても、ソウル度が醸し出される。また、リン・コリンズ(故人)の「シンク」は、元JBズのマーサ・ハイが歌う。これは、実にいい感じで、マーサの魅力が存分にでる。そして、それに続いて、メイシオがサングラスをかけてスローの曲を歌い始める。あのレイ・チャールズの「ジョージア・オン・マイ・マインド」だ。レイの曲でいえば、メイシオはこれまでにも「ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー」なども録音している。レイ・チャールズはメイシオの最大のアイドルだという。
メイシオのサックスを見ていて気がついたことがあった。彼は最近ほとんどのサックス奏者が使うワイアレスマイクを使っていない。マイクスタンドに立てたマイクに向かって吹く。途中で、そこからはずれて3−4歩だけ右、左に歩いた。当然、マイクからの音がなくなるのだが、会場にはメイシオのサックスが十分に鳴り響いていた。きっとかなりの音量があるのだろう。ワイアレスを使わないのにはなにか理由があるのかな。
フロントに立つ全員がびしっとスーツにネクタイをきめていて実にかっこいい。
「パス・ザ・ピーズ」からアンコールにかけては、観客は全員立ち上がった。今回の東京の初日ということで、若干、のりの部分で最高潮ではなかったが、週末にかけてどんどん盛り上がっていくことだろう。
ジェームス・ブラウンのチルドレンのひとり、メイシオ。まさにファンクの創始者ミスター・ブラウン直系の、もうひとりのファンク伝道師だ。
+++++
Setlist (revised according to Bluenote Web Page)
(カッコ内のアルバムは、メイシオ・ヴァージョンが収録されているメイシオのアルバムです。7,13はJBズ時代の録音、アンコール曲はジェームス・ブラウンの大ヒットとしても知られます)
show started 21:32
1. Once You Get Started ("Made By Maceo"--2003)
2. Off The Hook ("Made By Maceo"--2003)
3. Baby Knows (Prince)
4. If Only For One Night (Luther Vandross)
5. Quick Step ("Made By Maceo"--2003)
6. Shake Everything You’ve Got ("Life on Planet Groove"--1992)
7. Doin’ It To Death (Fred Wesley & The JB’s)
8. Think (About It) (Martha High)(Originally recorded by Lynn Collins)
9. I’m Gonna Teach You ("School’s In!"---2003)
10. Georgia On My Mind ("Life on Planet Groove"--1992)
11. Got To Get U ("Life on Planet Groove"--1992)
12. Those Girls ("Made By Maceo"--2003)
13. Pass The Peas ("Life on Planet Groove"--1992)
Enc. Make It Funky ("Maceo; Soundtrack" --1994)
〜Soul Power 92〜My Baby Loves You
show ended 22:59
+++++
■メンバー
メイシオ・パーカー(サックス、ヴォーカル)、Maceo Parker(sax,vo),
コリー・パーカー(ヴォーカル)、Corey Parker(vo),
マーサ・ハイ(ヴォーカル)、Martha High(vo),
ロン・トゥーリー(トランペット)、Ron Tooley(tp),
グレッグ・ボイヤー(トロンボーン、ヴォーカル)、Greg Boyer(tb,vo),
モーリス・ヘイズ(キーボード)、Morris Hayes(key),
ブルーノ・スペイト(ギター)、Bruno Speight(g),
ロドニー“スキート”カーティス、Rodney "Skeet" Curtis(b),
ジャマル・トーマス(ドラムス)、Jamal Thomas(ds)
■ブルーノートウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20050901.html
9月1日から7日まで(4日=日曜休み)
+++++
(2005年9月1日木曜、ブルーノート東京セカンド=メイシオ・パーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Parker, Maceo
【ファンクの伝道師〜メイシオ】
伝道。
いきなり、大全開。ルーファス&シャカ・カーンの「ワンス・ユー・ゲット・スターテッド」からファンクの嵐が始まった。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、トランペット、トロンボーン、バックコーラス2人に、メイシオのサックスという布陣。メイシオ名義の来日は、2001年4月以来ということで、4年5ヶ月ぶり。ただし、2002年秋のプリンスのツアーに参加していることで、その炸裂ぶりも記憶に新しい。とはいっても、それももう3年前か。
メイシオ・パーカーは、あのジェームス・ブラウンのバックバンド、JBズで長くサックスを吹いていたヴェテランである。ファンクを吹かせたらぴか一のサックス奏者である。自らの音楽を、「98%のファンクと2%のジャズ」と公言してはばからない。
トランペット、トロンボーン、サックスという3管(楽器)がファンクの度合いをぐっとひきあげる。トロンボーン担当は、さしずめ、JBズのフレッド・ウエスリー役。
3曲目に、今は亡きルーサー・ヴァンドロスの歌でも知られる「イフ・オンリー・フォー・ワン・ナイト」(ソングライターは、ブレンダ・ラッセル)をしっとりとスムース・ジャズ風に聴かせるが、それでも、そこはメイシオ。どんなにスローをブロウしても、ソウル度が醸し出される。また、リン・コリンズ(故人)の「シンク」は、元JBズのマーサ・ハイが歌う。これは、実にいい感じで、マーサの魅力が存分にでる。そして、それに続いて、メイシオがサングラスをかけてスローの曲を歌い始める。あのレイ・チャールズの「ジョージア・オン・マイ・マインド」だ。レイの曲でいえば、メイシオはこれまでにも「ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー」なども録音している。レイ・チャールズはメイシオの最大のアイドルだという。
メイシオのサックスを見ていて気がついたことがあった。彼は最近ほとんどのサックス奏者が使うワイアレスマイクを使っていない。マイクスタンドに立てたマイクに向かって吹く。途中で、そこからはずれて3−4歩だけ右、左に歩いた。当然、マイクからの音がなくなるのだが、会場にはメイシオのサックスが十分に鳴り響いていた。きっとかなりの音量があるのだろう。ワイアレスを使わないのにはなにか理由があるのかな。
フロントに立つ全員がびしっとスーツにネクタイをきめていて実にかっこいい。
「パス・ザ・ピーズ」からアンコールにかけては、観客は全員立ち上がった。今回の東京の初日ということで、若干、のりの部分で最高潮ではなかったが、週末にかけてどんどん盛り上がっていくことだろう。
ジェームス・ブラウンのチルドレンのひとり、メイシオ。まさにファンクの創始者ミスター・ブラウン直系の、もうひとりのファンク伝道師だ。
+++++
Setlist (revised according to Bluenote Web Page)
(カッコ内のアルバムは、メイシオ・ヴァージョンが収録されているメイシオのアルバムです。7,13はJBズ時代の録音、アンコール曲はジェームス・ブラウンの大ヒットとしても知られます)
show started 21:32
1. Once You Get Started ("Made By Maceo"--2003)
2. Off The Hook ("Made By Maceo"--2003)
3. Baby Knows (Prince)
4. If Only For One Night (Luther Vandross)
5. Quick Step ("Made By Maceo"--2003)
6. Shake Everything You’ve Got ("Life on Planet Groove"--1992)
7. Doin’ It To Death (Fred Wesley & The JB’s)
8. Think (About It) (Martha High)(Originally recorded by Lynn Collins)
9. I’m Gonna Teach You ("School’s In!"---2003)
10. Georgia On My Mind ("Life on Planet Groove"--1992)
11. Got To Get U ("Life on Planet Groove"--1992)
12. Those Girls ("Made By Maceo"--2003)
13. Pass The Peas ("Life on Planet Groove"--1992)
Enc. Make It Funky ("Maceo; Soundtrack" --1994)
〜Soul Power 92〜My Baby Loves You
show ended 22:59
+++++
■メンバー
メイシオ・パーカー(サックス、ヴォーカル)、Maceo Parker(sax,vo),
コリー・パーカー(ヴォーカル)、Corey Parker(vo),
マーサ・ハイ(ヴォーカル)、Martha High(vo),
ロン・トゥーリー(トランペット)、Ron Tooley(tp),
グレッグ・ボイヤー(トロンボーン、ヴォーカル)、Greg Boyer(tb,vo),
モーリス・ヘイズ(キーボード)、Morris Hayes(key),
ブルーノ・スペイト(ギター)、Bruno Speight(g),
ロドニー“スキート”カーティス、Rodney "Skeet" Curtis(b),
ジャマル・トーマス(ドラムス)、Jamal Thomas(ds)
■ブルーノートウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20050901.html
9月1日から7日まで(4日=日曜休み)
+++++
(2005年9月1日木曜、ブルーノート東京セカンド=メイシオ・パーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Parker, Maceo
コメント