【グレッグ・チャコ・ライヴ〜世界の終焉はシンシナティーで】
終焉。
シンシナティーに生まれ、バークリーに進み、ニューヨークへ進出。さらに、シンガポール、香港、そして東京へやってきたジャズ・ギター・プレイヤー、それがグレッグ・チャコだ。
その彼のクインテットがライヴをやるというので出向いた。グレッグ・チャコのCD『ホエア・ウィ・ファインド・アワセルヴス(Where We Find Ourselves)』を実は、われらがケイリブ・ジェームスからもらって、知っていたのだ。このCDはなんと2枚組。ストレートなジャズのアルバムなのだが、ラテン調の曲とジャズバラードっぽい曲2曲でケイリブが歌っている。このアルバムが何かをしながら聴くにはとてもいいBGMになるので、一時期聴いていた。しかも、ジャケットデザインと印刷がひじょうにいい感じで、とてもインディからでたものとは、思えない。メジャー感いっぱいの良質アルバムだ。
この日ライヴをやると聞いて、ケイリブもでるのかと思ったら、もともと出る予定はなく、さらに、この日はケイリブはデフジャムのアイ(Ai)(10月17日月曜にライヴ)のゲネプロで来れないという。ということは、歌なしインストだけになるので、少し残念。
さて、ライヴはこのCDからの曲を中心にファーストで5曲ほど。雨ということもあってか、客がかなり少なくてかわいそう。メンバーそれぞれは、みなうまい。特にグレッグのギターは、ウェス・モンゴメリーあたりを彷彿させる雰囲気。だが、みんなうまいがためか、全体的なサウンドにはソウルはないなあ、と思っていた。ピアノがいないのと、ヴォーカルがないためか。
5曲の中では、オリジナルで彼のCDに収録されている「ヴォヤージ・ダウン」が印象に残った。まあ、なんとなくラウンジ・ジャズという感じがしたので、もっと小さなジャズバーか、レストランのラウンジなどで演奏されているといいのではないかと思った。モーションは、このグループには大きすぎる。30人くらいでいっぱいになるような店で聴いてみたい。
終わった後、グレッグ・チャコさんに会いに行った。名刺を渡しながら「ケイリブの友人です。今日はケイリブが来るのかと思ってたんです」と言うと、「おお、彼は私の大好きなシンガーのひとりだ。(君は)ソウル・サーチャーか。今日は、じゃあ、ソウルがなかったね(笑)」と返してきた。ケイリブがいなくて、ソウルの要素がなかったというニュアンスなのだが。ちょっと心の内を読まれたかなと思った。(笑)
「誰がお気に入りのギタリストですか」 「たくさんいる。ウェス・モンゴメリー、ジム・ホール・・・」 「どちらのご出身で」 「オハイオ州シンシナティーだよ。まあ、とにかく超保守的な街だ。マーク・トゥエイン、作家の彼がね、こう言ったんだ。『世界が終わるとき、私はシンシナティーにいたい』 なぜなら、シンシナティーは他より10年は遅れているからだ。だから、世界の終わりも10年遅れるというわけだ(笑)」
グレッグ・チャコさんのホームページは内容充実。英語と日本語で書かれている。そのバイオグラフィーが実におもしろい。彼の生まれてから、今日まで、どのようにして日本に来たかなどが、詳細に書かれている。読み応えがあった。奥さんの話などはちょっと感動する。充分ソウルサーチン的だと思った。
http://www.gregchako.com/jp/index.html
上記サイトでディスコグラフィーのところへ行くと最新作についての詳細な解説と、試聴ができる。もちろん、直接購入も可能だ。
GREG CHAKO(g) QUINTET
グレッグ・チャコ・クインテット
Greg Chako(g)、Andy Wulf(sax)、Pat Hallaran(tb)、加瀬 達(b)、Mark DeRose(ds,per)
Setlist First Set
show started 18.32
1. April Wind
2. Marylin’s Dilemma
3. Way Of Love
4. Voyage Down
5. The Jingles (Wes Montogomery)
show ended 19.40
(2005年10月5日水曜、横浜モーションブルー=グレッグ・チャコ・クインテット・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Chako, Greg Quintet
終焉。
シンシナティーに生まれ、バークリーに進み、ニューヨークへ進出。さらに、シンガポール、香港、そして東京へやってきたジャズ・ギター・プレイヤー、それがグレッグ・チャコだ。
その彼のクインテットがライヴをやるというので出向いた。グレッグ・チャコのCD『ホエア・ウィ・ファインド・アワセルヴス(Where We Find Ourselves)』を実は、われらがケイリブ・ジェームスからもらって、知っていたのだ。このCDはなんと2枚組。ストレートなジャズのアルバムなのだが、ラテン調の曲とジャズバラードっぽい曲2曲でケイリブが歌っている。このアルバムが何かをしながら聴くにはとてもいいBGMになるので、一時期聴いていた。しかも、ジャケットデザインと印刷がひじょうにいい感じで、とてもインディからでたものとは、思えない。メジャー感いっぱいの良質アルバムだ。
この日ライヴをやると聞いて、ケイリブもでるのかと思ったら、もともと出る予定はなく、さらに、この日はケイリブはデフジャムのアイ(Ai)(10月17日月曜にライヴ)のゲネプロで来れないという。ということは、歌なしインストだけになるので、少し残念。
さて、ライヴはこのCDからの曲を中心にファーストで5曲ほど。雨ということもあってか、客がかなり少なくてかわいそう。メンバーそれぞれは、みなうまい。特にグレッグのギターは、ウェス・モンゴメリーあたりを彷彿させる雰囲気。だが、みんなうまいがためか、全体的なサウンドにはソウルはないなあ、と思っていた。ピアノがいないのと、ヴォーカルがないためか。
5曲の中では、オリジナルで彼のCDに収録されている「ヴォヤージ・ダウン」が印象に残った。まあ、なんとなくラウンジ・ジャズという感じがしたので、もっと小さなジャズバーか、レストランのラウンジなどで演奏されているといいのではないかと思った。モーションは、このグループには大きすぎる。30人くらいでいっぱいになるような店で聴いてみたい。
終わった後、グレッグ・チャコさんに会いに行った。名刺を渡しながら「ケイリブの友人です。今日はケイリブが来るのかと思ってたんです」と言うと、「おお、彼は私の大好きなシンガーのひとりだ。(君は)ソウル・サーチャーか。今日は、じゃあ、ソウルがなかったね(笑)」と返してきた。ケイリブがいなくて、ソウルの要素がなかったというニュアンスなのだが。ちょっと心の内を読まれたかなと思った。(笑)
「誰がお気に入りのギタリストですか」 「たくさんいる。ウェス・モンゴメリー、ジム・ホール・・・」 「どちらのご出身で」 「オハイオ州シンシナティーだよ。まあ、とにかく超保守的な街だ。マーク・トゥエイン、作家の彼がね、こう言ったんだ。『世界が終わるとき、私はシンシナティーにいたい』 なぜなら、シンシナティーは他より10年は遅れているからだ。だから、世界の終わりも10年遅れるというわけだ(笑)」
グレッグ・チャコさんのホームページは内容充実。英語と日本語で書かれている。そのバイオグラフィーが実におもしろい。彼の生まれてから、今日まで、どのようにして日本に来たかなどが、詳細に書かれている。読み応えがあった。奥さんの話などはちょっと感動する。充分ソウルサーチン的だと思った。
http://www.gregchako.com/jp/index.html
上記サイトでディスコグラフィーのところへ行くと最新作についての詳細な解説と、試聴ができる。もちろん、直接購入も可能だ。
GREG CHAKO(g) QUINTET
グレッグ・チャコ・クインテット
Greg Chako(g)、Andy Wulf(sax)、Pat Hallaran(tb)、加瀬 達(b)、Mark DeRose(ds,per)
Setlist First Set
show started 18.32
1. April Wind
2. Marylin’s Dilemma
3. Way Of Love
4. Voyage Down
5. The Jingles (Wes Montogomery)
show ended 19.40
(2005年10月5日水曜、横浜モーションブルー=グレッグ・チャコ・クインテット・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Chako, Greg Quintet
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