ロンク。

ソウル・サーチン・ザ・セッションでの大活躍が期待される我らがケイリブ・ジェームスが結成したロック系グループ、フェイト(Phate)が新作ミニアルバム『ラバーマン(rubberman)』をリリース。そのリリース記念ライヴが横浜のサムズアップで行われた。同アルバムからは、「エレクトリファイド」がFM横浜の「プライムカッツ」に選ばれていて、なんと同局の水野氏を始めとする取締役らも来場。

ドラムスは、売れっ子ドラマーのアーミン、ギターにディッキー福田、ベースがレンジー・クロスビー、そしてキーボードと歌がケイリブ・ジェームス。これにゲスト・ヴォーカルで鈴木桃子がはいる。アンコール含め全10曲。

前回見てから9ヶ月ぶり。バンドは徐々にまとまってきているように感じる。今回参加のドラマーのアーミン・リンツビヒラは、クリスタル・ケイなどポップから、ジャズまで幅広くプレイするが、ソウル、ファンクよりこうしたロックもののサウンドにフィットする。

「次にやる曲は、(ロックグループ)インキュバスの作品だ。僕達の曲ではない。だから、僕達のサウンドを気に入ってくれてもいいけど、この曲を愛さないでくれ(笑)」とケイリブが話して演奏したのが、「ドライヴ」という曲。Don’t love it, you may like it.

アルバム・タイトル「ラバーマン」とは一体どんな意味? ケイリブが説明する。直訳すると「ゴム人間」だが、「例えば、妻にどんどん殴られても、必ず起き上がるような、ゴムのようにはね戻る、そんな男、という意味だ。レンジーがメインの歌詞を書いたが、みんなの共作みたいなものかな。この関係性は、長い間の夫婦関係だけでなく、男と男、女と女でもあてはまるかもしれない」。なるほど。

しかし、なんでケイリブがロックをやるのか、僕は中々理解できないが、でも、音楽的多様性を持つケイリブだからこそ、こういうものをやってみるんだろうな、とも思う。これはこれで、いいんじゃないでしょうか。(笑) 

同行ソウルメイトSは、下記セットリストの中で5曲目の「イエロー・ブリック・ロード」が一番気に入った、という。次が3曲目の「エレクトリファイド」、そして、「ラバーマン」の順番だそうだ。「イエロー・・・」は桃子ちゃんがリードを取る、アルバム中のベスト曲。「オズの魔法使い」に登場する黄色のレンガの道を描いた歌。歌詞にも映画同様ティンマン(ぶりき男)、ライオン、かかしなども登場する。CDでは、前回「ソウル・サーチン・トーキング」に出演してくれたエドガーがヴァイオリンをプレイしている。

ケイリブ自身は、この音楽がいわゆる既存のジャンルに当てはまらないということを百も承知。「ロックとファンクをあわせてロンクだ」という。「CDショップの(ロンクの)棚で僕達のCDしかなくたっていいよ」と笑う。

さて日本の音楽ファンはlove them or like them?

■フェイト(Phate)オフィシャルウェッブ
http://www.phate.jp/index_e.html

歌詞および訳詞も。

■関連過去記事

July 23, 2005
Phate: New Acts of R&A, Stands For Rhythm & Alternative
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200507/2005_07_23.html

September 17, 2005
Kaleb James’s Own Group Phate
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200509/2005_09_17.html

Setlist

show started 20:26
01. Cup Of Tea
02. Everybody Falls
03. Electrified
04. Drive (Incubus)
05. Yellow Brick Road (Suzuki Momoko on vocal)
06. In My Shell (will be on next album)
07. Better Place
08. Rubberman
09. Star
Enc. Loose It All (will be on next album)
show ended 21.42

(2006年6月21日水曜、横浜サムズアップ=フェイト・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Phate
2006-126

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