Madonna Saga Continues:

2006年9月22日
【続・マドンナのライヴ】

謎。

マドンナのライヴは、4部構成になっていた。第1部は「エクエストリアン・セクション(Equestrian Section)(Equestirian は、騎手、乗馬者、馬術を意味する)」で、マドンナが騎手になっていろいろな曲を歌う。第2部は、「ベドウィン・セクション(Bedouin=遊牧民)」。放浪者に扮したマドンナが地球規模の問題を語る。第3部は「ネヴァー・マインド・ザ・ボロック・セクション(Bollocks=ばかな、ばかなこと)(直訳すると「オバカなことも気にせずにコーナー」といったあたりか)で、マドンナがオバカなロックスターに扮する。そして、第4部は「ディスコ・セクション」。昨日付け日記のセットリストで大まかに4部に分けたのが、上記の仕分けだ。

第1部の「騎手のコーナー」がよくわからないのだが、何か深い意味があるのだろうか。どなたか解説していただけないでしょうか。謎1。バックのスクリーンには、これでもかというほど、見てるだけで痛くなるような「落馬のシーン」がでてくる。そしてマドンナもステージに作られた鞍の上で歌う。

十字架に貼り付けられた形で歌う「リヴ・トゥ・テル」。ヨーロッパではこのシーンが批判を集めているそうだが、なぜなのか、どなたか解説していただけないでしょうか。十字架で歌うことが、それだけで不謹慎なのだろうか。謎その2。

8曲目「アイザック」のところでは、檻が登場。中のダンサーが激しく踊っている。あの檻自体、あるいはシーン全体にはなにか意味があるんだろうか。どなたか解説していただけないでしょうか。謎3。

10曲目「ライク・イット・オア・ノット」の後半でスクリーンにDon’t Talk, Speak と映し出される。「トーク」と「スピーク」のニュアンスの違いがわからなかったので、ちょっと調べてみた。

すると、「トーク」のほうが、軽い感じでただしゃべる雰囲気。「スピーク」のほうがもう少し重みがあって内容がある感じ。He speaks the truth (彼は真実をしゃべっている)とは言うが、He talks the truth とは言わない。Talk is cheap (口先の言葉に重みはない。口では何とでも言える)とは言うが、Speak is cheap とは言わない。大まかに訳すと「口先だけで、話さないで。ちゃんと真剣に話しなさいよ」という感じか。

映し出される映像にはブッシュ大統領、ブレア首相その他の政治家。それを考えると、政治家はいつもtalk(口先)だけで、決してspeak(真剣に話す)ことをしていないわけだ。そして、最後にIs anyone listening? (聴いてる人はいるんだろうか)とオチがつく。

ところで、なぜアンコールはないのだろうか。この20曲で完成形のエンタテインメントだからかな。そして、なぜ演奏開始が1時間も遅れるのだろうか。プログラムを買うときに、店の人は中身を見せてくれないそうだ。商品を見せずに売ろうとするなんて、詐欺まがいだ。このあたりも、謎といえば謎。一方、フラッシュをたかなければ、写真はOKという太っ腹。今後は、みんなそういう流れになっていくのではと思った。

(2006年9月20日水曜、東京ドーム=マドンナ・ライヴ)
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2006-176

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