【有坂美香ライヴ〜触れぬ物が心の中に】

曼荼羅。

青山のライヴハウス、曼荼羅(まんだら)に初めて行った。以前から、何回か誘われていたが、なんらかの都合で行けなかった場所。入口から地下に入っていくと、中はけっこう広い。聴けば94年オープンですでに12年経っており、また、店内は120席くらいあり、席を減らして立ち見にすれば200人くらい入るという。この日は90−100人くらいのいりか。窮屈じゃなくて、ちょうどいい感じ。照明の雰囲気もなかなかいいライヴハウスだ。7月のガッツライヴでコーラスを務めていた有坂美香さんから誘われてきた。

パーカッションの大儀見さん、ギターの真中さんと有坂さんの3人。かなりアコースティックなセッションだ。これに何曲かゲストでピアノに佐藤さん、そして、ヴォーカルでユリさんが入った。ユリさんは、久保田バンドのコーラスのひとりで、ニューヨーク・オールスターズのライヴでもすっかりおなじみ。

アコースティック・トリオということで、ゆったり、まったりした空気感のライヴだった。有坂さんは、アニメ系のテーマなどを歌っているそうだ。ここで歌う曲はアニメ・ソングではない。どちらかというと彼女の透き通ったきれいな声を全面にだしたスロー系の作品が多い。しいて言えば、癒し系なのだろうか。観客は7−3で女性が多い。

ユリさんの「アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン」は、バンドで何度も聴いたが、この日はパーカッションとギターというアコースティックでのヴァージョン。これはこれで新鮮だったが、やはり、ボトムの効いたドラムが欲しいかも。

有坂さんステージで「触れない物、触れられない物」についての話をした。音楽も触ることはできない。だがそれは深く人の心の中に入っていく。水も形はないようなもので、手で持とうにも下に落ちてしまう。でも、そんな水も身体の奥へ入っていく。自分の作る音楽も、水のように聴く人の心の中に入ればいいなあ、ということかもしれない。形がないもののほうが、より心の奥に到達することが容易なのかもしれない。

ところで、有坂さん、インリン似では? 

■有坂美香ブログ

http://plaza.rakuten.co.jp/mikaarisakasings/linklist/

■ユリさん関連記事(フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ関連)

July 13, 2006
Philip Woo Band: So Tight, So Funky
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_13.html

■メンバー

有坂美香 (ありさか・みか) ヴォーカル
大儀見元 (おおぎみ・げん) パーカッション
真中やす (まなかやす) ギター
=ゲスト=
佐藤真吾 (さとう・しんご) ピアノ
神野ゆり  (かみの・ゆり) ヴォーカル

■Setlist: Arisaka Mika Live At Mandara, 10/30/2006
セットリスト 有坂美香 青山 曼荼羅

First Set

show started 19:43
01. Children Of The Ocean
02. 桜貝
03. Close To You
04. 月迷風影(げつめいふうえい)
05. 弧月蒼夜 (こげつそうや)
06. Black Bird
07. I Can’t Stand The Rain (Yuri)
08. Amazing Grace (Yuri+Mika)
09. Vamosa Bailar
show ended 20:49

2nd Set
show started 21:16
01. Dis〜Over The Dream
02. Perfidia
03. 青い鳥のゆくえ
04. Aquantum
05. Rise
06. You Should Be Mine (Yuri original)
07. Everything
08. 時の砂漠
Enc. Water Flow
show ended 22:25

(2006年10月30日月曜、青山曼荼羅=有坂美香ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Arisaka, Mika
2006- 203

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