(少しネタばれになります。これからご覧になる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)

【シカゴの歌姫エモーションズ】 

格。

ステージでは、10年ぶりの来日と言う女性3人組エモーションズ。前回は96年にブルーノートと言っているが、『レッツ・グルーヴ』のライヴか。大阪ブルーノートにも行ったのかな。「ブギー・ワンダーランド」(79年)のヒット後に、単独で来日したことを覚えているが・・・。

きらびやかな総銀ラメの派手な衣装に身を包んだ3人姉妹が、4人(ドラムス、ギター、ベース、キーボード)のバンドを従えての登場。初ヒットが1969年だからかなりのヴェテランになるが、元気いっぱいのステージを繰り広げた。多くの曲をワンダとシーラがリードを取り、残った二人がコーラスをつけるパターン。CDで聴かれるかん高い声が印象的だ。ワンダが次女(1951年生まれ)、シーラが3女(1953年生まれ)、パメラが4女(1958年生まれ)である。(長女ジーネット[1950年生まれ]は当初はグループにいたが、家庭にはいるために1970年に脱退した。その後1978年に一度復帰するが、また脱退、よって現在はワンダ、シーラ、パメラの3人)

ゴスペルを基盤にし、そこにソウル、ジャズ、ブルーズなどの要素も含めた歌唱を聴かせる。唯一のパメラのソロ曲「ストーミー・マンデイ」(ブルーズ)、シーラのソロ曲ジャズスタンダードの「ミスティー」などをはさみヴァラエティーを演出した。楽しいエンタテインメントショウになっている。

もちろん、一番大受けはアース・ウィンド&ファイアーと一緒に歌ってヒットした「ブギーワンダーランド」と彼女たち自身の最大のヒット「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」。観客、もちろん立ち上がりました。バンドもしっかりしていて、特にベース奏者がばつぐんに良かった。本編最後で「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」をやってしまったので、アンコールはなんだろう、と思っていたら、アンコールなしだった。「スマイル」とか、まだあったのにね。

途中のアナウンスで思い出したが、彼女たちは「グラミー・アワード・ウィニング・アーティスト!」なのだ。だから、アメリカではスリー・ディグリーズより格が上でギャラが高いというわけか。

(ライヴは土曜日4日まで)

■ジ・エモーションズ
Wanda Vaughan(vo), Sheila Hutchinson(vo), Pamela Hutchinson(vo), Justin Avery(key), Daniel Diaz(g), Kenneth Gray(b), Fred Dinkins(ds)

Setlist; Emotions @ Cotton Club, 11/1/2006
セットリスト エモーションズ コットンクラブ

Second Set
show started 21:33
01. Rejoice (1977-LP)
02. I Don’t Wanna Loose Your Love (1976)
03. A Feeling Is (1977-LP)
04. So I Can Love You (1969)
05. Show Me How (1971)
06. Flowers (1976)
07. What Goes Up Must Come Down (Blues) (Pamela solo)
08. Key To My Heart (1977-LP)
09. Misty (Jazz Standard)
10. Blessed (1977-LP)
11. Don’t Ask My Neighbors (1977)
12. Boogie Wonderland (1979)
13. Best Of My Love (1977)
show ended 22:50

(2006年11月1日水曜、丸の内コットンクラブ=エモーションズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Emotions
2006-204

コメント