【グラディス・ナイト、スタンダードを歌う新作】

敬意。

超ヴェテラン・ソウル・シンガー、グラディス・ナイトが新作『ビフォー・ミー』をだす。ナタリー・コール、シャカ・カーン、ロッド・スチュワート、バリー・マニロウ、ダイアナ・ロスと次々とスタンダードを歌うシンガーが続出しているが、グラディスも最新作でスタンダードに挑戦した。

もともとグラディスは、カヴァーのうまいシンガー。アルバムの中でもしばしば他のアーティストの作品をカヴァーしてきた。それが今回は全編、しかも、ジャズっぽいスタンダードばかりのカヴァーだ。

これが、なかなかはまっている。ナタリーが『アンフォーゲッタブル』を世に出した時と同じような感覚を持った。

プロデュースは、最近のジョー・サンプル&ランディー・クロフォードの作品をてがけたトミー・リピューマとビリー・ジョエルなどのプロデュースで知られるフィル・ラモーン。

全13曲ひじょうに洗練されたオーケストレーションとグラディスの深みのある声がマッチする。かつて、グレイト・ディーヴァたち、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーン、リナ・ホーンらに敬意、尊敬の念を表しつつ、グラディスが彼女たちの作品を歌う。

例えば、「シンス・アイ・フェル・フォー・ユー」。またまたここで、耳に止まるピアノの旋律が流れてくると思えば、ジョー・サンプル。「グッド・モーニング・ハートエイク」も、ジョーだ。それにしても、グラディス、歌がうまい。

グラディス・ナイト『ビフォー・ミー』

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ENT>MUSIC>ALBUM>Knight, Gladys

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