John Legend Live: Songwriters Showcase
2007年1月12日【ジョン・レジェンド・ライヴ〜ソングライターズ・ショーケース】
微妙。
暗転しバンドが位置につき、ジョン・レジェンドがステージ中央のグランドピアノのところに進んだ。大きな歓声が沸き、ピンスポットが上からまっすぐにジョンのところに当たる。21世紀のソウル・シーンを担うことを期待されているジョン・レジェンドの初のフルショウ。
これまでにレジェンドを見たライヴが渋谷AX(収容1000人〜)と渋谷デュオ(収容300人くらい)でのショーケースという小さな会場で、ひじょうによかっただけに、今回の大きな会場、国際フォーラムのA(収容5000人)でのパフォーマンスの評価は微妙なところだ。最近国際フォーラムで僕が見るライヴの音があまりよくないことが多く、これはたまたまなのだろうか。したがってアップテンポの曲より、音数の少ないバラードのほうがいい雰囲気をかもし出していた。
さて、全20曲中9曲までが新作アルバム『ワンス・アゲイン』からの作品。大ベストセラーになった傑作『ゲット・リフテッド』からも8曲ということで、この2枚を聴き込んでいれば楽しめるだろう。特に新作から9曲というのは、これから続くツアーの予行演習にはもってこいだ。
ドラムス、ギター、ベース(キーボードも兼任)、キーボード2人、コーラス3人にジョン・レジェンド(アコースティック・ピアノも)という全9人がオンステージ。バンドは凡庸だが、コーラスのジェシカ・ウィルソンはちょっと光っていた。
やはり、ソングライターであるジョン・レジェンドが歌を聴かせますというスタンスで、ピアノの弾き語りはなかなか味がある。ただ歌も、喉がかすれたりしていて、万全ではないのかな、若干勢いで行く荒っぽいところがある。全体的には歌のうまさで圧倒するというより、ソングライターのショーケースとして捉えるとちょうどいい感じだ。
とはいうものの、ジョンの歌声の中には過去の偉大なソウル・ジャイアンツが宿る。時に、カーティス・メイフィールドが、時にマーヴィン・ゲイが、そして、時にスティーヴィー・ワンダーが。例えば、「シー・ドント・ハヴ・トゥ・ノウ」はちょっとカーティスを、「スロー・ダンス」はサム・クックを思わせた。ちなみに下記セットリストでの「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」はカーティスが書いてプロデュースし、ステイプル・シンガーズでヒットした作品のカヴァーだ。
一番印象に残ったのは、ピアノの弾き語りで聴かせた新作収録曲「ホエア・ディド・マイ・ベイビー・ゴー」だ。逆にいらないと思ったのはジョンの弟の「ウェイク・アップ」。ジョンが立ち上げたレーベルからデビューする予定になっている。ジョンに似て中々いい男だが、さすがに2人目のジョン・レジェンドは必要なさそう。
ひょっとすると、この会場はジョンにとっては大きすぎるのかもしれない。とはいうものの、これだけ集客できるのだから、興行的にはこのクラスでやるしかないわけだが。たぶん収容1000人くらいまでのところでやるライヴがものすごくよく見栄えがするライヴになるのだろう。ただ若いファンは概ねこのパフォーマンスで満足しているようだ。しかし多分、彼の本気の力を100とすれば、今日のパフォーマンスは70くらいではないか。そして、もっと凄腕のミュージシャン(例えば、スティーヴ・ガッドやマーカス・ミラーなど)とやると、さらに良くなるような気がした。
■メンバー
John Legend (Vocal, Piano)
Kenneth Wright (Bass, Keyboards)
Sharief Hobley (Guitar)
Swiss Criss (Drums)
Tara Michel (Vocal)
Vaughn Anthony (Vocal)
Jessica Wilson (Vocal)
Eugene Redneck Davis (?) (Keyboards)
Josh Valleau (Keyboards)
[メンバー名は聞き取りによるものなので、スペルなどちがっている可能性があります。わかり次第正確なものをアップします]
■Setlist: John Legend @ Tokyo Kokusai Forum A, 1/11/2007
セットリスト ジョン・レジェンド
[*denotes songs from new album "Once Again"]
performance started 19:25
01. Intro / Do You Wanna Ride
02. Heaven *
03. Stereo *
04. Get Lifted
05. She Don’t Have To Know
06. Save Room *
07. Number One
08. Let’s Do It Again (LDA)
09. Maxine *
10. Where Did My Baby Go *
11. I Can Change
12. Wake Up (Younger brother, Vaughn Anthony sings)
13. Slow Dance *
14. Again *
15. P.D.A. (We Just Don’t Care) *
16. Used To Love You (Remix)
17. Show Me *
18. Ordinary People
Enc. Stay With You
Enc. So High
show ended 21:08
(2007年1月11日木曜、東京国際フォーラムA=ジョン・レジェンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Legend, John
2007-003
微妙。
暗転しバンドが位置につき、ジョン・レジェンドがステージ中央のグランドピアノのところに進んだ。大きな歓声が沸き、ピンスポットが上からまっすぐにジョンのところに当たる。21世紀のソウル・シーンを担うことを期待されているジョン・レジェンドの初のフルショウ。
これまでにレジェンドを見たライヴが渋谷AX(収容1000人〜)と渋谷デュオ(収容300人くらい)でのショーケースという小さな会場で、ひじょうによかっただけに、今回の大きな会場、国際フォーラムのA(収容5000人)でのパフォーマンスの評価は微妙なところだ。最近国際フォーラムで僕が見るライヴの音があまりよくないことが多く、これはたまたまなのだろうか。したがってアップテンポの曲より、音数の少ないバラードのほうがいい雰囲気をかもし出していた。
さて、全20曲中9曲までが新作アルバム『ワンス・アゲイン』からの作品。大ベストセラーになった傑作『ゲット・リフテッド』からも8曲ということで、この2枚を聴き込んでいれば楽しめるだろう。特に新作から9曲というのは、これから続くツアーの予行演習にはもってこいだ。
ドラムス、ギター、ベース(キーボードも兼任)、キーボード2人、コーラス3人にジョン・レジェンド(アコースティック・ピアノも)という全9人がオンステージ。バンドは凡庸だが、コーラスのジェシカ・ウィルソンはちょっと光っていた。
やはり、ソングライターであるジョン・レジェンドが歌を聴かせますというスタンスで、ピアノの弾き語りはなかなか味がある。ただ歌も、喉がかすれたりしていて、万全ではないのかな、若干勢いで行く荒っぽいところがある。全体的には歌のうまさで圧倒するというより、ソングライターのショーケースとして捉えるとちょうどいい感じだ。
とはいうものの、ジョンの歌声の中には過去の偉大なソウル・ジャイアンツが宿る。時に、カーティス・メイフィールドが、時にマーヴィン・ゲイが、そして、時にスティーヴィー・ワンダーが。例えば、「シー・ドント・ハヴ・トゥ・ノウ」はちょっとカーティスを、「スロー・ダンス」はサム・クックを思わせた。ちなみに下記セットリストでの「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」はカーティスが書いてプロデュースし、ステイプル・シンガーズでヒットした作品のカヴァーだ。
一番印象に残ったのは、ピアノの弾き語りで聴かせた新作収録曲「ホエア・ディド・マイ・ベイビー・ゴー」だ。逆にいらないと思ったのはジョンの弟の「ウェイク・アップ」。ジョンが立ち上げたレーベルからデビューする予定になっている。ジョンに似て中々いい男だが、さすがに2人目のジョン・レジェンドは必要なさそう。
ひょっとすると、この会場はジョンにとっては大きすぎるのかもしれない。とはいうものの、これだけ集客できるのだから、興行的にはこのクラスでやるしかないわけだが。たぶん収容1000人くらいまでのところでやるライヴがものすごくよく見栄えがするライヴになるのだろう。ただ若いファンは概ねこのパフォーマンスで満足しているようだ。しかし多分、彼の本気の力を100とすれば、今日のパフォーマンスは70くらいではないか。そして、もっと凄腕のミュージシャン(例えば、スティーヴ・ガッドやマーカス・ミラーなど)とやると、さらに良くなるような気がした。
■メンバー
John Legend (Vocal, Piano)
Kenneth Wright (Bass, Keyboards)
Sharief Hobley (Guitar)
Swiss Criss (Drums)
Tara Michel (Vocal)
Vaughn Anthony (Vocal)
Jessica Wilson (Vocal)
Eugene Redneck Davis (?) (Keyboards)
Josh Valleau (Keyboards)
[メンバー名は聞き取りによるものなので、スペルなどちがっている可能性があります。わかり次第正確なものをアップします]
■Setlist: John Legend @ Tokyo Kokusai Forum A, 1/11/2007
セットリスト ジョン・レジェンド
[*denotes songs from new album "Once Again"]
performance started 19:25
01. Intro / Do You Wanna Ride
02. Heaven *
03. Stereo *
04. Get Lifted
05. She Don’t Have To Know
06. Save Room *
07. Number One
08. Let’s Do It Again (LDA)
09. Maxine *
10. Where Did My Baby Go *
11. I Can Change
12. Wake Up (Younger brother, Vaughn Anthony sings)
13. Slow Dance *
14. Again *
15. P.D.A. (We Just Don’t Care) *
16. Used To Love You (Remix)
17. Show Me *
18. Ordinary People
Enc. Stay With You
Enc. So High
show ended 21:08
(2007年1月11日木曜、東京国際フォーラムA=ジョン・レジェンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Legend, John
2007-003
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