【ジャズ・クルセイダーズ・ライヴ】
ベース。
ジョー・サンプルたちのいる方のクルセイダーズとは違う、とはいってもこちらもオリジナル・メンバーのウェイン・ヘンダーソンのいるクルセイダーズ(こちらは、ジャズ・クルセイダーズを名乗る=ちょっとややこしいが)のライヴ。スペシャル・ゲストにカリビアン出身のシンガー、ジョン・ルシアンを迎える。かなり大柄のウェインは豹柄のエプロンに帽子という奇抜ないでたちで杖を突きながら登場。ずっと椅子に座りながら演奏していたので、足がちょっと悪いのだろう。だが、そのパフォーマンスはなかなかのもの。
今回のこのバンドは、全体的にひじょうにまとまりがよくタイトでファンキー。特にドラムス、ベース、ギターのリズム・トライアングルは完璧だ。予想以上によくそのファンキーなリズムはひじょうに心地よい。演奏した曲もクルセイダーズでおなじみの曲ばかりということもあるのだろう。
ウェインはかなりダウントゥアースなキャラクターで、いかにもブラザー・ブラザーした感じ。これはこれでとても愛すべきキャラで、観客との掛け合いもおもしろく楽しい。しかし、ちょっと学者肌のジョー・サンプルとは180度対照的なキャラクターを見た。なんとなく2人がうまく行かないのもわかるような気がした。
ジョン・ルシアンも足がおぼつかなく、写真よりもずいぶんと痩せていて驚いた。もう70歳は越えているのかと思ったが、バイオによると1942年生まれというから、まだ64歳くらいだ。声が低く、ちょっとルー・ロウルズあたりに似ている。渋い。
バンドの中で僕が個人的に大変感銘を受けたのが、ベース奏者のデイヴィッド・ヒューズだ。実にファンキーでグルーヴ感あふれる。なんと彼とギターのブライン・プライスは、白人。ブライアンはカナダ出身で、デイヴィッドはスウェーデンのストックホルム出身。最近見たベース奏者の中ではぴか一のグルーヴを出していた。ネクスト・マーカス・ミラーも夢ではないような気がした。
ライヴが終わった後、ちょうど座っていた席のところを通ったので軽く話した。スウェーデン出身というと同じベース奏者でクリス・ミン・ドーキーがいるが、彼と面識はないそうだ。日本には前回のデイヴィッド・ベノワでも来ていたという。今回はプライヴェートを含めて4回目の来日。自主制作でアルバムを出し、それらはインターネットで販売している、という。1994年以来アメリカ・カリフォルニアに在住。ヘンダーソンとはギター、ドラムとも8年ほど一緒にやっているという。なるほど、息もあったタイトなリズム・セクションになるはずだ。これまでにエリック・マレンサム、グレッグ・カルーカスなどの作品に客演している。ちょうど2枚目のアルバムを録音、マスタリングを終えたところだという。これはぜひきいてみたい。「アメリカの音楽業界では、メジャーと契約するには、いわゆる一般受けするコマーシャルなものがないとだめだ。だが、僕はそういうコマーシャルな(ポップ)なものには興味がない。自分が好きな音楽を自分風にできれば、それでいい。だから、(自分のCDは)インディで出してるんだけどね」と語った。お気に入りベース奏者、めっけである。
■デイヴィッド・ヒューズのウェッブ
http://www.swedebass.com/info.html
■メンバー
ジャズ・クルセイダーズ・フィーチャリング・ウェイン・ヘンダーソン・ウィズ・スペシャル・ゲスト・ジョン・ルシアン
Wayne Henderson(tb), Jon Lucien(vo), Paul Russo(sax), Joel Gaines(p), Brian Price(g), David Hughes(b), Moyes Lucas(ds)
Setlist: Jazz Crusaders
セットリスト ジャズ・クルセイダーズ @コットンクラブ
show started 21:34
01. Intro
02. Put It Where You Want It
03. Keep That Same Old Feeling
04. Always There
BGM Way Back Home (Introducing Jon Lucien)
05. Luna Mi Luna (My Moon) (Jon Lucien on vocal)
06. Love Me (Jon Lucien on vocal)
07. Look Of Love (Jon Lucien on vocal)
08. Way Back Home (Introducing band members)
show ended 22.56
(2007年02月01日木曜、丸の内コットンクラブ=ジャズ・クルセイダーズ、ジョン・ルシアン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jazz Crusaders / Lucien, Jon
2007-13
ベース。
ジョー・サンプルたちのいる方のクルセイダーズとは違う、とはいってもこちらもオリジナル・メンバーのウェイン・ヘンダーソンのいるクルセイダーズ(こちらは、ジャズ・クルセイダーズを名乗る=ちょっとややこしいが)のライヴ。スペシャル・ゲストにカリビアン出身のシンガー、ジョン・ルシアンを迎える。かなり大柄のウェインは豹柄のエプロンに帽子という奇抜ないでたちで杖を突きながら登場。ずっと椅子に座りながら演奏していたので、足がちょっと悪いのだろう。だが、そのパフォーマンスはなかなかのもの。
今回のこのバンドは、全体的にひじょうにまとまりがよくタイトでファンキー。特にドラムス、ベース、ギターのリズム・トライアングルは完璧だ。予想以上によくそのファンキーなリズムはひじょうに心地よい。演奏した曲もクルセイダーズでおなじみの曲ばかりということもあるのだろう。
ウェインはかなりダウントゥアースなキャラクターで、いかにもブラザー・ブラザーした感じ。これはこれでとても愛すべきキャラで、観客との掛け合いもおもしろく楽しい。しかし、ちょっと学者肌のジョー・サンプルとは180度対照的なキャラクターを見た。なんとなく2人がうまく行かないのもわかるような気がした。
ジョン・ルシアンも足がおぼつかなく、写真よりもずいぶんと痩せていて驚いた。もう70歳は越えているのかと思ったが、バイオによると1942年生まれというから、まだ64歳くらいだ。声が低く、ちょっとルー・ロウルズあたりに似ている。渋い。
バンドの中で僕が個人的に大変感銘を受けたのが、ベース奏者のデイヴィッド・ヒューズだ。実にファンキーでグルーヴ感あふれる。なんと彼とギターのブライン・プライスは、白人。ブライアンはカナダ出身で、デイヴィッドはスウェーデンのストックホルム出身。最近見たベース奏者の中ではぴか一のグルーヴを出していた。ネクスト・マーカス・ミラーも夢ではないような気がした。
ライヴが終わった後、ちょうど座っていた席のところを通ったので軽く話した。スウェーデン出身というと同じベース奏者でクリス・ミン・ドーキーがいるが、彼と面識はないそうだ。日本には前回のデイヴィッド・ベノワでも来ていたという。今回はプライヴェートを含めて4回目の来日。自主制作でアルバムを出し、それらはインターネットで販売している、という。1994年以来アメリカ・カリフォルニアに在住。ヘンダーソンとはギター、ドラムとも8年ほど一緒にやっているという。なるほど、息もあったタイトなリズム・セクションになるはずだ。これまでにエリック・マレンサム、グレッグ・カルーカスなどの作品に客演している。ちょうど2枚目のアルバムを録音、マスタリングを終えたところだという。これはぜひきいてみたい。「アメリカの音楽業界では、メジャーと契約するには、いわゆる一般受けするコマーシャルなものがないとだめだ。だが、僕はそういうコマーシャルな(ポップ)なものには興味がない。自分が好きな音楽を自分風にできれば、それでいい。だから、(自分のCDは)インディで出してるんだけどね」と語った。お気に入りベース奏者、めっけである。
■デイヴィッド・ヒューズのウェッブ
http://www.swedebass.com/info.html
■メンバー
ジャズ・クルセイダーズ・フィーチャリング・ウェイン・ヘンダーソン・ウィズ・スペシャル・ゲスト・ジョン・ルシアン
Wayne Henderson(tb), Jon Lucien(vo), Paul Russo(sax), Joel Gaines(p), Brian Price(g), David Hughes(b), Moyes Lucas(ds)
Setlist: Jazz Crusaders
セットリスト ジャズ・クルセイダーズ @コットンクラブ
show started 21:34
01. Intro
02. Put It Where You Want It
03. Keep That Same Old Feeling
04. Always There
BGM Way Back Home (Introducing Jon Lucien)
05. Luna Mi Luna (My Moon) (Jon Lucien on vocal)
06. Love Me (Jon Lucien on vocal)
07. Look Of Love (Jon Lucien on vocal)
08. Way Back Home (Introducing band members)
show ended 22.56
(2007年02月01日木曜、丸の内コットンクラブ=ジャズ・クルセイダーズ、ジョン・ルシアン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jazz Crusaders / Lucien, Jon
2007-13
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