(ネタばれになります。これからライヴに行かれる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)
【ギターの職人、匠が泣き、歌い、語る】
職人。
開場前から人が並んでいる。こんなことはコットンクラブで僕は初めて見た。3日間各日2ステージが売り切れ、追加も一日出たというロスアンジェルスの人気ソウル・ギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカーの40年超の経歴で初の自分名義単独公演。始まる前から、デイヴィッドのギター・ファン、彼の音楽に触れたい、生でしっかりその指さばきを見たいという熱心なファンであふれかえっていた。初日からこんなに熱い音楽ファンだけで会場が埋め尽くされるなんて、なんとすばらしいことか。
昨年暮れに70年代にリリースされ、ずっとCDになっていなかった彼のオード・レコード時代の3作が世界初CD化となって、これがけっこうな評判を集めていたが、改めて、デイヴィッド・T人気を再確認させられた。
個人的には、自分の「ソウル・サーチン」のコーナー(インターFM)でずっとデイヴィッド・Tの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をテーマ曲に使っていたので、「ホワッツ・ゴーイング・オン」をぜひ聴いてみたいと思っていた。
デイヴィッドはジャズがベースにあるが、モータウンなどで仕事をしていたこともあり、かなりソウル色が強いギタリスト。ジャズ、ソウル、ブルーズなどを縦横無尽に操る。
デイヴィッドのギターは、泣く。デルフォニックスの「ディドント・アイ」ではデイヴィッドのギターがあたかも涙に濡れたかのようだ。
デイヴィッドのギターは、語る。しっとりした「ラヴィング・ユー」ではミニー・リパートンが舞い降りたかと思った。
デイヴィッドのギターは、歌う。この日、最高潮の盛り上がりを見せた「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、少しテンポが速すぎ、ドラムスの音がうるさかったが、観客からいつしか「ホワッツ・ゴーイン・オン〜〜」の掛け声がかかった。
それにしても、歌なしのライヴでよくここまで観客を集中させ、ひきつけさせる。おそるべきミュージシャン力。彼の真摯で紳士な人間性がその音楽にひじょうによく出ている。その一途なところがすばらしい。
このグルーヴ感、スペース感、ギターから醸し出される表情。どれもワン・アンド・オンリーだ。決して、ショービズの華やかな世界には身を置かず、しっかりと地に足をつけ、自らの音を紡ぐ、職人であり匠だ。もうお見事、脱帽。
ところどころの動きに、ジョー・サンプル的なものを感じた。体全体を使って演奏するところや、指先のセクシーさなどだ。
現在までのところ、歌なしのライヴでは今年のベストかな。
この日客席には、つのだひろさん、ドリームス・カム・トゥルーの吉田美和さん、中村正人さんらがいて、さかんにデイヴィッドに声をかけていた。
セカンドセットは1時間半を超えた。そして、しばらくしてからデイヴィッドたちが客席に戻り、サイン会をした。サイン会はさすがに今回はセカンドだけだという。
なお、今日以降行かれる方は、ステージに向かって左半分の席に座ったほうがいい。彼がステージ右手に少し中央向き斜めに座るために、ステージ右側に対して背中になってしまうからだ。手元などまず見えないはず。ただし、日曜まで3日間はソールドアウトでキャンセル待ちの状況だ。
(デイヴィッド・Tについては、まだ続きます)
■メンバー
David T. Walker (guitar)
Byron Miller (bass)
Leon Ndugu Chancler (drums)
Clarence McDonald (Keyboards)
■Setlist (Incomplete) : David T Walker @ Cotton Club, May 10th, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー
(かなり不完全なので、おわかりになるかた、情報お待ちしております・a href=mailto:Bebs@st.rim.or.jp>Bebs@st.rim.or.jp までよろしくです)
Second Set
show started 21:34
01. Real T
02. Recipe
03. Lovin’ You (Minnie Riperton)
04. Plumb Happy (including a riff of Moody’s Mood at the end)
05. Ahimsa (including a riff of Eleanor Rigby)
06. Going Up
07. What’s Going On (Marvin Gaye)
08. Side Walk
09. Walk This Way
10. An-Noor
11. Didn’t I Intro - Didn’t I (Delfonics)
12. I Can See Clearly Now (Johnny Nash)
13. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (including a riff of "With A Little Help From My Friends") (Dionne Warwick)
performance ended 23.13
show ended 23.15
表記はデビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。
(2007年5月10日木曜、丸の内コットン・クラブ=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-57
【ギターの職人、匠が泣き、歌い、語る】
職人。
開場前から人が並んでいる。こんなことはコットンクラブで僕は初めて見た。3日間各日2ステージが売り切れ、追加も一日出たというロスアンジェルスの人気ソウル・ギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカーの40年超の経歴で初の自分名義単独公演。始まる前から、デイヴィッドのギター・ファン、彼の音楽に触れたい、生でしっかりその指さばきを見たいという熱心なファンであふれかえっていた。初日からこんなに熱い音楽ファンだけで会場が埋め尽くされるなんて、なんとすばらしいことか。
昨年暮れに70年代にリリースされ、ずっとCDになっていなかった彼のオード・レコード時代の3作が世界初CD化となって、これがけっこうな評判を集めていたが、改めて、デイヴィッド・T人気を再確認させられた。
個人的には、自分の「ソウル・サーチン」のコーナー(インターFM)でずっとデイヴィッド・Tの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をテーマ曲に使っていたので、「ホワッツ・ゴーイング・オン」をぜひ聴いてみたいと思っていた。
デイヴィッドはジャズがベースにあるが、モータウンなどで仕事をしていたこともあり、かなりソウル色が強いギタリスト。ジャズ、ソウル、ブルーズなどを縦横無尽に操る。
デイヴィッドのギターは、泣く。デルフォニックスの「ディドント・アイ」ではデイヴィッドのギターがあたかも涙に濡れたかのようだ。
デイヴィッドのギターは、語る。しっとりした「ラヴィング・ユー」ではミニー・リパートンが舞い降りたかと思った。
デイヴィッドのギターは、歌う。この日、最高潮の盛り上がりを見せた「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、少しテンポが速すぎ、ドラムスの音がうるさかったが、観客からいつしか「ホワッツ・ゴーイン・オン〜〜」の掛け声がかかった。
それにしても、歌なしのライヴでよくここまで観客を集中させ、ひきつけさせる。おそるべきミュージシャン力。彼の真摯で紳士な人間性がその音楽にひじょうによく出ている。その一途なところがすばらしい。
このグルーヴ感、スペース感、ギターから醸し出される表情。どれもワン・アンド・オンリーだ。決して、ショービズの華やかな世界には身を置かず、しっかりと地に足をつけ、自らの音を紡ぐ、職人であり匠だ。もうお見事、脱帽。
ところどころの動きに、ジョー・サンプル的なものを感じた。体全体を使って演奏するところや、指先のセクシーさなどだ。
現在までのところ、歌なしのライヴでは今年のベストかな。
この日客席には、つのだひろさん、ドリームス・カム・トゥルーの吉田美和さん、中村正人さんらがいて、さかんにデイヴィッドに声をかけていた。
セカンドセットは1時間半を超えた。そして、しばらくしてからデイヴィッドたちが客席に戻り、サイン会をした。サイン会はさすがに今回はセカンドだけだという。
なお、今日以降行かれる方は、ステージに向かって左半分の席に座ったほうがいい。彼がステージ右手に少し中央向き斜めに座るために、ステージ右側に対して背中になってしまうからだ。手元などまず見えないはず。ただし、日曜まで3日間はソールドアウトでキャンセル待ちの状況だ。
(デイヴィッド・Tについては、まだ続きます)
■メンバー
David T. Walker (guitar)
Byron Miller (bass)
Leon Ndugu Chancler (drums)
Clarence McDonald (Keyboards)
■Setlist (Incomplete) : David T Walker @ Cotton Club, May 10th, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー
(かなり不完全なので、おわかりになるかた、情報お待ちしております・a href=mailto:Bebs@st.rim.or.jp>Bebs@st.rim.or.jp までよろしくです)
Second Set
show started 21:34
01. Real T
02. Recipe
03. Lovin’ You (Minnie Riperton)
04. Plumb Happy (including a riff of Moody’s Mood at the end)
05. Ahimsa (including a riff of Eleanor Rigby)
06. Going Up
07. What’s Going On (Marvin Gaye)
08. Side Walk
09. Walk This Way
10. An-Noor
11. Didn’t I Intro - Didn’t I (Delfonics)
12. I Can See Clearly Now (Johnny Nash)
13. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (including a riff of "With A Little Help From My Friends") (Dionne Warwick)
performance ended 23.13
show ended 23.15
表記はデビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。
(2007年5月10日木曜、丸の内コットン・クラブ=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-57
コメント