【大ジャムセッション、日野賢二〜ジーノ・ソウル・セッション】

ジャム。

日本一かっこいいファンキー・ベース・マン、ジーノ(日野賢二)を中心に、ジェイ・ファンキー・ドラマー・スティックス、パーカッションのゲイリー・スコットというソウル・サーチャー3人に加え、AIなどで活躍するキーボード、ペニーK、LA帰りのギタリスト、マサ、サックスにピエール、そして、4人の強力R&Bシンガーが集結した東京ファンキーR&Bセッション。

シンガーは、グリニスとアンジー・マーティン、ゴスペル仕立てのポーラ・ジョンソン、そして、東京イケメン・ソウルマン、ダニエル・モーガン、さらに、ゲストでバックコーラスでかつてダイアナ・ロスなどのバックを担当していたというアンソニー・ベイリーという布陣。

サックスのピエールは今年初め、吉祥寺のチャチャ・ハウスで知り合ったときには、まだ日本に来たばかりだと言っていたが、最近は都内に住んでいるらしい。アンソニーは、バックコーラスとして、職人系だった。ちょうどルーサーやシシー・ヒューストンのような、バック・コーラスをアートにします的な、それでいて声も強力なシンガーだった。日本には来たばかりで7月末まではいるというから、またどこかで会いそうだ。

これだけ多彩なR&Bシンガーが集うと、日本ではないみたいだ。ジェイ、ジーノ、ペニーK、そして初めて見たマサさんらのリズム隊は安定している。ほとんどリハなしでも、グルーヴの名のもとにジャムが続く。おもしろかったのは、ピエールが歌った気持ち悪い系のプリンスのカヴァー「イフ・アイ・ウォズ・ユア・ガールフレンド」。『ソウル・サーチン』でプリンスやるときには、ぜひ、お願いしたい。(笑) 

単一の曲としては、ダニエルが歌ったニーヨの「ソー・シック」が、彼にもあっていて、そして何より楽曲が強力ということもあり、よかった。しかし、アンコールでやった「カム・トゥゲザー」の大ジャムセッション大会は、30分近くになって、えらく盛り上がった。ミュージシャン、シンガーたちが楽しんでいるのが、観客に伝わってくる。みんなにソロを回し、適当にフレーズをプレイしたり、歌ったりするジャム・セッション感覚がいい。それにしても、グリニスとダニエルは声質が似ているな。ほとんどリハなしでここまでできてしまうところが、すごい。

グルーヴのイメージを共有できるミュージシャンたちが適当に集まって、好きな曲を好きにパフォームするという場所があれば、もっともっとライヴシーンも活発化するだろうなと思った。

■メンバー

日野賢二 プレゼンツ “ソウル R&B セッション”
日野 "JINO" 賢二(b, vo), Daniel Morgan(vo), Glynis Martin(vo, b), Argie Martin(vo), Paula Johnson(vo), Pierre Andrea(sax, vo), Gary Scott(sax, percussion, vo), Penny-K(key), Masa Komatsu(g), Jay Stixx(ds), Anthony Bailey (vo)

Setlist : Hino Jino Kenji @ Cotton Club, May 28, 2007
セットリスト 日野賢二〜ジーノ・ソウルR&Bセッション

show started 21:33
01. Intro
02. If I Was Your Girl Friend (vocal by Pierre Andrea)
03. Black Ice (vocal by Glynis Martin)
04. If Only You Knew (vocal by Glynis Martin)
05. 7 Am (vocal by Daniel Morgan)
06. Give Me Answer (vocal by Daniel Morgan)
07. So Sick (vocal by Daniel Morgan)
enc. Come Together Jam - including a riff of "Thank You", "It’s Too Funky In Here", "Give Up For The Funk" (all)
show ended 23:09

(2007年5月28日月曜、丸の内コットン・クラブ=日野賢二・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hino, Kenji
2007-71

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