Raheem DeVaughn Live

2007年6月17日
【アート&ミュージック、ラヒーム・デヴォーン・ライヴ】

ネオソウル。

ライヴ・パフォーマンスが始まる前、DJがCDやレコードをまわしていた。ステージには、10枚ほどの絵が飾られている。

アートスクールの学生たちが、学生街の喫茶店かカフェの片隅でライヴを始めました、といった雰囲気のライヴだ。ペインター(デモント・パインダー、デモント・ピカソ)が、ライヴ中、油絵をキャンパスに描いている。ライヴで絵を書くというパフォーマンスもアートっぽい。

ラヒームは初来日。しいていえば、ドゥエレイ、マックスウェル、声的にはマーヴィン・ゲイなどのシンガー路線。いわゆる「ニュー・クラシック・ソウル」「ネオ・ソウル」系になりそう。もちろん、見るのは初めて。声、歌唱は、カーティス・メイフィールド、マーヴィンの影響が大だ。本人は、ほかにプリンスの影響も受けたと言っていた。

ドラマーを見ていると、なんとなくフィラデルフィアのルーツのクエスト・ラヴを思い浮かべた。サウンドも、いわゆるニュー・クラシック・ソウル的な印象だ。

曲が単調な嫌いがあるが、それでもドラム、キーボード、ベースにコーラス2人(途中から3人)という編成でなかなかのリズムをかもし出していた。

印象に残った曲は、ちょうどミックスが終わって10月くらいまでにはリリースされるだろうと言った新作『ラヴ・ビハインド・メロディー』に収録される「メロー・トーン」という新曲。

終わった後、ラヒームや絵を書くピカソがでてきて、お客さんにサインをしていた。絵描きの彼は、アートスクールでも行ったのかと思いきや、なんと絵はすべて独学で学んだという。ラヒームのメジャーからの最新作に描かれている絵はすべて彼が書いた。このとき、彼が持ち込んだCDが売られていたが、なんと10枚以上あって、全部インディでだしてきた作品らしい。

ラヒームのライヴの演出などはすべて彼自身が考えているという。「アスク・ユアセルフ」の曲の途中でシンガー3人らが床に倒れて寝転んだりする。これは受けた。あるいは、ジェームス・ブラウンよろしくケープをまとい、頭にはクラウン(王冠)をかぶったりして、キングにはクイーンが必要と言って、観客席に訴えかけたり、なかなかおもしろいことを考える。「ビリーヴ」では、コーラス2人と3人でマイクをオフにして、素の声だけで、会場をかるく一周しながら、歌ったりした。コットンの会場に小さな生歌の声がこだました。

ラヒーム・デヴォーン
Raheem DeVaughn(vo), W. Ellington Felton(rapper), Andrae Alexander(key), Karlston Ross(b), Christopher Bynum(ds), Demont Pinder(painter), Bilal Salaam(back vo), Stephen Smith(back vo)

Setlist : Raheem DeVaughn @ Cotton Club, June 15, 2007
セットリスト ラヒーム・デヴォーン

live started 19:09
01. The Love Experience (?)
02.
03.
04. Mellow Tone (new song from upcoming album "Love Behind Melody")
05. Ask Yourself
06. Believe
07. You Don’t Call Me (?)
08. Don’t Change It, I Love Your Style (?)
09. Deeper, Deeper, Deeper (?)
10. Hush Girl, Rush Girl (?)
11.
12. Can’t Hide Love
13. You - A riff of "Contusion" at the ending
show ended 20:30

(2007年6月15日金、コットン・クラブ=ラヒーム・デヴォーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>DeVaughn, Raheem
2007-78

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