【アリ・オリ・アリ・オリに登場】

やきそば。

月曜夜、ビルボード・ライヴに新人クリセット・ミッシェルを見に行った。すると、偶然、隣にまいどおなじみ松尾KC氏登場。「おやおやおや」「まあまあまあ」「いやいやいや」(どんなあいさつだ)

クリセットのライヴ評(グラディス・ナイトみたいな野太い声が魅力的)はまた後日書くとして、そのライヴ中の10時08分、携帯にメールが入った。「今日も、恵比寿アリ・オリにアリ・オリがきています」 毎度おなじみ守島さんからだった。すぐに横にいる松尾さんにその画面を見せて、終わったら行きましょうか、となった。「ライヴ終わり次第すぐにかけつけます」と返信。

ビルボードのライヴが終わり、車を駐車場から出したあたりで守島さんに電話。「これから行きます」 すると、「もう帰るみたいです・・・」おおおっ、残念。アリ・オリを連れている別の方に代わると「これからミラクル行きます」とのこと。おおお、ミラクルならそっちのほうが近いや。ということで、松尾さんとミッドタウンから急遽針路変更、赤坂ミラクルに直行だ。

ミラクルの扉を開くと・・・。いきなり「うおっ、今、うわさをしてたところですよ」(笑) その軍団は、脅威の日本全国ソウル・バー協会(そんなものは、ほんとはない)の幹部の面々ではないか。(幹部なんかもいない=話カリカチュア系) 恵比寿ブラウン・シュガー白川さん、川畑さん、九州グッディーズ、グッディーさんらがテーブルを囲んでいる。何のうわさかというと、どうもこの「ソウル・サーチンのブログ」のことらしい。ブラウンに来るお客さんがみんなこれを読んでいろいろ白川さんに言うそうだ。(笑) 

ま、それはさておき、しばらくしてアリ様登場。ミラクルに入ってくるなり、お客さん全員で拍手。月曜はオフで、秋葉原で思い切り買い物、その後恵比寿アリ・オリに。その後、ミラクルへ。ソウル・バーはしごだ。アリ・オリは先週末にも行っており、よほど気に入った様子。「俺はクラブ・オウナーになったんだ。ソウル・バー、アリ・オリ! ほら」と言って、何を出すかと思ったら、名刺入れの箱からアリ・オリのショップカード。数枚ではなく、一箱もらったらしい。受ける。みんなに名刺を配る。松尾さんが「サインしてください」とお願いすると、印刷された「Ali-Ollie」の下にWoodsonとだけ書いた。これまた受ける。アリ・オリでは、バー・カウンター正面の壁に、堂々とサインをしていったそうだ。「レディー・ソウル」は、お店で歌ったのかな。

アリ様、川畑さんに向かってさかんに低音で「カワバタ〜、カワバタ〜」と声をかけハグ。九州グッディーにも「グッディー、グッディー!」といってハグ。店のスタッフが「飲み物は?」と尋ねると、「ウォーター、それより、やきそば、やきそば!」の返事。この「やきそば、やきそば」が、またまた低音でしかも愛嬌があって最高の声。サンプリングして何かに使いたいほどだ。(笑) アリ様は何をどうしゃべっても、低い声でかっこいい。それと、どうも、なんでも繰り返すのが好きらしい。川畑さん、それを受けて「よし、わかった、じゃあ、やきそばね、カワバタ・スペシャル作ってやるからな」と言って、どこかへ消えた。川畑さんは、過去アリ・オリのソロ・ライヴを日本に持ってきているので、アリ様とは超親しいのだ。

10分くらいしただろうか。川畑さん、コンビニ系のビニール袋を手に戻ってくる。むむっ、材料、向かいのスーパーに買いにいったな。そしてまた10分もしないうちに、メニューには載っていない「やきそば・カワバタ・スペシャル」できあがり〜。アリ様、お箸を上手に使いながら、「カワバタ・スペシャル」に舌鼓を打つ。アリ様は、どうもこのソース系のやきそばが好きで、高級中華の気取ったやきそばはだめらしい。ならば、麻布十番祭りに行って、あそこらへんの屋台のやきそばを片っ端からご紹介しようか。

ソルロンタン。

松尾さん、1980年代後期(1988年か1989年=両年とも来日)のMZA有明での来日の際にインタヴューしたそうで、そのことなどをアリ様と話していた。まもなく、ソウル・バー協会幹部連中と写真撮影大会が始まり、ニコニコしながら、アリ様写真に収まる。男性と撮るときは普通だが、女性と撮るときは、顔と顔の距離がぴったり近い。しかし、このフレンドリーなアリ様、今回の来日で歌手としては昔からだが、人間として一気に大ファンになった。<

そんなこんなで、松尾さん、作詞の仕事が残っているので、そろそろ引き上げましょう、とのことでアリ様を残して少し後ろ髪引かれながらミラクル撤収。ところが、これにはわけがあり、近くの韓国料理店で「ソルロンタン」(牛の頭・足・ひじ肉・骨・内蔵などを煮たスープ=最後に白いゴハンをいれて食べるのも可)を食べるという裏目的があったのだ。(笑) 以前にも彼とミラクルに来た帰りに、なぜかこの店でソルロンタンを食べたので、その再演である。「これから朝まで僕、仕事しますから、食べますよ〜〜」。やるき満々です。(ソルロンタン、食べる気満々)

さくっと、美味で夜半には胃にもやさしいソルロンタンを食し、韓国料理店撤収。駐車場に向かい、機械式で若干時間がかかるが、まず松尾号を出す。車道に出そうとした瞬間、通りの向かいにアリ様のお姿が! タクシーがみな「迎車」でなかなか止まらない。そこで、「ヘイ、アリ!」と手を振ると、向こうも手を振る。運転席の松尾氏「ホテルまで送りましょうか」、ということで、急遽松尾号、アリ様のリムジンに変身だ。アリ様を乗せたところで、「写真、写真撮って〜〜」と松尾様に言われて、カシャ〜、カシャ〜。松尾号、赤坂の街へ消えた。

僕も車を出し、帰宅中、電話が鳴った。「いやあ、ほんと、今日もありがとうございます。社交辞令だとは思うんですが、ちょうど、僕がプロデュースしたダブルの新曲を車で、かけてたら、アリ様『おおっ、グッド・プロデューサー!』って言ってくれました」 「おおおっ、すごいすごい」 「それだけじゃなく、いつでもデュエットするから、とまで言ってくれて〜。いやあ、嬉しかったあ」と超ご満悦。これはすごい。

う〜ん、僕なんか、アリ様の使ったヘッドフォーンを使ったくらいだもんな。むこうは、アリ様、自分の車に乗せて送っている。完敗だ。(なにがだ) しかし、ソルロンタン食べたおかげで松尾号はアリ様のリムジンになったわけだから、どこで何がどう転ぶかわからない・・・。ま、それもこれも、ソルロンタンのお導き。偶然ではなく必然だ・・・。すべては、守島さん、本当に情報ありがとうございます。ビルボード終わったらさくっと帰るつもりだった松尾さんも、僕も、「おやおやおや」「まあまあまあ」「いやいやいや」、楽しい夜でした。

(このテンプテーションズの項もう一回くらい続くかも)

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