【ブレンダ・ヴォーンら神奈川フィル・ポップス・オーケストラで歌う】

格別。

ステージ上のオーケストラの人数を数えるのも大変。なほどの、フル・オーケストラ。50人近い大所帯に、ブレンダ・ヴォーンをはじめとするソウル・シンガーたちがクリスマス・ソングを歌う。

定時にスタートした演奏会。オープニングはオーケストラとブレンダ・ソロによる「アメージング・グレイス」。珍しくブレンダが冒頭、あがっていたように思えた。あのブレンダでもあがるのか。(笑) いや、それでも、このフル・オーケストラをバックに堂々と歌う姿は晴れ晴れしい。途中から歌で、グリニス・マーティン、アージー・ファイン、ロビー・ダンジーらが加わる。まさにソウルフル・クリスマスだ。しかし、バックのオーケストラはきれいで華麗な音をかなでる。

一部での聴き物はブレンダが歌う「スターダスト」。ブレンダと雑談をしていて、「クリスマス(神奈川県民で)『スターダスト』歌うわよ」と言ったので、「おおっ、それは僕の大好きな曲だ」と言ったら、ぎくっとして、「じゃあハードに練習しないと」と返ってきた。(笑) このフル・オーケストラをバックにこうしたスタンダードをブレンダが歌うというのも格別のものがある。

休憩をはさんで第二部での聴き物はブレンダにロビー、アージー、グリニスも加わる「ホット・ア・マイティ・ゴッド・ウィ・サーヴ」。ゴスペル臭ぷんぷんのヴォーカル陣に、きれいきれいな粉雪のようなオーケストラのアンバランスがおもしろい。

演奏会が終わって楽屋に行きブレンダらに会う。グリニス、アージーは10月のフィリー・ソウル以来、ロビーはいつだ、ディーヴァ・グレイ以来か。「ブレンダ、『アメージング・グレイス』あがってたでしょ」「そうなの、実は、あれ歌いながら、私、次の曲のこと(スターダスト)、考えてたのよ。ははは。でも、途中からOKって感じになったわ。こういうゴスペルとクラシカルのミックスってあんまりないけど、私にとってもチャレンジだし、とてもおもしろい試みだと思うわ」

アンコールでの「ジングル・ベル」で、ブレンダ、アージー、ロビーの女性3人がドリームガールズよろしく赤いドレスのそれもミニで登場。キラキラでかわいかった。

しかし、フル・オーケストラの生音はいいものだ。

Setlist : Kanagawa Phil Pops Orchestra, December 20, 2007
セットリスト 

Show started 19:00
01. Amazing Grace (Brenda)
02. Christmas Festival (Medley)
03. Wonderland By Night (星空のブルース)(trumpet solo)
04. Stardust (Brenda)
05. Home Alone Suite
Show ended 19:39

Intermission

Show started 19:56
06. Christmas Waltz(Medley)
07. The Christmas Song (Brenda)
08. What A Mighty God We Serve (Brenda, Robbie, Argie, Glynis)
09. Sleigh Ride
10. Christmas Medley: I Saw Mommy Kissing Santa Claus (Robbie)
Silent Night (Glynis)
Winter Wonderland (Argie)
Santa Claus Is Coming To Town (All)
11. I Need You To Survive (All)
Enc.1. Jingle Bell (All)
Enc.2 White Christmas (All)
Show ended 20:47

(2007年12月20日木曜、神奈川県民ホール(大)=神奈川フィル・ポップス・オーケストラ、指揮・藤野浩一 ブレンダ・ヴォーン、ロビー・ダンジー、アージー・ファイン、グリニス・マーティン・コンサート・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Kanagawa Phil Pops Orchestra & Vaughn, Brenda / Danzie, Robbie / Phine, Argie / Martin, Glynis “Bone” /
2007-182

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