◎【トム・ジョーンズの新作は『24』】

24。

超ヴェテランのシンガー、トム・ジョーンズのニュー・アルバムが届いた。タイトルは、『24時間』。何気なく聴いていたら、けっこうファンキーで楽しいので、ご紹介。

トム・ジョーンズといえば、「シーズ・ア・レイディー」や「思い出のグリーングラス」…というのは、かなりの年配。(苦笑) トム・ジョーンズといえば、「恋はメキメキ」やプリンスの「キス」のカヴァーというと、最近のファン。もっともCM曲聴いてファンになった人もいるかも。

アルバムを流していて、最初にひっかかったのが、7曲目の「シュガー・ダディー」という曲。いいリズムの曲だと思ったが、天辰保文さんの解説を読むと、なんとこれはU2のボノとエッジが書いた曲で、ダブリンのパブでトム・ジョーンズとボノが飲む機会があり、それがきっかけで出来た曲だという。そして、この曲が発展してアルバムにつながったそうだ。

「シュガー・ダディー」といえば、ジャクソン・ファイヴ…というのはソウル・ファン。これからは、「シュガー・ダディー」といえば、トム・ジョーンズになるかな…。

アルバムの2曲目に入っている「別れの時」という曲はずいぶんと60年代風だなと思ったのだが、クレジットには特にサンプリングなどの表記はなし。

もう1曲気になったのが、日本盤ボーナス・トラックとなっている「フィール・ライク・ミュージック」という曲。クレジットをよくよく見ると、グラディス・ナイト&ピップスの大ヒット「フレンドシップ・トレイン」がサンプリングされている。グラディスのものは、かのノーマン・ホイットフィールドがプロデュースしたファンキーな作品。トム・ジョーンズのヴァージョンはかなりソウルフルで、これなんで、ボーナス・トラックなんだろう。一番気に入った。

ところでアルバム・タイトル『24時間』だが、これを見て、松山千春のアルバムと同名と思う人は、このソウル・サーチンの読者には、いるまい。(『24時間』を調べていたら、それが出てきただけです←苦笑)

トム・ジョーンズは1940年6月7日イギリス・ウエールズ出身。6月7日は、プリンスの誕生日と一緒だ! プリンスの「キス」をカヴァーするには十分すぎる理由ではないか。(関係ないか)

■ トム・ジョーンズ 『24時間』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001I1D6P6/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MUSIC>ALBUM>Jones, Tom

コメント

nophoto
SINCE 73
2008年12月14日12:44

素晴らしい解説有難うございます。
トムの大ファンの一人として 的を得ており大変感謝いたします。
私はThe Style And Rhythmがトムの新境地だと思います。
これからも トムを愛し続けて下さい。
私もSOULが大好きです。
TOMのSOULも最高です。
トムも以前60年代モータウンから専属契約の話があったのは事実です。

nophoto
yasutera77
2009年1月14日12:35

tom jones collection の管理人です。
日本でのトムのHPを運営しています。
とても、的を得た解説に感動ぢています。
渾身のトムのアルバムです。
「売れなくても良い、好きな音楽をやりたい」
という彼の歴史が見え隠れする素晴らしいアルバムです。
http://www.geocities.jp/yasutera77/index.html
に是非遊びに来て下さい。

The Soul Searcher
2009年1月14日17:03

since73さん、Yasutera77さん

トム・ジョーンズについての書き込みありがとうございます。

ホームページ拝見いたしました。すごいですね。
これは勉強になります。

トム・ジョーンズは、まもなくリリースされるタワー・オブ・
パワーの新作『The Great American Soul Book』で
サム&デイヴの「アイ・サンキュー」をカヴァーしていて
これも、実にソウルフルですばらしいです。