⊿【『ソウル・サーチン~アイズレイ・ブラザーズ』曲目解説】

解説。

『ソウル・サーチン』で歌われた楽曲を簡単に解説します。当日、ごらんになった方はこれを見ながら、あの感動を思い出してください。そして、おいでになれなかった方は、きっとすごかったんだろうと思いを馳せてください。

■セットリスト(2009年7月15日)
SOUL SEARCHIN: THE SESSION VOL.3 A TRIBUTE TO ISLEY BROTHERS @ BLUES ALLEY, JULY 15, 2009

1st set

19:31 show started
Panelist Talk #1
M01. Harvest For The World (Kaleb)

1976年8月からのヒット。ソウル・チャート9位、ポップ・チャート63位。同名アルバムからのスマッシュ。イントロのアコースティック・ギターから、味わい深いメロディーが印象的。ここではマサ小浜がナイスなギターを。ショーのオープニングには最高の1曲。

『ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド』

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M02 Who’s That Lady (60s version and 70s version) (Gatz)

1964年ごろ録音された1960年代ヴァージョンを少しやって、1970年代ヴァージョンをメドレーで。70年代ものは1973年にアルバム『3+3』からヒット。ソウルで2位、ポップでも6位。当時シングルはミリオン・セラーを記録。CBS/ティーネックの黄金時代の華麗なる幕開けとなった。60年代ヴァージョンはちょっとボサノヴァ風で、これをロックっぽい70年代ものとつなげたのは、ものすごく『ソウル・サーチン』っぽいと思う。(自画自賛です)

アルバム『3+3』

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M03. Footsteps In The Dark (Brenda)

「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダ・ヴォーンのリクエスト。これはシングルとしてはヒットしていないが名曲。1977年のアルバム『ゴー・フォー・ユア・ガンズ』収録。

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M04. This Old Heart Of Mine (Kishita Kohshi)

そして、『ソウル・サーチン』2005年6月のレイ・チャールズ以来休まずレギュラーとなっている木下航志。まず、モータウン時代の1966年の大ヒット、ソウルで6位、ポップで12位。ホランド・ドジャー・ホランドの書いたいかにもモータウン風のヒット。

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M06. Voyage To Atlantis (Kaleb)

これはケイリブのたっての願いではいった曲。「フットステップ…」同様、1977年のアルバム『ゴー・フォー・ユア・ガンズ』から歌詞の意味も興味深い1曲。一応シングルとしてソウルで50位を記録しているが、大ヒットではない。このあたりを選曲してくるところも『ソウル・サーチン』らしい。

M07. For The Love Of You (Yuri)

ホイットニー・ヒューストン、最近ではジョス・ストーンがカヴァーしたことでも知られるこの曲は、1975年のアルバム『ヒート・イズ・オン』からのシングル・ヒット。ソウルで10位、ポップで22位を記録。コーラスからユリが堂々のフロントへ。

M08. Close To You (Take from Skoop On Somebody)

この日、第一のスペシャル・ゲスト。3年ほど前の『ソウル・パワー』で初めて歌声をライヴで聴いて圧倒されたスクープ・オン・サムバディーのタケさん。さすがに、名前を紹介すると驚きの歓声が沸きあがった。タケさんも聴きこんだという『アイズレイ・ミーツ・バカラック』からカーペンターズの「クロース・トゥ・ユー」。フィリップとケイリブのキーボード2人だけにタケ・ヴォーカルで独特の世界を作り出した。

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M09. Love The One You’re With (Kaleb)

『ソウル・サーチン~ルーサー・ヴァンドロス』の回でも歌われた曲。1971年のティーネック/ブッダ時代のアルバム『ギヴン・イット・バック』収録曲。もともとは、1971年、白人アーティスト、スティーブン・スティルスの全米14位まで行った大ヒット。「君と一緒にいる相手を愛しなさい」というメッセージ。ケイリブが歌うとやはりソウルフルになる。

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end stage 21:04

Second set

show started 21:22
Panelist Talk #2
M10. Work To Do (Gatz)

1972年11月からのヒット。ソウルで11位、ポップで51位。アヴェレージ・ホワイト・バンドのカヴァーも知られる。ガッツ改め中澤信栄(なかざわ・のぶよし)のソウルフルなヴォーカルも魅力的。アルバム『ブラザー・ブラザー・ブラザー』から。

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M11. At Your Best (Shanti)

アイズレイの1976年のアルバム『ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド』収録の秀逸曲。アイズレイはシングル・ヒットさせていないが、これを有名にしたのは今は亡きアリーヤ。彼女のヴァージョンは1994年9月からヒットし、ブラックで2位、ポップで6位になり彼女の名刺代わりの1曲ともなった。ここではシャンティが実に彼女にあったパフォーマンスを聴かせる。今まで『ソウル・サーチン』で歌った楽曲の中で1番あっていたのではないか。

M12. Don’t Say Goodnight (Yuri)

1980年のソウル・チャート1位曲。ポップでも39位。ユリが「この曲を女性が歌うのはどうかと思ったが、でも歌ってみます」といって実にいい雰囲気を醸し出した。これも彼女にあっていると思う。女ロナルドというところか。アルバム『ゴー・オール・ザ・ウェイ』。

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M13. Lay Your Troubles Down (Kaleb & Robbie Danzie)

1990年、当時ロナルドとつきあっていたアンジェラ・ウィンブッシュとのデュエットでブラックで10位を記録した大ヒット。ここでは、ケイリブとロビー・ダンジーの魅力的なデュエットが聴かれる。

M14. (Medley 14-17) Make Me Say It Again (Kaleb & Robbie)

ここから4曲メドレー。1975年のアルバム『ザ・ヒート・イズ・オン』からの1曲。これは隠れた名曲といったところ。これもケイリブとロビーのデュオ。ケイリブの選曲だが、これは驚いた。

M15 Smooth Sailin’ Tonight (Kaleb)

1987年5月から大ヒット、ブラックで3位。ロナルドの魅力全開の1曲。

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M16 Don’t Let Me Be Lonely Tonight (Kaleb)
1973年のアルバム『3+3』収録曲。元々は、白人のシンガー・ソングライター、ジェームス・テイラーが書いて1972年12月からヒットさせ、ポップで14位を記録した作品。ケイリブは一部、こぶしを利かせひじょうにユニークな歌を聴かせた。

M17 Caravan Of Love (Kaleb)

メドレー4曲目は、意外とポップな曲。これは分裂した兄弟たちの下のほうのグループ、アイズレイ・ジャスパー・アイズレイの1985年のヒット。ブラックで1位、ポップで51位。

M18 If You Were There (Kurosawa Kaoru)

今回のスペシャル・ゲスト、ゴスペラーズの黒沢薫さん。今回は、いくつかの曲に歌いたいという希望が重なったこともあって、選曲と歌い手の組み合わせに大いに悩んだ。そこでアイズレイの『3+3』収録の日本では人気が高いこれをお願いした。黒沢さん自身もこの曲が大好きということと、MCでも言っていたが、これを歌うことで大好きなアイズレイと山下達郎さんにもトリビュートできます、とのこと。達郎さんの「ダウンタウン」のフレーズを織り込むと客席から歓声が沸きあがった。ケイリブとゲイリーの日本語コーラスもおもしろかった。

M19 It’s Your Thing (Brenda)

1969年3月からヒットし、ソウルで1位、ポップで2位を記録した大ヒット。ミリオンセラーにもなった。ティーネック/ブッダからの最初の大ヒットでもある。ブレンダが観客を巻き込み、総立ちにさせる。

LIVE>Soul Searchin
ENT>LIVE>James, Kaleb & The Soul Searchers

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