【Remaster Version Of "Off The Wall"】

謎。

2009年7月8日にマイケル・ジャクソン関連の作品が7月から始まるロンドン公演に向けて紙ジャケットで一挙にリリースされたのはご存知の通り。これはマイケル逝去と関係なく準備されていたのだが、『オフ・ザ・ウォール』も2001年リマスター盤が紙ジャケット(ボーナス・トラック付き)でリリースされた。

さて、昨日、ソウルメイトDJオッシーより電話。「今、V社のソウルマニア、加藤さんと一緒にいるんですけど、加藤さんが最近、2001年リマスターの『オフ・ザ・ウォール』(紙ジャケ)を買って聞いてたら、『ゲット・オン・ザ・フロア』の左チャンネルから、聴きなれないギターの音が聴こえてる、っていうんですよ。その話し、知ってます?」という。加藤さんは2001年リマスター紙ジャケと前から持っていたCDを聴き比べ、やはり前のにはそんなギターの音が入っていないことを確認した。

そこで早速僕も2001年リマスター紙ジャケと1988年にCD化されたときのCDを2組のステレオで聴き比べてみた。リマスターだけに低音もぐっと上がって迫力のある音に変身していた。そして、「ゲット・オン・ザ・フロア」に。すると、確かにリマスター盤には冒頭から左チャンネルにギターのカッティングのような音が入っているではないか! なんだこれは。

リマスター時にある特定の周波数を持ち上げたり、下げたりすることによって、今まで聴こえにくかったものがはっきり聴こえるようになったりすることは、確かにある。だが、この「ゲット・オン・ザ・フロア」は明らかに前のヴァージョンにはないギターの音が入っている。

では、なぜこういうことが起こったのか。考えられるのは、1)リマスターを作るときに、もともとのマスターを取り違えた、2)リマスターを作るときにミックスを変えたものを作った、などだ。

ということで、早速オッシーに折り返し電話。「これは、事件です! 明らかにギターの音が入ってます。これ、明日のブログ・ネタにします!」

『オフ・ザ・ウォール』のクレジットによるとギターはワウ・ワウ・ワトソン。別のマスターから作ったのだろうか。謎だ。それにしても、よくこんな音の違い気がついたもんです、加藤さん、すごい。

そういえば、昨年10月、ボビー・ウーマックのベスト盤のリマスターでも「アクロース・110ス・ストリート」でギターの音が持ち上がっていたことを書いた。リマスターすると、聴こえていなかったギターの音が持ち上がるのだろうか。
http://blog.soulsearchin.com/archives/002696.html

この『オフ・ザ・ウォール』が出たのは1979年8月。あの頃は出たときに、本当によくかけた。ちょうど今から30年前。30年後に、このアルバムのネタで盛り上がるなんて夢にも思わなかった。

さてさて、僕がこのブログ記事を書いていると、オッシーからメール。なんと「ブログアップしました」。先を越された。(笑) やること、はや。↓
http://ameblo.jp/osshy/day-20090901.html

■ 『オフ・ザ・ウォール』(2001年リマスター盤、紙ジャケット)(「ゲット・オン・ザ・フロア」に謎のギターの音収録)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00273D3YS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ 『オフ・ザ・ウォール』(1999年のCD)(謎のギター音は、なし)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000259IH/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
ENT>MUSIC>ALBUM>Off The Wall

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