◎デイヴィッド・フォスター・ライヴ~時代の変遷によって入れ替わるスター
2010年10月22日 音楽◎デイヴィッド・フォスター・ライヴ~時代の変遷によって入れ替わるスター
【David Foster Live Day Two : New Yokozuna Is Charice】
入れ替わり。
デイヴィッド・フォスター・ライヴ、2日目。いわゆる音楽関係者の来場も多く、僕も久しぶりにお会いする人もけっこういた。
この日は、最初のアーティストの出番を若干変えた。まず、デイヴィッドが出てきて、インストをやったあと、カナディアン・テナー、それからナタリー・コールという順番。カナディアンのあと、ピーター・セテラでもいいかと思うが。 (笑) ナタリーは一曲増やしていた。それが、「ミス・ユー・ライク・クレイジー」。日本でも人気の高いマイケル・マッサーのバラード。ナタリーと父ナットのデュエットは、会場のモニターにナットの姿が映し出されるとさすがに受ける。
ルーベンの声は、楽曲がどれもいいこともあり、実に癒される。また、アースの大ヒットとして知られる「アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン」をエア・プレイ・ヴァージョンでというと一斉に受けていたので、かなり熱心なデイヴィッド・ファンも多かったようだ。マイケル・ブーブレの歌の最中、デイヴィッドがルーベンのところに行き何かをささやいた。なんと、歌詞の「パリ、ニューヨーク…」のところを「パリ、トウキョウにしろ」とアドヴァイスし、ルーベンはその場でそう変えて歌っていた。曲が終わった後、デイヴィッドがMCでこれを明かした。
それにしても、デイヴィッドはかむこともなく、流暢に司会をこなす。名司会者といってもいい。そつなくうまくショーを進行させる。テレビのちょっとした音楽番組の司会者ができる。
デイヴィッドとピーターは公私ともにほんとうに仲がいいようだ。
そして、シャリース。デイヴィッドは、来る2月の来日ライヴのことを告知。シャリースは、緊張とかしないのだろうか。歌い始めの瞬間こそ、若干迷いがあるところがあるが、すぐに歌の世界に入ってしまう。彼女が歌の世界に入ってしまえば、怖いものなし。聴く側もすぐにその歌の世界に入り込む。単純に歌と歌声だけに入り込み、純粋にそこに感動した。こういうことはなかなかない。シャリースのCDでは、このすごさが出てこない。彼女は、ライヴでその魅力を発揮する。
彼女の歌を聴いていると、根本的な「歌唱力」とは「歌力」とは何かということを考えさせられる。ホイットニー・メドレーなど、とても彼女が歌詞の意味を深く知って感じて歌っているとは思えない。だが、それでも、聴く者は感動してしまう。この歌唱に、経験と英知が加わったら、一体どんなものになるのだろうか。そうなったら鬼に金棒だ。今は突っ走る勢いだけで、これだけ観客を感動させることができるが、年齢を重ねればその表現力はさらに倍加する。しかし、若さって本当に素晴らしい。
たとえば、ホイットニーはかつて女性シンガー界の堂々たる横綱だった。しかし、永遠に横綱の座にはいられない。だが、その横綱時代の実績は誰からもリスペクとされるものだ。そして今、まさにシャリースがその座に座ろうとしている。今年2月のホイットニーのパフォーマンスと、10月のこのシャリースの歌を聴いて、僕は、千代の富士から貴乃花に横綱がバトンタッチされたときのことを思い出した。時代のページが変わっていくということだ。
それにしても、デイヴィッド・フォスターというプロデューサーは、改めてすごいプロデューサーだなあ、とつくづく思った。
(この項つづく)
■シャリース 早くも単独ライヴ決定
シャリース・ジャパン・ツアー2011
2011年2月22日(火)、23日(水)
ゼップ東京 18時開場、19時開演
1階スタンディング 8000円、2階8500円 ドリンク代500円別
問い合わせ キョードー東京0570-064-708
2月21日(月)、ゼップ名古屋、052-972-7466
2月25日(金)、ゼップ大阪、06-7732-8888
http://www.kyodotokyo.com
2010年11月26日18時まで先行予約 0570-064-708
http://www.kyodotokyo.com/charice
■DVD付き、シャリースも
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001J8NR84/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■デイヴィッド・フォスター・プロデュース曲をレーベルを超えて収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003TYKGZS/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■驚異の新人 シャリース
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003JEHCZK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■メンバー
Members:
David Foster (piano)
Vocalists:
The Canadian Tenor
Natalie Cole
Ruben Studdard
Peter Cetera
Charice
John Robinson (drums)
Mo Pleasure (keyboards)
Boh Cooper (keyboards)
Tariqh Akoi (guitar)
Ian Martin (bass)
■セットリスト デイヴィッド・フォスター&フレンズ
Setlist : David Foster & Friends, October 20, 2010 @ Tokyo Kokusai Forum A
show started 19:14
00.Video
01.Theme From St. Elmo’s Fire
02.Winter Game
Canadian Tenors
03.Because We Believe
04.Hallelujah
05.The Prayer
Natalie Cole
06.Fever
07.Miss You Like A Crazy
08.Unforgettable
09.This Will Be
Ruben Studdard
10.Mornin’ [Al Jarreau]
11.I Swear [All-4-One]
12.After The Love Has Gone [Air Play, Earth Wind & Fire]
13.Home [Michael Buble]
14.When I Fall In Love (duet with Natalie Cole) [Nat King Cole]
Matsuda Seiko
15.Daite
Peter Cetera
16.Hard To Say I’m Sorry
17.You’re The Inspiration
18.If You Leave Me Now
19.Glory Of Love
Charice
20.Power Of Love [Celine Dion]
21.To Love You More [Celine Dion]
22.All By Myself [Celine Dion, Eric Carmen]
23.I Have Nothing [Whitney Houston]
24.I Will Always Love You [Whitney Houston, Dolly Parton]
All (Charice – Natalie – Ruben – All)
25.Earth Song [Michael Jackson]
Show ended 21:29
(2010年10月20日水曜、国際フォーラムA=デイヴィッド・フォスター&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Foster, David & Friends
【David Foster Live Day Two : New Yokozuna Is Charice】
入れ替わり。
デイヴィッド・フォスター・ライヴ、2日目。いわゆる音楽関係者の来場も多く、僕も久しぶりにお会いする人もけっこういた。
この日は、最初のアーティストの出番を若干変えた。まず、デイヴィッドが出てきて、インストをやったあと、カナディアン・テナー、それからナタリー・コールという順番。カナディアンのあと、ピーター・セテラでもいいかと思うが。 (笑) ナタリーは一曲増やしていた。それが、「ミス・ユー・ライク・クレイジー」。日本でも人気の高いマイケル・マッサーのバラード。ナタリーと父ナットのデュエットは、会場のモニターにナットの姿が映し出されるとさすがに受ける。
ルーベンの声は、楽曲がどれもいいこともあり、実に癒される。また、アースの大ヒットとして知られる「アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン」をエア・プレイ・ヴァージョンでというと一斉に受けていたので、かなり熱心なデイヴィッド・ファンも多かったようだ。マイケル・ブーブレの歌の最中、デイヴィッドがルーベンのところに行き何かをささやいた。なんと、歌詞の「パリ、ニューヨーク…」のところを「パリ、トウキョウにしろ」とアドヴァイスし、ルーベンはその場でそう変えて歌っていた。曲が終わった後、デイヴィッドがMCでこれを明かした。
それにしても、デイヴィッドはかむこともなく、流暢に司会をこなす。名司会者といってもいい。そつなくうまくショーを進行させる。テレビのちょっとした音楽番組の司会者ができる。
デイヴィッドとピーターは公私ともにほんとうに仲がいいようだ。
そして、シャリース。デイヴィッドは、来る2月の来日ライヴのことを告知。シャリースは、緊張とかしないのだろうか。歌い始めの瞬間こそ、若干迷いがあるところがあるが、すぐに歌の世界に入ってしまう。彼女が歌の世界に入ってしまえば、怖いものなし。聴く側もすぐにその歌の世界に入り込む。単純に歌と歌声だけに入り込み、純粋にそこに感動した。こういうことはなかなかない。シャリースのCDでは、このすごさが出てこない。彼女は、ライヴでその魅力を発揮する。
彼女の歌を聴いていると、根本的な「歌唱力」とは「歌力」とは何かということを考えさせられる。ホイットニー・メドレーなど、とても彼女が歌詞の意味を深く知って感じて歌っているとは思えない。だが、それでも、聴く者は感動してしまう。この歌唱に、経験と英知が加わったら、一体どんなものになるのだろうか。そうなったら鬼に金棒だ。今は突っ走る勢いだけで、これだけ観客を感動させることができるが、年齢を重ねればその表現力はさらに倍加する。しかし、若さって本当に素晴らしい。
たとえば、ホイットニーはかつて女性シンガー界の堂々たる横綱だった。しかし、永遠に横綱の座にはいられない。だが、その横綱時代の実績は誰からもリスペクとされるものだ。そして今、まさにシャリースがその座に座ろうとしている。今年2月のホイットニーのパフォーマンスと、10月のこのシャリースの歌を聴いて、僕は、千代の富士から貴乃花に横綱がバトンタッチされたときのことを思い出した。時代のページが変わっていくということだ。
それにしても、デイヴィッド・フォスターというプロデューサーは、改めてすごいプロデューサーだなあ、とつくづく思った。
(この項つづく)
■シャリース 早くも単独ライヴ決定
シャリース・ジャパン・ツアー2011
2011年2月22日(火)、23日(水)
ゼップ東京 18時開場、19時開演
1階スタンディング 8000円、2階8500円 ドリンク代500円別
問い合わせ キョードー東京0570-064-708
2月21日(月)、ゼップ名古屋、052-972-7466
2月25日(金)、ゼップ大阪、06-7732-8888
http://www.kyodotokyo.com
2010年11月26日18時まで先行予約 0570-064-708
http://www.kyodotokyo.com/charice
■DVD付き、シャリースも
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001J8NR84/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■デイヴィッド・フォスター・プロデュース曲をレーベルを超えて収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003TYKGZS/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■驚異の新人 シャリース
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003JEHCZK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■メンバー
Members:
David Foster (piano)
Vocalists:
The Canadian Tenor
Natalie Cole
Ruben Studdard
Peter Cetera
Charice
John Robinson (drums)
Mo Pleasure (keyboards)
Boh Cooper (keyboards)
Tariqh Akoi (guitar)
Ian Martin (bass)
■セットリスト デイヴィッド・フォスター&フレンズ
Setlist : David Foster & Friends, October 20, 2010 @ Tokyo Kokusai Forum A
show started 19:14
00.Video
01.Theme From St. Elmo’s Fire
02.Winter Game
Canadian Tenors
03.Because We Believe
04.Hallelujah
05.The Prayer
Natalie Cole
06.Fever
07.Miss You Like A Crazy
08.Unforgettable
09.This Will Be
Ruben Studdard
10.Mornin’ [Al Jarreau]
11.I Swear [All-4-One]
12.After The Love Has Gone [Air Play, Earth Wind & Fire]
13.Home [Michael Buble]
14.When I Fall In Love (duet with Natalie Cole) [Nat King Cole]
Matsuda Seiko
15.Daite
Peter Cetera
16.Hard To Say I’m Sorry
17.You’re The Inspiration
18.If You Leave Me Now
19.Glory Of Love
Charice
20.Power Of Love [Celine Dion]
21.To Love You More [Celine Dion]
22.All By Myself [Celine Dion, Eric Carmen]
23.I Have Nothing [Whitney Houston]
24.I Will Always Love You [Whitney Houston, Dolly Parton]
All (Charice – Natalie – Ruben – All)
25.Earth Song [Michael Jackson]
Show ended 21:29
(2010年10月20日水曜、国際フォーラムA=デイヴィッド・フォスター&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Foster, David & Friends
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