◎ホール&オーツ・ライヴ~ヒット曲オンパレードと「現役感」

【Hall & Oates: Hits After Hits】

ヒット。

まさに、誰もが知っているヒット曲のオンパレード。彼らのヒット曲を聴いて感じたのは、それらはみな30年近く昔のヒットなのに、「オールディーズ感」より、「現役感」のほうが強いということ。これはなんなのだろう。30年前のヒットなら普通「オールディーズ」感のほうが強くてもおかしくないのに、今のアーティストが持ち歌を普通に今風にやっているという感じなのだ。それは、マイケル・ジャクソンのライヴを見るときと同じ。マイケルの曲も、3-40年前のものでも、まったく「オールディーズ感」がない。たぶん、今でもバリバリに現役でやっているということが大きいのだろう。最近だと、ラスカルズなどは、「オールディーズ感」が漂っていたなあ。別にそれが悪いということではないのだが…。

土曜日までのホール&オーツのライヴ評を見ていたら、当初はそれほど行くつもりもなかったのだが、急に行きたくなってしまったので、月曜日急遽参戦。アンコール含めて94分は、「もうちょっと聴きたい」というところでの寸止め感もあって、いいのかもしれない。セットリストを調べてみると、彼らは1970年代から80年代にかけて6曲の全米ナンバー・ヒットを持っているが、もちろん、それは全部やった。彼らからしてみれば、別に気負うでもなく、普通にいつものライヴをいつもやっているミュージシャン仲間とやったというところだと思う。

そして、ここまでヒット曲がでてくると、まさに「J-Pop」ならぬ「U-Pop」(USA POP)という言葉を思いついた。とにかく、ポップだ。この日、最初の頃はちょっと音がぐちゃぐちゃになっていた感があったが、まもなく持ち直した。それより驚いたのは、1曲目からフォーラムが一気に総立ちになったこと。観客の年齢層は40代から50代中心で圧倒的に高いにもかかわらずだ。みんな青春プレイバックなのだと思った。

ドラム、ギター2、ベース/サックス、キーボード、パーカッション、これにホール&オーツの2人、計8人がオンステージ。昨年亡くなったTボーンがいないのが、ちょっとさびしい。

ホール&オーツはそれこそ80年代に何度か見た記憶がる。パンフレットも残っている。今回は帰りを急いでいたので、買い損ねた。(というより、パンフがあることを知らなかった) また、90年代にダリルのソロのときか、インタヴューしたことがある。(テープを探したが、出てこない…。なぜだ…) 

彼らがソウル好きなのは有名で、六本木にあったソウルバー「ジョージ」に来日のたびに通っていたのは良く知られている。

それと、このソウルサーチンでは何度もご紹介しているが、ダリル・ホールのネット用のテレビ番組『ライヴ・フロム・ダリルズ・ハウス』が本当に素晴らしい番組だ。

2009年12月28日(月)
ダリルズ・ハウス~ダリル・ホールとスモーキー・ロビンソンの邂逅
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10420049757.html

ダリルズ・ハウスのオフィシャルページ↓
http://www.livefromdarylshouse.com/index.php?page=member_archive

スモーキー・ロビンソンの回↓
http://www.livefromdarylshouse.com/index.php?page=ep22

アンコールで、「プライヴェート・アイズ」の手拍子をパン、パパ~ンとやるところは会場が一体となって、みんなやる。そして、二度のアンコールを終え、客電が点灯すると、いきなり、テンプテーションズの「マイ・ガール」が流れた。どこの会場でもそうなのかな。たぶん、彼らの趣味で、エンディングを決めているのだろう。ますます、ジョージでソウル談義をしてみたくなった。

しかし、ジョン・オーツがマサ小浜に見えてしかたなかった。(相当マニア向けな感想です。

■ホール&オーツとソウルの邂逅

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004D6PYY4/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■エッセンシャル とりあえず、エッセンシャル。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BV7TCA/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

Daryl Hall (Guitar, Keyboards, Vocals)
John Oates (Guitar, Vocals)

Paul Pesco (Guitar,Vocals)
Brian Dunne (Drums)
Charles DeChant (Sax,Keys,Vocals)
Eliot Lewis (Keys,Vocals)
Zev Kats (Bass)
Everett Bradley (Percussion,Vocals)

■Daryl Hall & John Oates : Do What You Want, Be What You Are Tour 2011
Setlist : Hall & Oates @ Tokyo Kokusai Forum A, Feb 28, 2011
セットリスト ホール&オーツ 国際フォーラムA

Show started 19:06
01.Maneater
02.Family Man
03.Out Of Touch
04.Method Of Modern Love
05.Say It Isn’t So
06.It’s A Laugh
07.A riff of “Sara Smile” – Las Vegas Turn Around
08.She’s Gone
09.Sara Smile
10.Do What You Want, Be What You Are
11.I Can’t Go For That (No Can Do)
Enc. Rich Girl
Enc. You Make My Dreams
>
Enc. Kiss On My List
Enc. Private Eyes
Show ended 20:40

(2011年2月28日月曜、東京国際フォーラムA=ダリル・ホール&ジョン・オーツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hall, Daryl & Oates, John [Hall & Oates]
2011-

コメント