◎ フェイト、サユリー・ライヴ
2011年11月6日 音楽◎フェイト、サユリー・ライヴ
【Kaleb James’s Phate & Sayulee Live】
多彩。
われらがソウル・サーチャーズのケイリブ・ジェームスは実に多彩な男だ。「ソウル・サーチン」のホストバンド、ソウル・サーチャーズを率いるときは、実にそのアーティストを研究し、さまざまなアレンジで独特のアプローチを見せる。それはソウルであれ、ジャズであれ、フュージョンであれ、R&Bであれ、同じだ。日本人シンガーのバックをやるときは、そのアーティストの楽曲を研究する。
彼の自身のバンドでのリハーサルは、ノンストップ。ほとんど歌詞は覚えていて、曲の構成、進行、アレンジなども覚えている。その場でちょっとしたアイデアを思いつき、変更をしても、バンドメンバーはそれについていくために、メモをするが、ケイリブはほとんどメモをしない。抜群の記憶力があるのか、天才なのかもしれない。
そんな彼がロックをやるバンドがフェイト。その久々のライヴ。これもケイリブとギターのディッキーが中心となったユニットだが、彼らのもうひとつのグループ、ニューヨーク・ミニットはファンク、ソウル、R&Bばかりをやるユニットで、このフェイトはロックをやるバンドと色分けがされている。
セットリストの曲名の後ろにオリジナル・アーティストの名前をいれたが、これらのロック・グループの名前を見ると、このフェイトが目指すところがおぼろげにわかるだろう。
僕が気に入ったのは、クラプトンの「リヴァー・オブ・ティアーズ」で、これはアル・グリーンの「ゴッド・ブレス・アワ・ラヴ」的な南部ソウルの味わいがあるバラードだった。おそらく、クラプトンが南部ソウルをやろうと思ってやった曲なのだろう。同じくクラプトン曲で、サユリーを迎えて歌った「ワンダフル・トゥナイト」も印象に残った。ニルヴァーナは大胆なアレンジだ。
ちょうど、ケイリブに関する記事が載ったのでご紹介。
Musician Kaleb James makes it happen
By Chris Betros
Japan Today Web Site:
ARTS & CULTURE NOV. 04, 2011 - 11:36PM JST
http://www.japantoday.com/category/arts-culture/view/musician-kaleb-james-makes-it-happen
カマサミ・コングさん主催の『メットポッド』の映画コメンテイターとしておなじみのクリス・ビートロスさんがインタヴューして記事にまとめたもの。
ケイリブ・ジェームスのホームページ
http://www.kalebjames.com/
(ほとんど更新されないので、最新情報はあまりない(苦笑))
■フェイト(Phate)オフィシャルウェッブ
http://www.phate.jp/index_e.html歌詞および訳詞も。
■関連過去記事
June 22, 2006
Phate Live At Thumbs Up: Love Them or Like Them?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001090.html
July 23, 2005
Phate: New Acts of R&A, Stands For Rhythm & Alternative
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200507/2005_07_23.html
September 17, 2005
Kaleb James’s Own Group Phate
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200509/2005_09_17.html
+++
◎サユリー、渋谷の老舗ライヴハウス「クロコダイル」でケイリブのオープニングを飾る
継続。
2011年11月2日、渋谷のクロコダイルで、ケイリブ・ジェームスのロック・バンド、フェイトのライヴがあったが、急遽、その前座にサユリーが参加することになった。フェイトを見ることになっていたので、ラッキーにもサユリーのライヴを見ることができた。
オープニングのサユリーは、ソウル・サーチンでも歌ってくれたが、元々一人か二人でライヴができるシンガー、ソングライター。2008年11月にケイリブがマルターノでライヴをやったときに紹介された。それから早くも丸3年。
全曲、ネイティヴ英語に日本語をまぜたオリジナルを聞かせるが、曲もしっかりしており、なによりパフォーマンスが堂々としてきた感があり、以前よりもぐっと安定してきた。フォーク・ロック系でソウル系ではないが、日本のローラ・ニーロやジョニ・ミッチェル、キャロル・キング、ダイアン・バーチ路線をいける感じがする。ノラ・ジョーンズとはちょっと違う感じ。ダイアン・バーチかな。
彼女の声は、意外と太くしっかりしている。ずっと歌い続けてきて、声が強くなったのだろうか。最近では、いろいろなシンガーのバックコーラスもやっていて、日本に来て3年半ですっかり日本の音楽業界になじんでいるようだ。
サユリーは、今、2011年7月の末から、毎日ユーチューブに何かを歌ってアップするのを365日続けようということにチャレンジしている。11月4日にちょうど100日になった。ギター片手、あるいはキーボード弾き語りでオリジナルやカヴァーを歌って、編集し、ユーチューブにアップしている。この連続してやるところ、毎日こつこつやって継続しているところがすごい。すべて自分で歌と演奏やって、編集までやり、アップするんだから、これはすごいわ。このチャレンジはマルターノの大西さんのフェースブックで知って、さっそく見てみたが、大西さんも、「ビデオ、毎日はほんと大変ですよ。100日も続けてるというのはやはりすごい」と高く評価していた。ちなみにこの「ソウル・サーチン」ブログも、2002年10月6日から、エントリーの長短はあれ一日も欠かしていないので、よく続いてるとは思うが、文字とビデオだと時間のかかり方が相当違う。(笑) 継続は力なり。
ちなみに、このライヴ・ハウス、クロコダイルのステージ・バックの壁に描かれている絵に「21st Century」と描かれているのだが、これは映画会社「20th Century」をもじったもの。前から、21世紀だっただろうか、ひょっとして2001年に書き直したのかとふと疑問に思い、オーナーに尋ねたら、「ここは1976年にオープンしたんですが、そのときから、21世紀って描いてありました。あのときは、(店が)そんなに続くとは思ってなかったんですよ(笑)」と教えてくれた。76年開店、ということは今年で35年だ。ライヴ・ハウス一筋で35年。継続は力なり。
このクロコダイルは地下一階にあるが、階段を下りると煙草の煙がしみついたような独特のにおいがする。それこそ、35年間分のミュージシャンたちの地と汗と涙と煙草の煙が凝縮されている。
(ケイリブのフェイトのライヴ評は明日)
■サユリー、ブログ
http://ameblo.jp/sayulee/
■サユリー・ユーチューブ、100日目(サユリー・チャンネル)
http://www.youtube.com/user/SayuleeMusic
100日目
http://www.youtube.com/watch?v=r9ZSvFcpFfY
■過去記事、サユリー初登場のときのケイリブとのギグ
2008年11月04日(火)
ケイリブ・ジェームス&フレンズ・ライヴ・アット・マルターノ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081104.html
このとき、サユリーはケイリブとボニー・レイットの「ユー」を一緒に歌い、ほかにオリジナル曲を披露していた。
■サユリー・メンバー
サユリー(ヴォーカル、ギター)
ユウシ・オオツカ(カホーン)
■セットリスト サユリー、クロコダイル渋谷
Setlist: Sayulee, November 2, 2011/11/05
show started 19:31
01.Shine
02.Kiss Me
03.Crazy In Love (Beyonce)
04.おかえり
05.Love Me Like This
06.Slowly
Show ended 20:06
(2011年11月2日水曜、渋谷クロコダイル、サユリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sayulee
2011-
+++++
■フェイト・メンバー
ケイリブ・ジェームス(キーボード、ヴォーカル) Kaleb James
ディッキー・フクダ(ギター)Dicky Fukuda
クリフ・アーチャー(ベース) Cliff Archer
シンイチ・クサマ 草間信一(キーボード)Kusama Shinichi
アーミン・武士・リンツビヒラ (ドラムス) Armin T. Linzbichler
ゲスト・サユリー Sayulee
==セットリスト
Setlist : Phate, November 2, 2011 at Crocodile, Shibuya
Show started 20:39
01.Grey Street (Dave Matthews Band)
02.Drive (Incubus)
03.Smells Like Teen Spirit (Nirvana)
04.River Of Tears (Eric Clapton)
05.Iris (Goo Goo Dolls)
06.Wonderful Tonight (Eric Clapton) (+Sayulee)
07.The Game Of Love (Santana) (+Sayulee)
08.Something’s Missing (John Mayer)
09.Sometimes (Phate original)
10.Shake Me Like A Monkey (Dave Matthews Band)
Enc. Sunday Morning (Maroon 5)
Show ended 22:01
(2011年11月3日木曜、渋谷クロコダイル、サユリー・ライヴ、フェイト・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sayulee
ENT>MUSIC>LIVE>Phate
【Kaleb James’s Phate & Sayulee Live】
多彩。
われらがソウル・サーチャーズのケイリブ・ジェームスは実に多彩な男だ。「ソウル・サーチン」のホストバンド、ソウル・サーチャーズを率いるときは、実にそのアーティストを研究し、さまざまなアレンジで独特のアプローチを見せる。それはソウルであれ、ジャズであれ、フュージョンであれ、R&Bであれ、同じだ。日本人シンガーのバックをやるときは、そのアーティストの楽曲を研究する。
彼の自身のバンドでのリハーサルは、ノンストップ。ほとんど歌詞は覚えていて、曲の構成、進行、アレンジなども覚えている。その場でちょっとしたアイデアを思いつき、変更をしても、バンドメンバーはそれについていくために、メモをするが、ケイリブはほとんどメモをしない。抜群の記憶力があるのか、天才なのかもしれない。
そんな彼がロックをやるバンドがフェイト。その久々のライヴ。これもケイリブとギターのディッキーが中心となったユニットだが、彼らのもうひとつのグループ、ニューヨーク・ミニットはファンク、ソウル、R&Bばかりをやるユニットで、このフェイトはロックをやるバンドと色分けがされている。
セットリストの曲名の後ろにオリジナル・アーティストの名前をいれたが、これらのロック・グループの名前を見ると、このフェイトが目指すところがおぼろげにわかるだろう。
僕が気に入ったのは、クラプトンの「リヴァー・オブ・ティアーズ」で、これはアル・グリーンの「ゴッド・ブレス・アワ・ラヴ」的な南部ソウルの味わいがあるバラードだった。おそらく、クラプトンが南部ソウルをやろうと思ってやった曲なのだろう。同じくクラプトン曲で、サユリーを迎えて歌った「ワンダフル・トゥナイト」も印象に残った。ニルヴァーナは大胆なアレンジだ。
ちょうど、ケイリブに関する記事が載ったのでご紹介。
Musician Kaleb James makes it happen
By Chris Betros
Japan Today Web Site:
ARTS & CULTURE NOV. 04, 2011 - 11:36PM JST
http://www.japantoday.com/category/arts-culture/view/musician-kaleb-james-makes-it-happen
カマサミ・コングさん主催の『メットポッド』の映画コメンテイターとしておなじみのクリス・ビートロスさんがインタヴューして記事にまとめたもの。
ケイリブ・ジェームスのホームページ
http://www.kalebjames.com/
(ほとんど更新されないので、最新情報はあまりない(苦笑))
■フェイト(Phate)オフィシャルウェッブ
http://www.phate.jp/index_e.html歌詞および訳詞も。
■関連過去記事
June 22, 2006
Phate Live At Thumbs Up: Love Them or Like Them?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001090.html
July 23, 2005
Phate: New Acts of R&A, Stands For Rhythm & Alternative
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200507/2005_07_23.html
September 17, 2005
Kaleb James’s Own Group Phate
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200509/2005_09_17.html
+++
◎サユリー、渋谷の老舗ライヴハウス「クロコダイル」でケイリブのオープニングを飾る
継続。
2011年11月2日、渋谷のクロコダイルで、ケイリブ・ジェームスのロック・バンド、フェイトのライヴがあったが、急遽、その前座にサユリーが参加することになった。フェイトを見ることになっていたので、ラッキーにもサユリーのライヴを見ることができた。
オープニングのサユリーは、ソウル・サーチンでも歌ってくれたが、元々一人か二人でライヴができるシンガー、ソングライター。2008年11月にケイリブがマルターノでライヴをやったときに紹介された。それから早くも丸3年。
全曲、ネイティヴ英語に日本語をまぜたオリジナルを聞かせるが、曲もしっかりしており、なによりパフォーマンスが堂々としてきた感があり、以前よりもぐっと安定してきた。フォーク・ロック系でソウル系ではないが、日本のローラ・ニーロやジョニ・ミッチェル、キャロル・キング、ダイアン・バーチ路線をいける感じがする。ノラ・ジョーンズとはちょっと違う感じ。ダイアン・バーチかな。
彼女の声は、意外と太くしっかりしている。ずっと歌い続けてきて、声が強くなったのだろうか。最近では、いろいろなシンガーのバックコーラスもやっていて、日本に来て3年半ですっかり日本の音楽業界になじんでいるようだ。
サユリーは、今、2011年7月の末から、毎日ユーチューブに何かを歌ってアップするのを365日続けようということにチャレンジしている。11月4日にちょうど100日になった。ギター片手、あるいはキーボード弾き語りでオリジナルやカヴァーを歌って、編集し、ユーチューブにアップしている。この連続してやるところ、毎日こつこつやって継続しているところがすごい。すべて自分で歌と演奏やって、編集までやり、アップするんだから、これはすごいわ。このチャレンジはマルターノの大西さんのフェースブックで知って、さっそく見てみたが、大西さんも、「ビデオ、毎日はほんと大変ですよ。100日も続けてるというのはやはりすごい」と高く評価していた。ちなみにこの「ソウル・サーチン」ブログも、2002年10月6日から、エントリーの長短はあれ一日も欠かしていないので、よく続いてるとは思うが、文字とビデオだと時間のかかり方が相当違う。(笑) 継続は力なり。
ちなみに、このライヴ・ハウス、クロコダイルのステージ・バックの壁に描かれている絵に「21st Century」と描かれているのだが、これは映画会社「20th Century」をもじったもの。前から、21世紀だっただろうか、ひょっとして2001年に書き直したのかとふと疑問に思い、オーナーに尋ねたら、「ここは1976年にオープンしたんですが、そのときから、21世紀って描いてありました。あのときは、(店が)そんなに続くとは思ってなかったんですよ(笑)」と教えてくれた。76年開店、ということは今年で35年だ。ライヴ・ハウス一筋で35年。継続は力なり。
このクロコダイルは地下一階にあるが、階段を下りると煙草の煙がしみついたような独特のにおいがする。それこそ、35年間分のミュージシャンたちの地と汗と涙と煙草の煙が凝縮されている。
(ケイリブのフェイトのライヴ評は明日)
■サユリー、ブログ
http://ameblo.jp/sayulee/
■サユリー・ユーチューブ、100日目(サユリー・チャンネル)
http://www.youtube.com/user/SayuleeMusic
100日目
http://www.youtube.com/watch?v=r9ZSvFcpFfY
■過去記事、サユリー初登場のときのケイリブとのギグ
2008年11月04日(火)
ケイリブ・ジェームス&フレンズ・ライヴ・アット・マルターノ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081104.html
このとき、サユリーはケイリブとボニー・レイットの「ユー」を一緒に歌い、ほかにオリジナル曲を披露していた。
■サユリー・メンバー
サユリー(ヴォーカル、ギター)
ユウシ・オオツカ(カホーン)
■セットリスト サユリー、クロコダイル渋谷
Setlist: Sayulee, November 2, 2011/11/05
show started 19:31
01.Shine
02.Kiss Me
03.Crazy In Love (Beyonce)
04.おかえり
05.Love Me Like This
06.Slowly
Show ended 20:06
(2011年11月2日水曜、渋谷クロコダイル、サユリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sayulee
2011-
+++++
■フェイト・メンバー
ケイリブ・ジェームス(キーボード、ヴォーカル) Kaleb James
ディッキー・フクダ(ギター)Dicky Fukuda
クリフ・アーチャー(ベース) Cliff Archer
シンイチ・クサマ 草間信一(キーボード)Kusama Shinichi
アーミン・武士・リンツビヒラ (ドラムス) Armin T. Linzbichler
ゲスト・サユリー Sayulee
==セットリスト
Setlist : Phate, November 2, 2011 at Crocodile, Shibuya
Show started 20:39
01.Grey Street (Dave Matthews Band)
02.Drive (Incubus)
03.Smells Like Teen Spirit (Nirvana)
04.River Of Tears (Eric Clapton)
05.Iris (Goo Goo Dolls)
06.Wonderful Tonight (Eric Clapton) (+Sayulee)
07.The Game Of Love (Santana) (+Sayulee)
08.Something’s Missing (John Mayer)
09.Sometimes (Phate original)
10.Shake Me Like A Monkey (Dave Matthews Band)
Enc. Sunday Morning (Maroon 5)
Show ended 22:01
(2011年11月3日木曜、渋谷クロコダイル、サユリー・ライヴ、フェイト・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sayulee
ENT>MUSIC>LIVE>Phate
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