☆ケント・モリ『情熱大陸』放映~ドキュメンタリーとは

【Kento Mori On “Jounetsu Tairiku” Program】

真意。

2011年12月に東京で行われたマイケル・ジャクソン・トリビュートでも大活躍したプロフェッショナル・ダンサー、ケント・モリにフォーカスしたテレビ番組『情熱大陸』(毎日放送制作・TBS系列放送、2012年1月15日夜放送)が15日に放送された。

情熱大陸:ケント・モリ(2012年1月15日放送)

パート1 http://www.youtube.com/watch?v=LKKuYEiiuM0



パート2 http://youtu.be/0rcQA53R7EQ



(いずれ削除されるかもしれませんが、ごらんになっていない方のために)

ドキュメンタリー。

ドキュメンタリーというのは、たとえば素材が30時間分あって、そこから選んで25分のものに編集するとなると、何十通りの編集ができる。一番重要なことは、そのドキュメンタリー制作者がその取材対象にどれだけ食い込み、勉強をし、その本質に迫り、その中のどこにフォーカスをし、どのようなストーリーを浮かび上がらせるかということだ。そして、そこに制作者側の恣意的、決め付け、思い込み、受け狙いなどがあってはならない。徹底した取材から浮かび上がるストーリーというのは必ずあるもので、それは、事前に制作者が描いたストーリーとは大方の場合、違うものになる。そこを真摯に拾い上げ、25分なり、あるいは50分なりの映像にしなければならない。

『情熱大陸』は、僕もときどき見るが、その対象のことを僕がよく知っているものだと、どうしてもいつも食いつきが足りないなあ、と思ってしまう。しかし、何も知らずにたまたま知らないアーティストなりを見ると、「へえ、こんな人がいるんだ。すごいなあ」などと思う。興味が深まれば、自分で検索なりして、その人について調べる。つまり、「世間ではまだあまり知られていない人をご紹介します」という点においては、意味があるわけだ。テレビという媒体は、不特定多数を相手にする。だから、ちょうど、そのあたりの何も知らない人へわかりやすく紹介する、というのがちょうどいいのだろう。

以前、田原総一郎の回を見たが、あれも物足りなかった。ドキュメンタリーというより、テレビのニュース番組でちょこっと「特集」する程度のノリだったように思う。

ドキュメンタリーは、究極ないい方をすれば、どこにも「正解」がない。あるいは、どれもが「正解」とも言える。しかし、「いいドキュメンタリー」か「ふつう」、「それほどでもないドキュメンタリー」、「だめなドキュメンタリー」などという風には言える。また、その判断が難しい。

結果、取材対象者と制作者の間でまったく違う価値観が生まれることもある。それも含めてドキュメンタリーなのだろう。

しかし、ある人物を多くの人に紹介し、その人物の考え方の一端でも、仮に10パーセントでも広く知らせることができれば、ポジティヴに考えれば、それは「プラスの側面」ということになる。

たとえば、今回の『情熱大陸』を見て、ケント・モリの踊りや情熱に感動した視聴者がいたこともはっきりした事実。中には、これを見て、「自分もダンスを志そう」と思った子供もいたかもしれない。そんな彼らが10年後にケント・モリに会って、「僕はあの『情熱大陸』でケントさん見て、ダンスをやろうと思って、ここまできたんです」とあいさつに来たら、それはそれで素敵なことではないだろうか。

ケント・モリについては、かつて紹介記事を書いた。

2010年02月09日(火)
ケント・モリ~その存在理由
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10454316988.html

2010年05月25日(火)
ケント・モリ自伝『ドリーム&ラヴ』2010年6月25日発売
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10544121365.html#main

ぜひ彼の自伝なども読んで、彼の真意を知っていただければ応援者としても嬉しい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594062393/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ENT>ARTIST>Mori, Kento
MICHAEL JACKSON>

コメント