◎シンディー・ロウパー(シンディ・ローパー)~あれから1年後に“帰国”

【Cindy Lauper: Since 311】

運命。

まさにその運命の日、彼女は来日した。2011年3月11日。日本にランディングした後、周囲の帰国の勧めを拒絶し、日本全国をツアーしたシンディー・ロウパー。

その彼女が1年ぶりに日本に帰ってきた。まさに、気分は「お帰りなさい、シンディー!」という感じだ。東京初日(3月9日)を見た。

セットリストも前年から半分以上変えて、昨年見た人も十分楽しめる選曲になっている。また、バンドも昨年と同じ5人に加え、ハーモニカのチャーリー・マッセルホワイトを加えた6人組になりパワーアップ。

冒頭から観客席は総立ちで、ほぼライヴ中、総立ち。

4曲目でマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」を、まさにシンディー節で。

シンディーはかつて売れる前に、ニューヨークの日本レストラン「ミホ」で歌っていた。その頃、一緒にプレイしていたギタリストからこれを歌ったらどうだと言われ、覚えた曲があった。そんな1曲が「忘れないわ」。この曲は、1960年代日本でも人気があったアメリカのシンガー、(リトル)ペギー・マーチが日本のために日本語で歌ったもの。これを、シンディーも日本語で歌ってみせた。親日家ならではの1曲だった。

忘れないわ:ペギー・マーチ
http://youtu.be/AETBr6yFm0A



3月11日は、シンディーの東京での3日目で、この日は昨年ツアーに帯同した日本のフルーゲルホーン奏者、トクも飛び入りで「トゥルー・カラーズ」に参加したそう。

さらに、3月12日は、外国特派員協会でも記者会見を行った。これらの情報なども、こんご多数出てくるだろう。

ところで、今回のツアーには、とても内容の濃いパンフレットが出来ていた。昨年の詳細なツアー・レポート、湯川れい子さんの原稿、多くの写真など、最近洋楽アーティストのライヴでパンフレットがあまりないので、こういうのは嬉しい。

シンディーが一年ぶりに、約束通り、日本に戻ってきた、ということがもっとも大きな意味だろう。これはまさに“帰国”凱旋公演と言ってもいい。ここまで日本に根付いた洋楽アーティストって、本当に珍しい。

最近の「タイム・アフター・タイム」
http://youtu.be/W0kWZ-Nk5i4



■過去記事(昨年ライヴ評)
2011年03月18日(金)
シンディー・ロウパー(シンディ・ローパー)~歌声は復興への灯火
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10833419437.html

■シンディ・ローパー『メンフィス・ブルーズ』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004D6PZ1Q/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ベスト

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■メンバー

Cyndi Lauper (Vocal, Keyboards)
Steve Potts (Drums)
Michael Toles (Guitar)
William Wittman (Bass)
Steve Gaboury (Keyboards) 向かって左手の白人
Archie Turner (Keyboards) 向かって右手の黒人
Charlie Musselwhite (Harmonica)

■ セットリスト
Setlist: Cyndi Lauper, @Tokyu, Orchard Hall, March 9, 2012

Show started 19:20
01.She Bop
02.Set Your Heart
03.When You Were Mine
04.What’s Going On
05.Lyfe
06.Just Your Fool
07.Wa Su Re Naiwa
08.Down Don’t Bother Me
09.All Through The Night
10.Time After Time
11.I Drove All Night
12.Change Of Heart
13.Money Changes Everything
Enc. Goonies
Enc. Girls Just Want o Have Fun
Enc. True Colors
Show ended 20:45

(2012年3月9日金曜、渋谷東急オーチャード・ホール、シンディー・ロウパー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Lauper, Cyndi
2012-

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