◎ピー・ウィ・エリス・ファンク・アセンブリー~若さと老練さのクロスオーヴァー
2012年4月12日 音楽◎ピー・ウィ・エリス・ファンク・アセンブリー~若さと老練さのクロスオーヴァー
【Pee Ellis Funk Assembly Live】
黒々。
黒っぽい音が好きな友人Mが、「ねえ、ピー・ウィ・エリスってどんな感じ?」と聞いてきたので、軽く「元ジェームス・ブラウン・バンドだから、メイシオみたいなド黒いファンクだよ」と答えたら「じゃあ、行こうよ」となり、けっこういろいろ詰まっていたが急遽つきあうことに。
元ジェームス・ブラウン・バンドで、自らもJBホーンなどで活躍しているサックス奏者、ピー・ウィ・エリスの最近の自身のバンド、ファンク・アセンブリーのライヴ。ピー・ウィは、JBホーンズでも来ているが、最近だとファンク・オール・スターズで来日していた。
ドファンクのはずが、いきなり1曲目始まるとド・ジャズで、あれれ、という感じだったが、2曲目から少しファンクになり、3曲目でヴォーカルが入ると、JBになった。
バンド全体としてはかなりまったりしたバンドで、特段何がうまいとかではなく、抜群のテクを見せたりはしないで、一本背骨が通った感じはしないのだが、たとえば、エレクトリック・エンパイアーやベン・ロンクル・ソウルのようなバンドなら日本人でも出来そうに思うが、このバンドは日本人では到底できない、そういう独特のミュージシャンの雰囲気、間、黒さを持っている。安いバンドなんだが(褒め言葉です)、日本人には出せないものがあるのだ。何なのだろう。
もう一点、バンド・リーダー、ピー・ウィは70歳だが、ドラマーなどまだ若いはず。30代か。そのためか、若さのあまりけっこうがんばってちゃって、走る走る。そういう意味で、若さと老練さのクロスオーヴァーも見所ではあった。
統率力。
メイシオにせよ、フレッド・ウェスリーにせよ、このピー・ウィにせよ、そのライヴを見ると、やはり、ジェームス・ブラウンというアーティスト、人物のバンド統率力の卓越ぶりが如実に感じられる。みな、サイド・ミュージシャンとしてものすごくいい味を出すのは、ジェームス・ブラウンという、その才能を引っ張りだすのがめちゃくちゃ優れた人物がいるからなのだな、とつくづく感じる。
ピー・ウィの曲間のトークは、南部訛りのせいか、年(現在70歳、1941年4月21日生まれ。まもなく71歳)のせいか、なかなか聴き取りにくいが、「コールド・スウェット」のところでこんな昔話をした。
「1960年代のある日、アポロ・シアターにジェームス・ブラウンと10日間連続で出たことがあった。一日3ショーやってね。そのとき、ジェームス・ブラウンがグルーヴ・メイカーを思いついた。『ヘイ、ヘイ、フィール・オールライト! ワンタイム! アッ~』というやつだ。トゥ・タイムだと、アー、アー、だ。あれ以来、これが定番になった」 当時は一日3ショーというのが、当たり前とは言え、やはりすごい。
ジェームス・ブラウンの定番曲はさすがに盛り上がるが、ピー・ウィが書いた「チキン」は、ジャコの演奏などでも知られ、ジャズ・ミュージシャンたちの超定番になり、これも観客から受けていた。
やはり、ピー・ウィやメイシオ、フレッドらのライヴを見ていると、ジェームス・ブラウンへの思いが募るものだ。
今回のライヴは、ヴォーカルが入ることもあり、事前にセットリストがあったようだ。
■コットンクラブでの映像
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/2012/0406_pee/
こんな映像も。
Fred Ross.Pee Wee Ellis and Fred Wesley 40 years anniversary of "Soul Train"
http://youtu.be/EuCB5zIV_1w
これ、ベースはフレッド・トーマスだ!
■過去関連記事
ファンク・オール・スターズ・ライヴ~事前セットリストなしのライヴ
2008年05月24日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10099570917.html
■メンバー MEMBER
Pee Wee Ellis (sax), Fred Ross (vo), Gary Winters (tp), Ray Obiedo (g),
Victor Little (b), Peter Horvath (key,p), John Mader (ds)
■セットリスト
Setlist : The Pee Wee Ellis Funk Assembly
@Cotton Club, April10,2012
show started 21:31
1. There Is No Greater Love
2. Slanky P
3. I Got The Feeling
4. What A Wonderful World
5. Spring Like
6. Blue Bell Pepper
7. Cantaloupe Island
8. Chicken (Soup)
9. Cold Sweat
Enc. I Feel Good
Show ended 23:01
(2012年4月10日火曜、丸の内コットンクラブ、ピー・ウィ・エリス・ファンク・アセンブリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ellis, Pee Wee, Funk Assembly
2012-
【Pee Ellis Funk Assembly Live】
黒々。
黒っぽい音が好きな友人Mが、「ねえ、ピー・ウィ・エリスってどんな感じ?」と聞いてきたので、軽く「元ジェームス・ブラウン・バンドだから、メイシオみたいなド黒いファンクだよ」と答えたら「じゃあ、行こうよ」となり、けっこういろいろ詰まっていたが急遽つきあうことに。
元ジェームス・ブラウン・バンドで、自らもJBホーンなどで活躍しているサックス奏者、ピー・ウィ・エリスの最近の自身のバンド、ファンク・アセンブリーのライヴ。ピー・ウィは、JBホーンズでも来ているが、最近だとファンク・オール・スターズで来日していた。
ドファンクのはずが、いきなり1曲目始まるとド・ジャズで、あれれ、という感じだったが、2曲目から少しファンクになり、3曲目でヴォーカルが入ると、JBになった。
バンド全体としてはかなりまったりしたバンドで、特段何がうまいとかではなく、抜群のテクを見せたりはしないで、一本背骨が通った感じはしないのだが、たとえば、エレクトリック・エンパイアーやベン・ロンクル・ソウルのようなバンドなら日本人でも出来そうに思うが、このバンドは日本人では到底できない、そういう独特のミュージシャンの雰囲気、間、黒さを持っている。安いバンドなんだが(褒め言葉です)、日本人には出せないものがあるのだ。何なのだろう。
もう一点、バンド・リーダー、ピー・ウィは70歳だが、ドラマーなどまだ若いはず。30代か。そのためか、若さのあまりけっこうがんばってちゃって、走る走る。そういう意味で、若さと老練さのクロスオーヴァーも見所ではあった。
統率力。
メイシオにせよ、フレッド・ウェスリーにせよ、このピー・ウィにせよ、そのライヴを見ると、やはり、ジェームス・ブラウンというアーティスト、人物のバンド統率力の卓越ぶりが如実に感じられる。みな、サイド・ミュージシャンとしてものすごくいい味を出すのは、ジェームス・ブラウンという、その才能を引っ張りだすのがめちゃくちゃ優れた人物がいるからなのだな、とつくづく感じる。
ピー・ウィの曲間のトークは、南部訛りのせいか、年(現在70歳、1941年4月21日生まれ。まもなく71歳)のせいか、なかなか聴き取りにくいが、「コールド・スウェット」のところでこんな昔話をした。
「1960年代のある日、アポロ・シアターにジェームス・ブラウンと10日間連続で出たことがあった。一日3ショーやってね。そのとき、ジェームス・ブラウンがグルーヴ・メイカーを思いついた。『ヘイ、ヘイ、フィール・オールライト! ワンタイム! アッ~』というやつだ。トゥ・タイムだと、アー、アー、だ。あれ以来、これが定番になった」 当時は一日3ショーというのが、当たり前とは言え、やはりすごい。
ジェームス・ブラウンの定番曲はさすがに盛り上がるが、ピー・ウィが書いた「チキン」は、ジャコの演奏などでも知られ、ジャズ・ミュージシャンたちの超定番になり、これも観客から受けていた。
やはり、ピー・ウィやメイシオ、フレッドらのライヴを見ていると、ジェームス・ブラウンへの思いが募るものだ。
今回のライヴは、ヴォーカルが入ることもあり、事前にセットリストがあったようだ。
■コットンクラブでの映像
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/2012/0406_pee/
こんな映像も。
Fred Ross.Pee Wee Ellis and Fred Wesley 40 years anniversary of "Soul Train"
http://youtu.be/EuCB5zIV_1w
これ、ベースはフレッド・トーマスだ!
■過去関連記事
ファンク・オール・スターズ・ライヴ~事前セットリストなしのライヴ
2008年05月24日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10099570917.html
■メンバー MEMBER
Pee Wee Ellis (sax), Fred Ross (vo), Gary Winters (tp), Ray Obiedo (g),
Victor Little (b), Peter Horvath (key,p), John Mader (ds)
■セットリスト
Setlist : The Pee Wee Ellis Funk Assembly
@Cotton Club, April10,2012
show started 21:31
1. There Is No Greater Love
2. Slanky P
3. I Got The Feeling
4. What A Wonderful World
5. Spring Like
6. Blue Bell Pepper
7. Cantaloupe Island
8. Chicken (Soup)
9. Cold Sweat
Enc. I Feel Good
Show ended 23:01
(2012年4月10日火曜、丸の内コットンクラブ、ピー・ウィ・エリス・ファンク・アセンブリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ellis, Pee Wee, Funk Assembly
2012-
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