◎ スタックス・ライヴ~ドナルド・ダック・ダン最期のステージ
2012年5月25日 音楽◎スタックス・ライヴ~ドナルド・ダック・ダン最期のステージ
【Stax Live: The Final Stage For Donald Duck Dun】
最期。
1960年代に南部メンフィスの一大レーベル、スタックス・レコードを支えた名うてのミュージシャンたちが集まり、スタックスのヒットをパフォーマンス。基本は、ギターのスティーヴ・クロッパーとベースのドナルド・ダック・ダンが在籍していたスタックスのハウス・バンド、ブッカーT&ザ・MGズのヒットを次々と披露。そして、途中からスタックスのR&Bシンガー、エディー・フロイドが渋いのどを聴かせる。
日本ではこのスタックス関係のライヴ、ブルース・ブラザーズやサム・ムーアは、忌野清志郎ファンも多くやってくることもあってか、この日も満員。
そしてそのライヴはいつもグルーヴィー。ハイエナジーではないが、ゆったり、ゆるくグルーヴする。そしたサウンドやトークの端々にサザン・ホスピタリティーが感じられる。まるでそのサウンドからは、クリント・イーストウッドあたりが作りそうなモノクロの映像が浮かんでくる。インスト部分はたった4人でこれだけ個性的な音を作り出せるのだから、すごいものがある。
途中、ドナルド・ダック・ダンは椅子に座ってプレイしていたが、スティーヴ・クロッパーとのベースとギターのコンビネーションは向かうところ敵なしの最強コンビだ。ドナルドは四弦だけで、あのグルーヴ感あふれるベースの音を出す。モータウン(北)にジェームス・ジェマーソン、スタックス(南)にドナルド・ダック・ダンあり、だ。
渋い、いぶし銀、人間国宝…。いろいろと形容詞はあるが、彼らのようなヴェテランのリアル・ミュージシャンがしっかりステージを勤め上げるところが素晴らしい。
サム・ムーアも、エディー・フロイドも、スティーヴ・クロッパーも元気で現役。もし、オーティス・レディングが生きていたら、きっとこんなステージを展開するのだろうな、などとも想像してみた。
「ヒップ・ハグ・ハー」をやる前に、スティーヴ・クロッパーが、この曲はまずインストで作って、レコードをだすときに何かタイトルを決めなきゃと話していたところ、誰かが「Hip Hug Her」と言ったので、それをタイトルにした、と解説。しかし、そのHip Hug-Herの意味が、解説をつけてくれたのかもしれないのだが、若干南部訛りが強かったせいか、わからなかった。「かっこよく彼女をハグする」ってことかな。誰か正しいニュアンス、お分かりの方、教えてください。
しかし、このステージの翌日、ドナルドが急死するなどとは夢にも思わなかった。
++++
急死。
僕が見たライヴは土曜のファーストだったが、セカンドを終えて、ホテルに戻ったベース奏者ドナルド・ダック・ダンは、その夜(2012年5月12日から13日にかけて)にホテルの部屋で静かに息を引き取った。
ドナルド・ダック・ダン、最終公演翌日に東京で死去
2012年05月15日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11250635243.html
ドナルドは、ひょうきんな性格で、いつもバンド・メンバーを笑わせるような明るい人物。セカンド・ステージを精一杯やったのだろう。本当に心からお悔やみ申し上げる。
■ブッカーT&ザ・MGズ ベスト、これさえあればとりあえずヒット曲はほぼ網羅
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000QUCXKE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、エディー・フロイド、ブッカーT&ザ・MGズなど過去関連記事
November 21, 2008
Booker T & The MG’s: Kiyoshiro Is Good To Go
http://blog.soulsearchin.com/archives/002741.html
(忌野清志郎、飛び入り)
November 24, 2008
Booker T & The MG’s Featuring Imawano Kiyoshiro
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_11_24.html
【忌野清志郎、MGズに3度目の登場】
April 03, 2007
Blues Brothers Rock The House: Happy Birthday Kiyoshiro
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10029738232.html
(忌野清志郎、飛び入り)
2003/01/22 (Wed)
Blues Brothers @ Bluenote
ブルース・ブラザースの前回来日時のライヴ評
http://www.soulsearchin.com//entertainment/movie/review/diary20030122.html
■メンバー
Steve Cropper(g)
スティーヴ・クロッパー(ギター)
Donald"Duck"Dunn(b)
ドナルド“ダック”ダン(ベース)
Eddie Floyd(vo)
エディー・フロイド(ヴォーカル)
Lester Snell(org)
レスター・スネル(オルガン)
Steve Potts(ds)
スティーヴ・ポッツ(ドラムス)
■セットリスト
Setlist : Stax featuring Steve Cropper, Donald Duck Dunn, Eddie Floyd, Lester Snell, Steve Potts @ Bluenote Tokyo, May 12, 2012
show started 18:00
01.Melting Pot
02.Booker-Loo
03.Soul Dressing
04.Soul Limbo
05.Summertime
06.Hip-Hug-Her
07.Green Onion
08.Time Is Real Tight
09.Soul Man
10.634-5789
11.I’ve Never Found A Girl
12.(Sitting On) The Dock Of The Bay
13.Knock On Wood
Enc. Big Bird
Show ended 19:23
(2012年5月12日土曜、東京ブルーノート、スタックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stax, Steve Cropper, Eddie Floyd, Lester Snell, Donald Duck Dun, Steve Potts
2012-
【Stax Live: The Final Stage For Donald Duck Dun】
最期。
1960年代に南部メンフィスの一大レーベル、スタックス・レコードを支えた名うてのミュージシャンたちが集まり、スタックスのヒットをパフォーマンス。基本は、ギターのスティーヴ・クロッパーとベースのドナルド・ダック・ダンが在籍していたスタックスのハウス・バンド、ブッカーT&ザ・MGズのヒットを次々と披露。そして、途中からスタックスのR&Bシンガー、エディー・フロイドが渋いのどを聴かせる。
日本ではこのスタックス関係のライヴ、ブルース・ブラザーズやサム・ムーアは、忌野清志郎ファンも多くやってくることもあってか、この日も満員。
そしてそのライヴはいつもグルーヴィー。ハイエナジーではないが、ゆったり、ゆるくグルーヴする。そしたサウンドやトークの端々にサザン・ホスピタリティーが感じられる。まるでそのサウンドからは、クリント・イーストウッドあたりが作りそうなモノクロの映像が浮かんでくる。インスト部分はたった4人でこれだけ個性的な音を作り出せるのだから、すごいものがある。
途中、ドナルド・ダック・ダンは椅子に座ってプレイしていたが、スティーヴ・クロッパーとのベースとギターのコンビネーションは向かうところ敵なしの最強コンビだ。ドナルドは四弦だけで、あのグルーヴ感あふれるベースの音を出す。モータウン(北)にジェームス・ジェマーソン、スタックス(南)にドナルド・ダック・ダンあり、だ。
渋い、いぶし銀、人間国宝…。いろいろと形容詞はあるが、彼らのようなヴェテランのリアル・ミュージシャンがしっかりステージを勤め上げるところが素晴らしい。
サム・ムーアも、エディー・フロイドも、スティーヴ・クロッパーも元気で現役。もし、オーティス・レディングが生きていたら、きっとこんなステージを展開するのだろうな、などとも想像してみた。
「ヒップ・ハグ・ハー」をやる前に、スティーヴ・クロッパーが、この曲はまずインストで作って、レコードをだすときに何かタイトルを決めなきゃと話していたところ、誰かが「Hip Hug Her」と言ったので、それをタイトルにした、と解説。しかし、そのHip Hug-Herの意味が、解説をつけてくれたのかもしれないのだが、若干南部訛りが強かったせいか、わからなかった。「かっこよく彼女をハグする」ってことかな。誰か正しいニュアンス、お分かりの方、教えてください。
しかし、このステージの翌日、ドナルドが急死するなどとは夢にも思わなかった。
++++
急死。
僕が見たライヴは土曜のファーストだったが、セカンドを終えて、ホテルに戻ったベース奏者ドナルド・ダック・ダンは、その夜(2012年5月12日から13日にかけて)にホテルの部屋で静かに息を引き取った。
ドナルド・ダック・ダン、最終公演翌日に東京で死去
2012年05月15日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11250635243.html
ドナルドは、ひょうきんな性格で、いつもバンド・メンバーを笑わせるような明るい人物。セカンド・ステージを精一杯やったのだろう。本当に心からお悔やみ申し上げる。
■ブッカーT&ザ・MGズ ベスト、これさえあればとりあえずヒット曲はほぼ網羅
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000QUCXKE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、エディー・フロイド、ブッカーT&ザ・MGズなど過去関連記事
November 21, 2008
Booker T & The MG’s: Kiyoshiro Is Good To Go
http://blog.soulsearchin.com/archives/002741.html
(忌野清志郎、飛び入り)
November 24, 2008
Booker T & The MG’s Featuring Imawano Kiyoshiro
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_11_24.html
【忌野清志郎、MGズに3度目の登場】
April 03, 2007
Blues Brothers Rock The House: Happy Birthday Kiyoshiro
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10029738232.html
(忌野清志郎、飛び入り)
2003/01/22 (Wed)
Blues Brothers @ Bluenote
ブルース・ブラザースの前回来日時のライヴ評
http://www.soulsearchin.com//entertainment/movie/review/diary20030122.html
■メンバー
Steve Cropper(g)
スティーヴ・クロッパー(ギター)
Donald"Duck"Dunn(b)
ドナルド“ダック”ダン(ベース)
Eddie Floyd(vo)
エディー・フロイド(ヴォーカル)
Lester Snell(org)
レスター・スネル(オルガン)
Steve Potts(ds)
スティーヴ・ポッツ(ドラムス)
■セットリスト
Setlist : Stax featuring Steve Cropper, Donald Duck Dunn, Eddie Floyd, Lester Snell, Steve Potts @ Bluenote Tokyo, May 12, 2012
show started 18:00
01.Melting Pot
02.Booker-Loo
03.Soul Dressing
04.Soul Limbo
05.Summertime
06.Hip-Hug-Her
07.Green Onion
08.Time Is Real Tight
09.Soul Man
10.634-5789
11.I’ve Never Found A Girl
12.(Sitting On) The Dock Of The Bay
13.Knock On Wood
Enc. Big Bird
Show ended 19:23
(2012年5月12日土曜、東京ブルーノート、スタックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stax, Steve Cropper, Eddie Floyd, Lester Snell, Donald Duck Dun, Steve Potts
2012-
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