☆フランク・カシオのマイケル本、日本語版6月発売へ (パート2)

(昨日からの続き)

【Frank Cascio’s My Friend Michael Will Be Released In June】

読みどころ。

本書のもっともおもしろい読みどころは、もっとも普通の男の子フランクと最高にずばぬけた男マイケルとの交流話だ。彼らが共に過ごした時間から語られる些細なコネタがおもしろい。彼らがどんな言葉を日常かわしているのか、マイケルは怒ることはあるのか、マイケルはあの裁判でどれほど傷ついたか、マイケルの2度の結婚の真実はどんなものだったのか。マイケルとネヴァーランドではどのように過ごしていたのか。マイケルと旅行に行って何を学んだか。

ステージでの事故後、痛み止めを服用するようになり、それがどのような影響を与えたか、周囲の人間に対する不信感がいかにして増長していったか。なぜ、どのように誰も信じられなくなっていったのか。また、いつからマイケルの被害妄想は大きくなったのか。

長く信頼されてきたフランクさえも、マイケルとの信頼関係にヒビが入る。それはいかにして起こったのか。

マイケル周辺の人物の証言として、さまざまなエピソードが具体的にこれだけの量が出てくるところがおもしろく、読みでがある。

一方、フランクは音楽の専門家ではないので、また、マイケルの音楽は『バッド』あたりからしかリアル・タイムでは聞いていないので、マイケルの音楽的分析などには目新しいところはない。

しかし、『ヒストリー』、『デンジャラス』制作中のマイケルの様子、プロデューサーたちの使い方、当時のソニーとの対立の様子などがいわば素人の目から赤裸々に語られており、これは音楽エピソードとしてもおもしろい。やはり、マイケルのそばにいてさまざまなことをリアルに目撃している人物の証言は重く、おもしろい。こうしたものは、他のマイケル本ではとても書けない。

(この項、エピソードなどについて、つづく)

■マイ・フレンド・マイケル MJがいた日々~フランク・カシオ・著、吉岡正晴・訳、西寺郷太・監修

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864101787/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■飛鳥新社のページ

http://www.asukashinsha.co.jp/book/b102514.html

■My Friend Michael Frank Cascio (William Morrow/Harper Collins Publisersアメリカ版、英語) 328ページこちらは原書。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0062090062/soulsearchiho-22/ref=nosim/"


MICHAEL JACKSON>Cascio, Frank

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