◎パトリース・ラッシェン、自己名義初ライヴ
2012年8月7日 音楽◎パトリース・ラッシェン、自己名義初ライヴ
【Patrice Rushen Live】
自己初。
1970年代後期から1980年代以降、ずっとロスアンジェルスをベースに活躍するキーボード奏者、パトリース・ラッシェンの自己名義で初のライヴ。これまでにパトリースは何回か来日しており、前回はハーヴィー・メイソンのバンドで見かけた。
ハーヴィー・メイソン、パトリース・ラッシェンなど七変化のカメレオン・バンド
2010年07月16日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10591452490.html
今回、パトリースが連れてきたのは、まさに幼馴染だったり、昔からスタジオで一緒にやってきて超ヴェテランの超一流メンバーばかり。みなそれぞれが自分名義でアルバムを出すほどの実力者ばかりだ。ドラムス、ギター、ベース、サックスにパトリースのキーボード。彼女は音楽ディレクター兼MCも担当する。
メンバー全員がそれぞれソロ名義でライヴをすることも可能なほど皆売れっ子だが、それぞれに1曲ずつパートを与え、パトリースはプロデューサー的にこのライヴを仕切っていた。
まあ、全員まちがいないメンバーばかりなので、演奏はどれもきっちり、しっかり文句のつけようがない。ただしいていえば、もっとこのメンバーでやれば、もっと音がソリッドに固まるだろうと思った。
自己名義でブルーノートに来ていたサックスのエヴェレットの作品から3「マンディ・スピークス」、プリンス・バンドのベース、ジェフ・ベック・グループ、シーラEのCOEDなどにも参加したロンダ・スミスの4、ロスの売れっ子ギタリスト、ポール・ジャクソン・ジュニアの7、デイヴィッドTなどでも来ているドラマー、レオン・エンドゥグ・チャンスラーの8など。各ソロなどももりだくさん。
そして、パトリース本人も6や9の大ヒットでは、センターにでてきた歌も披露した。9の「フォーゲット・ミー・ノッツ(忘れな草)」は、最近では「メン・イン・ブラック」のテーマとして知られている。特にこれはトラックは打ち込みになっていたが、パトリースとエンドゥグのパーカッション・バトルなど見ていても楽しかった。ただ歌は別にプロではないので、ご愛嬌といったところ。
エンドゥグは終始全力全開でドラムスを叩くために、ものすごく音が大きい。当初は、ドラムスとその他の楽器、ヴォーカルとの音のバランスが必ずしもよくなかった。パトリースやロンダの歌がなかなか聞こえなかった。
パトリースとエンドゥグはハイスクールからの友人、ポール・ジャクソンとはお互い子供時代からご近所さんで知り合いだったという。
それぞれのソロをやる前に、パトリースが彼らの紹介をするのだが、エンドゥグの前に、「マイルス・デイヴィス、フランク・シナトラ、フレディー・ハバード、スタンリー・クラーク、ジョージ・デューク、ウェザー・リポート、そして、マイケル・ジャクソンなどとレコーディングしているエンドゥグ!」と紹介。マイケルの「ビリー・ジーン」のドラムスは彼と紹介。すると、エンドゥグが「ビリー・ジーン」のあのイントロを数小節叩いた。
そうだ。エンドゥグが「ビリー・ジーン」のドラムを叩いていたんだ。ジョン・ロビンソンかと思っていた。エンドゥグは終始笑顔でクビを振りながら、ハデにドラムスを叩く。かなり自己主張の強いドラムスだ。
エンドゥグにそのときのレコーディングの様子などをちらっと聞いた。「あのドラムは自分が好きなようにプレイしたのですか、それともクインシーに言われたように?」 「クインシーに言われたように叩いたよ」 「マイケルが作ったデモ・テープは聞いた?」 「もちろん、それにそって、プレイしたんだ」そしてあのイントロが生まれたわけだ。
ロンダのベースが特に印象的でよかった。またポール・ジャクソンの日本語が達者なのに驚いた。パトリースは実にファンキーなキーボードを聞かせてくれた。
ライヴ後はCD即売とサイン会。写真も撮っていた。全員、サーヴィス精神大旺盛!
下記CDは、ライヴでやった曲の収録アルバムなど。
■「フォーゲット・ミー・ノッツ」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000003476/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
■ベスト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000AOT1/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ロンダ・スミス 「トゥ・ゲット・ウィズ・ユー」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JGCO0E/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■エヴェレット・ハープ 「マンデイ・スピークス」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000EZ9160/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
■ポール・ジャクソン・ジュニア 「2フォー・テンサウザンド」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001I1LWQG/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■パトリース・ラッシェン『シグネチャー』、エンドゥグとパーカッション・バトルを繰り広げた「ワンネス」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000RMJ59S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
Patrice Rushen (key,vo), Leon "Ndugu" Chancler (ds,per), Everette Harp (sax)
Paul Jackson Jr. (g), Rhonda Smith (b)
■セットリスト
Setlist : Patrice Rushen, August 5, 2012
Show started 20:02
01.Number One
02.The Hump
03.Monday Speaks
04.To Get With You
05.Days Gone By
06.Remind Me
07.2 for 10,000
08.Oneness
09.Forget Me Nots
Enc. Hang It Up
Show ended 21:18
(2012年8月5日日曜、丸の内コットンクラブ、パトリース・ラッシェン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rashen, Patrice
【Patrice Rushen Live】
自己初。
1970年代後期から1980年代以降、ずっとロスアンジェルスをベースに活躍するキーボード奏者、パトリース・ラッシェンの自己名義で初のライヴ。これまでにパトリースは何回か来日しており、前回はハーヴィー・メイソンのバンドで見かけた。
ハーヴィー・メイソン、パトリース・ラッシェンなど七変化のカメレオン・バンド
2010年07月16日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10591452490.html
今回、パトリースが連れてきたのは、まさに幼馴染だったり、昔からスタジオで一緒にやってきて超ヴェテランの超一流メンバーばかり。みなそれぞれが自分名義でアルバムを出すほどの実力者ばかりだ。ドラムス、ギター、ベース、サックスにパトリースのキーボード。彼女は音楽ディレクター兼MCも担当する。
メンバー全員がそれぞれソロ名義でライヴをすることも可能なほど皆売れっ子だが、それぞれに1曲ずつパートを与え、パトリースはプロデューサー的にこのライヴを仕切っていた。
まあ、全員まちがいないメンバーばかりなので、演奏はどれもきっちり、しっかり文句のつけようがない。ただしいていえば、もっとこのメンバーでやれば、もっと音がソリッドに固まるだろうと思った。
自己名義でブルーノートに来ていたサックスのエヴェレットの作品から3「マンディ・スピークス」、プリンス・バンドのベース、ジェフ・ベック・グループ、シーラEのCOEDなどにも参加したロンダ・スミスの4、ロスの売れっ子ギタリスト、ポール・ジャクソン・ジュニアの7、デイヴィッドTなどでも来ているドラマー、レオン・エンドゥグ・チャンスラーの8など。各ソロなどももりだくさん。
そして、パトリース本人も6や9の大ヒットでは、センターにでてきた歌も披露した。9の「フォーゲット・ミー・ノッツ(忘れな草)」は、最近では「メン・イン・ブラック」のテーマとして知られている。特にこれはトラックは打ち込みになっていたが、パトリースとエンドゥグのパーカッション・バトルなど見ていても楽しかった。ただ歌は別にプロではないので、ご愛嬌といったところ。
エンドゥグは終始全力全開でドラムスを叩くために、ものすごく音が大きい。当初は、ドラムスとその他の楽器、ヴォーカルとの音のバランスが必ずしもよくなかった。パトリースやロンダの歌がなかなか聞こえなかった。
パトリースとエンドゥグはハイスクールからの友人、ポール・ジャクソンとはお互い子供時代からご近所さんで知り合いだったという。
それぞれのソロをやる前に、パトリースが彼らの紹介をするのだが、エンドゥグの前に、「マイルス・デイヴィス、フランク・シナトラ、フレディー・ハバード、スタンリー・クラーク、ジョージ・デューク、ウェザー・リポート、そして、マイケル・ジャクソンなどとレコーディングしているエンドゥグ!」と紹介。マイケルの「ビリー・ジーン」のドラムスは彼と紹介。すると、エンドゥグが「ビリー・ジーン」のあのイントロを数小節叩いた。
そうだ。エンドゥグが「ビリー・ジーン」のドラムを叩いていたんだ。ジョン・ロビンソンかと思っていた。エンドゥグは終始笑顔でクビを振りながら、ハデにドラムスを叩く。かなり自己主張の強いドラムスだ。
エンドゥグにそのときのレコーディングの様子などをちらっと聞いた。「あのドラムは自分が好きなようにプレイしたのですか、それともクインシーに言われたように?」 「クインシーに言われたように叩いたよ」 「マイケルが作ったデモ・テープは聞いた?」 「もちろん、それにそって、プレイしたんだ」そしてあのイントロが生まれたわけだ。
ロンダのベースが特に印象的でよかった。またポール・ジャクソンの日本語が達者なのに驚いた。パトリースは実にファンキーなキーボードを聞かせてくれた。
ライヴ後はCD即売とサイン会。写真も撮っていた。全員、サーヴィス精神大旺盛!
下記CDは、ライヴでやった曲の収録アルバムなど。
■「フォーゲット・ミー・ノッツ」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000003476/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
■ベスト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000AOT1/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ロンダ・スミス 「トゥ・ゲット・ウィズ・ユー」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JGCO0E/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■エヴェレット・ハープ 「マンデイ・スピークス」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000EZ9160/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
■ポール・ジャクソン・ジュニア 「2フォー・テンサウザンド」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001I1LWQG/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■パトリース・ラッシェン『シグネチャー』、エンドゥグとパーカッション・バトルを繰り広げた「ワンネス」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000RMJ59S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
Patrice Rushen (key,vo), Leon "Ndugu" Chancler (ds,per), Everette Harp (sax)
Paul Jackson Jr. (g), Rhonda Smith (b)
■セットリスト
Setlist : Patrice Rushen, August 5, 2012
Show started 20:02
01.Number One
02.The Hump
03.Monday Speaks
04.To Get With You
05.Days Gone By
06.Remind Me
07.2 for 10,000
08.Oneness
09.Forget Me Nots
Enc. Hang It Up
Show ended 21:18
(2012年8月5日日曜、丸の内コットンクラブ、パトリース・ラッシェン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rashen, Patrice
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