◎フィール・ザ・フロー~僕たちは「スムーズ・ジャズ」のグループ
2012年8月24日 音楽◎フィール・ザ・フロー~僕たちは「スムーズ・ジャズ」のグループ
【Feel The Flow Live Review】
スムーズ・ジャズ。
MCを担当している若手ギタリスト、上條頌が「僕たちは、スムーズ・ジャズのグループです」とはっきり名言した。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、サックスの5人できっちりとグルーヴのあるインスト曲を演奏するグループ、「フィール・ザ・フロー」のブルース・アレイでの2011年7月、12月に続いての3回目のライヴ。
上條(ギター)、滝元(ベース)、ガクシ(キーボード)がほぼ核となり、今回はドラムスが岸田容男さん、サックスに本間雅人さん。これにシンガーとして、高橋あずみさんが参加。さらにスペシャル・ゲストでスクープ・オン・サムバディーが堂々登場。
毎回バンドは、グルーヴのたっぷりあるソウルフルな演奏を聴かせるが、どんどんとバンド・サウンド自体が固まっているようだ。
ゲストシンガーの高橋さんは以前にもここでのソロ・ライヴを見たが、この日は迫力ある歌声を聞かせた。ちょうど前日からオリジナル・アルバムの制作が始まってわくわくしているという。小さな体に似合わず力強く歌うので驚いてしまう。レデシーの曲など、実にむずかしいのに果敢にチャレンジ、またオリジナルの「ビリーヴ」もなかなかだった。
第二部で登場したタケさんが、上條君のMCっぷりを見てからかい気味に「中学2年生」と評したかと思うと、ガクシ君の寝ているところのビデオが流され、そこからジョーの曲に行くところを見て、「赤ちゃん」と言ったり、先輩が後輩を暖かく見守っている雰囲気がとてもよかった。
特にタケさんの、「楽屋で彼らの演奏を聴いていると、昔自分がニューヨークにいた頃を思い出します。目をつぶって聞いてると黒人さんが演奏してるんじゃないかと思わせられちゃいます」という言葉は、彼らの演奏をよく表わしている。
タケさんはかつてマンハッタンにあったライヴハウス「スイート・ウォーターズ」(ウエストの72丁目くらいにあった黒人オウナーのライヴハウス。僕も80年代にイントゥルーダーズなどをそこで見た)のオープンマイクで歌ってお客さんを驚かせるのがすごく楽しかった、と言う。
スクープ、コーイチローさんとタケさんが出てくると、さすがに貫禄で、確かに頌君たちが若いなということを思わせられる。ヴェテランはそれなりに積み重ねをちゃんともっているわけだ。
スクープは、最後アンコールで、ダニー・ハサウェイ・ヴァージョンの「ホワッツ・ゴーイング・オン」を聴かせ、これがえらく盛り上がった。
のりにのったサックスを聴かせた本間さんは、「途中でライヴということを忘れてしまうほど集中してしまった」と言う。
ドラムスの岸田さんも、「いやあ楽しかったあ」と言いながら、何と彼のこの日のドラムセットはかつてソニー・エモリーが使っていたものと明かしてくれた。彼自身の3セットは、現在スガさん、三浦大知、西野カナのところに行っていて、今日使えるのがこれになったそう。さすが売れっ子ドラマーだ。ソニー・エモリーも名ドラマーで日本にも何度か来ているが、アース・ウィンド&ファイアーで来たときのドラムがすごく印象に残っている。
ライヴ後、本間さんとサックス談義に花が咲き、ものすごくおもしろかったので、改めて。(笑)
■スクープ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006S6OJJ8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ブライアン・カルバートソンの「セイ・ホワット」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002NPUCIA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ジョナサン・バトラー 「ブラン・ニュー・デイ」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000PSJDB4/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■過去記事
フィール・ザ・フロー~上條頌・滝元堅志らのバンド、ブルース・アレイに初登場
2011年07月24日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10962825777.html
■メンバー
Feel The Flow meets Friend Vol.3
featuring Skoop On Somebody
(G)上條頌 (B)滝元堅志 (Key)Gakushi (Sax)本間将人 (Ds)岸田容男
(Vo)高橋あず美
★Special Guest Skoop On Somebody (Vo)TAKE (Key/Cho)KO-ICHIRO
■セットリスト
Setlist : Feel The Flow at Blues Alley, Meguro, August 7, 2012
[ ] denotes original acts.
show started 19:30
01.Never Too Much [Luther Vandross]
02.Say What [Brian Calvertson]
03.Love U Love U [Ledisi](Takahashi Azumi)
04.Someday [Takahashi Azumi]
05.Believe [Takahashi Azumi]
06.Feel The Flow [Feel The Flow]
Performance ended 20:35
2nd set
performance started 21:09
01.Paid In Full [Joe Pace]
02.Video – I Wanna Know [Joe]
03.Asension [Maxwell] (Takahashi Azumi)
04.All I Do [Stevie Wonder] (Takahashi Azumi)
05.No Make De On The Bed [Skoop On Somebody]
06.Crazy Love [Skoop On Somebody]
07.Key Of Love [Skoop On Somebody]
Enc. Brand New Day [Jonathan Butler] (Skoop, Takahashi)
Enc. What’s Going On [Donny Hathaway version] (Skoop, Takahashi Azumi)
Show ended 22:17
(2012年8月7日火曜、目黒ブルース・アレイ、フィール・ザ・フロー・ライヴ、)
ENT>MUSIC>LIVE>Feel The Flow
2012
【Feel The Flow Live Review】
スムーズ・ジャズ。
MCを担当している若手ギタリスト、上條頌が「僕たちは、スムーズ・ジャズのグループです」とはっきり名言した。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、サックスの5人できっちりとグルーヴのあるインスト曲を演奏するグループ、「フィール・ザ・フロー」のブルース・アレイでの2011年7月、12月に続いての3回目のライヴ。
上條(ギター)、滝元(ベース)、ガクシ(キーボード)がほぼ核となり、今回はドラムスが岸田容男さん、サックスに本間雅人さん。これにシンガーとして、高橋あずみさんが参加。さらにスペシャル・ゲストでスクープ・オン・サムバディーが堂々登場。
毎回バンドは、グルーヴのたっぷりあるソウルフルな演奏を聴かせるが、どんどんとバンド・サウンド自体が固まっているようだ。
ゲストシンガーの高橋さんは以前にもここでのソロ・ライヴを見たが、この日は迫力ある歌声を聞かせた。ちょうど前日からオリジナル・アルバムの制作が始まってわくわくしているという。小さな体に似合わず力強く歌うので驚いてしまう。レデシーの曲など、実にむずかしいのに果敢にチャレンジ、またオリジナルの「ビリーヴ」もなかなかだった。
第二部で登場したタケさんが、上條君のMCっぷりを見てからかい気味に「中学2年生」と評したかと思うと、ガクシ君の寝ているところのビデオが流され、そこからジョーの曲に行くところを見て、「赤ちゃん」と言ったり、先輩が後輩を暖かく見守っている雰囲気がとてもよかった。
特にタケさんの、「楽屋で彼らの演奏を聴いていると、昔自分がニューヨークにいた頃を思い出します。目をつぶって聞いてると黒人さんが演奏してるんじゃないかと思わせられちゃいます」という言葉は、彼らの演奏をよく表わしている。
タケさんはかつてマンハッタンにあったライヴハウス「スイート・ウォーターズ」(ウエストの72丁目くらいにあった黒人オウナーのライヴハウス。僕も80年代にイントゥルーダーズなどをそこで見た)のオープンマイクで歌ってお客さんを驚かせるのがすごく楽しかった、と言う。
スクープ、コーイチローさんとタケさんが出てくると、さすがに貫禄で、確かに頌君たちが若いなということを思わせられる。ヴェテランはそれなりに積み重ねをちゃんともっているわけだ。
スクープは、最後アンコールで、ダニー・ハサウェイ・ヴァージョンの「ホワッツ・ゴーイング・オン」を聴かせ、これがえらく盛り上がった。
のりにのったサックスを聴かせた本間さんは、「途中でライヴということを忘れてしまうほど集中してしまった」と言う。
ドラムスの岸田さんも、「いやあ楽しかったあ」と言いながら、何と彼のこの日のドラムセットはかつてソニー・エモリーが使っていたものと明かしてくれた。彼自身の3セットは、現在スガさん、三浦大知、西野カナのところに行っていて、今日使えるのがこれになったそう。さすが売れっ子ドラマーだ。ソニー・エモリーも名ドラマーで日本にも何度か来ているが、アース・ウィンド&ファイアーで来たときのドラムがすごく印象に残っている。
ライヴ後、本間さんとサックス談義に花が咲き、ものすごくおもしろかったので、改めて。(笑)
■スクープ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006S6OJJ8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ブライアン・カルバートソンの「セイ・ホワット」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002NPUCIA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ジョナサン・バトラー 「ブラン・ニュー・デイ」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000PSJDB4/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■過去記事
フィール・ザ・フロー~上條頌・滝元堅志らのバンド、ブルース・アレイに初登場
2011年07月24日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10962825777.html
■メンバー
Feel The Flow meets Friend Vol.3
featuring Skoop On Somebody
(G)上條頌 (B)滝元堅志 (Key)Gakushi (Sax)本間将人 (Ds)岸田容男
(Vo)高橋あず美
★Special Guest Skoop On Somebody (Vo)TAKE (Key/Cho)KO-ICHIRO
■セットリスト
Setlist : Feel The Flow at Blues Alley, Meguro, August 7, 2012
[ ] denotes original acts.
show started 19:30
01.Never Too Much [Luther Vandross]
02.Say What [Brian Calvertson]
03.Love U Love U [Ledisi](Takahashi Azumi)
04.Someday [Takahashi Azumi]
05.Believe [Takahashi Azumi]
06.Feel The Flow [Feel The Flow]
Performance ended 20:35
2nd set
performance started 21:09
01.Paid In Full [Joe Pace]
02.Video – I Wanna Know [Joe]
03.Asension [Maxwell] (Takahashi Azumi)
04.All I Do [Stevie Wonder] (Takahashi Azumi)
05.No Make De On The Bed [Skoop On Somebody]
06.Crazy Love [Skoop On Somebody]
07.Key Of Love [Skoop On Somebody]
Enc. Brand New Day [Jonathan Butler] (Skoop, Takahashi)
Enc. What’s Going On [Donny Hathaway version] (Skoop, Takahashi Azumi)
Show ended 22:17
(2012年8月7日火曜、目黒ブルース・アレイ、フィール・ザ・フロー・ライヴ、)
ENT>MUSIC>LIVE>Feel The Flow
2012
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