●テリー・キャリア死去~シカゴの吟遊詩人

【Terry Callier Dies At 67】

訃報。

シカゴの吟遊詩人ことテリー・キャリアが2012年10月28日までに自宅で死去しているのが発見された。67歳と報じられている。テリーはここ数年、病気を患っており、病死と見られる。2004年を始め何度か来日しているが、2009年9月に丸の内コットンクラブでの公演が最後の来日となった。

評伝。

1945年5月24日シカゴ生まれ。(1941年生まれ説もある) ジャズ、ソウル、フォークなどのジャンルを縦横無尽に横断する黒人のシンガー・ソングライター。

シカゴで活躍するカーティス・メイフィールド、メジャー・ランス、ジェリー・バトラーらと親交があり、10代の頃にはドゥーワップ・グループでうたっていた。1962年地元チェス・レコードのオーディションを受け合格。ここでデビューシングル「ルック・アット・ミー・ナウ」を録音。大学に通いながら音楽活動を続けた。チェス、プレステージなどで録音。ソングライターとしても活躍。

1972年、チェスの名門R&Bグループ、デルズに書いた「ザ・ラヴ・ウイ・ハド」が大ヒットし注目された。チェスのアレンジャー/プロデューサー、チャールズ・ステップニーに認められ、チャールズのプロデュースで3枚のアルバムをリリース。商業的には成功しなかったが、一部で評価された。ジョージ・ベンソン、ギル・スコット・ヒーロンらとツアー。

テリーの作品「サイン・オブ・ザ・タイムス」が1979年ニューヨークの人気DJフランキー・クロッカーのテーマ曲となり、これがソウル・チャートで78位を記録。しかし、1980年代には音楽では食べていけず、コンピューター・プログラマーとして昼間の仕事をしていた。しかしその後、1980年代後期からイギリスのDJがテリーの1960年代の作品を発掘。再び注目されるようになった。1990年代からアシッド・ジャズ・レーベルで作品を残したり、徐々に世界ツアーを行なったりしていた。最新作は2009年のイギリスのマッシヴ・アタックと共演した『ヒドゥン・カンヴァセーションズ』。

2001年7月、2002年5月、2004年4月、2009年9月に来日。

■死亡記事

Largely overlooked’ Chicago singer-songwriter Terry Callier dies at 67

BY DAVE HOEKSTRA Staff Reporter dhoekstra@suntimes.com October 28, 2012 9:52PM (日本時間29日午前11時52分、シカゴは夏時間で14時間差)

http://www.suntimes.com/news/obituaries/16023457-418/largely-overlooked-chicago-singer-songwriter-terry-callier-dies-at-67.html

■過去関連記事

テリー・キャリア・ライヴ~時は静かにゆったり流れながらも、空気を支配…
2009年09月17日(木)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10344241385.html

2004/04/20 (Tue)
Terry Callier: A Troubadour
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040420.html
(2004年来日時のライヴ評)

■オーディナリー・ジョー

http://youtu.be/f0YOb5IC1js





http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00209WK1G/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■2009年最新作『ヒドゥン・カンヴァセーションズ』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001Q6IHBQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/

OBITUARY>Callier, Terry, May 24, 1945 – October 28, 2012, 67 year old

コメント