◎ヴィクター・ベイリー・ライヴ~Vファンクでぶりぶり

【V Funk Explosion : Victor Bailey Live】

Vファンク。

ベース奏者ヴィクター・ベイリーの自己名義としては初のライヴ。彼のベースプレイは何度か見た記憶があり、ファンキーでグルービーなかっこいいベースを聴かせるということはわかっていた。しかし、それが全部、誰か他のアーティストのサポートだったとは思わなかった。なんと30年以上一線で活躍している彼の、これは日本では初の自己名義だから驚く。

タイトルにVファンクと記していたが、これがまさにタイトル通り、そのまんまのネーミングであった。

杖をつきながらステージに登場し、スツールに座りながらプレイ。しかし、座ってもグルーヴ感は完璧だ。(病気のために若干歩くのが困難だそうだ)

ステージで「今回の来日は31回目。初めて日本に来たのはサダオ・ワタナベに呼ばれてきた1979年」と説明。ちゃんと勘定しているのもすごいが、渡辺貞夫さんの才能を見出す才能にも改めて感銘する。ヴィクターの名前が出てくるのは1980年代半ば以降。渡辺さんによって初来日し、その後なんども日本の土を踏むことになるアーティストのなんと多いことか。

ヴィクターは1960年3月27日フィラデルフィア生まれ。1982年、ウェザー・リポートにジャコ・パストリアスの後任として参加したことによって大きな注目を集めるようになる。

それにしてもごきげんなライヴだった。特に「僕はパーラメント/ファンカデリックが大好きで子供の頃からよく聴いてきた」と説明して始めたPファンクのヒット曲「ニー・ディープ」のすごさは驚いた。ファンクとジャズがいい具合にブレンドしていた。彼がやると、PファンクならぬヴィクターだからVファンクだ!

ギター、ベース(ヴィクター本人)、ドラムス、キーボードのたった4人で超豪華なファンク・サウンドを作る。ギターも実にうまい。そしてドラムスも、キーボードもインパクトがある。このバンドは超強力。ドラムスはアヴェレージ・ホワイト・バンドで来日したこともあるという。

次回のライヴはもっと事前に告知してみんなに勧めようと思う。

■メンバー

Victor Bailey (b, vo), Marcus Machado (g), Theo Hill (key), Rocky Bryant (ds)

■セットリスト
Setlist : Victor Bailey

Show started 18:32
1. Goose Bumps
2. Slow Soft Funk
3. Knee Deep
4. If You Say So
5. Ya Bref Stink
Enc. Ape School
Show ended 19:40

(2013年1月18日金曜、丸の内コットンクラブ、ヴィクター・ベイリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bailey, Victor

■ヴィクター・ベイリー

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0047XL3N4/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

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