◇○ 40年前のサンタナのライヴ・ドキュメンタリー映像発見される

【Santana’s 1973 Film Is Discovered】

発見。

「シュガーマン」の発見も偉業なら、この1973年のサンタナ・ドキュメンタリー・ライヴ映像の発見も世紀の大発見ではないだろうか。

今から40年前、1973年、サンタナが初来日したときに当時のCBSソニーのスタッフがサンタナを追って膨大な量のフィルムに残していた。70分余に編集したこのドキュメンタリー・フィルムは当時、一部がレコード店頭やフィルムコンサートなどで公開されたらしいが、その存在はほとんど忘れられていた。

今回このフィルムを発見したのは現在の担当ディレクター白木さん。2006年、静岡の倉庫に眠っているものを探し出した。ところが、そのフィルムには音が入っていなかった。するとその撮影者がフィルムのコピーを持っており、フィルムの質は悪かったが音は完璧に残されていた。そこでそのコピーの音ときれいなマスター映像をあわせ一本の作品に蘇らせ、完成させた。

映像は大阪、東京の武道館、ホテル、飛行場などあらゆるところが映されている。内容と曲目は下記の通り。

そして、2013年2月1日(金)東京・渋谷公会堂でこの試写会が一般のファンの人を招待し開かれた。さすがサンタナ・ファンということで団塊の世代中心だが、40代50代もいたような気がする。男女比は8-2か9-1で男性が多い。50代~60代で9割だろう。公会堂では、発見されたフィルムの缶、当時のチケット、パンフレットなどが展示されていた。

映画上映前に20分ほどのトークショー。その冒頭で司会の大友さんが、このサンタナ初来日を見に行かれた方挙手を、というとけっこうな数の手があがった。50~100人くらいはいたか。(前に座っていたので、後ろのほうと2階はわからないが)

この映画を見ての最初の感想は綺麗な映像、そして、ちゃんとした音で聴けるということ。40年前のものがこんなクオリティーで見られるなんてすごく感心した。

これはお金をかけてデジタル・リマスターしたらもっとすごいものになる。元のフィルムがあれば、さらに再構築もできるかと思うが、このアーカイブ、権利関係のクリアは相当大変だとは思うが、なんとかアメリカや日本でも一般リリースしてグラミー賞ノミネートを狙っていただきたい。今年一年かけて権利関係クリアして、来年リリースして、再来年のグラミーのノミネートとか、どうでしょう。カテゴリーは音楽ショートフィルムの部門かなあ。

撮影された1973年から40年。フィルムが発見されてから6年。アーカイブを掘り起こすということはとても手間隙がかかることだ。

しかし、これを見て思いました。「とにかく、何でもとっておくことが大事。断捨離なんていって捨てちゃいけない」。とっておくとは、撮影してキープ、録音してキープ、文字データ、資料をキープということ。(←これは、物を捨てられない僕の言い訳・・・) いやあ、こういう発掘物語はほんとにいつでも大興奮する。白木さん、グッド・ジョブ以上のグレイト・ジョブ! 素晴らしい! 


当時のチケットや、そのフィルムも展示

■このフィルムを発見、上映会までもっていった白木さんのブログ。詳細がでています。

2012-12-28
これぞ「宝」!サンタナ1973年初来日超貴重映像発掘!特別上映会決定!入場無料
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11436945373.html

2013-02-02
サンタナ幻のフィルムコンサート「1973サンタナの軌跡」(渋谷公会堂)レポート~その1
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11462323126.html#main

2013-02-02 22:33:05
サンタナ幻のフィルムコンサート「1973サンタナの軌跡」(渋谷公会堂)レポート~その2
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11462377501.html#main

2013-02-03 13:24:56
サンタナ幻のフィルムコンサート「1973サンタナの軌跡」(渋谷公会堂)レポート~その3
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11462691906.html#main

2013-02-03 14:07:25
サンタナ幻のフィルムコンサート「1973サンタナの軌跡」(渋谷公会堂)レポート~その4
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11462735352.html#main

■ 収録曲(1973年7月3日・4日 大阪厚生年金会館 ライヴ音源収録)

01. GOING HOME (From “Welcome”- 1973-11)
02. EVERY STEP OF THE WAY (From”Caravanserai”- 1972)
03. BLACK MAGIC WOMAN (From “Abraxas” 1970)
04. GYPSY QUEEN (From “Abraxas”)
05. MANTRA (From “Lotus”- 1973, recorded in Japan)
06. LIGHT OF LIFE (From “Welcome”- 1973-11)
07. SE A CABO (From “Abraxas”)
08. SAMBA PA TI (From “Abraxas”)
09. INCIDENT AT NESHABUR (From “Abraxas”)

■ コンサート以外の収録映像

ホテルの部屋で祈りを捧げるカルロス
楽屋でのジャムセッション
当時としては珍しかった自家用飛行機での移動/機内の様子
ドラムスを叩くカルロス
武道館で誕生日を迎えたマイケル・シュリーヴ(ドラムス)
ソニーからのゴールドディスク進呈式/パーティ
自分でチューニングするカルロス(今ではほぼあり得ない)
空港などでのファンとの交流

■2013年2月1日・『1973サンタナの軌跡』特別上映会 トーク・イヴェント出演者 @渋谷公会堂

磯田秀人氏(元CBSソニー・担当ディレクター)
田島照久氏(元CBSソニー・デザイナー)22面体のジャケットを作ったデザイナー
井出情児氏(フィルム撮影者)
鈴木智雄氏(サウンドエンジニア)日本でこの来日時に録音されたアルバム『ロータスの伝説』の録音エンジニアも担当
白木哲也氏(サンタナ現・担当者)
大友博氏(司会)

■サンタナ2013年3月来日

2013年3月11日(月)  大阪城ホール
3月12日(火)  日本武道館
3月13日(水)  国際フォーラム(追加公演)

招聘元 ウドー音楽事務所
http://www.udo.co.jp/Artists/Santana/index.html

■ 今回来日予定メンバー

CARLOS SANTANA / カルロス・サンタナ (g)
ANDY VARGAS / アンディ・ヴァルガス (vo)
TONY LINDSAY / トニー・リンゼイ (vo)
THOMAS MAESTU / トーマス・マエストゥ (g)
BENNY RIETVELD / ベニー・リートヴェルド (b)
DENNIS CHAMBERS / デニス・チェンバース (ds)
CINDY BLACKMAN SANTANA / シンディ・ブラックマン・サンタナ (ds)
DAVID K. MATHEWS / デヴィッド・K・マシューズ (key)
KARL PERAZZO / カール・ペラッゾ (per)
RAUL REKOW / ラウル・リコウ (per)
BILL ORTIZ / ビル / オーティス (tp)
JEFF CRESSMAN / ジェフ・クレスマン (tb)

■ロータスの伝説(22面体ジャケット)

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輸入盤(2枚組み)

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