★ニュー・ジャージーのオールディーズ専門番組『レリックス&レアリティーズ』~DJデイヴ・ザ・レイヴ~『ジミー・ウォーカーを探して(パート4)』
ニュー・ジャージーのオールディーズ専門番組『レリックス&レアリティーズ』
(昨日の続き)
デイヴ・ザ・レイヴ。
さて、このジミー・ウォーカーのリサーチの過程でアメリカのオールディーズ・ラジオ番組『レリックス&レアリティーズ』とそのDJデイヴ・カプラスキーの存在を知った。彼の2010年5月放送の番組でジミー・ウォーカーをゲストに向かえた回があることがわかったのだ。彼のショーは過去2年分がアーカイブとして誰でも聴くことができる。ところがジミーの登場回は3年前ということで、そのアーカイブの中に発見できなかった。そこで、そのデイヴにジミーについての問合せとジミーの回を再度アップしてくれるか、送ってくれないかと尋ねたところ、2週間ほどしてその回を再度アップしてくれたのである。
デイヴ・ザ・レイヴのウェッブ
http://www.davetherave.com/index.html
ここの右側にあるオーディオ・ファイルのジミー・ウォーカー5-22-10(2010年5月22日放送)をクリックすると約74分の番組が聴ける。
この回を聞いたのは、僕がジミーに直接電話インタヴューした後だったが、やはり参考になる話がでている。
デイヴ・カプラスキー(Dave Kapulsky=愛称デイヴ・ザ・レイヴ)は、ニュー・ジャージー在住のレコード・コレクター、DJ。自宅には1960年代のレコードを中心に10万枚のコレクションがある。主として7インチ(17センチ)シングル盤だ。他にアナログLP、もちろん最近はCDが1万枚程度ずつあるという。
現在は毎週土曜日夜10時から深夜3時まで5時間、地元のラジオ局WPDQ-FM(89.7mhz)で『レリックス&レアリティー』を担当。彼は毎週約2000枚のシングル盤を持っていって、DJ番組を放送する。
彼の選曲のポリシーは、半分は有名な誰でも知ってるオールディーズ、半分は誰も知らないおそらくラジオで初めてかかるであろう珍しい曲をかける、というもの。リスナーからは、何年も前に聴いて曲名などがわからない曲の問合せが来て、それに応えるという。主として1960年代のシングル盤がかかる。ジャンルはポップ、ロック、ソウル、ドゥーワップ、サーフ・ミュージックなど。
ラジオの生放送が終わると近くの「ゴールデン・ベル・ダイナー」でデイヴとリスナーが会ってオールディーズ話に花を咲かせるそうだ。
デイヴが初めて手に入れたシングルは、メジャーズの「ア・ワンダフル・ワールド」(インペリアル・レコード)。1962年8月からヒットしたR&B曲だ。地元のダンスコンテストで優勝してもらった賞品だったそうだ。その後まもなく、父親がビートルズのレコードをくれた。すでにビートルズのファンだったので、父は『ミート・ザ・ビートルズ』のアルバムを買ってくれたという。
彼はまた黒人音楽(ソウル・ミュージック、ブラック・ミュージック)の有力なサポーターでもある。彼は言う。「多くの人はブラック・ミュージックを好きなんだが、白人のラジオ局ではなかなかエアプレイを得られない。オーティス・レディングがなかなか白人のラジオ局でプレイされていなかったことに怒り心頭だった。飛行機事故で彼が死去し、僕は彼を『キング・オブ・ソウル』として称えた。『ドック・オブ・ザ・ベイ』がエアプレイされたのは飛行機事故が起こってからだった。そして、公民権運動はブラック・ミュージックにとても反映している」
彼のラジオのDJスタイルは、1960年代に人気だったWABCのDJ、カズン・ブルース・モローをイメージしてやっているという。
デイヴは、ブルースが1987年に記した著作『Cousin Brucie: My Life in Rock ’n’ Roll Radio』を読み、その中の最後の言葉を忘れない。「ラジオはもう誰かの友達ではないのか?」 ブルースは依然そうであって欲しいと願っているが、デイヴは残念ながら友達でなくなりつつあるとも思うという。しかし、デイヴがマイクに向かうとき、常にDJとしては誰かの友達であろうとしている。特にリスナーは、ベイビーブーマー(日本では団塊の世代)が大人になっている連中が大多数だ。
普段は保険のセールスをしているデイヴは、自宅2階にレコード・コレクション専用の部屋を作っている。そこに10万枚以上のシングル盤の一部が置かれているが、デイヴはマニアックなコレクターなら誰でもそうであるように、誰それのなんと言う曲のシングル盤をすぐに取り出せる、という。そして、その部屋にはちゃんと鍵をかけているそうだ。
ブルース・ファン。
もうひとつ彼が有名なことがある。彼がニュー・ジャージー出身ということで、超強力・熱狂的ブルース・スプリングスティーンのファンということだ。
デイヴは1973年にニュー・ジャージーの当時のトレンテン・ステイト(現在のニュー・ジャージー大学)で、ブライアン・オーがー・オビリヴィオン・エクスプレスの前座ででていたブルースを見て、そのエネルギーに感激、「彼は絶対に次のボブ・ディランになる」と確信し、以後小さなライヴハウスに通いまくり、ブルースを探し続けた。何箇所も見ているうちに一人の人物と知り合う。それがサウス再度・ジョニー&アズブリー・ジュークスのマネージャーという人物で彼らは友達となり、そのマネージャーがブルースを知っていた。
ブルースがその頃、あるレコードをずっと探していると知り、デイヴはそれを探してプレゼントすることにする。それがオーティス・レディングが歌う「メリー・クリスマス・ベイビー」だった。すでにヴェテランのレコード・コレクターになっていた彼はすぐに探し出し、ブルースの名ソー・コロシアムでのライヴのときに楽屋で手渡す。1980年のことだった。以来彼らも友人になった。
1973年に初めてブルースを見て以来、デイヴはこれまでに450回以上ブルースのライヴを見ているという。『ボーン・イン・ザUSA』ツアー(1984年)のときは全米を回ったそうだ。そうして、1989年には彼はロック雑誌「ローリング・ストーン」誌で「ニュー・ジャージーのナンバーワン・ブルース・ファン」として紹介されるほどにまでなった。
現在はさすがに世界や全米をフォローはできないが、車で行ける範囲のライヴはすべて行くという。
膨大なレコード・コレクション、アーティストとのインタヴューなどもあるため、レコード会社から、コンピレーションの編纂やライナーノーツ執筆依頼なども多い。ポール・リヴィア&レイダーズ、ジェイ&ザ・アメリカンズなどのコンプリート編集もの、ガール・グループのボックス(グラミーにノミネートされたという)などをてがけている。
デイヴのショーは週末生放送で、メールを送ったり、チャットでメッセージなどを送ると、その場で返事をくれたり、シャウトアウトしてくれる。
デイヴのショーは週末生放送で、メールを送ったり、チャットでメッセージなどを送ると、その場で返事をくれたり、シャウトアウトしてくれる。デイヴの放送は次の時間帯で日本でも聴ける。いずれもアメリカ東部時間。日本から通常で14時間遅れ。夏時間だと13時間遅れ。ニュー・ジャージーが土曜の朝9時だと日本は土曜の夜11時。
Dave The Rave: Dave Kapulsky DJ
US Time / Japan Time / Station-Access
1) Saturday 9am-10am 日本時間土曜日午後11時~12時 WQMA1520 AM
http://www.q1520radio.com/8TrackThursday.html
2) Saturday 4pm - Flaming Oldies 日本時間日曜午前6時
http://www.loudcity.com/stations/flaming-oldies/files/show/listen_20now_20page.htm
(ここでListen nowの3つのどれかをクリック。ひとつがダメでもあなたのPCとあうどれかで再生できます)
3) Saturday 10pm-3am 日本時間日曜昼12時~午後5時 Top Shelf Oldies
http://www.topshelfoldies.org/
Listen Linksでどれかをクリック。一番左のWINAMPが推奨されています
4) Sunday 8-10am EST 日本時間日曜夜10時~12時 WIBG-FM
http://wibg.fm/
右上のListen Liveをクリック。別窓が開き、15秒程度で放送開始
5) Sunday 1pm- 日本時間月曜午前3時~ Flaming Oldies
http://www.loudcity.com/stations/flaming-oldies/files/show/listen_20now_20page.htm
(ここでListen nowの3つのどれかをクリック。ひとつがダメでもあなたのPCとあうどれかで再生できます)
僕は上記の3と4を聴けるときは聴いています。メッセージを送るとすぐに反応してくれます。
PERSONALITY>Kaplusky, Dave
DJ>Dave The Rave
ENT>ARTIST>Walker, Jimmy
ニュー・ジャージーのオールディーズ専門番組『レリックス&レアリティーズ』
(昨日の続き)
デイヴ・ザ・レイヴ。
さて、このジミー・ウォーカーのリサーチの過程でアメリカのオールディーズ・ラジオ番組『レリックス&レアリティーズ』とそのDJデイヴ・カプラスキーの存在を知った。彼の2010年5月放送の番組でジミー・ウォーカーをゲストに向かえた回があることがわかったのだ。彼のショーは過去2年分がアーカイブとして誰でも聴くことができる。ところがジミーの登場回は3年前ということで、そのアーカイブの中に発見できなかった。そこで、そのデイヴにジミーについての問合せとジミーの回を再度アップしてくれるか、送ってくれないかと尋ねたところ、2週間ほどしてその回を再度アップしてくれたのである。
デイヴ・ザ・レイヴのウェッブ
http://www.davetherave.com/index.html
ここの右側にあるオーディオ・ファイルのジミー・ウォーカー5-22-10(2010年5月22日放送)をクリックすると約74分の番組が聴ける。
この回を聞いたのは、僕がジミーに直接電話インタヴューした後だったが、やはり参考になる話がでている。
デイヴ・カプラスキー(Dave Kapulsky=愛称デイヴ・ザ・レイヴ)は、ニュー・ジャージー在住のレコード・コレクター、DJ。自宅には1960年代のレコードを中心に10万枚のコレクションがある。主として7インチ(17センチ)シングル盤だ。他にアナログLP、もちろん最近はCDが1万枚程度ずつあるという。
現在は毎週土曜日夜10時から深夜3時まで5時間、地元のラジオ局WPDQ-FM(89.7mhz)で『レリックス&レアリティー』を担当。彼は毎週約2000枚のシングル盤を持っていって、DJ番組を放送する。
彼の選曲のポリシーは、半分は有名な誰でも知ってるオールディーズ、半分は誰も知らないおそらくラジオで初めてかかるであろう珍しい曲をかける、というもの。リスナーからは、何年も前に聴いて曲名などがわからない曲の問合せが来て、それに応えるという。主として1960年代のシングル盤がかかる。ジャンルはポップ、ロック、ソウル、ドゥーワップ、サーフ・ミュージックなど。
ラジオの生放送が終わると近くの「ゴールデン・ベル・ダイナー」でデイヴとリスナーが会ってオールディーズ話に花を咲かせるそうだ。
デイヴが初めて手に入れたシングルは、メジャーズの「ア・ワンダフル・ワールド」(インペリアル・レコード)。1962年8月からヒットしたR&B曲だ。地元のダンスコンテストで優勝してもらった賞品だったそうだ。その後まもなく、父親がビートルズのレコードをくれた。すでにビートルズのファンだったので、父は『ミート・ザ・ビートルズ』のアルバムを買ってくれたという。
彼はまた黒人音楽(ソウル・ミュージック、ブラック・ミュージック)の有力なサポーターでもある。彼は言う。「多くの人はブラック・ミュージックを好きなんだが、白人のラジオ局ではなかなかエアプレイを得られない。オーティス・レディングがなかなか白人のラジオ局でプレイされていなかったことに怒り心頭だった。飛行機事故で彼が死去し、僕は彼を『キング・オブ・ソウル』として称えた。『ドック・オブ・ザ・ベイ』がエアプレイされたのは飛行機事故が起こってからだった。そして、公民権運動はブラック・ミュージックにとても反映している」
彼のラジオのDJスタイルは、1960年代に人気だったWABCのDJ、カズン・ブルース・モローをイメージしてやっているという。
デイヴは、ブルースが1987年に記した著作『Cousin Brucie: My Life in Rock ’n’ Roll Radio』を読み、その中の最後の言葉を忘れない。「ラジオはもう誰かの友達ではないのか?」 ブルースは依然そうであって欲しいと願っているが、デイヴは残念ながら友達でなくなりつつあるとも思うという。しかし、デイヴがマイクに向かうとき、常にDJとしては誰かの友達であろうとしている。特にリスナーは、ベイビーブーマー(日本では団塊の世代)が大人になっている連中が大多数だ。
普段は保険のセールスをしているデイヴは、自宅2階にレコード・コレクション専用の部屋を作っている。そこに10万枚以上のシングル盤の一部が置かれているが、デイヴはマニアックなコレクターなら誰でもそうであるように、誰それのなんと言う曲のシングル盤をすぐに取り出せる、という。そして、その部屋にはちゃんと鍵をかけているそうだ。
ブルース・ファン。
もうひとつ彼が有名なことがある。彼がニュー・ジャージー出身ということで、超強力・熱狂的ブルース・スプリングスティーンのファンということだ。
デイヴは1973年にニュー・ジャージーの当時のトレンテン・ステイト(現在のニュー・ジャージー大学)で、ブライアン・オーがー・オビリヴィオン・エクスプレスの前座ででていたブルースを見て、そのエネルギーに感激、「彼は絶対に次のボブ・ディランになる」と確信し、以後小さなライヴハウスに通いまくり、ブルースを探し続けた。何箇所も見ているうちに一人の人物と知り合う。それがサウス再度・ジョニー&アズブリー・ジュークスのマネージャーという人物で彼らは友達となり、そのマネージャーがブルースを知っていた。
ブルースがその頃、あるレコードをずっと探していると知り、デイヴはそれを探してプレゼントすることにする。それがオーティス・レディングが歌う「メリー・クリスマス・ベイビー」だった。すでにヴェテランのレコード・コレクターになっていた彼はすぐに探し出し、ブルースの名ソー・コロシアムでのライヴのときに楽屋で手渡す。1980年のことだった。以来彼らも友人になった。
1973年に初めてブルースを見て以来、デイヴはこれまでに450回以上ブルースのライヴを見ているという。『ボーン・イン・ザUSA』ツアー(1984年)のときは全米を回ったそうだ。そうして、1989年には彼はロック雑誌「ローリング・ストーン」誌で「ニュー・ジャージーのナンバーワン・ブルース・ファン」として紹介されるほどにまでなった。
現在はさすがに世界や全米をフォローはできないが、車で行ける範囲のライヴはすべて行くという。
膨大なレコード・コレクション、アーティストとのインタヴューなどもあるため、レコード会社から、コンピレーションの編纂やライナーノーツ執筆依頼なども多い。ポール・リヴィア&レイダーズ、ジェイ&ザ・アメリカンズなどのコンプリート編集もの、ガール・グループのボックス(グラミーにノミネートされたという)などをてがけている。
デイヴのショーは週末生放送で、メールを送ったり、チャットでメッセージなどを送ると、その場で返事をくれたり、シャウトアウトしてくれる。
デイヴのショーは週末生放送で、メールを送ったり、チャットでメッセージなどを送ると、その場で返事をくれたり、シャウトアウトしてくれる。デイヴの放送は次の時間帯で日本でも聴ける。いずれもアメリカ東部時間。日本から通常で14時間遅れ。夏時間だと13時間遅れ。ニュー・ジャージーが土曜の朝9時だと日本は土曜の夜11時。
Dave The Rave: Dave Kapulsky DJ
US Time / Japan Time / Station-Access
1) Saturday 9am-10am 日本時間土曜日午後11時~12時 WQMA1520 AM
http://www.q1520radio.com/8TrackThursday.html
2) Saturday 4pm - Flaming Oldies 日本時間日曜午前6時
http://www.loudcity.com/stations/flaming-oldies/files/show/listen_20now_20page.htm
(ここでListen nowの3つのどれかをクリック。ひとつがダメでもあなたのPCとあうどれかで再生できます)
3) Saturday 10pm-3am 日本時間日曜昼12時~午後5時 Top Shelf Oldies
http://www.topshelfoldies.org/
Listen Linksでどれかをクリック。一番左のWINAMPが推奨されています
4) Sunday 8-10am EST 日本時間日曜夜10時~12時 WIBG-FM
http://wibg.fm/
右上のListen Liveをクリック。別窓が開き、15秒程度で放送開始
5) Sunday 1pm- 日本時間月曜午前3時~ Flaming Oldies
http://www.loudcity.com/stations/flaming-oldies/files/show/listen_20now_20page.htm
(ここでListen nowの3つのどれかをクリック。ひとつがダメでもあなたのPCとあうどれかで再生できます)
僕は上記の3と4を聴けるときは聴いています。メッセージを送るとすぐに反応してくれます。
PERSONALITY>Kaplusky, Dave
DJ>Dave The Rave
ENT>ARTIST>Walker, Jimmy
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