◇『ラジオのこちら側で』(岩波新書)

【Peter Barakan’s Book】

新書。

インターFM、日曜日夕方3時からの「バラカン・ビート」。ちょうど「ソウル・ブレンズ」が3時までなので、このところピーターさんとは必ず顔をあわせる。彼から最近リリースされた著作『ラジオのこちら側で』を頂いて早速読んだ。

1950年イギリス・ロンドン生まれのピーターさんが1974年、日本にやってきてから今日までの仕事とラジオとのかかわり、音楽とのかかわりを時系列にしたがって語り下ろしたのが本書だ。

自身が子供の頃からラジオに夢中になり、さらに音楽に夢中になり、DJになることが夢だった。ピーターさんは、それを日本にやってきて実現させる。

全編、彼のラジオへかける情熱と音楽に対する愛が語られる。ピーターさんはもちろん多くの友人がいるが、鷲津功さんがそんな昔からエディー・コクランのレコードをきっかけに意気投合していたとは知らなかった。

また、レイ・チャールズにインタヴューしたときのレイのリクエストが珍しい曲で、それが入っているのは8枚組みのCDボックスセットだった。そのリクエスト1曲のためだけにそのボックスを買った、つまり1曲のためだけに買ったもっとも高い値段になったというエピソードは面白かった。

(岩波新書=約15万字弱。760円+税)


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本文にも出てくるピーターさんの名著。『魂のゆくえ』

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BOOKS>Barakan, Peter

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