◎オリト・トリビュート~逝去から5年
2013年4月7日 音楽◎オリト・トリビュート~逝去から5年
【Orito Tribute : 5 Years Since Then】
早。
単身ソウル・ミュージックの本場メンフィスにわたりアル・グリーンの師匠ウィリー・ミッチェルの元レコーディングし日本デビューを果たしたシンガー、オリトが2008年2月に43歳で急逝して早5年。ゴスペラーズの村上てつやらが音頭をとって行なっている「オリト・トリビュート・ライヴ」、昨年の吉祥寺スターパイン・カフェ以来約1年ぶりのライヴ。今回からタイトルを「オリト・ソウル・レヴュー」と題し、オリト楽曲だけにこだわらず、オリトが好きだった曲、歌っていた曲なども含めて幅広い意味で捉えた「オリト・ソウル・レヴュー」をやっていこうという趣旨になっている。
オリト・トリビュートは2008年7月渋谷デュオ大阪クアトロ、2010年2月高円寺ジロキチ、2011年4月東京渋谷デュオ・大阪心斎橋ジェイナス、2012年3月吉祥寺スターパイン・カフェ、大阪、広島と行われ、今回が5回目。逝去から早5年だ。
ソウルの名曲やオリト楽曲がバランスよくうまく散りばめられ、まさにソウル・ショーとして楽しめた。
今回僕が一際感動したのが、村上てつやが歌う「ソウル・ソング・ジューク」。この曲自体、オリト・トリビュートで邂逅した星川・六川コンビらを実際のレコーディングに起用しており、そのメンバーでのライヴ・パフォーマンスということになった。
星川さんがそのときのことをMCで軽く触れていた。「(オリト・トリビュートで一緒にやった後)村上から、『星川さん、すごいいいサザン・ソウルの曲が出来たんです。ぜひ、弾いて欲しい』って興奮してかけてきたんです」
もともとメンフィス・スタックスのドナルド・ダック・ダンの逝去をきっかけに書いたという曲だが、それがオリトともつながり、こうして一作品として昇華している。いわばオリトに始まり、オリトで完結した形となっている。
会場が狭いせいかギター・ベースがCDと一緒のせいか、これまで聴いてきた「ソウル・ソング・ジューク」のライヴの中で、なんかもっともフィットしたというか、ささってきたというか、感動した。
ガッツこと中澤信栄もオリト・トリビュートからさまざまな出会いがあり、今度の新作レコーディング(ソウル・カヴァーばかりを集めた作品、6月発売予定)へとつながっている。
ある意味、オリトが蒔いた種があちこちで花開き始めているということでもある。
シンヴァのバックで踊ったプッピスの振り付けとコーラスが最高に楽しい。このコーラス部分のワーディングは昔、僕が探してマイケル鶴岡に伝えたのだが、このコーラスはソウル・ヴォーカル・グループのコーラスの中でも特に素晴らしい。シュガピンの二人はいつもこれをレパートリーにしてやっているらしい。
そして、多和田えみが歌ったドロシー・ムーアの「ミスティー・ブルー」はなかなか立派だった。青山のソウル・バー「オー・エー」のママも感心しきりだった。
おもしろかったのは、ジェイ公山が後ろで静かに歌うと宣言した「バック・コーラスの一員」として登場した「懺悔の気持ち」。コーラスにしてはかなり派手な超目立つ衣装で登場、それだけでバカ受けしていたが、結局一部をメインで歌い、またまた受けていたところ。ライヴ始まる前には、例のジェイさんの焼肉のタレがたくさん売れたという。「いつも、CDより売れるんです」とぼやきながらも笑っている。
あとシュガピンのジュンが歌った「ラヴ・アンド・ハピネス」、彼の声がこういうのにえらくあってるな、と感じた。
オリトを軸にどんどんソウルの輪が広がれば、オリト本人もこれほど嬉しいことはないと思う。
ライヴ後、ゴス事務所社長小林さんと青山にあった伝説のソウル・バー、「オーエー(OA)」
のママとしばしオリト思い出話や、オーエー話などをしてすごくおもしろかったので、そのあたりを明日以降のブログでご紹介します。
(この項つづく)
■オリト・トリビュート・アルバム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004ZW5UEK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ゴスペラーズ最新作 「ソウル・ソング・ジューク」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0090S4B1M/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■過去関連記事
オリト・トリビュート・ライヴ~オリトのもとに一致団結
2011年04月07日(木)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10853821715.html
2008年02月27日(水)
オリト死去
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080227.html
2008年07月16日(水)
オリト・トリビュート・ライヴ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080716.html
March 13, 2006
OA Farewell Party
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200603/2006_03_13.html
May 10, 2006
The Last Day For Soul Snack OA, Aoyama
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_05_10.html
May 11, 2006
OA Finally Closed Its Door
【OA、盛大に閉店】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_05_11.html
June 20, 2006
A Letter From A Reader: OA Bring Him To Soul Searchin
【ソウルスナック「OA」の記事を読んで】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001088.html
■メンバー
Vocal
村上てつや(ゴスペラーズ)
ジェイ公山(JAYE公山)
中澤信栄 Gatz ガッツ (なかざわのぶよし)
多和田えみ
シンヴァ (SHIMVA)
シュガ・ピンプス(Suga Pimps) (高橋篤=Funky T、ジュン・ベイ)
フリーファンク艦長(桜谷俊文)(FREEFUNK艦長)
オリケッツ=シスタ・メメ(Sista Mei-Me)&トミカ(Tomica)
Band
星川薫(G)
山本一(SAX)
六川正彦(B)
池間史規(B)
三浦晃嗣(Ds)
モンゴル松尾(Key)
ゲスト・飛び入り
中道勝彦(キーボード)
オリト・カリン
■セットリスト オリト・ソウル・レヴュー
[ ] indicates original artist ( ) indicates performer tonight
First set
show started 19:32
01.Let the Music Take Your Mind (Instrumental) [Kool & The Gang]
02.Tripping Out [Curtis Mayfield] (Gatz = Nakazawa Nobuyoshi)
03.Midnight Train To Georgia [Gladys Knight & The Pips] (Simva + Puppis = Suga Pimps + Murakami Tetsuya)
04.Ooh Baby Baby [Smokey Robinson & The Miracles] (Orikettes = Sista Mei-Me & Tomica, + Gatz)
05.Ex-Life (Freefunk Captain = Sakuratani, + Atsushi of Suga Pimps + Murakami Tetsuya)
06.I Never Thought (Tawata Emi + Sista Mei-Me + Jaye Kouyama)
07.懺悔の気持ち (Jaye Kouyama + Suga Pimps + Takahashi Atsushi=Funky T + Simva)
performance ended 20:37
Second set
performance started 20:58
01.Love & Happiness [Al Green] (Suga Pimps + Sista Mei-Me + Tomica)
02.De Ja Vu (Gatz on vocal and guitar + Murakami Tetsuya + Atsushi of Suga Pimps)
03.Misty Blue [Dorothy Moore] (Tawata Emi + Sista Mei-Me + Tomica)
04.リサ 横田基地物語 (Shimva + Sista Mei-Me + Tomica)
05.Soul Song Juke (Murakami Tetsuya)
06.Who’s That Lady (Part 1 & 2) [Isley Brothers] (Freefunk Captain = Sakuratani Toshifumi + Nakamichi Katsuhiko on keyboards + Sista Mei-Me + Tomica)
07.Let’s Get It On [Marvin Gaye] (Murakami Tetsuya + Jaye Kouyama + Tawata Emi + Sista Mei-Me)
Enc. 感謝の歌 (All)
Show ended 22:22
(2013年4月5日金曜、横浜サムズ・アップ、オリト・ソウル・レヴュー・ライヴ)
ENT>MUSIC>Orito Soul Review Live
2013-
【Orito Tribute : 5 Years Since Then】
早。
単身ソウル・ミュージックの本場メンフィスにわたりアル・グリーンの師匠ウィリー・ミッチェルの元レコーディングし日本デビューを果たしたシンガー、オリトが2008年2月に43歳で急逝して早5年。ゴスペラーズの村上てつやらが音頭をとって行なっている「オリト・トリビュート・ライヴ」、昨年の吉祥寺スターパイン・カフェ以来約1年ぶりのライヴ。今回からタイトルを「オリト・ソウル・レヴュー」と題し、オリト楽曲だけにこだわらず、オリトが好きだった曲、歌っていた曲なども含めて幅広い意味で捉えた「オリト・ソウル・レヴュー」をやっていこうという趣旨になっている。
オリト・トリビュートは2008年7月渋谷デュオ大阪クアトロ、2010年2月高円寺ジロキチ、2011年4月東京渋谷デュオ・大阪心斎橋ジェイナス、2012年3月吉祥寺スターパイン・カフェ、大阪、広島と行われ、今回が5回目。逝去から早5年だ。
ソウルの名曲やオリト楽曲がバランスよくうまく散りばめられ、まさにソウル・ショーとして楽しめた。
今回僕が一際感動したのが、村上てつやが歌う「ソウル・ソング・ジューク」。この曲自体、オリト・トリビュートで邂逅した星川・六川コンビらを実際のレコーディングに起用しており、そのメンバーでのライヴ・パフォーマンスということになった。
星川さんがそのときのことをMCで軽く触れていた。「(オリト・トリビュートで一緒にやった後)村上から、『星川さん、すごいいいサザン・ソウルの曲が出来たんです。ぜひ、弾いて欲しい』って興奮してかけてきたんです」
もともとメンフィス・スタックスのドナルド・ダック・ダンの逝去をきっかけに書いたという曲だが、それがオリトともつながり、こうして一作品として昇華している。いわばオリトに始まり、オリトで完結した形となっている。
会場が狭いせいかギター・ベースがCDと一緒のせいか、これまで聴いてきた「ソウル・ソング・ジューク」のライヴの中で、なんかもっともフィットしたというか、ささってきたというか、感動した。
ガッツこと中澤信栄もオリト・トリビュートからさまざまな出会いがあり、今度の新作レコーディング(ソウル・カヴァーばかりを集めた作品、6月発売予定)へとつながっている。
ある意味、オリトが蒔いた種があちこちで花開き始めているということでもある。
シンヴァのバックで踊ったプッピスの振り付けとコーラスが最高に楽しい。このコーラス部分のワーディングは昔、僕が探してマイケル鶴岡に伝えたのだが、このコーラスはソウル・ヴォーカル・グループのコーラスの中でも特に素晴らしい。シュガピンの二人はいつもこれをレパートリーにしてやっているらしい。
そして、多和田えみが歌ったドロシー・ムーアの「ミスティー・ブルー」はなかなか立派だった。青山のソウル・バー「オー・エー」のママも感心しきりだった。
おもしろかったのは、ジェイ公山が後ろで静かに歌うと宣言した「バック・コーラスの一員」として登場した「懺悔の気持ち」。コーラスにしてはかなり派手な超目立つ衣装で登場、それだけでバカ受けしていたが、結局一部をメインで歌い、またまた受けていたところ。ライヴ始まる前には、例のジェイさんの焼肉のタレがたくさん売れたという。「いつも、CDより売れるんです」とぼやきながらも笑っている。
あとシュガピンのジュンが歌った「ラヴ・アンド・ハピネス」、彼の声がこういうのにえらくあってるな、と感じた。
オリトを軸にどんどんソウルの輪が広がれば、オリト本人もこれほど嬉しいことはないと思う。
ライヴ後、ゴス事務所社長小林さんと青山にあった伝説のソウル・バー、「オーエー(OA)」
のママとしばしオリト思い出話や、オーエー話などをしてすごくおもしろかったので、そのあたりを明日以降のブログでご紹介します。
(この項つづく)
■オリト・トリビュート・アルバム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004ZW5UEK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ゴスペラーズ最新作 「ソウル・ソング・ジューク」収録
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0090S4B1M/soulsearchiho-22/ref=nosim/
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オリト・トリビュート・ライヴ~オリトのもとに一致団結
2011年04月07日(木)
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2008年02月27日(水)
オリト死去
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2008年07月16日(水)
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March 13, 2006
OA Farewell Party
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May 11, 2006
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【OA、盛大に閉店】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_05_11.html
June 20, 2006
A Letter From A Reader: OA Bring Him To Soul Searchin
【ソウルスナック「OA」の記事を読んで】
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■メンバー
Vocal
村上てつや(ゴスペラーズ)
ジェイ公山(JAYE公山)
中澤信栄 Gatz ガッツ (なかざわのぶよし)
多和田えみ
シンヴァ (SHIMVA)
シュガ・ピンプス(Suga Pimps) (高橋篤=Funky T、ジュン・ベイ)
フリーファンク艦長(桜谷俊文)(FREEFUNK艦長)
オリケッツ=シスタ・メメ(Sista Mei-Me)&トミカ(Tomica)
Band
星川薫(G)
山本一(SAX)
六川正彦(B)
池間史規(B)
三浦晃嗣(Ds)
モンゴル松尾(Key)
ゲスト・飛び入り
中道勝彦(キーボード)
オリト・カリン
■セットリスト オリト・ソウル・レヴュー
[ ] indicates original artist ( ) indicates performer tonight
First set
show started 19:32
01.Let the Music Take Your Mind (Instrumental) [Kool & The Gang]
02.Tripping Out [Curtis Mayfield] (Gatz = Nakazawa Nobuyoshi)
03.Midnight Train To Georgia [Gladys Knight & The Pips] (Simva + Puppis = Suga Pimps + Murakami Tetsuya)
04.Ooh Baby Baby [Smokey Robinson & The Miracles] (Orikettes = Sista Mei-Me & Tomica, + Gatz)
05.Ex-Life (Freefunk Captain = Sakuratani, + Atsushi of Suga Pimps + Murakami Tetsuya)
06.I Never Thought (Tawata Emi + Sista Mei-Me + Jaye Kouyama)
07.懺悔の気持ち (Jaye Kouyama + Suga Pimps + Takahashi Atsushi=Funky T + Simva)
performance ended 20:37
Second set
performance started 20:58
01.Love & Happiness [Al Green] (Suga Pimps + Sista Mei-Me + Tomica)
02.De Ja Vu (Gatz on vocal and guitar + Murakami Tetsuya + Atsushi of Suga Pimps)
03.Misty Blue [Dorothy Moore] (Tawata Emi + Sista Mei-Me + Tomica)
04.リサ 横田基地物語 (Shimva + Sista Mei-Me + Tomica)
05.Soul Song Juke (Murakami Tetsuya)
06.Who’s That Lady (Part 1 & 2) [Isley Brothers] (Freefunk Captain = Sakuratani Toshifumi + Nakamichi Katsuhiko on keyboards + Sista Mei-Me + Tomica)
07.Let’s Get It On [Marvin Gaye] (Murakami Tetsuya + Jaye Kouyama + Tawata Emi + Sista Mei-Me)
Enc. 感謝の歌 (All)
Show ended 22:22
(2013年4月5日金曜、横浜サムズ・アップ、オリト・ソウル・レヴュー・ライヴ)
ENT>MUSIC>Orito Soul Review Live
2013-
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