●ドン・ブラックマン死去~ニューヨークのファンク・キーボード&ヴォーカル

【Don Blackman Dies At 59】

訃報。

ジャズ・ファンク・ピアニストで、Pファンク、アース・ウィンド&ファイアー、レニー・ホワイトなどとプレイしてきたドン・ブラックマン Don Blackman が 2013年4月11日午前癌のため死去した。59歳。前日、ステージ4の癌のため入院していた。

http://bit.ly/Xupa9u

評伝。

ドン・ブラックマンは1953年9月1日ニューヨーク・クイーンズ生まれ。十代の頃から近所の仲間であるチャールズ・マクファーソンらとともにジャズ・グループを結成、活動を始めた。その後、1970年代初期にパーラメント/ファンカデリック、さらに、アース・ウィンド&ファイアー、ロイ・エヤーズなどとセッション。

1975年、レニー・ホワイトのアルバム『ヴェヌジアン・サマー』に参加。頭角を現し始める。

1976年には、ウェルドン・アーヴィンのアルバム『シンバッド』に参加、「ゴスペル・フィーリング」で歌とアコースティック・ピアノを担当。その後、1979年、レニー・ホワイトの作ったグループ、トゥエニーナインのメンバーとなった。

このトゥエニーナイン時代に書いた「ピーナット・バター」、「モーニング・サンライズ」がヒット。これを受け、ドン・ブラックマンは1982年、GRP/アリスタ・レコードとソロ契約。アルバム『ドン・ブラックマン』をリリース。ちょっとした話題になった。収録曲の「シンス・ユーヴ・ビーン・ゴーン」はヨーロッパでマイナーヒットになったという。

同時にブラックマンはセッションマンとしても売れっ子となり、ニューヨーク・ベースのレコーディングに多数参加。カーティス・ブロウ、バーナード・ライト、ナジー、デイヴィッド・サンボーン、レニー・ホワイト、ロイ・エヤーズ、スティング(『ブランニュー・デイ』)、ワールド・作スフォン・カルテット、ジャネット・ジャクソンの「ザッツ・ザ・ウェイ・ラヴ・ゴーズ」のリミックス、ウェイマン・ティスデールなどのセッションに参加している。

ほかにも、トゥーパックのアルバム『アー・ユー・スティル・ダウン』でドン作品「リヴ・トゥ・キック・イット」が使われたり、あるいは、「ホールディング・ユー、ラヴィング・ユー」もヒップホップ方面でもサンプリングなどされた。

テレビ関係の仕事も多く、番組内の曲やテーマなどを制作。フォックス・テレビで放送された『ニューヨーク・アンダーカヴァー』ではカメオ出演も果たしている。

アリスタで1982年に1枚、その後2002年、ドン・ブラックマン&ファミリー・トラディション名義でイギリスのエクスパンションから『リスン』が出ている。

Holding You, Loving You - Don Blackman
http://youtu.be/fSutF0RTlrE



Don Blackman - You Ain’t Hip (1982)
http://youtu.be/8YWV2gniRrc



■ウェルドン・アーヴィン 『シンバッド』~ここに収録されている「ゴスペル・フィーリング」でヴォーカルとピアノ担当 (1976年)

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■ トゥエニーナイン・フィーチャリング・レニー・ホワイト ベスト・オブ・フレンズ (1979年)

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■ドン・ブラックマン ソロ、1982年、アリスタ盤

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OBITUARY>Blackman, Don (September 1, 1953 – April 11, 2013, 59-year-old)

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