◎サム・ムーア元気いっぱい

【Sam Moore’s Explosion】

元気炸裂。

このところ2年に一度くらいのペースでコンスタントに来日している生きる伝説サム・ムーア。今回は5月2日に毎年行なわれる忌野清志郎トリビュート・ライヴ(武道館)への客演ということでこの時期の来日になった。それに伴いブルーノートで2日4回の公演が行なわれた。

前回もそう思ったが、1935年10月生まれ、現在77歳にしてまるでばりばりの現役で、声が実によく通る。ショー自体は完璧な「ソウル・ショー」で、往年のスタックス、ソウル・ヒットが目白押し。

今回もホーンセクションを含む大型バンドで客席をエンタテインする。バックコーラスの3人の女性シンガーがいずれもしっかりとした声を持っていて、印象深かった。

向かって一番右のコーラスのクリッシーとデュエットを披露した「ノック・オン・ウッド」「ドント・プレイ・ザット・ソング」など、きっと祖父と孫くらいの年齢差だが、歌を聴いているだけだと堂々としたもの。

「アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン」では、達郎さんよろしくノーマイクで歌い上げるパフォーマンスも。

レイ・チャールズ・ヴァージョンなどはちょっとカントリーがかっていたが、サム・ムーア・ヴァージョンの「ザット・ラッキー・オールド・サン」はしっかりしたサザン・ソウル・バラード風にしていて胸を打つ。

Ray Charles That Lucky Old Sun
http://youtu.be/7C0ca55mgFM



そして、エンディングはいつもの「ユー・アー・ソー・ビューティフル」。この日はビリー・プレストン、清志郎、そして、ドナルド・ダックの名前をあげて捧げていた。

ライヴ後、サム・ムーアにラジオ『ソウル・サーチン・レイディオ』用に話を聞いた。会うなり、「元気か?」と人懐っこい満面の笑みで迎えてくれた。ファーストとセカンドの間なので5-10分くらいでと思ったが、サムはいつも話し出すと止まらないのでおもしろかった。メンバーはその間食事をしていたので、「食事はしなくていいのか」と尋ねたら、「ショーの後で食べるよ」と。

「ホワイト・ハウスのは見てくれたか?」と言うので、「もちろん、見た。とても誇りに思います。ところで、オバマと一緒に写真は撮れましたか?」と聞くと、「いやあ、写真は撮れなかった。許可なしだと撮れないようだ」という答え。

サム・ムーアがホワイト・ハウスに出たときの映像

In Performance at The White House | Sam Moore & Joshua Ledet "Soul M (2013年4月16日放送PBS)
http://youtu.be/0_GQbaNUVi8



一緒に歌っているジョシュア・レデットは、アメリカン・アイドルの第11シーズンで3位に輝いた21歳の新進気鋭のシンガー。

ラジオ用のID(ドロップ)も、アイデアをだしてくれたりサーヴィス精神たっぷり。

清志郎さんについては、「自分の実の息子以上に息子のように思えてならない。彼が初めて会いに来たとき、まだ十何歳かだったろう。まだ子供だった。まさかそのとき彼が、ここ日本でフーやミック・ジャガーのようなスーパースターになるなんて夢にも思わなかったよ(笑)」ともらした。

サムのインタヴューは、2013年5月7日(火曜)放送の『ソウル・サーチン・レイディオー第6回』でご紹介した。その内容は昨日付けのブログに掲載してあります。

ソウル・サーチン・レイディオ第6回~サム・ムーア・インタヴュー
2013年05月08日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11525838399.html

■ 現状最新作『オーヴァーナイト・センセーショナル』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FIMG86/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■メンバー

Sam Moore(vo)
サム・ムーア(ヴォーカル)
Chrissi Poland(vo)
クリッシ・ポーランド(ヴォーカル)
Jaime Babbitt(vo)
ジェイミー・バビット(ヴォーカル)
Naomi Margolin(vo)
ナオミ・マーゴリン(ヴォーカル)
Larry Etkin(tp)
ラリー・エトキン(トランペット)
Bill Harris(sax)
ビル・ハリス(サックス)
Kiyoshi Ohno(sax)
大野清(サックス)
Taisei Aoki(tb)
青木タイセイ(トロンボーン)
James Dower(key)
ジェイムス・ダウアー(キーボード)
Mark Newman(g,vo)
マーク・ニューマン(ギター、ヴォーカル)
Ivan Bodley(b)
アイヴァン・ボドリー(ベース)
Omar Martinez(ds,per,vo)
オマー・マルティネス(ドラムス、パーカッション、ヴォーカル)

■セットリスト
Setlist : Sam Moore @ Blue Note Tokyo, May 4, 2013

show started 17:11
01.Back At The Chicken Shack
02.Peter Gunn Theme
03.Hold On, I’m Coming (Sam came on the stage)
04.Let The Good Times Roll
05.Knock On Wood
06.Starting All Over Again
07.I Can’t Stand The Rain
08.Don’t Play That Song
09.Get Out My Life Woman
10.That Lucky Old Sun
11.I’ve Got News For You
12.I Take What I Want
13.Can’t Turn You Loose
14.I Thank You
15.Soul Man – Dance To The Music – a riff of Theme From Shaft
16.You Are So Beautiful
Show ended 18:30

(2013年5月4日土曜、ブルーノート東京、サム・ムーア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
2013-

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