■「コンプリート・ジェームス・ブラウン・シングルス」~「ソウル・サーチン・レイディオ」~点からつながる線
【Complete James Brown Singles】
シングルス。
「ソウル・サーチン・レイディオ」は毎週4つの番組を作っているようなものだ、と以前書いた。実際そのとおりで、自分でいうのもなんだが、それぞれかなり密度が濃い。最初は生番組なので2時間を普通にゆるーくやろうと思っていたのだが、4パートにわけて、それぞれを作りこみ始めたら、えらく自分でも凝りだすようになってしまい、もはや後に引けなくなってしまった。(笑)
今、自分としてはとてもおもしろいのが、「コンプリート・ジェームス・ブラウン・シングルス」のコーナー。毎週デビュー曲から一枚ずつシングル盤の両面をかけていくというなんの変哲もないひじょうにシンプルなものだが、時間軸を3-4倍速くらいでリアル・タイムに追っている感じがして興味深い。つまり3ヶ月くらいの時間の流れが1週間に凝縮されているのだ。ジェームス・ブラウンがこのころから当時のヒットをうまく取り入れて(ぱくって)作ってきていたのがわかったりしておもしろい。
本当はジェームス・ブラウンのシングルが出た月や週のソウル・チャートの1位とかベスト3とかを同時にちょっとでも流せれば、その当時、どんな曲がはやっていたか、それをミスター・ブラウンはどれほど取り入れていたかなどが手に取るようにわかるはずだ。アトランティックをマンスリーでやっていたときに、ブラウン・シングルのリリースと同時期のものを何曲かかけたが、時代的に同じにおい、香りがあり、ああ、1958年とか1959年ってこんな感じだったろうな、と思った。
たとえば、ジェームス・ブラウンが後にJBズなどでインストゥルメンタルのアルバムをひんぱんに出すが、その流れは先週紹介したジェームス・デイヴィス名義の14枚目のシングルのインストものからすでに起源はあった。もちろん、「チキン」のインストも、もともとインストを出す流れがジェームス・ブラウンの音楽の中にあったから生まれるわけだ。しかも、当初はそれをレコード会社に反対されていたというところもおもしろい。
ファンクのルーツといわれる「パパズ・ガット・ア・ブランニユー・バッグ」「アイ・ガット・ユー・アイ・フィール・グッド」などは1965年の作品。40枚以上シングルを出してから、やっと出てくる。たぶん、そこにいくまでにさまざまな紆余曲折が、ちゃんとしたなんらかの流れがあるはずだ。今は点と点がただ流されているだけだが、1年、2年と振り返ると、きっと線につながってジェームス・ブラウンの歴史の一部がくっきりとうかびあがることだろう。僕もきっと新たな発見をするにちがいない。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000IZDTDW/soulsearchiho-22/ref=nosim/
RADIO>Soul Searchin Radio
ARTIST>Brown, James
【Complete James Brown Singles】
シングルス。
「ソウル・サーチン・レイディオ」は毎週4つの番組を作っているようなものだ、と以前書いた。実際そのとおりで、自分でいうのもなんだが、それぞれかなり密度が濃い。最初は生番組なので2時間を普通にゆるーくやろうと思っていたのだが、4パートにわけて、それぞれを作りこみ始めたら、えらく自分でも凝りだすようになってしまい、もはや後に引けなくなってしまった。(笑)
今、自分としてはとてもおもしろいのが、「コンプリート・ジェームス・ブラウン・シングルス」のコーナー。毎週デビュー曲から一枚ずつシングル盤の両面をかけていくというなんの変哲もないひじょうにシンプルなものだが、時間軸を3-4倍速くらいでリアル・タイムに追っている感じがして興味深い。つまり3ヶ月くらいの時間の流れが1週間に凝縮されているのだ。ジェームス・ブラウンがこのころから当時のヒットをうまく取り入れて(ぱくって)作ってきていたのがわかったりしておもしろい。
本当はジェームス・ブラウンのシングルが出た月や週のソウル・チャートの1位とかベスト3とかを同時にちょっとでも流せれば、その当時、どんな曲がはやっていたか、それをミスター・ブラウンはどれほど取り入れていたかなどが手に取るようにわかるはずだ。アトランティックをマンスリーでやっていたときに、ブラウン・シングルのリリースと同時期のものを何曲かかけたが、時代的に同じにおい、香りがあり、ああ、1958年とか1959年ってこんな感じだったろうな、と思った。
たとえば、ジェームス・ブラウンが後にJBズなどでインストゥルメンタルのアルバムをひんぱんに出すが、その流れは先週紹介したジェームス・デイヴィス名義の14枚目のシングルのインストものからすでに起源はあった。もちろん、「チキン」のインストも、もともとインストを出す流れがジェームス・ブラウンの音楽の中にあったから生まれるわけだ。しかも、当初はそれをレコード会社に反対されていたというところもおもしろい。
ファンクのルーツといわれる「パパズ・ガット・ア・ブランニユー・バッグ」「アイ・ガット・ユー・アイ・フィール・グッド」などは1965年の作品。40枚以上シングルを出してから、やっと出てくる。たぶん、そこにいくまでにさまざまな紆余曲折が、ちゃんとしたなんらかの流れがあるはずだ。今は点と点がただ流されているだけだが、1年、2年と振り返ると、きっと線につながってジェームス・ブラウンの歴史の一部がくっきりとうかびあがることだろう。僕もきっと新たな発見をするにちがいない。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000IZDTDW/soulsearchiho-22/ref=nosim/
RADIO>Soul Searchin Radio
ARTIST>Brown, James
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