◎タワー・オブ・パワー~ファンク爆発~セットリスト付き

【Tower Of Power: Funk Explosion】

爆発。

フジロック参加の帰りに東京で2日間ライヴ。ブルーノートはここまでいれるかというほどの超満員。立ち見も多数。昨年9月の東京ジャズ出演以来約10ヶ月ぶりのライヴ。

先に、なんとタワー史上最強のリード・ヴォーカル、ラリー・ブラッグスが今年いっぱいでグループを脱退するという衝撃ニュースが発表を受けてのもの。一方、ベース・ロッコは体調不良でレイモンド・マッキンレーが代打で。レイモンドはいろいろなバックでも何度も来日しているが、この3ヶ月ほどタワーに帯同しているという。安定したベースを聞かせているレイなので、なんなくタワーに溶け込んでる。

レイモンドはこれまでにラシェール・ファレル、シーラE、ラサーン・パターソンなどのバックで来日。日本のナッシング・バット・ザ・ファンクの一員でもある。

1曲目から観客総立ち。そして、彼らのジェームス・ブラウン傾注ぶりには本当にほれぼれする。

今回気づいたのだが、彼らが「ディッギン・オン・ジェームス・ブラウン」をやるときにジェームス・ブラウンのヒットをうまくメドレーにするが、これがけっこう毎回違う曲をいれている。今回は「プリーズ・プリーズ・プリーズ」や「イッツ・ア・ニュー・デイ」を入れ込んでいて、すごくよかった。これはジェームス・ブラウン・ファンにはたまらないところ。これまでにも「ソウル・パワー」や「マザー・ポップコーン」などもいれていたから、おそらくいくらでもジェームス・ブラウン・メドレーができるのだろう。

この日のサプライズは、昨年東京ジャズでタワー・オブ・パワーに代打で参加したフィリップ・ウーの飛び入り。タワーのファミリーとして紹介され、客席から「ホワット・イズ・ヒップ」を最高にファンキーに盛り上げてくれた。リードのラリーがフィリップを紹介するときに、「彼は自分がどれほどすごい存在なのか、よく知らない。だが、アメリカではすごい存在なんだ」といったような最大級の賛辞を送って迎え入れた。

入口でフィリップに会って、「飛び入りするのか」と尋ねると「そうだ」と言うので「どの曲で?」と聞くと、笑いながら「秘密だ。お楽しみはとっておけ」といなされた。(笑)

フィリップは7月30日のファーストにも飛び入りしたようだ。



Photo : Tsuneo Koga, courtesy of Blue Note Tokyo, July 29, 2013 second show

ライヴ後、メンバー全員すぐに上にあがり、サイン会、写真撮影など。

ラリーは今年いっぱいで辞めたあと、ソロ活動をするそうだ。しかし、ラリーの脱退は痛いなあ。まずはソロ・アルバムを作るそうだ。

リード・ヴォーカル公募中。オーディションの条件など詳細はこちら。(英語)
http://www.towerofpower.com/new_singer.html

1年に200日以上家をあける。3-4日連続でライヴがある日がある。1日2ショーが3-4日続くこともある。海外が多いのでパスポートとヴィザを持っていること。果たしてどんな逸材が見つかるのだろうか。楽しみと不安が入り混じる。

ファンクをやり続けて45年。「俺たちは1968年から、45年間ずっとファンクをやってきている」と堂々宣言。この数字が毎年1年ずつ増える。あと5年で50周年だ!

■過去関連記事

タワー・オブ・パワー(東京ジャズ パート7)~フィリップ・ウーが急遽参加
2012年09月18日(火)
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2011年10月06日(木)
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2011年04月28日(木)
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2010年05月12日(水)
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2009年05月27日(水)
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February 03, 2009
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May 26, 2008
Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half
【タワー・オブ・パワー、ブルーノート史上初、2時間半超ライヴ(パート1)】
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2008年5月のタワー最終日ライヴ・レポート。パート1。5月27日付け、28日付へ続く。

May 27, 2008
Tower Of Power Live (Part 2) : History Of Tower Of Power
【タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート2)~歴史集大成ライヴ】
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■メンバー MEMBERS

Emilio Castillo(band leader,sax) イミーリオ(エミリオ)・カスティーヨ(サックス、ヴォーカル)
Stephen "Doc" Kupka(sax) スティーヴン・“ドッグ”・クプカ(サックス)
John "David" Garibaldi(ds) ジョン・“デヴィッド”・ガリバルディ(ドラムス)
Larry Braggs(vo) ラリー・ブラッグス(ヴォーカル)
Tom Politzer(sax) トム・ポリッツァー(サックス)
Adolfo Acosta(tp,flh) アドルフォ・アコスタ(トランペット、フリューゲルホルン)
Sal Cracchiolo(tp,vo) サル・クラキオーロ(トランペット、ヴォーカル)
Roger Smith(key,vo) ロジャー・スミス(キーボード、ヴォーカル)
Jerry Cortez(g) ジェリー・コルテス(ギター)
Raymond McKinley(b) レイモンド・マッキンリー(ベース)

■ Setlist: Tower Of Power, July 29, 2013 @ Blue Note Tokyo

Show started 21:38
01.We Came To Play
02.Soul With Capitol “S”
03.Can’t You See (You Doin’ Me Wrong)
04.(To Say The Least) You’re The Most
05.You Got To Funkifize
06.So I Got The Groove
07.Me & Mrs. Jones
08.James Brown Medley: Diggin On James Brown – It’s A New Day – Popcorn – Give It Up Or Turn It Loose - Please, Please, Please – I Got The Feelin’ - Diggin On James Brown
09.So Very Hard To Go
10.What Is Hip (+Philip Woo on keyboards)
Enc. I Like Your Style
Enc. Souled Out
Show ended 23:00

(2013年7月29日月曜、ブルーノート東京、タワー・オブ・パワー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tower Of Power

■タワー・オブ・パワー初期5枚がまとめて廉価版に (5枚組=2381円)

http://amzn.to/13sxcOX

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この5枚組に収められているアルバムは次の通り。

Bump City (1972)
Tower Of Power (1973)
Back To Oakland (1974)
Urban Renewal (1975)
In The Slot (1975)

つまり初期の5枚が順番に入っているということになる。

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