◎ピー・ウィ・エリス・ファンク・アセンブリー~若さと老練さのクロスオーヴァー

【Pee Ellis Funk Assembly Live】

黒々。

黒っぽい音が好きな友人Mが、「ねえ、ピー・ウィ・エリスってどんな感じ?」と聞いてきたので、軽く「元ジェームス・ブラウン・バンドだから、メイシオみたいなド黒いファンクだよ」と答えたら「じゃあ、行こうよ」となり、けっこういろいろ詰まっていたが急遽つきあうことに。

元ジェームス・ブラウン・バンドで、自らもJBホーンなどで活躍しているサックス奏者、ピー・ウィ・エリスの最近の自身のバンド、ファンク・アセンブリーのライヴ。ピー・ウィは、JBホーンズでも来ているが、最近だとファンク・オール・スターズで来日していた。

ドファンクのはずが、いきなり1曲目始まるとド・ジャズで、あれれ、という感じだったが、2曲目から少しファンクになり、3曲目でヴォーカルが入ると、JBになった。

バンド全体としてはかなりまったりしたバンドで、特段何がうまいとかではなく、抜群のテクを見せたりはしないで、一本背骨が通った感じはしないのだが、たとえば、エレクトリック・エンパイアーやベン・ロンクル・ソウルのようなバンドなら日本人でも出来そうに思うが、このバンドは日本人では到底できない、そういう独特のミュージシャンの雰囲気、間、黒さを持っている。安いバンドなんだが(褒め言葉です)、日本人には出せないものがあるのだ。何なのだろう。

もう一点、バンド・リーダー、ピー・ウィは70歳だが、ドラマーなどまだ若いはず。30代か。そのためか、若さのあまりけっこうがんばってちゃって、走る走る。そういう意味で、若さと老練さのクロスオーヴァーも見所ではあった。

統率力。

メイシオにせよ、フレッド・ウェスリーにせよ、このピー・ウィにせよ、そのライヴを見ると、やはり、ジェームス・ブラウンというアーティスト、人物のバンド統率力の卓越ぶりが如実に感じられる。みな、サイド・ミュージシャンとしてものすごくいい味を出すのは、ジェームス・ブラウンという、その才能を引っ張りだすのがめちゃくちゃ優れた人物がいるからなのだな、とつくづく感じる。

ピー・ウィの曲間のトークは、南部訛りのせいか、年(現在70歳、1941年4月21日生まれ。まもなく71歳)のせいか、なかなか聴き取りにくいが、「コールド・スウェット」のところでこんな昔話をした。

「1960年代のある日、アポロ・シアターにジェームス・ブラウンと10日間連続で出たことがあった。一日3ショーやってね。そのとき、ジェームス・ブラウンがグルーヴ・メイカーを思いついた。『ヘイ、ヘイ、フィール・オールライト! ワンタイム! アッ~』というやつだ。トゥ・タイムだと、アー、アー、だ。あれ以来、これが定番になった」 当時は一日3ショーというのが、当たり前とは言え、やはりすごい。

ジェームス・ブラウンの定番曲はさすがに盛り上がるが、ピー・ウィが書いた「チキン」は、ジャコの演奏などでも知られ、ジャズ・ミュージシャンたちの超定番になり、これも観客から受けていた。

やはり、ピー・ウィやメイシオ、フレッドらのライヴを見ていると、ジェームス・ブラウンへの思いが募るものだ。

今回のライヴは、ヴォーカルが入ることもあり、事前にセットリストがあったようだ。

■コットンクラブでの映像
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/2012/0406_pee/

こんな映像も。

Fred Ross.Pee Wee Ellis and Fred Wesley 40 years anniversary of "Soul Train"

http://youtu.be/EuCB5zIV_1w



これ、ベースはフレッド・トーマスだ! 

■過去関連記事

ファンク・オール・スターズ・ライヴ~事前セットリストなしのライヴ
2008年05月24日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10099570917.html

■メンバー MEMBER

Pee Wee Ellis (sax), Fred Ross (vo), Gary Winters (tp), Ray Obiedo (g),
Victor Little (b), Peter Horvath (key,p), John Mader (ds)

■セットリスト
Setlist : The Pee Wee Ellis Funk Assembly
@Cotton Club, April10,2012

show started 21:31
1. There Is No Greater Love
2. Slanky P
3. I Got The Feeling
4. What A Wonderful World
5. Spring Like
6. Blue Bell Pepper
7. Cantaloupe Island
8. Chicken (Soup)
9. Cold Sweat
Enc. I Feel Good
Show ended 23:01

(2012年4月10日火曜、丸の内コットンクラブ、ピー・ウィ・エリス・ファンク・アセンブリー・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Ellis, Pee Wee, Funk Assembly
2012-

◎ジョン・オーツ~南部音楽を求めて

【John Oates: Searching For Southern Music】

ルーツ。

観客の何人かは、ちょうどこの日のライヴと重なっている山下達郎ライヴとこのジョン・オーツ・ライヴの両方に日替わりで行くという人がいたそうだ。僕は5日が山下達郎、6日がジョン・オーツ。その逆、5日にジョン・オーツ、6日に達郎さんという人もいる。

80年代に大人気となったデュオ、ホール&オーツのジョン・オーツのほうのソロ・ライヴ。一度ビルボードに2009年2月やってきて、ソロとしては今回が約3年ぶり二度目。ホール&オーツとしては数え切れないほど多数の来日を誇る。

ブルーノートの担当者から、ジョンの最新作やライヴはかなりブルーズっぽくクロっぽいので吉岡さん好みですよと誘われ、CDを聞いたら、ほんとにブルーズっぽくてびっくり。ちょっとノーマークだったのでこれは嬉しい誤算だった。

ダリル・ホールのソウル好きは有名だが、ジョンもこういうのが好きということで、二人はめちゃくちゃ音楽的に気があったのだろうな、とすぐにわかった。

エリック・クラプトンやスティーヴィー・ウィンウッドあたりが何部のブルーズ、ソウルをルーツとしてそうしたものを自身のライヴで見せるが、ジョン・オーツのライヴもまさにそうだった。

南部のソウル、ブルーズのほかにもうひとつ大きな要素はカントリーだ。ジョン・デンヴァー作の「リーヴィング・オン・ア・ジェット・プレイン」(ピーター、ポール&マリーのヒット)をやったり、ギターのリフがカントリー調だったり。要は南部の濃い音楽のオンパレードだ。

エルヴィスでおなじみの「オール・シュック・アップ」やコースターズの「サーチン」なんかもセットリストにいれている。そして、一番盛り上がるのは、やはり、ホール&オーツとしてのヒット。「シーズ・ゴーン」のところでは、イントロだけで観客がわっと沸いた。

ライヴ後、ジョンに会うと実にきさくな人だった。「まるで南部のジュークジョイントかなんかのライヴのようでした。あなたはニューヨーク生まれなのに(育ちはフィラデルフィア)、なんでこんなに南部の音楽、ブルーズやソウル、カントリーがお好きなんですか」と尋ねた。

すると、「十代の頃からそういうタイプの音楽が大好きだったんだ。だから、自分がバンド活動を始めると自然とそういう音楽ばかりをやるようになったんだよ」と答えてくれた。

ホール&オーツのライヴが『仕事』のライヴだとするとこのジョン・オーツのソロ・ライヴは、『趣味』のライヴなのかなとも思った。もちろんいい意味でのことだ。

■最新作 ブルーズヴィル・セッションズ

(なんとこのCDの日本盤解説がアドリブ元編集長の松下さん。そして、ライヴでばったり松下さんと遭遇した。松下さんと会うのは、オーチャードでのケニーG以来だった。「えらいねえ、よく来てるね~」と言われた。(笑))

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0076TQKAM/soulsearchiho-22/ref=nosim/


■メンバー

John Oates(g,vo)
ジョン・オーツ(ギター、ヴォーカル)
Peter Adams(key)
ピーター・アダムス(キーボード)
Mark Newman(g)
マーク・ニューマン(ギター)
Michael Mercier(b)
マイケル・メルシエ(ベース)
John Michel(ds)
ジョン・ミシェル(ドラムス)

■セットリスト:ジョン・オーツ、ブルーノート
Setlist: John Oates @ Bluenote, Tokyo, April 6th, 2012

Show started 20:03
01.Lady Rain
02.When The Morning Comes
03.Maneater
04.Out Of Touch
05.Leaving On A Jet Plane
06.Different Kind Of Groove
07.Dancehall Girls
08.He Was A Friend Of Mine
09.Come Back Baby
10.A Day In The Life Of American Man
11.Searchin
12.Ghost Town
13.Mississippi Mile
14.All Shook Up
15.It’s All Right
16.She’s Gone
Enc. Dreams Come True
Show ended 21:36

(2012年4月6日金曜、青山ブルーノート、ジョン・オーツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Oates, John
2012-


○★アース・ウィンド&ファイアー、急遽5月に来日~通算13度目

【Earth Wind & Fire Will Be In Japan For One Night Gig In May】

急遽。

日本でも大変人気の高いブラック・グループ、アース・ウィンド&ファイアーが2年5ヶ月ぶりに2012年5月、急遽来日する。通算13度目の来日。今回は、5月17日木曜・東京国際フォーラム1日だけ。17日のあとは、19日に韓国ソウルでの公演がある。通常は公演の3ヶ月から2ヶ月前に概要が発表されるが、今回はそれがほぼ一ヶ月前ということで、かなり急に決まった印象だ。

前回来日は2009年12月。まだ今回の来日メンバーが発表されていないが、基本的には前回メンバーと大勢にかわりはないと思われる。前回メンバーは次の通り。これに、最近ツアーに帯同しているフィリップ・ベイリーの息子、フィリップ・ベイリー・ジュニアが初参加となりそうだ。ジュニアは、前回のフィリップ・ベイリーのソロ・ライヴにも来日していた。フィリップ・ベイリーは2010年11月単独公演、2011年10月デイヴィッド・フォスター・ライヴでのゲスト出演以来約7ヶ月ぶりの来日。

Philip Bailey / Vocal/Percussion
Verdine White / Bass
Ralph Johnson / Vocal/Percussion

Benjamin David Whitworth / Vocals/Percussion
Myron McKinley / Musical director, Keyboards
John Paris / Drums

Morris O’Connor / Guitars
Gregory Moore / Guitars

Philip Bailey Jr. / Vocal (今回初?)
Kim Johnson / Vocal (今回初?)

=Earth, Wind & Fire Horn Section=

Robert(Bobby) Burns, Jr. / Trumpet
Gary Bias / Sax
Reginald Young / Trombone

グループのリーダー、モーリス・ホワイトは来日しない。彼は2002年の来日以来、2004年ごろを境にライヴ活動から引退した。持病のパーキンソン病のリハビリをしているためだ。現在アースとしての正式メンバーは、フィリップ・ベイリー、ヴァーディン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンの3人だけ。ほかはサポート・メンバーという位置づけ。

また今回公演が行われる5月17日は、アースのアレンジャーとして、またモーリス・ホワイトの盟友としても知られる故チャールズ・ステップニーの命日にあたる。ステップニーは、1976年5月17日、45歳で心臓発作のために急死した。モーリスより2歳年上だった。ちょうど制作中だったアルバム『スピリット』は、リリース時にチャールズ・ステップニーに捧げられた。

チケットは4月13日(金)まで先行予約が興行元キョードー東京でできる。ほかに、ぴあのサイトでは11日までできる。

キョードー東京
先行発売、4月13日(金)18時まで。一般発売は14日から。
http://ewf-japantour.com/

ぴあでは2012年4月11日(水)18時まで。一般発売は4月14日(土)午前10時から。
http://bit.ly/IflApo 

■アース・ウインド&ファイアー過去関連記事

「ソウル・サーチン・ブログ」における過去10年のアース・ウィンド&ファイアー関連記事。

フィリップ・ベイリー前回単独ライヴ↓

フィリップ・ベイリー・ライヴ~息子は父の背中を見て学ぶ
2010年11月14日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10705518314.html

フィリップ・ベイリー、デイヴィッド・フォスター・ライヴで来日

デイヴィッド・フォスター・ライヴ~素晴らしいシンガーを紹介する良質の音楽番組
2011年10月21日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11053689806.html

アース・ウインド&ファイアー・ライヴ~普遍的ソウル・バンドの魅力
2009年12月12日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10409104298.html
前回のセットリストも。

January 19, 2006
Earth, Wind & Fire: Live At Budoukan, Why They Didn’t Play Encore Song?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_19.html

January 20, 2006
EWF: "That’s The Way Of The World" Should Be The Last Song
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_20.html

2004/09/04 (Sat)
Earth Wind & Fire: Set The Budokan On The Fire
武道館でのライヴ評
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040904.html

2004/09/05 (Sun)
After The Rain Has Gone: EWF Live At Budoukan
ライヴ評第2弾
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040905.html

2002/11/29 (Fri)
Big Daddy! Big Boss!
2002年のライヴ評。背中で歌うモーリス・ホワイト
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200211/diary20021129.html

2002/12/01 (Sun)
Maurice White Talks
モーリス・ホワイトへのインタヴュー
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200212/diary20021201.html

■アース、ベストも星の数ほどあります。たとえばこれ↓ 2009年12月23日発売、3枚組みのベスト中のベスト。(アースのライナーはたくさん書いていますが、これもその一枚)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002UGMF6Y/soulsearchiho-22/ref=nosim/

簡単なベスト↓

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000091L6V/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

てっとりばやい『エッセンシャル』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002J54OQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/

最近再度紙ジャケットでリリースされたもの。

■Spirit (スピリット)チャールズ・ステップニーに捧げられたアルバム

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006QCKMNQ/soulsearchiho-22/ref=nosim

■All ‘ All (太陽神)「サーパンティン・ファイアー」収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006QCKN7G/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■I Am 黙示録 (「ブギー・ワンダーランド」収録)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006QCKP3S/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ANNOUNCEMENT>Earth Wind & Fire

◎山下達郎の音楽を知っている人生と、知らない人生

(2012年4月5日の山下達郎ライヴを見ての感想文です。ご本人の意向を反映し、極力ネタバレには配慮していますが、これからごらんになる方で、先入観を持ちたくない方はご注意ください。すでにごらんになった方、行く予定のない方、行こうかどうか迷っている方などは心置きなくごらんください)

【Yamashita Tatsuro: Life With Knowing Tasuro’s Music, Life Without Knowing His Music】

濃密音楽愛。

暗転してから3時間半。まさに濃密で音楽愛のあふれる空間と時間だ。何度となくこれまで自分が音楽が好きでよかったなあ、と心底感じ取った瞬間があった。音楽が趣味で、楽しみで、好きでそれを見に行って感動できる。これは平和な時代の最高の贅沢だ。

人生には二つある。

音楽の良さを知っている人生と、知らない人生。僕は幸いにも前者だ。とても幸せなことだと思う。

良い(良質の)音楽を知っている人生と、知らない人生。僕は幸いにも前者だ。とても幸せなことだと感じる。

もうひとつ。

人生には二つある。

山下達郎の音楽を知っている人生と、知らない人生。僕は幸いにも前者だ。とても幸せなことだ。

そんなことを3時間半の間、ずっと思った。

僕が山下達郎の音楽を知ったのは1979年夏。西麻布のバー「トミーズ・ハウス」だった。初めて山下達郎のコンサートに行ったのは1980年12月、中野サンプラザだった。

今のようにあまりコンサートに行く機会がなかったあの時代、サンプラザで見たアーティストはとてもよく覚えている。グラディス・ナイト&ザ・ピップス、クール&ザ・ギャング、スタイリスティックス、バリー・ホワイト、マンハッタンズ、クルセイダーズ…。どれもそのときの空気、雰囲気を良く覚えている。当然そうしたラインナップに山下達郎は入る。(ちょっと僕が見てるラインアップが偏っているのはご容赦ください(笑))

最近、比較的小さなライヴハウスでのライヴを見る回数のほうが多くなっているが、やはりこうしたコンサート・ホールでのライヴは格別にいいなあ、と感じさせられた。

ハジタツ。

ライヴが始まる前、サンプラの1階のカフェでヤンキー風のおにいちゃんがかわいい女の子に「ヤマタツ見にきたの?」と声をかけていた。その子は「ヤマタツ」の意味がわからず、ぽかーんとしていた。30年前と時代は変わったが、今は、そんな風景さえ山下達郎コンサートの一風景として楽しめてしまう。

今日初めて山下達郎のコンサートに来た人、と問われ、この日は観客の3割ぐらいが手をあげただろうか。けっこう多いな、という印象を持った。最近では親子・二代で来るファンも多いという。全体的に年齢層は高いが、年齢層も、職業も、ファンの歴史の長さも様々に混合している観客層はまさにメルティング・ポット。それをステージの主は、じつにうまくあしらっていく。同じツアーに何度もリピート来場する超常連さんにも、普通の常連さんにも、そして初めての来場者「ハジタツ」にも。(初めて来た人が手をあげたとき「初めての山下達郎ライヴ=ハジタツ」なんて言葉を思いついた。ハジタツ、こんなにいるのか、と)

山下達郎が2008年からライヴ活動を再開して、今回で彼が言うところのツアー「シーズン3」。最初の一年目はまだ声の調子が本調子ではなかったが、このところ以前のように戻ってきた、とステージのMCでも言う。

かつてのように新作発売からのツアーという枷にとらわれず、自身が過去40年以上で作った約300曲の中から、やりたい曲だけをステージにかけて、歌い倒す3時間半。(とは言っても、新作からの曲もちゃんとある。そしてそのセットリスト作りには並々ならぬ苦労があるようだ)

何度か泣きそうになったことがあった。二度ノーマイクで歌ったところだ。恒例アカペラ・コーナーの1曲で、途中マイクから離れ、声を発した。まさにアンプを通さない正真正銘のアンプラグドの生声、生歌が収容人数約2200の会場に響いた。その瞬間、なぜかぐっとこみあげるものがあった。なんで、そこでそんなに感動したのだろう。やはり30年以上の年月の積み重ねの長大さなのだろうか。継続の美学の重厚さか。あるいは、生声はすべてのプリミティヴな原点という素朴さを感じたからか。そのすべてなのだろうと思うが、それ以上のものもあると感じた。

観客。

シーズン3にはいって、バンド演奏・歌唱は、まるで完成したレコードのようだ。特にドラムス、小笠原拓海はますます「達郎色」に染まってきたような気がする。そして、他のリズム隊と繰り出す音が実にタイトにしまる。見事だ。

曲間のトークも江戸っ子らしい落語仕込みでじつに軽快で、とんがっている。

アンコール前だったか、「(日本の現状は)バカな政治家とバカな官僚がこんなことにしてしまって、ちゃんとやってもらわないと困る。~~なんて発言をしたら、リスナーの方から、『あなたのような影響力のある方が、そんな発言をしていかがなものか』というお便りがありました。しかし、バカをバカと言って何が悪いっ」と話したところ、その瞬間観客席から一斉に熱い拍手が巻き上がった。こんな観客も素晴らしいと思った。

山下達郎は政治家でもなんでもないが、その一本芯の通った思想、哲学は、ファンの間にも30年以上にわたって染み込んでいる、ということを垣間見た瞬間だった。

そして、彼の音楽は一見おしゃれな音楽のように見えるが、実はこんなところでもわかるように、根っこにあるスピリットは、正真正銘のロックン・ロールだ。

感動前線。

江戸っ子は口が悪い、といつも彼は言う。そして、トークのはしばしに歯に衣着せぬ直球の発言が観客のストライク・ゾーンに次々と投げ込まれる。僕は何物にも日よらないこういうとんがっている部分がとても好きだ。

それにしても、これだけ頑固に自分の道をわき目も振らず邁進して30数年。好きなことをやって、これだけ多くの人に支持されているということが本当にうらやましい。

以前のライヴでは、曲目、トークも一字一句同じようにすべてやっていたそうだが、最近はトークでも客いじりなどをして縦横無尽に楽しんでいるようだ。そこはまるくなったということなのだろうか。(笑)

そしてこの日は64本中49本目で、まだ残り15本あり、これから約3万人が見るので、ブログなどに書く場合はご配慮を、とのこと。(一応配慮してみました)

ライヴは2012年5月12日(土)、沖縄までまだまだ続く。

あ、そうだ。今回もプログラム/パンフレットは絶対買いです。読み応えたっぷり。

さくら前線は北上一途だが、山下達郎の感動前線は雲の如く日本全国を北に南に東に西に動き回る。Show Must Go On。

(セットリストなどは、ツアー終了後、5月13日以降にご紹介します)

■山下達郎・過去関連記事
(今回は古い順に並べて見ました)

=2008年、ライヴ復帰、シーズン1=
May 07, 2008
Yamashita Tatsuro Live At Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎~素晴らしき人生】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080507.html

May 11, 2008
Yamashita Tatsuro Acoustic Mini Live @ Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎・アコースティック・ミニ・ライヴ・セットリスト】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080511.html
(2008年5月アコースティック・ミニ・ライヴ記事)

大阪フェスティヴァル・ホール最後の日↓
December 29, 2008
Yamashita Tatsuro @ Osaka Festival Hall Final
【山下達郎~フェスティヴァル・ホール最後の日】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081229.html

2009年05月12日(火)
全身全霊でかけぬけた50本~山下達郎2008-2009ツアー最終日終了
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090512.html

+++

2010年07月08日(木)
ハーヴィー・フークワ80歳で死去~ムーングロウズのリード・シンガー:マーヴィン・ゲイの育ての親
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10584608240.html

+++

=2010年、シーズン2=

山下達郎、デビュー35周年ライヴ・ツアー~刻まれ続ける音楽と人生の年輪
2010年11月07日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101107.html

山下達郎ライヴ2010、39本終演~物質に付加価値を与える「体験」
2010年11月09日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10701547198.html

=2011~2012、シーズン3=

山下達郎の音楽を知っている人生と、知らない人生
2012年4月9日
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20120409.html

■山下達郎オフィシャルウェッブ

http://www.tatsuro.co.jp/
ライヴスケジュール
http://www.tatsuro.co.jp/live/

■『TATSURO YAMASHITA PERFORMANCE 2011-2012』
メンバー 山下達郎2011~2012

山下達郎 (歌、ギター)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ、ローズ)
柴田俊文 (キーボード)
佐橋佳幸 (ギター)
宮里陽太 (サックス)
小笠原拓海 (ドラムス)
国分友里恵 (バックヴォーカル)
佐々木久美 (バックヴォーカル)
三谷泰弘 (バックヴォーカル)

■山下達郎  Ray Of Hope

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0052VI2N4/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■ライド・オン・タイム

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005UD3W/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■フォー・ユー

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005UD3X/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■セットリスト 山下達郎 中野サンプラザ、2012年4月5日木曜
Setlist : April 5, 2012, Nakano Sun Plaza

(セットリストは、5月12日ツアー終了後に改めてご紹介します)

lights off Theme started 18:35
01、

encore
CD end 22:06

(2012年4月5日木曜、中野サンプラザ、山下達郎ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
2012-
○■「ソウル・サーチン~スライ・ストーン」ユーストリーム・アーカイヴに

【Soul Searchin – Sly Stone; Now On Ustream Archives】

アーカイヴ。

2012年3月29日(木)に目黒のブルース・アレイで行われた「ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.11~ア・トリビュート・トゥ・スライ・ストーン」のライヴ部分の映像をユーストリームのアーカイヴにアップしました。

生中継中は、機材の接触不良などで映像や音声が途切れたりしてご迷惑をおかけしましたが、今回はラインでの記録映像を再度アップしましたので、映像音声とも綺麗になっており、楽しんでいただけると思います。

パート1は約60分、パート2が約90分です。(なお、アーカイヴにはリピートで同じものが計2度収録されていますが、一回分はそれぞれ60分、90分程度です)

パート1 (約60分)
http://www.ustream.tv/recorded/21623678

セットリスト
Performance started 20:20
01. If You Want Me To Stay [Fresh](1973)
02. Hot Fun In The Summertime [Greatest Hits](1970)
03. Everyday People [Greatest Hits](1970)

04. You’re The One [by Little Sister](1970)
05. Crazay [by Jesse Johnson featuring Sly Stone](1986)
06. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) [Greatest Hits](1970)
07. Everybody Is A Star [Greatest Hits](1970)
08. Stand! [Stand] (1969)
ended 21:20

パート2 (約90分)
http://www.ustream.tv/recorded/21625914

セットリスト
SET 2

Performance started 21:49
09. Sex Machine [Stand] (1969)
10. The Jam [by Graham Central Station](1975)
11. It Ain’t No Fun To Me [by Graham Central Station] (1975)

12. Don’t Call Me Nigger, Whitey [Stand!](1969)

13. MEDLEY 13-16 Babies Makin’ Babies [Fresh](1973)
14. (You Caught Me) Smilin’ [There’s A Riot Going On](1971)
15. Runnin’ Away [There’s A Riot Going On](1971)
16. Sing A Simple Song [Stand!](1969)

17. Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) [Fresh](1973)
18. Family Affair [There’s A Riot Going On](1971)

ENCORE
19. Dance To The Music [Dance To The Music](1968)
20.I Want To Take You Higher [Stand](1969)
show ended 23:15

+++

今日の「ソウル・サーチン」(インターFM76.1mhz、毎週日曜午後2時半~)では、この「ソウル・サーチン・イヴェント」からの音源をお送りします。

関東地区の方は、ラジコでも聴けます。
http://radiko.jp/player/player.html#INT

また、この「ソウル・サーチン」部分は放送後、期間限定でポッドキャストにアップする予定です。

+++

ライヴレポートはこちら

「ソウル・サーチン:ザ・セッション~スライ・ストーン・トリビュート」レポート(パート1)
2012年03月31日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11208446136.html

「ソウル・サーチン、スライ・ストーン・レポート・パート2」
2012年04月01日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11208656203.html

■グラハム・セントラル・ステーション 「ジャム」などを収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HGS2/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ANNOUNCEMENT>Soul Searchin
SOUL SEARCHIN>Ustream Archive

◎ダンスの可能性を無限にするケント・モリ・ライヴ・パフォーマンス

【Sky’s The Limit: Kento Mori’s Dance Performance】

無限。

ダンスでどこまで表現できるか、ダンスで何が表現できるか。ダンスでどこまでストーリーを語れるか。ケント・モリはそれを究極まで追求する。そのメッセージは、マイケル・ジャクソンが掲げるものと同一線上にある。

今回のケント・モリの名実ともに初のフル・ソロ・ライヴは、彼がこれまでにアイデアを暖めてきたものを総動員し、集大成して、作り上げたものだ。もちろん、そのルーツ、出発点にはマイケル・ジャクソンという存在が厳然としてある。何しろ、子供の頃、マイケルのビデオを見て、あこがれ、あんな風に踊ってみたいと思って、ダンスの道に進んだ。そして、いつしかマイケルが掲げるメッセージを知るようになり、自分自身もそうしたメッセージをダンスで伝えて行きたいと思うようになった。それは特に『ディス・イズ・イット』ツアーのオーディションに合格しながらも、そのツアーに出られなかった忸怩(じくじ)たる思いがマグマとなって大きな活火山になったともいえる。

ケント・モリは言う。「ダンスは地球のみんなをつなぐもの。それは人間本来にみなあるもの。ダンスを通じて、さまざまなメッセージを伝えたい」

初めて2012年3月24日そのフル・ショーを見て、僕は暗転の数から9か10のシークエンス(場面)があるのかと思ってケントに尋ねると、これは6つのシークエンスに分かれている、という。その6つとは、最初と最後が「夢Dream」と「愛Love」、その間に「喜怒哀楽」の4つの場面があるという。それを聞いてなるほどと思った。

彼によれば、2011年12月に行われた「マイケル・トリビュート」では約30分のショーだったが、今回は100分を越すフル・ショー。やりたいこと、やらねばならないこともたくさんあった。

「喜び」部分は、彼の誕生から、音楽、ダンスに魅せられて今日いたるまでのケント・モリの人生のフラッシュだ。その過程でケントがダンスの中に喜びを見出し、またダンスから生み出される喜びを表現する。

喜怒哀楽の4つのシーンでは、特に「怒(怒り)」の部分はここだけで20分近くあり、もっとも力が入った部分となった、という。これは地球の怒りなどを表現している。

また哀愁の「哀」の部分はケント・モリの実の妹愛理を大々的にフィーチャーしたコーナー。彼女はシンガーを目指し、がんばっている。

「楽」の部分は一番楽しいシーン。ビートのきいた曲でみんなが楽しく踊る、という部分だ。ダンスの楽しさを存分に表現している、一番ダンサーらしさの出ているシーン。

最後の「夢」の部分は、まさに多くの人たちと夢を共有しようというシーン。「ウィ・アー・ザ・ワールド」のメッセージそのものが、ダイレクトに表現される。ここでは、ダンサーが世界各国の衣装を身にまとって出てくるが、これは人種も国籍も、またそれぞれの文化や習慣などが違っても、ダンスのもとにひとつに、私たち、僕たちがみんな自身そのものが世界なんだ、というメッセージを語りかけている。

こうした解説があると、実にそのストーリーがよく入ってくる。ケントはこの簡単な内容のパンフレットが用意されていると思ったそうで、それを知ってもらえるとひじょうに嬉しいと言っていた。

伝道師。

これだけのスケールのもので、ストーリー性があるものだと、たとえば毎年1回全国何箇所か回るツアーをして、10年くらいは行けるのではないだろうか、と思った。もちろん、毎年マイナー・チェンジしたりしてヴァージョン・アップして、より磨きをかける。最終的には、常設ライヴハウスなどができたら素晴らしい。ケントによれば、「アイデアはいくらでもあるんですよ」という。そのほとばしるアイデアをいかにして具現化して、それを多くの人々に見せられるか。それが今後のテーマだ。

たった一人のダンス・パフォーマーが、その名前において、これだけのライヴをやってしまうのだから、これは大変なこと。一人のダンサーが自分の冠でコンサートをやるなんて、なかなかできない。

ダンスという芸術形態の位置づけは、たとえば、歌というものがメッセージをダイレクトに言葉によって伝えるものとすると、楽器によるインストゥルメンタルは音色、奏法などでなんらかの主張やメッセージを伝えようとする。よくギターが泣く、サックスがむせび泣く、ピアノがストーリーを語る、などと表現されることがあるが、ダンス・パフォーマンスというのは、ちょうどそんな歌と楽器演奏の中間くらいにあるような気がする。楽器演奏より、さらにわかりやすくメッセージを語ることができ、伝えられる。それは体の動き、顔の表情、ジェスチャーなどで物語を伝え易いからだ。

そういう意味でも、ケント・モリがこうしたストーリー性のあるライヴ・ショーを繰り広げられるというところが何より素晴らしい。言葉や歌を使わないダンサーでも、メッセージを伝えることができるのだ。

もうひとつ、今回のライヴを見て感じたのはケント・モリが子供たち、若いダンサーを使いこなすのが実にうまい、ということ。こうした子供たちのダンサーたちが、ケント・モリみたいになりたいと熱心に踊り続ければ、日本のダンス・シーンもものすごく活発化し、盛況になる。今年から義務教育内体育の時間で、ダンスが必修のひとつになるので、ダンスというテーマはこれからの若い人たちの基礎教養になっていく。

なんの分野でも、たとえば、スポーツ(テニスやマラソン、サッカーなんでも)でも一人スターがでてくれば、そのスターを追う若者が次々と登場する。ケント・モリはそうした日本を代表するダンサーの一人として、ひじょうにぬきんでた存在になっている。野球でいえばイチロー、テニス界の錦織、サッカーでいえば、中田や多くの海を渡った選手たちなどがそれにあたる。

まさに、夢と愛、そして、喜怒哀楽のメッセージを放ったケント・モリは、スピリットの点で広い意味での愛の伝道師だ。

2010年02月09日(火)
ケント・モリ~その存在理由
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10454316988.html

2010年05月25日(火)
ケント・モリ自伝『ドリーム&ラヴ』2010年6月25日発売
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10544121365.html#main

☆ケント・モリ『情熱大陸』放映~ドキュメンタリーとは
2012年01月17日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11137459054.html

■ケント・モリ著

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594062393/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■KENTO MORI 1st DANCE LIVE 【DREAM & LOVE】
2012年3月24日(土) 18:00
2012年3月25日(日) 1st 14:00 / 2nd 18:00
会場 恵比寿 The Garden Hall

■メンバー

KENTO MORIケント・モリ

クール・ミント・クルー
コーキ、ミホ・ブラウン、ミキ、ナミJ、リッキー(プレイボーイズ)、リッキー&ユメリ(リスペクト)、サカクラカツミ、ユースケ、ほか全国のキッズダンサー22名

http://www.parco-play.com/web/page/information/kentomori/

■ セットリスト
Setlist : Kento Mori, March 24, 25, 2012
(下記の今回のセットリストは、見てメモから起こしたもので、完全なものではありません。参考程度までにごらんください)

Show started 18:00

Sequence 1 夢
01.(Inst)
02.Michael Jackson
03.
04.

Sequence 2 喜
01.Superman
02.Into Groove
03.Bad
04.Bat Dance
05.Vogue
06.Rhythm Nation 1619
07.Xcape

Sequence 3 怒
01.バレエダンサー
---
02.Earth Song [Michael Jackson]

Sequence 4 哀
01.あなたのためなら(アカペラ) [Airi Mori]
02.Billy The Lover
---
01.Can You Handle It [Usher] (Girl Hunting)
02.Light Down Low [Bobby Valentino ] (Kento+girl on stage)
---
01. I’m Ready [Airi Mori]
02. I Miss You

Sequence 5 楽
01.Yeah Yeah Yeah [Chris Brown]
02.Turn Up The Music [Chris Brown]
03.Volcano

Sequence 6  愛 Love
Video Samurai (Red Warrior)
01.Beautiful People
Ending: We’re The World
Show ended 19:45

(2012年3月24日土曜、25日日曜、恵比寿ガーデン・ホール、ケント・モリ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Mori, Kento
2012-


☆○ ジャクソンズ・ユニティー・ツアー発表

【Jacksons Unity Tour 2012 Announced】

ユニティー。

ジャクソンズのメンバー4人が再結成し、ユニティー・ツアーと題して6月から全米ツアーに出ることが、2012年4月4日、全米で発表された。参加メンバーは、ジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロンの4人。末っ子のランディーは参加しない。

6月18日、ケンタッキー州ルイヴィルから始まり、7月29日、ワシントン州スノコールミーまで計27本。チケットは45ドルから150ドル。4月6日からチケットマスターなどで発売される。

会場は主に2000人から4000人程度のいわゆるコンサート・ホール。ジャクソンズとしてのツアーは、1984年7月から12月まで行われた「ヴィクトリー・ツアー」以来、およそ28年ぶりとなる。ジャクソンズのメンバーのうち、ジャッキー、ティト、マーロンの3人は2011年10月イギリスで、また同年12月、東京で行われたイヴェントのステージに立っている。

6月28日はニューヨークのアポロ・シアター。ロスは7月22日、グリーク・シアターが予定されているが、シカゴのリーガル・シアター、フィラデルフィアのアップタウン・シアターなどが予定に入っていない。

全米ツアーが好評であれば、アメリカ国外にツアーが出る可能性が強い。その場合は、アジア、あるいは日本は一番の候補になるだろう。このツアーには、マイケル・ジャクソン・エステートは関係していない。

詳細はジャクソンズのウェッブへ。
http://www.thejacksons.com/

ツアーの日程は次の通り。

2012年6/18 -- Louisville, KY, Palace Theatre
6/19 -- Cincinnati, OH, PNC Pavilion at Riverbend Music Center
6/20 -- Rama, ON, Casino Rama
6/22 -- Merrillville, IN, Star Plaza Theatre
6/23 -- Detroit, MI, Fox Theatre
6/24 -- Kettering, OH, Fraze Pavilion
6/26 -- Cleveland, OH, Jacob’s Pavilion
6/28 -- New York, NY, Apollo
6/29 -- Atlantic City, NJ, Borgata
6/30 -- Englewood, NJ, Bergen PAC
7/1 -- Baltimore, MD, Lyric Opera House
7/3 -- Washington, D.C., DAR Constitution Hall
7/6 -- Raleigh, NC, Raleigh Amphitheatre
7/7 -- Charlotte, NC, Time Warner Cable Uptown Amphitheatre
7/8 -- Atlanta, GA, Chastain Park
7/10 -- Nashville, TN, Ryman Auditorium
7/11 -- St. Louis, MO, Fox Theatre
7/13 -- Dallas, TX, Verizon Theatre
7/14 -- Houston, TX, Bayou Music Theatre (Verizon Theatre)
7/17 -- Albuquerque, NM, Hard Rock Hotel & Casino
7/18 -- Phoenix, AZ, Dodge (Comerica Theater)
7/20 -- Las Vegas, NV, The Cannery
7/21 -- San Diego, CA, Harrah’s Rincon
7/22 -- Los Angeles, CA, The Greek
7/27 -- Saratoga, CA, The Mountain Winery
7/28 -- Lincoln City, OR, Chinook Winds Casino
7/29 -- Snoqualmie, WA, Snoqualmie Casino

■ジャクソンズ・エッセンシャル

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003IGMJ3E/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■トライアンフ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003IGMJ16/soulsearchiho-22/ref=nosim/"


■デスティニー

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003IGMJ0W/soulsearchiho-22/ref=nosim/


ANNOUNCEMENT>Jacksons
MICHAEL JACKSON>Jacksons, Unity Tour

○☆ 発表・吉岡正晴と行く「キング・オブ・ポップ」~マイケル・ジャクソンを訪ねる旅

【Searchin For Michael’s Footsteps】

告知。

昨年6月、湯川れい子さん、西寺郷太さんとのマイケル・ジャクソン・トーク・イヴェントを企画したNHK文化センターが、「キング・オブ・ポップ~マイケル・ジャクソンを訪ねる旅」を企画、旅行者を募集中です。この旅には、吉岡正晴も同行し、旅のポイントで解説のトークをすることになっています。

今回は、テキサス州でシルク・ドゥ・ソレイユの『イモータル』(オプショナル・ツアー)を見て、その後ロスアンジェルスに移動し、マイケルゆかりの地を見て周ります。興味のある方は、お早めに、下記へお問い合わせください。締め切りが4月11日となっております。

問い合わせ先: 株式会社・日放ツーリスト電話03-3481-7666 ファクス03-3481-7664 
e-mail:honsha@nippo-tourist.co.jp 担当:麻生・三ヶ尻・山口

概要は次の通り。

旅行期間 :平成24年6月15日(金)~6月20日(水)6日間
旅行代金 :おひとりさま225,000円
※旅行代金には成田空港施設使用料、現地空港税、燃油特別付加運賃は含まれておりません。
旅行企画・実施: 株式会社日放ツーリスト

日程:
2012年6月15日(金)東京発~アメリカ・テキサス州オースティン着、シルク・ドゥ・ソレイユ鑑賞(オプショナル・ツアー)
6月16日(土)オースティンからロスへ移動。夜「吉岡正晴~マイケルを語る」ホテルにて
6月17日(日)ロスアンジェルス滞在 バスにてゆかりの地を訪問。フォーレストローン墓地、雑貨屋「Wacko」、ハリウッドハイランド、スリラー撮影ロケ現場、スリラー・ハウス、キング・オブ・ポップ邸宅、ロデオ・ドライヴ・エリア、マイケルが通っていた小学校、ジム・ヘンソン・スタジオ(旧A&Mスタジオ)、ステイプルズ・センター、ウェストレイク・スタジオ、ピンクス(ホットドッグ・ショップ)
6月18日(月)自由行動
6月19日(火)ロス出発
6月20日(水)帰国

最低催行人数20名(限定35名)
募集締め切り2012年4月11日(水)
添乗員 成田空港から帰国まで全行程同行

利用予定航空会社  アメリカン航空(AA)、ユナイテッド航空(UA)、デルタ航空(DL)のいずれか
食事  朝食4回、昼食1回、夕食0回(機内食を除く)
利用ホテル <オースティン> ラ・キンタ・インまたは同等クラス
<ロサンゼルス> ダブル・ツリー(旧キョウトグランド)、パサデナ・ヒルトンまたは同等クラス
個室追加料金  30,000円(4泊分)

旅行企画・実施 株式会社日放ツーリスト
観光庁長官登録旅行業665号 社団法人日本旅行業協会正会員 総合旅行業務取扱管理者 麻生謙次
〒150-0047 東京都渋区神山町4-14 第3共同ビル(営業時間9時30分~18時15分 土・日・祝日休)
電話03-3481-7666 ファクス03-3481-7664 
e-mail:honsha@nippo-tourist.co.jp 担当:麻生・三ヶ尻・山口

ANNOUNCEMENT>Michael Jackson Tour

○ 次回「ソウル・サーチンVol.12~プリンス」先行予約今日昼12時から開始

【Next Soul Searchin A Tribute To Prince Announced】

発表。

2012年3月29日、盛況のうちに終了した「ソウル・サーチン第11回~ア・トリビュート・トゥ・スライ・ストーン」に続く第12回「ソウル・サーチン」が、一部既報通り、来る2012年6月7日(木)、8日(金)、目黒のブルース・アレイで行われる。今回のテーマは、プリンス。前回のスライ・ストーンは、プリンスへの序章だ。プリンスが大好きだったスライ・ストーン。スライ・ストーンからプリンス・トリビュートへ「ソウル・サーチン」の旅は続く。今回は、クインシー、マイケル同様2デイズ。6月7日はプリンスの54歳の誕生日にあたる。

もちろん、今回はプリンス御大の作品だけでなく、プリンス・ファミリー(ザ・タイム、ジャム&ルイス、シーラEなども含む)、プリンス・プロデュース楽曲なども広範に網羅する予定。

プリンス周辺作品はマイケル作品同様、1980年代のヒットポップスとしても大変人気が高いので、スライほどマニアックではなく、お楽しみいただけるはずだ。

+++

先行予約。

今回も、ブルース・アレイのご好意でソウル・サーチン・ウェッブ独自先行予約をご用意いたしました。本日午後12時より開始します。

下記アドレスで、本日4月5日(木)午後12時(ヒル12時)から、4月10日(火)午後8時まで受け付けます。よいお席はお早めに。

■ Soul Searchin : The Session Vol.12
~A Tribute To Prince~

≪Kaleb James&The Soul Searchers Featuring Philip Woo≫
(Key)Kaleb James、Philip Woo and more
(MC)Yoshioka Masaharu

前売券 テーブル席(指定)\5,500、 立見(自由)\5,000、 当日券は各料金\500UP (各税込)

開場: 18時00分 開演:19時30分~(2セット)(入替無)

6月7日、8日の「ソウル・サーチン・ホームページ独占・ウエッブ先行」予約フォームのアドレスは次の通りです。それぞれの日でフォームが別になっていますので、ご留意ください。

2012年6月7日(木)分Soul Searchin The Session Vol.12 ~A Tribute To Prince~
≪WEB先行予約≫
http://reserve.bluesalley.co.jp/schedule/pre_reserv.html?c_code=Schedule-20120402232535

2012年6月8日(金)分Soul Searchin The Session Vol.12~A Tribute To Prince~
≪WEB先行予約≫
http://reserve.bluesalley.co.jp/schedule/pre_reserv.html?c_code=Schedule-20120402232719

・先行予約受付期間
2012年4月5日(月)12:00~4月10日(月)20:00
※先着順/予定枚数に達し次第受付終了

≪予約に際しての注意事項≫
・お申込み後2営業日以内に、ご予約確認のお電話を差し上げます。
 ご予約はこの電話確認を以って成立します。
 もし確認の電話がない場合は、ご予約が正常に受付けられていない可能性がありますので、下記お問合せ先までご連絡ください。

【予約に関するお問合せ】
BLUES ALLEY JAPAN 
電話:03-5740-6041(月~土/12:00~20:00)

★BAJ Club会員先行販売 (無)
★一般予約開始日:4月13日(金)14:00~ インターネットまたは電話予約

■プリンス『パープル・レイン』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000803CUC/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■1999

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002KY8/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■アルティメート・ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000EIF8Y6/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ANNOUNCEMENT>Soul Searchin>Prince

○★ ジョン・オーツ、ブルーズ・アルバムを携え来日

【John Oates’ Solo Live At Bluenote】

ブルーズ。

1980年代大人気となったホール&オーツの一人、ジョン・オーツがブルーズとソウル作品をカヴァーした新作『ブルーズヴィル・セッション』を発表し、2012年4月5日(木)から8日(日)までブルーノート東京で公演する。

このアルバムには、カーティス・メイフィールド作の「イッツ・オール・ライト」、エルヴィス・プレスリーで有名になったオーティス・ブラックウェルの「オール・シュック・アップ」、パーシー・メイフィールドの「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラヴ」などが収録されていて、いずれも、かなり黒い雰囲気になっている。

ダリル・ホールももちろん大のソウル好きなことはよ~く知っていたが、ジョンもこんなに黒っぽ音が好きだったとは。ちょっと正直ノーマークだった。

ちなみに、ジョン・オーツは1949年(昭和24年=丑年うしどし)4月7日ニューヨーク生まれ。今回の来日ライヴ、土曜日は彼の63歳の誕生日にあたる。

■最新作『ザ・ブルーズヴィル・セッションズ』(輸入盤に日本語解説付き)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0076TQKAM/soulsearchiho-22/ref=nosim/


このアルバムは、2011年にリリースした『ミシシッピー・マイル』という作品があり、そのリリースでツアーにでたものをライヴ・ツアー同様にスタジオでレコーディングしたもの。

ジョン・オーツのホームページにいくと、同アルバムからの4曲を聴くことができる。

http://www.johnoates.com/music/

ジョン・オーツ、単独公演、ブルーノートで2012年4月5日(木)から8日(日)まで

http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/john-oates/
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html

今回は変則で5日と6日が一日1回公演で8時から。7日、8日は2回公演。それぞれ6時と8時45分スタート。詳細はブルーノートにお問い合わせください。

■ミシシッピー・マイル

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004JZDXMO/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ANNOUNCEMENT>Oates, John

★4月2日、マーヴィン・ゲイ誕生日

【April 2nd Is Marvin Gaye’s Birthday】

誕生日。

昨日(4月2日)は、今年は新年度の実質的始まりとなった。そして、4月2日はマーヴィン・ゲイの誕生日。その一日前、4月1日はマーヴィンの命日だ。毎年この4月になると、マーヴィンのことを書いているような気がする。

実際、去年の4月2日もマーヴィンのことだった。

http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/201104_ame/entry-10848333867.html

マーヴィンは生きていれば昨日で73歳。

4月1日にツイートでマーヴィンの命日、などと書いたら、「死因は?」と聞かれた。

マーヴィン・ゲイは、実の父親に射殺された。

その日、マーヴィンの父は保険の書類を捜していたが、なかなか見つからなかった。そこでマーヴィンの母(マーヴィンの父の妻)に当り散らした。それを見たマーヴィンは怒り、父親に殴りかかる。以前から折り合いが悪かった父と息子。

父親に殴りかかるとは何事かとさらに怒りを爆発させ、自室から拳銃を持ってきた。そして、マーヴィンと母がいる部屋にやってきて、マーヴィンに銃弾を撃ちこんだ。

これだけの話だ。

いや、ここにくるまでには、マーヴィンと父との間には40年以上の確執があった。その積み重ねが、一発の銃弾に込められたのだ。

マーヴィンの「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、裏のテーマとして、マーヴィンの実父とマーヴィン自身との確執を歌っている。

そのマーヴィンの父との確執について↓

2002/10/22 (Tue)
What’s Going On -3-
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200210/diary20021022.html
詳しく知りたければ↓

January 07, 2009
Marvin Gaye ’s "Divided Soul" & Me
【マーヴィン・ゲイ自伝~『ディヴァイデッド・ソウル(引き裂かれたソウル)』について】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090107.html

■マーヴィン・ゲイ、最高傑作『ホワッツ・ゴーイング・オン』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007FOMP/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■マーヴィン・ゲイ唯一の自伝『引き裂かれたソウル』(デイヴィッド・リッツ著、吉岡正晴翻訳・監修)
(マーヴィンの死、生き様、さまざまな葛藤が描かれているマーヴィン・ファン必読の書。マーヴィンはいかにして、『ホワッツ・ゴーイング・オン』を生み出したのか、そして、『レッツ・ゲット・イット・オン』『アイ・ウォント・ユー』はどのようにレコーディングされたのか。最初の妻と二番目の妻への恋はどのように進んだか。生まれたときから存在していた父親との確執が劇的な終焉を迎える)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860203186/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ARTIST>Gaye, Marvin

■白人系ヒットをよく知っているブラザー、マーヴィンD~『レッツ・ダンス』紹介

【Marvin’s Roommate】

3対1。

昨日の『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」では、冒頭4月1日がマーヴィン・ゲイの命日ということで、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をかけながら、マーヴィンの話をした。その後、先月末やっと発売されたDJオッシー選曲・監修のディスコ・オムニバス『レッツ・ダンス』をご紹介。

これは、けっこう白人系のダンス・ヒットが多いのだが、おもしろいのがDJマーヴィン・デンジャーフィールドは、黒人なのに意外と白人系のヒットもよく知っているということ。スティーヴ・ミラーの「アブラカダブラ」をBGMでかけたが、歌詞を覚えていて、歌ったほど。そして、「うん、これ、踊れるよ!」

って、踊れる曲ばっかり選ばれたコンピです。(笑)

なぜマーヴィンがこうした白人系も知っているのか。

それは、実は彼の米軍時代のルームメイトに白人がいたからだ。1980年代初期、軍の寮は一部屋四人で3人がブラック、1人だけジムという男が白人だった。みんなそれぞれ好きなタイプの音楽があったが、ブラックの3人は皆ブラック・ミュージック、ソウル、R&Bを自分のラジカセ(ブーンボックス)でかける。ところが白人のジムはフォリナーだジャーニーだの白人ロックをかける。まあ、当たり前だ。

そこで、彼らは大体昼間から夕方にかけてはブラックが好きな曲をかけ、夜就寝まではジムが好きな白人の曲をかけることにしていた、と決めた。

仕事は朝5時から1時くらいまで。午後はブラック・ミュージック、夜はロック。それで、マーヴィンたちはジムがかけるロックを聴きたくなくても耳にして、親しんだというのだ。

マーヴィンの雑多な音楽趣味はこの頃に形成されたわけだ。

昨日かけた「ワン・ナイト・イン・バンコック」は、1984年ロンドンで始まったミュージカル『チェス』の一番人気曲。アバのメンバー、ビョルンとベニーらが書いた。このミュージカルは、ロシア人とアメリカ人のチェスの王者を賭けた戦いと、そのマネージャーが相手の選手と恋に落ちるというラヴ・トライアングルを描いた作品で、その後現在まで世界各地で公演が続く大ヒット作品。

これはマーヴィンも知っていた。しかし、もう1曲「ホリデイ・ラップ」は、マーヴィンはあまり知らなかった。不思議なことにこのオランダ産のディスコは、アメリカではリリースされておらず、まったく話題にもなっていないのだ。そのかわりヨーロッパでは各国で大ヒットを記録している。

ところで、マーヴィン、黒人の仲間内ではこういう白人系を聴いて知ってるということはおくびにも出さなかったそうだ。「そりゃそうだよ~~」とマーヴィン。黒人でこういう白人もの聴いていたら、やっぱり恥ずかしかったみたい。(笑) 

■『レッツ・ダンス』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005UQFPX6/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■マーヴィン・ゲイ~傑作アルバム

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007FOMP/soulsearchiho-22/ref=nosim/

RADIO>SOUL BLENDS
ALBUM>Let’s Dance

◎「ソウル・サーチン、スライ・ストーン・レポート・パート2」

【Soul Searchin Report Part 2】

ケイリブ。

いつものソウル・サーチンのハウス・バンド、ソウル・サーチャーズの音楽ディレクター、ケイリブ・ジェームスもスライの音楽を大変高く評価している。

ケイリブ。「『セックス・マシーン』は、14分以上ある曲だ。あの曲で、僕はギターをプレイしたいと思った。プンプンプンププー(メロディーをキーボードで)。これをレコードにあわせて一日中やっていた。ジェームス・ブラウンの曲にも同名の曲があるが、違う曲。どっちが先に出たんだ? (ゲイリーやフィリップにふる) 後で調べよう。そのギターの音色からラリー・グラハムがベースを始める。そこで、『セックス・マシーン』のあとには、ラリー・グラハムの曲をやります」

ちなみに、「セックス・マシーン」は、スライのほうが先。1969年で、ジェームス・ブラウンは1970年。

そして、ケイリブがこの日一番熱く語ったのが、「ドント・コール・ミー・ニガー、ホワイティー」の曲紹介のとき。

「多くの人が次の曲には問題があると考える。絵画だろうが、彫刻だろうが、音楽だろうが、そうした芸術作品というものは、いつでもその時代やそれを取り巻く環境と密接なつながりがある。チャイコフスキーの音楽は改革・革命を反映している。ボブ・ディランの音楽も、いくつかのラップの作品もそうだ。次の曲のタイトルは、『ドント・コール・ミー・ニガー、ホワイティー』というもの。(直訳すると、俺のことをくろんぼ野郎(ニガー)と呼ぶなよ、白人野郎、といったところ。ニガーもホワイティーも相手に対する蔑称) 中には、『ニガー』というタイトルがあるので、この曲は歌わないでくれ、歌うな、という人もいる。それも、ばかばかしいと思う。(この曲が生まれた当時というのは)たとえば警察に助けを求めにいっても、こっちがまったく何の落ち度もなく、武器なども持っていないのに、何も法律違反などしていない丸腰の人間を殴ったりしていた時代なんだ。スライの音楽は、その多くが、ただセックスをしたいということではなく、人と人とのつながり、平和、なぜ人々は一緒に仲良くなれないのか、といったテーマなのだ。相手に対して、どれほどのことができるか。だから、ストリートで人々が傷つき、殺されたりしている状況について、彼は「俺をくろんぼ呼ばわりするな、白人野郎」と歌い、次のラインは「俺を白人野郎呼ばわりするな、くろんぼ野郎」と歌った。つまり、こういうセリフをいうこと自体、どちらの側も、間違っている、ということを表わしている。だから、『ダンス・トゥ・ザ・ミュージック』や『スタンド』を歌うセットリストの中に、『ドント・コール・ミー・ニガー、ホワイティー』を含めないということは、ありえない、と考えて、これをやることにした」

ケイリブは、エンディング、アンコール前のトークでスライの音楽についてこうまとめた。

「スライ・ストーンの最近の状況をご存知の方もいるだろう。しかし、これを覚えておいてほしい。スライ&ザ・ファミリー・ストーンの音楽は、真の意味でスピリット(魂)を動かす音楽だった。そして、スライ・ストーンのグルーヴは、今の音楽を完全に変えた。スライ&ザ・ファミリー・ストーンというグループは、初めて、ステージ前面にかわいくない女の子を出したグループだ。(今は、かわいくないとレコードをだせない) スライの妹ロージー、トランペットのシンシア・ロビンソン、彼女たちはリアル・ミュージシャンだった。そして、スライ&ザ・ファミリー・ストーンというグループは、ブラック、ホワイト、ラティーノなどのあらゆる人種をひとつのグループの中にいれた初めてのグループでもあった。人種差別のテンションがものすごく、公民権運動も活発なそんな時期にだ。彼らのメッセージはシンプルだ。『ラヴ(愛)』と『ピース(平和)』だった。スライ・ストーンという男については、そのことを銘記すべきで、その他のくだらないことなど、どうでもいい。彼の音楽で彼を覚えておいてくれ。さて、みなさん、踊っていただけますか would you dance to the music?」

そして、「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」へなだれこんだ。

ノンストップで演奏される「ユアー・ザ・ワン」~「クレイジー」~「サンキュー」の部分、二部冒頭の「セックス・マシーン」から「ザ・ジャム」~「イット・エイント・ノー・ファン・トゥ・ミー」のあたりは、お客さんも総立ちになって盛り上がった。もちろんアンコールのメドレーも。

■ゲスト出演者、ザ・ソウル・サーチャーズのメンバーのブログなど。メンバーについて興味をお持ちの方は、スケジュールなどぜひ各メンバーのブログなどをごらんください

スガ・シカオ・オフィシャル・ブログ コノユビトマレ
http://ameblo.jp/shikao-blog/

ケイリブ・ジェームス(キーボード、音楽ディレクター)
http://www.kalebjames.com/
http://schedule.kalebjames.com/

フィリップ・ウー・ブログ(キーボード)
http://blog.goo.ne.jp/philipwoo/
スケジュールなど
http://philipwoo.jp/Schedule.aspx?EventCalendarControl1_d=2.2011

マサ・コハマ(ギター)
http://masakohama.com/

ゲイリー・スコット(サックス、パーカッション)
http://www.gshstudios.com/bio
http://www.jamcakemusic.com/?lang=ja

高田真(ドラムス)
http://www.eviaudio.co.jp/endorser/kokunai/ShinTakada.html

日野ジーノ賢二

http://jinojam.com/ja_top.html

グレッグ・ハートリッジ
Greg Hartridge

アージー・パイン
Argie Phine

ポーラ・ジョンソン
Paula Johnson

>吉岡正晴 (司会、オーガナイザー)
http://ameblo.jp/soulsearchin/

毎週日曜日インターFM(関東地区76.1mhz)午後2時半~「ソウル・サーチン」
(『ソウル・ブレンズ』(午後1時~3時)内) 出演中

毎日ソウル情報が更新されるブログをごらんください
http://ameblo.jp/soulsearchin/

■暴動

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL956/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■スタンド

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL94W/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■フレッシュ ~ スガさんはこのアルバムでスライに目覚めたという記念すべきアルバム

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL95G/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>SOUL SEARCHIN>Sly Stone

◎「ソウル・サーチン:ザ・セッション~スライ・ストーン・トリビュート」レポート(パート1)

【Soul Searchin: Report】

第11回。

昨年のマイケル・ジャクソンに続いてお送りした、毎回一人のソウル・レジェンドをピックアップしそのアーティストについてのトークとリアル・ミュージシャンによるライヴで魅力を探るイヴェント「ソウル・サーチン」。第11回は、ファンク・レジェンド、スライ・ストーン。2012年3月29日、目黒のブルース・アレイで行われた。

今回は、スライということで、大のスライ好きで、超研究されているスガさんに、とりあえず、見にいらっしゃいませんかとお誘いしたところ、ほんとに見に来ていただけで、強引にステージに引っ張り上げて、おしゃべりにおつきあいいただいた。いやあ、面白かったなあ。それにしても、あのギター・サウンドや、スライ・レコードの徹底研究ぶりの話は最高だった。

今回の趣旨、スライのソウル・サーチンは、次のプリンスのソウル・サーチンへの布石だと説明したら、スガさんから「プリンスも死ぬほど話したいことある。飛び入りしたいかも」などと言っていただいた。

さて、冒頭で、まず、「スライのギターのワウ・ペダルは、ほかのジミ・ヘンドリックスなんかのベタっとした重い音ではなく、スカスカのサウンドなのが特徴。テレキャスターなんかを使って、あまり、歪ませてないから、ああいう音になるんです」といきなりマニアックな話から始まり、過去の資料を漁って、スライがどんなギターを使っているかを調べ、徹底的に調べたという。「ワウのかけかたもいろいろあって、ワウ(・ペダル)自体が100種類くらいあるんですよ。その中でアイバニーズという(メーカー)のがスライそっくりの音がでるんです。とにかくいっぱい使って、それを探り当てたんです」

ワウ・ペダルは、けっこう消耗品ですでに廃版になっているので、中古を何個も買い集めているそうだ。

「ワウは普通、リズムに対してオンで踏む。1-2-3-4だと、そこにあてて踏むんです。でも、スライは、フレーズで踏むんです。だからリズムと関係なく、踏んでるんです」と鋭い分析。

「それは、スライが意識してそうやったんですか、あるいは酔っ払ってるうちにやってたんでしょうか」と尋ねると、「あくまで主観ですけど」と前置きして「ほとんどが酔っ払ってたんじゃないかと思います」とあって、大受けした。

また、スライは楽譜が実に強いというお話なども出た。

そして、スガさんとのトークの合間に、今回の目だま、スライのホームビデオ映像をスクリーンに流した。ビデオは3本あり、1本目は、2010年1月の来日公演のためのリハーサル・スタジオでの様子。黄色の帽子、パンツなどで相当インパクトのある姿が映し出された。「日本でもあるんですが、大御所が来て、まわりのみんながめちゃ緊張してるというか。そんな張り詰めた空気が漂ってますよね(笑)」とスガさん。

2本目は、スライが来日(2010年1月)したときに、ホテルの部屋で自分のマックで曲作りをしていて、そこにいたギターのトニー・メイデンとジャム・セッションを始めたときの映像。

3本目は2011年12月、スライが入っているマリブのリハビリ・センターの前の道端にピックアップトラックを止め、そこにギター・アンプをつないで、トニー・メイデンとスライがギターをただかき鳴らすという映像。スライの姿がまるで浮浪者かホームレスかと思えるようで、興味深かった。

第二部のトークでは、スライがファミリーの内部でもいろいろなメンバーと確執があったことなどを話した。

たとえば、超絶ベースのラリー・グラハムがなぜファミリー・ストーンを去ったかという話などもした。それは、ラリーがスライの妹のロージーと出来てしまったから、スライがラリーを嫌いになったため。また、ラリーはスライの弟フレディーの妻とも寝てしまった。まさに「ファミリー・アフェア」で、それでスライはラリーが大嫌いになった。

当時スライはギャングなど暗黒の世界とつながりがあり、ラリー憎しのスライは、ギャングにラリーを殴れ(beat him、今風に言えば、ラリーをボコボコにしてこい、といったところか)という指令を出したらしい。ラリーは、それから辛うじて逃げ、以来、スライには近づかなくなった、という。

で、その話をするとスガさんが「そんな話、どこから仕入れたんですか」と言うので、「実は、フィリップ(・ウー)から聞いたんです。彼はむこうの音楽裏事情にめちゃくちゃ詳しいんで」と説明。

実は、これ、月曜のリハのときの雑談の中でフィリップが僕にしてくれ、おもしろいのでトーク・ネタにしようと思って、一応、いろいろ調べてみた。そうしたら、スライの伝記本の中に、これに近い記述があり、裏が取れたのでお話した。

そんなこんなでスライ話にはキリがなかったのだが、スガさんは2009年9月の初来日でブルーノートでやったときに、スライは15分もステージにいなかったことに腹を立て、ブーイングをしたそうだ。「やっぱりちゃんとダメなときは意思を示さないとダメなんですよ」といいつつ、「でも(初めて見られたんで)拍手はしちゃったんですけどね」と複雑な揺れ動くファン心を披露し笑いを誘った。スガさんの結論としては、「ま、はやくリハビリをしっかりしていただきたい。まともになって欲しい」ということになり、僕も完全に同意した。(笑) 

(ケイリブのスライ話など、明日以降につづく)

■当日、スガさんのブログで書いていただきました。なんとものすごい数のコメントが。この効果もあってか、何人かスガ・マニアの方もいらっしゃったようです

http://ameblo.jp/shikao-blog/day-20120329.html

■ユーストリーム

演奏部分をユーストリームしましたが、その映像が途中ノイズが入ったり、切れたり、音も途切れてしまいました。どうもコード回線の接触不良のようで、ご迷惑をおかけしました。改めて綺麗な画像のものを後日アップします。

■前回ソウル・サーチン~マイケル・ジャクソン

2011年08月31日(水)
『ソウル・サーチン~ハッピー・バースデイ・マイケル・ジャクソン』
http://ameblo.jp/soulsearchin/archive1-201108.html

■エッセンシャル

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL96A/soulsearchiho-22/ref=nosim/

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『ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.11~ア・トリビュート・トゥ・スライ&ザ・ファミリー・ストーン』

出演 ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ・フィーチャリング・フィリップ・ウー

メンバー

ケイリブ・ジェームス(キーボード)Kaleb James
フィリップ・ウー(キーボード)Philip Woo
日野ジーノ賢二(ベース)、Kenji Jino Hino
マサ小浜(ギター)、Masa Kohama
シン・タカダ(ドラムス)、Shin Takada
グレッグ・ハートリッジ(オルガン&ヴォーカル)Greg Hartridge
ゲイリー・スコット(サックス&パーカッション)、Gary Scott

アージー・パイン(ヴォーカル)Argie Pine
ポーラ・ジョンソン(ヴォーカル)Paula Johnson

MC 吉岡正晴
飛び入りトークゲスト スガシカオ

■セットリスト 「ソウル・サーチン~スライ・ストーン」2012年3月29日(木)@目黒ブルース・アレイ
Setlist

[ ] indicates original albums

Talk started 19:45
Talk Panel #1 

SET 1

Performance started 20:20
01. If You Want Me To Stay [Fresh](1973)
02. Hot Fun In The Summertime [Greatest Hits](1970)
03. Everyday People [Greatest Hits](1970)

04. You’re The One [by Little Sister](1970)
05. Crazay [by Jesse Johnson featuring Sly Stone](1986)
06. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) [Greatest Hits](1970)

07. Everybody Is A Star [Greatest Hits](1970)
08. Stand! [Stand] (1969)
ended 21:20

talk started 21:30
Talk Panel #2

SET 2

Performance started 21:49
09. Sex Machine [Stand] (1969)
10. The Jam [by Graham Central Station](1975)
11. It Ain’t No Fun To Me [by Graham Central Station] (1975)

12. Don’t Call Me Nigger, Whitey [Stand!](1969)

13. MEDLEY 13-16 Babies Makin’ Babies [Fresh](1973)
14. (You Caught Me) Smilin’ [There’s A Riot Going On](1971)
15. Runnin’ Away [There’s A Riot Going On](1971)
16. Sing A Simple Song [Stand!](1969)

17. Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) [Fresh](1973)
18. Family Affair [There’s A Riot Going On](1971)


ENCORE
19. Dance To The Music [Dance To The Music](1968)
20.I Want To Take You Higher [Stand](1969)
show ended 23:15

(2012年3月29日木曜、目黒ブルース・アレイ、「ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.11 ア・トリビュート・トゥ・スライ・ストーン」)

ENT>MUSIC>LIVE>Soul Searchin>Vol.11, Sly Stone
ENT>ARTIST>Sly Stone
◎『ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.11~A Tribute To Sly & The Family Stone』無事終了

【Soul Searchin: Thanks For Joing Us】

満員御礼。

毎回ソウル・ジャイアントを一人選んで、そのアーティストについてのトークとリアル・ミュージシャンによるライヴでアーティストの魅力を掘り下げるイヴェント「ソウル・サーチン」。

第11回目は、伝説のファンク・アーティスト、スライ・ストーンを取り上げました。

最終的には満員御礼となりました。ご来場いただいたみなさまありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか。

今回は、「ソウル・サーチン」をごらんに来ていただいていたスガ・シカオさんを飛び入りで招きいれ、スガさんのスライ好きのお話を急遽聞くことができました。スガさんは、自らスライ好きを広言されていただけに、スライに対する熱い思いは大変おもしろいお話になりました。

詳細は、また明日以降のブログでレポートします。とりあえず、セットリストをお送りします。

■暴動 There’s A Riot Going On (輸入盤)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0013384JW/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■スタンド Stand(輸入盤)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0013384JM/soulsearchiho-22/ref=nosim/"


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『ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.11~ア・トリビュート・トゥ・スライ&ザ・ファミリー・ストーン』

出演 ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ・フィーチャリング・フィリップ・ウー

メンバー

ケイリブ・ジェームス(キーボード)Kaleb James
フィリップ・ウー(キーボード)Philip Woo
日野ジーノ賢二(ベース)、Kenji Jino Hino
マサ小浜(ギター)、Masa Kohama
シン・タカダ(ドラムス)、Shin Takada
グレッグ・ハートリッジ(オルガン&ヴォーカル)Greg Hartridge
ゲイリー・スコット(サックス&パーカッション)、Gary Scott

アージー・パイン(ヴォーカル)Argie Pine
ポーラ・ジョンソン(ヴォーカル)Paula Johnson

MC 吉岡正晴
飛び入りトークゲスト スガシカオ

■セットリスト 「ソウル・サーチン~スライ・ストーン」2012年3月29日(木)
Setlist

[ ] indicates original album

Talk Panel #1

SET 1

01. If You Want Me To Stay [Fresh](1973)
02. Hot Fun In The Summertime [Greatest Hits](1970)
03. Everyday People [Greatest Hits](1970)

04. You’re The One [by Little Sister](1970)
05. Crazay [by Jesse Johnson featuring Sly Stone](1986)
06. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) [Greatest Hits](1970)

07. Everybody Is A Star [Greatest Hits](1970)
08. Stand! [Stand] (1969)

Talk Panel #2

SET 2

09. Sex Machine [Stand] (1969)
10. The Jam [by Graham Central Station](1975)
11. It Ain’t No Fun To Me [by Graham Central Station] (1975)

12. Don’t Call Me Nigger, Whitey [Stand!](1969)

13. MEDLEY 13-16 Babies Makin’ Babies [Fresh](1973)
14. (You Caught Me) Smilin’ [There’s A Riot Going On](1971)
15. Runnin’ Away [There’s A Riot Going On](1971)
16. Sing A Simple Song [Stand!](1969)

17. Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) [Fresh](1973)
18. Family Affair [There’s A Riot Going On](1971)


ENCORE
19. Dance To The Music [Dance To The Music](1968)
20.I Want To Take You Higher [Stand](1969)

(2012年3月29日木曜、目黒ブルース・アレイ、「ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.11 ア・トリビュート・トゥ・スライ・ストーン」)

ENT>MUSIC>LIVE>Soul Searchin>Vol.11, Sly Stone
ENT>ARTIST>Sly Stone

○★■「ソウル・サーチン」予習~スライ&ファミリー・ストーン~その周辺 (Part 6)

【Soul Searchin – Sly & The Family Stone】

予習。

僕もこのところ、ずっと今日の「ソウル・サーチン」に向けて、スライ・ストーンについての資料をみたり、音を聴いたりしている。イヴェントはいよいよ今日、午後7時半、目黒ブルースアレイで。お問い合わせ、ご予約は店舗直接へどうぞ。 03-5496-4381

やはり、スライのキャリアを見てくると、彼のドラッグ渦というものが、すべての彼のキャリアに影を落としている。

トーク・テーマの中で話してみたいのは、なぜスライが当時としては珍しい、というより、前例のない黒人・白人混合グループを作ったのか、ということ。トーク部分では、フィリップ・ウーがスライのライヴを60年代と70年代に見ているので、トーク・パネルに登壇し、その話をしてもらうかもしれない。トーク・パネルで、スライのことを大好きな人と話ができれば盛り上がる。

そして、スライのような革新的なグループがなぜほんの数年で空中爆発的に実質的に解散してしまったのか。なぜ、ラリー・グラハム(ベース奏者)などが素晴らしいミュージシャンがどんどんグループを辞めていったのか。これにはおもしろい話がある。

当時のグループをめぐる音楽業界の様子や、こうしたセルフ・コンテインド・グループ(自給自足グループ、ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループ)が隆盛をほこり、その後衰退していくかなども話ができればと思う。

トーク・セッションでは、スライのどこにもでていないホーム・ビデオ映像をまじえ、スライの曲作りの秘密などをご紹介します。

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毎回一組のソウル・レジェンドをピックアップし、トークとリアル・ミュージシャンによるバンド演奏でそのアーティストに迫る「ソウル・サーチン」、その第11回。今回は、ファンクの創始者の一人、スライ・ストーンにスポットをあてます。

■『ソウル・サーチン:ザ・セッション、Vol.11~ア・トリビュート・トゥ・スライ&ザ・ファミリー・ストーン』 予約について。

直接お店に電話して予約してください。03-5740-6041(月~土/12:00~20:00) 20時以降は店舗直接 03-5496-4381

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東京ジャズの様子
Sly & The Family Stone (スライ&ファミリー・ストーン) Family Affair
http://youtu.be/j2CE5MXmKh8



Sly & the Family Stone - I Want to Take You Higher (Live at Woodstock, 1969)

http://youtu.be/Twh45yX2Kj8

■伝記

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860203380/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

同英語版

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0879309849/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■英語 伝記 (1998年発行)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0380793776/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■2008年出版 (英語)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/143570987X/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■ウッドストック DVD

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003JYMJLM/soulsearchiho-22/ref=nosim/

EVENT>SOUL SEARCHIN>Sly& The Family Stone
ARTIST>Sly & The Family Stone


来る3月29日(木)目黒ブルースアレイで行われる音楽イヴェント「ソウル・サーチン~トリビュート・トゥ・スライ・ストーン」。そのリハーサルの模様、ほんの一部。やっている曲は、グラハム・セントラル・ステーションの「ジャム」。ジーノ(ベース)、マサ・コハマ(ギター)、フィリップ・ウー、グレッグ・ハートリッジ(キーボード)、シン高田(ドラムス)。

Rehearsal for Soul Searchin: A Tribute To Sly Stone. They were jammin with song called "Jam" (by Graham Central Station). Come and see us at Blues Alley, March 29th. For reservation, call 03-5496-4381. Seats are limited.

http://www.youtube.com/embed/gpTrDXeA1og" frameborder="0" allowfullscreen
◎北山陽一『春休み』~ソロ・ツアー

【Kitayama Youichi’s Haru Yasumi】

春休み。

年に一回、コンスタントにソロ・ライヴを行なっている北山陽一。今回のタイトルは「春休み」。なんと、この目黒・ブルース・アレイを皮切りに、全国で9本ライヴを行い、一番最後、横浜モーション・ブルーで終わる。(セットリストの解禁が3月25日モーションでのライヴが終わった後なので、本日付ブログでご紹介します)

ブルース・アレイはここまで入るかというほどの超満員。入ってすぐ右側の一段高い客席のところは1テーブルをのぞいて、立見席にして身動きがとれないほど。もちろん、レジ前、階段のところも立見席だ。酸欠になりそうなほど。さすが北山人気。

バンドは、『ソウル・パワー』などにも出演しているおなじみのメンバー(ベースのカツとドラムスのフユ)だが、北山ソロに参加するのは、柴田以外は初めて。

冒頭いきなり、ジャスティン・ティンバーレイクの「セニォリータ」には驚いた。こんなファンキーな曲で幕をあけるとは。ファンキーでグルーヴィーなフユのドラムスと同じくファンキーでグルーヴィーなカツのベースが、大音量でノリのいいファンク・サウンドを奏でる。

おおまかに言って前半はファンキーでダンサブルなカヴァーなど、そして中盤以降はゴスらしい作品、ソロに似合うバラード系作品をまとめた。特にマイケル・メドレーのアレンジが斬新でよかった。

なによりも北山本人とバンドメンバーが全員、超楽しそうに音楽をやっているのが伝わってくる。

また日本語作品は日本語がストレートに入ってくるだけに、そこに写真や情景が思い浮かぶように立ちあがっくる。歌の歌詞とメロディーから、つまり、歌そのものから、そこに景色が浮かんでくるのが、とてもいい。

■メンバー

北山陽一 (ヴォーカル)
フユ (ドラムス)
後藤克臣 (ベース)
柴田敏孝 (キーボード)

■ セットリスト
Setlist: Kitayama Youichi “Haru Yasumi”, March 6, 2012 @ Blues Alley Japan

Show started 18:32
01.Senorita [Justin Timberlake]
02.Michael Jackson Medley: Rock With You – Human Nature – Remember The Time
03.Lullaby [Billy Joel]
04.Astro Note (Ikeda Yousuke composition)
05.Bridge Over Troubled Water [Simon & Garfunkel]
06.Bridge
07.The Gospellers Medley: あたらしい世界 - 月光 - 五時までに - 星屑の街
Enc. Remember
Enc. エンドロール[Gospellers]
Enc. 今日が終わる前に [Gospellers]
Show ended 19:45

(2012年3月6日火曜、目黒・ブルースアレイ、北山陽一ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kitayama, Youichi


○ 高山広~引き続き復興支援公演、3月31日に

【One Man Play: Takayama Hiroshi: 】

一人芝居。

シンガー・ソングライターのようなアクターディレクトライター、高山広さん。

さまざまなものになりきり、ひとり何役もこなして物語を語る一人芝居の第一人者、高山広さんが、来る2012年3月31日(土)、日比谷図書文化館で単独ライヴを行なう。タイトルは、『高山広のおキモチ大図鑑~劇励』。その第12弾になる。

今回の内容について、高山さんに少し話をきいた。

高山さんは昨年4月から被災地の学校、飲食店、野外などさまざまな場所で、復興支援ライヴ「おキモチ作戦 劇励」を行なってきた。そうしたものを集大成する意味もあり、久しぶりの劇場版公演となる。

今回も、いつもどおり何話かの話をオムニバス形式で披露。その中には初めてやる演目もある。「TV MAN 2012」というタイトルで、テレビのキモチで、ザッピングで様々な番組が洪水のように語られていくというもの。この番組内容を2012年のものにした。

出身が宮城県ということもあり、震災後もすでに数え切れないほど被災地に足を運んでいるが、ライヴ(一人芝居)もすでに何度も被災地で行なっている高山さんだが、そんな中、震災にインスパイアーされて作った演目はあるだろうか。

高山さん。「『きんぎょすくひ』というタイトルがそれにあたります。誰の目にもおよそ不可能だったり、無駄な努力のように映る行為を仲間のために黙々とやり続ける、台所用品たちになりきった作品などがあります」

定期的に被災地に何度も足を運んでいる高山さんによると、昨今の反応についてこう言う。

「あくまで個人的な感じ方ですが、『復興支援公演』などと銘打つと、『えっ?』という反応が少なくない気がします。昨年と比べ、今そういうことをしても、『時期はずれ』的な反応をされることが多くなっています」



高山さんのメッセージ。

「東日本大震災からちょうど一年となるこの月。私の故郷である宮城県を含む被災された各県では、依然として震災による爪痕は大きくまだまだ様々な問題が山積し、多くの方々が悩み苦しみながら生活を続けていらっしゃる状況は周知の通りです。 

真の復興を遂げるまでには、長い時間と数多くの困難が待ち受けていることでしょう。世界中のあらゆる力と思いを寄せることが、ますます必要であると実感させられます。

御存知の通り相変わらず微力過ぎる私、高山広といたしましても、自分にできること―「劇に励み、励ます」ことでささやかながら皆様と共に、被災地へ10年間笑顔とエールを送り続けたいと誓いを新たにしております。」

+++++

■ 開催概要

タイトル『高山広のおキモチ大図鑑~劇励』
出演 高山広
日時 2012年3月31日(土)会場13時30分 開演14時
会場 日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)
入場料 2300円(全席自由)
チケットの申し込み 0120-240-540 (平日10時~18時)携帯PHSからは、03-5215-1903
http://confetti-web.com

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高山さんは、『ソウル・サーチン』でもかつて、ルーサー・ヴァンドロス(2006年7月1日)、アレサ・フランクリン(2007年3月26日)でそれぞれのキャラを見事な一人芝居で演じてくれた。(詳細は下記過去記事で) 一人芝居に興味がある方、ぜひ一度試しにどうぞ。おもしろさ、その内容は保証します。どのようなものか詳しく知りたい方は、過去記事をごらんください。

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■ 高山広・プロフィール

高山広は、1963年宮城県出身。1988年から芝居、演技を開始。1992年から、一人芝居をさまざまな会場で行うようになる。ショート・ストーリーを数本まとめたオムニバス形式のシリーズ『高山広のおキモチ大図鑑』では、高山は単に人間だけでなく、動物、昆虫、はては、花火、パチンコ玉、かさ、たばこ、信号機などありとあらゆる森羅万象の物格・人格になりきり、それを演じる。作品数はすでに600本に迫り、数分のショートものから、2時間を越える超大作まで多数。鋭い洞察力をもとにした人物の描き方、演じ方は他の追従を許さない。
                                   
■ 高山広公式ウェッブ
http://schop.air-nifty.com/takayama/

■高山広・ソウル・サーチン過去関連記事

2010年01月20日(水)
高山広ライヴ:「ねずぶり」~「ねずぶり」とは、そしてそのメッセージは
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100120.html

2008年09月09日(火)
高山広・一人芝居~20周年中年
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080909.html

November 07, 2007
Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home
http://blog.soulsearchin.com/archives/002129.html
マルターノでのライヴ。

March 30, 2007
Soul Searchin: The Session (Part 4): "Day Dreaming -- I’m Thinking Of You"
http://blog.soulsearchin.com/archives/001677.html
『ソウル・サーチン』でアレサ・フランクリンを演じたときの評。

August 28, 2006
Takayam Hiroshi One Man Play: Portrays All Things In The Universe
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_28.html

July 23, 2006
Takayama Hiroshi: Like A Virgin; Hot, Hot, Hot
http://blog.soulsearchin.com/archives/001151.html

July 07, 2006
Takayama Hiroshi Talks About Luther Vandross
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_07.html
『ソウル・サーチン』でルーサーと父を演じたときの評。

July 02, 2006
Big Big Thanks For Joining "Soul Searchin’: The Session Vol.1"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_02.html

May 22, 2006
Takayama Hiroshi One Man Stage Play
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_22.html

ANNOUNCEMENT>

○★■「ソウル・サーチン」予習~スライ&ファミリー・ストーン~その周辺 (Part 4)

【Soul Searchin – Sly & The Family Stone】

周辺。

いよいよ今週木曜日(3月29日)にせまってきた音楽イヴェント「ソウル・サーチン」。今回のテーマは、スライ&ザ・ファミリー・ストーン。この伝説的なバンドおよびスライ・ストーン周辺からは注目すべきアーティストがでている。

そのトップバッターは、ファミリー・ストーンのベース奏者、ラリー・グラハムだ。日本では「チョッパー・ベース」、アメリカでは「スラッピングSlapping」といわれる奏法だ。「スラップ」とは「ポンポン叩く」という意味。まさに、ベースを叩いて、パーカッシヴなサウンドを作り出し、ベース奏法に革命を起こした。ラリーの後には、ブラザース・ジョンソンのルイス・ジョンソン、さらにその後にはマーカス・ミラーやヴィクター・ウーテンなども派手に「チョッパー」を見せる。ジャズ界のジャコ・パストリアスなどから、ロック界のアーティストまでに影響を与えるまでになった。

■ 今日の「ソウル・サーチン」(インターFM76.1mhz=東京地区、午後2時半~)でも、「スライ・トリビュート」特集をお送りします。関東地区の方はパソコンでラジコを通して聞けます。

直接リンク
http://radiko.jp/player/player.html#INT

もし直接リンクがうまく行かない場合はラジコのトップページへ
http://radiko.jp/#
ここでインターFMをお選びください

■「ソウルサーチン」ポッドキャスト、アップ。

今日の「ソウルサーチン~スライ・ストーン関連特集、ラリーグラハム、ジェシージョンソン」。期間限定でポッドキャスト、アップ。http://bit.ly/H01Syy (約29分) 3月29日のイヴェント「ソウルサーチン」の予習のお供にどうぞ。

■ラリー・グラハム

Graham Central Station – Pow

http://youtu.be/Z1IuD6F3R5I



Larry Graham - Graham Central Station - The Jam – 1997

http://youtu.be/67CjzOsAGpI



ラリーは、来日もしているが、ベースだけでなく、ソロになってからは、ヴォーカルでしっかり歌を聴かせ、バラードのヒット「ワン・イン・ア・ミリオン」などを生み出した。

ラリー・グラハムは、その後スライ・ストーンの大ファンであるプリンスに請われ、一時期プリンスのツアーのオープニングに参加したこともある。

今回の「ソウル・サーチン」では、日本で派手にチョッパー・ベースをみせる日野ジーノ賢二が存分にやってくれるだろう。

+++

スライ・ストーンは1980年代に入って、活動がスローになってきたが、そんな中、プリンス・ファミリーのグループ、タイムのメンバーだったギタリスト、ジェシー・ジョンソンの作品に客演した。

Jesse Johnson - Crazay (featuring Sly Stone)
http://youtu.be/Ozq3zQ7N0E0

これはジェシー・ジョンソンの2枚目のアルバム『ショッカデリカ』でのフィーチャー・シングル。1986年、R&Bチャートで2位を記録した。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000ILPK/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

(中古でも4000円以上ついてます)

++++

■『ソウル・サーチン:ザ・セッション、Vol.11~ア・トリビュート・トゥ・スライ&ザ・ファミリー・ストーン』 予約について。直接お店に電話して予約してください。03-5740-6041(月~土/12:00~20:00)20時以降は店舗直接 03-5496-4381

毎回、前日・当日に予約が殺到しますので、お早目のご予約をお勧めします。

日時 2012年3月29日(木) 開場午後6時、開演午後7時半、2セット入れ替えなし

場所 目黒・ブルース・アレイ
http://www.bluesalley.co.jp/
住所  〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14 電話番号03-5496-4381
ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F

料金 テーブル席(指定)5500円、立ち見5000円。当日券は500円アップ。(各税込み)ドリンク・フード・オーダーなどは別途。この他にテーブル席のシートチャージとして525円がかかります。飲食代などは当日精算。

【予約に関するお問合せ】
BLUES ALLEY JAPAN 
電話:03-5740-6041(月~土/12:00~20:00)20時以降は店舗直接 03-5496-4381

EVENT>SOUL SEARCHIN>Sly& The Family Stone
ARTIST>Sly & The Family Stone

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