◎デニース・ラサールのサザンな香り

【Denise LaSalle : It’s Southern Comfort】

サザン。

まさに南部の香り。南部のチトリン・サーキットあたりで繰り広げられるチープなブルーズ・ショー。この「場末感」(←これは、褒め言葉です)がお見事である。南部ミシシッピー州出身のヴェテラン女性ブルーズ・シンガー、デニース・ラサールの約6年ぶりのライヴ。前回は2004年12月、舞浜のライヴハウス。

ドラムス、キーボード、ギター、ベースにコーラス1人を従えたデニース。冒頭、そのコーラスのキャレン・ウルフが2曲歌って観客を暖めてから、真っ赤なスーツ姿でド派手に登場。いかにも、南部女性らしく、よくしゃべる。そして、しっかりとした歌声を聞かせる。しかも、途中から興にのって、靴を脱いで裸足でパフォーマンスを続けた。

気のいいデニース、観客とからもうとするが、南部訛りの英語で普通にしゃべるので、なかなか観客は理解できない。その象徴的なのが、「ドント・ジャンプ・オン・ポニー」で、観客にラップをやらせようとしたところ。まあ、歌の一部やコーラスをちょっと歌わせるというのは聞いたことがあるが、英語のラップをやらせようとしたのには面食らった。日本人には、これは無理だ。(笑) 最初に男の人がステージにあげられたが、「わからない、わからない」と言って、客からは受けていた。ところがその後にステージにあがった女性は、それなりにラップをやったものだから、驚いた。

だが、大方の人が期待した「アイム・ソー・ホット」は歌われず。おそらく、デニース自身、この曲が日本のディスコなどで大ヒットし、いまだにこれがかかるとフロアが一気に盛り上がるほどの人気曲であることを知らないと思われる。会う機会があれば、お知らせしよう。

そうそう、バンドのメンバーのうち、ドラマーがめちゃくちゃ目立っていた。表情や、動きがいちいち大げさでおもしろく、最後には立ちながらドラムスを叩くのは想定内としても、そこから飛び上がって、ドラムセットの上を飛んで、ステージ前方に出てきたのには、さすがに驚嘆した。あのドラマーは、見せる魅せるドラマー。一見の価値あり。

それより、日曜ということもあってか、たくさんのソウルバー関係者、昔からのソウル・マニアに会った。恵比寿アリオリ、六本木ワッツアップ、新宿ソウルジョイント、そして、たまたま隣にいらした戸塚でソウルバーを始められたという「オールウェイズ」の望月さんと名刺交換をした。この「オールウェイズ」は、2005年自宅駐車場を改築し、ソウルバーにしたそうで、現在は昼間の仕事もしながら、金曜・土曜だけソウルバー営業をしている、という。

Soul Ballad Bar “Always”
〒244-0003神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4533-6
090-7414-9653
営業時間:金曜・土曜午後8時30分~深夜0時
横浜市営地下鉄・踊場駅徒歩2分。長後街道沿い。
東京方面から横浜新道で来た場合、料金所を超えた次の出口・側道に出て、つきあたりを右、しばらく行った左側。

■過去関連記事

2004/09/28 (Tue)
Denise LaSalle Will Hit Japan Tour First In 24 Years
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040928.html

■メンバー

デニース・ラサール / Denise LaSalle(Vocals)
カレン・ウルフ / Karen Wolfe(Chorus)
チャルマーズ・デーヴィス / Chalmers Davis(Keyboards)
マイケル・トーレス / Michael Toles(Guitar)
デクスター・アレン / Dexter Allen(Bass)
デリック・マーティン / Derrick Martin(Drums)

■セットリスト デニス・ラサール@ビルボードライブ東京、2010年11月21日
Setlist: Denise LaSalle @ Billboard Live Tokyo, November 21, 2010

show started 19:34
01.Lady Marmalade [Karen Wolfe]
02.If It Is The Way You Love Me [Karen Wholfe]
Denise LaSalle ↓
03.Give Me Yo’ Most Strongest Whiskey
04.Don’t Mess With My Man
05.Mississippi Woman
06.Blues Party Tonight
07.Juke Joint Woman
08.Your Husband Is Cheatin’ On Us
09.Trapped By A Thing Called Love
10.Don’t Jump My Pony
11.Don’t Mess With My Tutu
Show ended 20:58

(2010年11月21日日曜、ビルボードライブ東京=デニース・ラサール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>LaSalle, Denise
◎デニース・ラサールのサザンな香り

【Denise LaSalle : It’s Southern Comfort】

サザン。

まさに南部の香り。南部のチトリン・サーキットあたりで繰り広げられるチープなブルーズ・ショー。この「場末感」(←これは、褒め言葉です)がお見事である。南部ミシシッピー州出身のヴェテラン女性ブルーズ・シンガー、デニース・ラサールの約6年ぶりのライヴ。前回は2004年12月、舞浜のライヴハウス。

ドラムス、キーボード、ギター、ベースにコーラス1人を従えたデニース。冒頭、そのコーラスのキャレン・ウルフが2曲歌って観客を暖めてから、真っ赤なスーツ姿でド派手に登場。いかにも、南部女性らしく、よくしゃべる。そして、しっかりとした歌声を聞かせる。しかも、途中から興にのって、靴を脱いで裸足でパフォーマンスを続けた。

気のいいデニース、観客とからもうとするが、南部訛りの英語で普通にしゃべるので、なかなか観客は理解できない。その象徴的なのが、「ドント・ジャンプ・オン・ポニー」で、観客にラップをやらせようとしたところ。まあ、歌の一部やコーラスをちょっと歌わせるというのは聞いたことがあるが、英語のラップをやらせようとしたのには面食らった。日本人には、これは無理だ。(笑) 最初に男の人がステージにあげられたが、「わからない、わからない」と言って、客からは受けていた。ところがその後にステージにあがった女性は、それなりにラップをやったものだから、驚いた。

だが、大方の人が期待した「アイム・ソー・ホット」は歌われず。おそらく、デニース自身、この曲が日本のディスコなどで大ヒットし、いまだにこれがかかるとフロアが一気に盛り上がるほどの人気曲であることを知らないと思われる。会う機会があれば、お知らせしよう。

そうそう、バンドのメンバーのうち、ドラマーがめちゃくちゃ目立っていた。表情や、動きがいちいち大げさでおもしろく、最後には立ちながらドラムスを叩くのは想定内としても、そこから飛び上がって、ドラムセットの上を飛んで、ステージ前方に出てきたのには、さすがに驚嘆した。あのドラマーは、見せる魅せるドラマー。一見の価値あり。

それより、日曜ということもあってか、たくさんのソウルバー関係者、昔からのソウル・マニアに会った。恵比寿アリオリ、六本木ワッツアップ、新宿ソウルジョイント、そして、たまたま隣にいらした戸塚でソウルバーを始められたという「オールウェイズ」の望月さんと名刺交換をした。この「オールウェイズ」は、2005年自宅駐車場を改築し、ソウルバーにしたそうで、現在は昼間の仕事もしながら、金曜・土曜だけソウルバー営業をしている、という。

Soul Ballad Bar “Always”
〒244-0003神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4533-6
090-7414-9653
営業時間:金曜・土曜午後8時30分~深夜0時
横浜市営地下鉄・踊場駅徒歩2分。長後街道沿い。
東京方面から横浜新道で来た場合、料金所を超えた次の出口・側道に出て、つきあたりを右、しばらく行った左側。

■過去関連記事

2004/09/28 (Tue)
Denise LaSalle Will Hit Japan Tour First In 24 Years
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040928.html

■メンバー

デニース・ラサール / Denise LaSalle(Vocals)
カレン・ウルフ / Karen Wolfe(Chorus)
チャルマーズ・デーヴィス / Chalmers Davis(Keyboards)
マイケル・トーレス / Michael Toles(Guitar)
デクスター・アレン / Dexter Allen(Bass)
デリック・マーティン / Derrick Martin(Drums)

■セットリスト デニス・ラサール@ビルボードライブ東京、2010年11月21日
Setlist: Denise LaSalle @ Billboard Live Tokyo, November 21, 2010

show started 19:34
01.Lady Marmalade [Karen Wolfe]
02.If It Is The Way You Love Me [Karen Wholfe]
Denise LaSalle ↓
03.Give Me Yo’ Most Strongest Whiskey
04.Don’t Mess With My Man
05.Mississippi Woman
06.Blues Party Tonight
07.Juke Joint Woman
08.Your Husband Is Cheatin’ On Us
09.Trapped By A Thing Called Love
10.Don’t Jump My Pony
11.Don’t Mess With My Tutu
Show ended 20:58

(2010年11月21日日曜、ビルボードライブ東京=デニース・ラサール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>LaSalle, Denise
☆マイケル・ジャクソン・エステートも声明を発表

【Michael Jackson Estate Release Statement】

声明。

大きな話題になっているマイケル・ジャクソンの未発表音源を元にした新作アルバム『マイケル』のヴォーカルがマイケルか否かという点に関して、マイケル・ジャクソン・エステート(マイケル・ジャクソン遺産管理団体)が、声明を発表した。

声明を報じた記事↓

http://www.spinner.com/2010/11/18/michael-jackson-estate-issues-statement-validating-tracks/

エステートのハワード・ワイツマン弁護士は、声明の中で、「最終的には、世界中のマイケルのファンが判断するだろう」といい、その判断はファンにゆだねる、姿勢をみせた。「エステートとにとって、マイケルの音楽、マイケルのレガシー、マイケルのファン以上に大切なものはない」とも書いた。

+++++

クインシーは、マイケル作品に判断せず

ウェッブサイト、「ショービズ411・コム」のロジャー・フリードマンが、2010年11月17日、クインシー・ジョーンズにインタヴューし、その模様が同ウェッブサイトに動画が公開された。

サイト↓
http://www.showbiz411.com/2010/11/19/quincy-jones-exclusive-interview-joe-jackson-is-a-liar

動画↓
http://www.youtube.com/watch?v=TmNX-8OR3wc&feature=player_embedded



この中で、質問者ロジャー・フリードマンの質問に答えて、「ブレーキング・ニュース」の声がマイケル本人のものかどうかは、なんともいえない、と言ったことをコメントしている。

(このインタヴューの中で、クインシーが緑のタバスコをスープ麺にめちゃくちゃかけているのがものすごく印象的だった。しかも、これは自分で持ち歩いている『マイ・タバスコ』だ。英語がひじょうに分かりにくい)

++++

現在のところ、マイケル・ジャクソンのファミリー・メンバーが、『マイケル』の中のいくつかの曲の声はマイケルではない、と主張。発売する側のマイケル・ジャクソン・エステート、ソニー側は、「十分調査もし、マイケルの声だ。アルバムが発売されたら、世界中のファンに判断してもらいたい」という真っ向から対立する主張をしている。

しかし、万が一、アルバムのいくつかの楽曲の声がマイケルのものでないと、なんらかの方法で証明されれば、これは確かに音楽業界を揺るがす前代未聞のスキャンダルになる。また発売側も、出来うる限り最高の方法で、声がマイケルのものであることを証明したほうがいい。

■マイケル・ジャクソン『マイケル』(2010年12月15日発売)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0048BP3CW/soulsearchiho-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"

■マイケル・ジャクソン 『ヴィジョン』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00475CRWS/soulsearchiho-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank

ENT>MICHAEL JACKSON

○ジャネット・ジャクソン2011年に世界ツアー~自伝も発売

【Janet Jackson Will Hit World Tour In 2011】

募集。

ジャネット・ジャクソンが、2010年11月19日、2011年に世界35都市を周るワールド・ツアーに出ると発表した。ジャネットは2009年にベスト・アルバム『ナンバー・ワンズ』をリリース。このアルバムには34曲のヒット曲(多くはナンバー・ワン・ヒット)が収録されていたが、その後、「ナッシング」がヒットし、35曲の大ヒットとなったことで、今回のツアーは全世界35都市を周るツアーとなる。ジャネットにとって「これまでで最大の世界ツアー」と位置づけている。そして、その訪問する35都市をジャネットの公式ウェッブでファンからの投票で募集する。

今回のニュース記事↓
http://www.theboombox.com/2010/11/19/janet-jackson-announces-2011-plans/

ジャネットのオフィシャル・ページで都市を投票。なんと、事前にリストアップされたSelect City(都市)の中に日本がないので、下のボックスにTokyo, Japanなどと書き込んで送らなければならない。

投票ページ↓
http://www.janetjackson.com/

ちなみにアジア圏では、台湾、香港、シンガポールがリストアップされているが、なぜ日本がないのだろう。これらの3都市と比べて、日本の観客動員は格段に多いはずだが。謎だ。

ジャネットは、2010年、2本の映画『フォー・カラード・ガールズFor Colored Girls’』と『ホワイ・ディド・アイ・ゲット・マリード・トゥー?’Why Did I Get Married Too?’』(いずれも、タイラー・ペリー監督作品)に出演、さらに、自伝の執筆に忙しかったという。

この自伝『トゥルー・ユー:ア・ジャーニー・トゥ・ファインディング・アンド・ラヴィング・ユアセルフ(True You: A Journey to Finding and Loving Yourself )』(自身を探し、愛するための旅)は、ジャネットとデイヴィッド・リッツの共著で、2011年2月に全米リリースされる。デイヴィッドとジャネットは、1990年代に、ローリング・ストーン誌の取材で知り合い、デイヴィッドはジャネットが日本へプロモーションで来ていたときも、帯同し取材をしていた。その後も取材を続けていたようだ。

また、来る11月30日、ジャネットはファンから募集した質問にインターネットで答える、という。質問はツイッターのブームボックスブログや、フェースブックに書き込むB@theboomboxblog on Twitter and The BoomBox on Facebook。

+++++

ジャネットは、2009年2月の来日予定が、諸事情により中止になっていた。もし、2011年あるいは2012年に来日するとなると、最後の来日が2002年1月なので、9年ぶりもしくは10年ぶりとなる。

ジャネットの初来日公演は1990年5月。以来、1990年11月(1990年の2回はいずれも東京ドームなど)、1994年3月(ドームなど)、1999年1月(武道館など)、2002年1月(ドームなど)の5回。(プロモーション来日は除く)

過去のツアー名は次の通り。

1990年5月、11月、リズム・ネーション・ツアー
1994年3月 ジャネット・ツアー
1999年1月 ヴェルヴェット・ロープ・ツアー
2002年1月 オール・フォー・ユー・ツアー
2009年2月 ディシプリン・ツアー(中止)

今回は、アルバム『ナンバー・ワンズ』をサポートするツアーから、「ナンバー・ワンズ・ツアー」となりそう。

+++++

ちなみに、ジャネットの大ブレイクした3枚目のアルバム『コントロール』を、当時A&Mレコードで担当したA&Rディレクターは、ジョン・マクレーン。そう、現在マイケル・ジャクソン・エステートで、マイケル音源を掘り起こしているその人だ。マクレーンは、当時2枚のアルバムを出しながらもヒットにはいたっていなかったジャネットに音楽的方向性を授け、プロデューサー、ジャム&ルイスにプロデュースさせる手配をまとめ、彼らのプロデュースで『コントロール』を生み出す手助けをした。

■ナンバー・ワンズ(日本では「ベスト・オブ・ジャネット・ジャクソン」というタイトルになっている)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002QD2RYG/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

2008年11月20日(木)
ジャネット・ジャクソン7年ぶりの日本ツアー
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10167142527.html

2009年01月27日(火)
ジャネット・ジャクソン・ジャパン・ツアー、延期に
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10198735940.html

ENT>ANNOUNCEMENT>Jackso, Janet
◎インコグニート・ライヴ~匿名性からほとばしり出るグループとしての独自性

【Incognito: Signature Sound Of Incognito】

独自性。

イギリスのアシッド・ジャズ・シーンから登場し、30年以上人気を保ち続けているブルーイ率いるインコグニートの10ヶ月ぶりのライヴ。前回ライヴは、昨年12月から今年1月にかけてのブルーノート公演だから、年に2度来日していることになる。その前も、2008年3月、12月、2007年3月と来ているので、まるで日本に住んでいるかのよう。(笑)

今回のメンバーは、前回(2009年12月)のメンバーと同一。新作がPヴァイン・レコードから出たので、そこからの作品が何曲か演奏された。けっこう、リーダーのブルーイがよくしゃべる印象。特に日本語をぽろぽろいれるので、なおさら、しゃべる印象が強い。

たとえば、2曲目の「1975」について解説する。「1975年という年は、僕にとって特別な年だった。初めて僕がアース・ウィンド&ファイアー(のライヴ)を見た年だった。そして、スティーヴィーが、『キー・オブ・ライフ』を出した年でもあった。そんな頃のことを歌った歌だ」 (ちなみに、『キー・オブ・ライフ』は1976年作品)

僕がインコグを最後に見たのは、2008年3月だったようで、そのときとはドラマーやシンガーらのメンバーがけっこうかわっていた。今回は、ミュージシャンのソロ、ジャムが多かった印象を持った。また、今回は人気曲「ドンチュー・ウォーリー・アバウト・ア・シング」が演奏されなかった。今回で印象に残ったのは、ボズ・スキャッグスの「ロウダウン」。やっぱり曲がいい。そんなわけでライヴとしては、僕は前回見たとき(2008年)のほうが盛り上がった感じがした。新作アルバムでは、チャカ・カーン、アル・マッケイ、リオン・ウェアまで入ってる。みんなブルーイのアイデアだそうだ。

インコグニートというグループは、その名の通り、「匿名性incognito」が特徴。一人の目立つシンガーとかミュージシャンというより、全体的なサウンド・コンセプトでファンに語りかける。そして、そこに独自のサウンドができる。匿名なのに、署名的な(signature sound)が生まれるところがおもしろい。いつも感じるのだが、こういうコンセプトのグループ、日本でも出来ると思う。「日本のインコグ」「日本のブラン・ニュー・ヘヴィーズ」みたいなグループっていないのかな。別にずばぬけたミュージシャンやシンガーがいなくても、全体をきっちりまとめるサウンド・プロデューサーがいればできるはず。

ライヴ後、ブルーイと話す機会があった。ちょうどボジョレー・ヌーヴォー解禁ということで、楽屋には何本もボジェレーが。「あ、そうそう、『キー・オブ・ライフ』は、1976年だよ」というと、「あ、そうだ。『キー・オブ・ライフ』って言った瞬間、なんか違う気がしたんだ。これをステージでしゃべったのは、初めてでね、なんでかわからないけど、なんとなく『キー・オブ・ライフ』って口をついてでてしまった。1976年が正しいよ」とのこと。

レコード・コレクターでもあるブルーイは、前日、タワー・レコードに行って30枚ほどアナログを買ったという。「あんまりたくさん買うと、奥さんに怒られるからね…」と笑ってみせた。フローラ・プリムとか、カクタスって言ってたかな。「一時期ほどじゃないけど、それに最近はヴァイナルが少ないからねえ」とは言うものの、ちゃんとタワーに足を運んでるところが、えらい。しかし、ブルーイはほんといい人だなあ。

「東京ブルーノートのあと、名古屋ブルーノートやって、ロンドンに戻りその翌日ブラジルに行くんだ。フェスティヴァルのような大きなライヴ。1日だけ、でも1週間いられる。だから、飲んで、泳いで、ゆっくり休むよ」とブルーイ。

おおっ、うらやまし。

■過去記事


2008年03月04日(火) 02時56分58秒
soulsearchinの投稿
◆インコグニートは親日家
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080304.html

2008年03月06日(木) 01時53分41秒
soulsearchinの投稿
○インコグニートのブルーイ語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080306.html

2002/11/26(TUE)
Grandfather’s lesson
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200211/diary20021126.html

インコグニート(ジャン・ポール・ブルーイ・モニーク)インタヴュー
『トラヴェリング・ミュージシャンのソウル』(2002年12月10日)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/interview/incognito20021210.html

2002/12/19 (Thu)
One Nation Under A Groove
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200212/diary20021219.html

■最新作『トランスアトランティック』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003HOUKHY/soulsearchiho-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"

■ベスト・オブ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CBNZUY/soulsearchiho-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"

■メンバー

++denotes members who came to Japan on March 2008

ジャン・ポール“ブルーイ”モニック(ギター、ヴォーカル)Jean Paul "Bluey" Maunick(g,vo) ++
トニー・モムレル(ヴォーカル)Tony Momrelle (vo) ++
ヴァネッサ・ヘインズ(ヴォーカル)Vanessa Haynes (vo)
ロレイン・ケイト-プライス (ヴォーカル)Lorraine Cato-Price (vo)
シッド・ゴウルド(トランペット)Sid Gauld (tp) ++
アリステア・ホワイト(トロンボーン)Alistair White (tb)
サイモン・ウィルスクロフト(サックス)Simon Willescroft (sax)
マット・クーパー(キーボード)Matt Cooper (key) ++
フランシス・ヒルトン(ベース)Francis Hylton (b) ++
ピート・レイ・ビギン(ドラムス)Pete Ray Biggin (ds)

■セットリスト インコグニート、ブルーノート東京、2010年11月18日
Setlist : Incognito @ Bluenote Tokyo, November 18, 2010

show started 21:35
01.Roots (Back To A Way Of Life)
02.1975
03.As [Stevie Wonder]
04.Lowdown [Boz Scaggs]
05.Deep Waters (From “Positivity” - 1994)
06.Put A Little Lovin’ In Your Heart
07.Colibri + Jam (Drums & Bass only)
08.Still A Friend Of Mine + Jam (Rap)
09.Expresso Madureira
10.Talkin’ Loud
11.Nights Over Egypt
Enc1. Reach Out
Enc2. Everyday
CDOne Love / Bob Marley
Show ended 23:09

(2010年11月18日木曜、ブルーノート東京=インコグニート・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Incognito
2010-190



☆ランディー・ジャクソン、ツイッターで質問に答える

【Randy Jackson Talks About Michael On Tweet】

質疑応答。

マイケル・ジャクソンの弟、ランディー・ジャクソンが日本時間2010年11月18日(木)午後12時過ぎ(ロスでは17日午後7時)からツイッターで、ファンからの質問などに答えた。簡単にまとめると次のような感じだ。ある意味、実弟のコメントだけに、貴重な一次情報ということになる。(もちろん、なりすましだったら、話にはならないが、たぶん、このアカウントは公式アカウントなので、本人だろう)

今度でる音源の声がマイケルのものかどうか、まだ全曲を聴いていないので、現時点ではなんともいえない。一応、ランディーはこのように考えているという情報をご紹介する。ファミリー・メンバーの気持ちを代弁していると言ってもいいのかもしれない。下記ツイートの中で、ランディーがマイケルの声ではないと言っている楽曲はどれなのだろうか。謎は深まる。

+++++

「自分としては、みんなに真実を知ってもらいたい」

「オプラ・ショーについて。僕は見ていない。僕の両親と会う以前の彼女のショーは、みんな見てるよね。(2003年頃のオプラ・ショーで、マイケルが裁判になっている頃、番組で小児性愛を取り上げ特集したことを指す) 以前にも言ったが、これは偶然ではない。これは僕の個人的見解だが、オプラの心の中では、マイケルは今はこの世にいないが、依然裁判中なのだと思う。マイケルにやすらぎを」

「両親が出たオプラ・ショーが、AEGとの裁判の最中に再放送されたとしても、驚かない。前にも言った通り偶然ではない」

「Q:新作についてはどう思いますか。この質問に正確に答えるにはこのプロジェクトの歴史をお話しなければならない。僕と甥っ子が最初に、アルバム収録曲の何曲かがマイケルの声ではないと言った。ジャクソン家のファミリー・メンバーと、(マイケル・ジャクソン)エステート(遺産管理団体)のマクレーン、ブランカは、同じ立場にはいない。我々は真摯に話し合ったことはない。兄が亡くなって以来武装したガードマンがいると聞いたときから、アルバムに対して疑念を持ち始めた。兄に安らぎがあらんことを」

「最初は、彼らが何かを隠そうとしているのではないかと思った。テディー・ライリーは、ただ、ミックスを頼まれただけだ。彼は(仕事をする)スタジオを代えて欲しいと主張していた。そのとき、彼は兄の音楽を聴きに来るように僕に電話してきた。兄に安らぎがあらんことを」

「曲を聴いて、すぐにその声は兄(マイケル)の声ではないと言った」

「さて、マクレーンの矛先はソニーに向いている。それも、その音源がソニーに行く以前に、彼が入手したときからだ。僕は、彼らもみんな、今となっては、その声がマイケルのものではないことがわかっていると思う。ソニーは、大衆を説得させなければならない2億5千万(ドル=約212億円=1ドル85円換算)ほどの理由がある。みんなその意味がわかるだろ?」

「事実、僕はソニーとの契約話を聞いたとき、吐きそうになった。AEG(ディス・イズ・イット・ツアーを企画主催したプロモーター)同様、兄が埋葬される前に契約をしようとしていた。兄に安らぎを」

「僕はマクレーンを葬儀に招待した。皮肉なことに彼は来なかった。それだけでなく、エステートの連中は、兄に尊敬の念を示すべく誰も葬儀には来なかった。きっと、契約をまとめるのに、とても忙しかったんだろう。ちょっと感情的になってしまい、こんなに(ツイートの前置きが)長くなってしまって申し訳ない」

「さて、ソニーと契約を交わしたあとマクレーンは最初のアルバムの制作に入った。ありとあらゆるところに連絡して、マイケルの声の入った音源を探そうとした。彼はその音楽の質やヴォーカルがどれほど完成されているかなどはまったく気にしていないと、僕は聞いた。とても興味深いことだと思う。なぜ、ソニーは向こう7年間にわたって10枚のアルバム契約をしたのか。マクレーンはアルバム1枚分の作品さえ探し出すことはできなかった。彼らがソニーに何を聞かせたのか聞きたい。あるはソニーはその点を気にしたのだろうか。1枚のアルバム分の作品がないのに、どうやって10枚のアルバムを作るのだろうか」

「エステートからリリースされた文書のサイドノート(但し書き)があるが、そのミーティングに参加した人物から、書面に書かれたようなことではなかった、と聞いている。ソニーはこの業界でひじょうに力のある会社であることを肝に銘じないといけない。ヴォーカルの真偽を確認した連中は、ソニーに雇われ、報酬を支払われている。その真偽を確かめる場に、僕はいなかった。彼らが何を聞いたか、僕にもわからない」

「前にも言った通り、ソニーとエステートには大衆に影響を与える2億5千万の理由がある。いくつかの曲は彼(マイケル)だ。だが、いくつかはちがう。命をかけてもいい。これは、ひじょうに辛い厳しいことだが、これが僕が知っている真実だ」

「だが、もっと辛いことは、兄がこの世に、この場にいないということだ。彼らの頭にはこの死から金儲けをすることしかない。彼らにとっては、なぜ、そして、どのようにマイケルが死んだのかは興味がない。あるいは、ひょっとしたらすでに知ってるのかもしれない」

「これから何をすべきかは今は言えない。ただ、兄が望むであろうことだけは言える」

「死の陰謀説について、アルバムを買うべきかどうか、たくさんの質問が来ている。最後にこれだけ言わせてほしい」

「この話は、まだ終わっていない。状況はまだ流動的なのだ。兄が亡くなってから10億ドル(850億円)の利益が生まれている」

「僕は、彼のレガシー(伝説)は、彼が生きているときと同じように、リスペクトされて欲しいと願っている。彼らが契約をあまりに早く結んだことに不快感を持つ。兄は、完璧主義者だった。彼らは作品の質などにはまったく関心がない」

「僕たちは、とても、有名な一家だ。だがその一員を失った家族なのだ」

「僕は兄の微笑みを思い出す。兄のおバカなジョークが蘇る。兄と些細なことで言い争いをしたことさえ、よき思い出だ」

「何よりも、みなさんに理解していただきたいのは、彼はみなさんのことをとても愛していたということだ。あらゆる人間に、最高の愛を捧げていた」

「ありがとう。おやすみなさい」

+++++

Randy Jackson のツイート

2010-11-18
12:02:10 [Japan time]
Hello everyone, let me say for the record my computer has not been hacked, this is me.

I want to spend some time on as many questions as possible, Feel free to ask whatever you like, there is nothing too personal.

I want the truth to be known.

Q: How do you feel about the Oprah interview? A: I didn’t watch the interview, im sure everyone saw the show she had prior to my parents.

Like I said before, no coincidence

I guess, in Oprah’s mind my brother is still on trial, even though he’s not here, may he rest in peace.

Don’t be surprised if the Oprah show with my parents air’s again during the AEG trial

Like I said, No coincidence

Q: How do you feel about the new Album?

A: I have to give you history behind the project in order to answer this question correctly

Me and my nephew were the first to say that it wasn’t his voice on some of the tracks

let me go back and say something that you, the public, may not be aware of

The family and the executers of the Estate, Branca and Mclain are not on the same page

We don’t see eye to eye

I became suspicious about the album, when I heard when armed guards were involved since my brothers passing, May he rest in peace.

John McClain insisted that no family members were allowed at his studio where the project was being completed

My first thought was, what are they trying to hide

Teddy Riley was brought in just to mix and insisted on switching studios

At which he called me to come down and hear my brothers music, may he rest in peace.

I heard the music and I immediately said it wasn’t his voice

Now McClain points the finger at Sony, when he got the tracks before it even went to Sony

But I think they all know all now it is not him

Sony has 250 mil reasons to convince the public that it is his voice, if you know what I mean.

In fact, when I heard about the Sony deal, it made me sick

Like AEG, they were cutting deals with the Estate before I could get my brother in the ground. May he rest in peace.

I invited McClain to the burial, Ironically, he didn’t show up
Neither of the executors didn’t show up to pay their respects

Maybe they were too busy getting deals done

Im sorry its taking so long I get emotional

Okay, after this Sony deal was inked, McClain went to work putting together the first album

Calling all over the place looking for music with my brothers voice on it

From what I heard, he didn’t care about the quality or how complete the vocals were.

I found this to be very interesting

Why would Sony sign a 10 album deal over a period of seven years and

McClain couldn’t find enough product for one album

I’d like to hear what they played Sony, or did Sony even care?

If they don’t even have enough product for one album how are they going to make 10 albums?

On a side note, the letter released by the Estate

I was informed by someone who attended that meeting at the studio

It didn’t happen the way it was mentioned in the letter

You must understand, Sony is a power house in this business

And as to the vocal authenticators, they work for pay. And I wasn’t there when they did their analysis

I dont know what they heard, surely not what I heard

Like I said, Sony and the executors have 250 mil reasons to influence the public.

Some of the songs are him, and some aren’t. I would be my life on that.

I know this may seem harsh, but this is the truth, as I know it.

But what’s worse then harsh is that my brother isn’t here, and all these people are more concerned about making money off his death

They could care less about why and how he died, or maybe they already know

one more question

I can’t tell you what to do, but I can tell you what I think my brother would want

Questions about death conspiracy, whether or not to buy the album, many questions.

Let me say this in closing about everything

This story has not ended, things are still unfolding.

Since my brothers passing, over one billion dollars has been profited.

I want his legacy to be respected as if he were here.

It bothers me that they can’t get the deals done fast enough.

My brother was a perfectionists, and they are paying no regards to quality

We are family. A famous family, but a family whose lost one of its members.

I will miss his laughter. I will miss his silly jokes. I even miss our arguments.

Most of all I want all of you to understand that he loved all of you so much. He had a great love for all man kind.

Thank you all. Goodnight.

ENT>MICHAEL JACKSON
◎スウィング・アウト・シスター

【Swing Out Sister】

四半世紀。

イギリスのおしゃれ系ポップ・グループ、スウィング・アウト・シスター。何度も来日していて、日本でもおなじみ。結成はなんと1984年、あの大ヒット「ブレイクアウト」も1987年なので、ほぼ四半世紀の歴史を持つヴェテラン・グループだ。CMやテレビ・ドラマのテーマ曲などもあり、けっこう根強いファンがいる。

今回は、ドラムスのかわりにパーカッションをいれ、ギター、ベース、キーボード、コーラス、フルーゲルホーンにリード・ヴォーカルのコリーンという編成。さらさらヘアのコリーンは、デビュー時とまったくそのイメージが変わらない。

全体的には、1960年代のポップスの香りが多分にする。アコースティックなラウンジ系サウンドで、昔の60年代の映画みたいな雰囲気。そのポップ加減は、日本で言ったらピチカート・ファイヴあたりと通じるものがあるかもしれない。けだるさ、ゆったりまったりした感じは、独特の雰囲気を作る。雨の日の午後に紅茶でも飲みながら聴くと、ほっとするような感じか。

リード・シンガー、コリーン・ドリューリーは、1959年生まれ、ということは、シャーデーと同じ年だ。イノシシ年です。

■ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002CNV2TG/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

コリーン・ドリューリー / Corinne Drewery(Vocals)
アンディー・コーネル / Andy Connell(Keyboards)
ジーナ・フォスター / Gina Foster(Background Vocals)
ノエル・ラングレー / Noel Langley(Horn)
ジョディ・リンスコット / Jody Linscott(Percussion)
ティム・キャンスフィールド / Tim Cansfield(Guitar)
ダニエル・スワナ / Daniel Swana(Bass)

■セットリスト: スウィング・アウト・シスター
Setlist : Swing Out Sister, Novemeber 15, 2010 @ Billboard Live Tokyo

show started 21:36
00.Intro
01.Twilight World
02.Breakout (Slow) ~ I’ll Be There [Jackson 5]
03.Butterfly
04.You On My Mind
05.Now You’re Not Here
06.Who’s Been Sleeping?
07.Nature Boy [Nat King Cole]
08.(Expect A Miracle) or (Alpine Crossing) ? (Inst)
09.Notgonnachange
10.Everyday Crime
11.Am I The Same Girl [Barbara Acklin]
12.Stoned Soul Picnic [Fifth Dimension]
Enc. Breakout (Fast)
Show ended 22:51

(2010年11月15日月曜、ビルボードライブ東京=スウィング・アウト・シスター・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Swing Out Sister
☆マイケル・ジャクソン・ラブ・ナイト2~12月22日に開催

【Michael Jackson Love Night 2 Will Be Held On December 22】

再度。

昨年12月にお台場のイヴェント・スペース、東京カルチャー・カルチャーで行われた「マイケル・ジャクソン・ラブ・ナイト」が、今年も12月に行われることが決まった。昨年は、西寺郷太と吉岡正晴の出演だったが、今年はこの2人に同じくマイケル・マニアでもあるトライセラ・トップスの和田唱が加わての白熱トークとなる。

入場券は2010年11月20日(土)午前10時からイープラス、ファミリーマート店内ファミポートで売り出す。1人2枚まで。

12月22日だと、アルバム『マイケル』が15日に発売された直後ということもあり、その話題などもたくさんでそう。2時間半なので、休憩なしで一気に行く感じだと思う。あっても、5分休憩が1回くらいか。ただ、チケットが前回も即完だったので、今回も同様に、ファンの方にはごめいわくおかけすると思います。

イヴェント概要

タイトル:西寺郷太と吉岡正晴の“マイケル・ジャクソン・ラブ・ナイト2”with和田唱
出演:西寺郷太、吉岡正晴、和田唱
日時:2010年12月22日(水=休日前日)
開場:18時、開演:19時、終演:21時30分(予定)
入場料:前売り3000円、当日3500円、飲食代別途
チケット発売: 2010年11月20日(土)午前10時からイープラスなどで。

詳細はこちら↓
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_101111203257_1.htm

■前回のマイケル・ジャクソン・ラブ・ナイト詳細レポート

2009年12月24日(木)
「マイケル・ジャクソン・ラブ・ナイト」満員御礼無事終了
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091224.html

東京カルチャー・カルチャーのレポート
http://tcc.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/love20091223-21.html

■関連ウェッブ

西寺郷太ブログ
http://www.nonareeves.com/life/gotama/

和田唱ブログ
http://blog.excite.co.jp/triceratops/i4/

+++++

なお、マイケル・ジャクソンの訳詞をてがけた大西さんのイヴェントもありますが、こちらもすでにソールド・アウトになっています。

詳細は、こちら↓
http://mjwords.exblog.jp/11512640/

マイケルの遺した言葉、トップページ
http://mjwords.exblog.jp/

「マイケルの遺した言葉」一旦完成記念トークイベント

日 時:2010年11月25日(木)26日(金)午後6時開場 7時頃スタート
場 所:ピッツェリア・マルターノ(横浜市青葉区あざみ野南2-8-2)
会 費:5000円(お食事代込み、多分これでお腹一杯)
出 演:大西恒樹、吉岡正晴

申し訳ございません、ソールドアウトになっています。
基本的には、同一内容のお話になる予定です。

ENT>MICHAEL JACKSON
☆マイケル・ジャクソン新曲公開~ランディー・ジャクソン・ネットで17日に質疑応答

【Michael Jackson New Single “Hold My Hand” Revealed】

公開。

マイケル・ジャクソンの12月15日に発売される未発表曲を集めた新作アルバム『マイケル』に先がけてのシングル「ホールド・マイ・ハンド」が、2010年11月15日午前0時01分(アメリカ東部時間=日本時間15日午後2時1分)からマイケル・ジャクソン公式ウェッブで公開された。これは、2007年にエイコンとのデュエットで録音されたもので、当時、その未完成盤がインターネットに流出していた。今回公開されたものは、トラックダウンなどがきちんとなされ、一応完成した形になっている。

マイケルのサイト↓
http://breakingnews.michaeljackson.com/JP/?cid=lg:9a&utm_medium=post&utm_source=twitter&utm_content=tweet%252520link%252520on%252520breakingnews

■ランディーが質疑応答

質疑応答。

ところで、マイケルの今回の未発表曲のリリースに関してはさまざまな意見がでている。ウィル・アイ・アムは、はっきりと反対意見を表明しているが、ファミリー・メンバーのランディー・ジャクソンが、今回の新作発売などに関して来る11月17日にネットでファンからの質問に答えると発表した。

ランディー・ジャクソンは、最近のツイッターで、まず、「自分のファミリーがオプラに出ていて、胃が痛くなった、その痛みはいまだ消えない」とツイート。さらに、『オプラ・ウィンフリー・ショー』にキャサリン、ジョー、さらにマイケルの3人の子供たちが出たことについて、「自分には、この件は知らされていなかった。もし事前に知ったら、反対するから(知らせなかったのだろう)」とした。ランディーは、オプラに対して不快感をもっているようで、それは、ツイッターの中でも、「マイケルの子供はオプラには絶対会わせたくない(直訳だとオプラはマイケルの子供たちに会う地球上で最後の人物だ)」という。その原因は、「マイケルが裁判で戦っているときに、自分のショーの中でペドフィリア・小児性愛の特集したから。これは偶然ではなく、意図的なものだ」と思っている、という。

そこで、ランディーはファンからの質問に11月17日水曜アメリカ太平洋時間午後7時(日本時間18日木曜午後12時・昼12時)から、ツイッターで答える、という。これまでに多くのうわさが出ているが、そうしたこともはっきりさせる、としている。

ランディーのツイート(一部)(ツイート時刻は日本時間)

1:58 PM Oct 13th webから
i found out Oprah was at our family home, my stomach ached and it still hasn’t gone away 

2:00 PM Oct 13th webから
i had no prior knowledge this was going to happen. it was deliberately kept from me because they knew i would have tried to stop it

2:03 PM Oct 13th webから
I know how Oprah feels about my brother and family. i also know that he would not have wanted this.

2:04 PM Oct 13th webから
in fact, she is the last person on earth he would want around his children

2:10 PM Oct 13th webから
i can never forget when she had the show on pedophilia during the jury deliberation process in my brother’s santa maria case.

2:11 PM Oct 13th webから
that was no coincidence

2:13 PM Oct 13th webから
i know there are a lot of you out there upset and angry over this. i don’t blame you

2:14 PM Oct 13th webから
can you imagine how i feel. i’m angry 2

2:22 PM Oct 13th webから
Let our anger be the fuel that ignites our desire for truth, and keeps us unified on the road to justice for him.

2:24 PM Oct 13th webから
i will continue to do my best with my family. all i need is your love and support. i will never give up

obviously there has been a lot of questions concerning the vocals on the new album that I want to address.

As well as questions all of you may have, including the Oprah show.

answer any questions you may have.

This Wednesday at 7:00pm Pacific time I will be at my computer ready to

There have been a lot of rumors and stories so I will be here Wednesday to set the record straight and give insight on whats really going on

■エピック、初回出荷90万枚と発表

エピック・レコーズは、アメリカにおける『マイケル』の初回出荷枚数が90万枚になると発表した。初週におよそ34万枚売れると見ている。デジタルダウンロードは6万の見込み。ちなみに『ディス・イズ・イット』のアルバムは初週で37万3000枚、現在までに160万枚のセールスを記録している。この数字が実現すれば、アルバム・チャートで1位初登場になるだろう。

■マイケル・ジャクソン『マイケル』(2010年12月15日発売)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0048BP3CW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■マイケル・ジャクソン 『ヴィジョン』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00475CRWS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MICHAEL JACKSON>
◎へザカイア・ウォーカー~ゴスペルの洪水に溺れる

【Hezekiah Walker Live At Billboard: Drowning In The Sea Of Gospel】

洪水。

ニューヨーク出身のへザカイア・ウォーカーは1962年12月24日生まれ。1980年代中ごろからゴスペル界で活躍するようになり、1990年代に入って自身のクワイアーを結成し、活躍を続けてきた。彼のグループ、ラヴ・フェローシップ・タバナクル・クワイアーは、すでにアルバムを何枚も出し、『Live in Atlanta at Morehouse College 』(1994年) と『Love Is Live! 』(2001年)でグラミー賞ゴスペル部門を獲得。2002年頃に大和の教会に来日したそうだが、ビルボードライブへは初登場。僕も初めて見た。

キーボード3人、ドラムス、ギターの5人バンドに、12人のヴォーカル隊。女性8、男性4人の歌い手がステージに上ると、右端から左端までいっぱいいっぱいになりそれだけで迫力だ。そして、その混合の声の圧倒的パワー。まさにビルボードライブが「チャーチ・ビルボード」になった。

声の洪水で、どんどんと観客も高揚してくる。普段ゴスペルを練習していそうなコーラスチームが客席には多かったようで、一緒に立ち上がり、歌う。そして、観客の手拍子も、ゴスペルのリズムにあう。ときには、「ハレルヤ!」の掛け声も。

ゴスペルのリフのリピートから来る高揚感は、なんとも表現しがたく、これにはその場で音楽の洪水に飲み込まれる。ノンストップできた1-2曲目の後、ブレンダ・ヴォーンなども歌っているスローの「アイ・ニード・ユー・トゥ・サヴァイヴ」でなごませたりとメリハリもうまくつける。

4曲目の「フェイスフル」のエンディングでは、何度も終わったかと思うと、その最後のAnd I rejoice today, for I shall recover it allというところを、しつこいくらい繰り返す。バンドが終わっても、また、へザカイアがそのフレーズを歌い始め、そこだけ繰り返す。これはまさにチャーチだ。アイズレー・ブラザーズの大ヒット「シャウト」が、教会から来ているというのは、こういう場面を見ると、ものすごくよくわかる。

しかし、すごい迫力だ。歌力、ゴスペル・パワー。力をもらう感じがする。何か嫌なことや、悩みがあっても、彼らに繰り返し、Everything is going to be alright (すべてうまくいく)と歌われると、そうかあ、という気になってくるから、ゴスペルの力はすごい。まさにゴスペルの洪水に溺れた1時間だった。

なお、下記セットリストの6の部分は、5曲目の「グレイトフル」の延長のアドリブなのか、何か独立した曲なのか、よくわからなかった。いずれにせよ、He’s A Healer, deliverer、 gonna be alrightのしつこいほどの繰り返しが、頭でループしている。

■エッセンシャル ライヴで歌われた3曲収録。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UZ4CY0/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー Hezekiah Walker & THE LOVE FELLOWSHIP CHOIR

ヘゼカイア・ウォーカー / Hezekiah Walker(Leader/Vocals)
ホープ・ローレンス / Hope Lawrence(Vocals)
ロニー・ボビアン / Roni Bobien(Vocals)
セシリア・ブラウン / Cecilia Brown(Vocals)
イラニ・パターソン / Ilani Patterson(Vocals)
ヘザー・コビントン / Heather Covington(Vocals)
メアリー・コリーモア / Mary Collymore(Vocals)
ディミトリウス・ブラウン / Demetrius Brown(Vocals)
メラニー・レズリー / Melanie Lesley(Vocals)
フランクリン・ホルト / Franklin Holt(Vocals)
ロナルド・カミングス / Ronald Cummings(Vocals)
オレサ・ナッパー / Oresa Napper(Vocals)
ジェイソン・クレイボーン / Jason Clayborn(Vocals)

ロナルド・ブラック / Ronald Black(Organ)
ネイサン・マックネアー / Nathan McNair(Keyboards)
ジュールズ・バーソロミュー / Jules Bartholomew(Keyboards(MD))
クリストファー・メルセデス / Christopher Mercedes (Bass)
ジェフリー・レズリー / Jeffery Lesley(Drums)

■セットリスト
Setlist : Hezekiah Walker & The Love Fellowship Choir @ Billboard Live, Tokyo November 12, 2010

Show started 21:30
01.Power Belongs To God
02.Anyway You Bless Me
03.I Need You To Survive
04.Faithful Is Our God
05.Grateful
06.~ (He’s A Healer, deliverer)(?) (Gonna Be Alright)(?) (All Night, I Can Dance)(?)
07.Souled Out
Show ended 22:42

(2010年11月12日金曜、ビルボードライブ東京=へザカイア・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, Hezekiah
◎フィリップ・ベイリー・ライヴ~息子は父の背中を見て学ぶ

【Philip Bailey Live At Blue Note】

ソロ。

アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトと並ぶ人気リード・シンガーでファルセットのフィリップ・ベイリーのソロ・ライヴ。アースとしても何度も来ているが、ソロとしても数回来日している。ジョージ・デュークと来たり、「イージー・ラヴァー」ヒット後にソロでホールでライヴをやっていた記憶がある。さらに、最近では六本木スイートベイジルでのライヴもあった。ブルーノート出演は初めて。ベイリー本人によれば、来日の回数が多すぎて、「もう、勘定するのはやめた」というほど来ている。この日は、ブレンダ・ヴォーン、デイヴィッド・キング、フィリップ・ウーらと一緒に観戦。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード・ピアノ、バックヴォーカルに本人という6人編成。バックヴォーカルは、なんとフィリップ・ベイリーの息子、その名もフィリップ・ベイリー・ジュニア。

ライヴは、彼の十八番とも言うべきアースの「アイル・ライト・ア・ソング・フォー・ユー」からしっとりと始まる。全体的には、ソロ・ヴォーカリスト、フィリップ・ベイリーというコンセプトを全面に押し出し、それプラス、アースのヒットもやります、という感じ。

ハービー・ハンコックの「テル・ミー・ア・ベッドタイム・ストーリー」など、実にフィリップにあった選曲。これが入った『ソウル・オン・ジャズ』は、なかなかいいアルバムで、当時よく聴いていた。(久々にCDを引っ張り出したら、自分でライナーを書いていた)

『ソウル・オン・ジャズ』アルバム・ライナーノーツ
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/baily20020410.html

セットリスト6「ユー・イン・アイ」と7「ラヴ・イズ・リアル」は共に、フィリップの最新身にアルバム『ラヴ・イズ・リアル』の収録作品。これらの曲には、イメージヴィデオが制作されており、これらが歌われるときに、バックに映された。それらの映像は下記ベイリーのサイトでも見られる。ヴェニスとパリでのイメージ映像だ。こういうイメージはフィリップにあっているような気がする。

http://philipbailey.com/loveisreal/paris/

ところで、ファルセット(裏声)というのは、喉に相当負担がかかるらしく、なかなかその声のメインテナンスが難しいようだ。フィリップも、たとえば、1970年代のアース全盛期のファルセットながら圧倒的な声力、声量は、残念ながらもうない。だが、往年のヒットをこうして、彼の生の声で聴けるというところが、ファンとしては嬉しいところ。「ファンタジー」の後半のファルセットの張り上げなどもやはり、聴けて嬉しい。

そういう意味では、ハービーの「テル・ミー…」みたいな曲はそれほど負担がなく、しかし、大変いい雰囲気で聴かせられるので、いいかもしれない。別のアルバムには、サーフィスの「シャワー・ミー・ウィズ・ユア・ラヴ」をカヴァーしたものが入っているが、あれもよかった。あの路線で行けば、十分これからもいける。

後半、「レッツ・グルーヴ」「セプテンバー」などは楽曲が圧倒的に日本で人気があるだけに、イントロが出るだけで、客席が沸く。ヒット曲を持つことの素晴らしさがここでも強烈に明らかにされる。

なお、今回ベースを弾いているモーリス・プレジャーは、一時期アースの音楽ディレクターもてがけたアースの正式メンバーの一人。通常はキーボードだが、今回はベースを担当。ベースも実にのりのいいベースを聴かせていた。今回のキーボード、マイロン、さらにギターのモーリス・オコーナーも前回のアース・ツアーのメンバーである。マイロンはかなり前からアースで来日している。

フィリップもカリンバ(アフリカの楽器。指ピアノと呼ばれるもの)を弾きながら、「カリンバ・ストーリー」を演じた。また、息子のジュニアは、今年のフィリップのヨーロピアン・ツアーから参加しているそうだ。また、今回参加のドラムス、ルイス・ケイトーは、つい9月にマーカス・ミラーで来日していた。

+++++

ライヴ後、フィリップやブレンダらと楽屋訪問。ベイリーには何度かインタヴューしていたので、一応「I remember you(覚えてるよ)」とは言われた。息子の参加について聞くと「彼はずっとカレッジで音楽を勉強していた。実際のプロの世界でどうやっていいか、それまではあまり僕に尋ねてこなかった。何か知りたければ、僕に聞いて来い、という感じだったんだけどね。(笑) 今年くらいかな、息子が何かやってみたいと言ってきたので、ツアーに参加するようになった」 「では、息子には何か、教えてますか」と尋ねるとフィリップ・ベイリー(父)は、「さあな」と言って首を横に振った。「ってことは、彼が学ばなければならないってことですね」と言うと、含み笑いをした。そんな感じだろう。ちなみに、ベイリーには7人子供がいて、彼はその一人。もう一人、女の子がいて音楽業界にいるそうだ。

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今日の『ソウル・ブレンズ』(インターFM、76.1mhz=毎週日曜午後1時~3時)内「ソウル・サーチン」(午後2時半~2時50分)で、フィリップ・ベイリーのお話をします。関東地区の方は、ネットでも聞けます。
http://radiko.jp/player/player.html#INT

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■ソウル・オン・ジャズ 2002年作品

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000060N8I/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

2009年12月12日(土)
アース・ウインド&ファイアー・ライヴ~普遍的ソウル・バンドの魅力
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091212.html
(ここにアース関連記事一覧)

2009年12月30日(水)
マイケル・ジャクソン~三浦大知~アル・マッケイ・オールスターズ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091230.html
フィリップ・ベイリーとの盟友、元アースのギタリスト、アル・マッケイ率いるオールスターズのライヴ

■メンバー 

フィリップ・ベイリー(ヴォーカル)Philip Bailey(vo)
フィリップ・ベイリーJr.(バック・ヴォーカル)Philip Bailey Jr.(back vo)
モリス・オコーナー(ギター)Morris O’Conner (g)
マイロン・マッキンリー(キーボード、ピアノ)Myron McKinley (key,p)
モーリス“モー”プレジャー(ベース)Morris "Mo" Pleasure(b)
ルイス・ケイトー(ドラムス)Louise Cato(ds)】

■セットリスト: フィリップ・ベイリー@ブルーノート東京、
Setlist : Philip Bailey @ Bluenote Tokyo, November 11,2010

show started 21:33
01.I’ll Write A Song For You
02.Nature Boy
03.Tell Me A Bedtime Story
04.Fantasy
05.Kalimba Story
06.You And I
07.Love Is Real
08.Serpentine Fire
09.Chinese Wall
10.Shining Star
11.Let’s Groove
12.September
13.Electricity ~ A riff of Wanna Be Startin’ Something
Enc. Easy Lover
Show ended 22:52

(2010年11月11日木曜、ブルーノート東京=フィリップ・ベイリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bailey, Philip
☆マイケル・ジャクソン新作トラック・リスティング公開~その内容

【Michael Jackson’s New Album Track Listing Revealed】

解説。

マイケル・ジャクソンの2010年12月15日に発売される未発表音源を編纂した新作アルバム『マイケル』のトラック・リスト(収録曲リスト)が、マイケル・ジャクソン・ドットコムから発表された。楽曲について現在のところ、筆者がわかっている部分だけでもまとめておこう。

マイケル・ジャクソン・ドットコム↓
http://breakingnews.michaeljackson.com/JP/

MICHAEL ALBUM TRACKLISTING:

1.Hold My Hand (Duet with Akon)
2.Hollywood Tonight
3.Keep Your Head Up
4.(I Like) The Way You Love Me
5.Monster (Featuring 50 Cent)
6.Best Of Joy
7.Breaking News
8.(I Can’t Make It) Another Day (Featuring Lenny Kravitz)
9.Behind The Mask
10.Much Too Soon

このアルバムからの最初のシングルは、エイコンとのデュエット曲「ホールド・マイ・ハンド」で、2010年11月15日午前0時01分(アメリカ東部時間=日本時間11月15日午後2時01分)からマイケル・ジャクソン・ドットコムで公開される。その後、デジタル・ダウンロード・サイトで発売される。

この楽曲は2007年にエイコンとともに録音されたもの。手書きのマイケルのメモによると、この曲は新アルバムの最初のシングルにするつもりだった、という。しかし、2008年6月、完成前にインターネットに音源が流出していた。エイコンが最近、このトラックに手を入れ完成させた。ニューヨークのシンガーソングライター、クロード・ケリーの作品。

http://www.youtube.com/watch?v=gzNXFjgAUzU&feature=player_embedded

エイコンは、「これが(ネットに)流失したときには、まだ世界はこの曲を受け入れられる態勢になっていなかったので、ものすごく残念に思っていた。だが、今こそ、受け入れられるときが来た。遂に完成し、これは本当に素晴らしい、美しい、賛歌的な作品になっている。僕自身の長年のアイドルの一人であるマイケルと一緒に仕事ができて大変光栄に思っている」とコメントしている。

アルバムには、他にレニー・クラヴィッツとのデュエット、ラッパー50セントとのものも収録されている。

レニー・クラヴィッツとの「アナザー・デイ」は、2001年頃、レニーと録音したもので、当時『インヴィンシブル』の候補となった作品。結局『インヴィンシブル』からは落ちた。

「(アイ・ライク)ザ・ウェイ・ユー・ラヴ・ミー」は、2000年にマイケルによって書かれた作品。『インヴィンシブル』制作中の作品で、同アルバム候補になりながら、落ちたもの。しかし、その後2004年11月の『アルティメート・コレクション』に未発表曲として収録された。今回のヴァージョンがこの『アルティーメート』ヴァージョンとまったく同じかどうかは、現時点では不明。

「マッチ・トゥ・スーン」は1981年ごろに最初に原案が書かれたとされている作品。その後1993年の裁判時の気持ちを表しているものとされたが、長く未発表のものだった。一部では、「ゴーン・トゥ・スーン」のプロトタイプではないかと見る向きもあるが、曲のタイプがまったく違うらしい。

また、もっとも注目されるのは、「ビハインド・ザ・マスク」。これは、元々YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が録音したもので、坂本龍一の曲にYMO楽曲の多数の歌詞をつけたクリス・モスデルの作詞でYMOのアルバム『ソリッド・ステート・サヴァイヴァー』(1979年発表)に収録された。マイケル、クインシーがこれを聴き、気に入って録音。『スリラー』の候補の1曲となった。そのとき若干作詞を補作。レコーディング後、YMO側に許諾申請が来たが、マイケルが作詞を加えたことで、その取り分の条件が折り合わず、YMO側が許諾を拒否、結局、『スリラー』には収録されなかった。

その後、『スリラー』など多数のマイケル/クインシー作品でキーボード、アレンジなどを担当しているグレッグ・フィリンゲインズが自作のアルバム『パルス』(1984年発表)にマイケル・ヴァージョンを元にしたものを収録した。さらに、グレッグがエリック・クラプトンのバンドメンバーであったことから、エリック・クラプトンもカヴァー。クラプトンのアルバム『オーガスト』にも収録された。

さらに、坂本自身もライヴでマイケル・ヴァージョンを演奏。この模様は坂本のライヴ・アルバム『メディア・バーン・ライヴ』(1986年)に収録されている。また、1987年には坂本がこの曲を再録、12インチをリリースしている。坂本自身も後に、「今から考えれば、あのとき許可してればよかったなあ」と述懐している。

この「ビハインド・ザ・マスク」のグレッグのヴァージョンは、1985年にシングルカットされ、ブラック・チャートで77位を記録している。このリズムは、なぜか黒人受けするもの。彼らは自然にこのリズムに反応する。

グレッグ・フィリンゲインズの「ビハインド・ザ・マスク」



そのほかの楽曲については詳細がまだわからない。

■「ビハインド・ザ・マスク」を『スリラー』のどこにいれるか

レコーディングから28年を経て日の目を見る「ビハインド・ザ・マスク」ということになる。これが『スリラー』の何曲目に入ったかなどを想像しながら聴くのもおもしろい。この曲のイメージだと、A面1曲目の「スターティン・サムシング」の後、「ベイビー・ビー・マイン」のところに、この「ビハインド・ザ・マスク」はどんぴしゃではないかと、個人的には思うが、みなさんはどうでしょう。あるいは、アルバムを10曲入りにして、「ガール・イズ・マイン」と「スリラー」の間。42分35秒+4分として46分強。アナログではどうだったんだろう。ぎりぎり入るか。

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「ブレーキング・ニュース」の声がマイケルのものかどうかが大いに話題になっているが、エピック側は、長年マイケルと付き合いのあるグレッグ・フィリンゲインズやドリアン・ホリーらにも確認して、マイケルのものだというお墨付きをもらった、としている。

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また、この『マイケル』のアルバム・ジャケットの右下、マイケルの顔の横のトラの横に小さくプリンスのシンボルマークのようなものがデザインされている。(情報提供、プリンス・ファン=ツナさん)

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■マイケル・ジャクソン 『マイケル』2010年12月15日発売

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0048BP3CW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ヴィジョン

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00475CRWS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MICHAEL JACKSON>Michael

◎ダイアナ・キング・レゲエ・クーン~まさに「パワーレゲエ」

【Diana King = Reggae Queen】

パワーレゲエ。

このところ2000年代に入って毎年のようにコンスタントに来日しているポップ・レゲエ・クイーン、ダイアナ・キングのライヴ。かなり久々に見た感じがする。(ソウル・サーチンに残っているライヴ評は2004年だった) 最近の新作アルバムをサポートする意味で、新曲中心のセットリスト。2階の階段を下りながら、ステージに登場。「シャイ・ガイ(Shy Guy)」と胸元に書かれたTシャツ。ショートカットのヘア。ちょっと尼さんのような独特の雰囲気を醸し出す。のりは抜群によく、ほとんどずっと観客を踊らせっ放しだった。

アクリルで囲まれたドラムス、ギター、ベース、ヴァイオリン、キーボード2、コーラス3、そして、本人という編成。コーラスの3人のうち向かって一番右側の子がまだ子供のように思えたが、娘とか親戚なのだろうか。ところどころ「元気?」などと日本語を挟むステージは、さすがに来日回数が多いだけはある。

ダイアナのレゲエは、レゲエと言ってもかなりハードなポップ・サウンド。後半はノンストップで煽り、まさにディスコ・レゲエという趣だ。

ちょうど、ライヴを見た11月8日は、なんとダイアナ・キングの40歳の誕生日当日。途中で自分自身で「ハッピー・バースデイ」を歌った。そして、アンコールでは最新作にボーナストラックで収録された日本の「島唄Shimauta」を熱唱。

本編最後、「小さな願い」から「シャイ・ガイ・リローデッド」あたりのノンストップでがんがんいくところなどを聴いて、見ていると、彼女には「パワーレゲエ」という称号でも与えたくなるほどだ。ただアンコール含めて56分は、ちょっと短いかなあ…。

■過去記事

2004/04/13 (Tue)
King Singa Is Her New Name: Diana King Live
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20040413.html

■最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003XLE4JG/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

ダイアナ・キング(キングシンガ) / Diana King (Kingsinga)(Vocals)
セレナ・セラーノ / Selena Serrano(Background Vocals)
アビゲヤ・ダラス / Abbygaye Dallas(Background Vocals)
アイフィデル・ウィリアムズ / Ifidel Williams(Background Vocals)
ノリス・ウエッブ / Norris Webb(Keyboards)
オスニエル・ルイス / Othneil Lewis(Keyboards)
ミジェーン・ウェブスター / Mijanne Webster(Violin)
ダブワイズ / Dubwise(Guitar)
テディー・P / Teddy P(Bass)
グルーヴ・ガローレ / Groove Galore(Drums)

■セットリスト:ダイアナ・キング
Setlist : Diana King, Billboard Live, November 8, 2010

show started 21:34
01.Foreva Young
02.Jeanx N T-Shirt ~ Badgyal (Medley)
03.Closer
04.Wawi “When A Woman’s Inluv”
05.Treat Her Like A Lady
06.Boobai
07.L-L-Lies
08.Warrior Gurl
09.Cum 2 Me
10.I Say A Little Prayer
11.Shy Guy Reloarded
Enc. Shimauta
Show ended 22:30

(2010年11月8日月曜、ビルボードライブ東京=ダイアナ・キング・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>King, Diana
■TV-ONEの『アンサング~オージェイズ』~オージェイズのソウル・サーチン

【”Unsung” O’Jays On TV ONE~ O’Jays’ Soul Searchin】

オージェイズ。

ブラック向けテレビ局TV-ONEが毎週月曜日夜10時から放送しているミュージシャンのドキュメンタリー番組『アンサング(Unsung)』。2010年11月8日放送分では、オージェイズが紹介され、さっそく1週間限定でウェッブで公開された。

http://www.tvoneonline.com/shows/show.asp?sid=1195&id=3115

今回も見所たくさん。一番メインにインタヴューに答えるのは、オージェイズの核であるエディー・リヴァートとウォルター・ウィリアムス。さらに、一時期メンバーとなった元リトル・アンソニー&インペリアルズのサミー・ストレイン、フィリーに出る前にオージェイズを辞めたほぼオリジナル・メンバー、ボビー・マーシー。ロスアンジェルスで最初彼らをプロデュースしたHBバーナム(その動く姿は初めて見た)、現在のオージェイズのメンバーとなっているエリック・ノーラン・グラントなど。エディーが言う。「ウォルター、俺、ウィリアムの3人はナチュラル・シンガー(生まれながらのシンガー)だ。ボビーとビルはバックグラウンド・シンガーだった。でも、ボビーは車を持ってたから、仲間にしたんだ。(笑) あと、彼はグループのスポークスパースンみたいになったね」

今回の番組でも、「ソウル・サーチン」という言葉が使われていたが、オージェイズの50年近いキャリアの紆余曲折がドラマティックに描かれる。エディーは、「(自分たちが歌い始めたのは)金なんか関係ない。ガールズにもてるためだ、それがモチヴェーションだった」と笑いながら語る。そんな5人組だっただが、カリフォルニアにガールフレンドが出来たビル・アイルは「(地元に)戻る」と言っていたが、結局戻ってこなかった。彼らがギャンブル&ハフに誘われて録音のためにフィラデルフィアに行くとき、ボビー・マーシーは一緒に行かなかった。今では彼は笑いながら「今となっては後悔している」とも言う。そして、オリジナル・メンバーのウィリアム・パウエルのドラッグから癌になっての35歳の死。パウェルがライト・スキンで3人の中で一番モテていた、というのは知らなかった。

エディーとともに、現在のオージェイズの屋台骨であるウォルターは、MS(多発性硬化症)という筋肉が動きにくくなる病気にかかっていて、踊り、振り付けなどに大変苦労している、という。振り付けは、モータウンで多くのアーティストを手がけていたチョリー・アトキンス。「チョリーは言ってた。フォー・トップスは練習に一度も来なかったんだ。だから、連中は(ステップが出来ずに)クビを左右に振るだけなんだよ、ってね(笑)」「チョリーからは、ステージの踊り方、マイクの使い方、歩き方、すべてを習ったよ」リハは厳しく、週6日、一日6時間だった。

ピンクのスーツを着た3人が歌う「バックスタバーズ」は、かっこいいなあ。あれは何の番組なんだろう。『ソウル・トレイン』じゃないし。

新しいメンバー、エリック・ノーラン・グラントがエディーの息子ジェラルドらの推薦でオージェイズに迎え入れられても、最初の2年はメンバーとして紹介されなかった、というくだりもエンタテインメントの世界の厳しさを垣間見せる。

そして、エディーの2人の息子、ジェラルドとショーンの死の場面は、身につまされる。

こういうドキュメンタリーを見ていると、僕が書いた『ソウル・サーチン』と視点が似ていると感じる。こういうドキュメンタリー作りたい。フォーカスするポイントが、『ソウル・サーチン』もこの『アンサング』も同じなのだ。早いとこ、『ソウル・サーチン』の英語版を作らないと…。

エディーも、ウォルターもものすごく元気そうで、ひじょうに嬉しい。エディーは昨年(2009年)5月にソロで来日、元気いっぱいのライヴを見せていた。

■関連記事

チョリー・アトキンス訃報記事
2003/04/22 (Tue)
Charles "Cholly" Atkins Dead At 89
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030422.html

2009年05月07日(木)
エディー・リヴァート・ライヴ~熱いソウルは零れ落ちる汗とともに
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10256152327.html

2010年11月05日(金)
TVワンの強力ソウル・ドキュメンタリー「アンサング」
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101105.html

■ エディー・リヴァート・サー&ジェラルド・リヴァート著 『アイ・ガット・ユア・バック』(洋書)(番組の中でも紹介されている著書)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0767927443/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■オージェイズCD『エッセンシャル』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001C18K4E/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>TV>Unsung>O’Jays
☆キャサリン、ジョー、子供たち、オプラ・ウィンフリーに語る

【Oprah Talks To Katherine. Joe, Prince, Paris, & Blanket】

インタヴュー。

2010年11月8日放送の、アメリカの人気司会者オプラ・ウィンフリーのトーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』にマイケル・ジャクソンの両親、キャサリンとジョー、さらに、子供たちプリンス、パリス、ブランドンらが登場した。キャサリンがこのほど著作『ネヴァー・キャン・セイ・グッドバイ』をリリースするので、じゃっかん、そのプロモーションの意味合いもあるようだ。

http://www.oprah.com/oprahshow/Katherine-Jackson-Grief-Grandchildren-and-Michael

インタヴューが収録されたのは、エンシノのヘイヴンハーストにあるマイケルの実家。キャサリンによれば、ここに1971年から住んでいるという。(ちなみに、僕が1983年8月にマイケルを訪問したのも、このエンシノの自宅だった) この中庭で、まず、オプラとキャサリン、そして、ジョー、最後に3人の子供たちが集まった。最後の子供たちのシーンでは、マイケルの姉リビーの娘など親戚の子供たちも多数集まった。現在この「ヘイヴンハースト」には、キャサリン、ジョー、マイケルの3人の子供たちなど10人のファミリー・メンバーが住んでいるという。

キャサリンがオプラのインタヴューを受けたのは、これまでのマイケル・ジャクソンへの多くの誤解を解くため、マイケルの真の姿を知ってもらうため、としている。これは、『ネヴァー・キャン・セイ…』を書くことになった理由のひとつでもある。

オプラの、マイケルのこの家でのもっとも思い出に残ることは、という問いに、キャサリンは、「弟のランディーと『ダンシング・マシーン』を練習していたとき」と答えた。

マイケルの才能をいつ頃認識したかという問いに、キャサリンは、「とても若い頃。1歳かそこら。洗濯機の動くリズムにあわせて踊っていた」と答えた。

また、整形手術について、キャサリンは「マイケルが子供の頃の顔がずっと嫌いだった。何度も鼻の手術をしたので、何度も止めるように言った」とも語った。

また、キャサリンは、マイケルが、1984年ペプシのCM撮影の際に火傷をしたときに、痛み止めを服用するようになり、それが慢性化していたことを後になって知ったという。キャサリンは、「痛み止めを服用するのを止めなさい、中毒にならないようにしなさい、と言っていたが、彼は『もうのんでない』と言っていた」という。だが、オプラが「そうじゃなかったんですよね。あなたはその点に関しては(マイケルを)信じていなかった」というと、キャサリンは、「そう、信じていなかった。(彼は服用を続けていた)」と答えた。

リサ・マリーとの結婚については、彼らが結婚した後に、電話をしてきたと言う。「電話に(リサを)出すよ、と言われて、彼女が電話に出てきたが、彼女(リサ)だとは思わなかった」と振り返る。

また、6月25日のことを思い出すときには、さすがに涙ながらの答えとなる。いまだに、マイケルがベイビーとして自分の腕にいた頃、キャサリンの母と名づけたときのこと、マイケル自身の笑い声が聞こえてくるようだとも語る。

その日は、最初、ジョー・ジャクソンから電話を受けた。「マイケルの家から、誰かが救急車で運び出された。その誰かはシートがかけられていたと言う。それが誰だか確信はなかったが、なんとなく、そうではないかとも思った。それから、病院から電話があり、その誰かがマイケル・ジャクソンだと知らされた」

キャサリンは、マイケルの公判中、毎日裁判所に通った。キャサリンは、ずっと息子のことを100%信じていた。キャサリン。「彼(マイケル)は、いつでもすぐに人を信じていた。でも、あの裁判の後、誰も信じなくなった。マイケルは言っていた。『おかあさん、もう僕は誰も信じられない。ただ唯一おかあさんだけだ』と」

キャサリンについで、ジョーが登場。オプラがジョーに「あなたがマイケルを殴ったとかつて私へのインタヴューで語った」と言うと、ジョーは、マイケルのことをbeat(殴る)はしていない(=殴ってはない)、strap(おしおき)ちょっとパンパンと叩いたくらいだ、と語る。そして、それを悔いてないかと尋ねられ、「悔いていない。そうやってしつけたことで、子供たちを刑務所に行かせなかったんだからね。9人の子供は一人足りとも刑務所には行ってない」と答える。「私は、きっちり子供たちを正しく育てた。みんな良い子に育ったよ」と自信を見せる。

その後、プリンス、パリス、ブランケットがジョイン。プリンスとパリスはしばらく前まで家庭教師だったが、今年から学校に通うようになった、という。最初は戸惑ったが、次第に慣れてきたそうだ。ただ、ブランケットだけは、家庭教師だ。プリンスによれば、「お父さんと一緒でなければ、誰も僕らのことは、わからないよ」という。

オプラが「あの頃、ヴェイルをかぶせられたことは理解できる?」と聞くと、「理解できる、感謝している」とパリスは答える。パリスは、良き父との思い出として、「(ラスヴェガスの家で)一緒に屋根に登って遊んだこと」、また、プリンスは「(中東の)バーレーンで朝早起きして一緒にビーチを歩いたこと」などをあげた。パリスは、「父は素晴らしいクック」と評し、「父は私たちにとって、本当に普通の父でした。いや、最高の父でした」と語った。

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パリスの姿は、去年7月の涙のコメント以来だったが、また一段と大人っぽくなった感じがした。もちろん、プリンスもさらに大人になった感じで、ちょっと生意気っぽい少年になった雰囲気だ。

(この項、続く)

Oprah Winfley Show:
youtubeでの映像。パート1~3。いつ削除されるかはわかりません。







■マイケル・ジャクソン:ヴィジョン(予約受付中)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00475CRWS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■マイケル・ジャクソン新作アルバム『マイケル』(2010年12月15日発売)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0048BP3CW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MICHAEL JACKSON>Oprah
◎山下達郎ライヴ2010、39本終演~物質に付加価値を与える「体験」

【Yamashita Tatsuro Live 2010 Closing】

エクスペリエンス。

2008年からツアーに復帰した山下達郎の2010年ツアーが、2010年11月8日(月)青森県八戸の公演で終了した。8月6日神奈川県厚木からスタートし、当初はデビュー35周年にかけて35本だったが、結局追加が出て総計39本のライヴを敢行した。終演にて、ネタバレのお許しが出るということで改めて感想文を。

約3時間半、充実のトークと感動の音楽。それは、CDでは決して得られない「エクスペリエンス(体験)」という至宝。

ステージセットは、アメリカンなカントリー風の小屋が左右に一棟ずつ。その中央に芝生が敷かれ、ミュージシャンたちが立つ。サックスの土岐さんだけ、ピックアップトラックの荷台。主役はジーンズに青いシャツ。

山下達郎の音楽は、第一義にポップ・ミュージックという形態を取るために、一見重いメッセージを伝えないように見えるが、しかし、奥深いところで、普遍的なメッセージが横たわっている。

「平和じゃないと、音楽なんてやってられませんから」山下達郎はコンサート終盤、そう語った。そして、最近の政治屋(せいじや)に苦言を呈した。これはまさに真理で、音楽や芸術などというものは、世の中が平和で余裕がなければゆっくり楽しめない。そして、こうも言った。「私のファンの方は、40代、50代の方が多くなっています。この人たちの中には、今、とても厳しい状況の中に生きている人もいるかと思います。でも、がんばっていきましょう」 ひょっとして、自殺したワーナー社長へのメッセージでもあったのか。

「若いときには、てらいや照れがあって書けない曲も、年を重ねて、書けるようになったりします。この曲をナインティナインの岡村さんと、友人の桑田佳祐さんに捧げます」(「希望という名の光」~「蒼氓」の曲中での語り)

彼が35年以上にもわたって音楽という余裕の芸術をやり続けられてきているのは、彼の頑固一徹のブレない信念が強いためだ。

彼は常々言う。その3大信条。「テレビには出ない」「本は書かない」「武道館はやらない」。今年、ワーナーのお祭りで武道館に初登場した。だが、あれは彼のコンサートではなく、2曲だけの余興ということなのだろう。

しかし、ステージでこう宣言した。「還暦までは、毎年ツアーやっていきますから。それと、ライヴハウスもやります」「ライヴは毎年やってないと、だめなんです」 観客からいっせいに歓声があがる。3時間半の中の、達郎語録だけ集めても示唆に富んだものになる。

彼のライヴを見ていると、ライヴとは、まさにその場、その瞬間にいて感じる「エクスペリエンス(体験)」ということを強く思う。ヴァーチャルではなく、インタラクティヴ。これはCDでは味わえないもので、アーティストと観客とのやりとり、会場の空気感、照明や音響、におい、ステージに見えるセット、そうしたものすべてを含めての「体験」だ。場所と時間と演奏者と観客。これらが一体となり、出来上がる時間と空間。CDをはじめとするデジタルものは、コピーが簡単になればなるほど、その価値は少なくなる。だが、こうしたライヴ体験というものは決してコピーできない。まさに一期一会だ。

12年前翻訳した『未来地球へのメール』(エスター・ダイソン著=1998年)では、「コピーが簡単なものはその価値が低くなる。それに代わって価値が出てくるのがコピーのできない『エクスペリエンス』だ」といった趣旨が語られる。音楽業界におけるライヴ・パフォーマンスというのは、まさに決してコピーができない「エクスペリエンス」。そして、それをしっかりこなせるミュージシャンだけが、21世紀に生き残れる。山下達郎はそうしたことも証明している。

そして、「エクスペリエンス(体験)」には、物質的なもの(たとえばCD音楽)にさらに、付加価値が加わっている。しかも、山下達郎の場合は、極上の「エクスペリエンス」だ。

■山下達郎・過去関連記事

2010年11月07日(日)
山下達郎、デビュー35周年ライヴ・ツアー~刻まれ続ける音楽と人生の年輪
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101107.html

今回のツアー、アカペラ・コーナーで語られたハーヴィー・フークエについて↓ 
2010年07月08日(木)
ハーヴィー・フークワ80歳で死去~ムーングロウズのリード・シンガー:マーヴィン・ゲイの育ての親
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10584608240.html

前回ツアー最終日↓

2009年05月12日(火) 12時46分04秒
soulsearchinの投稿
○全身全霊でかけぬけた50本~山下達郎2008-2009ツアー最終日終了
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090512.html

大阪フェスティヴァル・ホール最後の日↓

December 29, 2008
Yamashita Tatsuro @ Osaka Festival Hall Final
【山下達郎~フェスティヴァル・ホール最後の日】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081229.html

May 07, 2008
Yamashita Tatsuro Live At Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎~素晴らしき人生】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090507.html

May 11, 2008
Yamashita Tatsuro Acoustic Mini Live @ Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎・アコースティック・ミニ・ライヴ・セットリスト】http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090511.html
(2008年5月アコースティック・ミニ・ライヴ記事)

■「希望という名の光」 山下達郎

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003634D0Q/soulsearchiho-22/ref=nosim/

「街物語」 山下達郎

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003E838HW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ メンバー 山下達郎2010

山下達郎 (歌、ギター)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ、ローズ)
柴田俊文 (キーボード)
佐橋佳幸 (ギター)
土岐英史 (サックス)
小笠原拓海 (ドラムス)
国分友里恵 (バックヴォーカル)
佐々木久美 (バックヴォーカル)
三谷泰弘 (バックヴォーカル)

■セットリスト 山下達郎 NHKホール 2010年11月4日(木)
Setlist : Yamashita Tatsuro, NHK Hall

show started 18:36
00.Intro: 希望という名の光(コーラス・アカペラ)
01.Happy Happy Greeting
02.Sparkle
03.Daydream
04.Donut Song ~ A riff of Iko Iko
05.僕らの夏の夢
06.Windy Lady (シュガーベイブ・ヴァージョン)
07.砂の女 [鈴木茂]
08.Solid Slider
09.潮騒
アカペラ (10-11)
10.Most Of All [Moongrows]
11.I Only Have Eyes For You [Flamingos]
12.O Come All Ye Faithful~
13.クリスマスイブ
14.希望という名の光~蒼氓~
15.さよなら夏の日
16.今日はなんだか
17.Let’s Dance Baby ~ 吉岡治メドレー:おもちゃのチャチャチャ~真っ赤な太陽~大阪しぐれ~命くれない~天城越え~北酒場~東京砂漠~津軽海峡冬景色~ミーン・ウーマン・ブルーズ~Let’s Dance Baby
18.アトムの子 ~ A riff of ウルトラマンのテーマ ~ アトムの子
19.Loveland Island
Enc. 街物語
Enc. Ride On Time
Enc. Downtown
Enc. いつか
Enc. Your Eyes
CD That’s My Desire [Frankie Laine, The Channels, Dion & The Belmonts etc]
Show ended 22:01

■セットリスト 山下達郎 NHKホール 2010年11月5日
Setlist : Yamashita Tatsuro, NHK Hall

show started 18:35
4日と同じ
show ended 22:00

ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro



☆マイケル・ジャクソンの「シルクド・ソレイユ」2011年10月から

【Michael Jackson’s Cirque Du Soleil】

豪華。

マイケル・ジャクソンの楽曲を使い、歌と踊りをふんだんに見せる豪華エンタテインメント・ショーが2011年10月、カナダ・モントリオールから始まることが2010年11月3日、記者発表された。カナダの後、アメリカにわたり、世界ツアーとなる。「マイケル・ジャクソン・イモータル・ワールド・ツアー」と題され、「マイケル・ジャクソンのライヴが見られないなら、ネクスト・ベスト・シング(その次のベスト)は、これだ」というキャッチフレーズ。世界ツアー後、2013年にはラスヴェガスでの常設パフォーマンスが行われる。このプロダクションは、マイケルの遺産管理団体、マイケル・ジャクソン・エステート、母親のキャサリーン、マイケルのファミリー・メンバーの承諾も得ているという。

脚本・監督はジェイミー・キング。マイケルのグローヴァルな愛、平和、ユニティ(一体化)を表現する作品になり、観客をそのファンタジーの世界にいざなう。

ジェイミー・キングは、これまでにマドンナ、ブリトニー・スピアーズ、リアーナなどのステージをプロデュース。また、1992-93年のマイケルの『デンジャラス・ワールド・ツアー』で、マイケル・ジャクソンのダブル・ダンサー役(本人がリハーサルなどに出ないときに代わりにマイケル役を踊る役)として、世界ツアーに帯同していた。

総予算5700万ドル(1ドル80円で約46億円)、約60名のパフォーマーがステージを飾る。

しかし、プロダクションの全貌はまったく確定しておらず、どの楽曲がどのように使われるかは未定。これから1年をかけてじっくり作りあげていくのだろう。

現在発表されている日程は次の通り。

The Immortal World Tour dates, according to a press release:

2011 tour dates:
» 10/2-10/3 - Montreal, QC @ Bell Centre
» 10/7 - Ottawa, ON @ Scotiabank Place
» 10/12 - Hamilton, ON @ Copps Coliseum
» 10/15 - Detroit, MI @ Joe Louis Arena
» 10/18 - London, ON @ John Labatt Centre
» 10/21 - Toronto, ON @ Air Canada Centre
» 10/26 - Winnipeg, MB @ MTS Centre
» 10/29 - Saskatoon, SK @ Credit Union Centre
» 11/1 - Edmonton, AB @ Rexall Place
» 11/4 - Vancouver, BC @ Rogers Arena

» 11/9 - Seattle, WA @ KeyArena
» 11/18 - Portland, OR @ Rose Garden
» 11/29 - Salt Lake City, UT @ EnergySolutions Arena
» 12/3-12/11 - Las Vegas, NV @ Mandalay Bay Events Center

2012 tour dates:
» 1/6 - Denver, CO @ Pepsi Center
» 1/10 - Sacramento, CA @ ARCO Arena
» 1/13 - San Jose, CA @ HP Pavilion at San Jose
» 1/18 - Oakland, CA @ Oracle Arena
» 1/21 - San Diego, CA @ Valley View Casino Center
» 1/24 - Anaheim, CA @ Honda Center
» 1/27 - Los Angeles, CA @ Staples Center
» 2/10 - Houston, TX @ Toyota Center
» 3/2 - Miami, FL @ American Airlines Arena
» 3/24 - Quebec City, QC @ Colisée Pepsi
» 4/3 - New York, NY @ Madison Square Garden
» 4/10 - Philadelphia, PA @ Wells Fargo Center
» 6/29 - Atlanta, GA @ Philips Arena

チケットは、シルクド・ソレイユの会員、マイケル・ジャクソン・ドット・コムの会員などは、一足先に予約ができ、その後一般発売される。

このサイトですでに買えるようだ。
http://promo-www.cirquedusoleil.com/michael-jackson/en/index.html
(だが、途中からフランス語に。(笑) 英語もあるかな?)

ENT>MICHAEL JACKSON>Cirque Du Soleil
◎山下達郎、デビュー35周年ライヴ・ツアー~刻まれ続ける音楽と人生の年輪

【Growth Rings Of Music And Life】

圧巻。

山下達郎デビュー35周年のコンサート・ツアー、当初は35にちなんで35本の予定だったが、チケットがあまりに取れなくなったことで、追加が出て計39本に。その37本目と38本目、東京最後のNHKホールを見た。あとは残すところ、2010年11月8日月曜の八戸のみ。

例によって達郎さんは、ツアー終了までは、ブログなどによるネタバレにはご配慮をということで、セットリストなども含め細かいことは、11月8日の八戸が終わって以降に再度書くが、ここでは簡単な感想を。

それにしても、圧巻としかいいようがない。

3時間半の濃密なエンタテインメント。NHKホール内は携帯がつながらないが、終演後、思わずツイッターに書いた。

「開演が18時36分、アンコールをすべて終え、達郎さんが舞台から去って、いつもの「ザッツ・マイ・デザイアー」が流れたのが22時01分。これが終わるまでをショーとするなら、3時間半以上一所(ひとところ)に座り、浴びる濃密な音楽と話芸と知的覚醒の超エンタテインメント」

3時間半、彼は立ちっ放しで、歌いっ放し、ギター弾きっ放し、しゃべりっ放し。細切れ秒単位のテレビ箱エンタテインメントとは、究極に位置する。よく通る声、しっかりしたバンド演奏。3時間半、ひとところに座っているというのは、飛行機だったら、グアム・サイパンあたりまでたどり着く。NHKホールの椅子が小さく感じられ、エコノミー症候群にでもなるかと思った。重厚な映画を、心して見るのと同じくらいの重さだ。

年輪。

達郎さんは、MCで「デビューした22歳のころ、自分はルックスがいいわけでもないし、踊りを踊れるわけでもないから、将来はレコード会社でA&Rの仕事でもしているかと思っていた。まさか、よもや、自分が35年後もNHKホールのステージにこうして立っているとは思わなかった」と言った。これは、本当にそうだと思う。

僕も、学生時代から好きが昂じて音楽関係の雑文を書くようになったが、まさかそのとき、30年後もこんなことをしているなどとは夢にも思わなかった。達郎さんはレコード会社のA&Rという比較的具体的なイメージをお持ちのようだったが、僕にはまったくなかった。あの頃は、10年後さえ何しているか、いや2-3年後さえわからなかった。若いときって、みんなそうなんじゃないかと思う。

それが、30年経っても、似たようなことをしている。僕に限って言えば、進歩がないというか、変わらないというか。(笑) 

達郎さんも、技術の革新など多少の紆余曲折はあったとしても、30年以上、ひとつのことをまったくぶれることなく続けている。それが素晴らしい。

彼は、フォーマットというか、「型」というものをものすごく大事にしている人物だと、今回も痛感した。ひとつ、これが絶対いいと確信したら、「一生」それで突き進む。たとえば、「ワイアレスは使わない。一生、ワイアード(マイクや楽器は線つきのもの)でやります」。3時間半の中の「アカペラ・コーナー」。これも確定したフォーマットのひとつ。エンディングに必ず流れる「ザッツ・マイ・デザイアー」のCDもフォーマット(型)。彼のMCさえも、ひとつの「型」になっている。これは、漫才的な即興ではなく、練り上げられた「落語」的なもの。

達郎さんのライヴを見ていると、妙に自分の音楽人生とかぶって感慨深いものがでてくる。それは、この日、NHKホールに集まった3000人以上のほとんどの40代、50代以上の人々の気持ちだろう。

音楽を作る側も、年を重ねると、書く曲のテーストが変わってくる、と彼は言っていた。その通りだと思う。そして、聴く側も年を経て、そうしたものにリアルに反応していく。それが彼が長く飽きられない大きな要因だ。

山下達郎のコンサートには、音楽を作る側と聴く側の双方に、それぞれに、等しく、同じく、素晴らしき音楽と人生の年輪が刻まれ続けていると強く感じた。

(セットリストなど、詳細は、11月9日以降に改めてご紹介します)

■山下達郎・過去関連記事

今回のツアー、アカペラ・コーナーで語られたハーヴィー・フークエについて↓ 

2010年07月08日(木)
ハーヴィー・フークワ80歳で死去~ムーングロウズのリード・シンガー:マーヴィン・ゲイの育ての親
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10584608240.html

前回ツアー最終日↓

2009年05月12日(火) 12時46分04秒
soulsearchinの投稿
○全身全霊でかけぬけた50本~山下達郎2008-2009ツアー最終日終了
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090512.html

大阪フェスティヴァル・ホール最後の日↓

December 29, 2008
Yamashita Tatsuro @ Osaka Festival Hall Final
【山下達郎~フェスティヴァル・ホール最後の日】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081229.html

May 07, 2008
Yamashita Tatsuro Live At Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎~素晴らしき人生】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090507.html

May 11, 2008
Yamashita Tatsuro Acoustic Mini Live @ Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎・アコースティック・ミニ・ライヴ・セットリスト】http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090511.html
(2008年5月アコースティック・ミニ・ライヴ記事)

■「希望という名の光」 山下達郎

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003634D0Q/soulsearchiho-22/ref=nosim/

「街物語」 山下達郎

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003E838HW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
(マイケル・ジャクソン関連ニュース、告知を3本です)

☆マイケル・ジャクソン、ニュー・アルバム12月14日に発売~シルクド・ソレイユも2011年から

【Michael Jackson New Album Will Be Out On Dec 14】

(マイケル・ジャクソン関連ニュース、告知を3本です)

新作。

マイケル・ジャクソンの未発表録音による新作アルバムが2010年12月14日、アメリカなどで発売される。タイトルは、『マイケル』。11月4日、発売元エピックから発表された。

アルバムからのファースト・トラックは、「ブレーキング・ニューズ」は、マイケル・ジャクソン自身のサイト michaeljackson.com で1週間だけストリームで公開される。この曲のベーシックなトラックは2007年にニュージャージーで録音されたもので、マイケル死後に関係者によって完成された。

アルバム・カヴァーは、ケイダー・ネルソン。これまでの『オフ・ザ・ウォール』、『スリラー』、『バッド』、そして、「スムース・クリミナル」などのイメージから、デザインしたという。

アルバム『マイケル』の発売日12月14日(火曜)は、アメリカの音楽業界でも、クリスマス・シーズンということでもっともアルバムなどが売れる時期。昨年のこの時期、ちょうど『ディス・イズ・イット』は1週目で37万枚(ユニット)以上のセールスを記録した。同アルバムは、現在までに160万枚のセールスを数える。

マイケル作品は今年だけでも、150万枚をセールス、死去した2009年には830万枚という爆発的売り上げを記録した。

☆マイケル・ジャクソン・シルクド・ソレイユ2011年に

また、マイケル関連ニュースとしては、2011年~2012年に『マイケル・ジャクソン~シルクド・ソレイユ』の開催が発表された。2011年10月2日のカナダ・モントリオールから始まり、カナダ14都市、さらに2012年に向けて13本の追加が発表される。これは、マイケル・ジャクソンの楽曲を元にした歌とダンスのエンタテインメント・ショーになる模様。『シルクド・ソレイユ』は、これまでにも多数の作品を出しているが、その一連の作品の中で、マイケル作品に焦点をあてた作品ということで、ひときわ注目を集めることになるだろう。

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☆○告知~「マイケルの遺した言葉」一旦完成記念トークイヴェント

【Talk Event Focus On Lyrics Of MJ】

トークイヴェント。

昨年(2009年)のマイケル・ジャクソンの死去を受けて、そのマイケル作品の歌詞の部分にスポットをあて、マイケルの歌詞にこめたメッセージを新たに、掘り下げる訳詞ウェッブサイトを始めた大西さんが、当初目標とした86曲の訳詞を終え、これを機に一旦完成記念イヴェントを行うことになった。

僕もゲストで招かれたので、ここでマイケルの詞についてのお話をする。大西さんのサイトで、11月26日(金)の回を発表したところ、すぐに定員がいっぱいになったので、追加で11月25日(木)に同一内容でイヴェントを行うことが急遽決まった。

詳細は、こちら↓
http://mjwords.exblog.jp/11512640/

マイケルの遺した言葉、トップページ
http://mjwords.exblog.jp/

「マイケルの遺した言葉」一旦完成記念トークイベント

日 時:2010年11月25日(木)26日(金)午後6時開場 7時頃スタート
場 所:ピッツェリア・マルターノ(横浜市青葉区あざみ野南2-8-2)
会 費:5000円(お食事代込み、多分これでお腹一杯)
出 演:大西恒樹、吉岡正晴
基本的には、同一内容のお話になる予定です。

お申込:件名に代表者のお名前、人数を明記の上Ainfo@martano.jpにメールでお送りください。先着50名様。全員のお名前、人数が明記されていないメールは受け付け不可とします。26日分は締め切りました。※ご注意 携帯アドレスで、インターネットからメールを受け取れない設定にしていると返信が届きません。ご確認の上、インターネット経由のメールを受け取る設定にするか、パソコンのアドレスでお送りください。


ENT>MICHAEL JACKSON
■TVワンの強力ソウル・ドキュメンタリー「アンサング」

【TV ONE: “Unsung” Featured Miki Howard】

TVワン。

アメリカ・ワシントンDC在住の翻訳家、押野素子さんが、TVワンの強力なソウル・ドキュメンタリー番組『アンサング』というのを教えてくれた。現在第3シーズンで、次週のオージェイズで一度終わってしまうそうだが、毎週約40分、一人のアーティストにスポットをあてて、その人物のキャリアを複数の関係者からの証言でドキュメントするもの。ひじょうに真っ当で、正しいドキュメンタリーの王道中の王道番組だ。

今週放送されたのが、ミキ・ハワードの生涯で、これも実におもしろかった。現在2010年11月8日までの期間限定で、フル・プログラムがネットで見られるので、興味ある方はぜひ。

http://www.tvoneonline.com/shows/show.asp?sid=902&id=2959

TVワン(TV ONE)局は、アメリカ東部メリーランド州シルヴァースプリングに本拠を持つ黒人向けテレビ局。アフリカン・アメリカン向けに、かつてのブラック・プログラム、『エイメン』『グッドタイムス』『リヴィング・シングル』などのクラシックから、現在のライフスタイルにフォーカスした番組や、エンタテインメント番組、ドキュメンタリーなどを制作、放送している。全米にはケーブルや、衛星回線で配信し、2004年から放送を開始している。特に2008年7月、バラク・オバマをフィーチャーして取り上げるようになると、TVワンの認知度、人気も急上昇した。

■ミキ・ハワードの生涯

さて、今週の『アンサング』、ミキ・ハワードの回。知らないことばかりだった。シカゴに生まれ、父は家庭に寄り付かず、母親はゴスペル・グループの巡業で娘(ミキ)のめんどうをみず、フォスター・ペアレンツ(里親)に育てられる。9歳で母親とLAに出向き、ハイスクール時代にサイド・エフェクトに加入。このバンドのリーダー、オーギー・ジョンソンと恋仲になり2人の息子を産む。一人目が1980年か1981年誕生のブランドン、もう一人がニコラス。だが、オーギーと結婚したかったにもかかわらず、それは実らず、二人は別れ、グループも解散。その後、なんとミキは、ジェラルド・リヴァートと付き合う。しかし今回も結婚にはいたらず、次の男と結婚。しかし、この男がだめ夫で、暴力はふるうわ仕事はしないわで、大荒れの人生になる。途中で、ソロ・シンガーとしても契約をものにするものの、やれ、ホイットニー風に売れだの、なんなのと音楽的方向性が定まらず、いつの間にかドラッグにおぼれてしまう。結局、息子2人、その後生まれた娘(ケイトリン)と、親友らの助けでドラッグ渦から抜け出し、新たな一歩を踏み出す。そんな話が約40分で語られる。こんなに彼女が苦労しているとは知らなかった。まさに、ミキ・ハワードの「ソウル・サーチン」だ。

ここで興味深いのは、ミキの息子は、サイド・エフェクトのオーギー・ジョンソンとの間に生まれた子供とされている点だ。番組ではミキが20歳のときに、ブランドンを生んだ、と言っている。ブランドンの生年月日がわからないので、なんともいえないが、ミキは1960年9月30日生まれということなので、ブランドンは1980年9月30日から1981年9月29日までの間に生まれたことになる。さて、マイケル・ファミリーとの関連はどうなるのだろうか。ここは、これだけでは、なんともいえない。

いずれにせよ、この『アンサング』。全部見てみたい。そして、できれば日本に紹介したい。

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