☆ウエスト・サイド・ストーリー、半世紀を越え、海を越え
2009年8月10日 音楽☆【ウエスト・サイド・ストーリー、半世紀を越え、海を越え】
クラシック。
まさにクラシックと呼ぶにふさわしい出し物と言っていいだろう。1957年にニューヨーク・ブロードウェイで始まったミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』は、時を越え再演され、しかも、海を越え世界各地で演じられてきた。52年にもわたってこれほど支持されるということは、それだけでクラシックと呼べる。
オーケストラ・ピットにはフル・オーケストラ。そして観客層もまさに老若男女。ダンスをしていそうな若い男女から、昔からのミュージカル好きそうなロマンス・グレイの紳士・淑女まで。
ニューヨークから来たヴァージョンは2006年の来日以来とのこと。ちょうど、ショーが終わったところでキョードーの木下さんがいらしたので軽く立ち話をしたところ、「前回来日より、かなりヴァージョン・アップしてるようで、日に日にお客さんが増えてるんです。たぶん、リピーターの方が再度来てるんでしょう」とのこと。
今回来日したヴァージョンは2009年3月19日からブロードウェイでかかったアーサー・ロレンツ(オリジナルの台本作者)の意向を受けたジョーイ・マクニーリーの演出という点が前回と違っているらしい。
僕は前回を見ていないので比較などはできないが、それでも、このミュージカルが大変よく出来ている作品だというのは十分わかる。まずストーリーがシンプルでわかりやすい。そして、とにかく踊りがかっこいい。ニューヨーク・ウエスト・サイドのシャーク団とジェット団との戦いを、物語展開もダンスもテンポよく進む。
この『ウエスト・サイド・ストーリー』のオーディションは25歳以下限定だったという。それほどハードなダンスなのだ。しかも、僕が見た日(8月5日)は1日2ステージ。恐るべき体力。(主役のトニーとマリア役はダブル・キャスト)
マイケル・ジャクソンの「ビート・イット」のプロモーション・ビデオは、この「ウエスト・サイド・ストーリー」のアイデアを下敷きにしているのは有名だ。シャークスとジェッツのリーダーが、ステージ中央でナイフを片手にくるくる回るシーンなど名シーンで、生で見られて興奮する。しかも歌われる曲が、誰でも知っているような名曲ばかりというのだからこの作品の底力を感じる。
ただ僕は2階から見ていたのだが、両サイドの字幕の字が少し小さかったので、読みにくかった。もうちょっと大きくか、極太ゴシックにしてもらえるとありがたい。将来は劇場の入り口で特別のめがねをもらって、それをかけてみると、字幕がそのめがねを通してステージの下あたりに出たりするようになるのかなあ、などとふと思った。
■ 名古屋、東京公演は終了、西宮公演が2009年8月13日から16日。詳細は下記に
http://www.westsidestory.jp/
■ ウエスト・サイド・ストーリー 最新録音盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002AV4F8K/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ セットリスト・『ウエスト・サイド・ストーリー』2009.08.05
Act 1 ·
performance started 19:03
"Overture" (Instrumental) ·
"Prologue" (Instrumental) - Jets and Sharks ·
"Jet Song" - Riff, Action, Baby John, A-rab, Big Deal and Jets ·
"Something’s Coming" - Tony ·
"Dance At The Gym" (Instrumental) - Jets and Sharks ·
"Maria" - Tony ·
"Tonight" - Tony and Maria ·
"America" - Anita, Rosalia, Shark Girls, and Sharks ·
"Cool" - Riff and Jets ·
"One Hand, One Heart" - Tony and Maria ·
"Tonight (Quintet and Chorus)" - Anita, Tony, Maria, Jets and Sharks ·
"The Rumble" (Dance) - Jets and Sharks
performance ended 20:24
Act 2 ·
performance started 20:46
"I Feel Pretty" ("Me Siento Hermosa" in the 2009 revival) - Maria, Consuelo, Rosalia, Teresita, Francisca and Shark Girls.
"Somewhere" (Song and Dance) - Company and
"Dream Consuelo" (in the 2009 revival, "Kiddo", Tony, Maria, and Company)
"Gee, Officer Krupke" - Action, A-rab, Diesel, Baby John and the Jets
"A Boy Like That" ("Un Hombre Así" in the 2009 revival)
"I Have A Love" - Anita and Maria
"Taunting Scene" (Instrumental) - Anita and Jets
"Finale" - Tony
performance ended 21:31/
show ended 21:35
(2009年8月5日水曜、文化村オーチャード・ホール=ウエスト・サイド・ストーリー)
ENT>MUSIC>LIVE>West Side Story
クラシック。
まさにクラシックと呼ぶにふさわしい出し物と言っていいだろう。1957年にニューヨーク・ブロードウェイで始まったミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』は、時を越え再演され、しかも、海を越え世界各地で演じられてきた。52年にもわたってこれほど支持されるということは、それだけでクラシックと呼べる。
オーケストラ・ピットにはフル・オーケストラ。そして観客層もまさに老若男女。ダンスをしていそうな若い男女から、昔からのミュージカル好きそうなロマンス・グレイの紳士・淑女まで。
ニューヨークから来たヴァージョンは2006年の来日以来とのこと。ちょうど、ショーが終わったところでキョードーの木下さんがいらしたので軽く立ち話をしたところ、「前回来日より、かなりヴァージョン・アップしてるようで、日に日にお客さんが増えてるんです。たぶん、リピーターの方が再度来てるんでしょう」とのこと。
今回来日したヴァージョンは2009年3月19日からブロードウェイでかかったアーサー・ロレンツ(オリジナルの台本作者)の意向を受けたジョーイ・マクニーリーの演出という点が前回と違っているらしい。
僕は前回を見ていないので比較などはできないが、それでも、このミュージカルが大変よく出来ている作品だというのは十分わかる。まずストーリーがシンプルでわかりやすい。そして、とにかく踊りがかっこいい。ニューヨーク・ウエスト・サイドのシャーク団とジェット団との戦いを、物語展開もダンスもテンポよく進む。
この『ウエスト・サイド・ストーリー』のオーディションは25歳以下限定だったという。それほどハードなダンスなのだ。しかも、僕が見た日(8月5日)は1日2ステージ。恐るべき体力。(主役のトニーとマリア役はダブル・キャスト)
マイケル・ジャクソンの「ビート・イット」のプロモーション・ビデオは、この「ウエスト・サイド・ストーリー」のアイデアを下敷きにしているのは有名だ。シャークスとジェッツのリーダーが、ステージ中央でナイフを片手にくるくる回るシーンなど名シーンで、生で見られて興奮する。しかも歌われる曲が、誰でも知っているような名曲ばかりというのだからこの作品の底力を感じる。
ただ僕は2階から見ていたのだが、両サイドの字幕の字が少し小さかったので、読みにくかった。もうちょっと大きくか、極太ゴシックにしてもらえるとありがたい。将来は劇場の入り口で特別のめがねをもらって、それをかけてみると、字幕がそのめがねを通してステージの下あたりに出たりするようになるのかなあ、などとふと思った。
■ 名古屋、東京公演は終了、西宮公演が2009年8月13日から16日。詳細は下記に
http://www.westsidestory.jp/
■ ウエスト・サイド・ストーリー 最新録音盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002AV4F8K/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ セットリスト・『ウエスト・サイド・ストーリー』2009.08.05
Act 1 ·
performance started 19:03
"Overture" (Instrumental) ·
"Prologue" (Instrumental) - Jets and Sharks ·
"Jet Song" - Riff, Action, Baby John, A-rab, Big Deal and Jets ·
"Something’s Coming" - Tony ·
"Dance At The Gym" (Instrumental) - Jets and Sharks ·
"Maria" - Tony ·
"Tonight" - Tony and Maria ·
"America" - Anita, Rosalia, Shark Girls, and Sharks ·
"Cool" - Riff and Jets ·
"One Hand, One Heart" - Tony and Maria ·
"Tonight (Quintet and Chorus)" - Anita, Tony, Maria, Jets and Sharks ·
"The Rumble" (Dance) - Jets and Sharks
performance ended 20:24
Act 2 ·
performance started 20:46
"I Feel Pretty" ("Me Siento Hermosa" in the 2009 revival) - Maria, Consuelo, Rosalia, Teresita, Francisca and Shark Girls.
"Somewhere" (Song and Dance) - Company and
"Dream Consuelo" (in the 2009 revival, "Kiddo", Tony, Maria, and Company)
"Gee, Officer Krupke" - Action, A-rab, Diesel, Baby John and the Jets
"A Boy Like That" ("Un Hombre Así" in the 2009 revival)
"I Have A Love" - Anita and Maria
"Taunting Scene" (Instrumental) - Anita and Jets
"Finale" - Tony
performance ended 21:31/
show ended 21:35
(2009年8月5日水曜、文化村オーチャード・ホール=ウエスト・サイド・ストーリー)
ENT>MUSIC>LIVE>West Side Story
◎マイケル追悼本~どれがお勧め?(パート4)
2009年8月9日 音楽◎【マイケル追悼本~どれがお勧め?(パート4)】
写真誌。
毎日一冊アマゾンから何かが届く…。(笑)いつ一段落するんだろう。今日届いたのは、写真誌ライフの特別号。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597371/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) アメリカの老舗写真誌「ライフ」の追悼版の日本版が出た。ほぼA4版約80ページの写真集。さすがにライフ誌だけのことはあり、かなり写真を選びこんだ感じがある。写真は今まで見た中で一番充実しているかもしれない。特にライフだけの独占写真は見ごたえがある。ネヴァーランド内を2度取材した際の写真、1973年ビヴァリーヒルズで撮影された今回初公開のマイケルの写真などは、他誌にはない。テキストは数箇所細かいミスがあるが、文の大勢には影響ない。別にマイケルについて詳しい人物が書いたものではない。たぶん、アンカー(取材された資料を基に最後に文章を書くプロ)がこれまでの資料にあたって一挙に書き上げたテキストだろう。写真誌だから、テキストはいつも写真のキャプション程度のものにしかならないのは仕方がない。だが、これで1050円は買いといえそう。
お勧め度=★★★★
お勧め度を5段階で評価。
★★★★★=お勧め。大変よい。
★★★★=買って損なし。お勧め。
★★★=まあまあ。値段による。
★★=う~~ん、微妙。
★=マイケルものを全部集める人だけ買えばよろしい。
++++
まだ英語の雑誌、書籍がいくつか未読で残っている。さすがに英語のものはすぐには判断ができないので、追々やっていきます。
ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
写真誌。
毎日一冊アマゾンから何かが届く…。(笑)いつ一段落するんだろう。今日届いたのは、写真誌ライフの特別号。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597371/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) アメリカの老舗写真誌「ライフ」の追悼版の日本版が出た。ほぼA4版約80ページの写真集。さすがにライフ誌だけのことはあり、かなり写真を選びこんだ感じがある。写真は今まで見た中で一番充実しているかもしれない。特にライフだけの独占写真は見ごたえがある。ネヴァーランド内を2度取材した際の写真、1973年ビヴァリーヒルズで撮影された今回初公開のマイケルの写真などは、他誌にはない。テキストは数箇所細かいミスがあるが、文の大勢には影響ない。別にマイケルについて詳しい人物が書いたものではない。たぶん、アンカー(取材された資料を基に最後に文章を書くプロ)がこれまでの資料にあたって一挙に書き上げたテキストだろう。写真誌だから、テキストはいつも写真のキャプション程度のものにしかならないのは仕方がない。だが、これで1050円は買いといえそう。
お勧め度=★★★★
お勧め度を5段階で評価。
★★★★★=お勧め。大変よい。
★★★★=買って損なし。お勧め。
★★★=まあまあ。値段による。
★★=う~~ん、微妙。
★=マイケルものを全部集める人だけ買えばよろしい。
++++
まだ英語の雑誌、書籍がいくつか未読で残っている。さすがに英語のものはすぐには判断ができないので、追々やっていきます。
ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
○ベイビーフェイスは、「ゴーン・トゥ・スーン」でマイケルに捧げる
2009年8月8日 音楽 コメント (2)(内容がでます。これからごらんになる方はご注意ください)
【ベイビーフェイスは、「ゴーン・トゥ・スーン」でマイケルに捧げる】
追悼。
ベイビーフェイスの9ヶ月ぶり、8回目の来日、6回目の来日公演。前回はアコースティック・セットだったが、今回はミュージシャン4人を従えたバンド仕様。
大人気メドレー(下記セットリストで7の部分)では、なんとベイビーフェイス本人がステージを降りて、客席の中に飛び込み、観客の女性に向けて熱唱した。ベイビーフェイス本人に目の前で「アイル・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」や「エンド・オブ・ザ・ロード」を熱唱されたら、一生ものだろう。
さて、もはやブラック系アーティスト恒例マイケル・ジャクソン・トリビュート。ベイビーフェイスは1997年の『アンプラグド』のアルバムで、1991年のマイケル・ジャクソンのアルバム『デンジャラス』収録の「ゴーン・トゥ・スーン」をレコーディングしている。
メドレーが終わってベイビーフェイスが語り始めた。「何年か前、僕は『アンプラグド』のアルバムを作り、ある曲を歌いました。そのときは、まさかこんなことになるとは思いませんでした。今日は、彼のためにこの曲を捧げて歌います。マイケル・ジャクソン。彼は本当に多くの人、多くのアーティストに感動を与えました。日本でものすごく人気があるのも知っています。彼も日本を愛していました。マイケルはいつも世界を癒していました。今夜のこの曲は、あなたのために」(大意)
そして歌われた「ゴーン・トゥ・スーン」。追悼式では、アッシャーが歌っていた。
ベイビーフェイスにとっても、マイケルは特別な存在だ。彼とマイケルはどちらも1958年生まれの同じ年。(ベイビーフェイスは4月10日生まれ、マイケルは8月29日生まれ) ベイビーフェイスはこう言う。「僕が生涯見た中で、もっとも思い出に残っているショウは11歳頃に見たジャクソン・ファイヴのショウだった。生まれて初めて見たショウだった。あれが僕にもっとも影響を与えたんだ。彼らのショウを見て、『僕もこれをやりたい。何か音楽をやりたい』と思ったわけだからね」(下記「ベイビーフェイスを育んだもの」より) マイケルを見て、音楽をやりたいと思ったベイビーフェイスだけに、マイケルへの思いは人一倍だ。
■ ベイビーフェイス 『アンプラグド』~「ゴーン・トゥ・スーン」が入ってます
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G963/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去ベイビーフェイス関連記事
November 05, 2008
Babyface Live: Economy Version: Babyface Talks A Lot
http://blog.soulsearchin.com/archives/002724.html
前回来日。
October 16, 2007
Babyface Sings Tons Of Hits At Billboard Live: Another Human Jukebox
http://blog.soulsearchin.com/archives/002081.html
前々回来日時ライヴ評。
ベイビーフェイスのインタヴュー記事(2001年8月)
「ベイビーフェイスを育んできたもの」
http://www.barks.jp/feature/?id=52256021
(ベイビーフェイスのルーツがよくわかるインタヴュー記事、お勧めです)
2004/11/11 (Thu)
Babyface; Just Another One Night Gig: You Owe Me One, ’Face
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200411/diary20041111.html
(2004年の一般ライヴの評)
September 16, 2005
Babyface Live: When Can I See You Again?
http://blog.soulsearchin.com/archives/000518.html
(前作発売時のプロモーション来日時におけるショーケース・ライヴ)
August 08, 2007
Babyface’s New Album Will Be Covers Of 70s Pop Songs
【ベイビーフェイスの新作は、70年代カヴァー曲集】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001939.html
■ メンバー
ケニー”ベイビーフェイス”エドモンズ / Kenny "Babyface" Edmonds(Vocals/ Guitar)
マイケル・リポル / Michael Ripoll(Guitar)
ブランドン・コールマン / Brandon Coleman(Keyboards)
リチャード・ペナ / Richard Pena(Drums)
ケヴィン・フィリップ・ワイアット / Kevyn Phillip Wyatt(Bass)
■セットリスト
Setlist : Babyface @ Billboard Live, Tokyo, August 07, 2009
show started 18:30
01. Intro
02. For The Cool In You
03. Every Time I Close My Eyes
04. Never Keeping Secrets
05. Fire And Rain
06. Wonderful Tonight
07. Medley: Two Ocasions
Don’t Be Cruel
Every Little Step
Rock Witcha
Tenderoni
Can We Talk
My, My, My
I’ll Make Love To You
End Of The Road
08. Gone Too Soon
09. Grown And Sexy
10. Change The World
Enc. When Can I See You
show ended 19:48
(2009年8月7日金曜、ビルボード・ライヴ東京、ベイビーフェイス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Babyface
【ベイビーフェイスは、「ゴーン・トゥ・スーン」でマイケルに捧げる】
追悼。
ベイビーフェイスの9ヶ月ぶり、8回目の来日、6回目の来日公演。前回はアコースティック・セットだったが、今回はミュージシャン4人を従えたバンド仕様。
大人気メドレー(下記セットリストで7の部分)では、なんとベイビーフェイス本人がステージを降りて、客席の中に飛び込み、観客の女性に向けて熱唱した。ベイビーフェイス本人に目の前で「アイル・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」や「エンド・オブ・ザ・ロード」を熱唱されたら、一生ものだろう。
さて、もはやブラック系アーティスト恒例マイケル・ジャクソン・トリビュート。ベイビーフェイスは1997年の『アンプラグド』のアルバムで、1991年のマイケル・ジャクソンのアルバム『デンジャラス』収録の「ゴーン・トゥ・スーン」をレコーディングしている。
メドレーが終わってベイビーフェイスが語り始めた。「何年か前、僕は『アンプラグド』のアルバムを作り、ある曲を歌いました。そのときは、まさかこんなことになるとは思いませんでした。今日は、彼のためにこの曲を捧げて歌います。マイケル・ジャクソン。彼は本当に多くの人、多くのアーティストに感動を与えました。日本でものすごく人気があるのも知っています。彼も日本を愛していました。マイケルはいつも世界を癒していました。今夜のこの曲は、あなたのために」(大意)
そして歌われた「ゴーン・トゥ・スーン」。追悼式では、アッシャーが歌っていた。
ベイビーフェイスにとっても、マイケルは特別な存在だ。彼とマイケルはどちらも1958年生まれの同じ年。(ベイビーフェイスは4月10日生まれ、マイケルは8月29日生まれ) ベイビーフェイスはこう言う。「僕が生涯見た中で、もっとも思い出に残っているショウは11歳頃に見たジャクソン・ファイヴのショウだった。生まれて初めて見たショウだった。あれが僕にもっとも影響を与えたんだ。彼らのショウを見て、『僕もこれをやりたい。何か音楽をやりたい』と思ったわけだからね」(下記「ベイビーフェイスを育んだもの」より) マイケルを見て、音楽をやりたいと思ったベイビーフェイスだけに、マイケルへの思いは人一倍だ。
■ ベイビーフェイス 『アンプラグド』~「ゴーン・トゥ・スーン」が入ってます
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G963/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去ベイビーフェイス関連記事
November 05, 2008
Babyface Live: Economy Version: Babyface Talks A Lot
http://blog.soulsearchin.com/archives/002724.html
前回来日。
October 16, 2007
Babyface Sings Tons Of Hits At Billboard Live: Another Human Jukebox
http://blog.soulsearchin.com/archives/002081.html
前々回来日時ライヴ評。
ベイビーフェイスのインタヴュー記事(2001年8月)
「ベイビーフェイスを育んできたもの」
http://www.barks.jp/feature/?id=52256021
(ベイビーフェイスのルーツがよくわかるインタヴュー記事、お勧めです)
2004/11/11 (Thu)
Babyface; Just Another One Night Gig: You Owe Me One, ’Face
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200411/diary20041111.html
(2004年の一般ライヴの評)
September 16, 2005
Babyface Live: When Can I See You Again?
http://blog.soulsearchin.com/archives/000518.html
(前作発売時のプロモーション来日時におけるショーケース・ライヴ)
August 08, 2007
Babyface’s New Album Will Be Covers Of 70s Pop Songs
【ベイビーフェイスの新作は、70年代カヴァー曲集】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001939.html
■ メンバー
ケニー”ベイビーフェイス”エドモンズ / Kenny "Babyface" Edmonds(Vocals/ Guitar)
マイケル・リポル / Michael Ripoll(Guitar)
ブランドン・コールマン / Brandon Coleman(Keyboards)
リチャード・ペナ / Richard Pena(Drums)
ケヴィン・フィリップ・ワイアット / Kevyn Phillip Wyatt(Bass)
■セットリスト
Setlist : Babyface @ Billboard Live, Tokyo, August 07, 2009
show started 18:30
01. Intro
02. For The Cool In You
03. Every Time I Close My Eyes
04. Never Keeping Secrets
05. Fire And Rain
06. Wonderful Tonight
07. Medley: Two Ocasions
Don’t Be Cruel
Every Little Step
Rock Witcha
Tenderoni
Can We Talk
My, My, My
I’ll Make Love To You
End Of The Road
08. Gone Too Soon
09. Grown And Sexy
10. Change The World
Enc. When Can I See You
show ended 19:48
(2009年8月7日金曜、ビルボード・ライヴ東京、ベイビーフェイス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Babyface
◆マイケル・ブック=どれがお勧め? (パート3)
2009年8月7日 音楽◆【マイケル・ブック=どれがお勧め? (パート3)】
続々。
3日連続になってしまったが、昨日、アマゾンからまた一冊届いたので早速ご紹介。あと発送通知が2件きたので、明日以降にも来るのだろう。
お勧め度を5段階で評価。★★★★★=お勧め。大変よい。
★★★★=買って損なし。お勧め。 ★★★=まあまあ。値段による。★★=う~~ん、微妙。 ★=マイケルものを全部集める人だけ買えばよろしい。
■ マイケル・ジャクソン ポップ・レジェンドに捧ぐ マイケル・ジャクソン・ビジュアル・ブック (ILM) 1680円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861908205/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評)A4で120ページ超。イギリスの出版社が出したものを緊急翻訳出版のようだ。原語のテキストがかなりやっつけで書いた感じで、正確さに欠ける。なにより時系列、事実関係がかなりいい加減で、あまりお勧めできない。それにともない、翻訳がおぼつかない。まさか機械翻訳ということはないだろうが、日本語が怪しいところがいくつか。校正も一度やったかくらいの感じか。写真集として見れば、まあまあか。それにしても、イギリスで出て、その翻訳本を一ヶ月以内に出すというそのスピードぶりに感銘を受ける。
お勧め度 ★★
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
続々。
3日連続になってしまったが、昨日、アマゾンからまた一冊届いたので早速ご紹介。あと発送通知が2件きたので、明日以降にも来るのだろう。
お勧め度を5段階で評価。★★★★★=お勧め。大変よい。
★★★★=買って損なし。お勧め。 ★★★=まあまあ。値段による。★★=う~~ん、微妙。 ★=マイケルものを全部集める人だけ買えばよろしい。
■ マイケル・ジャクソン ポップ・レジェンドに捧ぐ マイケル・ジャクソン・ビジュアル・ブック (ILM) 1680円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861908205/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評)A4で120ページ超。イギリスの出版社が出したものを緊急翻訳出版のようだ。原語のテキストがかなりやっつけで書いた感じで、正確さに欠ける。なにより時系列、事実関係がかなりいい加減で、あまりお勧めできない。それにともない、翻訳がおぼつかない。まさか機械翻訳ということはないだろうが、日本語が怪しいところがいくつか。校正も一度やったかくらいの感じか。写真集として見れば、まあまあか。それにしても、イギリスで出て、その翻訳本を一ヶ月以内に出すというそのスピードぶりに感銘を受ける。
お勧め度 ★★
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
■マイケル・ジャクソン関連本(パート2)(洋書の部)
2009年8月6日 音楽■【マイケル・ジャクソン関連本(パート2)(洋書の部)】
マイケル本。
マイケル関連本の続き。今回は洋書の部。しかし、「ズバリ評価」、やりだしたはいいが、キリがないことに気づいた…。
■ ピープル特別号 2016円。People Tribute Remembering Michael 1958-2009
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1603201319/soulsearchiho-22/ref=nosim/
まず、ピープル誌の特別版。2016円。写真集。写真にはほとんど珍しいものはない。若干1970年代のモータウン時代のものがある。ただ一点注目すべきは、82~83ページの見開きで紹介されている2003年10月撮影のマイケル・ジャクソンとそのファミリーの総勢100人近くがネヴァーランドに集まって撮影した写真。
お勧め度 ★★★
■Michael Jackson King Of Pop 1958-2009: A Tribute To One Of The World’s Greatest Entertainers (Daily Mirror) 1407円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0956237371/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) イギリス・デイリー・ミラー誌が編纂した写真集。特に珍しいものは何もない。
お勧め度 ★★
■ Michael Jackson Legend Hero Icon : A Tribute To The King Of Pop (by James Aldis) 2594円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0007339836/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) ハードカヴァーの立派な本。写真に珍しさはないのだが、編集がしっかりしているので、ハードカヴァーのせいもあるためか、なんか、もっててもいい感じ。テキストも、マイケルのコメントをけっこうたくさん使っている。
お勧め度 ★★★☆ ☆は★の半分
ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
マイケル本。
マイケル関連本の続き。今回は洋書の部。しかし、「ズバリ評価」、やりだしたはいいが、キリがないことに気づいた…。
■ ピープル特別号 2016円。People Tribute Remembering Michael 1958-2009
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1603201319/soulsearchiho-22/ref=nosim/
まず、ピープル誌の特別版。2016円。写真集。写真にはほとんど珍しいものはない。若干1970年代のモータウン時代のものがある。ただ一点注目すべきは、82~83ページの見開きで紹介されている2003年10月撮影のマイケル・ジャクソンとそのファミリーの総勢100人近くがネヴァーランドに集まって撮影した写真。
お勧め度 ★★★
■Michael Jackson King Of Pop 1958-2009: A Tribute To One Of The World’s Greatest Entertainers (Daily Mirror) 1407円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0956237371/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) イギリス・デイリー・ミラー誌が編纂した写真集。特に珍しいものは何もない。
お勧め度 ★★
■ Michael Jackson Legend Hero Icon : A Tribute To The King Of Pop (by James Aldis) 2594円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0007339836/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) ハードカヴァーの立派な本。写真に珍しさはないのだが、編集がしっかりしているので、ハードカヴァーのせいもあるためか、なんか、もっててもいい感じ。テキストも、マイケルのコメントをけっこうたくさん使っている。
お勧め度 ★★★☆ ☆は★の半分
ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
●マイケル・ジャクソン関連本~どれを読むべきか、ずばり評価
2009年8月5日 音楽●マイケル・ジャクソン関連本~どれを読むべきか、ずばり評価
【マイケル・ジャクソン関連本~大量にリリース】
関連本。
先日六本木のツタヤに行き、大量のマイケル関連本があり、目に付いたところを大人買いしてきた。まだ全部は読みきれていないが、さっとポイントをご紹介してみたい。なお、僕も9月末発売のワックスポエティックスでマイケル・ジャクソン特集記事をどーんと書きます。他では書かれないような、ワックスならではの視点で書き下ろしますのでご期待ください。
お勧め度を5段階で評価。★★★★★=お勧め。大変よい。
★★★★=買って損なし。お勧め。 ★★★=まあまあ。値段による。★★=う~~ん、微妙。 ★=マイケルものを全部集める人だけ買えばよろしい。
他に、洋書を何冊か買ったのですが、さすがに英語のものはまだ読めてません。さらにまだ購入してないものもあり、そのあたりも入手しだいご紹介します。
■ ローリング・ストーン増刊
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002IX66BE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) これは今回ご紹介した雑誌の中では一番読み応えがある。ローリング・ストーン誌は、1970年代からジャクソン・ファイヴ、マイケル・ジャクソンを、熱心にとは言わずとも、そこそこ追いかけてきた。過去記事、1971年4月29日号、1982年のジェリー・ハーシーの記事(これは当時も読んだがいい記事だった)の再掲載も嬉しい。また、書き下ろしのトーレ(アフリカン・アメリカンの作家、ライター)の記事、なんとデイヴィッド・リッツ(『マーヴィン・ゲイ物語』著者)の書き下ろし記事もある。これらはどれもいい視点で書かれており、素晴らしい。勉強になる。やはり音楽を知ったちゃんとしたライターが書いていると違う。
お勧め度★★★★★(★5つが満点)
■マイケル・ジャクソン伝説の軌跡
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584170983/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) ほぼ25センチ四方という大型ソフトカヴァーの写真集。日米同時発売とのことで、マイケル・ヒートリーという人物が原稿を書いている。なかなか内容があり、特に古い写真(モータウン時代のもの)などには珍しいものがある。原稿はデビュー前からレコードを中心にマイケルの歩みが書かれており、筆致もネガティヴなところはない。これを1週間で書いたとしたら、基本的に書くことが頭の中に整理されて入っていたということになる。(一箇所間違い発見。144ページ=1983年3月25日に放映された『モータウン25』は、この日にライヴ収録が行われ、放映は5月16日) たぶん前から準備していたものに、最後の部分を大急ぎで付けてリリースしたのだろう。
お勧め度★★★(★5つが満点)(写真を求める人には★★★★)
■マイケル・ジャクソン・メモリアル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002FALCBE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評)写真多数、写真集という感じ。原稿の内容は普通。
お勧め度=★★
■マイケル・ジャクソン裁判 あなたは彼を裁けますか(書籍)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860203208/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) これは死去以前に発売されたもの。何度か本ブログでも紹介しているが、「無罪への全真実」というドキュメンタリー。マイケルについて書くメディアの人全員にはまずこれを読んでもらいたい。いかにしてマイケルが陥れられていったか克明に明らかにする。
お勧め度=★★★★ (マイケルの裁判について詳しく知りたければ、マスト)
■ 緊急報道写真集
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062157209/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) ハードカヴァーの立派な作り。全ページカラー。これも写真集。講談社編集ということで、講談社のフライデイのページが4ページにわたり掲載。読むところはほとんどない。しかしこれが一週間でできるというスピードに驚く。週刊誌を出している出版社ならではの早業だ。
お勧め度=★★
■ ニューズウィーク
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002FX755I/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評)ニューズウィーク誌2009年7月22日号。写真多数。記事もタイトルはいいが、中身に白人ライターが書いたと思われる偏見があるものが含まれる。特にトップ記事となったニューズウィーク記者のロレーン・アリの記事はこれまでのアメリカメディアのマイケルに態度となんら変わらない。ニューズウィーク1983年1月10日付け記事の再掲載は歴史の記録としておもしろい。ただ値段が450円なら買いか…。(笑)
お勧め度=★★(★~オマケ) (安いので、ま、いいかという感じ)
+++++
(別枠)
■ マイケル・ジャクソン観察日誌 (書籍)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093860130/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) これは現在絶版。1958年のマイケル誕生から、1996年までのマイケルの活動を日付ごとに事実だけを紹介している日誌。マイケル・ファンからはおかげさまで絶大な信頼を得ています。絶版ゆえにヤフー・オークションなどでの入手のみ。中古書店などでお探しください。
お勧め度=★★★★
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
【マイケル・ジャクソン関連本~大量にリリース】
関連本。
先日六本木のツタヤに行き、大量のマイケル関連本があり、目に付いたところを大人買いしてきた。まだ全部は読みきれていないが、さっとポイントをご紹介してみたい。なお、僕も9月末発売のワックスポエティックスでマイケル・ジャクソン特集記事をどーんと書きます。他では書かれないような、ワックスならではの視点で書き下ろしますのでご期待ください。
お勧め度を5段階で評価。★★★★★=お勧め。大変よい。
★★★★=買って損なし。お勧め。 ★★★=まあまあ。値段による。★★=う~~ん、微妙。 ★=マイケルものを全部集める人だけ買えばよろしい。
他に、洋書を何冊か買ったのですが、さすがに英語のものはまだ読めてません。さらにまだ購入してないものもあり、そのあたりも入手しだいご紹介します。
■ ローリング・ストーン増刊
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002IX66BE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) これは今回ご紹介した雑誌の中では一番読み応えがある。ローリング・ストーン誌は、1970年代からジャクソン・ファイヴ、マイケル・ジャクソンを、熱心にとは言わずとも、そこそこ追いかけてきた。過去記事、1971年4月29日号、1982年のジェリー・ハーシーの記事(これは当時も読んだがいい記事だった)の再掲載も嬉しい。また、書き下ろしのトーレ(アフリカン・アメリカンの作家、ライター)の記事、なんとデイヴィッド・リッツ(『マーヴィン・ゲイ物語』著者)の書き下ろし記事もある。これらはどれもいい視点で書かれており、素晴らしい。勉強になる。やはり音楽を知ったちゃんとしたライターが書いていると違う。
お勧め度★★★★★(★5つが満点)
■マイケル・ジャクソン伝説の軌跡
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584170983/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) ほぼ25センチ四方という大型ソフトカヴァーの写真集。日米同時発売とのことで、マイケル・ヒートリーという人物が原稿を書いている。なかなか内容があり、特に古い写真(モータウン時代のもの)などには珍しいものがある。原稿はデビュー前からレコードを中心にマイケルの歩みが書かれており、筆致もネガティヴなところはない。これを1週間で書いたとしたら、基本的に書くことが頭の中に整理されて入っていたということになる。(一箇所間違い発見。144ページ=1983年3月25日に放映された『モータウン25』は、この日にライヴ収録が行われ、放映は5月16日) たぶん前から準備していたものに、最後の部分を大急ぎで付けてリリースしたのだろう。
お勧め度★★★(★5つが満点)(写真を求める人には★★★★)
■マイケル・ジャクソン・メモリアル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002FALCBE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評)写真多数、写真集という感じ。原稿の内容は普通。
お勧め度=★★
■マイケル・ジャクソン裁判 あなたは彼を裁けますか(書籍)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860203208/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) これは死去以前に発売されたもの。何度か本ブログでも紹介しているが、「無罪への全真実」というドキュメンタリー。マイケルについて書くメディアの人全員にはまずこれを読んでもらいたい。いかにしてマイケルが陥れられていったか克明に明らかにする。
お勧め度=★★★★ (マイケルの裁判について詳しく知りたければ、マスト)
■ 緊急報道写真集
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062157209/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) ハードカヴァーの立派な作り。全ページカラー。これも写真集。講談社編集ということで、講談社のフライデイのページが4ページにわたり掲載。読むところはほとんどない。しかしこれが一週間でできるというスピードに驚く。週刊誌を出している出版社ならではの早業だ。
お勧め度=★★
■ ニューズウィーク
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002FX755I/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評)ニューズウィーク誌2009年7月22日号。写真多数。記事もタイトルはいいが、中身に白人ライターが書いたと思われる偏見があるものが含まれる。特にトップ記事となったニューズウィーク記者のロレーン・アリの記事はこれまでのアメリカメディアのマイケルに態度となんら変わらない。ニューズウィーク1983年1月10日付け記事の再掲載は歴史の記録としておもしろい。ただ値段が450円なら買いか…。(笑)
お勧め度=★★(★~オマケ) (安いので、ま、いいかという感じ)
+++++
(別枠)
■ マイケル・ジャクソン観察日誌 (書籍)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093860130/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(一言評) これは現在絶版。1958年のマイケル誕生から、1996年までのマイケルの活動を日付ごとに事実だけを紹介している日誌。マイケル・ファンからはおかげさまで絶大な信頼を得ています。絶版ゆえにヤフー・オークションなどでの入手のみ。中古書店などでお探しください。
お勧め度=★★★★
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
⊿デリック・ヒューズ語る~彼はいかにしてロバータ・フラックのバックコーラスの仕事を手に入れたか
一番前。
ロバータ・フラックのバック・コーラスとして初来日したデリック・ヒューズ。彼と立ち話をする機会があった。
ライヴでは、ロバータの相手をして「トゥナイト・セレブレイト・マイ・ラヴ・フォー・ユー」や、「ホエア・イズ・ザ・ラヴ」などを歌う。いわば、ダニー・ハザウェイやピーボ・ブライソンの役だ。
デリックがロバータのバンドに入ったのは2008年11月のこと。1961年カリフォルニア・オークランド生まれ。兄タイロン、妹デイドレ・ディーディー。父はなんと1968年に「Send My Baby Back」(Wee 1006/Wand 1182)というヒットを放ったフレディー・ヒューズだという。(なお、いろいろ調べてみると、シカゴのヴィージェーからシングルを出しているフレッド・ヒューズとは同名別人らしい。ただし要確認) 地元で活動を続けていたが、元々はゴスペルを歌っていた。ライヴでも見せたその強力なヴォーカルは圧巻だ。ロバータ・バンドではキーボードのシェルトンもものすごい歌を聴かせるが、デリックもまたすごい。
「オークランドでロバータのライヴがあってね。チケットを買って、ライヴを一番前の席で見ていたんだ。こんな(ダニー風の)帽子を被ってね。そこで、ロバータが歌う曲に、何曲も目の前で声を出してコーラスを歌ったんだ。そうこうするうちに、ロバータが僕をちらちら見るようになってね。彼女も僕のコーラスが気になったんだろう。僕はロバータの大ファンだったから、彼女が歌う曲は全部知ってたんだよ。それでそのコーラス・ハーモニーもわかっていた。ライヴが終わって、僕のマネージャーのおかげで楽屋に入って会うことができた」
「彼女に会って、最初、『あのー、僕の誕生日、2月10日なんですよ!』っていうと、『なんですって~~』と驚いた。ロバータと同じなんだ。『付け加えると、僕の妻は10月1日生まれなんです』(ダニーの誕生日) またまた彼女が驚いた。それで連絡先を交換して、ロバータがオーディションをしてくれた。それで受かって、コーラスの仕事を手にすることができたんだよ」
デリックはまさにロバータと同じ誕生日、妻がダニーと同じ誕生日ということで、ロバータのコーラスに入るのが運命だったのだろう。デリックの分析は「ロバータは、ダニー・タイプのシンガーが大好きなんだと思う。もちろん(前任者の)トニー・テリーも素晴らしい、ワンダフルだ。でも僕のことも気に入ってくれた。今は他にどんな仕事があっても、ロバータから呼ばれたら必ず飛んで行くよ。僕の『ファースト・プライオリティー(の仕事)』なんだ」という。
それ以来、オーストラリアのオーケストラとのツアーや全米ツアーなどに帯同している。
「ロバータのライヴはセットリストがないでしょう? ちゃんとついていける?」と尋ねると、「ああ、なんとかね(笑)」と答える。「最初はこれくらい(と両手を広げて)ブック(楽譜のブック)をもらって、全部覚えた。何曲くらいあるのかなあ。数えたことはない。僕はコーラス、デュオの相手で、ロバータがひとりで弾き語りで歌うときは、歌わないから大丈夫だね」
デリックはもちろんダニーの歌も研究している。実際、ダニーの「I’ll Love You More Than You’ll Ever Know」を見事にカヴァーしている。その様子がユーチューブYoutubeにある。これだ↓
http://www.youtube.com/watch?v=wWxYEUp9Fuw&feature=player_embedded
デリックは、プリンスのもとにもいたことがある、と言った。『エマンシペーション』の頃だという。レコードにはクレジットがないようなのだが、他にオークランドのタワー・オブ・パワーでもゲスト的に歌っている。「ソウル・ウィズ・キャピトルS」でリードを取っているそうだ。ただ、タワーでは来日はしていない。サンフランシスコでは売れっ子のシンガーだ。
地元のゴスペル・クワイアーなどにも参加、1983年ごろには一度、モータウンと契約したという。そのほかに、ノーマン・コナーズ、マイケル・ボルトンなどのコーラスもやってきた。自身のバンドでも歌っている。
しかし、彼のアイドルはダニー・ハザウェイ。そして、あこがれのダニーのパートナー、ロバータ・ライヴの一番前でずっと歌って仕事を取るなんて、すごい話しだ。
ENT>ARTIST>Hughes, Derick
一番前。
ロバータ・フラックのバック・コーラスとして初来日したデリック・ヒューズ。彼と立ち話をする機会があった。
ライヴでは、ロバータの相手をして「トゥナイト・セレブレイト・マイ・ラヴ・フォー・ユー」や、「ホエア・イズ・ザ・ラヴ」などを歌う。いわば、ダニー・ハザウェイやピーボ・ブライソンの役だ。
デリックがロバータのバンドに入ったのは2008年11月のこと。1961年カリフォルニア・オークランド生まれ。兄タイロン、妹デイドレ・ディーディー。父はなんと1968年に「Send My Baby Back」(Wee 1006/Wand 1182)というヒットを放ったフレディー・ヒューズだという。(なお、いろいろ調べてみると、シカゴのヴィージェーからシングルを出しているフレッド・ヒューズとは同名別人らしい。ただし要確認) 地元で活動を続けていたが、元々はゴスペルを歌っていた。ライヴでも見せたその強力なヴォーカルは圧巻だ。ロバータ・バンドではキーボードのシェルトンもものすごい歌を聴かせるが、デリックもまたすごい。
「オークランドでロバータのライヴがあってね。チケットを買って、ライヴを一番前の席で見ていたんだ。こんな(ダニー風の)帽子を被ってね。そこで、ロバータが歌う曲に、何曲も目の前で声を出してコーラスを歌ったんだ。そうこうするうちに、ロバータが僕をちらちら見るようになってね。彼女も僕のコーラスが気になったんだろう。僕はロバータの大ファンだったから、彼女が歌う曲は全部知ってたんだよ。それでそのコーラス・ハーモニーもわかっていた。ライヴが終わって、僕のマネージャーのおかげで楽屋に入って会うことができた」
「彼女に会って、最初、『あのー、僕の誕生日、2月10日なんですよ!』っていうと、『なんですって~~』と驚いた。ロバータと同じなんだ。『付け加えると、僕の妻は10月1日生まれなんです』(ダニーの誕生日) またまた彼女が驚いた。それで連絡先を交換して、ロバータがオーディションをしてくれた。それで受かって、コーラスの仕事を手にすることができたんだよ」
デリックはまさにロバータと同じ誕生日、妻がダニーと同じ誕生日ということで、ロバータのコーラスに入るのが運命だったのだろう。デリックの分析は「ロバータは、ダニー・タイプのシンガーが大好きなんだと思う。もちろん(前任者の)トニー・テリーも素晴らしい、ワンダフルだ。でも僕のことも気に入ってくれた。今は他にどんな仕事があっても、ロバータから呼ばれたら必ず飛んで行くよ。僕の『ファースト・プライオリティー(の仕事)』なんだ」という。
それ以来、オーストラリアのオーケストラとのツアーや全米ツアーなどに帯同している。
「ロバータのライヴはセットリストがないでしょう? ちゃんとついていける?」と尋ねると、「ああ、なんとかね(笑)」と答える。「最初はこれくらい(と両手を広げて)ブック(楽譜のブック)をもらって、全部覚えた。何曲くらいあるのかなあ。数えたことはない。僕はコーラス、デュオの相手で、ロバータがひとりで弾き語りで歌うときは、歌わないから大丈夫だね」
デリックはもちろんダニーの歌も研究している。実際、ダニーの「I’ll Love You More Than You’ll Ever Know」を見事にカヴァーしている。その様子がユーチューブYoutubeにある。これだ↓
http://www.youtube.com/watch?v=wWxYEUp9Fuw&feature=player_embedded
デリックは、プリンスのもとにもいたことがある、と言った。『エマンシペーション』の頃だという。レコードにはクレジットがないようなのだが、他にオークランドのタワー・オブ・パワーでもゲスト的に歌っている。「ソウル・ウィズ・キャピトルS」でリードを取っているそうだ。ただ、タワーでは来日はしていない。サンフランシスコでは売れっ子のシンガーだ。
地元のゴスペル・クワイアーなどにも参加、1983年ごろには一度、モータウンと契約したという。そのほかに、ノーマン・コナーズ、マイケル・ボルトンなどのコーラスもやってきた。自身のバンドでも歌っている。
しかし、彼のアイドルはダニー・ハザウェイ。そして、あこがれのダニーのパートナー、ロバータ・ライヴの一番前でずっと歌って仕事を取るなんて、すごい話しだ。
ENT>ARTIST>Hughes, Derick
△マリーナ・ショウとドリーム・チームによるドリーミーな夜
2009年8月3日 音楽(ライヴの内容がでます。これからごらんになる方はご注意ください)
△マリーナ・ショウとドリーム・チームによるドリーミーな夜~1974年産ワインを2009年に開栓
熟成。
しかし、こんなことができるんだ。35年前にレコーディングされ、今では名盤の誉れ高いアルバムの作品を、ほぼそのメンバーによってライヴで再現する。みんな長生きをすればいいことがある。
1974年12月に録音されたマリーナ・ショウのアルバム『フー・イズ・ディス・ビッチ、エニウェイ?』を、再現するライヴ。アルバムに参加したギターのデイヴィッド・T・ウォーカー、ドラムスのハーヴィー・メイソン、ベースのチャック・レイニー、ピアノのラリー・ナッシュがマリーナのバックを支えて、この通称『ビッチ』アルバムをほぼ全曲、目の前でやった。レコードではセカンド・ギターにラリー・カールトンだが、もし彼も来れば完璧だ。
この日はビルボードも、まさにこの『ビッチ』を聴き込んだと思われるファンが詰め掛け、超満員。年齢層が高く、観客の音楽熱中度も高い。
暗転してドリーム・チームがステージに上がるとそれに続いて、杖をついたマリーナがステージへの段を少しよろよろしながら上がる。しかし、中央に進みマイクを握り、一声発っするや、そんなよろよろが嘘のようにしゃきっとする。ミュージシャンにしろ、シンガーにしろ、この年代の人たちは、ステージに上がるまではよろよろしてても、その楽器やマイクの前に来た瞬間、神のエネルギーでも補充されるのか、ぴーんとするからすごい。
『ビッチ』からのアルバムを全曲歌うが、レコードよりソロ・パートがふんだんにプレイされる。たとえば「ローズ・マリー」などではデイヴィッド・Tのソロが披露されるが、彼はそのとき立ち上がってプレイする。「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」のソロでもそうだ。それにしても、デイヴィッド・Tを始めミュージシャンたちは、よくシンガー(マリーナ)の歌を聴いている。まさに完璧な歌伴(歌の伴奏)だ。
マリーナが曲間でしゃべるとき、ラリー・ナッシュがぽろぽろと、BGMを弾くのもいい雰囲気だ。「ストリート・ウォーキング・ウーマン」でのイントロの男女の会話は、ここではマリーナとドラムスのハーヴィー・メイソンがやった。これもなかなか雰囲気をだしたナレーション。
「ユー・トート・ミー・ハウ・トゥ・スピーク・イン・ラヴ」を歌うとき、思い切って「いとしのエリー」とマッシュアップしてもおもしろかったかもしれない。日本なら受ける。
セットが終わった後の拍手が細かく、熱く、そして長い。まさにこれぞスタンディング・オヴェーションだ。こうなったら、曲順までアルバムそっくりそのままやるセットがあってもいいかもしれない。これは、彼らドリーム・チームのミュージシャンを揃えたビルボードの企画の勝利だ。
マリーナは1942年9月22日生まれの66歳、デイヴィッド・T・ウォーカー、1941年6月25日生まれの68歳。ハーヴィー・メイソン、1947年2月22日生まれの62歳、チャック・レイニー、1940年6月17日生まれの69歳、(ラリー・ナッシュだけ誕生日不明)、みんな35年前は30歳代だった。
デイヴィッド、ハーヴィー、チャック、ラリー、彼らとマリーナの間に横たわる35年。それはワインを十分に熟成させる期間だった。1974年カリフォルニア産マリーナ・ワインのボトルを2009年に開けて、今夜たっぷりと味わった。
サイン会には、デイヴィッド、チャック、マリーナも登場。長蛇の列が連なっていた。みな、その手には『ビッチ』のアルバムが。
(ライヴは今日2009年8月2日最終。)
■ 『フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ』マリーナ・ショウ名盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GKCY/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■マリーナ・ショウ過去記事
2003/12/08 (Mon)
Marlena Shaw: Storyteller Tells Her Own Story
ストーリーテラー。
http://soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031208.html
ちょっとしたインタヴュー記事。
2003/12/05 (Fri)
Marlena Shaw: What A Wonderful Her World
自由自在。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031205.html
ライヴ評。
■ メンバー
マリーナ・ショウ
featuring チャック・レイニー / デイヴィッド・ T ・ウォーカー
ハーヴィー・メイソン / ラリー・ナッシュ
Marlena Shaw
featuring Chuck Rainey(Bass) / David T. Walker(Guitar) / Harvey Mason(Drums) / Larry Nash (Keyboards)
■セットリスト
Setlist: Marlena Shaw @ Billboard Live Tokyo, August 2, 2009
show started 21:07
01. You Been Away Too Long
02. Street Walking Woman
03. Davy
04. Rose Marie (Mon Cherie)
05. Feel Like Makin’ Love
06. You
07. You Taught Me How To Speak In Love
08. Let It Shine
Enc. Loving You Was Like A Party
show ended 22:23
(2009年8月2日日曜、ビルボード・ライヴ東京=マリーナ・ショウ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Shaw, Marlena
△マリーナ・ショウとドリーム・チームによるドリーミーな夜~1974年産ワインを2009年に開栓
熟成。
しかし、こんなことができるんだ。35年前にレコーディングされ、今では名盤の誉れ高いアルバムの作品を、ほぼそのメンバーによってライヴで再現する。みんな長生きをすればいいことがある。
1974年12月に録音されたマリーナ・ショウのアルバム『フー・イズ・ディス・ビッチ、エニウェイ?』を、再現するライヴ。アルバムに参加したギターのデイヴィッド・T・ウォーカー、ドラムスのハーヴィー・メイソン、ベースのチャック・レイニー、ピアノのラリー・ナッシュがマリーナのバックを支えて、この通称『ビッチ』アルバムをほぼ全曲、目の前でやった。レコードではセカンド・ギターにラリー・カールトンだが、もし彼も来れば完璧だ。
この日はビルボードも、まさにこの『ビッチ』を聴き込んだと思われるファンが詰め掛け、超満員。年齢層が高く、観客の音楽熱中度も高い。
暗転してドリーム・チームがステージに上がるとそれに続いて、杖をついたマリーナがステージへの段を少しよろよろしながら上がる。しかし、中央に進みマイクを握り、一声発っするや、そんなよろよろが嘘のようにしゃきっとする。ミュージシャンにしろ、シンガーにしろ、この年代の人たちは、ステージに上がるまではよろよろしてても、その楽器やマイクの前に来た瞬間、神のエネルギーでも補充されるのか、ぴーんとするからすごい。
『ビッチ』からのアルバムを全曲歌うが、レコードよりソロ・パートがふんだんにプレイされる。たとえば「ローズ・マリー」などではデイヴィッド・Tのソロが披露されるが、彼はそのとき立ち上がってプレイする。「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」のソロでもそうだ。それにしても、デイヴィッド・Tを始めミュージシャンたちは、よくシンガー(マリーナ)の歌を聴いている。まさに完璧な歌伴(歌の伴奏)だ。
マリーナが曲間でしゃべるとき、ラリー・ナッシュがぽろぽろと、BGMを弾くのもいい雰囲気だ。「ストリート・ウォーキング・ウーマン」でのイントロの男女の会話は、ここではマリーナとドラムスのハーヴィー・メイソンがやった。これもなかなか雰囲気をだしたナレーション。
「ユー・トート・ミー・ハウ・トゥ・スピーク・イン・ラヴ」を歌うとき、思い切って「いとしのエリー」とマッシュアップしてもおもしろかったかもしれない。日本なら受ける。
セットが終わった後の拍手が細かく、熱く、そして長い。まさにこれぞスタンディング・オヴェーションだ。こうなったら、曲順までアルバムそっくりそのままやるセットがあってもいいかもしれない。これは、彼らドリーム・チームのミュージシャンを揃えたビルボードの企画の勝利だ。
マリーナは1942年9月22日生まれの66歳、デイヴィッド・T・ウォーカー、1941年6月25日生まれの68歳。ハーヴィー・メイソン、1947年2月22日生まれの62歳、チャック・レイニー、1940年6月17日生まれの69歳、(ラリー・ナッシュだけ誕生日不明)、みんな35年前は30歳代だった。
デイヴィッド、ハーヴィー、チャック、ラリー、彼らとマリーナの間に横たわる35年。それはワインを十分に熟成させる期間だった。1974年カリフォルニア産マリーナ・ワインのボトルを2009年に開けて、今夜たっぷりと味わった。
サイン会には、デイヴィッド、チャック、マリーナも登場。長蛇の列が連なっていた。みな、その手には『ビッチ』のアルバムが。
(ライヴは今日2009年8月2日最終。)
■ 『フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ』マリーナ・ショウ名盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GKCY/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■マリーナ・ショウ過去記事
2003/12/08 (Mon)
Marlena Shaw: Storyteller Tells Her Own Story
ストーリーテラー。
http://soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031208.html
ちょっとしたインタヴュー記事。
2003/12/05 (Fri)
Marlena Shaw: What A Wonderful Her World
自由自在。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031205.html
ライヴ評。
■ メンバー
マリーナ・ショウ
featuring チャック・レイニー / デイヴィッド・ T ・ウォーカー
ハーヴィー・メイソン / ラリー・ナッシュ
Marlena Shaw
featuring Chuck Rainey(Bass) / David T. Walker(Guitar) / Harvey Mason(Drums) / Larry Nash (Keyboards)
■セットリスト
Setlist: Marlena Shaw @ Billboard Live Tokyo, August 2, 2009
show started 21:07
01. You Been Away Too Long
02. Street Walking Woman
03. Davy
04. Rose Marie (Mon Cherie)
05. Feel Like Makin’ Love
06. You
07. You Taught Me How To Speak In Love
08. Let It Shine
Enc. Loving You Was Like A Party
show ended 22:23
(2009年8月2日日曜、ビルボード・ライヴ東京=マリーナ・ショウ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Shaw, Marlena
☆日比谷シティー~ダンス・クラシック2009
2009年8月2日 音楽☆日比谷シティー~ダンス・クラシック2009
【日比谷シティー~ダンス・クラシック・イヴェント】
入場無料。
日比谷の日比谷シティー(屋外)で来る2009年8月12日(水)に、ダンス・クラシックのイヴェントが行われる。お盆の時期で、毎年行われているもの。タイトルは、「ダンス・クラシックス2009」で、登場DJは、川畑、イナバ、アトム、マサコ、月忠藤本など。また、ミニ・ライヴでジェームス・ブラウンのパフォーマンスをコピーしているセルジオ・ムトウが登場する。
http://www.hibiyacity.com/index.html
会場は、日比谷シティーの370坪の屋外コートになり、入場は無料。時間は夕方5時から夜10時まで。ドリンク、フードなども250円から。
アフターパーティーは、六本木ナヴァーナ、青山モーメンツで行われる。
またいくつかのブースで物販が行われるが、江守藹氏の著作『黒く踊れ』や、『マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル』、ニック岡井のDVDなども販売される。
■ 日比谷シティー ダンス・クラシックス2009
日時 2009年8月12日(水)17時~22時
会場 日比谷シティー 千代田区内幸町2-2-3
問い合わせ先 三菱地所ビルマネジメント内サマービアガーデン事務局
080-2126-9407
入場料 無料
出演 セルジオ・ムトウ
DJ 川畑、イナバ、アトム、マサコ、月忠藤本
悪天候の場合、ナヴァーナでの開催になります。その際、「日比谷シティーから来た」でエントランス・フィー(入場料)が1000円になります。
【日比谷シティー~ダンス・クラシック・イヴェント】
入場無料。
日比谷の日比谷シティー(屋外)で来る2009年8月12日(水)に、ダンス・クラシックのイヴェントが行われる。お盆の時期で、毎年行われているもの。タイトルは、「ダンス・クラシックス2009」で、登場DJは、川畑、イナバ、アトム、マサコ、月忠藤本など。また、ミニ・ライヴでジェームス・ブラウンのパフォーマンスをコピーしているセルジオ・ムトウが登場する。
http://www.hibiyacity.com/index.html
会場は、日比谷シティーの370坪の屋外コートになり、入場は無料。時間は夕方5時から夜10時まで。ドリンク、フードなども250円から。
アフターパーティーは、六本木ナヴァーナ、青山モーメンツで行われる。
またいくつかのブースで物販が行われるが、江守藹氏の著作『黒く踊れ』や、『マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル』、ニック岡井のDVDなども販売される。
■ 日比谷シティー ダンス・クラシックス2009
日時 2009年8月12日(水)17時~22時
会場 日比谷シティー 千代田区内幸町2-2-3
問い合わせ先 三菱地所ビルマネジメント内サマービアガーデン事務局
080-2126-9407
入場料 無料
出演 セルジオ・ムトウ
DJ 川畑、イナバ、アトム、マサコ、月忠藤本
悪天候の場合、ナヴァーナでの開催になります。その際、「日比谷シティーから来た」でエントランス・フィー(入場料)が1000円になります。
◎コン・ファンク・シャンもマイケル・ジャクソンへ捧げる
2009年8月1日 音楽◎コン・ファンク・シャンもマイケル・ジャクソンへ捧げる
【コン・ファンク・シャンのマイケル・トリビュート】
黙祷(もくとう)。
ライヴを見るたびに書いているが、この日もコン・ファンク・シャンがショーの途中でマイケル・ジャクソン・トリビュートを行った。それにしても、ここ一ヶ月のブラック・アーティストたちのマイケルへの思いの熱さを、行くライヴごとに強く感じる。過去30年、ライヴに通い続けているが、これほど、ひとりのアーティストの逝去にともなったトリビュートをあらゆるアーティストが自発的にやっていることを見たことがない。本当に、それほどマイケル・ジャクソンというのはミュージシャンたちの間でも偉大な存在だったということをこうしたライヴを見るごとに強く強く感じていく。
リーダー格フェルトン・パイレートに尋ねると、「今日でこれをやり始めて4回目だ。誰からと言うことではなく、(マイケルのために)僕たちは何かをやらなければならないと思っていた。(We gotta do something)」と答えた。「ドント・ストップ」で盛り上げ、「ビート・イット」のイントロでは4人が少し斜めに倒れる感じのパフォーマンス、さらに、「ウォーキン・デイ・アンド・ナイト」でファンクを炸裂。そして、それが終わった後で、「黙祷を」といってしばしマイケルへ黙祷。黙祷まではさすがに初めてだった。しかし、黙祷が終わった瞬間、次に「ビリー・ジーン」でもやるかと思った。
フェルトンに「マイケルに会ったことがある?」と訊くと、「一度だけあるよ。5秒だけしゃべった(笑) セイ・ハローをして、マイケルがnice to meet you(マイケル風の声で)って言って、すぐに行ってしまった」と言う。
さて、オークランド最高のファンク・パーティー・バンド、コン・ファンク・シャンの約1年4ヶ月ぶりの来日公演。ホーン・セクションがホーンを吹き鳴らしながら、客席を通ってステージに上がっていく。もうここからパーティーの始まりだ。ハイエナジーなドラムス、バリバリのベース、キーボードにギター、パーカッション、そして、トランペット、サックス、トロンボーン、という強力な布陣。しかも、この日は観客も満員。まもなく、客席の、なぜか左半分が総立ちになる。最後は、右半分も総立ちになるが、のりのりで熱い。
途中のファンク・メドレーなども、楽しい。1曲目から派手で粋な振り付けを施したパフォーマンス。よく歌い、よく踊り、よく演奏する徹底したエンタテインメントにする。リード・ヴォーカルでもあり、ギターも弾くマイケル・クーパーは、随分と流暢に日本語を操る。
それにしても、見せるライヴは楽しい。とにかくよく動く。
■ コットンのサイトでライヴの一部が見られます
http://www.cottonclubjapan.co.jp/player/090731/
■ 過去関連記事
March 25, 2008
Con Funk Shun Live At Cotton Club
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_25.html
前回ライヴ評。
January 11, 2007
Con Funk Shun Live:Band Is So Tight
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_11.html
前々回ライヴ評。
January 14, 2007
Con Funk Shun: California 1 Is Number 1
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_14.html
「カリフォルニア1」は、国道1号線。
January 19, 2007
Con Funk Shun: Came To Japan 8 Times
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_19.html
コン・ファンク・シャン来日履歴研究。
■コン・ファンク・シャン 「最初に買うなら、とりあえずベスト」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000677LB/soulsearchiho-22/ref=nosim/
『シークレッツ』(ライヴでも盛り上がりの「Ffun」「Confunkshunize Ya」収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0019N1Q0U/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
コン・ファンク・シャン
Michael Cooper(vo,g), Felton Pilate(vo,tb), Karl Fuller(tp,vo), Ronald Moton(sax,vo), Kurt Clayton(key,vo), Eric Young(b,vo), Brian Collier(ds), Dale Chung(per)
■ セットリスト コン・ファンク・シャン
Setlist: Con Funk Shun @ Cotton Club, July 31,2009
show started 21:35
01. Intro
02. Ffun (Intro)
03. Candy
04. Love Shine
05. Shake & Dance With Me
06. (Let Me Put) Love On Your Mind
07. Percussion solo - Drum solo - Got To Be Enough
08. Confunkshunize Ya
09. Baby I’m Hooked
10. Ms. Got-The-Body
11. Michael Jackson Medley: Don’t Stop Till You Get Enough - Beat It (Intro) - Working Day & Night
12. Chase Me
13. Con Funk Shun
14. California 1
15. Love’s Train
16. Too Tight --(Old school funk medley) Dazz - Papa Was A Rolling Stone - Give It To Me Baby - For The Love Of Money - And The Beat Goes On - Boogie Oogie Oogie - Sun Goddess - Bad Boy -- Too Tight
17. Having A Party (Michael Cooper acapella)
18. Ffun (Full size)
Encore. To Prove My Love (Michael Cooper)
show ended 22:58
(2009年7月31日金曜、丸の内コットン・クラブ=コン・ファンク・シャン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Con Funk Shun
【コン・ファンク・シャンのマイケル・トリビュート】
黙祷(もくとう)。
ライヴを見るたびに書いているが、この日もコン・ファンク・シャンがショーの途中でマイケル・ジャクソン・トリビュートを行った。それにしても、ここ一ヶ月のブラック・アーティストたちのマイケルへの思いの熱さを、行くライヴごとに強く感じる。過去30年、ライヴに通い続けているが、これほど、ひとりのアーティストの逝去にともなったトリビュートをあらゆるアーティストが自発的にやっていることを見たことがない。本当に、それほどマイケル・ジャクソンというのはミュージシャンたちの間でも偉大な存在だったということをこうしたライヴを見るごとに強く強く感じていく。
リーダー格フェルトン・パイレートに尋ねると、「今日でこれをやり始めて4回目だ。誰からと言うことではなく、(マイケルのために)僕たちは何かをやらなければならないと思っていた。(We gotta do something)」と答えた。「ドント・ストップ」で盛り上げ、「ビート・イット」のイントロでは4人が少し斜めに倒れる感じのパフォーマンス、さらに、「ウォーキン・デイ・アンド・ナイト」でファンクを炸裂。そして、それが終わった後で、「黙祷を」といってしばしマイケルへ黙祷。黙祷まではさすがに初めてだった。しかし、黙祷が終わった瞬間、次に「ビリー・ジーン」でもやるかと思った。
フェルトンに「マイケルに会ったことがある?」と訊くと、「一度だけあるよ。5秒だけしゃべった(笑) セイ・ハローをして、マイケルがnice to meet you(マイケル風の声で)って言って、すぐに行ってしまった」と言う。
さて、オークランド最高のファンク・パーティー・バンド、コン・ファンク・シャンの約1年4ヶ月ぶりの来日公演。ホーン・セクションがホーンを吹き鳴らしながら、客席を通ってステージに上がっていく。もうここからパーティーの始まりだ。ハイエナジーなドラムス、バリバリのベース、キーボードにギター、パーカッション、そして、トランペット、サックス、トロンボーン、という強力な布陣。しかも、この日は観客も満員。まもなく、客席の、なぜか左半分が総立ちになる。最後は、右半分も総立ちになるが、のりのりで熱い。
途中のファンク・メドレーなども、楽しい。1曲目から派手で粋な振り付けを施したパフォーマンス。よく歌い、よく踊り、よく演奏する徹底したエンタテインメントにする。リード・ヴォーカルでもあり、ギターも弾くマイケル・クーパーは、随分と流暢に日本語を操る。
それにしても、見せるライヴは楽しい。とにかくよく動く。
■ コットンのサイトでライヴの一部が見られます
http://www.cottonclubjapan.co.jp/player/090731/
■ 過去関連記事
March 25, 2008
Con Funk Shun Live At Cotton Club
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_25.html
前回ライヴ評。
January 11, 2007
Con Funk Shun Live:Band Is So Tight
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_11.html
前々回ライヴ評。
January 14, 2007
Con Funk Shun: California 1 Is Number 1
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_14.html
「カリフォルニア1」は、国道1号線。
January 19, 2007
Con Funk Shun: Came To Japan 8 Times
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_19.html
コン・ファンク・シャン来日履歴研究。
■コン・ファンク・シャン 「最初に買うなら、とりあえずベスト」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000677LB/soulsearchiho-22/ref=nosim/
『シークレッツ』(ライヴでも盛り上がりの「Ffun」「Confunkshunize Ya」収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0019N1Q0U/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
コン・ファンク・シャン
Michael Cooper(vo,g), Felton Pilate(vo,tb), Karl Fuller(tp,vo), Ronald Moton(sax,vo), Kurt Clayton(key,vo), Eric Young(b,vo), Brian Collier(ds), Dale Chung(per)
■ セットリスト コン・ファンク・シャン
Setlist: Con Funk Shun @ Cotton Club, July 31,2009
show started 21:35
01. Intro
02. Ffun (Intro)
03. Candy
04. Love Shine
05. Shake & Dance With Me
06. (Let Me Put) Love On Your Mind
07. Percussion solo - Drum solo - Got To Be Enough
08. Confunkshunize Ya
09. Baby I’m Hooked
10. Ms. Got-The-Body
11. Michael Jackson Medley: Don’t Stop Till You Get Enough - Beat It (Intro) - Working Day & Night
12. Chase Me
13. Con Funk Shun
14. California 1
15. Love’s Train
16. Too Tight --(Old school funk medley) Dazz - Papa Was A Rolling Stone - Give It To Me Baby - For The Love Of Money - And The Beat Goes On - Boogie Oogie Oogie - Sun Goddess - Bad Boy -- Too Tight
17. Having A Party (Michael Cooper acapella)
18. Ffun (Full size)
Encore. To Prove My Love (Michael Cooper)
show ended 22:58
(2009年7月31日金曜、丸の内コットン・クラブ=コン・ファンク・シャン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Con Funk Shun
○オマー、マイケル・ジャクソン、マーヴィン・ゲイを語る~ ハーレム・ナイツ(パート2)
キリスト。
「オオッ~~、ソウル・サーチャーッ!」といってオマーがハグしてきた。2009年3月の映画『メトロポリス』とのジョイント・イヴェント(ランドマーク・ホール)以来だから、4ヶ月ぶりのことだ。昨年7月から彼は4回も日本に来ている。すっかり日本通だ。
ちょうどファースト・セットが終わったところで楽屋を訪ね、彼に挨拶した。オマーがオープニングでマイケル・ジャクソンの「ハートブレイク・ホテル」(レコードではジャクソンズ)をやったのを受け、マイケルの話しに。
「いやあ、右、左って紙を破いて、正面のを破って出てきたのには、とても興奮したよ」 「おお、そうか、それは嬉しいな」
「ちょっとお願いが」「なんだ?」「実はマーヴィン・ゲイの自伝を翻訳したんだけど、この本を持ってブログ用に写真撮らせてもらいたいんだけど」 「いいよ」
最初、普通に立って撮影したところ、それを見て、「だめだ、やり直そう」と言って、椅子に座り、本を読んでる風にしてくれた。「ちゃんと、マーヴィンの写真が映るように撮れよ」 なんでも、徹底している。
一緒に行った岡さんが、オマーのスニーカーを見せてもらって感心している。「ほんとに、普通のスニーカーなんですね」 底に金具が付いているのが違いだ。
オマーがマーヴィンとマイケルについて語りだした。「マーヴィンも、マイケルも僕にいわせると、どちらも『Beautiful tragedy』(美しき悲劇)だ。彼らのような存在のアーティストは、活動がのこぎりでパッと切ったみたいに、突然切られてしまうんだ。そして、誰にでも、何でも起こってしまうということだ。ある日、若くして君は死んでしまうかもしれない。大きなスケールの中で、すべてが起こる。ビッグに生きてきた人間は、死ぬ時もビッグ(衝撃的)なんだよ。これは、ある意味で『Perfect balance』(完璧なバランス)なんだ。いいか、マーヴィンもマイケルも、そしてキリストも苦しみを経験してきた」
マーヴィンとマイケルの死をキリストと同列に語った男は初めてだった。僕にとっても衝撃のコメントだ。
どうやってそんな人生の哲学を学んだのか、と尋ねた。何か本でも読んだのかと思った。答えはシンプルだった。「I studied life(僕は人生を勉強してるんだ)」
さらにオマーは続けた。「僕には母がいない。いや、生んでくれた母はいるが、育ててくれたのは実際の母ではない。でも、いろいろな母がいるんだ。祖母が実際に僕を育ててくれた。父もいなかったが、伯父さんが父だった。それから、僕にはたくさんのメンター(よき師、先輩)がいた。僕は人生を学び、女性を学び、人間のネイチャー(性質)を学んだ。女性を学ぶといってもセックスのことじゃない。女性の直感、洞察力はすごい。そうしたものが、僕が洋服を着るとき、音楽を作るとき、踊るとき、影響を与える。僕も直感で音楽を作り、踊りをクリエイトする。人生とは、男が常に学び続けなければならないことだ。そこに何人かの人間を集めて、人生について語り合う。僕はそれを世界中のあらゆるところでやってきたんだよ。人生についての自然な話しだ。年老いた男と、若い男と、あらゆる国の男と語り合う。そうやっているうちに、『nature of life(人生の特性、人生の本質)』を学ぶことができる」
なんでたかが立ち話で、こんな話しになるんだろう。(笑)オマーは、ディープな男だ。
(下記の過去記事を読み返すと、彼が実にいろいろと考え、話をすることがよくわかります)
■オマー・エドワーズ過去関連記事 (オマーの人となりがよくわかります)
October 23, 2008
Omar Is Rhythm, Omar Is Music, Omar Is Singer: We Hear Omar’s Songs
【オマーのタップからオマーの歌が聴こえてくる】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200810/2008_10_23.html
October 25, 2008
Omar Edwards Talks (Part 2) : After The Dance
【オマー、電撃的タップ・ダンスの後に語る】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_25.html
October 26, 2008
Omar Edwards (Part 3) : Talks About His Life: I Am Soul Dancer
【オマー(パート3)、人生を語る】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_26.html
October 27, 2008
Omar (Part 4): I Am Singing, Space Is Most Important Thing
【オマー・エドワーズ(パート4)~足と体で歌うオマー】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_27.html
ENT>ARTIST>Omar, Edwards
ENT>LIVE>Harlem Nights
キリスト。
「オオッ~~、ソウル・サーチャーッ!」といってオマーがハグしてきた。2009年3月の映画『メトロポリス』とのジョイント・イヴェント(ランドマーク・ホール)以来だから、4ヶ月ぶりのことだ。昨年7月から彼は4回も日本に来ている。すっかり日本通だ。
ちょうどファースト・セットが終わったところで楽屋を訪ね、彼に挨拶した。オマーがオープニングでマイケル・ジャクソンの「ハートブレイク・ホテル」(レコードではジャクソンズ)をやったのを受け、マイケルの話しに。
「いやあ、右、左って紙を破いて、正面のを破って出てきたのには、とても興奮したよ」 「おお、そうか、それは嬉しいな」
「ちょっとお願いが」「なんだ?」「実はマーヴィン・ゲイの自伝を翻訳したんだけど、この本を持ってブログ用に写真撮らせてもらいたいんだけど」 「いいよ」
最初、普通に立って撮影したところ、それを見て、「だめだ、やり直そう」と言って、椅子に座り、本を読んでる風にしてくれた。「ちゃんと、マーヴィンの写真が映るように撮れよ」 なんでも、徹底している。
一緒に行った岡さんが、オマーのスニーカーを見せてもらって感心している。「ほんとに、普通のスニーカーなんですね」 底に金具が付いているのが違いだ。
オマーがマーヴィンとマイケルについて語りだした。「マーヴィンも、マイケルも僕にいわせると、どちらも『Beautiful tragedy』(美しき悲劇)だ。彼らのような存在のアーティストは、活動がのこぎりでパッと切ったみたいに、突然切られてしまうんだ。そして、誰にでも、何でも起こってしまうということだ。ある日、若くして君は死んでしまうかもしれない。大きなスケールの中で、すべてが起こる。ビッグに生きてきた人間は、死ぬ時もビッグ(衝撃的)なんだよ。これは、ある意味で『Perfect balance』(完璧なバランス)なんだ。いいか、マーヴィンもマイケルも、そしてキリストも苦しみを経験してきた」
マーヴィンとマイケルの死をキリストと同列に語った男は初めてだった。僕にとっても衝撃のコメントだ。
どうやってそんな人生の哲学を学んだのか、と尋ねた。何か本でも読んだのかと思った。答えはシンプルだった。「I studied life(僕は人生を勉強してるんだ)」
さらにオマーは続けた。「僕には母がいない。いや、生んでくれた母はいるが、育ててくれたのは実際の母ではない。でも、いろいろな母がいるんだ。祖母が実際に僕を育ててくれた。父もいなかったが、伯父さんが父だった。それから、僕にはたくさんのメンター(よき師、先輩)がいた。僕は人生を学び、女性を学び、人間のネイチャー(性質)を学んだ。女性を学ぶといってもセックスのことじゃない。女性の直感、洞察力はすごい。そうしたものが、僕が洋服を着るとき、音楽を作るとき、踊るとき、影響を与える。僕も直感で音楽を作り、踊りをクリエイトする。人生とは、男が常に学び続けなければならないことだ。そこに何人かの人間を集めて、人生について語り合う。僕はそれを世界中のあらゆるところでやってきたんだよ。人生についての自然な話しだ。年老いた男と、若い男と、あらゆる国の男と語り合う。そうやっているうちに、『nature of life(人生の特性、人生の本質)』を学ぶことができる」
なんでたかが立ち話で、こんな話しになるんだろう。(笑)オマーは、ディープな男だ。
(下記の過去記事を読み返すと、彼が実にいろいろと考え、話をすることがよくわかります)
■オマー・エドワーズ過去関連記事 (オマーの人となりがよくわかります)
October 23, 2008
Omar Is Rhythm, Omar Is Music, Omar Is Singer: We Hear Omar’s Songs
【オマーのタップからオマーの歌が聴こえてくる】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200810/2008_10_23.html
October 25, 2008
Omar Edwards Talks (Part 2) : After The Dance
【オマー、電撃的タップ・ダンスの後に語る】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_25.html
October 26, 2008
Omar Edwards (Part 3) : Talks About His Life: I Am Soul Dancer
【オマー(パート3)、人生を語る】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_26.html
October 27, 2008
Omar (Part 4): I Am Singing, Space Is Most Important Thing
【オマー・エドワーズ(パート4)~足と体で歌うオマー】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_27.html
ENT>ARTIST>Omar, Edwards
ENT>LIVE>Harlem Nights
◆ハーレム・ナイツ8 (パート1)~オマー・エドワーズ、マイケルに捧げる
2009年7月30日 音楽◆ハーレム・ナイツ8 (パート1)~オマー・エドワーズ、マイケルに捧げる
(ライヴ内容が出ます。これからごらんになる方はご自身のリスクでお読みください。ごらんになる予定のない方、見ようか見まいか迷ってられる方、見る予定で事前に内容を知ってもよい方はお読みください)
【ハーレム・ナイツ8 (パート1)~今年は盛りだくさん~】
マイケル。
毎年夏のこの時期、横浜ランドマーク・ホールで行われる『ハーレム・ナイツ』。いつもエキサイティングな企画でブラック・ミュージック好きを楽しませてくれるイヴェントだが、今年もいつになく盛りだくさんで楽しめた。今年は、レギュラーのタップ・ダンスのオマー・エドワーズを軸に、新人女性シンガー、キンバリー・ニコール、ヴェテラン・シンガー、ハーレムの重鎮ロン・グラントの渋い歌声、そして、コミカルなソウル・ショーを展開したソウルマンと名乗るシンガーがそれぞれの持ち味を出し、2時間半余(途中20分の休憩を含む)をたっぷりエンタテインした。この日も、超満員。オマー目当ての人はいるだろうが、その他のシンガーはそれほど有名ではないので、この『ハーレム・ナイツ』という企画に人が集まっているのだろう。これがまずすごい。
さて、暗転。舞台左手に白いスクリーンで四方を囲まれた公衆電話のボックスのようなハコが置かれている。暗くなると、向こう側からスポットがあたり、その中にいる背の高い男のシルエットがくっきりと映り出す。あの男がいきなり登場だ。オマー・A・エドワーズ。しかも、マイケル・ジャクソンの「ハートブレイク・ホテル」のような映し方。と思うと、いつのまにかバンドが「ハートブレイク・ホテル」を演奏し始めていた。ここでもいきなり、マイケル・ジャクソン・トリビュートだった。
ここ一ヶ月見たアーティストはみな全員マイケル・ジャクソンをやる。そうしたものを毎回見るにつれ、本当にマイケル・ジャクソンというアーティストの存在の大きさをひしひしと感じる。マイケルをやらないアーティストはいないのではないかとさえ思ってしまう。死去のニュースが伝わった6月26日(日本時間)のラファエル・サディークからアン・ヴォーグ、そして、書き忘れているが我らがソウル・サーチャーズもやっている、そして、マーチン、AI、ロバータ・フラック、そして、トク、オマー・エドワーズ。
シルエット。
この白いスクリーンには、今回会場で展示されている早乙女道春さんがギターの絵を描いた。電話ボックスの中で、オマーはタップを打つ。しばらくして、右側の壁を腕で打ち破り、次に左側の壁を打ち破る。果たして、最後は正面のスクリーンをぶち破ってオマーが観客の前に姿を現した。なんという登場の仕方か。思わずうなった。素晴らしい。1曲その場でインプロヴィゼーションでタップを打った後、ジョン・レジェンドの「グリーン・ライト」にあわせ踊る。そして、「僕の母は14歳まで靴が履けなかった。お母さんは、木の上に上り、鳥と仲良くしていた」と言って、靴を脱ぎ、裸足でタップを披露した。
その後最初のシンガー、キンバリー・ニコールが登場。彼女も間にマイケルの「アイ・キャント・ヘルプ・イット」を挟む。
休憩を挟んでの第二部もオマーから。「オージェイズ、テンプテーションズ、ジャクソン・ファイヴ…。こうしたアーティストに踊りを教えタップ・ダンサーがいます。モータウンにいたチョリー・アトキンスだ」と言って、テンプテーションズ風の振り付けを決めた。ソウル・ダンスとタップ・ダンスが見事に融合した瞬間だった。このあたりも、前年までにはなかった新しいアイデアと言っていいだろう。ここで流れた曲は、ジェームス&ボビー・ピュリファイの「アイム・ユア・パペット」。日本ではゴスペラーズの村上てつやさんが歌っていることでも知られる1曲。このレコードをかけながらまるで上から糸で操られるように踊った。
しかもこの後、オマーは観客みんなに4つの動きを教え、全員にタップ風ダンスをやらせる。タップでの「コール&レスポンス」だ。350人のタップ・ダンスは圧巻だった。(笑)今日以降いかれる方は簡単な動きをオマーが丁寧におしえてくれるので、ぜひお試しあれ。
ジェームス・ブラウンの「ファンキー・グッドタイム(ドゥイン・イット・トゥ・デス)」から「イッツ・ア・マンズ・マンズ・ワールド」になる頃、オマーはさらりと「ムーン・ウォーク」を挟み込んだ。曲が終わると、そこには1本のマイクスタンドに黒い帽子がさりげなくかけられている。マイクを摑んでオマーは宣言した、しかも日本語で!
「出会いもあれば、別れもある。人生は短い…。愛は永遠…」
そして流れ出てきた曲はマイケル・ジャクソンの「マン・イン・ザ・ミラー」。こんな演出があるだろうか。このシチュエーションにこのイントロが流れてきただけで号泣ものだ。オマーはスタンドの黒いハットに敬意を表わしながら、華麗なタップを踏んだ。まるで、マイケルがオマーに乗り移ったかのようだ。ほんの2分ほどのパフォーマンスだったが、この日僕は一番ここに感動した。(しかし、1本のマイクスタンドに黒い帽子、オマー、そしてマイケルのレコードだけで、ここまで感動がくるとは。だったら、大挙してニューヨークからやってきたバンドはどうなるんだって話しだが…。(苦笑) いや、みんなよかったですよ)
オマーが舞台袖にはけて、MCによって紹介されたのがハーレムの重鎮、ロン・グラント。いきなり客席の僕の横を通って登場したので、びっくりした。初めて見たが、実に渋いオールド・スクールのシンガーだった。なによりもよかったのが、マーヴィン・ゲイの「セイヴ・ザ・チルドレン」だ。スティーヴィー、ダニーとそのレパートリーから、僕や一緒に見に行った岡さんらと同時代的な匂いを感じる。
最後に登場したのが、ソウルマンと名乗る謎のアーティスト。これがめちゃくちゃおもしろかった。サム・ムーアとジェームス・ブラウンを足して2で割ったような、見せて楽しませる「一発芸」的なエンタテインメント。足の動きはジェームス・ブラウン、そして、ハイトーンの声はサム・ムーア。
それにしても、毎年、ハーレムからは無名ながら芸達者なアーティストがやってくる。ハーレムのアーティスト倉庫は人材の宝庫さながらだ。
(『ハーレム・ナイツ』リポート~つづく)
■ 「マン・イン・ザ・ミラー」は、『BAD』に収録。紙ジャケになりました
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00273D43S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 関連リンク
ハーレムのアーティストを発掘し日本に送り出すもうひとりのハーレムの重鎮、トミー・トミタさんと松尾公子さんのブログ。『ハーレム・ナイツ』関連の記事も多数あります
http://tommyny.exblog.jp/11594899/
■ 横浜ランドマークタワー公式ページ内イヴェント詳細
横浜ランドマーク・ホールのハーレム・ナイツのサイト
http://harlemnights.jp/
ライヴは、2009年7月29日(水)から8月2日(日)まで毎日。詳細は下記ランドマーク・タワー・ウェッブへ
問い合わせ先 ランドマーク・ホール:TEL 045-222-5050 (月~金 10:00~17:00) ランドマークプラザ:TEL 045-222-5015 (月~日 11:00~20:00)
http://www.landyou.jp/event/hall/index.html
チケットは完売していますが、若干の立見席などが当日発売されます。 詳細はお問い合わせください。
■過去のハーレム・ナイツ関連記事
July 24, 2008
Harlem Nights Vol.7 Has Just Started
http://blog.soulsearchin.com/archives/002617.html
前回第7回ライヴ評。
July 26, 2007
"Harlem Nights Vol.6" At Landmark Tower: "I Don’t Repeat" Says Omar
http://blog.soulsearchin.com/archives/001918.html
第6回ライヴ評
July 28, 2006
Harlem Nights Vol.5: Alyson Williams Sings Wide Variety Of Music, Omar Edwards Taps With New Idea
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_28.html
第5回ライヴ評
July 29, 2006
Alyson Talks, Omar Talks: Harlem Nights
http://blog.soulsearchin.com/archives/001164.html
July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
第4回ライヴ評
2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie’s Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
第3回ライヴ評
■メンバー
オマー・A・エドワーズ (タップ) Omar A. Edwards (Tap Dance)
ロン・グラント(ボーカル)Ron Grant (Vocal)
キンバリー・ニコール(ボーカル) Kimberly Nicole (Vocal)
アーロン・スウィナトン(キーボード)Aaron Swinnerton (Keyboards)
ナザニエル・タウンスレイ・サード(ドラムス)Nathaniel Townsley III (Drums)
トニー・スティーブンソン(ベース)Tony Stevenson (Bass)
レジー・ハインズ(サックス)Reggie Hines (Sax)
コーリー・ヘンリー(ハモンドオルガン)Cory Henry (Organ)
■ セットリスト ハーレムナイツ8@ランドマーク・ホール
Setlist: Harlem Nights @ Landmark Hall, July 29,2009
[ ] denotes singers/performer
( ) denotes song’s original artists
1st set
show started 19:04
01. Obama Speech [Omar A Edwards] ↓
02. Heartbreak Hotel
03. Improvisation (A Cappella)
04. Green Light (John Legend)
05. Bollywood [Omar, barefoot tap dance] Omar left
06. Can’t Hide Love (Earth Wind & Fire) [Band]
07. All I Do (Stevie Wonder) [Kimberly Nichole]↓
08. Peace Of Mind
09. My Funny Valentine (Standard)
10. I Can’t Help It (Michael Jackson)
11. Tell Me Something Good (Rufus/Chaka Khan)
12. Crazy
show ended 19:57
2nd set
show started 20:22
01. The Street Of New York (Instrumental)(Alicia Keys) [Omar A Edwards] ↓
02. I’m Your Puppet (James & Bobby Purify)
>Tap lesson
03. Funky Good Time (Doin’ It To Death) (James Brown)
04. It’s A Man’s Man’s Man’s World (James Brown)
05. Man In The Mirror (Michael Jackson) Omar left
06. Thank You Lord [Ron Grant]↓
07. Amazing Grace (Traditional)
08. Save The Children (Marvin Gaye)
09. Love’s In Need Of Love Today (Stevie Wonder)
10. A Song For You (Leon Russell, Donny Hathaway version)
11. I Love You More Than You’ll Ever Know (Donny Hathaway)
12. Superwoman (Where Were You When I Needed You) (Stevie Wonder) Ron left
13. Soul Man (Sam & Dave) [Soulman] ↓
14. If You Don’t Know Me By Now (Harold Melvin & The Bluenotes)
15. James Brown Medley : Sex Machine / Cold Sweat Soulman left
>A riff of Banana Boat (Harry Belafonte)
16. Let’s Stay Together (Al Green) [Ron + Kimberly]
17. Superstition (Stevie Wonder) [Ron Grant]
Enc. Ain’t No Stoppin’ Us Now (McFadden & Whitehead) [All]
show ended 21:36
(2009年7月29日水曜、横浜ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツ8・ライヴ)
2009-83
(ライヴ内容が出ます。これからごらんになる方はご自身のリスクでお読みください。ごらんになる予定のない方、見ようか見まいか迷ってられる方、見る予定で事前に内容を知ってもよい方はお読みください)
【ハーレム・ナイツ8 (パート1)~今年は盛りだくさん~】
マイケル。
毎年夏のこの時期、横浜ランドマーク・ホールで行われる『ハーレム・ナイツ』。いつもエキサイティングな企画でブラック・ミュージック好きを楽しませてくれるイヴェントだが、今年もいつになく盛りだくさんで楽しめた。今年は、レギュラーのタップ・ダンスのオマー・エドワーズを軸に、新人女性シンガー、キンバリー・ニコール、ヴェテラン・シンガー、ハーレムの重鎮ロン・グラントの渋い歌声、そして、コミカルなソウル・ショーを展開したソウルマンと名乗るシンガーがそれぞれの持ち味を出し、2時間半余(途中20分の休憩を含む)をたっぷりエンタテインした。この日も、超満員。オマー目当ての人はいるだろうが、その他のシンガーはそれほど有名ではないので、この『ハーレム・ナイツ』という企画に人が集まっているのだろう。これがまずすごい。
さて、暗転。舞台左手に白いスクリーンで四方を囲まれた公衆電話のボックスのようなハコが置かれている。暗くなると、向こう側からスポットがあたり、その中にいる背の高い男のシルエットがくっきりと映り出す。あの男がいきなり登場だ。オマー・A・エドワーズ。しかも、マイケル・ジャクソンの「ハートブレイク・ホテル」のような映し方。と思うと、いつのまにかバンドが「ハートブレイク・ホテル」を演奏し始めていた。ここでもいきなり、マイケル・ジャクソン・トリビュートだった。
ここ一ヶ月見たアーティストはみな全員マイケル・ジャクソンをやる。そうしたものを毎回見るにつれ、本当にマイケル・ジャクソンというアーティストの存在の大きさをひしひしと感じる。マイケルをやらないアーティストはいないのではないかとさえ思ってしまう。死去のニュースが伝わった6月26日(日本時間)のラファエル・サディークからアン・ヴォーグ、そして、書き忘れているが我らがソウル・サーチャーズもやっている、そして、マーチン、AI、ロバータ・フラック、そして、トク、オマー・エドワーズ。
シルエット。
この白いスクリーンには、今回会場で展示されている早乙女道春さんがギターの絵を描いた。電話ボックスの中で、オマーはタップを打つ。しばらくして、右側の壁を腕で打ち破り、次に左側の壁を打ち破る。果たして、最後は正面のスクリーンをぶち破ってオマーが観客の前に姿を現した。なんという登場の仕方か。思わずうなった。素晴らしい。1曲その場でインプロヴィゼーションでタップを打った後、ジョン・レジェンドの「グリーン・ライト」にあわせ踊る。そして、「僕の母は14歳まで靴が履けなかった。お母さんは、木の上に上り、鳥と仲良くしていた」と言って、靴を脱ぎ、裸足でタップを披露した。
その後最初のシンガー、キンバリー・ニコールが登場。彼女も間にマイケルの「アイ・キャント・ヘルプ・イット」を挟む。
休憩を挟んでの第二部もオマーから。「オージェイズ、テンプテーションズ、ジャクソン・ファイヴ…。こうしたアーティストに踊りを教えタップ・ダンサーがいます。モータウンにいたチョリー・アトキンスだ」と言って、テンプテーションズ風の振り付けを決めた。ソウル・ダンスとタップ・ダンスが見事に融合した瞬間だった。このあたりも、前年までにはなかった新しいアイデアと言っていいだろう。ここで流れた曲は、ジェームス&ボビー・ピュリファイの「アイム・ユア・パペット」。日本ではゴスペラーズの村上てつやさんが歌っていることでも知られる1曲。このレコードをかけながらまるで上から糸で操られるように踊った。
しかもこの後、オマーは観客みんなに4つの動きを教え、全員にタップ風ダンスをやらせる。タップでの「コール&レスポンス」だ。350人のタップ・ダンスは圧巻だった。(笑)今日以降いかれる方は簡単な動きをオマーが丁寧におしえてくれるので、ぜひお試しあれ。
ジェームス・ブラウンの「ファンキー・グッドタイム(ドゥイン・イット・トゥ・デス)」から「イッツ・ア・マンズ・マンズ・ワールド」になる頃、オマーはさらりと「ムーン・ウォーク」を挟み込んだ。曲が終わると、そこには1本のマイクスタンドに黒い帽子がさりげなくかけられている。マイクを摑んでオマーは宣言した、しかも日本語で!
「出会いもあれば、別れもある。人生は短い…。愛は永遠…」
そして流れ出てきた曲はマイケル・ジャクソンの「マン・イン・ザ・ミラー」。こんな演出があるだろうか。このシチュエーションにこのイントロが流れてきただけで号泣ものだ。オマーはスタンドの黒いハットに敬意を表わしながら、華麗なタップを踏んだ。まるで、マイケルがオマーに乗り移ったかのようだ。ほんの2分ほどのパフォーマンスだったが、この日僕は一番ここに感動した。(しかし、1本のマイクスタンドに黒い帽子、オマー、そしてマイケルのレコードだけで、ここまで感動がくるとは。だったら、大挙してニューヨークからやってきたバンドはどうなるんだって話しだが…。(苦笑) いや、みんなよかったですよ)
オマーが舞台袖にはけて、MCによって紹介されたのがハーレムの重鎮、ロン・グラント。いきなり客席の僕の横を通って登場したので、びっくりした。初めて見たが、実に渋いオールド・スクールのシンガーだった。なによりもよかったのが、マーヴィン・ゲイの「セイヴ・ザ・チルドレン」だ。スティーヴィー、ダニーとそのレパートリーから、僕や一緒に見に行った岡さんらと同時代的な匂いを感じる。
最後に登場したのが、ソウルマンと名乗る謎のアーティスト。これがめちゃくちゃおもしろかった。サム・ムーアとジェームス・ブラウンを足して2で割ったような、見せて楽しませる「一発芸」的なエンタテインメント。足の動きはジェームス・ブラウン、そして、ハイトーンの声はサム・ムーア。
それにしても、毎年、ハーレムからは無名ながら芸達者なアーティストがやってくる。ハーレムのアーティスト倉庫は人材の宝庫さながらだ。
(『ハーレム・ナイツ』リポート~つづく)
■ 「マン・イン・ザ・ミラー」は、『BAD』に収録。紙ジャケになりました
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00273D43S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 関連リンク
ハーレムのアーティストを発掘し日本に送り出すもうひとりのハーレムの重鎮、トミー・トミタさんと松尾公子さんのブログ。『ハーレム・ナイツ』関連の記事も多数あります
http://tommyny.exblog.jp/11594899/
■ 横浜ランドマークタワー公式ページ内イヴェント詳細
横浜ランドマーク・ホールのハーレム・ナイツのサイト
http://harlemnights.jp/
ライヴは、2009年7月29日(水)から8月2日(日)まで毎日。詳細は下記ランドマーク・タワー・ウェッブへ
問い合わせ先 ランドマーク・ホール:TEL 045-222-5050 (月~金 10:00~17:00) ランドマークプラザ:TEL 045-222-5015 (月~日 11:00~20:00)
http://www.landyou.jp/event/hall/index.html
チケットは完売していますが、若干の立見席などが当日発売されます。 詳細はお問い合わせください。
■過去のハーレム・ナイツ関連記事
July 24, 2008
Harlem Nights Vol.7 Has Just Started
http://blog.soulsearchin.com/archives/002617.html
前回第7回ライヴ評。
July 26, 2007
"Harlem Nights Vol.6" At Landmark Tower: "I Don’t Repeat" Says Omar
http://blog.soulsearchin.com/archives/001918.html
第6回ライヴ評
July 28, 2006
Harlem Nights Vol.5: Alyson Williams Sings Wide Variety Of Music, Omar Edwards Taps With New Idea
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_28.html
第5回ライヴ評
July 29, 2006
Alyson Talks, Omar Talks: Harlem Nights
http://blog.soulsearchin.com/archives/001164.html
July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
第4回ライヴ評
2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie’s Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
第3回ライヴ評
■メンバー
オマー・A・エドワーズ (タップ) Omar A. Edwards (Tap Dance)
ロン・グラント(ボーカル)Ron Grant (Vocal)
キンバリー・ニコール(ボーカル) Kimberly Nicole (Vocal)
アーロン・スウィナトン(キーボード)Aaron Swinnerton (Keyboards)
ナザニエル・タウンスレイ・サード(ドラムス)Nathaniel Townsley III (Drums)
トニー・スティーブンソン(ベース)Tony Stevenson (Bass)
レジー・ハインズ(サックス)Reggie Hines (Sax)
コーリー・ヘンリー(ハモンドオルガン)Cory Henry (Organ)
■ セットリスト ハーレムナイツ8@ランドマーク・ホール
Setlist: Harlem Nights @ Landmark Hall, July 29,2009
[ ] denotes singers/performer
( ) denotes song’s original artists
1st set
show started 19:04
01. Obama Speech [Omar A Edwards] ↓
02. Heartbreak Hotel
03. Improvisation (A Cappella)
04. Green Light (John Legend)
05. Bollywood [Omar, barefoot tap dance] Omar left
06. Can’t Hide Love (Earth Wind & Fire) [Band]
07. All I Do (Stevie Wonder) [Kimberly Nichole]↓
08. Peace Of Mind
09. My Funny Valentine (Standard)
10. I Can’t Help It (Michael Jackson)
11. Tell Me Something Good (Rufus/Chaka Khan)
12. Crazy
show ended 19:57
2nd set
show started 20:22
01. The Street Of New York (Instrumental)(Alicia Keys) [Omar A Edwards] ↓
02. I’m Your Puppet (James & Bobby Purify)
>Tap lesson
03. Funky Good Time (Doin’ It To Death) (James Brown)
04. It’s A Man’s Man’s Man’s World (James Brown)
05. Man In The Mirror (Michael Jackson) Omar left
06. Thank You Lord [Ron Grant]↓
07. Amazing Grace (Traditional)
08. Save The Children (Marvin Gaye)
09. Love’s In Need Of Love Today (Stevie Wonder)
10. A Song For You (Leon Russell, Donny Hathaway version)
11. I Love You More Than You’ll Ever Know (Donny Hathaway)
12. Superwoman (Where Were You When I Needed You) (Stevie Wonder) Ron left
13. Soul Man (Sam & Dave) [Soulman] ↓
14. If You Don’t Know Me By Now (Harold Melvin & The Bluenotes)
15. James Brown Medley : Sex Machine / Cold Sweat Soulman left
>A riff of Banana Boat (Harry Belafonte)
16. Let’s Stay Together (Al Green) [Ron + Kimberly]
17. Superstition (Stevie Wonder) [Ron Grant]
Enc. Ain’t No Stoppin’ Us Now (McFadden & Whitehead) [All]
show ended 21:36
(2009年7月29日水曜、横浜ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツ8・ライヴ)
2009-83
■ロバータ・フラック~マイケル・ジャクソンに捧げる
2009年7月29日 音楽■ロバータ・フラック~マイケル・ジャクソンに捧げる
【ロバータ・フラック~マイケル・ジャクソンに捧げる】
追悼。
マイケル・ジャクソンのショート・フィルム「バッド(Bad)」(1987年)の曲に入る前のシーン。マイケルは東部の学校での優秀な生徒ダリルを演じている。学期が終わり家に戻ると、そこは母子家庭なのか、母親がタイプライターに手書きの手紙を挟んでいる。文字がアップに映し出され、それを女性の声が読み上げる。「ダリル、お帰りなさい。私は仕事にでているわ。サンドウィッチが冷蔵庫にあります。7時に戻ります。ラヴ、ママ」 母性豊かなやさしい温かなナレーションだ。この声の主こそ、ロバータ・フラックだ。
ロバータの2007年4月、2008年3月に続くライヴ。ドラムス、ベース、キーボード、サックス、バック・ヴォーカルの5人にロバータ・フラックというバンド編成。冒頭いきなりマイケル・ジャクソンの作品3曲をメドレーで歌った。最初の2曲はバンドメンバーが、そして、「ユー・アー・ノット・アローン」から、ロバータがステージに上がってきた。最近の海外アーティストは誰もが必ずなにかしらのマイケル・トリビュートを行う。この日の観客は若干静か目だったが、ロバータはかなりノリノリの様子。
ロバータがステージに上がるとそれだけで、存在感のオーラが一挙に漂う。おそらく、ロバータ・クラスになると、その日のパフォーマンスの出来不出来などはほとんど関係なく、過去30年なり40年の音楽家としての積み重ねがオーラとして毎晩ステージから客席に向かって飛び出していくのだろう。つまり存在感だ。彼女がステージに出て、声をだしただけで、涙が溢れるというファンの声も聞く。母性あふれる声、息子にサンドウィッチを作り置きして仕事にでかける母親のやさしさといったものが、声そのものに宿っているのだろう。だからそこに感動する。
ロバータは事前にセットリストを決めない。だから、ほぼその場の雰囲気で次に歌われる曲が決まる。そして観客とのコール&レスポンスを楽しむ。ミュージシャンも次の曲は、ロバータが歌いだし、あるいはピアノを弾き出してからわかる。サックスのアルチューロに「ワインライト」を吹かせている間、ロバータはピアノの上の楽譜をパラパラとめくり、次に何を歌おうか考えていた。そのライヴのスポンテニアス(自発的、即興的)度合いは、まさにジェームス・ブラウン以上のものかもしれない。
この日このセットで驚いたのは、「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」が御終わるか終わらないかのところでいきなり、「ノー・ウーマン、ノー・クライ」をやりだしたところ。また、本編最後の「ラヴ・ミー・イン・ア・スペシャル・ウェイ」で、客席をぐるりと一周まわったかと思うとステージに戻り、「さあ、(アンコールを)選んで。『バック・トゥゲザー・アゲイン』か、『ザ・ファースト・タイム…』か、『クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー』か…」 はっきりした返事が観客から来なかったので、ロバータは、スローの名曲「アイル・スタンド・バイ・ユー」を歌った。途中で彼女は言った。「世界は、本当に混乱してます。でも、音楽だけは人々をひとつにできるものです。他にそんなものはないでしょう!」(観客から拍手)
この日のパフォーマンスは彼女にとっては普通の標準的なライヴだろう。しかし、多くの客にこの日のパフォーマンスはワン&オンリーのものだったと感じさせてしまう。ロバータにはそんなマジックがある。70歳を超えて、この声、このパフォーマンス。それもマジックだ。
■ ロバータのベスト。(大体のヒットは入ってます)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FDF49E/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 名盤『やさしく歌って』(ネスカフェのCMでもおなじみ曲)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001C0U63S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去関連記事
March 08, 2008
Roberta Flack Live: Audience Set Her Soul On Fire
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200803/2008_03_08.html
前回ライヴ評。
April 18, 2007
Roberta Flack; The Night Marvin Gaye Comes Down
http://blog.soulsearchin.com/archives/001719.html
April 19, 2007
Roberta Flack: Very Spontaneous Live Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/001720.html
前々回ライヴ評。
■ メンバー
ロバータ・フラック(ヴォーカル、ピアノ)Roberta Flack(vo,p)
アルチューロ・タッピン(サックス、フルート)Arturo Tappin(sax,flute)
シェルトン・ベクトン(キーボード、ミュージカル・ディレクター)Shelton Becton(key,musical director)
ニコラス・ブランカー(ベース)Nicholas Brancker(b)
チェ・マーシャル(ドラムス)Che Marshall(ds)
デリック・ヒューズ(バック・ヴォーカル)Derick Hughes(back vo)
■セットリスト ロバータ・フラック
Setlist : Roberta Flack @ Bluenote Tokyo, July 28, 2009
show started 21:34
01. I Can’t Help It [Michael Jackson] (Derick Hughes)
02. Got To Be There [Michael Jackson] (Shelton Becton)
03. You Are Not Alone [Michael Jackson] (Roberta Flack)
04. Killing Me Softly With His Song
05. Do What You Gotta Do(?)
06. Marvin Gaye Medley: Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) / Save The Children / Mercy Mercy Me
07. Winelight [Grover Washington Jr.](Instrumental)
08. Feel Like Makin’ Love
09. No Woman, No Cry [Bob Marley]
10. Tonight I Celebrate My Love
11. (Things You Should Know)(??)
12. Soft And Gentle Rain
13. (End Theme) Love Me In A Special Way [Debarge]
14. (Encore) I’ll Stand By You
show ended 22:45
(2009年7月28日火曜、東京ブルーノート=ロバータ・フラック・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Flack, Roberta
2009-81
【ロバータ・フラック~マイケル・ジャクソンに捧げる】
追悼。
マイケル・ジャクソンのショート・フィルム「バッド(Bad)」(1987年)の曲に入る前のシーン。マイケルは東部の学校での優秀な生徒ダリルを演じている。学期が終わり家に戻ると、そこは母子家庭なのか、母親がタイプライターに手書きの手紙を挟んでいる。文字がアップに映し出され、それを女性の声が読み上げる。「ダリル、お帰りなさい。私は仕事にでているわ。サンドウィッチが冷蔵庫にあります。7時に戻ります。ラヴ、ママ」 母性豊かなやさしい温かなナレーションだ。この声の主こそ、ロバータ・フラックだ。
ロバータの2007年4月、2008年3月に続くライヴ。ドラムス、ベース、キーボード、サックス、バック・ヴォーカルの5人にロバータ・フラックというバンド編成。冒頭いきなりマイケル・ジャクソンの作品3曲をメドレーで歌った。最初の2曲はバンドメンバーが、そして、「ユー・アー・ノット・アローン」から、ロバータがステージに上がってきた。最近の海外アーティストは誰もが必ずなにかしらのマイケル・トリビュートを行う。この日の観客は若干静か目だったが、ロバータはかなりノリノリの様子。
ロバータがステージに上がるとそれだけで、存在感のオーラが一挙に漂う。おそらく、ロバータ・クラスになると、その日のパフォーマンスの出来不出来などはほとんど関係なく、過去30年なり40年の音楽家としての積み重ねがオーラとして毎晩ステージから客席に向かって飛び出していくのだろう。つまり存在感だ。彼女がステージに出て、声をだしただけで、涙が溢れるというファンの声も聞く。母性あふれる声、息子にサンドウィッチを作り置きして仕事にでかける母親のやさしさといったものが、声そのものに宿っているのだろう。だからそこに感動する。
ロバータは事前にセットリストを決めない。だから、ほぼその場の雰囲気で次に歌われる曲が決まる。そして観客とのコール&レスポンスを楽しむ。ミュージシャンも次の曲は、ロバータが歌いだし、あるいはピアノを弾き出してからわかる。サックスのアルチューロに「ワインライト」を吹かせている間、ロバータはピアノの上の楽譜をパラパラとめくり、次に何を歌おうか考えていた。そのライヴのスポンテニアス(自発的、即興的)度合いは、まさにジェームス・ブラウン以上のものかもしれない。
この日このセットで驚いたのは、「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」が御終わるか終わらないかのところでいきなり、「ノー・ウーマン、ノー・クライ」をやりだしたところ。また、本編最後の「ラヴ・ミー・イン・ア・スペシャル・ウェイ」で、客席をぐるりと一周まわったかと思うとステージに戻り、「さあ、(アンコールを)選んで。『バック・トゥゲザー・アゲイン』か、『ザ・ファースト・タイム…』か、『クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー』か…」 はっきりした返事が観客から来なかったので、ロバータは、スローの名曲「アイル・スタンド・バイ・ユー」を歌った。途中で彼女は言った。「世界は、本当に混乱してます。でも、音楽だけは人々をひとつにできるものです。他にそんなものはないでしょう!」(観客から拍手)
この日のパフォーマンスは彼女にとっては普通の標準的なライヴだろう。しかし、多くの客にこの日のパフォーマンスはワン&オンリーのものだったと感じさせてしまう。ロバータにはそんなマジックがある。70歳を超えて、この声、このパフォーマンス。それもマジックだ。
■ ロバータのベスト。(大体のヒットは入ってます)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FDF49E/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 名盤『やさしく歌って』(ネスカフェのCMでもおなじみ曲)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001C0U63S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去関連記事
March 08, 2008
Roberta Flack Live: Audience Set Her Soul On Fire
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200803/2008_03_08.html
前回ライヴ評。
April 18, 2007
Roberta Flack; The Night Marvin Gaye Comes Down
http://blog.soulsearchin.com/archives/001719.html
April 19, 2007
Roberta Flack: Very Spontaneous Live Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/001720.html
前々回ライヴ評。
■ メンバー
ロバータ・フラック(ヴォーカル、ピアノ)Roberta Flack(vo,p)
アルチューロ・タッピン(サックス、フルート)Arturo Tappin(sax,flute)
シェルトン・ベクトン(キーボード、ミュージカル・ディレクター)Shelton Becton(key,musical director)
ニコラス・ブランカー(ベース)Nicholas Brancker(b)
チェ・マーシャル(ドラムス)Che Marshall(ds)
デリック・ヒューズ(バック・ヴォーカル)Derick Hughes(back vo)
■セットリスト ロバータ・フラック
Setlist : Roberta Flack @ Bluenote Tokyo, July 28, 2009
show started 21:34
01. I Can’t Help It [Michael Jackson] (Derick Hughes)
02. Got To Be There [Michael Jackson] (Shelton Becton)
03. You Are Not Alone [Michael Jackson] (Roberta Flack)
04. Killing Me Softly With His Song
05. Do What You Gotta Do(?)
06. Marvin Gaye Medley: Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) / Save The Children / Mercy Mercy Me
07. Winelight [Grover Washington Jr.](Instrumental)
08. Feel Like Makin’ Love
09. No Woman, No Cry [Bob Marley]
10. Tonight I Celebrate My Love
11. (Things You Should Know)(??)
12. Soft And Gentle Rain
13. (End Theme) Love Me In A Special Way [Debarge]
14. (Encore) I’ll Stand By You
show ended 22:45
(2009年7月28日火曜、東京ブルーノート=ロバータ・フラック・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Flack, Roberta
2009-81
●マイケル・ジャクソン~徐々に出され始めたメディアの膿
2009年7月28日 音楽●マイケル・ジャクソン~その後~徐々に出され始めたメディアの膿
第一弾まとめ。
「キング・オブ・ポップ、ロック&ソウル」マイケル・ジャクソンが2009年6月25日に死去してはや一月以上が経った。マイケルを特集した写真集などが多数発売され、追悼ムードは高まる。
しかし、どれも大急ぎでやっつけで作った感は否めない。ニューズウィーク誌の「完全永久保存版」(2009年7月22日号)と銘打った号でさえも、年表などにいくつもの間違いがあり、ロレーン・アリ記者が書いた記事も、今までの「マイケルの噂」を元にした三文記事の域をでない。一応ちゃんとしたメディアと思われているニューズウィーク誌でさえこの有様なのだ。アリ記者は白人なのだろうか。Black or White?
僕はふだんこうした記事を読むときに、それを書いた記者が黒人か白人か、男性か女性かそれほど気にしない。書かれた内容で判断するが、ことマイケルに関しては、なぜかその記事を書いたのが黒人なのだろうか、白人なのだろうか、と考えてしまう。それほど白人が見るマイケル像と黒人が見るマイケル像はかけ離れているのだ。おそらく日本に入ってくるそうした情報は、圧倒的にアメリカの白人が書いたものが多いのだろう。そうした偏見なりフィルターなりがかかったものが、日本に届くから、より事はやっかいだ。ジャーナリストとして何が大事かと言えば、表層的な現象ではなく、その物事の本質を的確に捉えることだ。もちろん難しいことは当然だが。
そんな中で僕が書いた記事を見た毎日新聞の中川記者から連絡があり、「記事の引用というのもなんですので、取材をしたい」という。そこで電話取材を受け、いろいろ話をした。中川記者は僕の他にも湯川れい子さんなどにも取材をし、2009年7月23日付けの毎日新聞・朝刊の「記者の目」というコラムにまとめた。新聞に載る記事としては1500字ほどの大作だ。
7月27日現在で52件の読者からのコメントが寄せられ、これは他の記事と比べてもかなり多い反応だ。しかも、ポジティヴな反応が圧倒的に多い。このコラムは他の一般記事と違い、記者の主観を交えて書くというのが趣旨なので、コメントでの「記者個人の感情が出すぎている」という感想は的を得ていないと思う。仮にそうした反応に配慮するとすれば、たとえば、冒頭の6行と、最後の結びの文の「~マイケルファンの一員としても~」の文言をはずせば、「感情の出すぎ」ということさえ誰も言えなくなるいい記事だ。
また、少し古くなるが、2009年7月12日(日)に山下達郎さんが彼のラジオ番組『サンデイ・ソングブック』の「モータウン・アーカイブ第4回」の中で、僕のマイケル報道についての記事の一部を引用してくださった。達郎さんは、その前週、マイケルについて「マイケル・ジャクソンというのは誰もが認める不世出のアーティストでありましたけれども、マーヴィン・ゲイ同様、アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きてしまいました」とコメントされ、これに多くの反響が来たと述べた上で、紹介された。「アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きた」というのは、本当に言い得て妙だと思う。
僕はたぶんあと何年かすれば、マイケル・ジャクソンというのは20世紀に誕生した最大のポップ・スターとして、誰からも崇められ、些細なゴシップさえ、みんな笑ってしまうようなとてつもない存在になるだろうと思う。今は、過去20年以上のマイケルに対する「メディアの膿(うみ)」を出している過程なのだと考える。どんどん膿をだしてすっきりしたほうがいいに決まってる。
■改めてマイケル・ジャクソン考、まとめて
2009年6月27日
● マイケル・ジャクソンが成し遂げたこと
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10288332826.html
http://32970.diarynote.jp/200906270452575494/
2009年6月29日
★ マイケル・ジャクソンの死とマーヴィン・ゲイの死
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10289623911.html
http://32970.diarynote.jp/?day=20090629
2009年7月8日
◆ マイケル・ジャクソン追悼式
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10295593849.html
http://32970.diarynote.jp/200907080654029997/
2009年7月9日
○マイケル・ジャクソン・メモリアル:5人のグローヴに見る兄弟の絆
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10296230966.html
http://32970.diarynote.jp/200907090513177008/
2009年7月12日
△マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い (パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298164180.html
http://32970.diarynote.jp/200907120425558073/
2009年7月13日
●マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い(パート2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298820925.html
http://32970.diarynote.jp/200907130430532407/
毎日新聞=記者の目=2009年7月23日付け
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_eye103/details.php?blog_id=812#comment
過去記事
2003/06/06 (Fri)
Just Hit The Stage! Michael!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030606.html
■マイケル・ジャクソン、まずビデオでその勇姿を。これを見れば、上記のような能書きはいらない
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BNM8B0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BNM8AG/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BNM8AQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009J8GJE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
第一弾まとめ。
「キング・オブ・ポップ、ロック&ソウル」マイケル・ジャクソンが2009年6月25日に死去してはや一月以上が経った。マイケルを特集した写真集などが多数発売され、追悼ムードは高まる。
しかし、どれも大急ぎでやっつけで作った感は否めない。ニューズウィーク誌の「完全永久保存版」(2009年7月22日号)と銘打った号でさえも、年表などにいくつもの間違いがあり、ロレーン・アリ記者が書いた記事も、今までの「マイケルの噂」を元にした三文記事の域をでない。一応ちゃんとしたメディアと思われているニューズウィーク誌でさえこの有様なのだ。アリ記者は白人なのだろうか。Black or White?
僕はふだんこうした記事を読むときに、それを書いた記者が黒人か白人か、男性か女性かそれほど気にしない。書かれた内容で判断するが、ことマイケルに関しては、なぜかその記事を書いたのが黒人なのだろうか、白人なのだろうか、と考えてしまう。それほど白人が見るマイケル像と黒人が見るマイケル像はかけ離れているのだ。おそらく日本に入ってくるそうした情報は、圧倒的にアメリカの白人が書いたものが多いのだろう。そうした偏見なりフィルターなりがかかったものが、日本に届くから、より事はやっかいだ。ジャーナリストとして何が大事かと言えば、表層的な現象ではなく、その物事の本質を的確に捉えることだ。もちろん難しいことは当然だが。
そんな中で僕が書いた記事を見た毎日新聞の中川記者から連絡があり、「記事の引用というのもなんですので、取材をしたい」という。そこで電話取材を受け、いろいろ話をした。中川記者は僕の他にも湯川れい子さんなどにも取材をし、2009年7月23日付けの毎日新聞・朝刊の「記者の目」というコラムにまとめた。新聞に載る記事としては1500字ほどの大作だ。
7月27日現在で52件の読者からのコメントが寄せられ、これは他の記事と比べてもかなり多い反応だ。しかも、ポジティヴな反応が圧倒的に多い。このコラムは他の一般記事と違い、記者の主観を交えて書くというのが趣旨なので、コメントでの「記者個人の感情が出すぎている」という感想は的を得ていないと思う。仮にそうした反応に配慮するとすれば、たとえば、冒頭の6行と、最後の結びの文の「~マイケルファンの一員としても~」の文言をはずせば、「感情の出すぎ」ということさえ誰も言えなくなるいい記事だ。
また、少し古くなるが、2009年7月12日(日)に山下達郎さんが彼のラジオ番組『サンデイ・ソングブック』の「モータウン・アーカイブ第4回」の中で、僕のマイケル報道についての記事の一部を引用してくださった。達郎さんは、その前週、マイケルについて「マイケル・ジャクソンというのは誰もが認める不世出のアーティストでありましたけれども、マーヴィン・ゲイ同様、アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きてしまいました」とコメントされ、これに多くの反響が来たと述べた上で、紹介された。「アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きた」というのは、本当に言い得て妙だと思う。
僕はたぶんあと何年かすれば、マイケル・ジャクソンというのは20世紀に誕生した最大のポップ・スターとして、誰からも崇められ、些細なゴシップさえ、みんな笑ってしまうようなとてつもない存在になるだろうと思う。今は、過去20年以上のマイケルに対する「メディアの膿(うみ)」を出している過程なのだと考える。どんどん膿をだしてすっきりしたほうがいいに決まってる。
■改めてマイケル・ジャクソン考、まとめて
2009年6月27日
● マイケル・ジャクソンが成し遂げたこと
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10288332826.html
http://32970.diarynote.jp/200906270452575494/
2009年6月29日
★ マイケル・ジャクソンの死とマーヴィン・ゲイの死
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10289623911.html
http://32970.diarynote.jp/?day=20090629
2009年7月8日
◆ マイケル・ジャクソン追悼式
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10295593849.html
http://32970.diarynote.jp/200907080654029997/
2009年7月9日
○マイケル・ジャクソン・メモリアル:5人のグローヴに見る兄弟の絆
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10296230966.html
http://32970.diarynote.jp/200907090513177008/
2009年7月12日
△マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い (パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298164180.html
http://32970.diarynote.jp/200907120425558073/
2009年7月13日
●マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い(パート2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298820925.html
http://32970.diarynote.jp/200907130430532407/
毎日新聞=記者の目=2009年7月23日付け
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_eye103/details.php?blog_id=812#comment
過去記事
2003/06/06 (Fri)
Just Hit The Stage! Michael!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030606.html
■マイケル・ジャクソン、まずビデオでその勇姿を。これを見れば、上記のような能書きはいらない
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BNM8B0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BNM8AG/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BNM8AQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009J8GJE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
⊿「ダルフールのための歌」~レコーディング・セッション (ダルフール=パート2
2009年7月27日 音楽⊿「ダルフールのための歌」~レコーディング・セッション (ダルフール=パート2)
(前日からの続き)
【「ダルフールのための歌」~「タッチ」】
タッチ。
西アフリカ、スーダン共和国西側の地域ダルフールで起こっている紛争で虐殺された人々や、次々と生まれている難民を助け、その紛争自体への関心を高めようという作品が東京でレコーディングされている。この問題は、日本ではほとんどメディアで報道されていないが、アメリカ、イギリスの一部のメディアでドキュメンタリーなどが報道されている。アメリカでは俳優のジョージ・クルーニーが関心を寄せ、コメントを発表している。
今回録音されている曲のタイトルは「タッチ」。ダルフール・プロジェクトの中で、映画『シング・フォー・ダルフール』の公開を9月に控え、そのプロモーションの一環としてこの「タッチ」の制作、発表がある。
レコーディングは、トラックをすでにペニーKなどが制作しており、この日はヴォーカルを録音。まずイントロの部分のコーラスをソプラノ、テナーなどに分けて録音。しかも各パートに数人のシンガーたちがいるので、そのメロディーをケイリブたちが教える。この数十秒のイントロの録音だけで、相当な時間をかけていた。
男性コーラスを入れるところで、誰かのお腹がなった。ケイリブが言う。「ずいぶんいいマイクロフォンだなあ。もう一度やり直し。ボビー・マクファーリンみたいなノイズは入らないからな」 全員が爆笑する。あるいは、誰かの声がフラット気味になった。ケイリブがエンジニアに言う。「今の部分を後で、ちょっとだけ手術できるかい?」 ブースのこちら側から返事が飛ぶ。「どんな手術だ?」(笑)
レコーディングは延々と続き、予定された初日では終わらなかった。
今回の映画、楽曲のコンセプトは、「タッチ(触れる)」ということ。映画のプレス・リリースにも単なる印刷物だけではなく、凹凸がついた部分がある。これも「タッチ」を意識したものだ、とプロデューサーの臺さんが言う。
「タッチ」の歌詞はこんな感じだ。
Touch The Sky (Sing this song for Darfur)
Ah Ah Ah Ah Ah Ah Ah
Oh Oh Oh Oh Oh……Oh
We learn for our mother we all learn
We learn for our father we all learn
Even though our house is burning down we all learn
Even though our village is deserted now we all learn
We learn for our sister we all learn
We learn for our brother we all learn
Darfur
Let me talk to you……….
(Verse)
What if u could make a change?
Just by lifting your voice
No need to know your name
Just need to know that u care yea
Realty is more than a TV screen
Up close or from a distance
It could happen to you or me
Now Now I believe that if we all come together
We may not save the world
But we can make it better
Just touch
(Chorus)
Touch
We can spread love
Touch
We can give hope who who
Touch
We can save a child
Spread your love and just reach out and
(Touch) Touch a hand
(Touch) Touch a heart
(Touch) Make a plan make a start (Touch) whoo
Motto Furete Goran
(Verse)
Imagine so many people out there that need little love
Something money can’t buy
People out there just like you to see, yea
They are pleading for their lives hey they wanna be free
Spreading the news is merely a choice
Open your heart and lift up your voice
Oh these are gifts that’s been given to you and me
Tomorrow’s listening won’t you let your spirit be free to
Touch
(Chorus)
Touch
We can spread love
Touch
We can give hope who who
Touch
We can save a child
Spread your love and
Just reach out I know
(Bridge)
I know it ‘s not that we don’t care
It’s just sometimes we just don’t understand
We got to stop thinking it’s the way it has to be
(Gotta stop thinking that)
Each one teach one just look around you’ll see
Promises are not enough
Let compassion in spread your love
Spread a little, spread a little love and
Touch Touch Touch
Spread some love and
Touch Touch Touch
We sing this song for Darfur
Everyday we keep on praying
Sawatte Darfur is saying
We sing this song for Darfur
Everyday we keep on praying
Sawatte Darfur is saying
Sing this song for Darfur
Everyday we keep on praying
Sawatte Darfur is saying
Sawatte goran
Copywright 2009
(お断り: ここに掲載した歌詞は、正式録音盤にともない2009年9月3日最終的なものに差し替えました)
(この項、つづく)
ENT>ANNOUNCEMENT>Darfur
(前日からの続き)
【「ダルフールのための歌」~「タッチ」】
タッチ。
西アフリカ、スーダン共和国西側の地域ダルフールで起こっている紛争で虐殺された人々や、次々と生まれている難民を助け、その紛争自体への関心を高めようという作品が東京でレコーディングされている。この問題は、日本ではほとんどメディアで報道されていないが、アメリカ、イギリスの一部のメディアでドキュメンタリーなどが報道されている。アメリカでは俳優のジョージ・クルーニーが関心を寄せ、コメントを発表している。
今回録音されている曲のタイトルは「タッチ」。ダルフール・プロジェクトの中で、映画『シング・フォー・ダルフール』の公開を9月に控え、そのプロモーションの一環としてこの「タッチ」の制作、発表がある。
レコーディングは、トラックをすでにペニーKなどが制作しており、この日はヴォーカルを録音。まずイントロの部分のコーラスをソプラノ、テナーなどに分けて録音。しかも各パートに数人のシンガーたちがいるので、そのメロディーをケイリブたちが教える。この数十秒のイントロの録音だけで、相当な時間をかけていた。
男性コーラスを入れるところで、誰かのお腹がなった。ケイリブが言う。「ずいぶんいいマイクロフォンだなあ。もう一度やり直し。ボビー・マクファーリンみたいなノイズは入らないからな」 全員が爆笑する。あるいは、誰かの声がフラット気味になった。ケイリブがエンジニアに言う。「今の部分を後で、ちょっとだけ手術できるかい?」 ブースのこちら側から返事が飛ぶ。「どんな手術だ?」(笑)
レコーディングは延々と続き、予定された初日では終わらなかった。
今回の映画、楽曲のコンセプトは、「タッチ(触れる)」ということ。映画のプレス・リリースにも単なる印刷物だけではなく、凹凸がついた部分がある。これも「タッチ」を意識したものだ、とプロデューサーの臺さんが言う。
「タッチ」の歌詞はこんな感じだ。
Touch The Sky (Sing this song for Darfur)
Ah Ah Ah Ah Ah Ah Ah
Oh Oh Oh Oh Oh……Oh
We learn for our mother we all learn
We learn for our father we all learn
Even though our house is burning down we all learn
Even though our village is deserted now we all learn
We learn for our sister we all learn
We learn for our brother we all learn
Darfur
Let me talk to you……….
(Verse)
What if u could make a change?
Just by lifting your voice
No need to know your name
Just need to know that u care yea
Realty is more than a TV screen
Up close or from a distance
It could happen to you or me
Now Now I believe that if we all come together
We may not save the world
But we can make it better
Just touch
(Chorus)
Touch
We can spread love
Touch
We can give hope who who
Touch
We can save a child
Spread your love and just reach out and
(Touch) Touch a hand
(Touch) Touch a heart
(Touch) Make a plan make a start (Touch) whoo
Motto Furete Goran
(Verse)
Imagine so many people out there that need little love
Something money can’t buy
People out there just like you to see, yea
They are pleading for their lives hey they wanna be free
Spreading the news is merely a choice
Open your heart and lift up your voice
Oh these are gifts that’s been given to you and me
Tomorrow’s listening won’t you let your spirit be free to
Touch
(Chorus)
Touch
We can spread love
Touch
We can give hope who who
Touch
We can save a child
Spread your love and
Just reach out I know
(Bridge)
I know it ‘s not that we don’t care
It’s just sometimes we just don’t understand
We got to stop thinking it’s the way it has to be
(Gotta stop thinking that)
Each one teach one just look around you’ll see
Promises are not enough
Let compassion in spread your love
Spread a little, spread a little love and
Touch Touch Touch
Spread some love and
Touch Touch Touch
We sing this song for Darfur
Everyday we keep on praying
Sawatte Darfur is saying
We sing this song for Darfur
Everyday we keep on praying
Sawatte Darfur is saying
Sing this song for Darfur
Everyday we keep on praying
Sawatte Darfur is saying
Sawatte goran
Copywright 2009
(お断り: ここに掲載した歌詞は、正式録音盤にともない2009年9月3日最終的なものに差し替えました)
(この項、つづく)
ENT>ANNOUNCEMENT>Darfur
△【ダルフール紛争へのチャリティー・ソング「タッチ」、ブレンダたち東京ソウル・オールスターズが集結】
無関心。
世界は広い。世界では我々日本人が知らないことがたくさん起きている。日本は平和だが、世界ではあちこちで戦争が起こっている。たまたまちょっとしたきっかけでアフリカのダルフールという地域で起こっている紛争について知ったブレンダ・ヴォーン、ケイリブ・ジェームスらが東京で立ち上がり、「ダルフールのための」楽曲を作り、関心を集めようとしている。
もともと、ブレンダはアニメの『ゴールデン・エッグス』の仕事をしたプロデューサーの臺佳彦(だい・よしひこ)さんからダルフール紛争を聞いた。臺さんは2008年9月東京で行われた映画祭に出品された『シング・フォー・ダルフール』(監督・ヨハン・クレイマー)というドキュメンタリー風のアート・フィルムを見て感銘を受け、その日本での配給をてがけることになった。そこでダルフールで起こっていることを調べ、こうしたことに無関心でいてはいけない、と思うようになったという。
ダルフールとは、アフリカのスーダン国の西側の地域。ここで政府の支援を受けたアラブ系人種グループ(ジャンジャウィードという民兵組織)が非アラブ系の住民を虐殺、所有物を略奪し、非アラブ系住民が隣国などに難民として逃げ出しているという紛争が起こっている地域だ。虐殺された人数は国連も把握していないが、20万にとも40万人とも言われている。難民は数百万人にのぼる。このスーダンには、中国が武器が提供していて、その内紛をサポートしているが、それは中国がスーダンの安価な石油資源を狙ってのことだという。国連も監視団を送るものの、さまざまな要因で骨抜きにされている。
臺さんの呼びかけで、ブレンダ・ヴォーン、ケイリブ・ジェームスらがダルフールの難民たちを支援し、そこへ関心を集めるためのチャリティー・ソングを作ることになった。曲はブレンダやレディー・ヨーなどが参加して作った「タッチ」というもので、ここには東京ソウル・オールスターズが参加している。たとえば、ブレンダとケイリブがヴォーカル・アレンジなどを施し、トラック全体の打ち込みをペニーK、キーボードにフィリップ・ウー、ベースにジーノ、パーカッションにゲイリー・スコット、ギターがマサ小浜ら。歌は、ゲイリー・アドキンス、デイヴィッド・キング、シャンティ、アージー・マーティン、木下航志、有坂美香その他大勢。これに賛同したシンガーたち(総勢40名ほど)が7月25日、都内のスタジオに集合し、深夜までレコーディングを続けた。
映画『シング・フォー・ダルフール』は、2009年9月渋谷の映画館などで公開、また、このオールスターの楽曲「タッチ」は、配信で無料でダウンロードできるようになる。
臺さんは、この作品、この映画で「無関心であることが一番いけない」というメッセージを発信できればいいと考えている。
(この項つづく)
なお、このDarfurの発音だが、日本のメディアの表記は「ダルフール」、ブレンダ、ケイリブたちの発音は「ダルファー」となっている。
「ダルフール紛争」については、下記ウィキペディアなども参考になります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%B4%9B%E4%BA%89
ENT>MUSIC>Sing For Darfur
無関心。
世界は広い。世界では我々日本人が知らないことがたくさん起きている。日本は平和だが、世界ではあちこちで戦争が起こっている。たまたまちょっとしたきっかけでアフリカのダルフールという地域で起こっている紛争について知ったブレンダ・ヴォーン、ケイリブ・ジェームスらが東京で立ち上がり、「ダルフールのための」楽曲を作り、関心を集めようとしている。
もともと、ブレンダはアニメの『ゴールデン・エッグス』の仕事をしたプロデューサーの臺佳彦(だい・よしひこ)さんからダルフール紛争を聞いた。臺さんは2008年9月東京で行われた映画祭に出品された『シング・フォー・ダルフール』(監督・ヨハン・クレイマー)というドキュメンタリー風のアート・フィルムを見て感銘を受け、その日本での配給をてがけることになった。そこでダルフールで起こっていることを調べ、こうしたことに無関心でいてはいけない、と思うようになったという。
ダルフールとは、アフリカのスーダン国の西側の地域。ここで政府の支援を受けたアラブ系人種グループ(ジャンジャウィードという民兵組織)が非アラブ系の住民を虐殺、所有物を略奪し、非アラブ系住民が隣国などに難民として逃げ出しているという紛争が起こっている地域だ。虐殺された人数は国連も把握していないが、20万にとも40万人とも言われている。難民は数百万人にのぼる。このスーダンには、中国が武器が提供していて、その内紛をサポートしているが、それは中国がスーダンの安価な石油資源を狙ってのことだという。国連も監視団を送るものの、さまざまな要因で骨抜きにされている。
臺さんの呼びかけで、ブレンダ・ヴォーン、ケイリブ・ジェームスらがダルフールの難民たちを支援し、そこへ関心を集めるためのチャリティー・ソングを作ることになった。曲はブレンダやレディー・ヨーなどが参加して作った「タッチ」というもので、ここには東京ソウル・オールスターズが参加している。たとえば、ブレンダとケイリブがヴォーカル・アレンジなどを施し、トラック全体の打ち込みをペニーK、キーボードにフィリップ・ウー、ベースにジーノ、パーカッションにゲイリー・スコット、ギターがマサ小浜ら。歌は、ゲイリー・アドキンス、デイヴィッド・キング、シャンティ、アージー・マーティン、木下航志、有坂美香その他大勢。これに賛同したシンガーたち(総勢40名ほど)が7月25日、都内のスタジオに集合し、深夜までレコーディングを続けた。
映画『シング・フォー・ダルフール』は、2009年9月渋谷の映画館などで公開、また、このオールスターの楽曲「タッチ」は、配信で無料でダウンロードできるようになる。
臺さんは、この作品、この映画で「無関心であることが一番いけない」というメッセージを発信できればいいと考えている。
(この項つづく)
なお、このDarfurの発音だが、日本のメディアの表記は「ダルフール」、ブレンダ、ケイリブたちの発音は「ダルファー」となっている。
「ダルフール紛争」については、下記ウィキペディアなども参考になります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%B4%9B%E4%BA%89
ENT>MUSIC>Sing For Darfur
☆アンソニー・ハミルトン~オールド・スクールの輝き
2009年7月25日 音楽(ネタばれになります。これからごらんになる方はご注意ください)
☆【アンソニー・ハミルトン~オールド・スクールの輝き】
輝き。
アメリカ南部ノース・キャロライナ出身のソウル・シンガー、アンソニー・ハミルトンの初ライヴ。なぜかいつになく観客にブラック度高く、またアンソニーの熱心なファンと思われる観客も多く、客席が熱かった。アルバムは、いずれも個人的にけっこう気に入っていて、『エイント・ノーバディー・ウォーリン』の中の「チェンジ・ユア・ワールド」は一時期えらくヘヴィー・プレイだった。基本的に僕は彼のソウルフルな声が好きだ。
ドラムス、キーボード2人、ギター、ベース、コーラス2人という布陣のソウル・ショー。ミディアム調からアップテンポは客を立たせ盛り上げ、しかも熱く歌を聴かせ、バラードもねっとりと観客をぐっと抱き寄せる。ちょうどケイシー&ジョジョのケイシー、キース・スウェット、ジョーあたりを足して3で割ったような雰囲気に感じた。黒いスーツに白淵のハット、粋でおしゃれなアンソニー。どこかチャーリー・ウィルソンやロン・アイズレイも思わせる。「キャント・レット・ゴー」では、ステッキさえ持ってきた! セットリストも下記3枚からバランスよく選曲。
ミディアム調3曲でいきなり、観客をつかんで、バラードへ。ちょっとどこか「パープル・レイン」を思わせるギターリフの「ハー・ハート」あたりはぐっとくる。そして、「サイレンス・キルズ」では、彼の奥さんターシャが登場。これがすごい声と声量の持ち主で圧巻だった。声量はアンソニーを上回る。これはターシャの2008年リリースのアルバム『マクミリアン・ストーリー』収録の1曲。
そして、あちこちにまぶされるチャーチーな(教会的な)リズムとフレーズ。「プレイ・フォー・ユー」などは教会で聴かれるようなリズム。アンソニーの出自がまちがいなくゴスペル(教会)にあることがよくわかる。下記セットリストの中でアンソニーの最大のヒットは「シャーリーン」。客席のブラックたちからもさかんに「早くシャーリーンを歌ってくれ」みたいな声援がかかっていた。
アンコールはなかったが、観客からのアンコールを求める拍手がかなり長い時間続いた。滅多にない光景だった。ライヴ後はサイン会。
ゴスペル、ソウル、ブルーズをまぜあわせたオールド・スクールなソウル・シンガー。しかも、グラミー賞受賞アーティストでもある。1971年1月28日生まれ、現在38歳のソウルの輝きを見せ付けた。
■ (1)カミング・フロム・ウェア・アイム・フロム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001926H0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ (2)エイント・ノーバディー・ウォーリン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CFWP7E/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■(3)ポイント・オブ・イット・オール2008年最新作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GM7IPG/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
アンソニー・ハミルトン/Anthony Hamilton(Vocals)
ジャック・キング/Jack King(Background Vocals)
ブライアン・スレッジ/Bryan Sledge(Background Vocals)
ケネス・レオナルド Jr/Kenneth Leonard Jr(Keyboards)
ジャスティン・ギルバート/Justin Gilbert(Keyboards)
ジョー・リンゼイ/Joe Lindsay(Guitar)
ヘンリー・マケイン/Henry McCain(Bass)
ジョン・ロバーツ/John Roberts(Drums)
(スペシャルゲスト)ターシャ・マクミリアン・ハミルトンTarsha McMillian Hamilton(Vocal)
■セットリスト アンソニー・ハミルトン
Setlist : Anthony Hamilton @ Billboard Live, July 24, 2009
show started 21:38
01. Intro
02. Cornbread, Fish & Collard Greens (CD1)
03. (Feel Like) Falling In Love (CD3)
04. Coming From Where I’m From (CD1)
05. (The Point Of It All, interlude)
06. The Point Of It All (CD3)
07. Can’t Let Go (CD2)
> North Carolina, Charlotte song
08. Sista Big Bones (CD2)
09. (Guitar interlude)
10. Her Heart (CD3)
11. Silence Kills (with his wife Tarsha McMillian Hamilton)
12. Praying For You (CD3)
> Introducing members
13. Charlene (CD1)
14. Cool (CD3)
show ended 23:04
(2009年7月24日金曜、六本木ビルボード・ライヴ・東京=アンソニー・ハミルトン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hamilton, Anthony
2009-79
☆【アンソニー・ハミルトン~オールド・スクールの輝き】
輝き。
アメリカ南部ノース・キャロライナ出身のソウル・シンガー、アンソニー・ハミルトンの初ライヴ。なぜかいつになく観客にブラック度高く、またアンソニーの熱心なファンと思われる観客も多く、客席が熱かった。アルバムは、いずれも個人的にけっこう気に入っていて、『エイント・ノーバディー・ウォーリン』の中の「チェンジ・ユア・ワールド」は一時期えらくヘヴィー・プレイだった。基本的に僕は彼のソウルフルな声が好きだ。
ドラムス、キーボード2人、ギター、ベース、コーラス2人という布陣のソウル・ショー。ミディアム調からアップテンポは客を立たせ盛り上げ、しかも熱く歌を聴かせ、バラードもねっとりと観客をぐっと抱き寄せる。ちょうどケイシー&ジョジョのケイシー、キース・スウェット、ジョーあたりを足して3で割ったような雰囲気に感じた。黒いスーツに白淵のハット、粋でおしゃれなアンソニー。どこかチャーリー・ウィルソンやロン・アイズレイも思わせる。「キャント・レット・ゴー」では、ステッキさえ持ってきた! セットリストも下記3枚からバランスよく選曲。
ミディアム調3曲でいきなり、観客をつかんで、バラードへ。ちょっとどこか「パープル・レイン」を思わせるギターリフの「ハー・ハート」あたりはぐっとくる。そして、「サイレンス・キルズ」では、彼の奥さんターシャが登場。これがすごい声と声量の持ち主で圧巻だった。声量はアンソニーを上回る。これはターシャの2008年リリースのアルバム『マクミリアン・ストーリー』収録の1曲。
そして、あちこちにまぶされるチャーチーな(教会的な)リズムとフレーズ。「プレイ・フォー・ユー」などは教会で聴かれるようなリズム。アンソニーの出自がまちがいなくゴスペル(教会)にあることがよくわかる。下記セットリストの中でアンソニーの最大のヒットは「シャーリーン」。客席のブラックたちからもさかんに「早くシャーリーンを歌ってくれ」みたいな声援がかかっていた。
アンコールはなかったが、観客からのアンコールを求める拍手がかなり長い時間続いた。滅多にない光景だった。ライヴ後はサイン会。
ゴスペル、ソウル、ブルーズをまぜあわせたオールド・スクールなソウル・シンガー。しかも、グラミー賞受賞アーティストでもある。1971年1月28日生まれ、現在38歳のソウルの輝きを見せ付けた。
■ (1)カミング・フロム・ウェア・アイム・フロム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001926H0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ (2)エイント・ノーバディー・ウォーリン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CFWP7E/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■(3)ポイント・オブ・イット・オール2008年最新作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GM7IPG/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
アンソニー・ハミルトン/Anthony Hamilton(Vocals)
ジャック・キング/Jack King(Background Vocals)
ブライアン・スレッジ/Bryan Sledge(Background Vocals)
ケネス・レオナルド Jr/Kenneth Leonard Jr(Keyboards)
ジャスティン・ギルバート/Justin Gilbert(Keyboards)
ジョー・リンゼイ/Joe Lindsay(Guitar)
ヘンリー・マケイン/Henry McCain(Bass)
ジョン・ロバーツ/John Roberts(Drums)
(スペシャルゲスト)ターシャ・マクミリアン・ハミルトンTarsha McMillian Hamilton(Vocal)
■セットリスト アンソニー・ハミルトン
Setlist : Anthony Hamilton @ Billboard Live, July 24, 2009
show started 21:38
01. Intro
02. Cornbread, Fish & Collard Greens (CD1)
03. (Feel Like) Falling In Love (CD3)
04. Coming From Where I’m From (CD1)
05. (The Point Of It All, interlude)
06. The Point Of It All (CD3)
07. Can’t Let Go (CD2)
> North Carolina, Charlotte song
08. Sista Big Bones (CD2)
09. (Guitar interlude)
10. Her Heart (CD3)
11. Silence Kills (with his wife Tarsha McMillian Hamilton)
12. Praying For You (CD3)
> Introducing members
13. Charlene (CD1)
14. Cool (CD3)
show ended 23:04
(2009年7月24日金曜、六本木ビルボード・ライヴ・東京=アンソニー・ハミルトン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hamilton, Anthony
2009-79
◎江守藹氏企画のゴスペル留学~アメリカ南部アラバマの旅
2009年7月24日 音楽◎江守藹氏企画のゴスペル留学~アメリカ南部アラバマの旅
江守藹氏企画のゴスペル留学~アメリカ南部アラバマの旅
【ゴスペル留学~アメリカ南部アラバマの旅】
ワークショップ。
ソウル・イラストレーター、音楽プロデューサーでもあり、日本におけるソウル・ミュージックの歴史に多大な貢献をしている江守藹氏がコーディネートしたゴスペルを学ぶツアー企画が決まった。出発日は、2009年9月26日、10月17日、11月14日の3回、それぞれ5泊7日に日程で行われる。
ツアー日程は、初日に成田からヒューストン乗り継ぎでアラバマ州バーミングハムへ。2日目はバーミングハム滞在。日曜礼拝に参加、午後にソウル・シンガー、デイヴィッド・シーのゴスペル・レッスン。3日目も同ゴスペル・レッスン。4日目フリータイム。オプションでキング牧師生家訪問など。5日目ゴスペル・レッスン、夜デイヴィッド・シー主催ゴスペル・パーティー、デイヴィッドのパフォーマンスも。6日目バーミングハム発、7日目成田着。
デイヴィッドのレッスンが2日目、3日目、5日目とあり、5日目の夜にショーがあるというデイヴィッド三昧のツアーになる。
江守氏によれば、「ゴスペルの中で日本人が触れる機会が少ないのがサザン・ゴスペル。遠くて不便ということもあるのかもしれない。だが、ゴスペルを愛する人がサザン・ゴスペルを知らずしてゴスペルを語ることもできないだろう。そこで現地へ行き、黒人教会の日曜礼拝、専属クワイアーからの直接指導を受けるツアーを企画した」とのこと。
デイヴィッド・シーは、デニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴューの一員として、またソロ・シンガーとしても5枚のアルバムをリリースするバーミングハムのゴスペル界の重鎮でもある。
またアラバマ州バーミングハムは、1950年代から1960年代にかけてマーティン・ルーサー・キングの公民権運動の中心地でもあった場所。
旅行代金は、9月26日出発が396,000円、10月17日出発が384,000円、11月14日出発が366,000円。各20名限定。最少催行人員10名。
詳細はこちら↓
http://www.gyb.co.jp/09a/ACAAT.html
詳細についての問い合わせ、資料請求は、電話03-3505-0055(株)グローバルユースビューロー。江守さんのイラスト入り詳細パンフレットがあります。
http://www.gyb.co.jp/index.html
ANNOUNCEMENT>Gospel Tour
江守藹氏企画のゴスペル留学~アメリカ南部アラバマの旅
【ゴスペル留学~アメリカ南部アラバマの旅】
ワークショップ。
ソウル・イラストレーター、音楽プロデューサーでもあり、日本におけるソウル・ミュージックの歴史に多大な貢献をしている江守藹氏がコーディネートしたゴスペルを学ぶツアー企画が決まった。出発日は、2009年9月26日、10月17日、11月14日の3回、それぞれ5泊7日に日程で行われる。
ツアー日程は、初日に成田からヒューストン乗り継ぎでアラバマ州バーミングハムへ。2日目はバーミングハム滞在。日曜礼拝に参加、午後にソウル・シンガー、デイヴィッド・シーのゴスペル・レッスン。3日目も同ゴスペル・レッスン。4日目フリータイム。オプションでキング牧師生家訪問など。5日目ゴスペル・レッスン、夜デイヴィッド・シー主催ゴスペル・パーティー、デイヴィッドのパフォーマンスも。6日目バーミングハム発、7日目成田着。
デイヴィッドのレッスンが2日目、3日目、5日目とあり、5日目の夜にショーがあるというデイヴィッド三昧のツアーになる。
江守氏によれば、「ゴスペルの中で日本人が触れる機会が少ないのがサザン・ゴスペル。遠くて不便ということもあるのかもしれない。だが、ゴスペルを愛する人がサザン・ゴスペルを知らずしてゴスペルを語ることもできないだろう。そこで現地へ行き、黒人教会の日曜礼拝、専属クワイアーからの直接指導を受けるツアーを企画した」とのこと。
デイヴィッド・シーは、デニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴューの一員として、またソロ・シンガーとしても5枚のアルバムをリリースするバーミングハムのゴスペル界の重鎮でもある。
またアラバマ州バーミングハムは、1950年代から1960年代にかけてマーティン・ルーサー・キングの公民権運動の中心地でもあった場所。
旅行代金は、9月26日出発が396,000円、10月17日出発が384,000円、11月14日出発が366,000円。各20名限定。最少催行人員10名。
詳細はこちら↓
http://www.gyb.co.jp/09a/ACAAT.html
詳細についての問い合わせ、資料請求は、電話03-3505-0055(株)グローバルユースビューロー。江守さんのイラスト入り詳細パンフレットがあります。
http://www.gyb.co.jp/index.html
ANNOUNCEMENT>Gospel Tour
○赤坂サカスの水族館~シーラカンスの展示
2009年7月23日 音楽○赤坂サカスの水族館~シーラカンスの展示
シーラカンス。
7月20日は海の日。水道橋でAIのライヴ前に、赤坂サカスの水族館でやっているシーラカンス展をのぞきませんか、という松尾氏のお誘い。彼の知人が休みの日だけやってきて、解説をしている、という。ソウル・サーチン美術部ならぬ水族館部だ。
赤坂サカスは、大変な人。3連休だけあって家族連れなどが多い。
案内をしてくれた鈴木香里武(カリブ)君は、なんと1992年生まれの高校生。しかし、「さかな君」のように、魚関係にやたらと詳しい。香里武というのは本名だが、この名前からして運命的というか。子供のころから、魚に関しては目がないほど好きで、いろいろ調べたりしているうちに知識が増えたという。その落ち着いたしゃべり口は、とても高校生とは思えない。
http://sacas.net/event/top.html#aqua
最近の東京湾は温暖化の影響もあり、意外と熱帯魚などが生息しているとか、ゴミとして捨てられた自転車が魚の棲家になっていたりとか、いろいろ解説してくれた。こういう展示会は専門家の解説があるとやはり理解が深まる。
今回の一番の目玉は、シーラカンスの展示。シーラカンスは3億年以上も前に生息していた「生きた化石」と呼ばれるもの。その末裔が30年以上前に捕獲され冷凍保存されていたものを展示した。しかし、シーラカンスはワシントン条約1というジャンルに入る生物ということで、現在は公衆への展示ができなくなっている、という。ただここのシーラカンスは、30年以上前に捕獲されたものなので、そういうふうに規制される前に捕獲されたため、なんとか10年近くかけて展示許可が下りたとか。
シーラカンスなんて、初めて見た。けっこう大きくグロテスク。体長は170センチもある。
途中で、カリブ君の師匠という今回のもろもろをコーディネートした石垣さんを紹介された。石垣さんの会社は、世界中の海からさまざまな魚類などを集め、水族館などに納入する仕事をしている。そうしたものを集めているうちに、魚類に関する知識も膨大なものになった。石垣さんの会社のホームページ。
http://www.bluecornerjapan.com/index.shtml
いろいろな映像などもであって、びっくり。世の中には知らないことがたくさんある~~。
ところで、この展示会での写真は権利の関係でだめだというので、実際のシーラカンスをごらんになりたければ、赤坂サカスへどうぞ。入場料500円、8月31日までやっている。
http://www.akasakabiztower-sd.com/summer/01.html
+++++
(お知らせ)
2009年7月23日付け毎日新聞朝刊「記者の目」でマイケル・ジャクソンについてコメントしています。よろしければごらんください。
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/
(日にちが経過するとこのリンクでは読めなくなるかもしれません。2009年7月23日付けをごらんください)
CULTURE>Aquarium
シーラカンス。
7月20日は海の日。水道橋でAIのライヴ前に、赤坂サカスの水族館でやっているシーラカンス展をのぞきませんか、という松尾氏のお誘い。彼の知人が休みの日だけやってきて、解説をしている、という。ソウル・サーチン美術部ならぬ水族館部だ。
赤坂サカスは、大変な人。3連休だけあって家族連れなどが多い。
案内をしてくれた鈴木香里武(カリブ)君は、なんと1992年生まれの高校生。しかし、「さかな君」のように、魚関係にやたらと詳しい。香里武というのは本名だが、この名前からして運命的というか。子供のころから、魚に関しては目がないほど好きで、いろいろ調べたりしているうちに知識が増えたという。その落ち着いたしゃべり口は、とても高校生とは思えない。
http://sacas.net/event/top.html#aqua
最近の東京湾は温暖化の影響もあり、意外と熱帯魚などが生息しているとか、ゴミとして捨てられた自転車が魚の棲家になっていたりとか、いろいろ解説してくれた。こういう展示会は専門家の解説があるとやはり理解が深まる。
今回の一番の目玉は、シーラカンスの展示。シーラカンスは3億年以上も前に生息していた「生きた化石」と呼ばれるもの。その末裔が30年以上前に捕獲され冷凍保存されていたものを展示した。しかし、シーラカンスはワシントン条約1というジャンルに入る生物ということで、現在は公衆への展示ができなくなっている、という。ただここのシーラカンスは、30年以上前に捕獲されたものなので、そういうふうに規制される前に捕獲されたため、なんとか10年近くかけて展示許可が下りたとか。
シーラカンスなんて、初めて見た。けっこう大きくグロテスク。体長は170センチもある。
途中で、カリブ君の師匠という今回のもろもろをコーディネートした石垣さんを紹介された。石垣さんの会社は、世界中の海からさまざまな魚類などを集め、水族館などに納入する仕事をしている。そうしたものを集めているうちに、魚類に関する知識も膨大なものになった。石垣さんの会社のホームページ。
http://www.bluecornerjapan.com/index.shtml
いろいろな映像などもであって、びっくり。世の中には知らないことがたくさんある~~。
ところで、この展示会での写真は権利の関係でだめだというので、実際のシーラカンスをごらんになりたければ、赤坂サカスへどうぞ。入場料500円、8月31日までやっている。
http://www.akasakabiztower-sd.com/summer/01.html
+++++
(お知らせ)
2009年7月23日付け毎日新聞朝刊「記者の目」でマイケル・ジャクソンについてコメントしています。よろしければごらんください。
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/
(日にちが経過するとこのリンクでは読めなくなるかもしれません。2009年7月23日付けをごらんください)
CULTURE>Aquarium
◆AI VIVA A.I.ツアー 千穐楽&モア…
2009年7月22日 音楽◆AI VIVA A.I.ツアー 千穐楽&モア…
【AI VIVA A.I.ツアー、マーガレット様のご登場】
盛り上げ上手。
AI(アイ)のツアーは、今年は40本(ゲネプロをいれると41本)というかなりの本数だった。そのAIツアー観戦こぼれ話でも。
初日、メンバー紹介のときにトイレに出ていったら、あとでケイリブとギターのマサさんに、「途中ででてったでしょ」と2人に言われた。「バリバリによく見えますよ、吉岡さんのところ」とマサさん。「一番いいところでいなくなるんだからあ」 というわけで、2日目はライヴ始まる前にトイレをすませ、しっかりメンバー紹介のところも、見させていただきました。
確かにJCBホールはステージから客席が近いので、ステージからも、こっちからもよく見える。
今回のツアーでパンフレットはないのかなあ、と思い事務所のA社長に尋ねると、「いやあ、パンフレットは売れないのよ、タオルみたいには…(笑)」と言われた。なるほど、タオルは恐ろしく売れているようだ。なんてったって、アリーナ階のみんながタオルを振り回すのだから。それを見て、あ~、確かにタオルは売れても、パンフは売れないなあと思った。パンフじゃ、ライヴで振り回せないもんね。(笑)う~む。
AIの客層は6-4で女子が多い感じか。男子もいるのは、けっこうカップルで来てるファンが多いせいだろう。なんか昔はもっと女子率が高かったような記憶があるが、男子ファンも増えているようだ。理想的な比率かもしれない。
2日目は、テレビカメラが入っていた。DVDになるのか、どこかでテレビ放映されるのだろうか。あるいは、次のCDのボーナス・トラックかな。
マーガレット・キナシのAIとの出会い話しはおもしろかった。「11年くらい前に、ロスの焼肉屋で会ったのよお。そしたら、この子(AI)、あたし見て、『あんたのこと、知ってる、テレビで見たことある~、あ、おかあさん(あなたのこと)好きだからおかあさんに電話する』とか言って。その場でママに国際電話よ。鹿児島にいるママに。(爆笑)で、この子、日本のなんとか大賞とか興味なくて、『あたし、必ず、アメリカでグラミー賞取るから』って言ってたわ。それから日本に来て、あっという間に売れちゃいました。あれから、もう、来年デビュー10周年? アイ・ラヴ・ユー!」
そして、「ミュージシャンのみんな、そこに座って、AIの『ストーリー』、聴かせてよ。ピアノの方、どなたかしら?」と聞くと、たまたま横にあの大柄のケイリブがいて、「ちょっとよろしく」みたいな感じで、ケイリブのピアノ1本でAIが「ストーリー」をもういちど歌うことになった。「みんな、最後、染みながら聴くのよ~、染みながら~」
不思議なもので、作りこんで歌った本編での「ストーリー」よりも、決して完璧ではないこの「ストーリー」のほうが、より心を打つパフォーマンスになる。それはこのマーガレットの素晴らしい前振りがあって、アイ自身の気持ちも高揚しているからだ。しかも、「you don’t have to worry」というコーラスをその場で、コーラス隊がさらっといれる。いいねえ。声の不安定さは、そのままあの瞬間のAIの心の震えを表わしているのだ。
後で素顔に戻った木梨さんに聞くと、「アコースティックの『ストーリー』が聴きたかったから」とのこと。ケイリブは、「ああ、とてもスポンテニアス(自然発生的)でよかったね!」とコメント。それにしても、マーガレット様、盛り上げ上手~~。
さて、ベースのジェフリー・コナーは、しばらく前にアメール・ラリューで来日したことがあった、という。足を大きく広げてプレイするそのスタイルが実にかっこよかった。
また、パーカッションのクリストファー・ハーディーは、現代音楽の分野で大活躍している打楽器奏者だという。(←松尾潔情報)調べてみると、こんな活躍ぶり。↓
http://www.christopherhardymusic.com/japanese/index.php
ところで、毎回立派な舞台装置で楽しませてくれるアイのコンサートだが、あの大きな舞台装置、電飾、終わったらどうなるのだろう、と思って社長に聞くと、「捨てちゃうんですよ、もったいないでしょ、すごいお金かけてるのにねえ~~」となごり惜しそう。確か、こうした舞台装置は、どのアーティストも基本的にはよほどのことがない限り、廃棄処分にするそうだ。どこかに保存しておくにも、膨大な保管料がかかるからいたしかたない。
+++++
AIが監督したという30分のミニ・ムーヴィー「テイク・アクション」が2009年8月1日と2日に他の作品2本とともに全国12ヶ所の映画館で公開される。
映画公開記念イベント「ブルパシライブ2009」
公開日当日である8月1日と2日には、映画を観てライヴを楽しむという映画とライヴが融合した世界初の新型夏フェス「ブルパシライブ2009」開催される。ブリッツのイヴェントは、映画30分、ライヴ30分をアイを含め3組のアーティストが見せるという。
□LIVE
@東京/赤坂BLITZ
2009/08/01(土) 19:00-
2009/08/02(日) 18:00-
□映画
@東京/Actシアター
2009/08/01(土) 11:30-/14:00-/16:30-/19:00-
2009/08/02(日) 10:30-/13:00-/15:30-/18:00-
この件に関する詳細はこちら↓
http://bps2009.com/
+++++
ENT>LIVE>AI
【AI VIVA A.I.ツアー、マーガレット様のご登場】
盛り上げ上手。
AI(アイ)のツアーは、今年は40本(ゲネプロをいれると41本)というかなりの本数だった。そのAIツアー観戦こぼれ話でも。
初日、メンバー紹介のときにトイレに出ていったら、あとでケイリブとギターのマサさんに、「途中ででてったでしょ」と2人に言われた。「バリバリによく見えますよ、吉岡さんのところ」とマサさん。「一番いいところでいなくなるんだからあ」 というわけで、2日目はライヴ始まる前にトイレをすませ、しっかりメンバー紹介のところも、見させていただきました。
確かにJCBホールはステージから客席が近いので、ステージからも、こっちからもよく見える。
今回のツアーでパンフレットはないのかなあ、と思い事務所のA社長に尋ねると、「いやあ、パンフレットは売れないのよ、タオルみたいには…(笑)」と言われた。なるほど、タオルは恐ろしく売れているようだ。なんてったって、アリーナ階のみんながタオルを振り回すのだから。それを見て、あ~、確かにタオルは売れても、パンフは売れないなあと思った。パンフじゃ、ライヴで振り回せないもんね。(笑)う~む。
AIの客層は6-4で女子が多い感じか。男子もいるのは、けっこうカップルで来てるファンが多いせいだろう。なんか昔はもっと女子率が高かったような記憶があるが、男子ファンも増えているようだ。理想的な比率かもしれない。
2日目は、テレビカメラが入っていた。DVDになるのか、どこかでテレビ放映されるのだろうか。あるいは、次のCDのボーナス・トラックかな。
マーガレット・キナシのAIとの出会い話しはおもしろかった。「11年くらい前に、ロスの焼肉屋で会ったのよお。そしたら、この子(AI)、あたし見て、『あんたのこと、知ってる、テレビで見たことある~、あ、おかあさん(あなたのこと)好きだからおかあさんに電話する』とか言って。その場でママに国際電話よ。鹿児島にいるママに。(爆笑)で、この子、日本のなんとか大賞とか興味なくて、『あたし、必ず、アメリカでグラミー賞取るから』って言ってたわ。それから日本に来て、あっという間に売れちゃいました。あれから、もう、来年デビュー10周年? アイ・ラヴ・ユー!」
そして、「ミュージシャンのみんな、そこに座って、AIの『ストーリー』、聴かせてよ。ピアノの方、どなたかしら?」と聞くと、たまたま横にあの大柄のケイリブがいて、「ちょっとよろしく」みたいな感じで、ケイリブのピアノ1本でAIが「ストーリー」をもういちど歌うことになった。「みんな、最後、染みながら聴くのよ~、染みながら~」
不思議なもので、作りこんで歌った本編での「ストーリー」よりも、決して完璧ではないこの「ストーリー」のほうが、より心を打つパフォーマンスになる。それはこのマーガレットの素晴らしい前振りがあって、アイ自身の気持ちも高揚しているからだ。しかも、「you don’t have to worry」というコーラスをその場で、コーラス隊がさらっといれる。いいねえ。声の不安定さは、そのままあの瞬間のAIの心の震えを表わしているのだ。
後で素顔に戻った木梨さんに聞くと、「アコースティックの『ストーリー』が聴きたかったから」とのこと。ケイリブは、「ああ、とてもスポンテニアス(自然発生的)でよかったね!」とコメント。それにしても、マーガレット様、盛り上げ上手~~。
さて、ベースのジェフリー・コナーは、しばらく前にアメール・ラリューで来日したことがあった、という。足を大きく広げてプレイするそのスタイルが実にかっこよかった。
また、パーカッションのクリストファー・ハーディーは、現代音楽の分野で大活躍している打楽器奏者だという。(←松尾潔情報)調べてみると、こんな活躍ぶり。↓
http://www.christopherhardymusic.com/japanese/index.php
ところで、毎回立派な舞台装置で楽しませてくれるアイのコンサートだが、あの大きな舞台装置、電飾、終わったらどうなるのだろう、と思って社長に聞くと、「捨てちゃうんですよ、もったいないでしょ、すごいお金かけてるのにねえ~~」となごり惜しそう。確か、こうした舞台装置は、どのアーティストも基本的にはよほどのことがない限り、廃棄処分にするそうだ。どこかに保存しておくにも、膨大な保管料がかかるからいたしかたない。
+++++
AIが監督したという30分のミニ・ムーヴィー「テイク・アクション」が2009年8月1日と2日に他の作品2本とともに全国12ヶ所の映画館で公開される。
映画公開記念イベント「ブルパシライブ2009」
公開日当日である8月1日と2日には、映画を観てライヴを楽しむという映画とライヴが融合した世界初の新型夏フェス「ブルパシライブ2009」開催される。ブリッツのイヴェントは、映画30分、ライヴ30分をアイを含め3組のアーティストが見せるという。
□LIVE
@東京/赤坂BLITZ
2009/08/01(土) 19:00-
2009/08/02(日) 18:00-
□映画
@東京/Actシアター
2009/08/01(土) 11:30-/14:00-/16:30-/19:00-
2009/08/02(日) 10:30-/13:00-/15:30-/18:00-
この件に関する詳細はこちら↓
http://bps2009.com/
+++++
ENT>LIVE>AI