△【ゴールデン・ライフを生きて~ブレンダ・ヴォーン・ライヴ】

黄金。

ブルーズ・アレーでの2008年3月以来ブレンダ・ヴォーン・ソロ第4弾ライヴ。回を増すごとに本当に充実し素晴らしい内容になっていくブレンダのライヴ。回を増すごとに動員も増やしているが、今回は通路までかなりの立ち見が出た。4回で一番多くの観客が集まった。しかもメンバーも、強力なラインアップを揃え、セットリストも充実だ。これを続ければ観客は決して減ることはなく必ず増えていくだろう。

「私は50歳になります。恥ずかしいこと? そんなことはないわ。50年生きてきたことを誇りに思います」 ライヴの冒頭で堂々とブレンダは宣言した。誕生日は12月30日(1958年=戌年~いぬどしです)なので正確には3日後だが、盛大な誕生パーティーになった。今回のライヴのコンセプトは、ジル・スコットの作品「ゴールデン」から取った「自身の人生をゴールデン(黄金)のように生きて」というもの。まさに彼女の人生そのもののようだ。

見所もたくさんあったが、ジル・スコットの「ゴールデン」、イスラエルの「カム・イン…」など彼女が初めて歌う曲も実によい。木下航志を迎えたレイ・チャールズ曲でのからみあいなどは、航志&ブレンダが堂々と渡り合うところが驚く。航志はこうした黒人ばかりの中に入ると本当に影響されて、黒くなる。この日はジーノはもちろんのこと、マサ小浜のギターもいつになくファンキーに感じられた。

第一部で「ハッピー・バースデイ」の後に、ビデオが流されたが、ここで彼女の恩人の1人、ジェフリー・ピートさんの「50歳おめでとう。これからの50年も期待してるよ」というメッセージが流されると、ブレンダも涙を隠さなかった。このジェフリーはブレンダによると、彼女がオークランドにいた頃にすごくよくしてくれたライヴ・ハウスのオウナーで、彼の持つ「ジェフリーズ・イナー・サークル」という店でブレンダはレギュラーで歌い始め、大きなきっかけをつかんだという。その後、ブレンダはその場で涙を少しぬぐいながら、即興でケイリブのキーボードにあわせて、「アイ・サンキュー」と歌った。ブレンダによれば、「ケイリブが弾いていたコードにあわせてその場で出てきたメロディーと歌詞よ。早く忘れる前に書きとめておかなければ(笑)」と言う。

第二部で飛び入りで入ったドラムス、デイヴィッド・ハインズはフランク・マッコムのドラマー。所要で日本に来ていて、遊びに来た。彼は左利きだが、この日は右利き用ドラムで急遽プレイしたが、かなりのもの。彼はフランクのステージではいろいろな音がでるシンセ・ドラムみたいなのをやった人。

「ユー・ガット・ザ・ラヴ」「エイント・ノーバディー」などのシャカ・カーン曲を聴くと、まさにブレンダは「日本のシャカ」かと思う。そして、彼女がグラディスの「ニーザー・ワン・オブ・アス」を日本人男性3人を舞台に上げ、即席ピップスにして歌うのを聴くと、「日本のグラディス」かとも思う。もちろん、アレサの曲を歌えば、「日本のアレサ」になる。これはスタイルが似ているという以上の意味での褒め言葉として受け取ってもらっていい。僕は個人的には、パティー・ラベル的なブレンダの甲高い声より、グラディス系の落ち着いた低めの声の方がより彼女の魅力が増すのではないかと思う。

緩急取り混ぜてのセットリストは、聴かせ、躍らせ、ハッピーにさせ、ときにしんみりとさせる。第二部の圧巻は、カーク・フランクリンの「リーン・オン・ミー」。「今年、2008年はたくさんいいことがありました。そのひとつは、この曲をカーク・フランクリンと一緒に録音できたことです。ゴスペラーズとカークでの録音を、ガイドし共同プロデュースできました。ゴスペラーズのみなさんは、さきほど来てくれていました。ありがとう」

ケイリブ、ロビー、ブレンダらが少しずつソロを歌い、この日のコーラス隊、メロディー・セクストン、ロビー・ダンジー、ソニヤ・ロジャース(なんとハウスのCCロジャースの妹だそう!)を従え、遊びに来ていたアンソニー・ベイリー、ミーシャ、アル・マーティン、タイらが少しずつ客席から歌い、ステージに向かい、最後ステージには7人のゴスペル・クワイアが出来てしまった。20分に及んだこの「リーン・オン・ミー」はけっこう来た。

アンコールでの木下航志くんの「アメージング・グレイス」のソロは、周りのコーラス隊があきれるほど堂々としていた。この後、予期せずにブレンダが「ホワット・ア・ワンダフル・チャイルド」というゴスペルを歌い始め、バックがそれに急遽ついていくというハプニングも。

それにしても、バックバンドも強力で、今、東京ベースのミュージシャンで見られる最高のソウル・ショーと言っていいだろう。

充実の中身の濃いライヴだ。セカンドだけで1時間50分。たっぷりたっぷりである。最後は途中で紹介されたブレンダの大きなバースデイ・ケーキがお客さんに振舞われた。

ハッピー50th! 半世紀、おめでとう! そして、Thank you for your great music, as always. You’re living in your life like it’s golden.

ゴスぺラーズからは、黒沢さん、酒井さん、北山さんらが観戦。例の「1-2-3-For-5」がシングルに決定し、そのPV撮影が翌日(日曜)にあるそうだ。これは嬉しい!

■ 過去関連記事ブレンダ・ヴォーン 

March 14, 2008
Brenda Vaughn’s Third Her Own Live Gig
http://blog.soulsearchin.com/archives/002381.html
(前回ライヴ評。ここに過去記事一覧があります)

■ メンバー

Brenda Vaughn Celebrates Her Birthday
Living Life Like It’s Golden!~

(Vo)Brenda Vaughn (B)日野JINO賢二 (G)マサ小浜 (Ds)Bert Adams (Key)Kaleb James、Penny-K (Cho)Sonya Rogers、Robbie Danzie、David King、Melodie Sexton
~GUEST MUSICIAN~(Vo/Rhodes)木下航志 (Pf)秋谷えりこ,
Jump in: Anthony Bailey, Al Martin, Misha, Ti, Chizuko Yoshihiro, Nobu&Fuki, David Haynes

■セットリスト ブレンダ・ヴォーン
Setlist: Brenda Vaughn Live At Blues Alley, December 27, 2008
[ ] indicates original artists

show started 19:45
01. Intro
02. Golden (I’m Living My Life Like Its Golden) [Jill Scott]
03. Come In From The Outside [Israel]
04. Night Time Is The Right Time [Ray Charles] (with Kishita Kohshi)
05. Ooh Child [Five Stairsteps]
06. Alright [Ledisi]
07. You Got The Love [Rufus & Chaka Khan]
08. (Soft Music Jam) ~ Happy Birthday To Brenda
> Video Message From Geoffrey Pete, Message from Brenda’s Family
09. (Adlib, Improvisation) I Thank You (Acapella)
10. Manzai (Nobu & Fuki)
show ended 20:55

show started 21:27
01. Chameleon [Herbie Hancock] (David Haynes on drums, Kaleb, Masa, Jino)
02. (Drawing by name cards) (Going Home=Jam)
03. Take Your Time [SOS Band]
04. Ain’t Nobody [Rufus & Chaka Khan]
05. In The Morning [Ledisi]
06. Neither One Of Us [Gladys Knight & The Pips]
07. Signed, Sealed, And Delivered I’m Yours [Stevie Wonder]
08. Lean On Me [Kirk Franklin] (Anthony, Micha, Al Martin, Ti)
Enc. Wonderful World [Louis Armstrong] (Erico on Keyboards)
Enc. Amazing Grace [Traditional] (Kishita, Sonya, Melodie, Robbie, Chizuko on keyboards, and all) ~ What A Wonderful Child [Gospel]
show ended 23:12

(2008年12月27日土曜=目黒ブルーズ・アレー=ブレンダ・ヴォーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Vaughn, Brenda
2008-209


(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方で、事前に内容を知りたくない方はご注意ください)

▽【テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ】

一体化。

客席も熱く盛り上がり、ステージの今宵のスターに熱い視線を投げかける。イントロに引き続きアップ・テンポの「スタンディング・オン・ザ・トップ」で始まると、アリーナの観客の一部が早くも立ち上がった。アーティストと観客の距離が近いというのは、一体感を生み出すのに重要な要素だ。

デニス・エドワーズがしわがれ声で言う。「昨年日本に来ることになったとき、ワイフに来るかというと、来ないと言った。だが、(結局一緒に)来てみると、日本にはとても綺麗な女性がたくさんいることがわかった。だから、もう彼女は僕を1人で来させてくれないんだ。(笑)」

5人お揃いのオレンジ色のジャケットに白のパンツ。同時に同じステップと振りをつけ、歌う。アリ・オリの持ち歌「レディー・ソウル」をデイヴィッド・シーが自信たっぷりに歌う。そのデイヴィッドは途中から舞台左側から客席に降りて客席の女性に向かって歌った。とろける。

前半のハイライト「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」はソリッドなリズムと5人のきびきびした振り付けが印象的。これ、じっくり見ていたら、デニス→クリス→マイク→GCとリードを引き継いでいた。これは声のヴァリエーションも素晴らしい。

デニスが叫ぶ。「Can I turn it loose?」(のりのりで行っていいか?) 客席から「オーイエー」という声と拍手。客席と一体化したライヴだ。今回、急遽アリ・オリの代打で登場のGC、相変わらず、振り付けがワンテンポ遅れて愛嬌なのだが、ひょっとして、全部覚えてもこうなのかな、とも思ってしまった。(笑)そのGC、「サム・エンチャンテッド・イヴニング」ではここぞとばかりに熱唱する。

バラードでのハイライトは、「アイ・ウィッシュ・イット・ウド・レイン(雨に願いを)」。デイヴィッドの熱い歌唱がコットンに響く。アンコールの「マイ・ガール」では、ミラーボールが周る。しかし、テンプスのようなグループのライヴは何度見てもいい。

○テンプス、今後のライヴはコットン・クラブで12月27日(土)と28日(日)が1日2回。29日は休み。30日、31日は1日ワン・ショー。時間などが日によって違いますので、下記ウェッブをごらんください。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/

■ 過去ライヴ評

December 25, 2008
Temptations Featuring Dennis Edwards Live: GC Is Here
http://blog.soulsearchin.com/archives/002776.html
(東京初日ライヴ評)

November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
(昨年ライヴ評、パート1から4まであります)

■メンバー ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ
Dennis Edwards(vo), GC Cameron(vo), David Sea(vo), Mike Pattillo(vo), Chris Arnold(vo),

John Taylor(Director of Horns), Earl Turhan Turrell=Earl Van Dyke Jr.(key), Mike Price(tp), Raymond Harris(tb), 川村裕司(sax), Ric Archer(g), James McKay(b), Llewellyn Dunn(ds)

■セットリスト 
Setlist : The Temptations Review Featuring Dennis Edwards @ Cotton Club, December 26, 2008
[ ] indicates first lead vocalist

Show started 21:30
01. Intro
02. Standing On The Top [Dennis]
03. Get Ready [Chris]
04. Ain’t Too Proud To Beg [David]
05. Lady Soul [David]
06. Papa Was A Rolling Stone [Dennis- Chris-Mike-GC]
07. Rainy Night In Georgia [Mike]
08. Some Enchanted Evening [GC]
09. Beauty Is Only Skin Deep [David]
10. The Way You Do The Things You Do [Chris]
11. I Wish It Would Rain [David]
12. Treat Her Like A Lady [GC]
Enc. Happy Birth (To Earl Van Dyke Jr.) -- Introducing Members
Enc. My Girl [Dennis – David]~Just My Imagination [Chris]~My Girl [Dennis – David]
Show ended 22:44

(2008年12月26日・金曜、丸の内コットン・クラブ=テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Temptations Review Featuring Dennis Edwards
2008-208

☆【元シュープリームスの女性たち~天空をバックに】

窓ラウンジ。

六本木ヒルズのマドラウンジでのイヴェントに、元シュープリームスのメンバーが結成したその名も「ザ・フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス」が登場。このシュープリームスは今回7回目の来日ということだが、僕は初めて見る。今回のメンバーは、シェリー・ペイン、リンダ・ローレンス、フレディー・ポールの3人。

赤のおそろいのドレスで登場。バックには地上52階から見られる東京の夜景が広がる。基本はスタンディングのイヴェントなので、全員最初から総立ち。(笑)アップ・テンポの曲を、ちょっとした振りをつけて歌う。カラオケではあるが、3人の存在感が大きいので、意外と気にならない。

リードの中心は小柄なシェリー・ペイン。「ベイビー・ラヴ」が歌われてきたとき、後ろから「これってアムロちゃん?」という声が。なるほど、そういう時代2008年。最初向かって左側に立っていたリンダが、「スキヤキ」の一番を日本語で歌った。「上を向いて~~」という歌声が出ると、一斉に「うおおおおっ」という声が上がった。歌はみなしっかりしている。また、後半アレサ・フランクリンの「レスペクト」を歌ったところなど、客を1人舞台に上げてのりのりだ。

しばらく見ていると、舞台袖にジョン・アビー氏の姿が。そうか、そういえば、前回会ったときに、このシュープリームスを日本に連れてくると言っていた。

それにしても、同じ週にテンプテーションズ、シュープリームス、そして、スタイリスティックスを見られる東京という街、世界でも屈指の「ソウル・タウン」だ。

次のDJとしてスタンバっていたのは、クリスマス服に派手に身を包んだDJアトム。他にDJ小山、DJアキラらがこの日のDJであった。

■ メンバー

シェリー・ペイン Sherrie Payne
リンダ・ロウレンス Lynda Laurence
フレディー・ポール Freddi Poole

メンバーについての詳細は、2008年12月10日付本ブログをごらんください。

December 10, 2008
Former Ladies of The Supremes Show Will Be At 52nd Floor
http://blog.soulsearchin.com/archives/002761.html

■セットリスト: フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス
Setlist: Former Ladies Of The Supremes : Mado Lounge, Roppongi Hills, December 25th, 2008

show started 23:19
01. Hold On I’m Coming [Sam & Dave]
02. You Keep Me Hanging On
03. Stop In The Name Of Love
04. Introducing Members
05. Reflections (Linda)
06. Where Did Our Love Go
07. Baby Love
08. My World Is Empty Without You
09. Respect [Aretha Franklin]
10. Sukiyaki (Linda→Sherrie→Freddie) [Sakamoto Kyu]
11. Stoned Love (Freddi)
Enc. We Wish You A Merry Christmas
Enc. You Can’t Hurry Love
show ended 23:58

(2008年12月25日木曜、六本木ヒルズ・マドラウンジ=フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Former Ladies Of The Supremes
2008-206

(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方で、事前に内容を知りたくない方はご注意ください)

◎【テンプテーションズ&G.C.キャメロン】

伝統。

およそ1年1ヶ月ぶりのデニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴュー・ライヴ。東京は、24日のオークラでのディナー・ショーから始まった。40年以上のヴェテラン・ヴォーカル・グループ、テンプテーションズ、今回はリード・シンガーのひとりアリ・オリが急病で入院し、その代打で元スピナーズのリード・シンガー、G.C.キャメロンが急遽登場。

GCは、2000年ごろからデニスのではないテンプスに参加していたので、一応、ステップや歌はすべて知っている。ひょっとして、GCが入ることで、彼のヒット「イッツ・ア・シェーム」や「イッツ・ソー・ハード・トゥ・セイ・グッドバイ」などは歌われるのだろうかとの期待も膨らむ。

ディナー・ショー会場は「平安の間」。天井も高い宴会場だけに、かなり広い印象だ。約300人で満席。この日はワン・ショーだけ。普段コットンなどにライヴに来る観客層とはちょっと違う。さすがホテル・オークラの顧客という感じだ。

ショー構成は基本的には昨年同様、リード・シンガーが代わる代わるテンプスの大ヒット曲を歌い続け、観客を盛り上げる。歌い、踊り、踊り、歌いの約90分。セットリストは1曲目から15曲目まで昨年と同じ。もうこのパターンで完璧に作りこまれているということだろう。オープニングで「スタンディング・オン・ザ・トップ」が始まると、まさにリングのゴングが鳴り響き、ハイ・エナジーなショーの始まりだ。もうショー進行は手馴れたもの。

さてアリ・オリの代表作「レディー・ソウル」は、誰が歌うのかと思ったら、デイヴィッド・シーが堂々の歌唱を見せた。デニスは、「アリ・オリが急病になったとき、私は古い友人に電話をしました。ご紹介しましょう。ミスター・G.C.キャメロン!」といってGCを紹介した。そして、GCは、やはりアリ・オリが歌った「サム・エンチャンテッド・イヴニング」、そして、「トリート・ハー・ライク・ア・レイディー」を堂々と歌った。

ただGCは最近テンプス・ステップを踊っていなかったせいか、さすがに振り付けの動きが1人だけ、ワンテンポ遅れるのが愛嬌。それでも彼はそんなことは関係ないというような満面の笑みでパフォーマンスを続けるので、「ま、いいか」という気持ちになってしまう。(笑)僕はけっこう彼の一挙手一投足を見守ってしまった。

さて、クリスマス時期なので、最後にはデイヴィッド、マイク、デニスとリードを回す「サイレント・ナイト」が歌われた。この日は名古屋から移動してのライヴだったので、若干疲れ気味だったかもしれないが、明日一日休むので金曜(12月26日)からのコットン公演はまたまた熱気あふれるものになりそうだ。典型的なR&Bヴォーカル・グループの最高峰、テンプスの伝統は今年も受け継がれる。ちなみにデニスは1943年生まれで、GCは1945年生まれ。2歳しか違わない。

ライヴ後すぐにホワイエに出てきて、5人全員が揃ってのサイン会。みんなに「メリー・クリスマス」と言ってサインをしていた。

○テンプス、今後のライヴはコットン・クラブで12月26日(金)から28日(水)まで1日2回。29日は休み。30日、31日は1日ワン・ショー。時間などが日によって違いますので、下記ウェッブをごらんください。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/

■ 過去ライヴ評

November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
(パート1から4まであります)

■メンバー ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ
Dennis Edwards(vo), GC Cameron(vo), David Sea(vo), Mike Pattillo(vo), Chris Arnold(vo),

John Taylor(Director of Horns), Earl Turhan Turrell=Earl Van Dyke Jr.(key), Mike Price(tp), Raymond Harris(tb), 川村裕司(sax), Ric Archer(g), James McKay(b), Llewellyn Dunn(ds)

■セットリスト 
Setlist : The Temptations Review Featuring Dennis Edwards @ Hotel Okura December 24, 2008
[ ] indicates first lead vocalist

Show started 19:35
01. Intro
02. Standing On The Top [Dennis]
03. Get Ready [Chris]
04. Ain’t Too Proud To Beg [David]
05. Lady Soul [David]
06. Papa Was A Rolling Stone [David – Dennis- Chris]
07. Rainy Night In Georgia [Mike]
08. Some Enchanted Evening [GC]
09. Cloud Nine [Dennis]
10. I Can’t Get Next To You [Dennis]
11. Ball Of Confusion [Chris]
12. Beauty Is Only Skin Deep [David]
13. The Way You Do The Things You Do [Chris]
14. I Wish It Would Rain [David]
15. Treat Her Like A Lady [GC]
Enc. Introducing Members
Enc. Wish You A Merry Christmas -- Silent Night [David - Mike - Dennis]
Enc. My Girl [Dennis – David]~Just My Imagination [Chris]~My Girl [Dennis – David]
Show ended 21:01

(2008年12月24日・水曜、ホテル・オークラ=テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Temptations Review Featuring Dennis Edwards
2008-206

○【千住明氏ソウルを語る】

言い換え。

NHK-FMで2008年12月23日(火曜=祝日)午後4時半から8時間にわたって生放送された『一日ソウル・ミュージック三昧』。スタジオに見に行こうと思っていたのだが、どうにも翻訳の作業が遅れているので仕事しながらFMを聴くことにした。番組で、クラシック系の仕事で知られる千住明さんがゲストの1人として登場。彼のソウル・ミュージックの原点を語った。

彼とソウルとの原点は、赤坂のムゲンあたりにあるという話は、下記講演会で聴いていた。改めて下記エントリーを読むと、感激も新ただが、この日は番組で彼の思い出のソウル・ヒットについて語り、かけていた。

May 22, 2005
Senju Akira Talks (Part 1): Native Speaker Of Music 
【音楽のネイティヴ・スピーカーによる『音楽のすゝめ』】
http://blog.soulsearchin.com/archives/000278.html

May 23, 2005
Senju Akira Talks (Part 2): Baton Was Passed On To Son
【渡されたバトン】
http://blog.soulsearchin.com/archives/000281.html

彼が選んだのは、オージェイズのゴスペル・ヴァージョンの「エモーショナリー・ユアーズ」(千住さんコメント・以下同=分厚いゴスペル隊には、まいった)、スリー・ディグリーズの「ホエン・ウィル・アイ・シー・ユー・アゲイン(天使のささやき)」(ディスコでよく聴いた。東京音楽祭で優勝)、クインシー・ジョーンズの「アイアンサイドのテーマ」(モードという手法を使ったジャズのアレンジ、それがソウル風になっていたところに衝撃を受けた)、アイザック・ヘイズの「シャフト」(今でも、この曲は好きで自分がアレンジの仕事などで煮詰まったりすると、よく聴いたりする)。この選曲はおもしろかった。

彼のクラシックあるいはテレビ音楽、ドラマなどの仕事ぶりから、こうしたものが原点的にあったというのは、ムゲンに通ったことを知っても、さらに想定外だった。音楽家っていうのは、ふだん作って多くの人に親しまれているタイプの音楽とはまったく違うところに、お気に入りがあったりするものなのかもしれない。

オージェイズはゴスペル・ヴァージョン。20数人のクワイアーを従えた素晴らしいヴァージョンで、当時ライナーを書いたことを思い出した。

ソウル・ミュージックについては、千住さんはたくさんのことを語った。たとえば、「譜面にない音がでてくる」「ソウル・シンガーの声の出方は、空気が震える、違う」「みんなが一緒にひとつの音楽をやるところが素晴らしい」などなど。

しかも彼がソウル・ミュージックのことを話すときに、夢中になって、熱くなってしゃべっていたところがおもしろかった。その勢いで、「赤坂ムゲン」「コーク」などの固有名詞がぽんぽんと飛び出た。

NHKでは、ご存知の通り、固有名詞について、販売促進につながるものは、言い換えするように指導される。「赤坂ムゲン」などは、もうすでになくなっており、また、もはや文化のひとつとして定着しているので、言い換えする必要もないと思うが、途中でスタッフから注意されたのか、いきなり、千住さんが「Mゲン(エムゲン)」と発音して、同席のゴスペラーズ、村上さんが「エムゲンね」と苦笑していた。僕も最初、何のことかと思ったが、「Mゲン」と言い直したのが笑えた。さすがにNHK的には「コーク(コカ・コーラ)」は「炭酸清涼飲料水」あたりになるかとオダイさん。そういえば、山口百恵の『プレイバックPART 2』の歌詞にでてくる「真っ赤なポルシェ」はNHKで歌われるときに、「真っ赤な車」に言い換えられていた。

ちょっと前にスピナーズの「イッツ・ア・シェーム」がかかっていたが、そのリードシンガー、GCキャメロンがテンプスで来るという情報は、オダイさんのところには行ってなかったのかな。

8時間、生放送、おつかれさま~。

(なお、この『ソウル・ミュージック』のライヴ形式は今回が7回目とのこと。2005年4月が4回目だそうで、2002年頃に1回目があったのかな。前回記事で6回目と書いてしまったので、訂正します)

Playlist: NHK Soul Music, All Soul Music Day :December 23, 2008
Live And Direct from Studio 501
DJ: Odai Junko, Guchi Yuzo

program started 16:30
001:「Thank You…」 Real Blood
002:「Too Late To Turn Back Now」 Cornelius Brothers & Sister Rose
003:「Every Year Every Christmas」 Luther Vandross
004:「Super Fly」 Orito & Freefunk [2004年10月2日 ライブ・ザ・ソウル・ミュージックから]
005:「Let’s Stay Together」 Orito & Freefunk [2004年10月2日 ライブ・ザ・ソウル・ミュージックから]
006:「感謝の歌」 Orito & Freefunk [2004年10月2日 ライブ・ザ・ソウル・ミュージックから]
007:「Santa Claus Go Straight to the Ghetto」 James Brown
008:「Let There Be Peace On Earth」 Voyceboxing
009:「Stay With Me」 Al Green
010:「Ooooh」 Tsuyoshi [スタジオライブ]
011:「Every Year Every Christmas」 Tsuyoshi [スタジオライブ]
012:「All The Things」 Tsuyoshi [スタジオライブ]
013:「優しい涙」 Tsuyoshi [スタジオライブ]
014:「ヒカリアビテ」 Tsuyoshi [スタジオライブ]
015:「For The Love Of You」 The Isley Brothers
016:「Angel」 Zooco [スタジオライブ]
017:「You Are So Beautiful」 Zooco [スタジオライブ]
018:「青空」 Zooco [スタジオライブ]
ended 18:50
intermission
started 19:20
019:「I Wanna Be Wrapped in Your Arms This Christmas」 The Stylistics
020:「Soul Man」 ゴスペラーズ [スタジオライブ]
021:「1,2,3 for 5」 ゴスペラーズ [スタジオライブ]
022:「永遠に」 ゴスペラーズ [スタジオライブ]
023:「Between The Sheets」 村上涙香 [スタジオライブ]
024:「This Christmas」 ゴスペラーズ [スタジオライブ]
025:「新大阪」 ゴスペラーズ [スタジオライブ]
026:「東京スヰート」 ゴスペラーズ [スタジオライブ]
027:「Stop,Look,Listen (To Your Heart) 」 Diana Ross & Marvin Gaye
028:「Emotionally Yours (Gospel Version)」 The O’Jays
029:「When Will I See You Again」 Three Degrees
029b「Theme From Ironside」 Quincy Jones
030:「黒いジャガーのテーマ -Theme From Shaft-」 Isaac Hayes
031:「Reunited(恋の仲直り)」 Peaches & Herb
032:「Santa Claus Is Coming To Town」 グッチ裕三&グッチーズ [スタジオライブ]
033:「The Christmas Song」 グッチ裕三&グッチーズ [スタジオライブ]
034:「Beyond The Sea」 グッチ裕三&グッチーズ [スタジオライブ]
035:「Can’t Give You Anything(But My Love)」 グッチ裕三&グッチーズ [スタジオライブ]
036:「Gloria」 グッチ裕三&グッチーズ [スタジオライブ]
037:「What A Wonderful World」 グッチ裕三&グッチーズ [スタジオライブ]
038:「Only You」 グッチ裕三&グッチーズ [スタジオライブ]
039:「Another Star」 Stevie Wonder
040:「Half Crazy」 Johnny Gill
041:「Angels We Have Heard On High」 Aretha Franklin
042:「This Christmas (Could Be The One)」 Ledisi
043:「I Can Hardly Wait ’Till Christmas」 The O’Jays
044:「Everyday Should Be Christmas」 NeeNa Lee
045:「Black Christmas」 The Emotions
046:「It’s Christmas Time」 Smokey Robinson & The Miracles
047:「The Days Before Christmas」 The Dramatics
048:「Santa Claus Is Coming To Town」 The Whispers
049:「The Christmas Song」 The Dramatics
050:「Silent Night」 The Temptations
051:「Christmas Without You」 Xscape
052:「What Do The Lonely Do At Christmas」 The Emotions
053:「My Gift To You」 Alexander O’neal
054:「I’m In Love」 The Isley Brothers feat. Ronald Isley
055:「Can I Jingle Your Bell?」 Da Problem Solvas
056:「Silver Bells」 SWV
057:「White Christmas」 Diana Ross & The Supremes
058:「It Came Upon A Midnight Clear」 Gladys Knight
059:「Reach Out I’ll Be There」 Four Tops
060:「It’s A Shame」 The Spinners
061:「(I Know) I’m Losing You」 Rare Earth
062:「If You Don’t Know Me By Now」 Harold Melvin & The Blue Notes
063:「Lets Get It On」 Marvin Gaye
064:「I’ll Make Love To You」 Boyz II Men
065:「Sweet Sticky Thing」 Ohio Players
066:「Closer」 Ne-Yo
067:「You Don’t Know My Name」 Alicia Keys
program ended 0:30

ENT>RADIO>Soul Music

(内容に触れます。これからごらんになる方で、事前情報を知りたくない方はご注意ください)

◆【スタイリスティックス~ザット・セイム・ウェイ】

おじぎ。

彼らの何曲かごとに、曲が終わったところでする「おじぎ」が深く、直角で、長い。お客さんを楽しませてなんぼのもの。徹底したエンタテイナー。MC役ハーブ・マレルは軽快なトークで語る。「ちょうど僕たちは、グループを結成して40年。(拍手)いつでもここ日本に来られてとても嬉しい」 クリスマス時期のスタイリスティックスは月曜から土曜まで6日間、12ステージがすでに満員。28日には横浜のホテルでディナー・ショーまで組まれている。

全21曲、ほぼおなじみの曲がほぼノンストップで歌われる。1曲1曲が短く、テンポよくたたみかけてくる。どれもおなじみの曲ばかりだが、今回はちょうど出た新作『ザット・セイム・ウェイ』から新曲「サッド・トゥモロウ」と「エボニー・アイズ2008」を披露。前者はエアリオン・ラヴが書いた曲で、歌に入るイントロのところで、「これは数年前、僕の兄が亡くなったときに書いた曲です。この歌詞は、誰かを失った誰にでもあてはまる曲だと思います」と一言いれて歌い始めた。

「涙も、悲しみも、痛みもいらない。言葉にできない気持ちが体から抜け出た。一緒に過ごした思い出ももう語れない。一日の終わりを迎えるのが恐い。さよならをいうことなく、あなたは去っていってしまった。もっと多くを語りたかった~ときが経てば痛みも消えることはわかっている。でも、愛は決してなくならない」(大意)

なるほど、ここでいう「あなたyou」は恋人ではなく、彼の「兄」(もしくは弟)だったのだ。もちろん、聴く者によっては、恋人、あるいは両親、親友でもあてはまるだろう。

歌って、踊り、びしっと振り付けがついて、深いおじぎをして。その40年の歴史に、帽子を取って敬意を表しよう。アンコールを終えてステージを降りると、ファンが彼らの元に殺到した。

ライヴ後楽屋に挨拶に行った。楽屋入口で待っていると、ポジティヴのモーリスから声をかけられた。「久しぶり。元気そうね。よくビルボードで会うね」「おおっ、これは、久しぶり。次のプロジェクトは何?」と尋ねると「ジャネットだ。キョウドウ横浜と一緒にやるよ」。

中に入ると、いきなり、エアリオンが持っていたCDを見るなり、「ライナーノーツを友達に訳してもらって読んだよ。いいことを書いてくれてありがとう」と言われた。こちらがびっくり。ハーブにはメールでいくつか質問をして答えをもらったので、そのお礼も言ったら、彼にも「いい記事をありがとう」と言われた。「日本ではどれがシングルになっている?」と聞かれ、「う~ん、日本では今はシングル盤は切られないですねえ。ラジオは、アルバムからの曲をかけていると思いますよ。たぶん、1曲目のタイトル曲が一番かかってるんじゃないかな」「最近地元(フィラデルフィア)ではアルバムから『エボニー・アイズ2008』がかかっていて、これがシングルになるらしい。だから、今回ステージで歌ったんだ」「なるほど」 

すると、ヴァン・フィールズが「『ペインテッド・オン・ザ・スカイ』もすごくいい曲だよ。全曲、気にいってるけど、これはチェックしてくれ」と言う。

彼らは12月11日から、福岡3日、札幌1日、大阪4日、そして、東京6日、最後にディナー・ショー。超ハードワークだ。あと一週間、喉、お大事に。

◎スタイリスティックス~ビルボード・ライヴで12月27日(土)まで毎日2ステージ
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=6589&shop=1

■ 最新作『ザット・セイム・ウェイ』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GM7A7M/soulsearchiho-22/ref=nosim/

『スタイリスティックス・クリスマス』(新装発売)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GM7A7W/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ 過去関連記事

April 16, 2008
Stylistics : Magic Of The Song
【「愛がすべて」、その魔力のすべて】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002457.html
前々回来日時ライヴ評。

December 22, 2007
Stylistics : Take Me Back To The 70s
【スタイリスティックス・ライヴ~70年代のあのころへフラッシュバック~】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200712/2007_12_22.html
(ここに過去関連記事一覧)
前回12月来日時ライヴ評。

December 24, 2007
Stylistics : They Love Japan, Japan Love Stylistics
【スタイリスティックス、日本を愛す、日本人、スタイリスティックスを愛す】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_12_24.html

■メンバー

エアリオン・ラヴ/Airrion Love(Vocals)
ハーバート・マレル/Herbert Murrell(Vocals)
ハロルド‘イーバン’ブラウン/Harold ’Eban’ Brown(Vocals)
ヴァン・フィールズ/Van Fields(Vocals)

ハーヴィー・ペリー/Harvey Perry(Keyboards/ Musical Director)
ジェノ・メイヤー/Jeno Meyer(Keyboards)
テディー・ディヴィス/Teddy Davis(Keyboards)
ラザフォード・ゲイ/Rutherford Gay(Guitar)
グレゴリー・ヘンダーソン/Gregory Henderson(Drums)
テツロー/Tetsuro (From Hi-Jack) (Bass)

■セットリスト
Setlist : Stylistics @ Billboard Live, December 22, 2008

show started 21:39
01. Intro
02. Heavy Fallin’ Out
03. I’m Stone In Love With You
04. Betcha By Golly, Wow
05. Break Up To Make Up
06. Stop, Look, Listen
07. You Are Everything
08. Sad Tomorrows (Aaron)
09. Sixteen Bars
10. Disco Baby
11. Thank You Baby
12. Mine Au Mine (From CD "Closer Than Close"-1980)
13. Sing Baby Sing
14. Introducing Members On: Funkin’ For Jamaica (N.Y.) [Tom Browne]
15. First Impressions
16. You Make Me Feel Like Brand New
17. Funky Weekend
Enc. Ebony Eyes 2008
Enc. Silent Night
Enc. Have Yourself A Merry Little Christmas
Enc. Can’t Give You Anything (But My Love)
show ended 23:07

(2008年12月22日月曜、六本木ビルボード・ライヴ=スタイリスティックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stylistics
2008-205

★【アリ・オリ入院】

緊急。

24日から始まるテンプテーションズ・レヴューに来日予定だったアリ・オリが急病のために来日中止となり、代わって元スピナーズのGCキャメロンがリード・シンガーのひとりとして来日することになったが、アリ・オリが自身のホームページで入院したことを明らかにした。

「アリ・オリ・ウッドソンは入院しましたが、現在快方に向かっており、まもなく活動を開始します」というメッセージで、病名などについての詳細はない。また、寄付、カードなどは次のアドレスへと記されている。

アリ・オリの公式ウェッブ。入院のお知らせ。
http://www.aliolliewoodson.com/

お見舞い、カード、寄付などの送り先。

Ali Woodson
c/o Hi C Management
7375 SE 12th Circle
Ocala, FL 34480

(守島さん、情報ありがとうございます)


+++++

アリ・オリは昨年のテンプス・レヴューに来日、また今年も6月に・シンガーとしてアリ・オリ・ウッドソン名義でケントスに来日している。アリ・オリは1951年9月12日デトロイト生まれ、現在57歳だ。

これまでに1988年9月にテンプスの一員として初来日。以後テンプスで計3回、ソロで3回、アル・マッケイで1回、デニス・エドワーズのテンプスで1回、計8回来日している。今回が9回目の来日となるはずだった。

早期回復を祈りたい。

ENT>ANNOUNCEMENT

▲【松尾潔氏『サウンド・ミュージアム』21日登場、『一日ソウル・ミュージック三昧』23日に8時間生放送】

クリスマス。

NHK-FMで今日12月21日(日)19時20分から22時まで2時間40分にわたって『サウンド・ミュージアム』という番組に、松尾潔さんが登場、ソウルのクリスマス・ソング特集を行う。この番組は、月1回毎月末に特集をしているという。今回はソウル系のクリスマス・ソングを集めて選曲している。クリスマスといえば、松尾さんはイグザイルの「ラスト・クリスマス」の日本語盤の歌詞を書きプロデュースしている。

http://www.nhk.or.jp/sound-m/
このホームページに選曲の予定表などが丁寧にでている。

+++++

『一日ソウル三昧』。

一方、毎週木曜日夜にNHK-FMでレギュラー放送されている『ザ・ソウル・ミュージック』の拡大版がまた放送される。12月23日(火曜=祝日)に16時30分から翌午前0時30分まで(途中18時50分~19時20分のニュース中断あり)8時間の生放送が行われる。今回はいわゆる『一日~三昧(ざんまい)』枠。ゲストにゴスペラーズ、ズーコ、ツヨシ、グッチ裕三&グッチーズなどが出演。司会はオダイジュンコとグッチ裕三。この『一日ソウル・ミュージック三昧』は前回は2006年11月4日に行われた。

また『ソウル・ミュージック』のライヴ・ヴァージョンは、2003年12月21日から始まった。以後、2004年12月2日、2005年4月29日、2005年12月23日、2006年11月4日(『一日~三昧』枠)と来て、今回は6回目。木曜レギュラー枠をライヴにして、多くのライヴ・ミュージシャンが実際にスタジオで生演奏を繰り広げてきた。今回も上記アーティストらのライヴが聴かれる予定。2004年放送分では、今は亡きオリトなども生歌声を聴かせた。(今回は7回目だそうです。2002年か、2003年にもう1回あるのかもしれません。訂正します)

なにしろ、夕方4時半からニュース中断30分はあるものの、8時間の長時間生放送。これをコマーシャルなしで、どーんとできるNHKの底力は本当にすごい。リクエストはファクス、メールなどで受け付ける。なおスタジオ見学は募集していたがすでに締め切られている。

▽リクエストFAX受付番号:03-3465-9930
(当日後4:00-後10:30)

▽E-mailでのリクエストは番組HP
http://www.nhk.or.jp/zanmai/index.html

+++++

ハッピー・ホリデイズ。

日本ではまだ「メリー・クリスマス」という言葉が主流だと思うが、このところ欧米ではこれを「ハッピー・ホリデイズ」と言い換えるようになっている。これはクリスマスが特定の宗教のお祝いということで、その宗派でない人には関係ないため、一般的な言葉として「ハッピー・ホリデイズ」を使うそうだ。いわゆる「ポリティカリー・コレクト(政治的に正しい言い換え)だ。クリスマス・ツリーはなんと言うか。おわかり? 

「ホリデイ・ツリー」だそうだ。う~~む。

ENT>RADIO>ANNOUNCEMENT>

■【ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード、ジャパン・ツアー、2009年3月に決定~スティーヴ・ガッドも参加】

30周年。

「ワン・アンド・オンリー」なピアニスト、ジョー・サンプルとユニークなヴォーカリスト、ランディー・クロフォードとの日本ツアーが2009年3月に決定した。東京は文化村オーチャードホール(客席数約2150)3回、他に札幌、大阪の計5公演が予定されている。帯同するのは、ドラムスにこれまたヴェテラン・スティーヴ・ガッド、ベースにジョーの息子、ニック・サンプル。最近のジョー&ランディーの2枚のCDと同楽器の編成(ドラムス、ベース、ピアノ、ヴォーカル)となる。

ジョー・サンプルとランディー・クロフォードが共に来日しライヴをするのは2007年9月の東京ジャズ以来1年半ぶり。東京ジャズのときは、多くのアーティストが出演したため、彼らのセッションは1時間弱だった。今回はフル・ショーが見られる予定。また、ランディーとジョーが一緒に来日したのは1980年1月が初で、そのときは、クルセイダーズ名義でランディーがゲスト。もちろん、「ストリート・ライフ」を歌った。

ジョーとランディーが知り合ったのは1976年頃らしい。それが花開くのが1979年。ジョーのジャズ・フュージョン・グループ、クルセイダーズが初めてヴォーカルをいれる作品を作ることになり、そのアルバムでヴォーカルに抜擢されたのが当時はまだ無名だったランディー・クロフォードだった。そのアルバムは『ストリート・ライフ』として世に出て、クルセイダーズの長い歴史の中で最大のヒットとなった。以後、ジョーはランディーのソロ・アルバムをプロデュースしたりしていた。

2004年、ロンドンでクルセイダーズのライヴにランディーが久しぶりにゲストで出演したことをきっかけに、ジョーとランディーのアルバム『フィーリング・グッド』(2006年)が生まれた。さらにそれを持ちツアー、続編とも言うべき『ノー・リグレッツ』が今年(2008年)出て、それを受けてのツアーということになる。

『ストリート・ライフ』からちょうど30年。ジョーとランディーのコラボレーション30周年記念イヴェントとなる。

また、今回のプロモーターJECによると、今度のライヴを「円高差益還元コンサート」と銘打つ。急激な円高によって、ギャラなどの費用が円に換算すると安くなったため可能になった。オーチャードなどでは、税込みで6825円というひじょうに良心的な値段になった。

◎『ランディー・クロフォード&ジョー・サンプル・トリオ・フィーチャリング・スティーヴ・ガッド、ニック・サンプル ジャパン・ツアー公演概要』

2009年3月16日(月)   札幌市民ホール
■開場6:30pm/開演7:00pm  全席指定¥7,350(税込)
3月18日(水)   大阪厚生年金会館 大ホール
■開場6:30pm/開演7:00pm  全席指定¥6,825(税込)
3月20日(金・祝) Bunkamuraオーチャードホール
■開場4:30pm/開演5:00pm  全席指定¥6,825(税込)
3月21日(土)   Bunkamuraオーチャードホール
■開場4:30pm/開演5:00pm  全席指定¥6,825(税込)
3月22日(日)   Bunkamuraオーチャードホール
■開場3:30pm/開演4:00pm  全席指定¥6,825(税込)

※全公演、未就学児童はご入場できません。

JEC先行予約受付日:2008年12月19日(金)[予定]
チケット一般発売日:2009年 1月 24日(土)[予定]

企画・招聘・制作/総合お問合せ:JECインターナショナル TEL:03-5474-5944 URL: http://www.jec-international.co.jp
札幌公演お問合せ:BOSSA 011-271-5410
大阪公演お問合せ:YUMEBANCHI 06-6341-3525

■ ジョー・サンプル、ランディー・クロフォード過去関連記事

September 22, 2007
Tokyo Jazz 2007: Joe Sample & Randy Crawford, Candy, Etc.
http://blog.soulsearchin.com/archives/002038.html

October 03, 2008
Joe Sample Talks (Part 1) : No Regrets Is Second Piece Of Potato Chips
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_03.html

October 05, 2008
Joe Sample Talks (Part 3) : Historian Joe Lectured Us
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_05.html
(ここに膨大な量のジョー関連過去記事一覧)

■ ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード 『ノー・リグレッツ』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001D08OXQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード 『フィーリング・グッド』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FTW8YC/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ジョー・サンプル 『レインボー・シーカー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000003N58/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>ANNOUNCEMENT>LIVE>Sample, Joe / Crawford, Randy
ENT>ARTIST> Sample, Joe / Crawford, Randy

●【テンプス・レヴュー、アリ・オリ急病でG.C.キャメロンが代打】

代打。

12月24日からホテル・オークラ、コットン・クラブで公演を行うテンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズの5人のうち、リード・シンガーのひとり、アリ・オリ・ウッドソンが体調不良のため急遽来日が取りやめになり、その代役として、元スピナーズのリード・シンガーを務めたG.C.キャメロンが来日することになった。コットン・クラブが12月18日ウェッブで発表した。他の4人は変わらない。G.C.の来日は、2003年1月以来ほぼ6年ぶり。

G.C.キャメロンは、1945年9月21日ミシシッピー州ジャクソン生まれ。1970年代にスピナーズのリード・シンガーとして脚光を浴びた。マーヴィン・ゲイの育ての親であり、このスピナーズを育てたプロデューサー、ハーヴィー・フークワがオーディションして彼を選んだ。代表曲のひとつ「イッツ・ア・シェーム」は彼がリードを取る作品。その後、ソロ・シンガーとなり、1975年映画『クーリー・ハイ』収録の「イッツ・ソー・ハード・トゥ・セイ・グッドバイ」が中ヒット。この曲は後にボーイズ・トゥ・メンがカヴァーしてヒットした。

その後1980年代に入ってから南部のソウル・レーベル、マラコからアルバムをリリース注目され2000年から2002年まで一時期スピナーズに復帰したこともある。また、また2003年、当時メンバーだったバリントン・ヘンダーソンに代わってテンプテーションズに参加、約4年ほどテンプスのメンバーとして活動していた。2007年6月、再びグループを脱退していたが、今回はデニス・エドワーズらの誘いで急遽来日メンバーとなったものとみられる。

GCであれば、実際4年テンプスのメンバーでもあったので、パフォーマンス自体はまったく問題なく、むしろGCのヒット曲が歌われるのであれば、興味の幅も広がるかもしれない。

■ 過去関連記事

2003/01/15 (Wed)
GC Cameron’s Brother In Law
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200301/diary20030115.html
GCキャメロン前回ライヴ評

December 07, 2008
Temptations Review Featuring Dennis Edwards: Show & Dinner At Hotel Okura
http://blog.soulsearchin.com/archives/002758.html
今回ショー&ディナーを開催

November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/002162.html
前回ライヴ評

■ ライヴ

○ホテル・オークラ「ショー&ディナー」「テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ」

場所 ホテル・オークラ東京 〒105-0001東京都港区虎ノ門2-10-4 電話(03)3582-0111 (大代表)
開催日 2008年12月24日(水)ディナータイム:17:00~19:00 (場所:ホテル・オークラ東京内9つのレストラン)
ショータイム:19:30~ (場所:本館1階平安の間)
料金 35.000~43,000 円(レストランによって、値段が変わります。料金には、ショー、お料理、お飲物、サーヴィス料を含む)
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/event/showdinner/index.html

○ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ
場所 丸の内コットン・クラブ 
日時 2008年12月26日から31日まで29日を除く毎日2ステージ。基本は19時21時半。日にちによってショーの開始時刻、値段が変わります。詳しくはコットンのホームページをごらんください。
問い合わせ先 コットン・クラブ 03-3215-1555 (受付時間 11:00am - 11:00pm ※日・祝のみ11:00am - 9:00pm)
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/index.html

ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT>Temptations Review

⊿ 【渋谷のバー・ルーム、2月頃までに閉店】

閉店。

2000年2月14日に渋谷に開店したソウル・バー(とは打ち出してはいないが)「バー・ルーム」が店主樫井さんの体調不良のため、近く閉店することになった。樫井さんは10月末に検査をして、持病があることが発覚。命に別状はないが、その病気も治療すれば治るということ、また、夜の仕事は体に負担が大きいため、悩んだ末に閉店を決心し、11月8日に自身のブログで発表していた。しばらく治療に専念後、昼間の仕事に戻る予定。

現状では、2009年2月14日を閉店日にしようと考えているが、年明けに再度検査入院があり、その結果で閉店日が早まったり遅くなったりする可能性もある。樫井さんはその持病のためになかなか昼間寝ることができず、疲れが取れないという。ただ、疲れているにもかかわらず、店に出てお客さんと話をしていると、普通に元気になってしまうそうだ。ある意味、だからやっかいだとも言える。

今後の「バー・ルーム」だが、次の引継ぎ手がいない場合、取り壊し現状復帰し「スケルトン(サラの状態)」にして返す。また、いわゆる「居抜き」で引き受け手があっても、「バー・ルーム」の看板は下ろすそうだ。

樫井さんは、1967年3月17日生まれ。未年(ひつじどし)。20代は外資系IT企業のサラリーマンを経験し、その後32歳で念願のバーを開店した。30代はまさにこの「バー・ルーム」にすべてを賭けた。コンセプトとしては、がちがちの「ソウル・バー」ではなく、いい音楽といいお酒を提供する大人の空間、良質の音楽が流れるオーセンティックなバーというもので、しかし、結果的にソウルがかかる比率が高いということころに落ち着いた。音量もそれほど大きくはない。インテリアも一見ソウル・バー風ではない洗練されたところがユニークだ。

2004年3月にリリースされた、雑誌ブリオと提携したソウルのコンピレーション・アルバム『ブリオ・ソウル・バー』のジャケットも飾った。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001FACLG/soulsearchiho-22/ref=nosim/

また樫井さんはサッカーに精通しており、子供たちのサッカー・コーチを長くヴォランティアで行っているが、これは続ける予定。

以前、樫井さんが、カウンターの床位置とカウンターの高さの微妙なこだわりについて、話してくれたことがある。「バー・ルーム」はドアを開けて中に入るとすぐ正面に5人程度が座れるソファ席、そして、入って右手に長いカウンターがあるが、そのカウンターが入り口から一段ほんの数センチだけ高くなっているのだ。これを高くすることによって、自分(バーテンダー)側が普通より低くなり、客が座ったときの高さとちょうどよくなるという。そこを何センチにするか、かなり考えた、という。

閉店を発表してから多くのメッセージが寄せられているそうだ。先日、松尾さん、久保田さんらとひと時を過ごしたが、その時、久保田さんが「オールウェイズ&フォーエヴァー」(ヒート・ウェイヴ)をリクエスト。それを聴いていて、「お店の閉店の最後にこの曲をかけたらどうですか」と言うと、樫井さんも気に入ってくれたようだ。

樫井さん曰く、「今、自分の思い出作りをいろいろやっています」とのこと。「バー・ルーム」、閉店前に一度と言わず何度でもお運びください。

バー・ルーム・オフィシャル
http://ameblo.jp/bar-room/

閉店を発表した日のブログ
http://ameblo.jp/bar-room/entry-10161925908.html

■ 年末年始は12月31日~2009年1月6日まで休業。1月7日から。

■ バー・ルーム
東京都渋谷区円山町1-3 SKビル4F ・
電話 03-5489-3633 ・
ホームページ= http://www.hi-five.co.jp/
営業時間=20:00~2:00(月~金)・20:00~0:00(土) 定休日=日曜日・祝日
チャージ 735円、ドリンク630円から

SOUL BAR>Bar Room

△【ボビー・ジョニー・ラルフ・ライヴ】

トリオ。

この日は会場超満員。観客の熱気がいつになくむんむんする。かつて、「ニュー・ジャック・スイング」で踊った人たちが、20年後の今も元気に踊る。この夜のビルボードは、経済不況なんて関係なし。1980年代に人気を集めたティーン・ポップ・グループ、ニュー・エディションの主要メンバー3人が手を組んで始めたツアー。ジョニー、ラルフは最近でも時々、来日しているが、日本でも「ボビオ」クンの愛称で人気となったボビーの来日ライヴは1993年以来15年ぶりということもあって、予約はあっという間にいっぱいになったという。ちなみにジョニー・ギルは2006年12月単独以来、またラルフは2003年8月のニュー・エディションのメンバーとしての来日以来。

大音量とともに、3人がステージに登場。イントロから、客席はほぼ総立ち。全員黒の衣装にボビーは白いハット、ラルフは黒いハットを被り登場。少し太めになったボビー、相変わらず細いラルフ、そして貫禄のジョニー。ショーは、ボビー、ラルフ、ジョニーのアップテンポのソロ・ヒットを次々と披露し、いきなり観客を興奮のるつぼに落とし込む。曲によっては、しっかり振り付けがついたものもある。ボビーがリードを歌うときは、ラルフとジョニーが、ラルフのときは、他2人がといった具合にリードとバックコーラスをつけミニ・ニュー・エディションの様相。

「エヴリ・リトル・ステップ」まで一気にノンストップで煽ったあと、高いスツールを出し3人が座ってしっとりとバラード系を次々披露。「僕たちはずっと日本を恋しがっていたよ。僕たちは一緒にやって25年…」 そんなMCをしている最中に前列ファンが昔の来日時のパンフレットをおもむろにメンバーに手渡す。「おおっ、way back… ずいぶん昔だ…(笑)」

セットリスト下記6曲目から11曲目までは、ゆったりとした「昔はよかったなあ」という雰囲気で、妙にいい。「あの頃はあばれてたけど、今は落ちついた」ような空気だ。

選曲は1日目2日目と若干入れ替わってるようで、1日目セカンドでは「マイ・マイ・マイ」(ジョニー)、「センシティヴィティー」(ラルフ)などもやったそうだ。こうやって聴いていると、ラルフが甘い声、ジョニーが野太い男っぽい声、そして、ボビーがその中間というか、3人それぞれに役所(やくどころ)が違うことがよくわかる。

ジョニーの「マイ・マイ・マイ」風「ゼー・ユー・ゴー」を終えると、ラルフが彼に向かって「ジョニー・ギル、ヨー! ワン&オンリー!」と叫んだ。いいシーンだ。

ボビーは、「ロニー」でセンターの客席テーブルに乗り、腕を振りながら熱唱。そして、アンコールの「マイ・プリロガティヴ」では3人で観客に赤いバラをプレゼントしてまわっていた。昔、武道館や横浜アリーナあたりで見たことを考えれば、これだけ近くで見られるわけだから、ファンとしては嬉しいところ。次回来日時は4-5日出来そうな気配だ。

■ 過去関連記事

2003/08/06 (Wed)
New Edition Live At AX
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030806.html
前回ニュー・エディション来日時ライヴ評

2003/08/07 (Thu)
Latest Edition of New Edition Live Report
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030807.html

December 21, 2006
Johnny Gill: 56 Minutes Of Erotic Soul
http://blog.soulsearchin.com/archives/001464.html
ジョニー・ギル前回ライヴ評

■ メンバー

ボビー・ブラウン/ジョニー・ギル/ラルフ・トレスヴァント
Bobby Brown/Johnny Gill/Ralph Tresvant

ボビー・ブラウン/Bobby Brown(Vocals)
ジョニー・ギル/Johnny Gill(Vocals)
ラルフ・トレヴァント/Ralph Tresvant(Vocals)
イーノック・ジョーンズ/Enoch Jones(Keyboards)
ブロック・ダミエン/Bullock Damien(Keyboards)
タッカー・デュウェイ/Tucker Dewey(Bass)
ウィリアム・ジャクソン/William Jackson(Drums)

■セットリスト
Setlist : Bobby Brown/Johnny Gill/Ralph Tresvant @ Billboard Live, December 16, 2008

show started 21:40
01. Intro
02. On Our Own (Bobby)
03. Stone Cold Gentleman (Ralph)
04. Fairweather Friend (Johnny)
05. Every Little Step (Bobby)
06. Can You Stand The Rain (slow medley #6~#11)
07. Helplessly In Love
08. With You All The Way
09. Girlfriend
10. Half Crazy
11. Jealous Girl
12. Mr. Telephone Man
13. Roni (Bobby)
14. There U Go (Johnny)
15. Do What I Gotta Do (Ralph)
16. Getaway (Bobby)
Enc. My Prerogative (Bobby)
show ended 22:52

(2008年12月16日火曜、ビルボード・ライヴ=ボビー・ブラウン/ジョニー・ギル/ラルフ・トレスヴァント・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Brown, Bobby / Gill, Johnny / Tresvant, Ralph
2008-204

▽【33年前のテープ】

タイムマシーン。

先週末、高校時代の友人U君から電話があった。1年くらい前に久々に再会し夕食をしたが、今回の電話は、なんと大学時代に僕がDJをしているテープをさるところから入手、それをCDRに焼いたから渡す、というのだ。

何のことかわからず、いろいろ聞くと、こういう話だ。大学2年くらい(テープは1975年の冬らしい)のときに、U君のグループが学生のスキー・ツアーを企画し、スキー場でディスコ・パーティーをやることになった。そのパーティー用にDJ入りの踊れる曲をつないだテープを作ってくれといわれ、僕が作ったらしい。ちゃんとつながっていて曲も頭だしもされて出て、しゃべりも少しはいっているという。そ、そ、そんなあ…。

僕は全然覚えてないのだが、まあ、とにかく残ってるのだから、やったのだろう。この前の中学時代のラジオドラマのはなしみたいなものだ。で、そんなテープをどこで録音したのかと尋ねると、U君は「お前のうちだよ」という。正直、腰を抜かすほど驚いた。うちでカセットに録音したらしい。そうかなあ。それも覚えてない。

今、ふと思いついたんだが、ひょっとして、マスターをティアック社製のオープンリールで声と曲だけを録音し、テープを編集したのではないだろうか。それをカセットにダビングする。そうすれば、曲つなぎもできたテープになる。だが彼によると、「ミキサーをどっかから借りてきたんじゃないか」という。わからない。覚えてない。

「で、僕はそのスキー・ツアーに行ったの?」 「いや、来なかった」 「なんで、そんなテープを僕が作ったの?」 「僕が頼んだから」 「そのテープはカセットがマスターなの?」 「そうだ」 「誰から入手したの?」「それは言えない…(笑)」

彼によると、カセットはところどころよれよれで、なんと2箇所切れていた、という。そこで、テープを張り合わせるテープでピンセットを使ってつなげたそうだ。しかし、ほとんどの部分はちゃんと音が再生できる。「まあ、とにかく聞いてみなよ」とU君は言う。しかし、恐いなあ。聴いてみたい気もするが、聴きたくもない気も。恐いもの見たさというか…。このビミョウな大人心(おとなごころ)。

どんな曲が入っているのかというと、フォー・トップスの「アイ・ジャスト・キャント・ゲット・アウト・オブ・マイ・マインド」、LTGエクスチェンジの「コラゾーン」、ウォーの「シスコ・キッド」、ウィルソン・ピケットの「ドント・レット・ザ・グリーン・グラス・フール・ユー」、エディー・ケンドリックスの「ブギー・ダウン」、ストーリーズの「ブラザー・ルイ」などなど。120分テープにノンストップではいっているという。選曲はいいじゃないか。(笑) しかし、全然、記憶になし。

というわけで、2枚のCDに焼いてくれたので、久々に会うことになった。彼が、汐留に勤めているので銀座で会うことになったのだが、銀座にあるNBクラブというところを指定された。なんとライヴもやっている、という店らしい。そこで毎週一日歌っているグレン・レイというブラザーのシンガーが友達だから紹介するとも言っていた。住所を見ると、銀座、しかも並木通りにある。一体どんな店なんだろ。

そういうことで、銀座に出向くことになった。

(この項、続く)

ESSAY>


☆【お助けマン古家さん、『ソウル・ブレンズ』登場。来訪者多しの黄昏時】

満席。

昨日の『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1mhz日曜午後3時~5時)にはお客さまが多数来場。

まず、4時台、クリスマス・イヴに行う『テンプテーションズ・フィーチャリング・デニス・エドワーズ』のショー&ディナーを行うホテル・オークラからマーケティング部の轟さんが登場。ショー&ディナーのコンセプトを懇切丁寧にご紹介。ホテル内9箇所のレストランでゆっくり食事をしてから、テンプス・ライヴを別会場で、というもの。通常のディナー・ショーだと、食事をする会場とライヴは同じで、そのため食べるメニューは一種類になってしまうが、このショー&ディナーだとレストランが9つあるので、チョイスは自由自在。

これはオンエアでは流れなかったが、こうしたショー&ディナー、おもしろいのは、絶対に満席になる、というもの。さて、そのからくりは、というと。

テンプスのライヴ、オークラの宴会場で行うが、最大500名くらいまでは収容できる。これが仮に予約が400名でも席とテーブルを400名分、この場合ゆったりセッティングする。予約好調で550とかになったら、少し通路が狭くなるが、それでもテーブルはいれられる。だから、空席がない、必ず満席になるという仕組みだ。思わず「へえ~~」と感心してしまった。確かにライヴハウスだと席数が決まっていてそういうことはなかなかできない。でも、テンプス、まだお席に余裕があります、とのこと。ただレストランが場所によっては一杯になっているそうだ。

ソウル。

そして、4時半の男では、韓国のシン・スンフンの新作ご紹介。なのだが、さすがにこのあたりは、ソウル・サーチャーといえどもかなりアウェイなアーティスト。ということで、以前シン・スンフンご紹介のときに、飛び入りで出ていただいた5時からの『Kジェネレーション』のDJ古家正亨さんに、正式にきていただいた。いやいやありがとうございます。(「3週間前からブッキングされました」=古家氏弁) そうなんです、古家さんが生放送で登場可能な日に、シン・スンフンの紹介日を変えたんです。

さすが、ちょいとふれば、立て板に水でシン・スンフン、韓国音楽事情を語っていただける。鬼に金棒、ソウル・ブレンズに古家正亨さん、だ。「韓国ビッグ3は、チョー、キム、シン」「韓国もレコード売れなくなって、ダウンロードのためだと言われてる」「韓国語の発音では、Radioが、ラディオ。英語ではレイディオ、日本語ではラジオ、ちょうどその間くらい」「ラジオをつけてごらんを韓国語で紹介していただいた」「シン・スンフン新作は3部作の第1弾。本当だったら、第2弾、第3弾はもう11月、12月に出る予定だったが出ていない。韓国のリリースも相当いいかげんです」「シン・スンフンが久々の新作を作ろうと思ったら、どんどん曲がでてきて、2枚、3枚発売しようということになった」(なんか、スティーヴィーの『キー・オブ・ライフ』みたいですね、と相槌)

古家さん、自身のレーベルをスタートさせ、山野楽器で先行発売。第一弾アーティストは韓国の渋谷系アーティスト、PEPPERTONES(ペパートーンズ)だそうで、そのレーベルの名前は、「オールド・ハウス」。そのまんまだ。また、12月24日には銀座山野楽器本店7階でトークイヴェントにも出演されるという。ゲスト出演ありがとうございます。また、韓国ソウル系のときには、よろしくお願いします。

ヘヴィー・リスナー、Cよりメール。「今日は、ソウル違いだぜ!」

来日。

その後、某プロモーター宣伝担当の方。有名ピアニストと有名女性ヴォーカリストのジョイント・ライヴが2009年3月に決まったのでそのお知らせに。演奏は、ドラムス、ピアノ、ベースのトリオ、これにヴォーカルが加わる。ベースはピアニストの息子である。情報公開は、新聞発表の日が確定したらとのこと。札幌、大阪、東京2回の予定が組まれている。もちろん、詳細このソウル・サーチンでもご紹介します。(ここまで書いてしまえば、わかる人にはわかりますね=苦笑)

翻訳本。

さらに、その後、オッシー・ファミリーの一員ヒデさんが、翻訳者の菊池淳子さんを連れていらした。初めてお会いする菊池さんだったが、彼女が翻訳されたヒップホップの歴史を俯瞰した2005年全米発売の単行本『ヒップホップはアメリカを変えたか?』(S・クレイグ・ワトキンス著、菊池淳子訳=フィルムアート社、2008年12月15日発売)のプロモーション。

"ヒップホップはアメリカを変えたか?―もうひとつのカルチュラル・スタディーズ"

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4845908247/soulsearchiho-22/ref=nosim/

これも、読んだら改めてご紹介します。なんと、この本に何枚かイメージ写真が収められているのだが、その写真の1枚が、オッシーがDJをしているときの手を写したもの。「手タレです、わたしは」とオッシー。残念ながらクレジットはないのだが…。帯にはピーター・バラカンさんの推薦コメント。彼は原書を読んでいて気に入っており、日本語版完成の折には喜んで帯を書いていただけたそうだ。

詳しい内容、目次は菊池さんのウェッブに。↓
http://www2.ocn.ne.jp/~jkikuchi/transrate/pg01.html

ということで、来訪者多しの黄昏時。次の予定にあわてて飛んで行きました。

ENT>BOOKS>Hip Hop Matters

◎【トム・ジョーンズの新作は『24』】

24。

超ヴェテランのシンガー、トム・ジョーンズのニュー・アルバムが届いた。タイトルは、『24時間』。何気なく聴いていたら、けっこうファンキーで楽しいので、ご紹介。

トム・ジョーンズといえば、「シーズ・ア・レイディー」や「思い出のグリーングラス」…というのは、かなりの年配。(苦笑) トム・ジョーンズといえば、「恋はメキメキ」やプリンスの「キス」のカヴァーというと、最近のファン。もっともCM曲聴いてファンになった人もいるかも。

アルバムを流していて、最初にひっかかったのが、7曲目の「シュガー・ダディー」という曲。いいリズムの曲だと思ったが、天辰保文さんの解説を読むと、なんとこれはU2のボノとエッジが書いた曲で、ダブリンのパブでトム・ジョーンズとボノが飲む機会があり、それがきっかけで出来た曲だという。そして、この曲が発展してアルバムにつながったそうだ。

「シュガー・ダディー」といえば、ジャクソン・ファイヴ…というのはソウル・ファン。これからは、「シュガー・ダディー」といえば、トム・ジョーンズになるかな…。

アルバムの2曲目に入っている「別れの時」という曲はずいぶんと60年代風だなと思ったのだが、クレジットには特にサンプリングなどの表記はなし。

もう1曲気になったのが、日本盤ボーナス・トラックとなっている「フィール・ライク・ミュージック」という曲。クレジットをよくよく見ると、グラディス・ナイト&ピップスの大ヒット「フレンドシップ・トレイン」がサンプリングされている。グラディスのものは、かのノーマン・ホイットフィールドがプロデュースしたファンキーな作品。トム・ジョーンズのヴァージョンはかなりソウルフルで、これなんで、ボーナス・トラックなんだろう。一番気に入った。

ところでアルバム・タイトル『24時間』だが、これを見て、松山千春のアルバムと同名と思う人は、このソウル・サーチンの読者には、いるまい。(『24時間』を調べていたら、それが出てきただけです←苦笑)

トム・ジョーンズは1940年6月7日イギリス・ウエールズ出身。6月7日は、プリンスの誕生日と一緒だ! プリンスの「キス」をカヴァーするには十分すぎる理由ではないか。(関係ないか)

■ トム・ジョーンズ 『24時間』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001I1D6P6/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MUSIC>ALBUM>Jones, Tom

○【光石研さんとしずおか屋】

接点。

情報は発信すると、何かしら入ってくるもの。まさにそんな感じだ。昨日(2008年12月12日付け)のこのブログで、光石研さんがソウル好きらしいと書いたら、さっそく、これをお読みになった虎さんから、「光石さんが、下北沢のしずおか屋のロゴを書かれていたと思います」との書き込み。えええっ~~? 何度も見かけたあのロゴを!! それは知りませんでした。虎さん、情報ありがとうございます。

そこで早速、しずおか屋の富田さんに連絡を取るとお返事が。「光石さんは開店の時からのお客様で、看板も書いて頂きました。店内の『しずおかや』と書かれた陶で出来た壁掛けは光石さんのお父様からプレゼントされました。光石研さんは本名なんです。お父様もセンス良いですよね! 石を研ぎ光る。彼は、モーメンツ大好きですよ。今は忙しいみたいけど、時々、来てくれます。今度、うちの店でお話出来ると良いですね」

そうだったんですか。思わぬところに接点が。

昨日、書いた後、光石研さんを検索していたら、なんと昨日(2008年12月12日)朝の「はなまるマーケット」にゲストで出演との情報。そこでさっそくチェック! (といっても、そんな早い時間は到底起きることはできないので、留守録) 後で見ると、前回NHKのとはまったく内容が違う。よく考えてみれば、各局の番組宣伝を中心にするので、それぞれ違うのは当たり前か。(笑)で、DJの話でも出るかとおもいきや、まったくそんな話は出ず。ただし、彼が登場するときのBGMが、またまたほとんど聴こえないほどの音量だが、超薄く流れていて、これはマンハッタンズの「シャイニング・スター」でした。モーメンツの流れからすると、きっと彼が選んだのだろうと推察する。トーク番組のゲスト登場時BGMリストなんての作成してもおもしろいかもしれない。(って、そんなもの読む人いないか) そこから意外とそのゲストの音楽嗜好がわかるかもしれない。

ところで彼の膨大な出演リストを見ていたら、1998年の『シン・レッド・ライン』とある。どういう経緯で出演されたのだろう。この映画はすごく印象に残っているのだが、彼がどこに出ているのか覚えていない。

さらに、ところで、「みついしけん」と入力すると、「三井試験」と出るので、「光石研」を単語登録した。

そうこうして、さらにいろいろ調べると、やっとでてきた光石さんの音楽遍歴の一部。

ほぼ日刊イトイ新聞の光石研さんの回。(2007年9月11日アップ)↓
http://www.1101.com/hondana/mitsuishi.html

タイトルがすばらし。テーマ、「ソウルな5冊」!

しっかり『甘茶ソウル辞典』が! そして、シャネルズが大好きだったということも発覚。しかも、シャネルズ→クールス→山下達郎→クレイジー・ケン・バンド→スイート・ソウルというひじょうにまっとうな音楽遍歴の持ち主。ということは、マーチンさんと光石さんの対談もあり、と。(妙な編集者魂)しかも、川勝さんのクレイジー・ケン・バンド本となると、ドゥ・ザ・モンキー管轄か…。いや、川勝さんは、今は離れられていたか。(笑)と思ってさらに調べを進めてみると、なんと、川勝さん、すでに光石さんを呼んでトーク・ショーをやっていたではありませんか。

http://blog.livedoor.jp/bunkadelic/archives/2008-04.html

文化デリックのPOP寄席 2008年4月6日 
≪第2部≫ by 光石研

◎テーマ:俳優・光石研、我が音楽遍歴を語りまくる。

【1】音楽遍歴

(1)クールス
(2)山下達郎~R&R=リーゼントの呪縛からの解放
(3)『リメンバー』誌を愛読~甘茶ソウル
(4)渋谷系、フリーソウル、ピチカート・ファイヴ
(5)クレイジー・ケン・バンド

CDをかけながら、トークが爆発したそうだ。いやいや、ネットサーフィン、切りがなし。(苦笑)

ESSAY>Mitsuishi, Ken

◆【俳優・光石研さんはソウル・ミュージック好きらしい】

ソウル。

先日(12月4日)たまたまNHKの『スタジオ・パークからこんにちは』を何気なくつけていたら、名バイプレイヤーである俳優の光石研さんがでていた。といっても、正直言って僕は日本の映画やテレビ・ドラマをほとんど知らないので、彼のことは存じ上げなかった。ので、パソコンに向かう手も休めずに、まあ、音も小さく流れている程度だったのだが。(ほんとは集中して原稿やらないと)

司会者と定番のやりとりがあって、それをみる限りまじめで誠実な受け答えをする人だなあと思っていた。それから後半になって、趣味は、というやりとりになった。すると、この光石さん、なんとDJが趣味だと言う。それで、自宅にターンテーブル2台とミキサーを置いて、DJをやっているというではないか。その自宅の様子はスチールの写真で動いている映像ではなかったのだが、しっかりターンテーブルなどが映っていた。いきなり、僕はパソコンの手を休め、テレビにかじりつきだ。

し、し、しかも、その話題になったときにバックで薄く流れていた曲がモーメンツの「ラヴ・オン・ア・トゥー・ウェイ・ストリート(孤独のハイウェイ)」だったのを僕は聞き逃さなかった! え~~、まじですか。もちろん画面に曲名などのクレジットなんかでやしない。このときNHKの全国放送のテレビでモーメンツが流れたことを意識した人など、日本に3人はいないだろう。(大げさ) そうしたら、彼は「ソウル・ミュージック、好きですねえ」なんて発言。一挙に僕の「気になる人」になった。スイート・ソウル系好きなんだ。アナログのレコード店なんかも通ってるのかなあ。

ということでちらっと光石さんを調べてみると、もう30年近くも名脇役として映画界、テレビ界で大活躍されてるんですね。出演本数がハンパではなかった。でも、ソウル系のライヴでお見かけしたことはないなあ。っていうか、今までなら、お見かけしても、僕はわからなかったですね、すいません。(苦笑)これを機にしっかりお顔をインプットさせていただきました。

で、光石さん、このとき似顔絵も披露。これがまたうまかった。いろいろな特技がおありになるようですばらしい。一度ソウルバーあたりでお会いしてみたいなあ。

光石さんは1961年9月26日、福岡県北九州市の生まれ。ということで、9月26日生まれのソウル・ミュージシャンを調べてみました。アップタウン・レコードを始めてメアリー・J・ブライジを育てたアンドレ・ハレル(1960年生まれ)、ボーイズ・トゥ・メンのショーン・ストックマン(1972年生まれ)、アン・ヴォーグのシンディー・ヘロン(1965年生まれ=元ベイスターズ・ブラッグス婦人)などがいた。他にテニスのセレナ・ウィリアムスとか、作曲家のジョージ・ガーシュインなんかもいた。

ENT>ESSAY

★【ブラン・ニュー・ヘヴィーズ~ロック・ザ・ハウス】

総立ち。

いわゆる1990年代に話題となった「アシッド・ジャズ」シーンの立役者の一組、ブラン・ニュー・ヘヴィーズの2007年11月ビルボード・ライヴ以来のライヴ。日本にもコンスタントにやってきて人気を集める。ドラムス、ギター、ベースの3人が創立メンバーで、これにキーボード、トランペット、トロンボーン、コーラス1、リード・ヴォーカルが参加。今回のリードは、このグループのリード・シンガーになったことから人気を集めたエンディア・ダヴェンポート。一時期グループを抜け、ソロ活動をしていたが、最近はグループに復帰し、今回も堂々と歌を聴かせる。

バンド名の「ブラン・ニュー・ヘヴィーズ」は、ジェームス・ブラウンの数あるキャッチ・フレーズのひとつ、「A Minister Of New New Super Heavy Funk」から取ったというほど。ジェームス・ブラウンとミーターズに傾注していたメンバーが当初はインストゥルメンタル・バンドとしてスタートした。ヴォーカルをいれヒットが出るようになり、イギリスだけでなくアメリカでも注目のアーティストに。

この日もBMP120以上 のひじょうにのりのいいシンプルなファンク、ディスコ風サウンドで終始観客を盛り上げる。1曲目「イントロ」が終わったあたりから、観客は立ち上がり始め、中盤からほぼ総立ちのような形になった。2-3曲メドレーでつなぎ、一気にテンションをあげていく。元々ライヴ・バンドあがりだけに、グルーヴを作ること、観客ののせかたが実にうまい。リードのエンディアもどこか女ジェームス・ブラウンを思わせるのり。サウンドがポップでキャッチー、シンプルなリズムでのりやすい。1時間20分一気に盛り上げた。最終日最終公演ということもあってか、満員。

帰りがけ、サイン会のために階下におりるドラマーのヤン・キンケードに声をかけたら、「また来年来るよ!」と言った。

■ ゲット・ユースト・トゥ・イット、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000H30IFW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ ブラン・ニュー・ヘヴィーズ過去記事

2003/02/03 (Mon)
Brand New Heavies: Off The Mike
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030203.html
ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、ゲストに

■ メンバー

エンディア・ダヴェンポート/N’Dea Davenport(Vocals)
レイチェル・ヤーヴァ/Rachel Yahvah(Back Vocals)
サイモン・バーソロミュー/Simon Bartholomew(Guitar/Vocals)
アンドリュー・ラヴ・レヴィ/Andrew Love Levy(Bass/Vocals)
ヤン・キンケイド/Jan Kincaid(Drums/Vocals)
マット・スティール/Matt Steele(Keyboards)
ドミニク・グローヴァー/Dominic Glover(Trumpet)
ニコル・トンプソン/Nichol Thompson(Trombone)

■ セットリスト ブラン・ニュー・ヘヴィーズ@ビルボード・ライヴ
Setlist : Brand New Heavies @ Billboard, December 10, 2008

show started 21:36
01. Intro
02. People Get Ready
03. BHN
04. Never Stop
05. All Fired Up
06. Dream On Dreamer
07. Midnight At The Oasis
08. Sometimes
09. Ride In The Sky
10. Day Break
11. Jump N’ Move
12. Let’s Do It Again
13. Spend Some Time
14. You Are The Universe
Enc. Stay This Way
Enc. Dream Come True
Enc. (Funk ending)
show ended 22:55

(2008年12月10日水曜、六本木ビルボード・ライヴ=ブラン・ニュー・ヘヴィーズ・ライヴ)
ENT>LIVE>Brand New Heavies
2008-202

▲【フォーマー・レディーズ・オブ・シュープリームス、クリスマス・マド・ラウンジに登場】

52階。

1960年代に一世を風靡したダイアナ・ロス&ザ・シュープリームスから派生した「フォーマー・レディーズ・オブ・シュープリームス(元シュープリームスに在籍したレディーたち、の意)」が、2008年クリスマス・イヴとクリスマスに東京・六本木ヒルズ森タワー52階にあるマドラウンジでライヴを行う。

今回のメンバーは、シェリー・ペイン、リンダ・ローレンス、フレディー・ポールの3人。すでに数回来日しており、今回で7回目になるという。このところ、毎年東京のケントスでライヴを行っており、直近では今年9月にケントスでライヴを行った。今回のライヴは、DJイヴェントとコラボレートしており、ライヴ、DJといったプログラムで行われる。バンドではなくトラックを使用、約30分から40分のショーを繰り広げる。

リンダ・ローレンスは、ゴスペル・グループ、ディキシー・ハミングバーズのメンバー、アイラ・タッカーとルイーズ・タッカーの間に1949年2月20日フィラデルフィアに生まれた末娘。スティーヴィー・ワンダーのバック・コーラス・グループ、ワンダーラヴに1969年に加入。この時期、スティーヴィーがレコーディングした「サインド・シールド・デリヴァード・アイム・ユアーズ」のバックコーラスを作者のひとり、シリータ・ライトらと歌っている。

リンダは、シュープリームスからアルコール中毒で脱退したフローレンス・バラードの後にはいったシンディー・バードソングの後釜として、1972年4月から1973年8月まで正式メンバーとして参加した。この時のリード・シンガーは、ダイアナ・ロスを引き継いだ二代目ジーン・テレルだった。リンダは1976年、姉のサンドレイ・タッカーと組んでディスコ・グループ、ウィルトン・ストリート・プレース・バンドを結成、テレビ番組『アイ・ラヴ・ルーシー』のテーマ曲をディスコ調にした「ディスコ・ルーシー」というディスコ・ヒットを放つ。

そして1973年秋、そのジーン・テレルに代わって次のリード・シンガーになるのが、三代目シェリー・ペインである。シェリーは1978年ごろまでシュープリームスに在籍。シェリー・ペインは1944年11月4日デトロイト生まれ。同じくR&Bシンガーのフレダ・ペインの妹。60年代後期に、同じくデトロイトでスタートしたレーベル、ホットワックス・インヴィクタスに在籍したザ・グラス・ハウスというヴォーカル・グループのメンバー。同グループは2枚のアルバムをだしている。同レーベルの女性グループ、ハニー・コーンで大ヒットした「ウォント・アッズ」という曲は元々、シェリーをリードにグラス・ハウスでレコーディングされたものだったが、残念ながらそのヴァージョンはヒットしなかった。

1986年、シェリー・ペインは、ジーン・テレル、シンディー・バードソングと組んで「フォーマー・レディーズ・オブ・シュープリームス」を結成。シンディーが脱退した後、リンダ・ローレンスが参加した。その後1992年、ジーンも脱退、リンダの姉サンドレイ・タッカーが参加。1996年7月、フレディー・ポールがサンドレイに代わって参加。現在のラインアップになった。グループとしてイギリスのモータウン物を発売していたイアン・レヴィンの持つモーター・シティーからアルバムを出したこともある。

フレディー・ポールはロス・アンジェルス育ち。1963年、シングルを出しているデリケーツというヴォーカル・グループに14歳で参加。1949年前後の生まれと見られる。その後マイアミのTKから1976年に出た女性トリオ、ワイルド・ハニーの一員。さらに多くのアーティストのコーラスなどを担当、パティー・ラベル、グラディス・ナイトなどのツアーにも同行してコーラスをしていたという。

2000年、シェリーとリンダは、ダイアナ・ロスが一時的に再結成したシュープリームスに参加している。

マドラウンジで行われるライヴの概要は次の通り。

■ マド・ラウンジ・クリスマス・ウィズ・フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス

◎開催場所:ミュージアム カフェ マドラウンジ(六本木ヒルズ森タワー52 階 東京シティビュー内)電話 03-3470-0052  www.ma-do.jp

◎開催日2 0 0 8 年1 2 月2 4 日(水)*完全入替制/オールスタンディング

第1 部(ビュッフェ・スタイル)19:00~21:30 当日18,000円/前売り15,000円
・ Former Ladies of The Supremes ライヴショー
・ クリスマス・ディナー・ビュッフェ(キングサーモンのパイ包み焼き、ソースジェノベーゼ、七面鳥の丸焼き、マロンのスタッフィン 他)
・ ウェルカム・シャンパン付き
・ Lounge DJ featuring DJ NORI

第2 部(ディスコ・スタイル)22:00~1:00 当日15,000円/前売り12,000円
・ Former Ladies of The Supremes ライヴショー
・ Featuring 六本木クラシックス (DJs:ATOM,CHU-SHA,Dr.K,KAMIYA)
・ 2 ドリンク付き

◎2 0 0 8 年1 2 月2 5 日(木)*完全入替制/オールスタンディング

第1 部(ビュッフェ・スタイル)19:00~21:30 当日18,000円/前売り15,000円
・ The Former Ladies of Supremes ライヴショー
・ クリスマス・ディナー・ビュッフェ(キングサーモンのパイ包み焼き、ソースジェノベーゼ、七面鳥の丸焼き、マロンのスタッフィン 他)
・ ウェルカム・シャンパン付き
・ Lounge DJ featuring DJ NORI

第2 部(ディスコ・スタイル)22:00~1:00 当日15,000円/前売り12,000円
・ The Former Ladies of Supremes ライヴショー
・ Featuring 六本木クラシックス (DJs:AKIRA,ATOM,Dr.K,KAMIYA)
・ 2 ドリンク付き

◎備考: 森タワー3F 美術館・展望台入口に専用受付カウンターを設置いたします。展望台へのエレヴェーター代は上記料金に含まれます。また通常の列と別に並ばずに入れる列でご案内できます。20 歳未満入場不可。入場時ID チェックあり。顔写真付きの身分証明書をご持参ください。第二部には食事(ビュッフェ)はつきません。

◎問い合わせ先 マドラウンジチケット専用電話:03-5 41 3-7081(受付時間 1 2 :0 0~1 8 :0 0)有限会社コンタクト・イースト 電話 03-6666-5990

ENT>ANNOUNCEMENT>Former Ladies Of Supremes

(これからごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください。ライヴ内容に触れます)

■【ラティムーアの中の愛】

色気。

ソウル界のおしどり夫婦シャンテ・ムーアとケニー・ラティモア、二人あわせてラティムーアの2006年9月以来約2年3ヶ月ぶりの来日ライヴ。今回は、まずシャンテが歌い、ケニーが歌い、デュエット、またシャンテ、ケニー、デュエットという構成。

どちらもじっくりと歌を聴かせるシンガー。観客は文字通り歌に酔いしれる。中盤のデュエット1曲目、「ウィズ・ユー・アイム・ボーン・アゲイン」(元はビリー・プレストン&シリータの大ヒット)あたりは、まさしく彼ら二人のテーマ曲ではないかと言えるほどはまっている。「あなたとともに、生まれ変わる」わけだから。それぞれが歌い、歌唱がデュエットになるところなど、もう圧巻。

ドラムス、ギター、ベース、キーボードに3人の女性コーラスという編成。コーラスの3人はちゃんと振りをつけ、いかにもバックコーラス風でいい感じ。

シャンテで一番印象に残ったのは、ミニー・リパートンの「ギヴ・ミー・タイム」。個人的にもすごく好きな曲だっただけに、最初に歌われたときはびっくりした。彼女のヴァージョンは初めて聴いたが、2008年6月に出た新作『ラヴ・ザ・ウーマン』に収録されていた。ライヴ後のサイン会で二人になぜこの曲をと尋ねると、「僕らが結婚したときに、僕がこの曲をかけたんだ」とケニー。「私たちの記念の曲なのよ」と答えてくれた。これはどんぴしゃの曲だ。

シャンテは下記セットリスト12の「ストレート・アップ」を歌う前に、「この曲を歌うのは、ここ(日本・コットン・クラブ)だけよ」と言った。これが流れると、アップテンポで一番知られているせいもあってか、一番観客の反応があった。「なぜ、彼女はこの曲が嫌いなの?」と同行松尾潔さんにきくと、「それまで大人のシンガーとして売り出されてきた彼女が、ある意味『セルアウト』したからじゃないですか。これだけいきなり十代向けの曲をプロデューサーに歌わされたわけで。プロデュースはジャーメイン・デュプリです」と解説してくれた。なるほど。納得。今日のセットリストの中で、これだけポップ。後はみなじっくり聴かせるタイプだ。でも、いい曲です! 

ケニーの中では、じっくり聴かせる「フォー・ユー」が圧巻。1996年発売のデビュー作『ケニー・ラティモア』収録のヒット。堂々とした楽曲にまさに息吹を与えるパフォーマンスだ。スキンヘッドで体全体を使って歌う様は実に絵になる。ちょっとどこかエリック・ベネイ風、平井堅風に見えた。彼はビートルズ楽曲をとりあげたり、30歳で死去した悲劇のシンガー・ソングライター、ジェフ・バックリーの作品(セットリスト9)を歌ったりとヴァーサタイルなシンガーとしての面を見せる。これら2曲とも最新作『タイムレス』に収録されている。ちょっと他に聴きたい曲もあったのだが。たとえば、『エクスポーズド』の「ラヴズ・スティル・オールライト」とか、デュエット・アルバムから「イズ・イット・スティル・グッド・トゥ・ヤ」とか。

ちなみに日本人ギタリストのケイタさんは、音楽ディレクター、デヴァントによると、地元(LA)の教会でやっているときに知り合ったそうだ。

それにしても、シャンテも色気たっぷりだが、ケニーも男の色気たっぷりたっぷり。こりゃあ、二人のそばにいるだけで、子供ができそうだ。(笑) ライヴ後二人仲良くサイン会に応じた。ファンとの接し方もほんといいカップルだ。

(ところで、彼らの年齢を以前、「シャンテが3歳年上」と書いてしまったが、今回調べてみると、どちらも1967年生まれになっている。どうなんだろう。同じ年なのかな。(謎) シャンテ誕生日は2月17日とのこと)

+++

ライヴ後、近くできちんと蝶ネクタイに盛装したソウル・マンを松尾さんが紹介してくれた。なんと久保田利伸さんのところで踊ったり、歌ったりしているワーナーさんだった。「あああ、以前フィリップ・ウーの吉祥寺ライヴでダニー・ハザウェイの『ア・ソング・フォー・ユー』歌ったの聴きましたよ!」 なんとシャンテの大ファンで「シャンテに会うなら、盛装で来ないと」ということで、黒いスーツに身を包んでの登場だった。アフロがかっこよかった。

■ シャンテ・ムーア 最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0017SVGXE/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ ケニー・ラティモア最新作 『タイムレス』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001B56IEK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ ケニー&シャンテ デュオ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000844F9/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ ライヴは10日を除いて12月12日まで丸の内コットンクラブ。

■ 過去記事 (前回ライヴ評)

September 25, 2006
Chante Moore & Kenny Lattimore: Moody’s Mood For Lovers
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_25.html

■ メンバー

シャンテ・ムーア & ケニー・ラティモア
Chante Moore(vo), Kenny Lattimore(vo), Amanda Dandy(back vo), Tamika Peoples(back vo), Elica Morrison(back vo), Devon Johnson(key, MD), Kay-Ta Matsuno(g), Lance Tolbert(b), Bennie Rodgers(ds)

■ セットリスト シャンテ・ムーア&ケニー・ラティモア
Setlist: Chante Moore & Kenny Lattimore @ Cotton Club, December 08, 2008

show started 21:33
01. (Chante) Can’t Do It
02. Love’s Taken Over
03. Do For You
04. Give Me Time [Minnie Riperton]
05. (Kenny) Come To Me
06. Days Like This
07. And I Love Her [Beatles]
08. Never Too Busy
09. Everybody Here Wants You [Jeff Buckley -1998]
10. (Chante & Kenny) With You I’m Born Again [Billy Preston & Syreeta]
11. (Chante) It’s Alright
12. Straight Up
13. (Kenny) For You
14. (Chante & Kenny) You’re All I Need To Get By [Marvin Gaye & Tammi Terrell]
Enc. (Chante & Kenny) Clap Your Hands
show ended 22:47

(2008年12月8日・月曜、丸の内コットン・クラブ=シャンテ・ムーア&ケニー・ラティモア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Chante & Lattimore, Kenny
2008-201

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