☆【映画『DISCOディスコ』、11月15日ロードショー】

ディスコ。

2008年、フランスで制作された映画『DISCOディスコ』が、日本でも2008年11月15日(土)からシャンテ・シネなどで公開される。

舞台はフランスの小さな港町ル・アーブル。『サタデイ・ナイト・フィーヴァー』(1978年に世界的ヒット)の頃、ディスコで遊んでいた仲良し3人組みは「ビー・キング」というダンス・チームを組んでディスコで注目されていた。だが、それから30年、40代となった彼らもディスコを卒業し、2人はかたぎの仕事についていた。しかしそのうちの1人、主人公ディディエは定職につけず金もなく、離れて暮らす息子となかなか会えないでいた。そんなとき、地元でダンス・コンテストが行われることになり、優勝者にはオーストラリア旅行がプレゼントされると知る。ディディエは定職についている2人を誘って3人でまたチームを組もうと誘うが、彼らはなかなかうんと言わない。果たして、彼らはチームを組むのか、組んで、優勝できるのか。ミラー・ボールが回り、1970年代のユーロディスコ・ヒットの数々が流れる青春、いや中年ディスコ映画だ。

映画のオープニングは、なんとボニーMの「サニー」。これからして、ディスコ・ディスコした映画だということを直感する。映画では他に、カール・ダグラスの「カンフー・ファイティング」、ティナ・チャールズ「アイ・ラヴ・トゥ・ラヴ」、グローリア・ゲイナー「ネヴァー・キャン・セイ・グッドバイ」、セローン「スーパーネイチュア」、ドナ・サマー「ラスト・ダンス」など、1970年代のディスコ・ヒットが目白押し。

『サタデイ・ナイト・フィーヴァー』の影響で始まった主人公だが、この映画ではビージーズ楽曲はすべて新人によるカヴァー作品で歌われる。おそらく、ビージーズが楽曲の貸し出しをしないためだ。だが、それが逆に新鮮なヴァージョンを生み出したともいえる。

あちこちに出てくるミラー・ボール。う~む、ダンスマンが出てきそうな映画だなあ。(笑)

■ オフィシャル映画ウェッブ

http://www.disco-movie.jp/

2008年11月15日土曜、シャンテ・シネなどで公開

ENT>MOVIE>Disco

◎【ニック岡井・メモリアル・ナイト】

閑話休題。

オマーのお話は、一度お休みし、10月26日(日)六本木のロアビル2階にある「フラワー」で行われた「メモリアル・ナイト・オブ・ニック」に足を運んだ。

お土産の袋には、ニックが映った2009年のカレンダー、親友川畑さんがニックの好きな曲を選んだソウルのCD、『アフター・ザ・ダンス』のフライアーなどが入っている。中に入ると、すでにニックゆかりの人々が多数つめかけていた。

入り口では、川畑さん選曲の超激レア・ソウル・シングルスCD『ソウル・ギャラクシー』と江守藹氏の本『黒く踊れ!』を即売。江守さんも、川畑さんもファンからサインをせがまれ、書いている。

キング・オブ・ソウルでともにステップを踊ったマイケル鶴岡さん、ブラザー・コーンさん、江守藹さんらもあいさつ。宴は朝まで続いた。

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ニックの命日は2007年11月11日。まもなく一年になる。僕の携帯の伝言メモは20秒が3件しかはいらない。11月11日22時40分にマイケル鶴岡から残された「ニックの死を伝える」伝言メモは消せない。もちろん、ニック本人の携帯番号も、その7ヶ月前に亡くなったドン勝本氏の携帯番号とともに、いまだに消すことなく残っている。よく亡くなった人から、着歴が残っているなんて話を聴くが、そんなときのためにも、残しておきたい。

ニック岡井へのトリビュートも込めて、ニックの足跡が作品になった岡伸昭作品『アフター・ザ・ダンス』展が、ニックの命日を挟んで行えたのも何かの縁だと思う。

http://jp.youtube.com/user/soulsearchin2008

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■ 江守藹氏、『ソウル・ブレンズ』に11月2日(日)登場

日本のダンサーたちの歴史と、ソウル、ディスコ業界で活躍した人々を描いた江守藹氏渾身の著作『黒く踊れ!』のプロモーションのために、江守藹氏が2008年11月2日(日)の『ソウル・ブレンズ』(インターFM、76.1mhz、午後3時~5時)にゲスト出演する。登場は4時すぎ。この著作のこと、また、自身のソウル・ミュージックへの思いなどを語る予定。江守氏へのメッセージ、質問などがあれば marvin@interfm.co.jp までどうぞ。(実際にコピーするときは@マークを半角にしてください)

『江守藹・著 / 黒く踊れ!』(銀河出版)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877770925/soulsearchiho-22/ref=nosim/

川畑満男選曲レア・ソウル・シングルス・コンピレーション『ソウル・ギャラクシー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001EB5BJE/soulsearchiho-22/ref=nosim/

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○Omar (Part 4): I Am Singing, Space Is Most Important Thing 
(昨日からの続き)

○【オマー・エドワーズ(パート4)~足と体で歌うオマー】

抽象表現。

渋滞のせいで、随分と遅れてしまい、岡さんたちを待たせてしまった。すでに、カメラマンの木下さん、長渡さんらと岡さんが、オマーを待ち受けていた。すぐに岡さんらにオマーを紹介する。オマーは岡さんのアフロヘアーというか、ドレッドヘアに興味を持ったみたいだ。

オマーは飾られた作品をじっくり見ていく。岡さんが横について簡単に解説する。「これは、抽象表現の作品なんです。ヨーロッパの絵画とは違って、壁に絵を描いたり、イーゼル(キャンヴァスを置く台)にキャンヴァスを置いて絵を描いたりするのではなく、床にキャンヴァスを置いて、作品を作ります。だから、作品には基本的に天地がありません。左右もありません」
オマー。「ワオ、すごいな。リンカーン・センターにあった本を、ちょうど、今読んでるんだけど、それが、抽象表現の絵画の本なんだ。なんという偶然だ! (本が)ホテルの部屋にあるんだよ! これのオリジン(始まったところ)はヨーロッパじゃないんだよね」
岡。「そうなんです、こういう表現方法はアメリカン・スタイルなんですよ」
オマー。「ちょうど、それを読んだところなんだ。ワオ…。僕は抽象表現、好きだな。(それらを見て)混乱することはないよ。…(作品を見ながら) う~~ん、家に一枚置きたいなあ…。君の作品は、ブルーだけど、前にも言ったけど、自分がこういう作品をやるときは、いろんなカラー(色)を使いたいな…。(ここで、ジミ・ヘンドリックスの曲を聴いてオマーが踊った作品の話を再度) いつの日にか、僕がすご~~い大きな家に引越したら、君(岡さん)を呼んで、そこでこのペインティングを作ってもらいたいな。アーティストが僕の家にやってきて、何か作品を作ってもらうのは、僕の夢だよ」

オマーがこれほどアート好きだとは知らなかった。

ちょうど、ビデオでニックが「マザー・ポップコーン」をやりだしたので僕はオマーに尋ねた。「ジェームス・ブラウンの曲は何が好き?」
「『ファンキー・グッドタイム』…、『パパ・ドント・テイク・ノー・メス』、メイシオが大好きなんだ(と、メイシオのまねを少しする)。『マンズ・ワールド』も好きだよ。『セックス・マシン』? あれはテンポが速すぎる。僕はグルーヴが好きなんだ」
「じゃあ、これは早すぎるかな?(『マザー・ポップコーン』のこと)」
「そうだね、…もちろん、僕はこれでも踊れるよ。でも、クリエイターとしては、なにかもう少しスローなものをやる。僕はどんなタイプの音楽でも踊れるけどね、any music…。」
「ソウル・ミュージックはセクシーだ。ジャズのインプロヴィゼーションみたいなものになると(ちょっとアドリブでやってみる)、女性はびっくりしてわからない。女性は、音楽を感じる。そのためには、音楽にスペースが必要だ。そういう音楽だと人々はリラックスできる。リラックスできると、パワーが生まれる。スペースのある音楽はパワーを持つ。スペースはセクシーだ。アートでも同じだ。すべてにあらゆるものが描かれていたら、見るのも嫌になるだろう。この作品だって、こうしてスペースがあるからいいんだ」

音楽のスペースへの理解は、オマーがミュージシャンと同様であることの証拠だ。

岡さんが、なぜブルーにこだわるのか説明する。「この青はウルトラ・マリン・ブルーと言って、ダイアモンドや金よりももっと貴重で高価なラピスラズリーという宝石の一種を原料に作られる顔料のひとつなんです。それはそれは大変高貴な色なんです。ラピスラズリーは海(地中海)の向こうから(ヨーロッパに)やってきた色だと言われていました。だから、ニックさんの足のステップを記録するには、一番高貴な色を使いたかったんです。ニックさんのステップの美しさを表現するのはこの色しかないと思ったんです。ダンサーには、その動きに美しさがあります。あなたと同じように。その動きの美しさをここにこの色で印したかったのです」

そして、彼は青の絵の具のついた靴をオマーに見せた。「これを見てください。この底にスポンジのようなものをつけているでしょう。これをつけることによって、絵の具が長持ちするようになってるんです。絵の具の濃さ、それからこのスポンジ素材、随分と研究し試行錯誤しました。絵の具が濃いと、キャンヴァスの上でうまくすべらない。薄いと色がいまいちになる。でも、実際本番でやってみるまでは、本当にどうなるかわからなかったんですけどね」

オマーがじっくりと説明を聞いて、うなずく。

歌。

「オマー、たとえば、あなたは踊るとき、色のイメージを持ったりする?」と僕が訊いた。
「時々ね。実際、僕は音楽を自分の足で聴くんだ。ピアニストと一緒に何かやっているとする。足でピアノの音を聴き、ストーリーをどうフィニッシュさせるか考えるわけだ」
「タップ・ダンサーというより、むしろあなたはミュージシャンですね」
「そうだね、でも、ミュージックというより、よりリリック(歌詞)を考えているな。例えば、ボブ・マーリーには素晴らしい作品がたくさんあるが、1曲にはせいぜい4行くらいしか歌詞がない。stand up, get up… 歌詞の間にもスペースがあるんだ。シンプルであればあるほど、複雑だ。どこまで(踊りだすのを)待てばいいのか。それを考える。(歌詞や踊りも)やりすぎると、結局伝わらない」
「そのスペースの重要性はいつ頃から気づいたのですか?」
「僕がそれらに気づいたのは1998年だ」
「何で、何があったのでしょう」
「ちょうど、その頃、自分のワンマン・パフォーマンスを始めたんだ。ただそれはあんまり成功はしなかったけどね。小さなナイトクラブで、75ドルくらいのギャラで、でも僕は6人のミュージシャンを雇って、結局赤字になっていた。(笑) でもそこで多くのことを学んだんだ。どうやって踊るかだけでなく、どうやってストーリーを語るか、どうやってオーディエンスを旅に連れて行くか。そのとき、スペースのことをいろいろと考えたんだ。音楽自体のスペース、ダンス自体のスペースのこと。それから10年後の今、僕はスペースの使い方を知った。でも、それを知るまでに10年かかったというわけだ。僕は物事を覚えるのがスローなんだよ(笑) でも、それで今も生き延びてるって言えるわけだけどね。かつて僕は『歌え』なかったけど、今では『足』で『歌える』んだ。僕はダンスをするんじゃない。僕は『歌う』んだ」

オマーは、よく「ストーリー(物語)」という単語を使う。自分のタップでストーリーを表現するとか、自分のタップには歌詞がある、とか、そして、踊っているのではなく、歌っているという。そう、オマーのタップからは、歌が聴こえてくる。そして、その歌は、彼の苦難も含めた豊潤な人生経験から生まれたものなのである。だからその歌を聴いた者は、さまざまな点で感動するのだろう。オマーの「歌うんだ」という言葉を聴いた瞬間、水曜日、ライヴを見て強烈に感動したのは、きっと僕がそのときにオマーの「歌を聴いたから」なのだと思った。それは喉からでるシンガーの歌ではなく、足から、体から表現されるダンサーの歌だったのだ。何か答えのひとつを見つけた気がした。

絵を描くアーティストも、ダンスを踊るダンサーも、物事をクリエイトするクリエイターはそれぞれの活躍の分野が違っても、クリエイトすることを突き詰めることに変わりはない。

喉を使わずに足と体で「歌」を表現し、歌おうとするオマー・エドワーズ。キャンヴァスと触れるところは足だけにもかかわらず、体すべてを使ってダンスするダンサーの所作すべてをキャンヴァスに落とし込もうとする岡伸昭。どちらも一見不可能に見えることに果敢に挑戦している。それこそがクリエイティヴであり、アートの真髄だ。

オマーがまだランチを食べていないというので、岡さんと近くにランチに行くことになった。肉を食べないというので、いろいろ考え、岡さんがてんぷらはどうだということで、てんぷらになった。展示会場からでるときにオマーが言った。「サンキュー・フォー・グレイト・アフタヌーン…」。「こちらこそ」。

(この項、続く…かもしれない…)

ENT>MUSIC>ARTIST> Edwards, Omar

(前日からの続き)

◆ 【オマー(パート3)、人生を語る】

人生。

約束の時間に迎えに行くと、彼はまだ部屋にいた。ハウスホーン(館内電話)の向こうで「今すぐに降りていくよ」という。しばらくするとロビーの向こうから手を振ってきた。前日遅くまでかなり飲んでしまったので、二日酔い気味だという。車に乗り込みいざ新宿へ。ちょうどカーステレオから流れていた音に彼が興味を示した。

「誰を聴いてるんだい?」 
「ボビー・ウーマックだよ」 
「彼はまだ生きてるの?」 
「生きてるよ。ちょうど先月でたばっかりのベスト・アルバムなんだ。ジャケットの写真は古いけどね。映画『アクロース・ザ・110ス・ストリート(110番街交差点)』は見た? 1973年の映画」 
「1973年、生まれてない…。僕は若すぎる。(笑)」 
「じゃあ、『ジャッキー・ブラウン』は?」 
「おお、もちろん見たよ」 
「そのテーマ曲もこれだ」 

ジャケットの英文ライナーノーツを彼は一生懸命読んでいる。文字が小さいせいもあるが、食い入るように読んでいる。そして、そこに書かれた文から「サム・クックは殺されたのかい?」と聞いてきた。
「そうだよ、1964年の12月に、サムはパーティーで知り合った女の子をモーテルに連れ込んだ。女の子は逃げようとして、モーテルのオフィースに助けを求めた。サムがそれに気づいて、そのオフィースにおいかけてきた。モーテルの女主人が、そんなサムに恐れをなして撃ってしまったんだ」
「わお、なんという悲劇だ…」

オマーはさらに読み進み、続けて尋ねてきた。「それで、ボビーはサムの未亡人と結婚したんだって?」 
「そうなんだ。とてもスキャンダルな話だろ。不思議なんだよ。そこが。サムはボビーにとって、メントゥアー(恩人)みたいなものだからね。いろいろ複雑な事情はあったんだろうけど。ほら、ボビーの歌い方は、サムそっくりだろ」 
「そうか、ボビーはサムから歌い方だけでなく、女も取ったってことか…」
「ははは、オーティス・レディングは知ってるかい?」
「ああ、もちろん、知ってる」
「彼は飛行機事故で死んだんだけど、1967年の12月10日が命日だ。サムの死から3年後にね。サムは1964年の12月11日に死んでる。オーティスもサムの影響をたくさん受けたシンガーだ」 
「ウ~~ム、誰でも最後は死ぬからなあ…everybody must die」
「でも、彼らは死ぬには若すぎた。たしかサムは33歳くらいで死に、オーティスは26歳くらいで死んでる」 
「本当か? おおっ…。っていうことは、逆に言えば、ボビー・ウーマックはうまく生き延びてるってことだね…」

「ははは、その通りだ。『ハリー・ヒッピー』という曲は知ってるかい? ボビーの弟のことを歌った歌だ。傑作だよ。ハリーも死んでしまった」
「なんで死んだんだ?」 
「ドラッグ関係のトラブルじゃなかったかな(註:と、この場では言ってしまったのだが、家に戻って確認すると、これは間違いで、ドラッグで悩んでいたのはボビーでハリーは、当時の嫉妬深いガールフレンドにナイフで刺され殺された)」
「僕が育った1970年代には、そんなこと、あちこちであったよ。両親にもそんなトラブルがあった。父は54歳で死に、母が死んだのは35歳にもなってなかった。…(しんみり)…。だけど、人生とはおもしろいものだよ。おばあちゃんが素晴らしい人でね、彼女は86歳なんだけど、まだ元気だ。彼女には6人の子供がいた。そのうちの一人が僕の父だ。おじいちゃん、つまり、おばあちゃんの夫は心臓かなにかの病気で40代で死んだ。そこで1940年代に彼女は6人の子供を育てなければなかった。僕の父は、とてもインテリジェントで強くて、賢かった」

彼が父について語るとき、ある意味、本当に目を輝かせて話す。「彼は本当にスマート(頭がよかった)だった」 
「ストリート・スマート(実生活でひじょうに賢いという意味)だったってこと?」 
「いや、違う。それ以上だ。彼はものすごく読書家で、何でも知っていた。知らないことはなかった。それで、とても強く、恐いものなしだ。本当に賢かったんだ。彼は自分が手に入れたいと思ったものは、結局何でも手に入れた。金が欲しいと願えば、手に入れられた。それだけの才能があったんだ。だけど、自分で進んでホームレスにもなっていた。すごく変わった男だった」
「僕のおじさん、つまりおばあちゃんの子供の一人が、若くして死んだ。おばあちゃんはものすごく悲しんだ。だけど、おもしろいことに、そのおじさんは僕そっくりなんだ。いや、僕がおじさんにそっくりなんだよ。顔、体つき、風貌。だから、神様はおばあちゃんにもうひとり息子をプレゼントしたようなものなんだ。僕の父は、よく『お前は、俺の弟にそっくりだな』って言ってた。それが人生なんだな(That’s life...)」

「特に1970年代は黒人に厳しい時代だった。ボビーのこのCDいいねえ、(自分のショーで)使いたいな。彼の音楽は、本当に『リアル・ライフ』を歌っている。歌ってることがよくわかる。ところで、なんで君は『ソウル・サーチャー』って言うんだい?」 
「いつも、『ソウル・ミュージック』や、ソウルがあるものを探しているからなんだ。十代の頃からラジオでアメリカのソウル・ミュージックに親しんで、すっかり好きになったんだ。アメリカ軍の放送局で、毎日2つのソウル・ショーをやっていて、それをいつも聴いていた。ドン・トレイシー・ショウとローランド・バイナム・ショウだ」 
「今でもやってるのかい?」 
「いや、もうやってない」 
「なるほど、それが、君の人生を変えたんだね」 
「そういうことだ。君のタップは、まちがいなく『ソウル』だよ」 
「サンキュー…。そうだな、僕はタップ・ダンサーというより、自分でもソウル・ダンサーだと思ってるよ。僕のダンスは、僕のソウル(魂)から生まれてる。(ダンスの)テクニックからじゃない。もちろんある程度のテクニックは知っている、教えてもいる。だけど自分がタップをするときは、そのことを忘れるようにしている。テクニックだけでやりたくないんだ。僕は『ソウル・ダンサー』(魂のダンサー)でいたいんだ」 

四谷から新宿へ向かう20号線のトンネルが渋滞していた。雨は続いている。

オマーは1975年ニューヨーク生まれ。彼は自分の家族のことを少し話してくれた。お父さんは、大変頭が良く、黒人で頭が良すぎたために、トラブルに巻き込まれた。54歳で亡くなり、母も35歳より前に亡くなった。10歳かそこらで、オマーは両親がいなくなり、父方の祖母に育てられた。オマーの母はアフリカのリベリア出身で、大変貧しい生活をしていて、14歳頃まで靴を履けなかった。オマーが裸足のタップをやるのは、この母親からインスピレーションを得てのものだ。

1989年、オマーが14歳のとき、グレゴリー・ハインズ主演の映画『タップ』を見て感激し、タップをやりたいと思った。そこで、オマーは従兄弟のセヴィアンがタップをしていたことを知っていたので、セヴィアンの母親に電話をする。「僕は電話帳を引っ張り出して、セヴィアンの母親の名前を探し出し、電話したんだ。『僕は、オマー・エドワーズです』 すると母親は『もちろん、お前のことは知ってるよ、タップがやりたいなら、なんとかシアターにおいで』と言ってくれた。そこに行くと、セヴィアンが出ている(ミュージカル)『ブラック・アンド・ブルー』をやっていた。僕の(将来の)奥さんもいたんだ。それ以来、タップをやりだすようになった」

オマーは2リットルのペットボトルを持ち、それを口飲みしながら話す。「水は僕のガソリンさ!」 
「オマー、君にとってのメントゥアーは誰だい?」
「僕の父が死んだ後、オル・ダラー(アメリカのシンガー、ギタリスト。1941年生まれ)が僕の前に登場した。何か、問題や悩みが出てくると僕は彼に電話して相談するんだ。僕にとってのメントゥアーだな。他にも親しいミュージシャンはいるけど、ミュージシャンは僕の人生を救ってくれている。ミュージシャンたちは、(僕が)人生についていろいろ考えるための手助けをしてくれる。そして、自分自身を知るための力になってくれる。彼らは人生の中に深く入っていく。中に…。人生とは、海のようなものだ。その中で泳いでいると、ときにサメに出会ったり、ときに鯨に出会ったりする。ときに、海面に出て息をしなければならない。人生はオーシャンだよ。無限の可能性のある海だ。ミュージシャンは世界中を旅し、いろんな文化に出会い、いろんな人たちと接する。そうして、人々のことについて学ぶ、人生はいかにシンプルかを学ぶ。ミュージシャンはそうした知恵があるんだ」

「ミュージシャンは人々とコミュニケートするのがうまい。ミュージシャンは心と体(mind, soul and body)と楽器でコミュニケートするが僕は、自分の心と魂と体すべてでコミュニケートするんだ。僕はミュージシャンのように考えるタップ・ダンサーが好きだな。多くのタップ・ダンサーは、ミュージシャンのようには考えられないんだ」

「しばらく前に、(ニューヨークの)リンカーン・センターで『フライ』という舞台をやったんだ。これは(アメリカ南部の)タスキギーにある黒人ばかりのパイロットたちの人生を描いたものだ。ミュージカルではないんだが、タップをエモーション(感情表現)のひとつとして使ってエアメン(飛行士)たちの人生を描いている」

「東京も、いつもこんなに渋滞するのかい」
「そうだね、時間帯と場所によるかな。今日は雨だから、いつもより渋滞がひどいかもしれない。でももう着くよ」
「まあ、渋滞のおかげで、君は僕の人生のことを知り、僕は君の人生のことを知ったわけだな」
「そうだね。オマー、君は本を書けばいいじゃないか」
「う~む、そうだな…。昔、詩を書いていたけどね…」

そう、渋滞のおかげで素晴らしい話が聞けた。車を駐車場にいれ、傘を取り出し、ビームスに急いだ。

(続く)

ENT>MUSIC>ARTIST> Edwards, Omar

★【オマー、電撃的タップ・ダンスの後に語る】

体全体。

水曜日デューク・エリントン・オーケストラでスペシャル・ゲストで出ていたオマー・エドワーズ。彼を初めて見たのが2004年7月の『ハーレム・ナイツ』で、それ以降毎年見ているので、『ハーレム…』で5回、そして今回で6回目になる。毎回彼はライヴが終わるとサイン会にでてきて、ファンにサインをしたり、写真を撮ったりする。ライヴが終わりトイレに行こうとすると、彼はすでに出口のところでサイン会を始めようとスタンバイしていた。さすがに毎回会ってるので、いつもながら人懐っこい顔で挨拶してくる。トイレをすませ戻ってきて、どれほど彼のパフォーマンスに感動したかを伝えたかったが、なかなか興奮してうまく話せなかったが、「サンキュー」と感謝してくれた。

ちょうど、ケイリブ・ジェームスとカマサミ・コングが来ていたので、ちょっと挨拶しにいった。コングさんもかなりオマーのパフォーマンスに驚いた様子。彼に岡さんの『アフター・ザ・ダンス』のフライアーを渡し、説明するためにYou Tubeの映像を見せた。最初かたことの説明ではわからなかったものが、これを見せるとすぐに理解してもらえる。百聞は一見にしかず。映像は強力だ。コングさんも興味を持ってくれたので、オマーにもこれを見せようと思いついた。

オマーのところに戻り、簡単に口で説明し、映像を見せようとすると、「待ってくれ、それと同じこと、僕はやったよ。見せないでくれ(笑)」と興奮気味に言って彼のヴァージョンの説明を始めた。オマーがやったのは、友人のギタリストと手を組んで二人でやったもので、ギタリストの彼がジミ・ヘンドリックスの曲を演奏するという。

彼が興奮気味に語り始めた。「いろいろな色の容器が置いてあって、そこに僕がタップの靴をいれて、キャンヴァスにダンスをしていく。すべての容器でダンスをすると、色(の位置)がそれぞれ決まっていて、最後、それがジミ・ヘンドリックスの絵になるというわけだ。ま、出来た絵がヘンドリックスに似てるかどうかはわからないけどね。(笑) (ビデオのものと)基本的には同じだな。彼はタップ・ダンサーかい? ソウル・ダンサーなんだね」 

ちょうど、「マザー・ポップコーン」のところだった。「彼はジェームス・ブラウンのようなダンサー? なるほど。僕もこれと同じことをやってみたいよ。基本的には同じアイデアだが、彼は一色しか使ってないよね。でも、僕がやるときはたくさんの色を使いたい。ジェームス・ブラウンのコピーとしてはそれほどではないな。歩いているみたいだ。(笑)ジェームス・ブラウンの映像をYou Tubeで見たが、彼の動きは電撃的だ。本当にゲットダウンしてる。すべてが早く、衝撃的で、かと思えばスローになったり」

オマーは興奮しながら話す。「僕のゴールはいつか(自分のダンスのレベルが)ジェームス・ブラウンのようなレベルに達することだ。ジェームス・ブラウンはタップ・ダンスはしないのに、彼はダンスに関して超有名だ。彼のダンスはとても自然な生まれながらのダンスだと思う。音楽の瞬間と感情に基づいて踊る。それは、僕がやっていることとすべて同じなんだ。いいかい、それと同じことができるもうひとりのシンガーを知ってるかい?」

「誰? わからないなあ」 「ボブ・マーリーだよ! 彼の珍しいコンサートの映像を見たことがあるんだ。彼は1曲全曲を、体すべてで表現してるんだよ! 体、すべてだ。だから、ボブ・マーリーはすばらしいタップ・ダンサーなんだ。時々、僕は彼の音楽を消して、彼の足元の動きだけを見るんだ。もう本当に、タップのようなんだ。一度君も見るべきだ。楽しめるよ。ギターで(曲が)ブレイクするときなんかでも動いている。彼のリズムは、こうだ(動きをする)、1曲全曲を通して、踊っているんだ、体全体(whole body)を使ってね」

そういえば、彼が今年(2008年)の『ハーレム・ナイツ』でパフォーマンスをしたとき、ボブ・マーリーの大きな絵柄のTシャツを来て、マーリーの「ウェイティング・イン・ヴェイン」にあわせてタップをしていた。10年以上伸ばしているというドレッド・ヘアもボブ・マーリーの流れを汲む。彼のタップ・ダンスは、体のすべてを使う。オマーのこの話を見て、聞いて、体全体の意味がすごくよくわかった。

オマーが、フライアーを見て「これ、実物を見たいな。どれくらい大きいんだい? 明日(木曜)は、昼、テレビにでるから(『笑っていいとも』の最後に登場した!)、あさって連れてってくれ」ということになり、オマーを『アフター・ザ・ダンス』にお連れすることになった。

(この項続く)

ENT>MUSIC>ARTIST> Edwards, Omar

▲【ガッツ・ライヴ~雨にも負けず…】

雨男。

ガッツの僕が見るライヴとしては2008年5月以来のもの。それにしても、オリジナルばかりで、しかも、まだCD音源も出していないのに、120分近くのライヴをやるのだから恐れ入る。(笑) ここに来てるファンは、心底ガッツ・ファンですね。すばらし。元祖雨男ガッツ、今日も目黒の空は雨に濡れ~。「雨の目黒」とか「雨の権之助坂」とかって曲が出来るんでは?(笑)

こうしたスタイルでやるライヴは、ガッツによれば、今回でちょうど10回目。ということで、今回はいつもと違う何かをやりたいと、ガッツは普段は50分2ステージという構成を、100分ワンステージにしてみた、という。そこでライヴの始まりが8時。終わったのはほぼ10時だったから、約2時間たっぷりだ。僕は一気にワンステージのほうがテンションが保たれ楽しみやすい。

Jポップであって、ちょっとソウルフルで、そして、ロックの要素もあるリアル・ミュージシャン、それがガッツというところか。全体的にほとんどの曲がミディアムからアップテンポの曲で、がんがんエネルギーを発してくる。

ちょうどビームス帰りの岡さんと一緒にで向いたら、ゴス、黒沢さん、村上さん、北山さんらと同じ席になり、鑑賞。黒沢さん「いい曲、多いよね。ほら、よく考えたら、彼のオリジナルばっかり聴くの初めてなんだよね。『ソウル・サーチン』も、『ソウル・パワー』もカヴァーが多いし(笑)」。

いくつかの曲で僕はガッツの歌がサザン・オールスターズっぽいなあ、と感じている。僕は個人的にはあんまりサザンぽくならないほうがいいなあ、思った。普通に歌えばそれでもうガッツ節になっているから。

アンコール2曲目「季節の中で」という曲を聴いていたら、なんか黒沢さんにあいそうな曲調に思えた。「これ、歌ってみたら」と冗談ぽく言ったら、さびのフレーズをすぐにちょっとだけ歌っていた。さすが、「すぐ歌う課」黒沢さんだけのことはある。「逆に僕がガッツに曲書いてみてもおもしろいかも」とも。やはり、いいシンガーはいいシンガーを聴くとインスパイアーされるものが多いのだろう。

岡さんと村上さんは青山OA以来の旧知の仲。ライヴ後『アフター・ザ・ダンス』個展について、いろいろと話をしていた。近いうちに来てくれるそうだ。ブルース・アレーのフライアーの棚に『アフター・ザ・ダンス』のチラシがなかったのでマネージャーの高橋さんに言うと、「あ、(もらって)もうすぐに配っちゃったよ」というので、追加のフライアーとはがきをどさっと渡したのは言うまでもない。今日も仕事をした。

■過去記事

May 15, 2008
Gatz Live At Blues Alley : He Isn’t “Rain Man” Anymore
http://blog.soulsearchin.com/archives/002514.html

April 01, 2008
Gatz Debut At Cotton Club
http://blog.soulsearchin.com/archives/002424.html

January 29, 2008
Gatz Live At Blues Alley: Tons Of Sparkling New Songs
http://blog.soulsearchin.com/archives/002291.html
(ここに膨大な量のガッツ過去記事一覧)

■メンバー
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite~GATZ original vibrations~

(Vo/G)GATZ、音音(nene)、PUPILA (Harmonica/Key)西脇辰弥 (Ds)高田真
(B)下野ヒトシ (Per)坂井“Lambsy”秀彰 (Sax)本間将人 (Tp)川上鉄平
(Tb)石戸谷斉 

■セットリスト ガッツ
Setlist : Gatz @ Blues Alley Japan, October 23, 2008

Show started 20:13
01. 君の瞳
02. 心配ないよ
03. Be With You
04. Keep On Movin’
05.Fly High
06.Stay
07.Got To Be Free
08.Great Escape
09.Melody
10.地球に抱かれてる
11.Long Vacation
12.Rock Your Soul
13.真夏の海
14.夢物語
Enc. ありがとう
Enc. 季節の中で
Show ended 22:10

(2008年10月23日水曜、目黒ブルース・アレー=ガッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gatz
2008-174
■【オマーのタップからオマーの歌が聴こえてくる】

感動。

デューク・エリントン楽団がコットンでライヴ。同楽団は2008年2月にビルボード・ライヴに来ていたので、8ヶ月ぶり。ずいぶんと短いインターヴァルで来日する。しかし、コットンほぼ満席。今週は、アメックス・ウィークとのことで、アメックス・カードで支払うとウェルカム・ドリンクが提供される。しかも、ちょっとしたトレイのおみやげまで。いつもより、観客の年齢層が高めなのは、アメックス・カード・ホルダーが多いせいか。

さて、約70分のパフォーマンスでの圧巻は、タップ・ダンサー、オマー・エドワーズのダンス・パフォーマンス。3ヶ月ほど前の7月に、横浜ランドマークの『ハーレム・ナイト』で見たばかりだが、コットンで直近1メートルの距離で見ると、これは大変な迫力で大感激した。オマーのタップは2004年夏から毎年見ていることになるが2005年夏に見て以来の感銘を受けた。

オマーは、タップしながら客席を一巡してステージに上がった。テーブルとテーブルのほんの狭い通路さえも、彼は足を踏み鳴らしながら、タップをした。もちろん僕の目の前もタンタンタンタンと音を鳴らしながら、通っていった。そしてバンドが「キャラヴァン」をやり始めると、それにあわせ、一段高くなったステージで激しくタップを踊る。

オマーのタップは、当たり前のことだが、体すべてであらゆるものを表現する。それも、そこには強烈なブラックネス(黒さ)がにじみ出ている。ただ足を踏み鳴らしているだけで、なぜこれほど感動するのだろう。すぐ目の前で彼が踊るので、その黒い波動が直接届き、見る者を圧倒する。

オマーはリズムだ。オマーは音楽だ。そして、オマーは歌だ。
Omar is rhythm. Omar is music. And Omar is song.
歌がオマーであり、音楽がオマーであり、リズムがオマーだ。
Song is Omar, Music is Omar, and Rhythm is Omar.
なんという表現者だろうか。

いかなる演奏よりも、どんな歌よりも、ソウルを感じさせ、僕はただそのパフォーマンスを見ているだけで感動の嵐に包まれた。一体、歌ものよりも感動してしまうってなぜなんだろう。何百というソウルのライヴを見ている中でこんな歓喜を感じることは滅多にない。

パッション、喜び、怒り、熱情、愛、憎しみ、挑発、受け入れ、笑い、そして、人生そのもの。そんなオマーの歌声が聴こえてくる。きっと、オマーの中に強烈すぎるほどのソウルの爆発があるから、それが僕の心の琴線に触れるのではないだろうか。

彼のタップは中心軸がぶれない。だから、本当にかっこいい。そして、彼得意の少し前のめりになって踊るスタイルを連続すると、その前のめりの彼がこちらにいまにも倒れてきそうな錯覚に陥る。だが倒れてきそうな瞬間彼は体を建て直し、すぐに次の動きへ移る。見事だ。無駄な動きなど一切ない。

目の前で彼が踊るので、彼の足元を凝視した。黒いエナメルのタップ・シューズが眼にもとまらぬ速さで動く。そして、彼が勢いよく回転すると、汗の飛沫(しぶき)がダイアモンドのようにきらりと光りながら周囲に飛び散った。2005年7月に僕が「ハーレム・ナイツ」で目撃した汗の飛沫の美しさを再見して感動した。飛び散る汗の飛沫のなんと美しいことか。何度か彼が回転するうちに、そのダイアモンドの飛沫が飛び散る様がスロー・モーションのようにゆっくり落ちていくかのような錯覚に陥った。

そして、後半彼はおもむろにタップ・シューズを脱ぎ捨て、靴下を脱いだ。きた~~! 彼の定番の「裸足のタップ(Barefoot Tap)」だ。なぜ彼が裸足でタップをやりだしたか。2005年7月の下記関連記事で彼が答えている。

音楽は勝負だという。タップも、いや、ダンスもまさに真剣勝負だ。彼がステージにいた23分間、ソウルの神様が彼に白い光を当てているようだった。もし僕が10代で彼のタップをこんなに近くで見たら、オマーのようなタップ・ダンサーになりたいと思って、タップを始めたに違いない。きっと、ニューヨークのアポロ・シアターなんかでは、彼のタップをそれこそ10代の子供たちが見る機会がたくさんあるのだろう。そうして、それに影響を受けて次の世代に文化が継承されていくのだ。

今これを書くとき、目を閉じると、オマーの動きがまぶたに浮かぶ。さすがにこの動きと空気と波動は、いくら文字で書いても伝えられない。たとえビデオやYou Tubeでも伝わらない。その場のライヴで見て感じるしかない。

(この項続く)

■ 過去関連記事

オマーが毎年やってくる『ハーレム・ナイツ』ライヴ評↓
July 24, 2008
Harlem Nights Vol.7 Has Just Started
http://blog.soulsearchin.com/archives/002617.html

July 26, 2007
"Harlem Nights Vol.6" At Landmark Tower: "I Don’t Repeat" Says Omar
http://blog.soulsearchin.com/archives/001918.html
第6回ライヴ評

July 29, 2006
Alyson Talks, Omar Talks: Harlem Nights
http://blog.soulsearchin.com/archives/001164.html
オマー語る

July 28, 2006
Harlem Nights Vol.5: Alyson Williams Sings Wide Variety Of Music, Omar Edwards Taps With New Idea
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_28.html
第5回ライヴ評

July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
第4回ライヴ評

2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie’s Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
第3回ライヴ評

2003/03/22 (Sat)
Bring In ’Da Noise, Bring In ’Da Funk: Soul explosion!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200303/diary20030322.html
オマーの従兄弟で師匠的存在のセヴィアン・グローヴァーのタップが登場スル『ノイズ・アンド・ファンク』ライヴ評

February 23, 2008
The Duke Ellington Orchestra: Play With Curtain Opened
http://blog.soulsearchin.com/archives/002344.html
デューク・エリントン・オーケストラ前回ライヴ評。セットリスト付き

April 17, 2005
Blue Note: The Night For Duke’s Place
http://blog.soulsearchin.com/archives/000043.html
2005年デューク・エリントン・ライヴ評

■ メンバー

デューク・エリントン・オーケストラ・ウィズ・スペシャル・ゲスト・オマー・エドワーズ
Tommy James(p,MD), Marty Morell(ds), Omar Edwards(tap), Mark Gross(sax), Enrique Fernandez(sax), Shelley Carrol(sax), Bobby LaVelle(sax), Jason Marshall(sax), Seneca Black(tp), Mark McGowan(tp), Kevin Louis(tp), Ravi Best(tp), Stafford Hunter(tb), Dion Tucker(tb), Jack Jeffers(tb), Jennifer Vincent(b)

■セットリスト デューク・エリントン・オーケストラ、オマー・エドワーズ
Setlist : Duke Ellington Orchestra @ Cotton Club, October 22, 2008

show started 21:32
01. Cotton Club Stomp (?)
02. Black And Tan Fantasy
03. Satin Doll
04. Oculapaca
~Omar On The Stage
05. Caravan
06. (Free Style with two trumpet players)
07. (Free Style)
08. (Drum solo to big band)(Inwalked Bud)??
~Omar off the stage
09. In A Sentimental Mood
10. Johnny Came Lately
11. Take The "A" Train
Enc. Omar on the stage with piano playing : It Don’t Mean a Thing (If It Ain’t Got That Swing)
show ended 22:42

(2008年10月22日水曜、丸の内・コットン・クラブ、デューク・エリントン・オーケストラ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Duke Ellington Orchestra featuring Omar Edwards
2008- 173

●【ジョー、ケダー・マッセンバーグをステージにあげる】

裏方。

ちょうど、ステージ袖にちょっとピーボ・ブライソン似の小柄な男性がいた。なんと、彼が1997年から2004年までの約6年モータウン・レコード社長の座にいた人物、ケダー・マッセンバーグだった。日曜日に東京入りしたそうで、この日は自身のレーベルの所属アーティスト、ジョーのライヴを見に来ていた。ジョーはライヴ最後のところで、「今日はスペシャルな人物が来ています。彼は『ネオ・ソウル』という言葉を生み出し、世に広めた人です。そして、ディアンジェロやエリカ・バドゥーといったアーティストをスターにした人です」と言ってケダーをオーディエンスに紹介した。ちょっと照れながら彼はステージにあがった。

ケダーは現在ジョーとともに自身のインディ・レーベル、「563ミュージック」を設立、ジョーの新作はアメリカではこのレーベルからインディ作品として発売されている。昨年、ジョーのオープニングを担当したアルジェブラも同レーベル所属だ。

ライヴ後少しだけケダーに会った。「いや、僕はステージに上って、踊ったりする人間じゃないんだ。(笑) 言ってみれば裏方の人間だからね。日本にはディアンジェロと一緒に初めてやってきたよ」 比較的早口で、ひじょうにスマートな印象だ。いろいろなインタヴューを見ると、ケダーのアーティスト育成に関するポリシーはなかなか素晴らしい。

曰く「アーティストは、世間に出せるまでトレーニングして、一挙に世間に出す。いい音楽を作るだけでなく、メディア・トレーニングもする。それだけではない、会計のコンサルタント、音楽ビジネスのことも教える。我々はアーティストをストリート・レベルで通用するのと同時に、レコード会社の役員会などでも通用するような人間に育てるんだ。だが、今ではそういうことはメジャーのレコード会社ではほとんどできない。なぜなら、メジャーはすべて4半期ごと(3ヶ月毎)に数字が上がらないとだめだからだ」

ブルックリンに1963年ごろ生まれたケダーは、地元のハイスクールを出た後、オハイオの大学、ノース・キャロライナ大学などで学び、後者で弁護士資格を獲得。卒業後一度はペプシコ社に就職。その後1991年、大学時代からステッツアソニックのダディー・オーと組んで会社を作ったりして、音楽業界に入ってきた。1995年、ディアンジェロ、さらに1997年、エリカ・バドゥーを世に送り出し、一躍注目のミュージック・マンとなり、その後モータウン社長へ。ディアンジェロ、エリカを売り出すときに、「ネオ・ソウル」という言葉・定義を生み出し、大成功した。

ほんの瞬間、ジョーにも会えた。間近で会うジョーは実にかっこよかった。同行松尾さんが、かつてジョーと一緒に六本木のしゃぶしゃぶを食べに行ったときのことを話すと、「ああ、覚えてる、覚えてる。でも、僕はしゃぶしゃぶは食べなかったんだ」 「で、そのあと、ケンタッキー・フライド・チキンを食べたんですよね(笑)」と松尾さん。「そうそう、KFC頼んだよ(笑)」 「日本に来た回数はもうわからないな。1995年に初めて来て、年に2度くらい来ることもあるので、最低15回は下らないと思う」 

ジョーにひとつだけ質問した。「あなたは、もうゴスペルは歌わないのですか。あるいは、ゴスペルの曲をレコーディングしたりはしないのですか」 すると、「僕の両親は教会で歌ってる。実は自分のレーベルでゴスペルのアーティストと契約したんだ。だからゴスペルはやるよ! たぶん来年くらいに出る」 今もアトランタに住んでいるのかと思ったら、「アトランタは20年前に出て、ずっとニュージャージーに住んでるよ。今、みんなアトランタ、アトランタだからね。その中で一緒になりたくないんだ(笑)」

October 20, 2008
Joe : More Hug & Kiss At Joe’s Live; Something In Common With Peabo Bryson
http://blog.soulsearchin.com/archives/002708.html
ジョー・今回来日・ライヴ評、セットリスト、過去記事一覧も。

ENT>MUSIC>LIVE>Joe
ENT>MUSIC>PERSON>Massenburg, Kedar

⊿【ディー・ディー・ワーウィック死去】

訃報。

ソウル・シンガーでディオンヌ・ワーウィックの妹であるディー・ディー・ワーウィックが2008年10月18日(土)、ニュージャージー州エセックス・カウンティの老人ホームで死去した。63歳だった。姉のディオンヌらが看取った。シシー・ヒューストンの姪にあたり、ホイットニー・ヒューストンの従姉妹にあたる。ディー・ディーはここ数ヶ月、体調を崩していた。

姉のディオンヌは、「今朝(10月18日)10時、私の愛する妹は旅立ちました。静かな平和なもので、その点はよかったと思っています。彼女に祈りを捧げてくれたすべての人に御礼を申し上げます」とコメントを寄せた。

ディー・ディー・ワーウィックは1945年(昭和20年)9月25日、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。本名、デリア・メイ・ワーリック(Delia Mae Warrick)。姉のディオンヌが発音の問題で、ワーリックをワーウィックにしたのに伴い。ディー・ディーもワーウィックと芸名を変更。

幼少の頃から地元の教会でゴスペルを歌い、まもなく、一足先にポップ音楽を歌い始めていた姉のディオンヌ・ワーウィックのコーラスなどを担当するようになる。1960年代初めのこと。1963年、ジュビリー・レコードで録音した「ユー・アー・ノー・グッド」はヒットこそしなかったが、後にリンダ・ロンシュタットによってカヴァーされている。その後1965年、ブルー・ロックから出した「ウイ・アー・ドゥーイング・ファイン」が初ヒット。1966年にはフィラデルフィアのギャンブル&ハフが書いた「アイム・ゴナ・メイク・ユー・ラヴ・ミー」がソウル・チャートで13位を記録。これはのちにダイアナ・ロス&シュプリームス&テンプテーションズでヒット。翌年マーキュリーに移籍、ここで「アイ・ウォント・トゥ・ビー・ウィズ・ユー」がソウル・チャートで9位を記録するヒットになった。その後も小ヒットをいくつか放った。

ディー・ディーは昨年から今年にかけて、姉ディオンヌのワン・ウーマン・ライヴ、「マイ・ミュージック&ミー」で一緒に歌っていた。また、2008年にリリースされたディオンヌ・ワーウィックのゴスペル・アルバムの中で「ホワイ・ウィ・シング」を歌っている。

ENT>OBITUARY>Warwick, Dee Dee (9/25/1945 - 10/182008 =63 years old)

△【ジョーとピーボの共通点】

好感度。

アトランタ出身のセクシー・シンガー、ジョー・トーマスの約1年1ヶ月ぶりのライヴ。ジョーもほぼ毎年のようにやってきて、日本でもとても人気の高いシンガーだが、今年も連日ほぼ満席、しかも、7割がた女性ファンで埋め尽くされる。そして、ジョーは徹底してファン・サーヴィスに務める。

昨年ライヴをやったため、ビルボード・ライヴの会場を熟知したようで、ステージを降り、客席を回るルートも完璧、ほぼ一筆書きのように上手に満遍なく周る。花をファンからもらえば、必ず、ハグやキスをして返す。このあたりの「お客様は神様」といった姿勢は好感度ア~~ップ。

そのあたりを見ていて、「ピーボ・ブライソンに姿勢が似ている」と松尾さんが指摘、同意した。そう思ってみると、ピーボとジョーにいくつか共通点を発見。

1)ジョーもピーボも最初は自分で曲を書いていたが、途中から他の職業作家の作品を歌うようになる。ちなみに最新作『ジョー・トーマス~ニュー・マン』では自作曲なし。ただし、2009年発売の新作は自作曲多数らしい。

2)ピーボもステージに上がる前に、客席の全員と握手する大サーヴィス。ジョーもさすがに全員ではないが、かなり客席に降り、ハグ&キスの大サーヴィス。

3)ピーボも1曲ライヴでギターの弾き語りをするが、ジョーもアンコールで弾き語りをする。

4)どちらの曲も、メロディー重視のメロディアスな作品が多い。よって日本人受けする。しかも、二人ともセクシーなラヴ・ソングをたくさん歌う。

5)ジョーはジョージア州出身、ピーボは生まれはお隣サウス・キャロライナだが、ジョージア州アトランタ在住。ジョージアつながり濃し。

というわけで、ジョーは21世紀のピーボか。(笑)

全体的なセットリストは、ほぼ昨年と同じで、次々と曲がメドレーでノンストップで歌われるので、実に飽きない。セットリストで15曲目までを一気に40分程度で歌いまくる。このテンポ感はすばらしい。そして、前半に1曲、後半に5曲、新作アルバムからの作品を交えた。やはり、「オール・ザ・シングス」「ノー・ワン・エルス・カムズ・クロース」などのメロディアスなヒットは、イントロで歓声があがる。この手のシンガーとしては、最高だ。

■ ジョー最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001BLSF1I/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ジョー・過去記事(ライヴ評)

September 05, 2007
Joe At Billboard Live: Joe Sings For All The Ladies In The House
http://blog.soulsearchin.com/archives/001992.html
(前回ライヴ評=昨年のセットリストもあります)

2003/12/13 (Sat)
Sex & Soul: That’s What Joe Is
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031213.html
(2003年ライヴ評)

■ メンバー

ジョー/Joe(Vocals)
トラヴィス・セイルズ/Travis Sayles(Keyboards)
ジャーメイン・パリッシュ/Jermaine Parrish(Drums)
スティーヴ・ワイヤーマン/Steve Wyreman(Guitar)
DJクールキッド/DJ Kool KID(DJ)
ブライアン・クッカーハム/Brian Cockerham(Bass)

■ セットリスト: ジョー ビルボード・ライヴ 2008年10月18日(土)
Setlist : Joe @Billboard Live, October 18, 2008

show started 18:01
01. Intro
02. Why Just Be Friends (From Latest 7th CD "New Man")
03. Stutter (From 3rd album "My Name Is Joe")
04. Ride With You (From 5th CD "And Then...")
05. Don’t Wanna Be A Player (From 2nd CD "All That I Am")
06. Where You At (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
07. If I Was Your Man (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
~Ballad section~
08. My Love (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
09. What If A Woman (From 4th CD "Better Days")
10. Treat Her Like A Lady (From 3rd CD "My Name Is Joe")
11. All The Things (Your Man Won’t Do) (From 2ndCD "All That I Am")
12. Good Girls (From 2nd CD "All That I Am")
13. More & More (From 5th CD "And Then...")
14. The Love Scene (From 2nd CD "All That I Am")
15. I Wanna Know (From 3rd CD "My Name Is Joe")
>Talk
~Songs from New Album~
16. Man In Your Life (From Latest 7th CD "New Man")
17. We Need To Roll (From Latest 7th CD "New Man")
18. By Any Means (From Latest 7th CD "New Man")
19. E.R. (From Latest 7th CD "New Man")
Enc.1. Heart Behind My Eyes (From Latest 7th CD "New Man")
Enc.2. All That I Am (From 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
Enc.3. No One Else Comes Close (From 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
show ended 19.12

++Joe’s Albums

1. Everything (Mercury)(1993)
2. All That I Am (Jive)(1997)
3. My Name Is Joe (Jive)(2000)
4. Better Days (Jive)(2001)
5. And Then... (Jive)(2003)
6. Ain’t Nothin’ Like Me (Jive) (2007)
7.Joe Thomas / New Man (563 Music) (2008)

(2008年10月18日土曜、六本木・ビルボード・ライヴ=ジョー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Joe
2008- 171

▽【フォー・トップス・リード・シンガー、リーヴァイ・スタッブス72歳で死去】

訃報。

モータウンを代表するソウル・ヴォーカル・グループ、フォー・トップスのリード・シンガーで独特の迫力あるヴォーカルを聴かせたリーヴァイ・スタッブスが2008年10月17日、アメリカ・ミシガン州デトロイトの自宅で死去した。72歳だった。癌、心臓疾患を抱え、2000年から自宅療養でセミ・リタイアしていた。48歳の妻クリニース、5人の子供によって送られる。葬儀の詳細は未定。

フォー・トップスはテンプテーションズと並んでモータウンを代表するヴォーカル・グループ。グループ名の通り、4人組。このうち、ローレンス・ペイトンが1997年、オービー・ベンソンが2005年に亡くなっているので、今回リードのリーヴァイが亡くなったことで、唯一アブドゥール・デューク・ファキールだけが生き残りメンバーとなった。

リーヴァイは2004年7月28日にデトロイトのミュージック・ホール・センター行われた「フォー・トップスの結成50周年記念トリビュート・コンサート」でアレサ・フランクリンに紹介され車椅子でステージに登場、そこに集まったアーティストたち、観客に感謝をし、涙をあふれさせながら、1曲「アイ・ビリーヴ・イン・ユー・アンド・ミー」を歌った。最後はほとんど曲にならなかったほどだ。

そのときの映像。

http://jp.youtube.com/watch?v=h1May52b1RQ

フォー・トップスは1953年(1954年説もある)、デトロイトでこの4人によって結成され、チェス・レコードなどで実績を積み、その後1963年にモータウン入り。結成から、メンバーの一人ローレンスが1997年に死去するまでの44年間、一度もメンバー・チェンジをすることなく強固な絆で続いてきた。1960年代には「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」「アイ・キャント・ヘルプ・マイ・セルフ」「バーナディット」など多数のヒットを放った。その張りのある迫力のリード・シンガーがリーヴァイだった。リーヴァイはフォー・トップスのリード・シンガーとして、大変目立ち人気もあったが、グループから脱退しソロに転じることは一切なかった。デルズのリード・シンガー、マーヴィン・ジュニアと似ている。

フォー・トップスは1970年にアルバム『スティル・ウォーターズ・ラン・ディープ』をリリースするが、これは、モータウン作品の中でもほとんど初期にできた「コンセプト・アルバム」になっていた。マーヴィン・ゲイは、このアルバムを聴いてインスパイアーを受けた部分もあり、その影響が翌年の『ホワッツ・ゴーイング・オン』へつながる。「ホワッツ・ゴーイング・オン」の曲自体が、フォー・トップスのメンバー、オービー・ベンソンが作品作りにかかわっていた。

フォー・トップスは、モータウンが1972年本拠をロス・アンジェルスに移すのを機に、ABCレコードに移籍、ここで「キーパー・オブ・ザ・キャッスル」「エイント・ノー・ウーマン」(今年の『ソウル・パワー』でゴスペラッツがカヴァー)、さらに、カサブランカで「ホエン・シー・ウォズ・マイ・ガール」などのヒットを出した。1997年以降、オリジナル・メンバーが3人になってからは、「ザ・トップス」となり活動を続けていた。リーヴァイは体調不良を理由に、2000年からステージにはあがっていなかった。

最近は、唯一の生き残りアブドゥール・デューク・ファキールが、オリジナルのローレンス・ペイトンの息子のロクゥエル・ペイトン、元テンプテーションズのメンバー、テオ・ピープルス、元モータウンのシンガー、ロニー・マクネアを加え、4人組ヴォーカル・グループ「ザ・トップス」として活動している。

リーヴァイは、1980年代以降、その声を生かし映画やテレビのナレーションの仕事などもしていた。有名なのは、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の声など。

フォー・トップスは、1974年に初来日、その後1998年に、前年に死去したローレンス・ペイトンを除く3人で「ザ・トップス」として来日した。

ENT>OBITUARY> Stubbs, Levi (6/6/1936 - 10/17/2008, 72)

☆【ニック岡井x岡伸昭 フット・ペインティング展スタート】

開催。

「ソウル・ステップの神様」ニック岡井が好きだったソウル・ヒットで、白いキャンヴァスの上で踊った「フット・ペインティング」展が新宿ビームス6階Bギャラリーで16日から始まり、17日そのレセプション・パーティーが行われた。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございます。展は11月18日まで開催されていますので、みなさまお誘いあわせの上、おいでください。

狭い会場に20数点の作品も所狭しと飾られ、さらに多くの人が集まり、歓談の声が止まなかった。印象的だったのが、テレビ・モニターに映し出される作品制作風景の映像をみんなが囲むように見入っていたこと。「こうやって、踊って、できた作品がこれ!」と、飾られた作品に目を移すと「なるほど」と妙に納得がいくようだ。

もちろんこのキャンヴァスには、ニックのソウル・ステップがしっかりと刻まれているが、まさにこの蒼い飛沫のキャンヴァスを見ることで、そこから音楽、メロディーが浮かんでくれば、それが一番素晴らしいことだ。

作家岡伸昭は、この日、一生懸命早起きして、ニックさんのお墓参りに横浜まで行ってきて報告をして、ビームスに戻ってきた。満員の会場で、岡は「ニックさんの足型を取りたかったということではないんです。ニックさんの美しい所作(しょさ=振る舞い)を形に留めたかったということです。その手段として抽象表現主義のスタイルを取ったんです。今後、海外にも出て行ければいいと思っています」と挨拶。スタジオに入るまでどうなるかわからず、ある意味ぶっつけ本番的なところがあったが、結果は大成功で自分でも大変満足したと語った。

「ニックさんが亡くなってすごく悲しいんですが、こうしてニックさんのステップのソウルがここに残っていて、すごく嬉しいです。きっと天国から、これを今見ていると思います。今はきっと、JBや勝本さんと一緒にステップを踏んでいるかと思いますが、何年後か何十年後か、そのときは一緒に遊んでください」(Jウェイヴ・持田さん)

「『ソウル・パワー』の会場で僕も見たんですが、ニックさんのことを知らない人たちにも、こういうものがあるということを知らせるお手伝いが少しでもできてよかったです。僕自身は、ニックさんの教則ビデオを見て、いろいろステップを覚えたんですが、こう、決まりきったステップのほかに、ちょっと、シュッシュッという粋な動きがあって、どうやってるんだろう、って必死に見ていたんです。かっこいいけど、まねできない、そういう動きがあるんです。それで、この作品(『マザー・ポップコーン』)なんか見てると、そのシュッシュッっていうちょっとした引きずったような動きが、随所に残ってるんですよね。これを見て、『これだあ! これこれ!』ってある意味、すごく合点がいったんですね。僕たちはニックさんのある意味、弟子のようなマイケル鶴岡さんからステップを勉強して、躍らせてもらってるんですが、そういう意味では、僕たちゴスペラーズはニックさんの孫弟子で~す!(笑)」(ゴスペラーズ・酒井雄二さん)

「思った以上に素敵な個展で、驚いています。この前はライヴに来ていただいてありがとうございます。これからも末永いおつきあいをお願いします。これ、ひとつ、欲しい。(笑)(作品を指差す) かっこいいですよね、最高ですよ。薄めの顔料でやっているのがいいですよね、だから、こうステップがしゅっとなっていて。また何回もやってください」(ゴスペラーズ・黒沢薫さん)

「僕はまったく知識なくて来たんですけど、来てすごくよかったです。なんか、ここにいると、すごくパワーをもらうような感じです。すごくパワーをもらってるっていう感じです」(シンガー、富永裕輔さん)

「すばらしい作品ですね。これ、黒人っぽいというより、作品自体が白人っぽいですよね。この青の色が綺麗で、すごくいいですね。たとえば、この大きな作品(『マザー・ポップコーン』)なんか、こう床にガラスを置いて、下からライトで照らして真上から見られるようになんかしたら、いいんじゃないでしょうか」(デザイナー、マイク・スミスさん)

「前々からお話は聴いていましたが、実際こうやって見ると、じんわりきますねえ。この前(『ソウル・パワー』で)大きいのは(『マザー・ポップコーン』)拝見したんですが、これはちょっと買うには大きすぎるかなあ、と思っていたんですが、今回飾られている小さな額装されている作品は買えるかなあ、と思いました。検討します(笑)」(音楽プロデューサー、松尾潔さん)

なんと黒沢さん、僕と岡さんがつけていた缶バッジを見つけ、「これ、欲しい」といい、結局缶バッジをいつの間にか、お買い上げいただいた。ありがとうございます! 2種類ある中で足跡が付いたほうが好評で、追加注文しておかないと。(笑)

みなさま、コメント、そして、ご来場ありがとうございます。ぜひニックの飛沫を感じにビームス・ギャラリーへ足をお運びください。今後もご感想などありましたら、BBSへの書き込みなどもどうぞ。

■ 『ニック岡井x岡伸昭 フット・ペインティング展After The Dance』
新宿ビームス・Bギャラリーで2008年10月16日から11月18日(火)まで。入場無料。11時から20時まで。

ENT>ART>After The Dance

◎【江守藹著『黒く踊れ!』出版記念パーティー】

和気藹々江守藹。

ソウル・イラストレーター、エッセイスト、ダンサーなどさまざまな肩書きを持つソウル・マン江守藹(えもり・あい)氏が自身の半生と、盟友たちを綴った『黒く踊れ!』の出版記念パーティーが、10月16日(木)、銀座のベノアで盛大に行われた。

「キング・オブ・ソウル」サヴァイヴァー、マイケル鶴岡氏の司会で始まったこの会は、著作が日本のダンス、ダンサー・シーンを軸に語られることから、多くのダンサー、また、ソウル・バー関係者らがつめかけた。冒頭江守氏は挨拶で「数年前、親友、ドン勝本とニックとほぼ同時期に自分も(彼らと)同じ病になりました。その頃から、これまでの日本のダンス・ミュージック、ダンス・シーンについて、書き記して、後世に伝えていきたいと思うようになった。そして、昨年、相次いでこの二人が亡くなってしまったことで、それが自分への強い使命感となっていき、一気に書きました。今、僕は『生かされている』と強く感じています。彼らとの出会い、どうやって仲良くなっていったかなどもじっくり書いてあるので、ぜひ読んでください」と述べた。

続いて、ファンキーなブラザー・コーン、さらに、グルーヴィーな久保田利伸さんがあいさつ。久保田さんは「子供のころ、江守さんの描いたイラストにあこがれ、自分がデビューし比較的早い時期に江守さんとお知り合いになれ、江守さんにイラストを描いていただき、本当に幸せです」と挨拶した。

ダンサー・ショウ、DJショウなどが繰り広げられた。久保田さんは、「もう帰らなきゃいけないんだけど、その前に、ちょっとグルーヴいれてこ」といいつつ、ブラザー・コーンを誘ってダンスフロアに。彼らの周囲にはいつしか、カメラの列が。写真撮影会になってしまいました。(笑)もちろん、ショータイム以外はみんな和気藹々に談笑中。

さてさて、古顔が続々登場。あのハッスル本多氏、すっかり元気になって、最近はお酒も飲めるようになったそう。今度ゆっくりお話しましょう。松本みつぐさん、「明日、村上太一さん、お通夜いきます、同じ年の人が亡くなると、やんなっちゃうよねえ…」としみじみ。コーンさんの月曜(13日)のビデオ撮影会は残念ながら行けなかったが、「朝5時までやったよ。娘と踊ったり、久保田もマーチンも来てくれた。12月にシングル出ますから、よろしく」とバリバリ元気。

そんななか、赤坂ミラクル川畑さん。「いやあ、あの『ソウル・ギャラクシー』、いろいろありがとうございます。今度、10月26日(日)フラワーでやるニックのイヴェントで、このアルバム、先行発売しますから! ぜひ遊びに来てください」とのこと。「いやあ、こうやって、自分たちの仲間でひとつのものが出来るのが、ほんと、嬉しいんですよ。このジャケット描いてくれた彼も、もう十年来の常連さんでね、それで吉岡さんがライナー書いてくれて、こうやってコーンちゃんや久保田さんが乗ってくれて(ふたりともCDをじっくり見ながら、あーだこーだ和気藹々)、みんな巻き込んでできて嬉しい」

で、しばらく前に、江守さんから、「吉岡がフライヤー用にくれたコメント、帯に使いたいんだけど、いい?」という連絡があり、二つ返事で「もちろん」と答えていたのだが、すっかり忘れていた。この日、その本を見てびっくり、僕のコメントがそのまま帯にど~~んとでてるではないか。(笑) これは光栄のきわみです。しかし、こうやって帯になるんだったら、もう少し短くてもよかったかな、と思った。(笑) ソウルフルな夜は更けていく…。江守藹さんの藹は、和気藹々の藹だったんだ…。いつも漢字変換に悩んでいたんです。

そして、明けて今日(10月17日)は、新宿ビームス・Bギャラリーで、ニック岡井x岡伸昭『アフター・ザ・ダンス』レセプション・パーティー、18時から20時まで。みなさんお誘いあわせの上、おいでください。どなたでもご入場いただけます。詳細は、こちら↓。

October 15, 2008
Nick Okai’s Foot Painting: Now On You Tube
http://blog.soulsearchin.com/archives/002703.html

■ 『黒く踊れ!』(江守藹・著、銀河出版、1995円)(発売中)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877770925/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■江守氏過去関連記事、

July 14, 2008
Illustrator Emori Ai’s Book Will Focus On Dancers In Japan
http://blog.soulsearchin.com/archives/002606.html
『黒く踊れ!』内容紹介

July 25, 2008
Otis Clay Will Be Coming To Japan September
http://blog.soulsearchin.com/archives/002618.html
オーティス・クレイと江守氏の邂逅

November 19, 2007
Nick Okai’s Funeral Day One: His Memorial Song “My Girl” Was Played…
http://blog.soulsearchin.com/archives/002150.html
ニック岡井葬儀での「マイ・ガール」、江守氏選曲

November 20, 2007
Nick Okai’s Funeral Day Two: Someone Should Record These Culture
http://blog.soulsearchin.com/archives/002151.html

November 28, 2007
It’s The Temptations’ Week (Part 3) : Treat Them Like A Legend
http://blog.soulsearchin.com/archives/002164.html
テンプテーションズ・レヴューでデイヴィッド・シーと江守氏の絆

May 21, 2007
A Tribute To Don Katsumoto: At Danceteria
http://blog.soulsearchin.com/archives/001779.html
勝本氏葬儀

September 24, 2008
Universal Will Be Release Great Soul Singles Compilation Titled "Soul Galaxy"
http://blog.soulsearchin.com/archives/002682.html
究極のレア・ソウル・シングル・コンピ『ソウル・ギャラクシー』、2008年10月29日発売

ENT>EVENT>Emori, Ai

○【ゴールド・コンサート~村上太一さん】

本日。

いよいよ今日(16日)から『フット・ペインティング展』、もうこのブログ、こればっかりで、呆れられているかもしれません。こういうのをてがけるのは初めてなので、次々とやることが出てきて大変です。Tシャツ、ポストカード、ポスターのほか、急遽、「アフター・ザ・ダンス」缶バッジを試作。関係各位のOKがでれば、発売されます。

談笑。

そんな合間を縫って、13日(月)の体育の日にはちょっとしたご縁から昨年参加した『ゴールド・コンサート』へ。これは障害者の音楽コンテスト。全国から応募があった一般の人たちから、テープ審査を終えた14組が国際フォーラム・ホールCで歌ったり、演奏したりして優勝を争うというもの。今年は平均的なレベルが上がっていたようだ。

この会で、昨年もご一緒した湯川れい子先生らと本番始まる前に談笑。これがけっこう楽しい。ちょうど、湯川先生は前日にヴァイ・ヒギンセンの『シング・ハーレム・シング』をごらんになったそうだ。僕が感じたことを素直に言うと、同意していただき、心強く思った。湯川先生とヴァイはそれこそ20年来の友人で、お互い気心知れているので、すでに屈託のないご意見を交換されたらしい。『シング…』で「ラヴィン・ユー」を歌うきれいな女性シンガーがいたが、彼女はなんとそのヴァイの娘さんとのこと。彼女のことは、4-5歳の頃からご存知だったという。

やはり、この会でジャズ系ライターの工藤由美さんとも再会。工藤さんのご尽力で、今年はデイヴィッド・サンボーンのビデオ・コメントが紹介され、また渡辺香津美さんの出演が決まった。サンボーンは、そういえば、昔子供の頃小児麻痺になり、それを克服するために、サックスを吹き始めたということをすっかり忘れていた。まさにこの会にふさわしい人物ではないか。

またマイケル・ブレッカーは子供の頃から自閉症気味でいつも4歳年上の兄が、人とうまくコミュニケーションを取れない弟の面倒を見ていた、という話を聞いた。そんな彼も音楽があったおかげで、世界が開けたわけだ。

工藤さんのご友人でもあり今年から審査員に加わられた鎌田さんは、スマップなどのレコーディングにかかわってこられ、ナイル・ロジャースを起用したときのおもしろい話などを聞かせていただいた。スマッピーズのレコーディングもコーディネートされたそうだ。

+++++

3人組。

そんなこんなで、なんと、メール・ニュースで、ビルボード・ライヴに、「ボビー・ブラウン、ジョニー・ギル、ラルフ・トレスヴァント」という3人組が登場するとのこと。これはまたすごいラインアップだ。ビルボード東京が2008年12月15日、16日だ。

+++++

訃報。

ばたばたしている中、僕にとっては衝撃のメールが高橋裕二さんから。なんと音楽関係の仕事を精力的にこなしていた村上太一君が10月12日に死去したという。彼とは中学時代からの友人同士、同級生。同じ年だよ。ありえない。当時、同級生だった村上君、斉藤薫君らと音楽好きでよく話をしたりした。確か村上、斉藤君らと一緒に、幻となったローリング・ストーンズの来日公演チケットを取るために渋谷東急本店地下に徹夜して並んだ。村上君は大学を卒業し、CBSソニーへ入社、いろいろなアーティストのディレクターをやり、その後独立、自身で会社を起こし、執筆活動、ラジオ番組制作などを精力的にこなしていた。斉藤君は大学卒業後TBSに入社、ラジオ番組制作、テレビ番組制作に従事、テレビ時代には『王様のブランチ』をてがけていた。彼らとはライヴなどで顔をあわせてはいたが、まさかこんなことになるとは。裕二さんからのメール後、すぐに斉藤君から電話。なんでもこのところすい臓の病気で何度か入退院を繰り返していたとか。彼は今年初めのポリスのライヴで会い、一緒に食事をしたそうだ。ご冥福をお祈りしたい。

ENT>ANNOUNCEMENT
ENT>OBITUARY>Murakami, Taichi - 2008/10/12 (53)

◆【ニック&岡、フット・ペインティング展ビデオ、You Tubeに】

アップ。

10月16日からスタートする『ニック岡井 x 岡伸昭 ~フット・ペインティング展』用のビデオをYou Tube にアップした。ぜひごらんください。こうして、ニックの足跡が、キャンヴァスの上に印されたのだ。今回のこの企画を説明するとき、どうしても説明が長くなり、なかなか伝わりにくく、苦労していたのだが、とりあえず、こうして動画を見せることができれば、かなりわかりやすく伝わるものと思う。

簡単に解説をすると、1が、イントロダクションでテンプスの「マイ・ガール」、さらに、マーヴィン・ゲイで、「ヒッチハイク」「セクシュアル・ヒーリング」「悲しいうわさ」、そして、スピナーズの「イッツ・ア・シェーム」、ジェームス・ブラウンの超大作「マザー・ポップコーン」、そして、エンディングはニックと岡が二人で作品作りを終えて、話しているシーンだ。

展示会では、この映像をノンストップで見せる予定だ。これをごらんになって興味をもたれた方はぜひ、ビームス・ギャラリーにおいでください。

After The Dance 1, Intro : My Girl (Temptations) [Step: My Girl]

http://jp.youtube.com/watch?v=riwAWAXZo8A

After The Dance 2, Hitch Hike (Marvin Gaye) [Step: Free Style]

http://jp.youtube.com/watch?v=k8sEcPVS744

After The Dance 3, Sexual Healing (Marvin Gaye) [Step: Four Corner]

http://jp.youtube.com/watch?v=fmTdQWRQbNE

After The Dance 4, I Heard It Through The Grapevine (Marvin Gaye) [Step: Grapevine]

http://jp.youtube.com/watch?v=hSlb4NF7Ioc

After The Dance 5 It’s A Shame (The Spinners) [Step: Free Cha Cha]

http://jp.youtube.com/watch?v=rWS_U4Watis

冒頭モノクロで、足元のペンキだけ、ブルーであるところにご注目ください。

After The Dance 6, Mother Popcorn (James Brown) [Step: Popcorn Seven]

http://jp.youtube.com/watch?v=pCwn56GJxEw

冒頭、単色だったところが、ニックが足元にペンキをつけた瞬間、画面が蒼くなります。

After The Dance 7, Ending : Nick Talks With Oka

http://jp.youtube.com/watch?v=uerNTYnXiiM

『ニック岡井 x 岡伸昭 フット・ペインティング展 ~After The Dance,
Get On The Good Foot』
2008年10月16日(木)~11月18日(火)11時~20時 会期中無休、入場無料
場所 B GALLERY (BEAMS JAPAN 6F) 東京都新宿区新宿3-32-6
電話 03-5368-7309 http://www. beams.co.jp

オープニング・パーティー: 2008年10月17日(金)18時~20時 入場無料 どなたでもおはいりいただけます。当日は作家岡伸昭がご挨拶します。

ENT>ANNOUNCEMENT>EXHIBITION>After The Dance
【『アフター・ザ・ダンス』ニック岡井x岡伸昭、フット・ペインティング展】

編集。

10月16日(木)から新宿ビームスで始まる『ニック岡井 x 岡伸昭 フット・ペインティング展~アフター・ザ・ダンス』の展示場で流すビデオの編集がなんとか終わった。当初12分くらいをメドに考えていたものが、結局18分になってしまった。

ビデオでニックが踊ったのは、「マイ・ガール」、「ヒッチハイク」、「セクシュアル・ヒーリング」、「悲しいうわさ」、「イッツ・ア・シェーム」、そして、「マザー・ポップコーン」。

中でも圧巻はジェームス・ブラウンの「マザー・ポップコーン」。これは、9分2秒のライヴ・ヴァージョンを使ってニックが踊ったのだが、およそ6分、ニックはひたすらに「ポップコーン7」を踊り続ける。そして、3枚の白いキャンヴァスが瞬く間に蒼い飛沫(しぶき)で彩られる。

当初の映像には、カメラのマイクで録ったかなり貧弱な音しか入っていなかったのだが、CD音源をシンクロさせた。すると、どうだろう。画面のニックが見事に輝き始めた。映像のプロたちは、ひとつの映像で「7割、音、3割、絵」だというそうだ。それほど、映像において、音が重要だということだ。ニックがジェームス・ブラウンで本当に踊っているのだ。これには本当に感動した。

というわけで、この18分ほどの映像は、会期中、ずっと流す予定。また、タイミングを見計らって、You Tube などにアップするかもしれない。

5種類のポストカード、額装したポスター(岡サイン入り)、またTシャツ3種なども販売予定だ。

岡伸昭、『アフター・ザ・ダンス』にあわせ、オフィシャル・ホームページを開設。まだ未完成だが、早急に完成を目指す。ここに動画を載せるかもしれない。

http://www.oka-works.com/

▲【「アフター・ザ・ダンス」準備追い込み】

追い込み。

今週木曜(16日)から始まる『ニック岡井 x 岡伸昭 フット・ペインティング展~アフター・ザ・ダンス、ゲット・オン・ザ・グッド・フット』の展示中にかける簡単な10分程度のビデオの編集をしている。ニックが岡と作品を作った2004年5月25日の記録映像をまとめるのだが、ほんの少しだけインタヴューも残されている。これらの映像をすべて見ると、本当にニックが今でもそこにいるような気になってくる。

イントロの編集をしていたが、ここにテンプテーションズの「マイ・ガール」が流れている。もちろん、ニックが「マイ・ガール」を聴きながら、足にペンキをつけて踊るシーンだ。最後にニックの一言、二言をインサートしたのだが、何度も見ているとその言葉が印象的なだけに、自分でも泣きそうになる。

今回の編集は、昔からの友人でビデオ関係に強い新居さんにお願いした。時間がないのに、ここにナレーションをいれようとか、テロップいれようとか、凝りだしてしょうがない。(笑) 大感謝です。 

このビデオを見ながら、展示会のキャプション案を考えた。それはこうだ。

□□□□□

NICK OKAI X NOBUAKI OKA

ダンスステップの神様、ニック岡井の人生は
テンプテーションズの「マイ・ガール」から始まった

以来40年以上、彼は華麗なソウル・ステップを
踏み続け、多くのクラシック・ステップを生み出した

ニックが愛したソウルで、ニックがステップを踏み、
ダンスの後に残されたニックの足跡~
AFTER THE DANCE, GET ON THE GOOD FOOT
世界唯一のフット・ペインティング
それはソウルの蒼いしぶきだ

当時マイナーだったものが、
今、僕たちの心の中でメジャーなものになった 

A Tribute to Nick Okai

□□□□□

どのようにして、この「静なる飛沫(しぶき)」が誕生したか、その動画でぜひお確かめください。

2008年10月16日(木)から、新宿ビームス、Bギャラリーにて。10月17日は18時より20時までレセプション・パーティーを行い、作家・岡伸昭がご挨拶します。無料。どなたでもご参加いただけます。みなさまお誘いあわせの上、ふるってお越しください。

◎ 岡伸昭ラジオゲスト出演

2008年10月19日(日)『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1mhz、午後3時~5時、出演は午後4時すぎの予定)

+++++

ゴールド・コンサート第5回 本日開催

僕は昨年初めて参加した障害者による音楽コンテスト、『ゴールド・コンサート』の第5回が今日、東京国際フォーラム・フォーラムCで行われる。今年も参加することになった。興味のある方は、下記に詳細があります。

■ゴールド・コンサート第5回 
http://www.npojba.org/goldconcert/5/summary

■ 昨年のコンサート評
October 09, 2007
4th Gold Concert @ Kokusai Forum Hall C
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200710/2007_10_09.html

+++++

ENT>ANNOUNCEMENT>Foot Painting, Gold Concert

■【『シング・ハーレム・シング』】

全国縦断。

ハーレムを舞台にしたミュージカル『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』でヒットを飛ばしたプロデューサー、ヴァイ・ヒギンスがてがけた新プロジェクトが『シング、ハーレム、シング』。ニューヨークのハーレムに息づくゴスペル、ソウル、R&Bミュージックの歴史を俯瞰して見せようというもの。『ママ…』がドリス・トロイというシンガーの生涯を描くというストーリーに、数々のゴスペル・ソングなどをいれたものだが、これは音楽主体のライヴ。3~4曲ごとに、ヴァイのDJが声だけで入り、ブラックの歴史などが語られる。それに付随した映像も見せられる。これが日本全国をかけめぐる。

ヴァイはWJOY局というハーレムの架空放送局のDJだ。シンガーは、17人。冒頭は紫の衣装に白いかけをかけていて、いかにも教会風。いろいろと振り付けがなされていて、飽きない。これにバンド(ドラムス、ギター、ベース、キーボード2台)がつく。

基本的な方向性は僕はいいと思うのだが、バンドとシンガーがただカヴァー曲をやってしまうショウというギリギリの線にいる。もちろん、選曲がいいのと、シンガーの数が多いからまさに物量作戦でそこそこの迫力は出るので楽しめることは楽しめるのだが、『ママ…』と比べると、正直、物足りない。たぶん、『ママ…』は、ドリス・トロイというシンガーのストーリーがあり、その物語がいいからライヴそのもの、つまり歌へのめりこめたのだろう。だがここではそういうストーリーがなく、単にドキュメンタリー的になっていて、時代を追ってソウルなどのヒットがカヴァーされている、という感じになっている。あくまでカヴァーはカヴァーの域をでない。とは言っても、別に何も考えずにそこで歌われた曲をただ楽しみ、コンセプトなど関係なくソウルのカヴァー・ヒットを次々聴くにはいいのかもしれない。ミュージカルなのか、ただのライヴなのか。『ママ…』の出来がよかっただけに、ヴァイ・ヒギンセンへの期待値は最初から高いから少し辛口になる。

途中(下記セットリストで21)で日本人シンガーが登場し、日本語の曲を歌うが、これもよくわからない。NHKのみんなの歌にでもでてきそうな曲で、どこにゴスペルやソウルと接点があるのだろうか。もし日本語で歌うなら、ゴスペル曲を日本語で歌うなどしたほうがいい。つまり、ここは、パーシー・スレッジ→シャカ・カーン→日本語曲→アル・グリーンという並びなのだが、ここでこの曲がはいる必然性がまったくない。公演地が日本だから日本人に1曲歌わせたのだろうが、歌わせるならもっといい形で出したいところ。日本語の歌は上手だっただけに残念。例えば本編を1部2部に分け、その間のつなぎの特別枠として日本語曲を、ボーナストラック的にいれるとか。

『シング、ハーレム、シング』ではあくまでそのルーツはゴスペルということで、最初ゴスペルで始まり、最後もゴスペルで〆る。これはひじょうに効果的で、終わりよければすべてよし、という感じでオーディエンスは総立ち、熱狂して終わる。

コンセプトがいいだけに、もう少し作りこめるのではないだろうか。例えば、ゴスペルがあり、ブルーズがあり、リズム&ブルーズが生まれ、ロックン・ロールが生まれた。そして、1960年代半ばにはR&Bはモータウン、スタックスを始め世界を席巻するポップ・ミュージックになった。1960年代後期からは、ブラック・パワー、公民権運動が盛んになった。サイケが流行り、ニュー・ソウルの波があって、ディスコが登場、それが衰退し、ヒップホップが登場、そして、またゴスペルへ戻る。これらのポイントの曲はいくつかちゃんと歌っているのだ。一般の人にはよいかもしれないが、熱いブラック・ミュージック愛好家としては何かちょっと消化不良気味だ。ヴァージョン・アップしてもう一度来年でもやってきてもらいたい。

話は変わるが、『ママ…』は映画化され、これが全米で2009年4月に公開される。映画は、シアラ(主演)、パティー・ラベール、ベン・ベリーン、リン・ホイットフィールドなどが出演。『ママ…』が初めて公開されたのは1983年のことだから、今年で25周年。ミュージカルから映画へ、見事なものだ。やはり、ストーリーがしっかりしているから、永続性を持つ。

■今後の日程
2008年
10月11日(土)東京  東京厚生年金会館(昼夜公演 14:00~/17:30~)
10月12日(日)東京  東京厚生年金会館(昼公演 14:00~)
10月14日(火)佐賀  佐賀市文化会館(夜公演 19:00~)
10月15日(水)熊本  熊本市民会館(夜公演 19:00~)
10月17日(金)広島  アルソックホール(夜公演 19:00~)
10月18日(土)福岡  福岡市民会館(昼夜公演 15:00~/18:30~)
10月19日(日)福岡  福岡市民会館(昼夜公演 13:00~/17:00~)
10月20日(月)長崎  ブリックホール(夜公演 19:00~)
10月22日(水)名古屋 中京大学文化市民会館(夜公演 19:00~)
10月23日(木)名古屋 中京大学文化市民会館(夜公演 19:00~)
10月25日(土)沖縄  沖縄コンベンションセンター(夜公演 18:00~)
10月27日(月)宮崎  宮崎市民文化ホール(夜公演 19:00~)
10月28日(火)鹿児島 宝山ホール(夜公演 19:00~)
10月30日(木)大阪  梅田芸術劇場(夜公演 19:00~)
10月31日(金)大阪  梅田芸術劇場(夜公演 19:00~)
11月 5日(水)仙台  イズミティ21(夜公演 19:00~)
11月 7日(金)大分  iichikoグランシアタ(夜公演 19:00~)
詳細は『Sing,Harlem,Sing!』
http://www.tnc.co.jp/harlem/

■ アルバム『シング・ハーレム・シング!』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001CRGTX2/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■セットリスト シング・ハーレム・シング 新宿厚生年金会館 2008年10月11日(土)
Setlist (Imcomplete) : Sing, Harlem, Sing @ Shinjuku Kousei Nenkin Kaikan, October 11, 2008

show started 17:41
01. Gospel Medley: Jesus Feeling Alright~
02. Do You Know Him
03. Faith Can Move A Mountain
00. Video
04. Johnny B. Good [Chuck Berry]
05. Rock ’N Roll Music [Chuck Berry]
06. Stand By Me [Ben E. King]
00. Video
07. Respect [Aretha Franklin]
08. Think [Aretha Franklin]
09. Let’s Get It On [Marvin Gaye]
10. I Heard It Through The Grapevine [Marvin Gaye, Gladys Knight & The Pips]
11. Midnight Train To Georgia [Gladys Knight & The Pips]
00. Video
12 I Got You (I Feel Good) [James Brown]
13. It’s A Man’s Man’s Man’s World [James Brown]
14. I Will Survive [Gloria Gaynor]
15. A Woman, A Lover, A Friend [Jackie Wilson]
16. At Last [Etta James]
17. Higher & Higher [Jackie Wilson]
18. Lovin’ You [Minnie Riperton]
00. Video
19. When A Man Loves A Woman [Percy Sledge]
20. I’m Every Woman [Chaka Khan]
21. ラブソングを贈りたい(浦嶋りんこ)
22. Let’s Stay Together [Al Green]
00. Video
23. 3 Dancers (using CD, 4 songs medley)
00. Video
24. I Don’t Know What You Come To Do
25. Center Piece
26. I’ve Got A Feeling
00. Vy Address
27. Joyful Joyful (including a riff of "What Have You Done For Me Lately")
28. Oh Happy Day [Edwin Hawkins]
29. Be Alright??
show ended 19:30

(2008年10月11日土曜、『シング・ハーレム・シング』ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sing, Harlem, Sing
2008-168
●【フィリップ・ウー・セッション】

凱旋。

彼が以前在籍していた強力ソウル・バンド、メイズ・フィーチャリング・フランキー・ベヴァリーでの北米、イギリスでのライヴに参加し、久々にメイズの一員となった強力キーボード奏者、フィリップ・ウーのライヴ。今回は日本在住のブラック女性シンガー、デイ・ノーマンをフィーチャー。

デイは、なかなかいい声の持ち主で、歌声をしばらく聴いていると、彼女の歌のトーンを伸ばすところが、後を引くおいしいソフトクリームのよう。メイズ帰りのせいか、今回のセットリストは、ファンキー調の曲が目立った。

いつも、事前にフィリップにセットリストをください、と頼むのだが、いつもはたいがいその場で紙切れに書いたものをくれたり、一枚しかないと、その場で手書きで写したりするのだが、な、な、なんとこの日はちゃんとプリント・アウトしたもの、しかも、曲間に余白があり、フィリップのロゴが薄く入ったセットリストをくれた。「おお、事前に印刷してきたんだ」と言うと、「君のために、プリント・アウトしてきたんだよ」と笑いながら言った。

全体的に、今回は選曲がマニアすぎた感がある。セカンドのほうが若干なじみはあったかもしれない。セカンド前にやってきて、セカンドから見た盟友ハセヤンは、「ドラムスは、とてもうまいんだけど、その音が他の音と比べて大きすぎる。パーテーションで区切ったほうがよりいいと思う」とコメント。ジェイ・スティックスについて、「今、スマップのツアーで、ずっとドラムス叩いていて、キムタクと一緒にバトルするんだよ」と解説すると、一呼吸おいて、「それがどうした?」 「いや、別に」 「俺なんか沢田研二と一緒にやったぞ」(笑)

フィリップの周りは、アコースティック・ピアノ(グランド・ピアノ)、ハモンド・オルガン、ローズ、あと2台と計5台を駆使して音を作る。それにしても、ファンキーでタッチが強いのだろう。

今回のゲスト・シンガー、デイ・ノーマンはご主人の関係で11月まで東京に在住している。アメリカではほとんどシャワーくらいで歌った程度。不安定な部分はあるが、声が実にいい。ホイットニーなどを思わせる。デイは、将来弁護士になるべく勉強をしている、そうだ。影響を受けたシンガーとして、シャーデー、アリシアなどと答えた。

デイは、セカンドの4曲目、アリシア・キーズの曲の途中で感極まって泣いてしまった。あとで聞くと「あまりにもいろんなことが思い出されて。それに、フィリップのキーボード、ハンクのギターが見事に素晴らしかったので、もう歌えないと思った」という。

それにしても、ジェイのドラムス、ハンコ屋さんのギター、クリフのベースというリズム隊は実に強力だ。バンドとしては、とてもいいバンドで、演奏もしっかりしているので、もう少し事前に宣伝をして、お客さんを増やしたい。

■ メンバー

PHILIP WOO SESSION

(HAMMOND A-100/Leslie147)Philip Woo (G)西山HANK史翁 (B)Cliff Archer
(Ds)Jay Stixx (Vo)Day“D.C.”Norman

■セットリスト フィリップ・ウー @目黒ブルーズアレー 
Setlist ; Philip Woo

show started 19:40
01. Brown Bread [Jimmy McGriff]
02. Think Of You (↓Day Norman) [Ledesi]
03. Promises [India Arie]
04. I Can’t Make You Love Me [Bonnie Raitt]
05. Kissing My Love [Bill Withers]
06. Baby Love [Mother’s Finest]
07. Take Me To The River [Al Green]
show ended 20:51

second set
show started 21:31
01. Fikisha [Roy Ayers]
02. Come With Me(↓Day Norman) [Tanya Maria]
03. Open Your Eyes You Can Fly [Liz Wright]
04. Butterfly [Alicia Keys]
05. Moody’s Mood [James Moody]
06. Love Me Still [Chaka Khan]
07. Please Send Me Someone To Love [Traditional Blues]
08. Tell Me Something Good [Rufus (Chaka Khan)]
Enc. To Make You Feel My Love [Adele]
show ended 22:40

(2008年10月10日金曜、目黒ブルースアレー=フィリップ・ウー・ライヴ)
ENT>MUSIC>Live>Woo, Philip
2008-167

⊿【40周年スタイリスティックス12年ぶりの新作リリースへ】

新生。

日本でも圧倒的な人気を誇るソウル・ヴォーカル・グループ、スタイリスティックスが、なんと12年ぶりのスタジオ新録による新作を出す。しかも、この新作には、2000年にメンバー加入した新リード・ヴォーカル、イーバン・ブラウン、ヴァン・フィールズの二人も参加しており、彼らにとっての初アルバムともなる。また、彼らは1968年結成以来ちょうど40周年を記念するアルバムとなる。

アルバムのタイトルは、『ザット・セイム・ウェイ』、日本発売は2008年11月19日予定。プロデュースは、プレストン・グラス。ナラダ・マイケル・ウォルデンとの仕事が有名で、これまでに、ナタリー・コール、アレサ・フランクリン、ケニーGなど多数のヒットを放っている人物だ。彼らの前作は、1996年の『ラヴ・イズ・バック・イン・スタイル』。その後、精力的にライヴ活動を続けており、日本にも毎年のようにやってきているのはご存知の通り。

今回のこの新譜は、年末の恒例クリスマス・ライヴへ向けてのリリースとなる。ビクターでは、クリスマス時期の来日ということもあり、1992年に出た『スタイリスティックス・クリスマス』も、同時にジャケットを新装して再発する。

新作アルバムの中で、注目されるのは、イーバン、ヴァン・フィールズのヴォーカルでもあるが、いかにもスタイリスティックス風な作品が多い点。特に「ユー・ブリング・アウト・ザ・ベスト・イン・ミー」は、彼らをスターにしたトム・ベル&リンダ・クリードの作品。タイトルについて調べてみたが、同名異曲はあったが、トム・ベルたちのものは誰も録音していないようなので、おそらく、未発表曲なのだろう。リンダは1986年に死去しているので、それよりも前の作品と思われる。

また、スタイリスティックスのデビュー作『スタイリスティックス登場』にも収録されていた「エボニー・アイズ」を今風にリメイクしていて、ここにはアコースティック・ギターで、レイ・パーカー・ジュニアが入っている。

いずれにせよ、12年ぶりの新作、来日ライヴでは何曲か歌ってくれることだろう。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GM7A7M/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ スタイリスティックス・ジャパン・ツアー

2008年12月11日~13日 ビルボード・ライブ福岡
12月15日 札幌市教育文化会館
12月17日~20日 ビルボード・ライブ大阪
12月22日~27日 ビルボード・ライブ東京
12月28日 横浜ロイヤル・パーク・ホテル

■ 過去関連記事
April 16, 2008
Stylistics : Magic Of The Song
【「愛がすべて」、その魔力のすべて】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002457.html
前々回来日時ライヴ評。

December 22, 2007
Stylistics : Take Me Back To The 70s
【スタイリスティックス・ライヴ~70年代のあのころへフラッシュバック~】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200712/2007_12_22.html
(ここに過去関連記事一覧)
前回12月来日時ライヴ評。

December 24, 2007
Stylistics : They Love Japan, Japan Love Stylistics
【スタイリスティックス、日本を愛す、日本人、スタイリスティックスを愛す】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_12_24.html

ENT>MUSIC>ARTIST>Stylistics

< 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 >