【コン・ファンク・シャンの来日は8度目】

8回目。

今年冒頭を飾るごきげんなライヴを見せていったコン・ファンク・シャン。これまでの来日履歴をいろいろ調べてみた。

コン・ファンク・シャンが初めて日本にやってきたのは1974年5月のこと。この時はスタックスの女性R&Bシンガー、カーラ・トーマスのバックバンドとして米軍キャンプにやってきた。その来日時(正確には5月26日)、コン・ファンク・シャンは赤坂ムゲンのオーディションを受けていた。もちろん、そのライヴを見たムゲンの阿南支配人は一発で気に入り、同年11月、正式に「ハコ・バンド」(1ヶ月や2ヶ月、その店にレギュラーとして毎日出演するバンド。主として当時のヒット曲のカヴァーなどを演奏し、客を踊らせる)として再来日。一応、コン・ファンク・シャンとしてはこれが初来日となる。

これが大評判となり、翌1975年7月23日から9月15日までおよそ2ヶ月、2度目の来日。ちょうどこの頃、コン・ファンク・シャンはメンフィスのローカル・レーベル、フリトーンから7インチ・シングル「ミスター・タンブリンマン」をリリース。ムゲンでも時々この曲を演奏していたと記憶する。この後、彼らはメジャーのマーキュリーと契約、1976年デビュー。当時ムゲンで遊んでいた連中は、あのコン・ファンク・シャンがメジャー・デビューしたと大喜びしていたものだった。そのデビュー作のスペシャル・サンクスのトップに、ムゲンの阿南氏の名前が堂々と書かれている。

次が1983年12月から1984年1月にかけて3たびムゲン。その後80年代後期か90年代初期に、芝浦のどこかのライヴハウス(インクスティックではないらしい)に来日。ただし、この時はフェルトン・パイレートはグループを抜けていて来日していないそうだ。

5回目は1996年10月13日、キャメオ、エモーションズらとともに日比谷野外音楽堂での『ファンク・フェスティヴァル』で来日。6回目はミラクル川畑さんがらみ、チョコレート・クリーム主催で今はなき芝浦トゥーフェイスでのライヴが2001年10月8日。その後2002年か2003年に大阪ブルーノートに来日、それ以来の来日ということで、今回はコン・ファンク・シャンとして8回目の来日になる。フェルトン自身はこのほか、MCハマーについて2度来日している。

最終日、川畑さんたちがコットンに彼らを見に行き、メンバーたちと旧交を温め、最終日ということで、彼らのために急遽六本木のSSB(ソウル・ソニック・ブギー)を開けてプライヴェート・パーティーをすることになった。

僕も連絡を受けてSSBに行った。メンバーはほとんどが来ていて、思い思いに踊ったり、話をしたりしていた。フェルトンを見つけて話かけると「いやあ、(今回の来日で)すっかり日本を気に入り、もう家に帰りたくないよ(笑)」と言う。フェルトンは、いつもライヴが終わるとすぐにホテルに戻って寝てしまうそうだが、この日は最後ということもあってか、SSBにやってきた。DJはその日ライヴを見に行ったDJアトムや、テッペイ君、キヨミさんらが担当。

SSBでは、コン・ファンク・シャンが出ている古い『ソウル・トレイン』のテレビ映像を流していた。みんな若くて、えらく受けていた。

彼らはマーキュリー・レコードで1976年から1986年にかけて11枚のアルバムを出した。11作目の『バーニング・ラヴ』をリリースし、これが不成功に終わった時点で、グループは一旦解散。フェルトンはソロ、プロデューサーに、またリード・シンガーのひとりマイケル・クーパーもソロになった。しかしその後90年代になってから、彼らは再び手を組み、コン・ファンク・シャンを再結成し、現在では年間3−40本ほどのライヴを敢行している。僕は11枚のアルバムのうち、7枚目、そして9枚目から11枚目まで計4枚のライナーノーツを書いていた。

(フェルトン・パイレートの話を近日中にまとめます)

(Special Thanks To Lu And Felton: For Providing Information About Group’s History Of Coming To Japan)

ENT>MUSIC>ARTIST>Con Funk Shun
【コットン・クラブがレーベルを設立〜ベン・シドランのレーベル、ナルディスを配給】

多様性。

丸の内のライヴハウス、コットンクラブがレーベルを始めることになり、その第1弾として、アーティスト、ベン・シドランが持つレーベル、ナルディス・レコードを配給することになった。媒体関係者、音楽業界関係者などへのお披露目が1月15日(月)コットン・クラブであった。

ナルディス・レーベルは、2004年に設立されたレーベルで、ジャズ、ワールド・ミュージック、ファンクなどのアーティストを出していく。

当日は、ベン・シドラン本人、その息子リオ、そして、リオとデュエットを組むジョーイの3人がステージにあがり、ライヴを披露した。

「ナルディス」というレーベル名は、シドランのスペルを逆にしたもの。かつてジャズの巨匠マイル・デイヴィスの作品に「ナルディス」という曲があり、そこから命名したという。

3人は、ライヴが終わった後、当日見に来ていた人たちと歓談。僕はこのレーベルをコットンに橋渡しした吉成氏に誘われてきたのだが、その彼がベン・シドランらを紹介してくれた。

僕「いやあ、ミスター・ヨシナリが先週末、どうしても来いというので他の予定を変えて今日来たんですよ。(笑)」 ベン「そうか、彼の言うことは聞いておいたほうがいい。ギャングスターみたいなものだからな。(笑) ははは。僕が初めて来日したのは、77年のことかな。それ以来20回以上、来てるよ」 

僕「レオ、あなたの名前の発音は、レオ、それともリオ?」 レオ「どっちでも、いいよ、レオでもリオでも。スペイン語なまりが入ると変わるだけだ。初めて日本に来たのは6歳のころ。父について、7回くらいやってきた。アーティストとしてやってくるのは、4回目かな。2001年に大阪のブルーノートでやった。その後、クレモンティーヌと一緒に来たこともある」 

僕「ジョアン、あなたは英語の他、何カ国語しゃべれるのですか」 ジョアン「英語と、スペイン語ね。今、ノルウェイ語を勉強中なの」 「なんでまたノルウェイ語?」 「主人がノルウェイ人なんで。そうね、ポルトガル語もやらないとね」 

ベン・シドランは日本食大好きだそうで、すし、てんぷらなんでもOKだそうだ。

このナルディスからは、ファット・ファンクション(Phat Phunktion)というファンク・グループがソウル・サーチャー的には興味津々だ。

ENT>MUSIC>LIVE>Sidran, Ben / Sidran, Leo / Joy & The Boy
2007-7
【間断なきグルーヴ、ルーツ・ライヴ】

間断。

フィラデルフィアから登場したリアル・ミュージシャンたちによるリアル・ミュージック、ザ・ルーツのライヴ。リーダーのクエスト・ラヴによると、97年に初めて来日して、99年以降は毎年来ている、という。97、99、00〜06という感じか。実際は2006年はもう終わっているので、2007年になってしまったが、9回目くらいの来日になる。

彼らのライヴはいつもそうだが、ショウが始まってから終わるまで、すべての曲がノンストップで続く。この90分のグルーヴの連続は圧巻だ。ミディアム、アップ、若干のゆったりスロー系。ドラム・ソロのブレイクくらいしか、音が途切れることがない。ワシントンDCのノンストップで繰り広げられる「ゴー・ゴー・サウンド」のライヴのようだ。

僕の持論に「ドラマーがいいバンドは、いいバンド」というのがある。ザ・ルーツは、まさにそれを証明する典型的なドラムス主導のバンドだ。ドラムスは、もちろん大きなアフロヘアーがトレードマークのクエスト・ラヴ(アミール・カリブ・トンプソン)。この乾いた音で、しかもグルーヴたっぷりのドラムスの音はたまらない。彼はライヴ中も、スネアの音などを微妙に調整しているという。相当なこだわりなのだろう。

ただ個人的にはラップが入るところなど(ラップの内容がわからないので、ついていけない=苦笑)、若干、曲が一本調子になるところなど、ちょっと集中が切れるところはあるが、それはこちらの問題。

ライヴにソイソウルのズーコたちが来ていた。ズーコとアミールは、仲良し友達。一緒に楽屋に行こうと誘われたので超混み混みの楽屋に潜入。ギター担当に「最後の『アイ・キャン・アンダースタンド・イット』は、なんでまた?」と尋ねた。これはボビー・ウーマックが書いて、ボビーも録音しているが、ニューバースというグループも70年代初期にヒットさせている作品。「今までずっとリハとかでよくやっていたんだ。で、いい感じだったので、じゃあみんなに聴かせようかってことになって、おとといから演奏し始めている。もちろん、ボビーのもニューバースのも聴いてるよ」 

クエスト・ラヴがレコード・コレクターだと聞いていたので、レコードたくさんあるんでしょう、とふると「ここから、あそこまで(と廊下のむこうを指す)くらいまであるよ。ライブラリーにしている」と返って来た。整理は、アーティストのアルファベット順? 「いや、ジャンルで分けてるんだ。70年代ジャズ、60年代ジャズとか、70年代ソウルとか・・・。(アルバム)1枚ごとにファイリングしている。この整理のために、4人の人間がかかってるよ」 へええ、4人がレコードの整理かい。さすが、すごい。

Setlist : The Roots @ O-East, Shibuya, 1/15/2007

show started 19:02
01. Game Theory
02. Star
03. Proceed
04. Long Time
05. Don’t Say Nothing’
06. In The Music
07. Don’t Feel Right
08. Stay Cool
09. Mellow My Man - (Bass solo) (A riff of "Rapper’s Delight")
10. Love Of My Life
11. Mal 101 (Medley): Nas, Apache, Made U Look, Lost One, Just A Friend, That’s That Shit, Kweli
12. Double Trouble - (Drum solo)
13. You Got Me - (Guitar solo) (A riff of "Immigrant Song")
14. Next Movement
Enc. Web
Enc. Seed/I Can Understand It
show ended 20:48

(2007年1月15日月曜、渋谷オーイースト=ザ・ルーツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>The Roots
2007-8

Michael Brecker Dies At 57

2007年1月16日
【マイケル・ブレッカー57歳で死去】

サックス自由自在。

ジャズ、フュージョンのサックス奏者で、過去に11のグラミー賞を獲得したマイケル・ブレッカーが、2007年1月13日(土曜)ニューヨーク市内の病院で死去した。57歳だった。死因は骨髄性白血病。

マイケル・ブレッカーは、1949年3月29日ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。ジョン・コルトレーン、ウェイン・ショーターなどに影響を受け、ストレートなジャズからスタートし、徐々にロック、ソウル、ポップの要素までを取り入れ、幅広いジャンルで活躍。参加したアルバムも1000枚を超えるといわれる。クラリネット、アルト・サックスなども吹くが基本的にはテナー・サックス奏者。

インディアナ大学に通った後、1970年、ニューヨークに本拠を移し、当初はロック・ジャズ・グループ、ドリームスなどに参加。ロック、ソウルの要素を自由自在に取り入れた。彼の名前を決定的にしたのは、1972年にリリースされたシンガー・ソングライター、ジェームス・テイラーの大ヒット「ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト」のサックスソロ。これ以来、ジャズ界だけでなく、ポップ、ロックの世界からも次々と声がかかるようになった。彼が録音に参加したのはポール・サイモン、スティーリー・ダン、ジョニ・ミッチェルなど多数。1975年、兄でトランペッターのランディー・ブレッカーとともにブレッカー・ブラザースを結成。フュージョン界に大きなセンセーションを巻き起こした。また80年代にはアメリカのヴァラエティー・テレビ番組『サタデイ・ナイト・ライヴ』のハウスバンドのメンバーとして活躍。1990年代から2000年代にかけて計11のグラミー賞を獲得。押しも押されぬサックス奏者となっている。

スタジオ・セッションだけでなく、多くのアーティストのライヴなどにもつきあったり、また、1987年以降、自身名義のアルバムを8枚リリース、そのたびにツアーなども積極的に行ってきていた。

たびたび来日し、日本人アーティスト、小曽根真、スマップなどのレコーディングにも参加している。

2005年6月に、白血病の一種であることを公開し、ドナーの提供者を探していたが、なかなか彼の身体にマッチするドナーが現れなかった。(なお、病名は正確には、骨髄異形成症候群[こつずいいけいせいしょうこうぐん、myelodysplastic syndromes; MDS]という。これは骨髄機能の異常によって前白血病状態となり、造血障害を起こす症候群)

なお、彼の最後のレコーディングは約2週間前に行われたもので、これはハービー・ハンコック、パット・メセニー、ジャック・デジョネ、ブラッド・メルドウらと共演したもの。6月頃、ヘッズアップ・インターナショナルからリリースされる予定だがタイトルは未定。

ご冥福をお祈りします。

ENT>OBITUARY>Brecker, Michael, March 29,1949 - January 13, 2007 (57)
【声を枯らして全曲1オクターヴ・ダウン】

1オクターヴ。

最低の音、最低音歌手ルーサー・ナンバーワン・市村さんの約1年ぶりのソロライヴ。それまでの自宅に近い会場から、都心の大きな会場へグーンとアップ。と、ところがライヴ当日のリハーサルで、ホーンセクションをいれたフルバンドをバックに歌えることに大喜びし、調子に乗ってリハで歌いすぎたところ、声を使い果たしてしまい、声がでなくなってしまった。まさに、ルーサーさんらしい展開だ。声枯れのため、急遽、全曲を1オクターヴさげて歌うことにした。1オクターヴ、ダ〜〜ウン。これまたびっくり。

さて、しっかりしたバックバンドは、ドラムス、ギター、ベース、キーボードに3管、3人コーラスという10人編成。さすがに冒頭のルー・ロウルズ・メドレーは1オクターヴ下げるときつい。ルーサーさんも、かなり歌い辛そうだ。

「『ナチュラル・マン』、これは、訳すとなんですかね、自然男? ん、天然男? そんなことは、吉岡正晴センセイのブログに書いてあります」 なんてことを言われたら、書かないとねえ。(笑) 

’Cause I want to be happy and free
Livin’ and loving for me
I want to be happy and free
Livin’ and lovin’ for me
Like a natural man (like a natural man)
A natural man (like a natural man)

幸せに、自由に生きたいから。自然体の男のように〜といったところだろうか。

バリー・ホワイトの「アイヴ・ガット・ソー・マッチ・トゥ・ギヴ」のイントロを使った語りシリーズ、2連チャン。振り込め詐欺編と京都慕情編。いや、さすがにおもしろい。歌えないなら、このギャグだけで1時間やったらどうでしょう。(笑) このシリーズを曲間に、3−4本ばらけていれてもおもしろかったかもしれません。

「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」は、なんと渋いドラマティックス・ヴァージョンだった。ルーサーさんにはビリー・ポール・ヴァージョンよりこちらのほうがあってる。

バックのバンドがかなりタイトでかっこよかったのに驚いた。ギターなんかもすごくいいセンスしているし、トランペット、トロンボーン、サックスの3管がひじょうにいい味をだしていた。

声を戻して、リヴェンジでしょうか。(笑) それにしても、よく1オクターヴも下げて、それでも声がでるもんだ。MCでも言っていたが、たぶん後にも先にも、まずないでしょう。(笑) 珍しいものを聴かせていただきました。

Setlist @ Blues Alley, Meguro,1/14/2007
ルーサー・ナンバーワン・市村 セットリスト

show started 18:45
01. Opening〜Groovy People
02. Lady Love
03. Natural Man
04. Medley: Sixteen Tons
Ol’ Man River
You Make Me Feel Brand New
Me & Mrs. Jones
The Dude
Eyezeen
++. Happy Birthday
05. Can’t Get Enough Of Your Love
06. You’re The First, The Last, My Everything
07. I’ve Got So Much To Give
08. Just The Way You Are
09. You’ll Never Find Another Love Like Mine
10. See You When You Get There
Enc. Lovely Day
show ended 20:09

(2007年1月14日(日曜)、目黒ブルースアレー=ルーサー・ナンバー・ワン・市村・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ichimura, "Number 1" Luther
2007-005
【「カリフォルニア1」は日本で人気ナンバー1】

サヴァイヴァー。

コットン・クラブへ向かう時に、僕は国道1号線(ルート・ナンバー1)を走る。高輪、一の橋、溜池、皇居、そして丸の内。

土曜のセカンド・ショウが始まる前はライヴへの期待濃度のひじょうに濃いガスが蔓延している。ほぼ満員の客席は、ちょっと火を点ければ爆発しそうなまさに一触即発状態だ。MCのあおりがあってリズムが刻まれ、フェルトン、カール、ロンの3人が管楽器を吹きながら入場してくる。大ヒット「ファン」のリフが演奏されると、観客はもう総立ちだ。

一挙にミディアム調で煽り、さらにバラードでうっとりさせる。歯切れのいいリズム、しっかりとしたダンスステップ。70年代圧倒的な人気を得たファンク・ソウル・グループ、コン・ファンク・シャンのステージはオールドスクールのかっこよさをすべて表現している。

リード・ヴォーカルのひとり、マイケル・クーパーのギターは、時にアーニー・アイズレイを思わせる。その歌い方を、一緒に見たマーチンさんは「キャメオのラリー・ブラックモンみたいだね」と評した。そして、ホーン・セクションはアース・ウィンド&ファイアー。いい意味でその手のバンドのいいとこ取りだ。

様々なブラック、R&Bのヒット・メドレーを含めた「トゥー・タイト」が終わり、本編最後の「ファン」を終えると、彼らはいったん舞台からはけた。そして、大歓声に導かれアンコールに戻る。前列のお客さんが、彼らの7作目『7』のアナログ盤ジャケットを頭の上に掲げた。フェルトン・パイレートがそれに感謝の気持ちを述べて、ゆっくりと話始めた。

「こんなことを想像してみてほしい。あなたはカリフォルニアに家を持っている。今日は素晴らしい天気だ。そこで外にでてドライヴに出る。街を出てハイウェイに乗って、車を走らせラジオに耳を傾けるとコン・ファンク・シャンが流れてくる。サンフランシスコから南下し、ロスアンジェルスに向かう。右手には大きな海が、左手には山々が・・・。太陽が顔に当たる。車が走るのは、そう、カリフォルニア1・・・」 ここでさらに大歓声。

カリフォルニア州道1号線。別名「パシフィック・コースト・ハイウェイ」、それが「カリフォルニア1」だ。コン・ファンク・シャンの通算7作目に収録され、当時日本のディスコなどで大ヒットした作品だ。1981年暮れにリリースされたアルバムからブレイクし、日本でもっとも人気があるコン・ファンク・シャンの曲かもしれない。

マーチンさんが言った。「おしゃれな入り方するね!」 サビの部分「カリフォルニア1」を観客にマイクを向け、歌わせる。

フェルトンは「この曲をアメリカでやっていたのは、もう20年以上前のことだ。それ以来むこうでは全然やっていなかった。でも、日本ではとても人気があるんだよね。そこでやることにしたんだ」と語る。木曜のセットから演奏されることになった日本のファン向けの1曲だ。

ソウルメイト、ハセヤンは言った。「こういうバンドが今も現役でやってるのがすごいよね」 いやあ、まさにその通り。コン・ファンク・シャン、一時期解散していたのがまったく嘘のような、見事なソウル・サヴァイヴァーだ。土曜は水曜と比べて、3曲増量の大サーヴィス。

熱く燃えたコットンの夜。そして帰り道はルート・ナンバー1。

(フェルトン・パイレートの話を近日中にご紹介します)

■コットンクラブで日曜(14日)まで、1日2ステージ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/index.html

■メンバー

Michael Cooper(vo,g), Felton Pilate(vo,key,tb), Karl Fuller(tp,vo),
Ron Moton(sax,vo), Kurt Clayton(key,vo), Eric Young(b,vo), Brain
Collier(ds), Dale Chung(per)

■ Setlist Con Funk Shun @ Cotton Club, 1/13/2007
コン・ファンク・シャン セットリスト

show started 21:35
01. Intro (A riff of "Ffun")
02. Chase Me
03. Shake And Dance With Me
04. (Let Me Put) Love On Your Mind
05 Steppin To A Love Song (Michael Cooper Solo)
06. Got To Be Enough
07. Confunkshunize Ya
08. Straight From The Heart
09. Baby I’m Hooked (Right Into Your Love)
10. By Your Side
11. To Prove My Love (Michael Cooper Solo)
12. Too Tight 〜[A riff medley of "Dazz", "Papa Was A Rolling Stone", "Give It To Me Baby", "For The Love Of Money", "Skin Tight", "I’ll Take You There", "Joy And Pain", "Boogie Oogie Oogie", "Sun Goddess", "Rapper’s Delight(Good Times)"]〜Too Tight
13. Love’s Train
14. Ffun
Enc. California 1
Enc. Ms.Got-The-Body
show ended 23.03

(2007年1月13日土曜、丸の内コットンクラブ=コン・ファンク・シャン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Con Funk Shun
2007-004

After The Diva Gray Show...

2007年1月13日
【ディーヴァ・グレイ・ショウの後で・・・】

意義。

『ザ・グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ』での出来事。山下達郎さんにお声がけしていたところ、お仕事を早めに切り上げられて、ファーストの途中からいらしていただいた。達郎さんの席からは、フィリップ・ウーがケイリブ側を向いているので、なかなか顔が見えなかったのだが、最初日本人だと思ったそうだ。そこで休憩の時に、彼のプロフィールなどを軽く紹介したら、もちろん、メイズのことなどはご存知で、「あ〜、なるほど、日本人じゃないんだ。日本人ではあのタッチは絶対だせないんですよ」との言葉をいただいた。そこで、フィリップはまだ達郎さんと面識がなかったようなので紹介したところ、休憩の間中、ずっと話しこんでいた。

で、会場にはちょうどレコーディングを終えた木下航志くんがブレンダ・ヴォーンと一緒に来ていたので、航志くんを達郎さんに紹介することにした。実は、航志くんは大の達郎さんファン。たしかアルバムもかなり持っていて、自分でもいくつの曲は歌えるほど。

そこで、「こちら木下航志くん」 「山下達郎さんです」と紹介すると、航志くん「あ、どうも」と言ってにこにこしながらも、直立不動でほとんど固まってしまったのだ。(笑) いつもはまったく物怖じしない彼が、あんなに緊張する姿を初めて見て驚いた。全然、話もせずに、ただ首をいつものとおり、振っていた。そして、プロデューサーの永島さんが「今度の『ソウル・サーチン』には航志くんも出るんで、ぜひ見に来てください」と付け加えていた。

『ザ・グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ』のアンケートをお書きいただいた方々、ありがとうございます。アンケートを書かれた方は概ね気に入っていただいたようだ。その他にもいろいろリサーチしたのだが、反省点としては、やはりファーストで僕がディーヴァの紹介をしっかりしておけばよかったというのがあった。全曲、ディーヴァがリードかバックを歌っていた曲なのだが、そのインフォメーションがないと、ただのカヴァー・バンドの演奏に見えてしまったところが大きな点。

選曲のラインアップはまあ、大体よかったでしょう。ファーストとセカンドをあわせれば2時間を超えるものになるので、充分な長さだ。90分にしてワンショウという手も考えられる。基本的なコンセプトはいいと思うので、これで何回かやれば固まってくると思う。

日本では無名ながら実力のあるシンガーのショウをやるというところに、意義があるのだろう。ケイリブ・ジェームスは常々、ライヴ・ミュージシャンをサポートしよう、いい音楽を作っているミュージシャンを応援しよう、と。その通りだ。そうしたら、次は、途中でいい喉を聞かせたロビー・ダンジーのソロ・ライヴを見たい、とソウル好きに言われた。う〜〜む。それも考えられる・・・。(苦笑) その前に、『ソウル・サーチン・ザ・セッション VOL.2』。近日中に詳細を発表いたします。

(2007年1月9日火曜、目黒ブルースアレー=ディーヴァ・グレイ・ウィズ・ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>The Great Diva Gray Show
2007-2
【ジョン・レジェンド・ライヴ〜ソングライターズ・ショーケース】

微妙。

暗転しバンドが位置につき、ジョン・レジェンドがステージ中央のグランドピアノのところに進んだ。大きな歓声が沸き、ピンスポットが上からまっすぐにジョンのところに当たる。21世紀のソウル・シーンを担うことを期待されているジョン・レジェンドの初のフルショウ。

これまでにレジェンドを見たライヴが渋谷AX(収容1000人〜)と渋谷デュオ(収容300人くらい)でのショーケースという小さな会場で、ひじょうによかっただけに、今回の大きな会場、国際フォーラムのA(収容5000人)でのパフォーマンスの評価は微妙なところだ。最近国際フォーラムで僕が見るライヴの音があまりよくないことが多く、これはたまたまなのだろうか。したがってアップテンポの曲より、音数の少ないバラードのほうがいい雰囲気をかもし出していた。

さて、全20曲中9曲までが新作アルバム『ワンス・アゲイン』からの作品。大ベストセラーになった傑作『ゲット・リフテッド』からも8曲ということで、この2枚を聴き込んでいれば楽しめるだろう。特に新作から9曲というのは、これから続くツアーの予行演習にはもってこいだ。

ドラムス、ギター、ベース(キーボードも兼任)、キーボード2人、コーラス3人にジョン・レジェンド(アコースティック・ピアノも)という全9人がオンステージ。バンドは凡庸だが、コーラスのジェシカ・ウィルソンはちょっと光っていた。

やはり、ソングライターであるジョン・レジェンドが歌を聴かせますというスタンスで、ピアノの弾き語りはなかなか味がある。ただ歌も、喉がかすれたりしていて、万全ではないのかな、若干勢いで行く荒っぽいところがある。全体的には歌のうまさで圧倒するというより、ソングライターのショーケースとして捉えるとちょうどいい感じだ。

とはいうものの、ジョンの歌声の中には過去の偉大なソウル・ジャイアンツが宿る。時に、カーティス・メイフィールドが、時にマーヴィン・ゲイが、そして、時にスティーヴィー・ワンダーが。例えば、「シー・ドント・ハヴ・トゥ・ノウ」はちょっとカーティスを、「スロー・ダンス」はサム・クックを思わせた。ちなみに下記セットリストでの「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」はカーティスが書いてプロデュースし、ステイプル・シンガーズでヒットした作品のカヴァーだ。

一番印象に残ったのは、ピアノの弾き語りで聴かせた新作収録曲「ホエア・ディド・マイ・ベイビー・ゴー」だ。逆にいらないと思ったのはジョンの弟の「ウェイク・アップ」。ジョンが立ち上げたレーベルからデビューする予定になっている。ジョンに似て中々いい男だが、さすがに2人目のジョン・レジェンドは必要なさそう。

ひょっとすると、この会場はジョンにとっては大きすぎるのかもしれない。とはいうものの、これだけ集客できるのだから、興行的にはこのクラスでやるしかないわけだが。たぶん収容1000人くらいまでのところでやるライヴがものすごくよく見栄えがするライヴになるのだろう。ただ若いファンは概ねこのパフォーマンスで満足しているようだ。しかし多分、彼の本気の力を100とすれば、今日のパフォーマンスは70くらいではないか。そして、もっと凄腕のミュージシャン(例えば、スティーヴ・ガッドやマーカス・ミラーなど)とやると、さらに良くなるような気がした。

■メンバー

John Legend (Vocal, Piano)
Kenneth Wright (Bass, Keyboards)
Sharief Hobley (Guitar)
Swiss Criss (Drums)
Tara Michel (Vocal)
Vaughn Anthony (Vocal)
Jessica Wilson (Vocal)
Eugene Redneck Davis (?) (Keyboards)
Josh Valleau (Keyboards)

[メンバー名は聞き取りによるものなので、スペルなどちがっている可能性があります。わかり次第正確なものをアップします]

■Setlist: John Legend @ Tokyo Kokusai Forum A, 1/11/2007
セットリスト ジョン・レジェンド
[*denotes songs from new album "Once Again"]

performance started 19:25
01. Intro / Do You Wanna Ride
02. Heaven *
03. Stereo *
04. Get Lifted
05. She Don’t Have To Know
06. Save Room *
07. Number One
08. Let’s Do It Again (LDA)
09. Maxine *
10. Where Did My Baby Go *
11. I Can Change
12. Wake Up (Younger brother, Vaughn Anthony sings)
13. Slow Dance *
14. Again *
15. P.D.A. (We Just Don’t Care) *
16. Used To Love You (Remix)
17. Show Me *
18. Ordinary People
Enc. Stay With You
Enc. So High
show ended 21:08

(2007年1月11日木曜、東京国際フォーラムA=ジョン・レジェンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Legend, John
2007-003
【タイトなバンド、コン・ファンク・シャン・ライヴ】

たたき上げ。

70年代初期に、まだメジャーと契約する前に赤坂ムゲンに出演するために来日し、親日家になったファンク・バンド、コン・ファンク・シャン。ムゲンには2回程度、その後80年代の終わりか90年代初期に六本木ライヴハウスに、さらに2001年10月チョコレート・クリーム・プロダクションの招聘で芝浦のライヴハウスで演奏している彼らの約5年余ぶりの来日。(来日履歴については、まだ他にあるかもしれません。ご存知の方いらっしゃたら、お知らせください)

いきなりリズムボックスからシンプルなリズムが流れ、突然客席後方からトランペット、サックス、トロンボーンの3人の管楽器軍団が、振りをつけながら生音で登場、ファンを驚かせた。いい滑り出しでいきなり盛り上がる。ディスコの要素もあるブラック系のファンク、ダンス・バンドで、バンドがひじょうにまとまっていて聴きやすい。

アップテンポの曲には、3人の管楽器奏者とベース奏者が合わせて振りをつけて、実に楽しい。徹底したエンタテインメントのライヴだ。まさに70年代のバンド。ドラムスもベースもたぶん、オリジナルではないが、若手で実にソリッドなリズムを刻む。かっこいい。バーケーズ、SOSバンド、アトランティック・スターなどがお気に入りの方には、まず間違いなく気に入ってもらえるだろう。

3人の管楽器(トランペット、トロンボーン、サックス)が入ると、本当に70年代のソウルバンドという感じが醸し出される。オリジナルは、向かって左でギターを弾きながら歌うマイケル・クーパー、そして、中央でトロンボーン、時にキーボードも操り、歌も歌うフェルトン・パイレート。「今年で37年になる」とステージで言っていた。やっぱりライヴたたき上げのバンドは、すごい。

いやあ、実にかっこいいバンドで最高の演奏を聴かせる。今年1番のライヴだった。まだ2本しか見てないけど。(笑) 

■コットンクラブで日曜(14日)まで、1日2ステージ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/index.html

Setlist @ Cotton Club, 1/10/2007
コン・ファンク・シャン セットリスト

show started 21:33
01. Intro (A riff of "Ffun")
02. Chase Me
03. Shake And Dance With Me
04. (Let Me Put) Love On Your Mind
05. Got To Be Enough
06. Confunkshunize Ya
07. Baby I’m Hooked (Right Into Your Love)
08. By Your Side
09. Steppin To A Love Song (Michael Cooper Solo)
10. To Prove My Love (Michael Cooper Solo)
11. Too Tight 〜[A riff medley of "Dazz", "Papa Was A Rolling Stone", "Give It To Me Baby", "For The Love Of Money", "Skin Tight", "I’ll Take You There", "Joy And Pain", "Boogie Oogie Oogie", "Sun Goddess", "Bad Boy"]〜Too Tight
12. Ffun
Enc. Ms.Got-The-Body
show ended 22:40

(2007年1月10日水曜、丸の内コットンクラブ=コン・ファンク・シャン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Con Funk Shun
2007-003

(リフのメドレーの部分は、「トゥ・タイト」の一部ということでした。訂正しておきます)
【ディーヴァ・グレイ・ショウ、全曲”オリジナル”】

一部分。

ニューヨークを中心にあらゆるジャンルの音楽の、素晴らしきミュージシャンたちのバックコーラスをつけてきた、そして、いくつかではリード・ヴォーカルもとってきた実力派シンガー、ディーヴァ・グレイの、自身がこれまでに関わってきた曲ばかりでやるという世界初のライヴ、その名も『ザ・グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ』が無事終了した。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございます。ディーヴァも、そして、ミュージシャンたちも大変喜んでいました。お立ち見になってしまった方、申し訳ございませんでした。

全18曲、おそらくディーヴァを知らなくとも、ほとんど誰もが知っている曲ばかりの2セット。下記セットリストをじっくりとご覧いただけば、彼女がいかに様々なタイプの音楽ジャンルで活躍してきたかがわかる。

ファーストセット、オープニングはいきなりチェンジの「パラダイス」から。が〜〜んとくるかと思ったら、ディーヴァはかなりナーヴァスになっていたようで、緊張が歌にでていた。ディーヴァの声とバンド・サウンドのバランスがちょっといまひとつでお客さんものりのりにはならなかった。だが、徐々に力を発揮し始め、セカンドセットになってからは、かなりリラックスした様子。

やはり、「パラダイス」〜「ホールド・タイト」のメドレーは、チェンジ好き、あるいはニューヨーク・ブラコン系大好きなファンにはたまらないところだろう。そして、黄金のシック・メドレー。ガッツがナイル・ロジャースになり、クリフ・アーチャーがバーナード・エドワーズになる。

そして、しっとりと歌うスロー・バラード群はディーヴァの歌のうまさを際立たせた。「セイ・ユー・ラヴ・ミー」はナタリー・コール、「アイム・ユア・エンジェル」はセリーヌ・ディオン&Rケリーのデュエットで、ここではケイリブとのデュエットになった。

彼女の唯一のヒットが「サントロペ」。ちょっとカリブ風のディスコヒット。1979年にディスコでヒットし、ディスコチャートで25位になった作品だ。日本ではでていない。

ファーストでの想定外は、ディーヴァが緊張していたせいか、曲間のトーク(MC)をほとんどしなかったこと。以前の日記で、しゃべりだすと止まらないので、おもしろいエピソードが次々と飛び出すかとおもったのだが、まったくなかった。

そこで、ファーストとセカンドの間で、ケイリブたちが「マサハル、ステージに上がってディーヴァのプロフィールを紹介したほうがいい」と言ったので、急遽「バビロン・シスターズ」の後で、ちょっとしゃべることになった。確かに、何の説明もなく淡々と他のアーティストのヒットが流れてくると、通常のカヴァー・バンドがカヴァー曲をやっているように一瞬見受けられてしまう。だが、ここで歌っている曲はすべて、ディーヴァ本人がリードかバックコーラスで本当に歌っている「オリジナル」なのだ。全曲、彼女の曲というわけだ。

セカンドのハイライトは、やはり「オン・ザ・ビート」か。これが生で聴けるとは。イントロのゲイリーのサックスソロにもっとリヴァーヴがかかっていればよかったが、まあ初回だからよしとしましょう。(笑) 同じくイントロのシンセをフィリップが弾くが、この味がよかった。ケイリブ&フィリップというダブル・キーボードは実に強力だ。

ここまでブラコンかディスコ、ソウルばっかりだったのに次にスティーリー・ダンなんかが登場するところがすごい。そして僕がステージに呼び出され、今回のライヴへの経緯を話し、次の曲について解説した。次の曲「マジック・カーペット・ライド」のところで、参加ミュージシャンを紹介しほんの少しソロパートを各人が取ったが、ロビー・ダンジーの声がかなりの迫力だった。最後に紹介されたケイリブがピアノソロをアドリブでプレイし、そこから自然に次の「アット・ラスト・アイム・フリー」へつなげていったあたりは、さすがミュージック・ディレクターだ。

バンド・サウンドは、かなりタイトでまとまっている。3日間の集中リハが効いたせいか。ミュージシャン、シンガーズ、そして、音楽ディレクターのケイリブ、本当にお疲れ様。たくさんの仕事、ありがとう。

そしてアンコールの「バイ・ミー・ア・ローズ」では薔薇の呼びかけにお応えいただきありがとうございます。たくさんの薔薇がまた集まりました。「バイ・ミー・ア・ローズ」が終わって、薔薇が続き、また前回と同じように薔薇の手渡しが終わるまでしばしキーボードが流れた。そして、最後にディーヴァは言った。「この曲は、今日来ている娘に捧げます! ウィ・アー・ファミリー!」 このあたりは、もうみんな立ち上がって踊っていた。終わりよければすべて良し、といったところだ。娘さんは、お母さんのライヴを見るのは十数年ぶりと言っていた。

戻ってきたアンケートを読むと、かなりみなさん楽しんでいただけたようだ。反省点、改善点はいくつもあるが、しかし、一回だけのパフォーマンスではもったいないなあ。例えば予算があれば、シック・メドレーなど、ダンサーをいれてショーアップしたらもっと楽しいだろう。それはまちがいない。何度もやっていけば、もっともっとよくなるショーだ。

ケイリブは途中で言った。「今日、ご紹介しているディーヴァ(の作品)は、彼女の活躍のほんの一部分(スライス・オブ・イット)なんだ」。そう、彼女のレパートリーは300枚以上のアルバムに秘められている。

(この項、続く)

■メンバー

Diva Gray With Kaleb James & The Soul Searchers

Diva Gray (Vocal)
Kaleb James (Keyboards)
Takada Shin (Drums)
Clifford Archer (Bass)
Gats (Guitar)
Gary Scott (Sax)
Philip Woo (Keyboards)
Robbie Danzie (Background Vocal)
Suzuki Momoko (Background Vocal)

■セットリスト [original hit artist in ( )]

Setlist @ Blues Alley, Meguro: 1/9/2007
Diva Gray With Kaleb James &The Soul Searchers

First Set
show started 19.43
01. Paradise (Change)
02. Hold Tight (Change)
03. Say You Love Me (D.J.Rogers, Natalie Cole)
04. Chic Medley (Chic)
A) Le Freak
B) Dance Dance Dance
C) Good Times
05. I Am Your Angel (Celine Dion & R.Kelly)
06. St Tropez (Diva Gray & Oyster)
07. He’s The Greatest Dancer (Sister Sledge)
08. Give Me The Night (George Benson)
show ended 20.48

Second Set

show started 21.22
01. I Want Your Love (Chic)
02. On The Beat (BBQ Band)
03. Babylon Sisters (Steely Dan)
04. Magic Carpet Ride (Diva Gray & Oyster)
05. At Last I Am Free (Chic)
06. Love Times Love (George Benson)
Enc. Buy Me A Rose (Luther Vandross)
Enc. We Are Family (Sister Sledge)
show ended 22.40

(2007年1月9日火曜、目黒ブルースアレー=ディーヴァ・グレイ・ウィズ・ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ・ライヴ)
2007-2
【満足保証〜ディーヴァ・グレイ・ショウ、いよいよ今夜】

満足保証。

しかし、彼らの集中力には驚かされる。午後1時から8時まで、7時間である。リハ最終日、3日目。初日こそ5時間だが、2日目、3日目は7時間。途中10分程度の休憩が2度くらいで、あとはひたすら演奏している。大体みんな家で宿題をしてきているので、仕事が早い。まあ、プロのミュージシャンだから当たり前と言えば、当たり前なのだが。見てるこちらもさすがに疲れるのだから、彼らはそれ以上に疲労しているはずだ。さすがに7時過ぎには疲れが見えてきたが・・・。(笑) そう、明けて今日の『ザ・グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ』のリハーサル模様だ。

3日目は、バンドとヴォーカル、ディーヴァを含め9人全員勢ぞろい。曲のエンディング、次の曲へのつなぎ部分などをちょこっと確認している。音楽ディレクターのケイリブが的確にメンバーに指示をし、すぐにミュージシャンたちはそれに応える。

僕がやることと言ったら、せいぜいメンバーのためにコピーを取ったり、スターバックスにコーヒーを買いに行く程度だ。いや、9人分のスタバの注文は「一仕事」ですが。なにしろ、誰ひとりとして同じオーダーはなかった。(笑) しかも注文、みんな細かいよ。おおきさもバラバラなら、砂糖の種類も、普通の砂糖をたくさんという人、ダイエットシュガーの人、生クリームはのせずにナツメグをかけてきてくれ、という人まで。もちろん紙に書いてお使いに行きました。

ディーヴァ・グレイは、実は本名ではない。なぜこの名前がついたかというと、彼女は音楽的神童で、16歳でオペラ学校に飛び級で入学したという。そこで、彼女はみんなから、「ディーヴァ」と呼ばれるようになったそうだ。彼女の歌には、ソウル、ゴスペルだけでなく、クラシックの要素、そう、ちょっとしたオペラ的な要素がある。これが、ひじょうにユニークなところだ。「例えば、サラ・ブライトマンとか知ってる?」と聞くと、「もちろん。いい曲もあるわね」と言う。そういうのさえ、歌えそうな雰囲気を持っている。

ディーヴァの今回のライヴではダンステンポの曲がかなり多いが、何曲かしっとりとしたバラードがある。そういう作品は歌のうまさが抜群に光る。

リハを三日見て確信した。もう今日の、ライヴは間違いない。ご来場いただく方には満足を保証する。ちょっと手前味噌っぽくて、なんなんだが、一観客としてのシンプルな感想だ。

歌う曲は、おなじみの曲ばかり。そのすべては、彼女がオリジナル・アーティストのレコーディングで参加している作品ばかりである。シック(クリフにバーナードが乗り移る)、チェンジ、BBQ&バンド(フィリップのシンセ使いが最高!)、ナタリー・コール、ルーサー、ジョージ・ベンソン(ガッツがナイル・ロジャースからベンソンに変身だ)などなど。そして、こんな曲もやるの〜というような選曲もある。ディーヴァの音楽的素養の広さ、多様性もうかがいしれるラインアップだ。

数少ない休憩時間にロビー・ダンジーと雑談に。彼女が80年代中頃にいたクリストルというグループについての話になった。「なんで、そんな私の過去の秘密を知ってるの? (笑)」とロビー。「アルバム、2枚だっけ、3枚?」と僕。「3枚よ」と彼女。すると、そこにケイリブが割ってきて、「ほら」と言って携帯の画面を僕に差し出した。すると画面には、そのクリストルのジャケ写が!! ロビーの若かりし日の写真だ。一斉にみんなが集まった。「やめてちょうだいよ、20年も前だわ(笑)」。ロビーはこの他にマスターズ・オブ・ファンク、そして、ジェナイでも歌っている。

リハの模様をビデオで記録していたら、向こう正面からフィリップに写真を撮られた。そうしたら早くも・・・。↓↓↓ (笑) 

2007年1月8日付け↓
http://music.geocities.yahoo.co.jp/gl/funky_philip_woo/view/20070108

鈴木桃子さんのブログも。
http://blog.livedoor.jp/peach314/archives/50835149.html#comments 
(2007年1月6日付け)

では、今夜ブルース・アレーでお会いしましょう。セットリストなどの詳細は明日付けの日記にアップします。まじに、ショーの内容的にはツアーもできる充実度だなあ。

■ザ・グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ

ディーヴァ・グレイ・ウィズ・ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ
(ケイリブ・ジェームス、高田真、ガッツ、クリフォード・アーチャー、ゲイリー・スコット、ロビー・ダンジー、鈴木桃子、フィリップ・ウー)

2007年1月9日(火曜)午後7時半〜目黒ブルースアレー。

立ち見でしたら、まだご覧いただけます。本日は直接お店03-5496-4381にお電話してください。
詳細はhttp://www.soulsearchin.com/

ENT>ANNOUNCEMENT>The Great Diva Gray Show
【ディーヴァ・グレイ・ショウ、嬉しい予感】

エピソード。

「ルーサーはね、彼女の大ファンなのよ。で、私が彼女の曲のコーラスをいれるっていうので、(レコーディングの)スタジオに一緒についてきたの。で、何曲かやって、この曲をやるときに、彼女に小さな声でこう言ったの。『歌ってもいいですか(can I sing?)』。ねえ、あのルーサーがよ! 誰がルーサーがバックグラウンドをやるっていうのを反対する人がいるっていうのよ。(笑) 彼女は、『シュアー(sure!もちろん)』って感じよ。ルーサーは、前にも言ったように、バックグラウンド・シンガーとして抜群のセンスをしてるの。本当にリードを引き立たせるコーラスを作るわ」 こう笑いながら思い出話を話すのは、ディーヴァ・グレイ。

1月9日のブルースアレーでの『ザ・グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ』を間近に控え、2日目のリハーサルが終わって一緒にみんなで軽く食事をしている時の雑談の一こまだ。ちょっとだけネタばれになるが、このルーサーがファンだというシンガーはナタリー・コール。そして、曲は「セイ・ユー・ラヴ・ミー」。元々D.Jロジャースというシンガーが1976年にヒットさせた曲をナタリーが1999年のアルバム『スノーフォール・オン・ザ・サハラ』でカヴァーしたもの。ディーヴァはこのアルバム中3曲でバックコーラスを担当しているが、この「セイ・ユー・ラヴ・ミー」だけにルーサーが入っている。

実は僕はこれにルーサーが入っているとは気がつかなかった。そこで改めてCDを聴いてみた。確かにじっくり聴くと、いるいる、ルーサー・ヴァンドロス。3分半すぎあたりからの厚いコーラスの中に。ここには他にロビン・クラーク、カーティス・キング、ヴァニース・トーマス、フォンジ・ソーントン、そして、ジェームス・Dトレイン・ウィリアムスまで入っている。

「ナタリーは、私が一緒に仕事をした中でももっともスイートな一人だったわ。逆に最悪だったのは・・・」と話はどんどんとエスカレートする。ケイリブやサックスのゲイリー・スコットも、耳を傾ける。「へええっ」というような話がぽんぽんと出てきて、なんとなく、ディーヴァのショー、彼女がけっこう曲のエピソードなどを話すのではないかという嬉しい予感がしてきた。

シックの曲では、ガッツのナイル・ロジャースばりのギターに加え、クリフォードのベースが今は亡きバーナード・エドワーズを思わせる。

そうそう、今回も前回大好評だった感動の「バイ・ミー・ア・ローズ」を歌います。今回はフルバンドでやります。よろしければ、また、薔薇一輪をお持ちください。

■関連記事

July 03, 2006
"Soul Searchin’ : The Session Vol.1" (Part 2): Full Of Roses In Her Arms
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_03.html
(ディーヴァ・グレイの『ソウル・サーチン・ザ・セッション』でのパフォーマンス。腕一杯の薔薇)

June 30, 2006
Soul Searchin: The Session Vol.1 Coming Up On Saturday: Buy Her A Rose
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_06_30.html
(「バイ・ミー・ア・ローズ」の訳詞)

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ENT>EVENT>The Great Diva Gray Show
(舞台『哀しい予感』の感想です。これからご覧になる方はあなたのリスクにおいてお読みください)

【本多劇場・哀しい予感〜原作イメージには届かず】

未完成。

縁あって吉本ばなな作の小説『哀しい予感』(1988年)の舞台を下北沢の本多劇場で見た。収容330人の同劇場で21回公演(他に大阪で4回公演)がほぼ満席だというから大変な人気だ。原作の人気と主演の2人(市川実日子=いちかわみかこ、加瀬亮=かせりょう)の人気なのだろう。彼ら目当てのためか、観客は圧倒的に若い女性。演出は映像作品『鉄男』で登場した塚本晋也。

物語は、「弥生」とその弟「哲生」、そして、おばである音楽教師「ゆきの」の3人を中心にした人間模様を描く。弥生にはちょっとした過去の秘密があり、それが徐々に明らかにされていく。弥生の物語は、充分ソウル・サーチンしているのだが・・・。原作も淡々としているが、舞台も抑揚なく淡々と進む。俳優陣もみんな一生懸命、演技をがんばっています、というのが見て取れる。やはり、演技しているというのが表にでては、なかなか辛い。いい舞台は、いつの間にか、その演技、演劇の中に入っていき、登場人物の誰かに感情移入していくが、これだととてもできない。

冒頭の10分くらいで、う〜んこれは厳しい、という感想。見終わって、感じたのが「まあ、長い」ということ。15分の休憩をはさんで3時間10分。実質2時間55分。セットの関係上、どうしても休憩が必要だそうだが、それでも実質2時間くらいには収められるだろう。舞台ではかなりむずかしいので、むしろ映画にしたほうがいいのではと感じた。おそらく吉本ばななの原作の力があるだけに、演技力の弱い俳優陣だととてもおいつかないということなのだろう。

弥生がナレーション的に話すところと、素のセリフがあるのだが、原作にひっぱられたせいか、とても普段の会話では言わないであろう言葉がセリフとして出たりする。脚本をもっと練ったほうがいい。また、「間」がよくないために、笑いが取れるところもまだ取れていない。全体的に「間」はよくなく、演劇のリズム感はない。

また、原作では3人のキャラクターがよく描かれていると思うが、この劇場版ではかなり平板でキャラが立っていない。今風の感動などに無縁な若者に置き換えたと言われたら何も言えないが、まあ多分そういう狙いはないだろうから、おそらく演出不足ということなのだろう。演出は、全体的に甘く、流れができていない。

別に原作の全ページを舞台化する必要はなく、演出家は物語と登場人物のエッセンスを抽出し、物語の起承転結をめりはりをつけて見せればいい。そのために俳優陣に徹底的にキャラクター像を説明し、演出家が考えるところのキャラクター像を演じさせなければならない。原作を読んで、弥生のキャラクター、ゆきののキャラクター、それぞれ読み手によって違った印象を持つだろうが、本質的な部分は誰が読んでも同じはずだ。俳優陣も原作の読み込みが足りないのではないか。3人からキャラクターがなかなか浮かび上がってこない。

例えば、弥生のおばであるゆきのは、やりようによっては、ひじょうに俳優としてはおいしい役になると思う。原作からは、僕はもっとエキセントリックな変人、しかし、ちょっと美人、のようなイメージを持った。ところが、ここでのゆきのは、普通で、いい人で、ちょっときれいであんまり変人的なものが現れてこない。言葉で変わっているということが説明はされているのだが、現実的にそういう演技ではない。仮にここに樹木希林と桃井かおりを足して2で割ったようなキャラの女優か、そういうキャラを立てられたら、最後にその役者がこの舞台のすべてを持っていくことも可能だろう。

全体的に、演出家がどこに焦点を当てたいのか、何を描きたいのかがはっきりしない。また、原作では主人公弥生の心の動きがかなりヴィヴィッドに描かれているが、舞台の最初と最後で、弥生が変わったようには見えなかった。ここまで要求するのは、可哀相かな。原作のストーリーでは弥生は確実にソウル・サーチンしていたが、この舞台からはソウルはまったく浮かび上がらなかった。残念だ。また、細かいことだが、場面転換の効果音・音楽が大きすぎる。役者のセリフがマイクを通さないので、バランスがよくない。(これはすぐに直せるだろうが)

演出家の塚本は、原作をとても気に入りかなり読みこみ、シーンごとに映像アイデアがあったそうだが、塚本のそのイメージを俳優陣が具現化できていないのではないだろうか。それは演出家の力不足ということにもなる。なぜ映画ではなく、舞台だったのか。ちょっと聞いてみたい気もする。俳優陣はニューヨークのアクターズ・スクールあたりでも行って演技とは何かを勉強してくるといいのでは。

あと、これで7800円は高い。4500円くらいがいいところ。もっとも4500円でも、出し物に対する感想文は変わらないが。(笑)

ただ、少しフォローしておくと、僕が見たのが全25回のうちのまだ2回目だったので、ほとんど未完成で、これから演技などが徐々によくなっていくのかもしれない。

■公式ページ
http://www.umegei.com/s2007/yokan.html

(2007年1月6日土曜2時の回、下北沢・本多劇場=舞台『哀しい予感』)
ENT>THEATER>哀しい予感 
2007-001
【ディーヴァ・グレイ・ショウ、リハ始まる】

パラダイス。

「こんなかっこいい曲はないぞ。すごい曲だ、スラミン Slummin’」と興奮気味に話すのは今回の「グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ」のミュージカル・ディレクター、ケイリブ・ジェームスだ。9日(火曜)に目黒・ブルースアレーで行われるライヴのリハの初日のこと。

初日は、ケイリブのキーボードとガッツのギターに、コーラス、ヴォーカルを練習するというもの。セットリスト全曲の歌を軽くやっていた。みんなそれぞれ、CDを聞き込んで、けっこう歌詞を覚えている。宿題をやってきた感じだ。

よく考えてみると、「パラダイス」をやったチェンジは、もはやグループとしては存在していないので、生でこの曲を聴くチャンスはそうそうない。よほど凝った曲を選ぶカヴァー・バンドがやるかどうか、くらいだろう。少々ネタばれになるが、「パラダイス」にしろ、シックのヒット曲にしろ、ディーヴァが歌った曲は、日本のクラブ、ディスコなどで超ヒットしていたので、聴けばわかる、「あ〜、これも彼女が歌っていたの」ということになる。

シックのヒットなどはコーラスが厚い。今回は鈴木桃子さん、ロビー・ダンジー(元クリストルのメンバー。エピックからレコードを出し、86年のヒット「パッション・フロム・ア・ウーマン」などが有名)の専任コーラスにゲイリー・スコット、ガッツ、ケイリブがコーラスをつける。

また、シックのヒットなどで聴かれるナイル・ロジャースのギターを、ガッツがエレキギターでやるのだが、これがまたナイルばりでたまらない。そうしたら、このギターはまだ新しいギターで、これからナイルが使っていたような70年代のギターを買いに行く、という。この日使っていたギターもロスで買った80年代のギターだが、本番では70年代のギターを使うという。70年代のほうが、もっとしゃきっとして、野太い音がでる、というのだ。ガッツの弾くナイル・ロジャースばりのギターは聴き物だ。

明日バンドのリハをやり、明後日バンドとヴォーカル、コーラスすべてをあわせた音を出す。ベースは、元アトランティック・スターのクリフォード・アーチャー。何度も彼のプレイは見ているが、ひじょうに安定したグルーヴ感を出す。こういう、いわゆる「ブラコン物」には超もってこいのベース奏者。そして、今回ダブルキーボードで、僕にとっても念願のフィリップ・ウーの参加が実現した。元メイズ・フィーチャリング・フランキー・ベヴァリー。いまからとっても楽しみだ。

彼らはきっとみなさんを音楽のパラダイスに連れていってくれる。

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■ザ・グレイト・ディーヴァ・グレイ・ショウ
2007年1月9日(火曜) 目黒ブルースアレー 7時半と9時15分
(詳細はウェッブ・トップページに)

予約の仕方

次のメールアドレスに下記事項を明記の上、予約メールをお送りく ださ い。
  1)お名前と人数、
  2)メールアドレス(できればいらっしゃる方全員のも のが あれば幸いです)、
  3)緊急の際の連絡先(グループの場合、代表の方だけでけっこう です)、
  4)このイヴェントを何でお知りになったか。
*折り返し確認メールを お送り します。
*予約受け付けメール  soul_searchin_the_session@yahoo.co.jp

+++++
【ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー・2006(パート4)】

ベスト。

一年間書きつづけたソウル・サーチン・ダイアリーを一年に一度振り返って、そこからベストを選ぶというものです。パート4は、10月から12月まで。

【10月の1本】

October 08, 2006
Philip Woo Will Be At Cotton Club With Roy Ayers: Reunion First In 28 Years : Philip Reveals His First Encounter With Roy (Part 1)
【フィリップ・ウー、ロイ・エヤーズと28年ぶりのリユニオン・ライヴ〜フィリップ・ウー・インタヴュー(パート1)】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200610/2006_10_08.html

October 09, 2006
Philip Reveals His First Encounter With Roy (Part 2)
【フィリップ・ウー、ロイ・エヤーズと28年ぶりのリユニオン・ライヴ〜フィリップ・ウー・インタヴュー(パート2)】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_10_09.html

フィリップと彼をこの業界にいれてくれたロイ・エヤーズの邂逅。フィリップの物語。

【その他の候補】

October 19, 2006
Bar Kays: Funk Explosion!! Sooooo Dynamite!!
【バーケイズ・ライヴ、ダイナマイト・ファンク炸裂】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200610/2006_10_19.html

October 23, 2006
Bar Kays: Integrity Of The Soul
【ソウルの律儀(りちぎ)〜バーケイズ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200610/2006_10_23.html

バーケイズのライヴ。素晴らしかった。

October 27, 2006
Soul Talking With Mr. Luther
【ルーサーさんとソウル談義・・・】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200610/2006_10_27.html

文字通り、ルーサーさんとソウル談義。

【11月の1本】

November 18, 2006
Sam Moore With Surprising Finale: Sam, You Are So Beautiful
【サム・ムーア、驚きと感動のフィナーレ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_18.html

一連のサム・ムーア・レポートはどれも読み応えがありますが、特にこのライヴは見事でした。

【その他の候補】

November 01, 2006
Soul Talking About Aaron Neville’s Album
【アーロン・ネヴィル新作をめぐる談義】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_01.html

アーロンの新作について。

November 09, 2006
Top 15 Linda Creed Songs Selected By The Soul Searcher
【ソウル・サーチャーの選ぶリンダ・クリード・ソングベスト15】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_09.html

November 10, 2006
The World Of Linda Creed: Portrays The Blackness
【リンダ・クリードの描くブラックの世界】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_10.html

作詞家リンダ・クリードの作品群、研究。いい曲目白押しです。

November 13, 2006
Gerald Levert, Forever:
【ジェラルド・リヴァート安らかに〜】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_13.html

リヴァートの急逝には本当に驚きました。

November 15, 2006
We Want More Moore, Not Some Moore
【もっとムーアを】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_15.html

November 19, 2006
Sam Moore Talks: I Am Proud Of You, I Love You
【サム・ムーアかく語りき】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_19.html

November 20, 2006
More Sam Moore; Complete Setlist Take You Back The Great Moments
【サム・ムーア・ネタもう少し】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_20.html

サム・ムーア関連3本、いずれもお勧めです。

November 25, 2006
SOS Band: The Sound Of Success Said To The Audience, "You Are The Finest!"
【SOSバンド:アトランタ・ファンクの粋】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_25.html

SOSバンドのライヴもしっかりしていました。この手のバンドはまちがいありません。

【12月の1本】

December 24, 2006
Shinagawa Gloria Chapel & My Father; Another Christmas Present
【品川教会と父〜もうひとつのクリスマス・プレゼント】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_24.html

品川教会と父との接点。

【その他の候補】

December 04, 2006
Don’t Call Me Mr. Hancock; Herbie Said
【ミスター・ハービーと呼ばないでくれ〜ハービー語る】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_04.html

December 08, 2006
Herbie Hancock Live; Stimulate Body And Soul
【ハービー・ハンコック・ライヴ〜肉体と魂を刺激】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_08.html

ハービーのインタヴューとライヴ。

December 12, 2006
Temptations Recorded Three Albums For Atlantic
【テンプスはアトランティックに3枚のアルバムを録音していた】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_12.html

テンプテーションは実はアトランティックに3枚のアルバムを残していたという話。

December 16, 2006
Atlantic Founder Ahmet Ertegun Dies At 83
【アトランティック・レコード創始者アーメット・アーティガン死去】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_16.html

アトランティック創始者、アーメットの死去。

December 18, 2006
Whispers Live At Cotton Club: Nice Christmas Gift
【ウィスパーズ・ライヴ〜ヴォーカルグループの粋】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_18.html

ウィスパーズのライヴ評。

December 20, 2006
Musical Movie "Dreamgirls": Born In 1981
【映画『ドリームガールズ』〜1981年に生まれて】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_20.html

December 22, 2006
"Dreamgirls"(Part 2) : Between Fiction And Non-Fiction
(12月20日付け日記の続き)
【フィクションとノンフィクションの間で】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_22.html

『ドリーム・ガールズ』の映画評。いろいろなソウルの歴史的事実と照らし合わせるとおもしろく見られます。

December 23, 2006
Wash Your Whole Dirt In Past Year And Wish You A Merry Christmas
【一年分の垢を落としてくれる心の掃除機・妹尾ピアノ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_23.html

妹尾ピアノの魅力。

December 25, 2006
After Johnny Gill; Japanese Soul Men Summit
【ソウル談義〜恵比寿の夜は更けて】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_25.html

ジョニー・ギル後のジャパニーズ・ソウル・サミット。ここで語られたジェームス・ブラウンが、その同じ日に急死。なんというめぐり合わせでしょうか。

December 26, 2006
James Brown Dies At 73
【ジェームス・ブラウン73歳で死去】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_26.html

December 27, 2006
James Brown Update: Last Minute Of James Brown
【ジェームス・ブラウン死去・続報〜3日前までチャリティーに出席】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_27.html

December 29, 2006
James Brown Goes Back To Apollo Theater: Another Home He Loved
【ジェームス・ブラウン、アポロ・シアターに戻る】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_29.html

December 30, 2006
Gimme Some More About James Brown
【再びオーガスタに戻るジェームス・ブラウン】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_30.html

December 31, 2006
James Brown’s Homecoming Celebration
【ジェームス・ブラウンの凱旋祝い】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12

_31.html

ジェームス・ブラウン死去関連ニュース、まだまだ終わりません。

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【ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー・2006(パート3)】

選択。

ベスト・オブの第3弾。7月から9月まで。

【7月の1本】

July 03, 2006
"Soul Searchin’ : The Session Vol.1" (Part 2): Full Of Roses In Her Arms
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_03.html

『ソウル・サーチン・ザ・セッション』の一連のレポートは、イヴェント自体の報告ということもあり、かなりおもしろいものになりました。その中でも、ディーヴァとバラはなかなかのものでした。

【その他の候補】

July 07, 2006
Takayama Hiroshi Talks About Luther Vandross
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_07.html

『ソウル・サーチン・ザ・セッション〜ルーサー・ヴァンドロス』で大きな注目を集めた高山さんのルーサー物語、その誕生秘話。

July 19, 2006
Kishita Kohshi: The Moment Time Freezed
【木下航志、時を止めた瞬間】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_19.html

『ソウル・サーチン・ザ・セッション』での航志君のパフォーマンスについてのオーディエンスからの感想。

July 21, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way (Japanese Version)
【何トンものソウル】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_21.html

フィリップ・ウーとニューヨーク・オールスターズのライヴ。

July 25, 2006
Disco + Jazz = Dazz: Dazzlin Funkin Dazz Band Showed Real Music
【ダズ・バンド・ファンキー・ライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_25.html

ダズ・バンド、かっこよかった。

July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
【ソウル・パワー・東京・サミット2006】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html

大規模なソウル・サミットでした。

July 30, 2006
Kubota Toshinobu Shouted "You Are My Soul" At The Center Of The Stage
【代々木競技場のステージの中心で『あなたたちは、僕のソウルだ』と叫ぶ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_30.html

同じ代々木競技場での久保田利伸ライヴ。

【8月の1本】

August 15, 2006
Silly Love Letters: Postcards Of Summer of 87 (Part 1 of 2 Parts)
【「シリー・ラヴ・レターズ」パート1】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_15.html

August 16, 2006
Silly Love Letters: Postcards Of Summer of 87 (Part 2 of 2 Parts)
【「シリー・ラヴ・レターズ」パート2】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_16.html

87年夏。二人の大学生が2ヶ月の夏休みの間にアメリカ本土全州制覇をする計画を立てた。そのうちの一人が、ガールフレンドに毎日絵葉書を描き綴り各地から送った。一体どのような旅になったのか。映画にしたいような大好きな一遍です。

【その他の候補】

August 01, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006: A Leader Said "Thank You" To Another Leader
【リーダーからリーダーへの感謝】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_01.html

ソウル・サミットでの一ページ。

August 10, 2006
"Planet Earth": The Great Documentary Programme
【NHKのドキュメンタリー『プラネット・アース』】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_10.html

NHKのテレビ番組『プラネット・アース』、これは素晴らしい。

August 14, 2006
Ladysmith Black Manbazo Live
【ステージの向こうにアフリカの大地が見える】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_14.html

アフリカの素晴らしいアカペラ・グループのライヴ。

August 18, 2006
Hino Terumasa Talks: Hino Legend Is Here To Stay
【日野伝説かくありき】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_18.html

日野語録は、そのまますべてが本になりますね。

August 21, 2006
Japanese New Soul Diva; maru’s Live: Band Members Share The Same Image
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_21.html

マルのライヴ。何度も見ました。

【9月の1本】

September 02, 2006
Cuban Nights With Summer Breeze; Today Is A Dream, Tomorrow Will Be A History
【今日は夢、明日は歴史】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_02.html

「今日は夢、明日は歴史」という言葉がいいですね。

【その他の候補】

September 04, 2006
Tokyo Jazz Live: Young Meets Old, East Meets West, Fresh Meets Mature...All Happening Here
【盛りだくさんな東京ジャズ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_04.html

東京ジャズは、盛りだくさんで楽しかったですね。

September 10, 2006
Vote Now! Who Sings On Gatsby Song?
【ギャツビーのCMで歌っているのは誰?】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_10.html

ブログで初めてアンケートをとってみました。すぐに正解がわかりました。ネットの威力でしょうか。

September 13, 2006
Watch Out For New Martano’s Wall Painting
【マルターノの壁画】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_13.html

マルターノがオープンし、そこに描かれた壁画。徐々に夢へ近づいているそんな感じがします。

September 16, 2006
2008 Space Odyssey (Part 1)
【2008年宇宙の旅】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_16.html

September 17, 2006
2008 Space Odyssey: Google Earth (Part 2)
【宇宙の旅から地球の旅】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_17.html

宇宙の旅は現実化するか。

September 20, 2006
Brenda Vaughn: Lady Soul Is Here To Stay
【ブレンダ・ヴォーン・ソロ・ライヴ〜「レディー・ソウル」の語彙が蘇る】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_20.html

まさにレディー・ソウル、ブレンダのライヴ。ブレンダ自身、この「レディー・ソウル」という言葉を気に入ってくれました。

September 25, 2006
Chante Moore & Kenny Lattimore: Moody’s Mood For Lovers
【シャンテ・ムーア&ケニー・ラティモア・ライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_25.html

September 29, 2006
"Guess Who I Saw Today" Is Nancy Wilson’s Signature Song
【「ゲス・フー・アイ・ソウ・トゥデイ」】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_29.html

夫婦のデュエット、なかなか楽しめました。そして、その中でシャンテによって歌われたスタンダード・ソング。

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【ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー・2006(パート2)】

ベスト。

2006年も365本以上の記事を書きました。その中から、自分が気に入った記事を選ぶベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー・2006。そのパート2は4月から6月までの分から選びます。やはり、当たり前ですが良かったらイヴのライヴ評は読みでがあります。

【4月の1本】

April 26, 2006
”I Believe To My Soul"(Part 1): The Greatest Album Of 2006 
【ソウルを信じて〜21世紀に生まれたソウル・アルバム】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_26.html

April 27, 2006
”I Believe To My Soul"(Part 2): Joe Henry’s Story 
【レイ・チャールズに衝撃を受けて】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_04_27.html

素晴らしいアルバム『アイ・ビリーヴ・トゥ・マイ・ソウル』とそれを作ったジョー・ヘンリーという人物の物語。

【その他の候補】

April 11, 2006
The Funk Brothers Live: Don’t Forget To Bring Lyrics Of "My Girl"
【ファンク・ブラザース・ライヴ〜「マイ・ガール」の歌詞カードをお忘れなく】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_11.html

ファンク・ブラザースの来日はモータウン・ファン、ソウル・ファンにとっては大きなイヴェントでした。そして、そのライヴ評。

April 12, 2006
Nile Rodgers & Chic Live: One Small Step For A Man...
【ナイル・ロジャース&シック・ライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_12.html

シックのライヴと大西さんの接点。

April 15, 2006
Leela James: Goddaughter Of Soul Is Here To Stay
【リーラ・ジェームス・ライヴ〜ゴッドドーター・オブ・ソウルが21世紀のソウルを創る】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_15.html

想像以上に素晴らしかったリーラのライヴ。リーラとのちょっとしたやりとりもおもしろかった。特に誕生日について。

April 23, 2006
Tokyo Kalimba Story: The Sound Of African-Japanese
【カリンバに惹きつけられて】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_23.html

ストリートで出会ったカリンバ奏者。

April 28, 2006
Ahmad Jamal Live: Wordless Storyteller Tells Imaginable Story
【言葉無き語り部、かく語りき〜アーマッド・ジャマル】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_28.html

まさに「言葉無き語り部」という表現が完璧なアーマッドのライヴ。

【5月の1本】

May 10, 2006
The Last Day For Soul Snack OA, Aoyama
【今日、青山ソウルスナック「OA」、35年の歴史に幕】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_10.html

May 11, 2006
OA Finally Closed Its Door
【OA、盛大に閉店】  
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_11.html

OAの閉店に関する一連の記事は、どれも歴史の重要性とエモーショナルな部分が交わります。

【その他の候補】

May 01, 2006
James Fujiki’s New Soul Band: Tokyo Mowtown Show Debut
【ジェームス藤木、新バンド「トウキョウ・モウタウン・ショウ」を結成】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_01.html

ジェームスさんのソウル・バンド。

May 09, 2006
"Jazz Is Good For You" Toots Said To A Man
【ジャズは身体にいい〜トゥーツはそう言った】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_09.html

ライヴ自体は1月でしたが、トゥーツの暖かい人柄がよく描けた小編。

May 20, 2006
Johnnie Wilder Of Heatwave Died At 56
【ヒートウェイヴのリードシンガー、ジョニー・ワイルダー死去】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_20.html

ヒートウェイヴのリードシンガー、ジョニー・ワイルダーのちょっとしたソウル・サーチン物語。一週間の命と宣言されて以来彼は27年間生きました。

May 22, 2006
Takayama Hiroshi One Man Stage Play
【高山広・一人芝居ライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_22.html

ここで高山さんの一人芝居を見て、7月の『ソウル・サーチン・ザ・セッション〜ルーサー・ヴァンドロス』への出演依頼につながります。

【6月の1本】

June 20, 2006
A Letter From A Reader: OA Bring Him To Soul Searchin
【ソウルスナック「OA」の記事を読んで】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_20.html

5月10日のOA閉店の記事を読まれた方のお便り。感動的でした。

【その他の候補】

June 01, 2006
Escape From The Reality: Hang Around At Soul Bar "Essence"
【エッセンス・ソウルバー(パート2)】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_01.html

横浜のソウルバーを尋ねた時の話。

June 03, 2006
Shalamar (Part 1): The Best Live In Town, This Week
【シャラマー・ライヴ:今週のベストライヴ・イン・タウン】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_06_03.html

June 04, 2006
Shalamar (Part 2): Howard Hewett Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_06_04.html

シャラマー・ライヴとハワードらとのちょっとしたトーク。

June 08, 2006
Billy Preston Dies At 59: Piano Man On Rooftop
【ビリー・プレストン死去〜屋根の上のピアノ弾き】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_08.html

「ベストを一生懸命尽くしたこと、それだけが実績なのだ」というビリーの言葉が素晴らしい。

June 09, 2006
Marva Whitney: It’s Her Thing, Waiting For The Day For 30+ Years
【マーヴァ・ホイットニー・ライヴ〜30年以上待ちつづけたその日】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_09.html

マーヴァの30年以上待ちつづけたその日の物語。いい話です。

June 12, 2006
Real Blood Live: Luther Talks About Voice Artists
【ルーサー氏、声優マニアぶりを発揮】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_12.html

ルーサーさんの声優マニアぶりがとてもおもしろかった。

June 18, 2006
Fukamachi Jun Live #66: Mission: Impossible
【不可能な指令: 音を文字にせよ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_18.html

音楽をどのようにして文字にして紹介するか。大きな命題です。

June 24, 2006
Mint Condition Live: Gold Dust Pouring On Them
【ジャム&ルイスの金粉が降り注ぐミント・コンディションのライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_24.html

ミント・コンディションのライヴもよかった。

June 28, 2006
Arif Mardin Dies At 74: The Great Producer.
【大物プロデューサー、アリフ・マーディン死去】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_28.html

多くの大物の逝去がありましたが、このアリフ・マーディンの死去も音楽業界において大きな痛手となりました。

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【ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー・2006(パート1)】

恒例。

昨年、一昨年と選んだ恒例「ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー・2006」、そのパート1。1月から3月までの中から選んでみます。読み返していると、けっこういろいろ書いているなあ、と思ってしまいます。みなさんも読み返されるといかがでしょう。あるいは、自分が気に入ったものでこの中に入ってないものがあれば、お知らせください。復活します。ざっというと、2部構成のものはやはり読み応えがありますね。

【1月の1本】

January 13, 2006
Like The Show Must Go On, The Story Must Go On (Part 1 of 2 Parts)
【シックの「グッド・タイムス」が結ぶ点と線】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_13.html

January 14, 2006
The Show Must Go On: The Story Must Go On (Part 2 of 2 Parts)
【いつの日にか「グッド・タイムス・ストーリー」を〜】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_14.html

2部構成で描いたマルターノ大西氏との出会い。夢への第一歩。ここでの出会いが、その後徐々に発展していきます。

【その他の候補】

January 11, 2006
Kunimoto Takeharu (Part 1): Live At Ne Quittez Pas
【浪曲のニューウエイヴ〜国本武春さん(パート1)】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_11.html

January 12, 2006
Kunimoto Takeharu (Part 2): New Wave Of Roukyoku: Trying To Find Soul Of Shamisen
【浪曲のニューウエイヴ〜国本武春さん(パート2)】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_12.html

浪曲のニューウェイヴ、国本さんのライヴは大変興味深いものがありました。

January 17, 2006
James Ingram(Part 1); He’s The Dude, The Cool 
【粋な男、ジェームス・イングラム・ライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_17.html

January 18, 2006
James Ingram (Part 2) : He’s An Aquarius & B-Positive & Character & Dude & Excellent...
【プロフェッショナル・シンガー】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_18.html

1月は2部構成のものが多かったですが、ジェームス・イングラムのライヴはひじょうによかった。

January 26, 2006
Excello/Shizuoka Ya @ Shimokitazawa: Soul Oden Restaurant
【しずおか屋〜下北沢のソウル・おでん屋】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_26.html

下北沢のソウルバー&おでん屋さん。なんと、このしずおか屋さんは秋口にテレビ、ラジオ、雑誌に紹介され、現在6時の開店時にはお客さんが行列を作るほど。なかなかおでんを食べられなくなっています。

【2月の1本】

February 12, 2006
Torino 2006: Opening Ceremony, Filled With Music Of All Time Dance Classics
【トリノ開会式のBGM〜会場はダンクラ一色】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_12.html

この日記がけっこう人気がありました。ソングリストへの注目が大変集まりました。それにしてもこの開会式のセットリストはすごいものがありました。

【その他の候補】

February 06, 2006
Jay & Silky Live At Blues Alley: The Night Of Ecstasies
【ジェイ&シルキー・ライヴ〜恍惚の夜】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_06.html

本邦初。日にちを間違えて見逃したライヴの渾身のライヴレポート。新機軸。

February 16, 2006
Endoh Issei Live: He’s Been Singing Soul Music For More Than Quarter Century
【もうひとりの四半世紀ソウルシンガー、円道一成】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_16.html

ヴェテラン・ソウル・シンガー、円道さんのライヴ。

February 22, 2006
Jeffrey Osborne Live At Cotton Club
【ジェフリー・オズボーン・ライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_22.html

February 24, 2006
Tower Of Power Live: It’s Soooo Hot Downstairs, Upstairs, Too
【タワー・オブ・パワー〜階下も階上もホット】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_24.html

タワー・オブ・パワーのライヴはいつも熱い。

【3月の1本】

March 12, 2006
Was This James Brown’s Final Japanese Tour?
【ジェームス・ブラウンの今回の日本ツアーは最後だったのか】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200603/2006_03_12.html

結局、この日記で書いたことが現実になってしまいました。

【その他の候補】

March 02, 2006
Brother Tom’s Two Minutes Became Impressive Two Hours
【ブラザー・トム・ライヴ〜ブラザー・トムの2時間】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200603/2006_03_02.html

実に話がうまいブラザー・トムの濃密な2時間。

March 13, 2006
OA Farewell Party
【OA、フェアウェル・パーティー〜営業は5月10日まで延期】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200603/2006_03_13.html

ソウル・スナックOAは、結局5月に閉店。

March 18, 2006
Never Ending "Midnight Hour": Their Souls Are Forever
【決して終わらない「ミッドナイト・アワー」】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200603/2006_03_18.html

これは今月の1本に選んでもいいくらいのストーリーです。決して終わらない「ミッドナイト・アワー」というところが素晴らしい。

March 20, 2006
Prince Talk Event Vol.3 Report
【安斎肇プリンスを語る】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_03_20.html

March 21, 2006
Prince Talk Event Vol.3 (Part 2) : Mr. Anzai, Banzaii!!
【ミスター・アンザイかく語りき】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200603/2006_03_21.html

2部構成。これはもう安斎さんの独壇場。サイコーです。

March 24, 2006
Kurosawa Kaoru Solo Live; Knowing Main Ingredients Of Group
【ソロを見ることによってわかるグループの構成部品】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200603/2006_03_24.html

これを語っていただいたのは青木智仁さん。その彼が亡くなるなんて考えられません。

March 25, 2006
The World’s Number One Rock ’N Roll Band: Rolling Stones
【世界一のロックバンド〜ローリング・ストーンズ・ライヴ】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200603/2006_03_25.html

ストーンズのライヴ・セットは、すごかった。

(この項つづく)

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Happy New Year; 2007

2007年1月1日
謹賀新年。

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
ますます、ソウル・サーチンに精進いたします。

みなさんにとっても、幸多き一年になりますように。

吉岡正晴
The Soul Searcher

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検証。

さて、昨年の元旦に10項目書いてました。今、読んでみて、そのまんま今年の年頭希望にできるな、なんて思ってしまいました。それだけ、この一年変化なしということでしょうか。こんなことではいけない。(笑) ぱっと、検証してみます。

1) 聴いたCDは、そのCDのプラスチックケースの中に必ず戻す。そして、最初にあったところに必ず戻す。

2) 届いた郵便物は3日以内に必ず封を切る。

3) いらないものはすぐ捨てる。そして大掃除。

4) しっかりプランを練る。予定や目標や企画を立てて、紙に書く。そして実行する。

5) 聴いたこと、見たこと、感じたことは、忘れないうちにすぐ書き記す。

6) スタンダード1000曲を覚える。

7) オールタイム・ベスト100アルバムを選出する。

8) 50・50・50をなんとか一度は成し遂げてみたい。

9) ソウル・サーチン・ウェッブのリノヴェーションをしたい。 。

10) ソウル・サーチン・トーキングを充実させたい。

【検証】

1)と2)は、OKですね。3)がなかなかできない。(苦笑) 4)は、今年に持ち越し、5)はまあまあかなあ。6)と7)はまったく手付かずですねえ。こんなこと宣言してたんだ。してたな、そういえば。8)に関しては、ライヴが233本かな。50−50−50足して150をライヴでこなしたんですが、やはりこれだけライヴ行くと、映画も本も無理ですね。気がつきました。50−50−50は本当にバランスよくやらないと出来ないんですね。9)は手付かずなので、今年へ持ち越し。10)は、一応予定通り2回やりました。今年も2回やりたいですね。

今年はこれにもう一つ、11)として、年内に何らかのソウル関係の本を出す、というのを付け加えましょう。

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【ジェームス・ブラウンの凱旋祝い】

セレブレーション。

ジェームス・ブラウンの遺体は金曜日(12月29日)、ジョージア州オーガスタに戻り、近親者、音楽関係者などで簡単な葬儀をすませた。場所はサウス・キャロライナ州ノース・オーガスタにある煉瓦造りの小さな教会で、約300人の関係者が集まりアル・シャープトンの音頭で90分のセレモニーが行われた。そして、土曜日(30日)午後1時(日本時間・31日午前3時)から「ジェームス・ブラウン・アリーナ」(8100人収容)で一般弔問が始まる。

ブラウンの親友でこの一週間、ぴったりブラウンに付き添っている公民権運動活動家でもあるアル・シャープトン師は、この葬儀を「ホームカミング・セレブレーション(凱旋祝)」と位置付けた。

幼少の頃オーガスタの叔母に頼って移り住んだジェームス・ブラウンは、小遣いを稼ぐためにダウンタウンのブロードストリートの角で靴磨きを始めた。それから半世紀を経て、そのストリートは「ジェームス・ブラウン・ブルヴァード」と命名された。

さらにまた、昨年ジェームス・ブラウンの銅像が建てられた。そして、その銅像のところには、すでに多くの献花がなされ、人々が集まっている。また、葬儀が行われるアリーナも今年になって「ジェームス・ブラウン・アリーナ」と命名されていた。さらに、オーガスタ市のキャッチフレーズ(モットー)も、ブラウンの大ヒット「アイ・フィール・グッド」にちなんで「ウィ・フィール・グッド」となった。

この土曜日の葬儀の模様は、地元のテレビ局(WAGT、WRDW)で生中継される。午後12時過ぎ、アル・シャープトンがジェシー・ジャクソンを伴い会場に入った。

ジェームス・ブラウンの遺体はその後、60エーカー以上の広さの自宅内に埋葬されるという。

葬儀には、マイケル・ジャクソンも出席するのではないかと言われている。

セレモニーは、午後1時から始まり、オープニングで「ジョージア・オン・マイ・マインド」と「ジョージアライナ」が流れ、その後ビデオでブラウンが最後にオーガスタでパフォーマンスした模様が紹介された。これは今年5月に行われたもの。さらにその後、ソウル・ジェネラルのトリビュート生演奏もあった。さらに、テンプテーションズのリード・シンガー、アリ・オリ・ウッドソンが「ウォーク・アラウンド・ヘヴン」を歌った。

(この項、続く)

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『ソウル・ブレンズ』はジェームス・ブラウンで3時間

総力特集。

今日(31日)放送の『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1mhz)ではコーナー以外3時間、総力特集でジェームス・ブラウンにトリビュートします。ご期待ください。「ソウル・サーチン」のコーナーでは、ブラウンの親友のひとりドン勝本さんをゲストに迎えます。

ジェームス・ブラウンの海外の新聞での報道量は半端ではありません。いくら読んでも追いつきません。

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ごあいさつ

1年の最後を飾る日記が、ジェームス・ブラウンの葬儀のものになるとは、まったく夢にも思いませんでした。この1年、お世話になりました。また、来年もソウル・サーチン・ブログ、およびソウル・サーチン・ホームページもよろしお願いいたします。

みなさまよいお年を〜

吉岡正晴
The Soul Searcher

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ENT>OBITUARY>Brown, James 1933.5.3 - 2006.12.25 (73)

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