夏休み、お盆スペシャルとして、今日と明日に分けて、二人の大学生のとある夏の物語をお送りします。ノンフィクションですが、登場人物は仮名です。
【「シリー・ラヴ・レターズ」パート1】
87年夏。二人の大学生が2ヶ月の夏休みの間にアメリカ本土全州制覇をする計画を立てた。そのうちの一人が、ガールフレンドに毎日絵葉書を描き綴り各地から送った。一体どのような旅になったのか。その絵葉書は、どうなったのか。とあるサマー・オブ・87の物語・・・。
■登場人物
イチロー=日本からの大学生
チューイ=イチローと同じ日本の大学からやってきた大学生
アイリス=イチローのガールフレンド
【シリー・ラヴ・レターズ〜87年夏の絵葉書物語】
+++Conquer.
制覇。
1986年夏。アメリカ・アイオワ州。
日本からアメリカ中西部の大学に1年間交換留学で勉強しにいくことになったイチローとチューイ。それぞれ進む大学は違っていたが、最初の一ヶ月間だけはアイオワ州の片田舎にあるサマースクールで、他の留学生たちと基本的な英語などを学びながら共に過ごしていた。二人は同じ大学出身ではあったが、学部が異なっていたため初対面だった。しかし、次第に意気投合し、一年の留学を終えた翌年6月の再会を約束した。アメリカの学校の夏休みは6月末から9月末くらいまで、約3ヶ月ある。そこで日本に帰る前のその夏休みに一緒にアメリカを見て周ろうという話になった。
イチローは、かつて訪れたことがあったいくつかのアメリカの国立公園の素晴らしさをチューイに話した。「じゃあ、夏休みを利用して、アメリカ全土の国立公園を制覇しようではないか」というアイデアが生まれた。国立公園について調べてみると、ほとんどの州に最低ひとつはあったが、一方でひとつもない州もいくつかあった。そこで、どうせなら、ハワイとアラスカを除くアメリカ本土全48州を訪れ、すべての国立公園を車で走破しようということになった。目標期間は約2ヶ月。二人はその計画を胸に秘めて、それぞれの留学先の大学へ向かった。
+++Departure
出発。
1987年初夏。
それから一年は瞬く間に過ぎた。各々がそれぞれの地で勉強をし、アメリカでの生活にも慣れ、英語も日常会話なら困らない程度にはなっていた。
アイオワ州で再会したイチローとチューイは、中古車屋を回りおんぼろのダッジ・オムニを2000ドルで買った。それほどお金に余裕がない学生には一人1000ドルでもぎりぎりだった。そのダッジ・オムニに荷物を全部積み込んでアイオワを出発した。イチローがアメリカ本土全48州とそこにあるすべての国立公園を経由する綿密な予定ルートを立て、時計回りにアメリカ大陸の旅を始めた。イチローが留学先で出逢ったガールフレンドのアイリスも彼女の実家があるシカゴまでは一緒に行くことになった。
車ではカーラジオをつけたり、ラジオが聞こえなくなる地域では、音楽が大好きなイチローが各州にちなんだ曲を集めて作ったテープが旅のお供になった。ラジオからはU2の「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」などがよく流れてきた。
出発地アイオワ州からシカゴまでの1週間はイチローとチューイがかわるがわるに運転をしながら、アイリスも含めて和気あいあいだった。大小の湖が次から次へと現れるミネソタ州。ここを走る車のナンバーには、「一万湖の国(Land Of 10000 Lakes)」と書かれていた。そんなミネソタを北上し、キャンプをしながら旅は進んだ。ミネソタの東に位置するウイスコンシン州に入り、そこからイリノイ州へ南下、やがてシカゴに近づくにつれて、イチローとアイリスの表情に曇りが見えるようになった。アイリスをシカゴまで送った後は、アイリスと別れいざ男二人旅になるからだ。
++Silly Love Letter.
手紙。
シカゴを出発するときイチローはアイリスに約束した。「毎日、いや、最低でも州ごとに一通ずつ絵葉書を出すから」と。イチローとチューイはアイリスに別れを告げて、さらに東へ向かった。
イチローとチューイのアメリカ本土全州制覇は、ちょっとした珍道中となった。毎日毎日ただひたすら次の目的地へ向けて車を走らせた。都市はやがてどの都市も同じに見えるようになってきた。ビル街のあるダウンタウン、そして郊外に行けば、見慣れた田園風景。田舎の町並みもどれも同じになった。どこへ行ってもおなじみのファースト・フード店が並び、同じチェーン店のガソリン・スタンドがあり、大きなスーパーやドラッグストアも大差はなかった。1日2回ガソリン・スタンドへ寄って、ガソリンをセルフサーヴィスでいれ、そこで食料を調達する以外は走り続けた。たいくつな風景にベリンダ・カーライルの「ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース」がよきサウンドトラックになった。
イチローが運転している間、チューイはぼーっと外を眺め、ほとんど静止画像のような景色を眺めていた。一方、チューイがハンドルを握っているときは、イチローはよくアイリスへの絵葉書を書いていた。新しい州や国立公園に到着するたびに絵葉書を買って、揺れる車内で彼はいつも何かを書いていた。そして、この絵葉書に彼はタイトルをつけたのだ。
それは、「シリー・ラヴ・レター(Silly Love Letter)= 愚かなラヴ・レター」というものだった。ポール・マッカートニーの「Silly Love Song(シリー・ラヴ・ソング)」という曲のタイトルをもじったもので、そして、彼は一通ごとに書いた順に「通し番号」を打った。Silly Love Letter #3 とか Silly Love Letter #35 といった具合に。
イチローは手紙を書き終える度にその絵葉書をポストに投函したが、おもしろいことに郵便事情で、アイリスの元にはその絵葉書は通し番号順には到着しなかった。#3の次に#5がきたり、#20の次に#21が来たかと思えば#19がその後に来たりといった具合だ。イチローは毎日「シリー・ラヴ・レター」を書いては投函していたが、アイリスの所には毎日1通ずつきっちり届くかというとそうでもなく、1日1通の時もあれば、2−3日まったく来ないでその後3−4通一緒に来てしまうこともあった。シカゴで受け取るアイリスはいつしかその葉書を通し番号順に並べて壁に貼るようになった。
日ごとに壁を埋め尽くしていく全米各地からの絵葉書たち。アイリスの全米の壁は、アメリカ中のもっとも美しい景色ばかりを彩る壁になっていった。ジグゾーパズルのピースがひとつひとつ埋められていくように、毎日のように届く一枚一枚の絵葉書が少しずつその壁を埋めていった。
(続く)
ENT>MUSIC>ESSAY>Silly Love Letters
【「シリー・ラヴ・レターズ」パート1】
87年夏。二人の大学生が2ヶ月の夏休みの間にアメリカ本土全州制覇をする計画を立てた。そのうちの一人が、ガールフレンドに毎日絵葉書を描き綴り各地から送った。一体どのような旅になったのか。その絵葉書は、どうなったのか。とあるサマー・オブ・87の物語・・・。
■登場人物
イチロー=日本からの大学生
チューイ=イチローと同じ日本の大学からやってきた大学生
アイリス=イチローのガールフレンド
【シリー・ラヴ・レターズ〜87年夏の絵葉書物語】
+++Conquer.
制覇。
1986年夏。アメリカ・アイオワ州。
日本からアメリカ中西部の大学に1年間交換留学で勉強しにいくことになったイチローとチューイ。それぞれ進む大学は違っていたが、最初の一ヶ月間だけはアイオワ州の片田舎にあるサマースクールで、他の留学生たちと基本的な英語などを学びながら共に過ごしていた。二人は同じ大学出身ではあったが、学部が異なっていたため初対面だった。しかし、次第に意気投合し、一年の留学を終えた翌年6月の再会を約束した。アメリカの学校の夏休みは6月末から9月末くらいまで、約3ヶ月ある。そこで日本に帰る前のその夏休みに一緒にアメリカを見て周ろうという話になった。
イチローは、かつて訪れたことがあったいくつかのアメリカの国立公園の素晴らしさをチューイに話した。「じゃあ、夏休みを利用して、アメリカ全土の国立公園を制覇しようではないか」というアイデアが生まれた。国立公園について調べてみると、ほとんどの州に最低ひとつはあったが、一方でひとつもない州もいくつかあった。そこで、どうせなら、ハワイとアラスカを除くアメリカ本土全48州を訪れ、すべての国立公園を車で走破しようということになった。目標期間は約2ヶ月。二人はその計画を胸に秘めて、それぞれの留学先の大学へ向かった。
+++Departure
出発。
1987年初夏。
それから一年は瞬く間に過ぎた。各々がそれぞれの地で勉強をし、アメリカでの生活にも慣れ、英語も日常会話なら困らない程度にはなっていた。
アイオワ州で再会したイチローとチューイは、中古車屋を回りおんぼろのダッジ・オムニを2000ドルで買った。それほどお金に余裕がない学生には一人1000ドルでもぎりぎりだった。そのダッジ・オムニに荷物を全部積み込んでアイオワを出発した。イチローがアメリカ本土全48州とそこにあるすべての国立公園を経由する綿密な予定ルートを立て、時計回りにアメリカ大陸の旅を始めた。イチローが留学先で出逢ったガールフレンドのアイリスも彼女の実家があるシカゴまでは一緒に行くことになった。
車ではカーラジオをつけたり、ラジオが聞こえなくなる地域では、音楽が大好きなイチローが各州にちなんだ曲を集めて作ったテープが旅のお供になった。ラジオからはU2の「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」などがよく流れてきた。
出発地アイオワ州からシカゴまでの1週間はイチローとチューイがかわるがわるに運転をしながら、アイリスも含めて和気あいあいだった。大小の湖が次から次へと現れるミネソタ州。ここを走る車のナンバーには、「一万湖の国(Land Of 10000 Lakes)」と書かれていた。そんなミネソタを北上し、キャンプをしながら旅は進んだ。ミネソタの東に位置するウイスコンシン州に入り、そこからイリノイ州へ南下、やがてシカゴに近づくにつれて、イチローとアイリスの表情に曇りが見えるようになった。アイリスをシカゴまで送った後は、アイリスと別れいざ男二人旅になるからだ。
++Silly Love Letter.
手紙。
シカゴを出発するときイチローはアイリスに約束した。「毎日、いや、最低でも州ごとに一通ずつ絵葉書を出すから」と。イチローとチューイはアイリスに別れを告げて、さらに東へ向かった。
イチローとチューイのアメリカ本土全州制覇は、ちょっとした珍道中となった。毎日毎日ただひたすら次の目的地へ向けて車を走らせた。都市はやがてどの都市も同じに見えるようになってきた。ビル街のあるダウンタウン、そして郊外に行けば、見慣れた田園風景。田舎の町並みもどれも同じになった。どこへ行ってもおなじみのファースト・フード店が並び、同じチェーン店のガソリン・スタンドがあり、大きなスーパーやドラッグストアも大差はなかった。1日2回ガソリン・スタンドへ寄って、ガソリンをセルフサーヴィスでいれ、そこで食料を調達する以外は走り続けた。たいくつな風景にベリンダ・カーライルの「ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース」がよきサウンドトラックになった。
イチローが運転している間、チューイはぼーっと外を眺め、ほとんど静止画像のような景色を眺めていた。一方、チューイがハンドルを握っているときは、イチローはよくアイリスへの絵葉書を書いていた。新しい州や国立公園に到着するたびに絵葉書を買って、揺れる車内で彼はいつも何かを書いていた。そして、この絵葉書に彼はタイトルをつけたのだ。
それは、「シリー・ラヴ・レター(Silly Love Letter)= 愚かなラヴ・レター」というものだった。ポール・マッカートニーの「Silly Love Song(シリー・ラヴ・ソング)」という曲のタイトルをもじったもので、そして、彼は一通ごとに書いた順に「通し番号」を打った。Silly Love Letter #3 とか Silly Love Letter #35 といった具合に。
イチローは手紙を書き終える度にその絵葉書をポストに投函したが、おもしろいことに郵便事情で、アイリスの元にはその絵葉書は通し番号順には到着しなかった。#3の次に#5がきたり、#20の次に#21が来たかと思えば#19がその後に来たりといった具合だ。イチローは毎日「シリー・ラヴ・レター」を書いては投函していたが、アイリスの所には毎日1通ずつきっちり届くかというとそうでもなく、1日1通の時もあれば、2−3日まったく来ないでその後3−4通一緒に来てしまうこともあった。シカゴで受け取るアイリスはいつしかその葉書を通し番号順に並べて壁に貼るようになった。
日ごとに壁を埋め尽くしていく全米各地からの絵葉書たち。アイリスの全米の壁は、アメリカ中のもっとも美しい景色ばかりを彩る壁になっていった。ジグゾーパズルのピースがひとつひとつ埋められていくように、毎日のように届く一枚一枚の絵葉書が少しずつその壁を埋めていった。
(続く)
ENT>MUSIC>ESSAY>Silly Love Letters
Ladysmith Black Manbazo Live
2006年8月14日【ステージの向こうにアフリカの大地が見える】
アフリカ。
南アフリカの8人組アカペラグループ、レディスミス・ブラック・マンバーゾのライヴ。一般のポピュラー・ファンの間ではポール・サイモンのアルバム『グレイスランド』に参加したことで、世界的に知られるようになったグループ。僕が彼らの存在を強く意識したのは、スパイク・リーの『ドゥ・イット・アカペラ』だった。来日は2度目ということだが、見るのは初めて。
グループ名は、直訳すると「レディスミス村の黒い斧(おの)」。アフリカのずールー族では、この「ブラック」は「黒い牛」を意味し、これはそこでは最高級に強いものとされる。転じて最高級、もっとも強いもの、を意味する。この斧は、競争相手などを次々となぎ倒すことができる斧を意味する。まとめると、レディスミス村の最高に強力な斧、といったニュアンスだ。そして、彼らはアカペラ・コーラスで聴衆をばっさばっさと切り裂くというわけだ。
アフリカの衣装に身を包んだ8人の足元は白いスニーカー。次々とステージにあがり、声と身体の動きだけですべてを表現する。いわゆるアカペラ・グループだが歌にあわせて、腕を動かしたり、足を動かしたり、実に忙しい。彼らを見ているとアフリカの音楽は、まさにダンスと密着しているということをつよく感じる。足をぱ〜んと頭のほうに蹴り上げて、両腕を頭のところに持っていくその一連の動きはなんなのだろう。なにか意味がありそうだ。
基本的には現地の言葉で歌うが、ものによって歌詞の一部が英語だったりする。そうすると、なんとなくよくわかってくるからおもしろいもの。特に4曲目の「ロング・ウォーク・トゥ・フリーダム」などは、自由になった南アフリカへの賛歌としてひじょうに感動的だった。
8人のアカペラだけで作られる音。まさにステージの向こうにアフリカの大地を彷彿とさせるサウンドだ。言葉とか、動き(曲にあわせたちょっとした動き)を誰かに解説してもらいたい。そうすれば、もっと理解度が深まること請け合いだ。フライヤーに映っているアーティスト写真が実に楽しそう。本当にハッピーで楽しくなるライヴ・パフォーマンスだった。
■8月16日(水曜)までブルーノート東京
http://www.bluenote.co.jp/art/20060813.html
Setlist
show started 21:00
01. Awu Wemadoda
02. Hello My Baby
03. Kwathatha
04. Long Walk To Freedom
05. Nomathemba
06. Homeless
07. Phansi Emiodini (Deep Down In The Mines)
Enc. Amazing Grace - Nearer My God to Thee
show ended 22:15
(2006年8月13日日曜、ブルーノート東京・セカンド=レディスミス・ブラック・マンバーゾ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ladysmith Black Manbazo
2006-155
アフリカ。
南アフリカの8人組アカペラグループ、レディスミス・ブラック・マンバーゾのライヴ。一般のポピュラー・ファンの間ではポール・サイモンのアルバム『グレイスランド』に参加したことで、世界的に知られるようになったグループ。僕が彼らの存在を強く意識したのは、スパイク・リーの『ドゥ・イット・アカペラ』だった。来日は2度目ということだが、見るのは初めて。
グループ名は、直訳すると「レディスミス村の黒い斧(おの)」。アフリカのずールー族では、この「ブラック」は「黒い牛」を意味し、これはそこでは最高級に強いものとされる。転じて最高級、もっとも強いもの、を意味する。この斧は、競争相手などを次々となぎ倒すことができる斧を意味する。まとめると、レディスミス村の最高に強力な斧、といったニュアンスだ。そして、彼らはアカペラ・コーラスで聴衆をばっさばっさと切り裂くというわけだ。
アフリカの衣装に身を包んだ8人の足元は白いスニーカー。次々とステージにあがり、声と身体の動きだけですべてを表現する。いわゆるアカペラ・グループだが歌にあわせて、腕を動かしたり、足を動かしたり、実に忙しい。彼らを見ているとアフリカの音楽は、まさにダンスと密着しているということをつよく感じる。足をぱ〜んと頭のほうに蹴り上げて、両腕を頭のところに持っていくその一連の動きはなんなのだろう。なにか意味がありそうだ。
基本的には現地の言葉で歌うが、ものによって歌詞の一部が英語だったりする。そうすると、なんとなくよくわかってくるからおもしろいもの。特に4曲目の「ロング・ウォーク・トゥ・フリーダム」などは、自由になった南アフリカへの賛歌としてひじょうに感動的だった。
8人のアカペラだけで作られる音。まさにステージの向こうにアフリカの大地を彷彿とさせるサウンドだ。言葉とか、動き(曲にあわせたちょっとした動き)を誰かに解説してもらいたい。そうすれば、もっと理解度が深まること請け合いだ。フライヤーに映っているアーティスト写真が実に楽しそう。本当にハッピーで楽しくなるライヴ・パフォーマンスだった。
■8月16日(水曜)までブルーノート東京
http://www.bluenote.co.jp/art/20060813.html
Setlist
show started 21:00
01. Awu Wemadoda
02. Hello My Baby
03. Kwathatha
04. Long Walk To Freedom
05. Nomathemba
06. Homeless
07. Phansi Emiodini (Deep Down In The Mines)
Enc. Amazing Grace - Nearer My God to Thee
show ended 22:15
(2006年8月13日日曜、ブルーノート東京・セカンド=レディスミス・ブラック・マンバーゾ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ladysmith Black Manbazo
2006-155
What Is Like World Of Darkness
2006年8月13日【真っ暗闇の世界とは】
暗黒。
目が見えないということはいったいどういうことなのだろうか。航志くんと話をしていて、いろいろと考えさせられた。例えば、何かものを食べるとき、飲むとき、普通、僕たちはお皿にのっている食べ物を箸やフォークなどで持って、それを口に持ってくる。あるいは、飲み物だったら、コップなどを口に近づける。ところが、彼らは自分の口のほうをお皿のほうに持っていく。そのほうが、安心できるのだ。
時間の感覚というのは、どのようにわかるのだろうか。例えば、僕たちは昼か夜かを、目から見る情報ですぐに知る。ところが、彼らにはそれがない。しいていえば、外に出て暑ければ、「昼間」で、涼しければ「夜」だということが、少しはわかることもあるらしい。我々はすぐに時計を見る。だが彼らは見ない。
よく言われるのは、スティーヴィー・ワンダーには時間の感覚がない、という事実だ。彼の生活は、朝起きて、ゴハンを食べて、夜寝るという普通のパターンではない。寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。
では彼らにとって、寝てるときと、起きているときの差はどんなものなのだろう。きっと、意識が起きているということが、起きているときだ。
そうしたことを考えると、我々が日々の生活の中で本当に多くの情報を視覚から得ていることがわかる。そして、おそらく彼らは音を左右だけでなく、前後、上下というひじょうに立体的に捉えているのだ。我々は音がする方向くらいしか認識しない。だが彼らはその方向とおそらく音源への距離、その高さなども認識しているのだ。
航志くんは、会場で「客がのっているか、のっていないか、客が多いか少ないか」はよくわかる、という。僕らはたいがいそうした状況を目で見てわかるが、彼は音と空気、ひょっとしたら温度などで認識するのだろう。
そんな話をしていたら、航志くんのプロデューサーでもある永島さんが、今、青山で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイヴェントをやっている、と教えてくれた。これは、普通の人に、まったくの闇の世界を体験してもらおう、というもの。約1時間半、ナヴィゲーターの導きだけで、暗闇体験をするのだ。一度すでに体験した彼によると「時間の感覚さえなくなる」と言う。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク・オフィシャル・ウェッブ
http://www.dialoginthedark.com/
予約状況をみたら、かなりいっぱいになっている。僕も一度トライしてみて、その感想文をいずれ書いてみることにする。
+++++
暗黒。
目が見えないということはいったいどういうことなのだろうか。航志くんと話をしていて、いろいろと考えさせられた。例えば、何かものを食べるとき、飲むとき、普通、僕たちはお皿にのっている食べ物を箸やフォークなどで持って、それを口に持ってくる。あるいは、飲み物だったら、コップなどを口に近づける。ところが、彼らは自分の口のほうをお皿のほうに持っていく。そのほうが、安心できるのだ。
時間の感覚というのは、どのようにわかるのだろうか。例えば、僕たちは昼か夜かを、目から見る情報ですぐに知る。ところが、彼らにはそれがない。しいていえば、外に出て暑ければ、「昼間」で、涼しければ「夜」だということが、少しはわかることもあるらしい。我々はすぐに時計を見る。だが彼らは見ない。
よく言われるのは、スティーヴィー・ワンダーには時間の感覚がない、という事実だ。彼の生活は、朝起きて、ゴハンを食べて、夜寝るという普通のパターンではない。寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。
では彼らにとって、寝てるときと、起きているときの差はどんなものなのだろう。きっと、意識が起きているということが、起きているときだ。
そうしたことを考えると、我々が日々の生活の中で本当に多くの情報を視覚から得ていることがわかる。そして、おそらく彼らは音を左右だけでなく、前後、上下というひじょうに立体的に捉えているのだ。我々は音がする方向くらいしか認識しない。だが彼らはその方向とおそらく音源への距離、その高さなども認識しているのだ。
航志くんは、会場で「客がのっているか、のっていないか、客が多いか少ないか」はよくわかる、という。僕らはたいがいそうした状況を目で見てわかるが、彼は音と空気、ひょっとしたら温度などで認識するのだろう。
そんな話をしていたら、航志くんのプロデューサーでもある永島さんが、今、青山で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイヴェントをやっている、と教えてくれた。これは、普通の人に、まったくの闇の世界を体験してもらおう、というもの。約1時間半、ナヴィゲーターの導きだけで、暗闇体験をするのだ。一度すでに体験した彼によると「時間の感覚さえなくなる」と言う。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク・オフィシャル・ウェッブ
http://www.dialoginthedark.com/
予約状況をみたら、かなりいっぱいになっている。僕も一度トライしてみて、その感想文をいずれ書いてみることにする。
+++++
(ネタばれになります。これからライヴをごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)
【観客、アンコールに「全部〜」と叫ぶ】
全部。
先日『とくダネ!』に出演して話題を集めた木下航志くんの恒例夏休みツアーが始まっている。その第二日を見た。
開演予定のちょうど7時。吉田美奈子の「音楽の言葉」という曲がCDで流され、それが終わって、航志くんが舞台中央のキーボードの前に座り、いきなり「アメイジング・グレイス」を歌い始める。「音楽の言葉」は、そのメッセージが航志くんの気持ちと近い、似ていることから、航志くん自身も気に入ってこれをかけてから始めるというスタイルにしたという。
最初の一言目で、その声の太さ、強さのようなものが直撃してくる。息のあったバンドメンバーとともに繰り広げられる木下ワールド。オリジナル、カヴァー、新曲などをとりまぜての2時間20分、たっぷりたっぷりだ。
今回の名古屋のクワトロは僕も初めて。バンドの音がとてもクリアによく聞こえた。またバンドも、何度もやっているせいか、ひじょうにまとまりがある音になっている。
今回ソウル・サーチャー的に注目したのは、「スーパースター」の再演、また、スティーヴィー・ワンダー・メドレーの部分。なんと、「リボン・イン・ザ・スカイ」にチャレンジだ。このメドレーを聴いていて、航志くんがこうやってスティーヴィー曲をやっている途中に、後ろから本物のスティーヴィーが登場したら、最高におもしろいどっきりになるな、などと思ってしまった。『スーパースター」は、今までより少しテンポが速くなった感じがしたが、どんどんすごみを増してくる。また、聴きたいと切実に思わせられる。すごいものだ。はるばる来た甲斐があった。
新曲のひとつ「ヴォイス」は、藤井さんのサックスもはいったかなり大人っぽい曲。また前回も披露した「午前4時」は、ちょっとボビー・ウーマック風の、2曲とも「ダーク」っぽい曲調の作品だ。このあたりは、ある意味で新しい航志くんの世界かもしれない。
それにしても、声がよく出ていた。ライヴ前に食べたうなぎのせいなのか。と、スタッフ間では話題になっていた。だが、それとは関係なく、彼の声は日々成長しているということを実感する。良いシンガーがよく形容される「声だけでお金が取れるシンガー」の声をしている。
おもしろかったのは、アンコールのところ。今回は、航志くんが3曲候補を言って、観客の拍手が一番大きかった作品を歌うという予定で、そのことを説明した。彼が3曲の曲名を言うと、どこからともなく、「全部やって〜〜」とか「全部〜〜」などの掛け声が。で、結局、その場ののりで全3曲やることになってしまったのだ。大阪では「ひまわり」だけをやったということなので、名古屋のファンはずいぶんと得した感じだ。
果たして東京は、どうなるか。結局全22曲2時間20分。航志くんはでずっぱり。ライヴ・アーティストとしての体力もついてきた様子だ。
航志くんはよく水を飲む。声をよく使うせいだ。そのためかおしっこが若干近くなる。そこで、今回のアンコールの3曲目「ホワッツ・ゴーイング・オン」の時にはかなりトイレに行きたかったそうだ。けっこう我慢してやっていて、そのため、本来だったら足を伸ばしてキーボードのペダルを踏むのだが、おしっこをしたくてペダルが踏めなかったそうだ。スタッフから「アンコール前に一度引っ込んだときに、トイレに行かないと」と言われていた。おもしろく明るい航志くんならではの、秘密ネタでした。ばらしてごめん、航志くん。(笑)
(東京は8月13日渋谷デュオで午後4時から。当日券も若干あるようです)
■過去記事一覧
ここに過去記事一覧があります。
August 08, 2006
Kishita Kohshi On "Toku Dane"
http://blog.soulsearchin.com/archives/001190.html
■メンバー
木下航志 (ヴォーカル、ピアノ、キーボード)
名村武 (ベース)
藤井康一 (サックス、ハープ、パーカッション、コーラス)
ドクター・キョン(Dr. KyOn) (キーボード)
河合マイケル誠一 (ドラムス)
末松一人 (ギター)
シオリ (コーラス)
セイ (コーラス)
■Setlist
木下航志&ヒズ・フレンズ・ライヴ2006 サマー
show started 19:00
00. 音楽の言葉(吉田美奈子=CD)
01. Amazing Grace
02. 月ふたつ
03. 響け僕のうた
04. あかとんぼ
05. Tell Me Lies (新曲)
06. Superstar
07. Ribbon In The Sky
08. My Cheri Amour
09. You Are the Sunshine Of My Life
10. 僕ひとりになってしまうよ (新曲)
11. 通り雨
12. 午前4時 (新曲)
13. Voice (新曲)
14. You’ve Got A Friend
15. 心の島 (新曲)
16. マグノリア
17. 太陽の道、風の道
18. 竹田の子守唄
Enc.1 Georgia On My Mind
Enc.2 ひまわり
Enc.3 What’s Going On
Enc.4 絆
show ended 21.20
00. Stir It Up (Bob Marley =CD)
(2006年8月11日金曜、名古屋クワトロ=木下航志ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Koushi
2006-154
【観客、アンコールに「全部〜」と叫ぶ】
全部。
先日『とくダネ!』に出演して話題を集めた木下航志くんの恒例夏休みツアーが始まっている。その第二日を見た。
開演予定のちょうど7時。吉田美奈子の「音楽の言葉」という曲がCDで流され、それが終わって、航志くんが舞台中央のキーボードの前に座り、いきなり「アメイジング・グレイス」を歌い始める。「音楽の言葉」は、そのメッセージが航志くんの気持ちと近い、似ていることから、航志くん自身も気に入ってこれをかけてから始めるというスタイルにしたという。
最初の一言目で、その声の太さ、強さのようなものが直撃してくる。息のあったバンドメンバーとともに繰り広げられる木下ワールド。オリジナル、カヴァー、新曲などをとりまぜての2時間20分、たっぷりたっぷりだ。
今回の名古屋のクワトロは僕も初めて。バンドの音がとてもクリアによく聞こえた。またバンドも、何度もやっているせいか、ひじょうにまとまりがある音になっている。
今回ソウル・サーチャー的に注目したのは、「スーパースター」の再演、また、スティーヴィー・ワンダー・メドレーの部分。なんと、「リボン・イン・ザ・スカイ」にチャレンジだ。このメドレーを聴いていて、航志くんがこうやってスティーヴィー曲をやっている途中に、後ろから本物のスティーヴィーが登場したら、最高におもしろいどっきりになるな、などと思ってしまった。『スーパースター」は、今までより少しテンポが速くなった感じがしたが、どんどんすごみを増してくる。また、聴きたいと切実に思わせられる。すごいものだ。はるばる来た甲斐があった。
新曲のひとつ「ヴォイス」は、藤井さんのサックスもはいったかなり大人っぽい曲。また前回も披露した「午前4時」は、ちょっとボビー・ウーマック風の、2曲とも「ダーク」っぽい曲調の作品だ。このあたりは、ある意味で新しい航志くんの世界かもしれない。
それにしても、声がよく出ていた。ライヴ前に食べたうなぎのせいなのか。と、スタッフ間では話題になっていた。だが、それとは関係なく、彼の声は日々成長しているということを実感する。良いシンガーがよく形容される「声だけでお金が取れるシンガー」の声をしている。
おもしろかったのは、アンコールのところ。今回は、航志くんが3曲候補を言って、観客の拍手が一番大きかった作品を歌うという予定で、そのことを説明した。彼が3曲の曲名を言うと、どこからともなく、「全部やって〜〜」とか「全部〜〜」などの掛け声が。で、結局、その場ののりで全3曲やることになってしまったのだ。大阪では「ひまわり」だけをやったということなので、名古屋のファンはずいぶんと得した感じだ。
果たして東京は、どうなるか。結局全22曲2時間20分。航志くんはでずっぱり。ライヴ・アーティストとしての体力もついてきた様子だ。
航志くんはよく水を飲む。声をよく使うせいだ。そのためかおしっこが若干近くなる。そこで、今回のアンコールの3曲目「ホワッツ・ゴーイング・オン」の時にはかなりトイレに行きたかったそうだ。けっこう我慢してやっていて、そのため、本来だったら足を伸ばしてキーボードのペダルを踏むのだが、おしっこをしたくてペダルが踏めなかったそうだ。スタッフから「アンコール前に一度引っ込んだときに、トイレに行かないと」と言われていた。おもしろく明るい航志くんならではの、秘密ネタでした。ばらしてごめん、航志くん。(笑)
(東京は8月13日渋谷デュオで午後4時から。当日券も若干あるようです)
■過去記事一覧
ここに過去記事一覧があります。
August 08, 2006
Kishita Kohshi On "Toku Dane"
http://blog.soulsearchin.com/archives/001190.html
■メンバー
木下航志 (ヴォーカル、ピアノ、キーボード)
名村武 (ベース)
藤井康一 (サックス、ハープ、パーカッション、コーラス)
ドクター・キョン(Dr. KyOn) (キーボード)
河合マイケル誠一 (ドラムス)
末松一人 (ギター)
シオリ (コーラス)
セイ (コーラス)
■Setlist
木下航志&ヒズ・フレンズ・ライヴ2006 サマー
show started 19:00
00. 音楽の言葉(吉田美奈子=CD)
01. Amazing Grace
02. 月ふたつ
03. 響け僕のうた
04. あかとんぼ
05. Tell Me Lies (新曲)
06. Superstar
07. Ribbon In The Sky
08. My Cheri Amour
09. You Are the Sunshine Of My Life
10. 僕ひとりになってしまうよ (新曲)
11. 通り雨
12. 午前4時 (新曲)
13. Voice (新曲)
14. You’ve Got A Friend
15. 心の島 (新曲)
16. マグノリア
17. 太陽の道、風の道
18. 竹田の子守唄
Enc.1 Georgia On My Mind
Enc.2 ひまわり
Enc.3 What’s Going On
Enc.4 絆
show ended 21.20
00. Stir It Up (Bob Marley =CD)
(2006年8月11日金曜、名古屋クワトロ=木下航志ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Koushi
2006-154
Sheila E’s New Band: C.O.E.D Debut
2006年8月11日(ネタばれになります。これからご覧になる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)
【シーラEの新バンドお目見え】
年代記。
今、パーカッション奏者シーラEがもっとも力を注いでいるプロジェクト、それがひじょうに実験的なC.O.E.Dと名乗る女性4人組だ。発音は普通にシー・オー・イー・ディー。これは、クロニクルズ・オブ・エヴリ・ディーヴァの略。すなわち、あらゆるディーヴァ(女声アーティストたち)の年代記、物語というもの。今回は、このC.O.E.Dとしての初来日。
シーラは「女性アーティストが自信をもって、すべてをやること。それがコンセプト」と一言で言う。彼女によれば、音楽業界などは、やはりいまだに男性中心で、女性だけですべてをやろうとするとなかなかうまくいかない。そんなところで、女性だけで自信を持ってやりたいことをやりましょう、という思いを込めてこのバンドを作った、という。よって、前回来日時(2004年)には男性ミュージシャンもいたが、今回はシーラ以外のキーボード、ベース、ギターと全員女性。しかも、メンバーはプリンスのバックバンドにもいたキャット(前回も参加)、ロンダ、ベイビーフェイスなどのバックもやってきたというカサンドラという強力な布陣だ。このグループはまだこの2月にライヴハウスでデビューしたばかり。その後何回かやっただけ。
ということで、今回(木曜)見た限りでは、バンドとしてはまだまだ発展途上、試行錯誤中という感じが強かった。個々のミュージシャンの力量はかなりのものがあるが、まとまった時にバンドサウンドがまだ確立していない雰囲気。シーラは前回同様、今回もほとんどドラムス。また、いずれアルバムを制作するという話しだが、それ用の新曲なども交えてやっているが、そのあたりの楽曲はまだまだ「仕事」が必要な段階だ。
ファンにとってなじみのあるのは2曲目の「ラヴ・ビザール」と最後の「グラマラス・ライフ」。もっとも、1曲目の「クロニクル・・・」の中ではブラック・アイド・ピーズの「レッツ・ゲット・スターテッド」などをうまく織り込んでいたり、他の曲の中でもちょっとヒット曲のリフをいれたりはしている。
また、ノラ・ジョーンズでおなじみの「ドント・ノウ・ホワイ」をキーボードのカサンドラが歌ったり、キャットがインディア・アリーの作品「ヘデッド・イン・ザ・ライト・ディレクション」をカヴァーしたりと、いろいろと実験している感じだ。果たしてこのあたりの選曲が、COEDにとって、必然性があるのか、これから試行錯誤だ。
前回のライヴが素晴らしかっただけに、今回の新バンドへの評価は、まだできたばかりのバンドということで、保留しておこう。
今後彼女たちは女性アーティストたちをどのように、クロニクル(物語化、年代記化)していくのか、興味深い。
■シーラE過去記事
2004/04/10 (Sat)
Sheila E Live @ Duo: Heartbeat From Ancient Times
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040410.html
2004/04/11 (Sun)
Sheila E Live: "River God" Makes Her Tears
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040411.html
■メンバー
C.O.E.D(クロニクルズ・オブ・エヴリ・ディーヴァ)フィーチャリング・シーラ E、ロンダ・スミス、キャット・ダイソン & カサンドラ・オニール
Sheila E(ds,vo), Rhonda Smith(b), Kat Dyson (g), Cassandra O’Neal(key)
Setlist
show started 21:34
01. Chronicles Of Every Diva
02. Love Bizarre
03. (I Am Not Your) Hair
04. Quote (Instrumental)
05. Mother Earth
06. I Need Real Man
07. Don’t Know Why (Nolah Jones)
08. Headed In The Right Directions (India.Arie, From Album "Voyage To India")
09. Weird World
10. Waters Of Life
11. Glamorous Life
show ended 22:44
(2006年8月10日木曜、丸の内コットンクラブ=C.O.E.Dライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>C.O.E.D.
2006-153
【シーラEの新バンドお目見え】
年代記。
今、パーカッション奏者シーラEがもっとも力を注いでいるプロジェクト、それがひじょうに実験的なC.O.E.Dと名乗る女性4人組だ。発音は普通にシー・オー・イー・ディー。これは、クロニクルズ・オブ・エヴリ・ディーヴァの略。すなわち、あらゆるディーヴァ(女声アーティストたち)の年代記、物語というもの。今回は、このC.O.E.Dとしての初来日。
シーラは「女性アーティストが自信をもって、すべてをやること。それがコンセプト」と一言で言う。彼女によれば、音楽業界などは、やはりいまだに男性中心で、女性だけですべてをやろうとするとなかなかうまくいかない。そんなところで、女性だけで自信を持ってやりたいことをやりましょう、という思いを込めてこのバンドを作った、という。よって、前回来日時(2004年)には男性ミュージシャンもいたが、今回はシーラ以外のキーボード、ベース、ギターと全員女性。しかも、メンバーはプリンスのバックバンドにもいたキャット(前回も参加)、ロンダ、ベイビーフェイスなどのバックもやってきたというカサンドラという強力な布陣だ。このグループはまだこの2月にライヴハウスでデビューしたばかり。その後何回かやっただけ。
ということで、今回(木曜)見た限りでは、バンドとしてはまだまだ発展途上、試行錯誤中という感じが強かった。個々のミュージシャンの力量はかなりのものがあるが、まとまった時にバンドサウンドがまだ確立していない雰囲気。シーラは前回同様、今回もほとんどドラムス。また、いずれアルバムを制作するという話しだが、それ用の新曲なども交えてやっているが、そのあたりの楽曲はまだまだ「仕事」が必要な段階だ。
ファンにとってなじみのあるのは2曲目の「ラヴ・ビザール」と最後の「グラマラス・ライフ」。もっとも、1曲目の「クロニクル・・・」の中ではブラック・アイド・ピーズの「レッツ・ゲット・スターテッド」などをうまく織り込んでいたり、他の曲の中でもちょっとヒット曲のリフをいれたりはしている。
また、ノラ・ジョーンズでおなじみの「ドント・ノウ・ホワイ」をキーボードのカサンドラが歌ったり、キャットがインディア・アリーの作品「ヘデッド・イン・ザ・ライト・ディレクション」をカヴァーしたりと、いろいろと実験している感じだ。果たしてこのあたりの選曲が、COEDにとって、必然性があるのか、これから試行錯誤だ。
前回のライヴが素晴らしかっただけに、今回の新バンドへの評価は、まだできたばかりのバンドということで、保留しておこう。
今後彼女たちは女性アーティストたちをどのように、クロニクル(物語化、年代記化)していくのか、興味深い。
■シーラE過去記事
2004/04/10 (Sat)
Sheila E Live @ Duo: Heartbeat From Ancient Times
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040410.html
2004/04/11 (Sun)
Sheila E Live: "River God" Makes Her Tears
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040411.html
■メンバー
C.O.E.D(クロニクルズ・オブ・エヴリ・ディーヴァ)フィーチャリング・シーラ E、ロンダ・スミス、キャット・ダイソン & カサンドラ・オニール
Sheila E(ds,vo), Rhonda Smith(b), Kat Dyson (g), Cassandra O’Neal(key)
Setlist
show started 21:34
01. Chronicles Of Every Diva
02. Love Bizarre
03. (I Am Not Your) Hair
04. Quote (Instrumental)
05. Mother Earth
06. I Need Real Man
07. Don’t Know Why (Nolah Jones)
08. Headed In The Right Directions (India.Arie, From Album "Voyage To India")
09. Weird World
10. Waters Of Life
11. Glamorous Life
show ended 22:44
(2006年8月10日木曜、丸の内コットンクラブ=C.O.E.Dライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>C.O.E.D.
2006-153
【NHKのドキュメンタリー『プラネット・アース』】
圧巻。
たまたま月曜日の夜、めずらしくうちにいて何気なくテレビをつけていたら、NHKで『プラネット・アース』という自然ドキュメンタリーをやっていた。直訳すると『惑星・地球』というタイトルで、地球で繰り広げられる様々な動物たちの生態、自然の様子などを、まったく考えられないほどの映像でこれでもかと見せつける作品。全11本、それが3シリーズにわたって放送される予定で、今回のは第1シリーズ分「生きている地球」「淡水」「洞窟」「砂漠」の4本、しかも再放送だった。2006年5月に初回放送されていた。
これが素晴らしい。カメラワークも、映像も実に綺麗で、一言で言うとテレビの小さな画面ではもったいない、もっと大きなスクリーンでじっくりと見たいと思ったほど。DVDが出たら、即買いだという感じだ。4-5年かけて、イギリスのBBCと共同で最新技術を導入した機材を使い、実に美しい映像を撮影していた。どのシーンを見ても、一体どうやって撮影したのだろう、と考えてしまうようなシーンが続出する。で、その一部はナヴィゲーター役の緒形拳が、撮影している部分を紹介してくれたりする。この種明かしがまたおもしろい。
やはり、徹底的に時間とお金と魂を込めて作ると素晴らしいものができる。
空から撮った映像が実になめらかだなと思っていたら、最新の衝撃吸収の技術でぶれがなくなっているという。狼のような動物が別の動物を一時間も全速力で追いかけて、ついには仕留めるという映像はずっと空からその様子を撮っていた。
空から、海の中から、地上から、洞窟の底から、あらゆるところから撮影する。ピラニアの群れの中にカメラマンが入って、ピラニアが川の魚を食いちぎるシーンなどもあるが、撮影者はかごに入ったり、防御服など何も着ていない。通常のウェットスーツだけで、カメラのファインダーなどを扱う指はそのままだ。指でピラニアを「シッシッ」と軽く追い払ってるのだ。なんで? あれで、大丈夫なの?
膨大な撮影映像から、厳選に厳選して1時間に編集しているのだろう。映像は圧巻だ。こういうものが作れるNHKは、やはりすごいと思う。制作者や撮影者に会って、じっくり話を聴いてみたいとも思った。
たぶん、さらに再放送されるだろうから、その際にはぜひ。また第2シリーズはこれから初回放送になるので、自然派ドキュメンタリーなどお好きな方はご覧ください。(今日も7時半から第一シリーズの4回目があります)
■プラネット・アースのウェッブ(NHK)
http://www.nhk.or.jp/special/onair/planet.html
第一シリーズ (2006年5月放送、8月再放送)
第1集「生きている地球」
第2集「淡水に命あふれる」
第3集「洞窟 未踏の地下世界」
第4集「乾きの大地を生きぬく」
第2シリーズ(2006年10月放送予定)
第5集「高山の輝き」
第6集「果てしない草原」
第7集「渚 あふれる命」
第3シリーズ(2007年1月放送予定)
第8集「凍った世界 極地」
第9集「樹木の小宇宙 森林」
第10集「ジャングル」
第11集「知られざる海」
ENT>TV>DOCUMENTARY>Planet Earth
圧巻。
たまたま月曜日の夜、めずらしくうちにいて何気なくテレビをつけていたら、NHKで『プラネット・アース』という自然ドキュメンタリーをやっていた。直訳すると『惑星・地球』というタイトルで、地球で繰り広げられる様々な動物たちの生態、自然の様子などを、まったく考えられないほどの映像でこれでもかと見せつける作品。全11本、それが3シリーズにわたって放送される予定で、今回のは第1シリーズ分「生きている地球」「淡水」「洞窟」「砂漠」の4本、しかも再放送だった。2006年5月に初回放送されていた。
これが素晴らしい。カメラワークも、映像も実に綺麗で、一言で言うとテレビの小さな画面ではもったいない、もっと大きなスクリーンでじっくりと見たいと思ったほど。DVDが出たら、即買いだという感じだ。4-5年かけて、イギリスのBBCと共同で最新技術を導入した機材を使い、実に美しい映像を撮影していた。どのシーンを見ても、一体どうやって撮影したのだろう、と考えてしまうようなシーンが続出する。で、その一部はナヴィゲーター役の緒形拳が、撮影している部分を紹介してくれたりする。この種明かしがまたおもしろい。
やはり、徹底的に時間とお金と魂を込めて作ると素晴らしいものができる。
空から撮った映像が実になめらかだなと思っていたら、最新の衝撃吸収の技術でぶれがなくなっているという。狼のような動物が別の動物を一時間も全速力で追いかけて、ついには仕留めるという映像はずっと空からその様子を撮っていた。
空から、海の中から、地上から、洞窟の底から、あらゆるところから撮影する。ピラニアの群れの中にカメラマンが入って、ピラニアが川の魚を食いちぎるシーンなどもあるが、撮影者はかごに入ったり、防御服など何も着ていない。通常のウェットスーツだけで、カメラのファインダーなどを扱う指はそのままだ。指でピラニアを「シッシッ」と軽く追い払ってるのだ。なんで? あれで、大丈夫なの?
膨大な撮影映像から、厳選に厳選して1時間に編集しているのだろう。映像は圧巻だ。こういうものが作れるNHKは、やはりすごいと思う。制作者や撮影者に会って、じっくり話を聴いてみたいとも思った。
たぶん、さらに再放送されるだろうから、その際にはぜひ。また第2シリーズはこれから初回放送になるので、自然派ドキュメンタリーなどお好きな方はご覧ください。(今日も7時半から第一シリーズの4回目があります)
■プラネット・アースのウェッブ(NHK)
http://www.nhk.or.jp/special/onair/planet.html
第一シリーズ (2006年5月放送、8月再放送)
第1集「生きている地球」
第2集「淡水に命あふれる」
第3集「洞窟 未踏の地下世界」
第4集「乾きの大地を生きぬく」
第2シリーズ(2006年10月放送予定)
第5集「高山の輝き」
第6集「果てしない草原」
第7集「渚 あふれる命」
第3シリーズ(2007年1月放送予定)
第8集「凍った世界 極地」
第9集「樹木の小宇宙 森林」
第10集「ジャングル」
第11集「知られざる海」
ENT>TV>DOCUMENTARY>Planet Earth
【クラブ・シック2006セットリスト〜熟考の末に】
選曲命。
去る8月4日に六本木のホテル・グランド・ハイアットで行われたディスコ・イヴェント「クラブ・シック2006」でのDJオッシーのプレイした曲の全容が判明した。
本番の一週間以上前から、「何をどういう順番でかければいいのか」という相談をされ、「流れで、流れで・・・大丈夫ですよ」と何度も言ったのだが、「いや、完パケにしたいです」とまで言い出すほど。「だって、完パケにしても、前のDJがそこに入ってる曲かけたら、もうイチコロでしょ。(笑) 大丈夫、大丈夫。客ののり、見ながら、いつも通りやれば問題ないですよ」と安心させようとしても、根っから完璧症なのか、全部流れを作りたいという。
そこで、激論熟考の末、スタートのパターンが約4種類ほど用意された。が、案の定、なんとそのうちの3パターンは前のDJ(ニック岡井氏、DJアトム氏)らがかけてしまい、結局、その時点での未使用「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」から始まるパターンになった。ここからテンプス、ジェームス・ブラウン、ジョー・クォーターマンへ。70年代初期までのファンク・サウンドだ。ちなみに、ジェームス・ブラウンの「コールド・スウェット」は、実はニックさんが9時台にかけていたのだが、それは「ライヴ・ヴァージョン」。ここでは、オリジナルのスタジオ・ヴァージョンをかけたので、問題はなし。
そして、ファンキー・ビューローで少し新しくなり、マイケル・ジャクソンからはオッシーが目をつぶってでもできる70年代後半のダンス・クラシック系の流れに。
僕は、自分がまれにDJをする時には(基本的にはしませんが)、かけた曲をメモる。しかし、一時間分の選曲を、すべて覚えているのだから、オッシーおっそるべし〜。すばらし〜。あれ、よく見ると、悩んでたチークタイム選曲はなくなったのかなあ。チークも2−3パターン、作ってなかったっけ。(笑) しかし、選曲の流れ、構成でここまで徹底的に話し合うというか、話し込むっていうのは、すごいな。(笑) まさに「選曲命」ですね。
DJ Osshy Setlist Club Chic 2006 @ Grand Hyatt August 4th, 2006
00:00~
01. Play That Funky Music / Wild Cherry
02. I Can’t Get Next To You / Temptations
03. Cold Sweat / James Brown
04. I’ve Got So Much Trouble In My Mind / Joe Quarterman & Free Soul
05. Clap Your Hands / Funky Bureau
06. Don’t Stop Till You Get Enough / Michael Jackson
07. I Don’t Wanna Lose Your Love / Emotions
08. Do You Wanna Go Party / KC & Sunshine Band
09. Funtime / Peaches & Herb
10. Boss / Diana Ross
11. That Lady / Isley Brothers
12. Back Stabbers / O’Jays
13. It Only Takes A Minute / Tavares
14. Armed Extremely And Dangerous / First Choice
15. Working My Way Back To You 〜 Cupid / Spinners
16. Celebration / Kool & The Gang
17. Got To Be Enough / Con Funk Shun
1:00
ENT>MUSIC>EVENT>Club Chic 2006
+++++
選曲命。
去る8月4日に六本木のホテル・グランド・ハイアットで行われたディスコ・イヴェント「クラブ・シック2006」でのDJオッシーのプレイした曲の全容が判明した。
本番の一週間以上前から、「何をどういう順番でかければいいのか」という相談をされ、「流れで、流れで・・・大丈夫ですよ」と何度も言ったのだが、「いや、完パケにしたいです」とまで言い出すほど。「だって、完パケにしても、前のDJがそこに入ってる曲かけたら、もうイチコロでしょ。(笑) 大丈夫、大丈夫。客ののり、見ながら、いつも通りやれば問題ないですよ」と安心させようとしても、根っから完璧症なのか、全部流れを作りたいという。
そこで、激論熟考の末、スタートのパターンが約4種類ほど用意された。が、案の定、なんとそのうちの3パターンは前のDJ(ニック岡井氏、DJアトム氏)らがかけてしまい、結局、その時点での未使用「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」から始まるパターンになった。ここからテンプス、ジェームス・ブラウン、ジョー・クォーターマンへ。70年代初期までのファンク・サウンドだ。ちなみに、ジェームス・ブラウンの「コールド・スウェット」は、実はニックさんが9時台にかけていたのだが、それは「ライヴ・ヴァージョン」。ここでは、オリジナルのスタジオ・ヴァージョンをかけたので、問題はなし。
そして、ファンキー・ビューローで少し新しくなり、マイケル・ジャクソンからはオッシーが目をつぶってでもできる70年代後半のダンス・クラシック系の流れに。
僕は、自分がまれにDJをする時には(基本的にはしませんが)、かけた曲をメモる。しかし、一時間分の選曲を、すべて覚えているのだから、オッシーおっそるべし〜。すばらし〜。あれ、よく見ると、悩んでたチークタイム選曲はなくなったのかなあ。チークも2−3パターン、作ってなかったっけ。(笑) しかし、選曲の流れ、構成でここまで徹底的に話し合うというか、話し込むっていうのは、すごいな。(笑) まさに「選曲命」ですね。
DJ Osshy Setlist Club Chic 2006 @ Grand Hyatt August 4th, 2006
00:00~
01. Play That Funky Music / Wild Cherry
02. I Can’t Get Next To You / Temptations
03. Cold Sweat / James Brown
04. I’ve Got So Much Trouble In My Mind / Joe Quarterman & Free Soul
05. Clap Your Hands / Funky Bureau
06. Don’t Stop Till You Get Enough / Michael Jackson
07. I Don’t Wanna Lose Your Love / Emotions
08. Do You Wanna Go Party / KC & Sunshine Band
09. Funtime / Peaches & Herb
10. Boss / Diana Ross
11. That Lady / Isley Brothers
12. Back Stabbers / O’Jays
13. It Only Takes A Minute / Tavares
14. Armed Extremely And Dangerous / First Choice
15. Working My Way Back To You 〜 Cupid / Spinners
16. Celebration / Kool & The Gang
17. Got To Be Enough / Con Funk Shun
1:00
ENT>MUSIC>EVENT>Club Chic 2006
+++++
Kishita Kohshi On "Toku Dane"
2006年8月8日【木下航志、『とくダネ!』を席巻】
進化。
昨日(8月7日月曜)、フジテレビ系列で毎朝放送されている生情報番組『とくダネ!』(毎週月曜〜金曜午前8時から9時55分)に、木下航志君が出演し、2曲を生演奏で披露した。歌った曲は、「スーパースター」のショート・ヴァージョン、そして、オリジナルの「絆」。アコースティックのグランドピアノを弾きながらの熱唱だった。9時19分頃からCMを2度はさみ約20分。これは強烈な露出になった。放送中から、ネット上でも話題になっているようだ。
「スーパースター」は元々はレオン・ラッセルが書き、カーペンターズでヒットした作品。木下君のヴァージョンは、ソウル・シンガー、ルーサー・ヴァンドロスがカヴァーしたヴァージョンを下敷きにしている。7月1日、ルーサーの一周忌に行われたイヴェント『ソウル・サーチン・ザ・セッション』でルーサー・トリビュートの一環で初めて歌われた。また、「絆」は今年2月に発売された彼のメジャー・デビュー・アルバム『絆』のタイトル曲。
やはり、歌そのものを聴かせることによって、彼のすごさ、素晴らしさというものが、圧倒的に、そして、ストレートに伝わる。今回は時間に余裕があり、カヴァー1曲、オリジナル1曲というコンビネーションもよかった。また、楽曲を歌っている間、お母さんとの写真なども適度にはさみこまれ、テレビ視聴者にもインパクトを与えた。なによりも、あの声だ。声がすばらしい。変声期を経て、より太く、強くなった声。これは万人の魂(ソウル)を撃ち抜く声である。
テレビの音楽番組で言えば、将来的には『ミュージック・ステーション』、『ミュージック・フェア』などにも出演していくことになるだろう。
本編のインタヴューでプロデューサーであり航志君バンドのベース奏者でもある名村さんが、「彼は現在も発展途上」と言ったが、まさにその通り。司会の小倉さんも以前にNHKの番組などで彼の歌声を聴いたことがあったようで、「(以前より)ぐっとよくなったね、歌」とコメントしていた。
ちなみに「スーパースター」は、先日の航志君の『ソウル・ブレンズ』での生ライヴを聴いた番組プロデューサーが、あのように一部をファルセットで歌って欲しいとリクエストしたらしい。
木下君に関しては、やはり、歌を見せる、聴かせる、という基本的なことをやっていけばいいのだろう、とつくづく思う。彼は17歳の若き才能あるシンガー・ソングライター、それだけで充分だ。そして、彼にとっては、「音楽の力」こそが「彼の力」になるのだ。
それにしても8月13日(日曜)の渋谷デュオでのライヴがどうなるか楽しみだ。昨日見た、彼よりも、またさらに一歩進化した航志君を見せてくれるだろう。何しろ、日々現在進行形で進化している彼だから。(ライヴなどについては、下記オフィシャル・ウェッブをごらんください)
■木下航志君についてのソウル・サーチン・ダイアリー
(木下航志君とは何者かと興味をお持ちの方は、日付順にダイアリーをご覧ください)
2003/12/29 (Mon)
Stevie Gave Love & Courage To Everybody
スティーヴィーのライヴで見かけた少年。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031229-1.html
2004/04/30 (Fri)
Kishita Koushi: 14-Year-Old Genius, I’d Call Him "Little Koushi"
木下君のNHKでのドキュメンタリー。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040430.html
2004/08/14 (Sat)
Kishita Koshi Live: The Live Performance I Really Desired To See
木下君の初ライヴ体験。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200408/diary20040814.html
2004/08/15 (Sun)
Talent Of Musicians VS Talent Of Listeners
ミュージシャンの才能、聴き手の才能
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200408/diary20040815.html
April 02, 2005
Kishita Kohshi Live: First Heisei-born Super Star
初の平成生まれのスーパースター
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_02.html
June 27, 2005
Soul Searchin’ Talking Vol.4; What’d I Write (Part 1)
「ソウル・サーチン・トーキング」にゲストで登場
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_27.html
June 28, 2005
What’d I Write (Part 2): Soulful Joint On "What’d I Say"
「ソウル・サーチン・トーキング」にゲストで登場(パート2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_28.html
August 22, 2005
After Kohshi’s Rehearsal Is Over, Soul Food Is Waiting
リハの後にはソウルフードが待っている
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_22.html
August 25, 2005
Kishita Kohshi Live At Duo: Power To The Listener
リスナーに力を与える航志パワー
http://blog.soulsearchin.com/archives/000472.html
August 30, 2005
Kishita Kohshi At "Soul Blends": Blind Ain’t Nothing, But A Word.
『ソウルブレンズ』にゲスト出演
http://blog.soulsearchin.com/archives/000477.html
December 25, 2005
"Soul Music Live Vol.5"(Part 2)
『ソウル・ミュージック・ライヴ』にゲスト出演
http://blog.soulsearchin.com/archives/000725.html
December 30, 2005
Kohshi: Video Shooting Session
ビデオ撮影用ライヴセッション
http://blog.soulsearchin.com/archives/000735.html
February 03, 2006
Kishita Kohshi New Album Release Live
木下航志、新作アルバム『絆』リリースライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/000808.html
March 28, 2006
Kishita Kohshi Live At Yamano Jam Spot
山野楽器でのアコースティック・ライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/000920.html
July 19, 2006
Kishita Kohshi: The Moment Time Freezed
木下航志、時を凍結させた瞬間
http://blog.soulsearchin.com/archives/001147.html
July 02, 2006
Big Big Thanks For Joining "Soul Searchin’: The Session Vol.1"
『ソウル・サーチン・ザ・セッション』でのライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/001111.html
+++++
木下航志・オフィシャル・ウェッブ
http://www.kishitakohshi.com/
+++++
ENT>MUSIC>TV>Tokudane
ENT>MUSIC>ARTISTS>Kishita, Kohshi
進化。
昨日(8月7日月曜)、フジテレビ系列で毎朝放送されている生情報番組『とくダネ!』(毎週月曜〜金曜午前8時から9時55分)に、木下航志君が出演し、2曲を生演奏で披露した。歌った曲は、「スーパースター」のショート・ヴァージョン、そして、オリジナルの「絆」。アコースティックのグランドピアノを弾きながらの熱唱だった。9時19分頃からCMを2度はさみ約20分。これは強烈な露出になった。放送中から、ネット上でも話題になっているようだ。
「スーパースター」は元々はレオン・ラッセルが書き、カーペンターズでヒットした作品。木下君のヴァージョンは、ソウル・シンガー、ルーサー・ヴァンドロスがカヴァーしたヴァージョンを下敷きにしている。7月1日、ルーサーの一周忌に行われたイヴェント『ソウル・サーチン・ザ・セッション』でルーサー・トリビュートの一環で初めて歌われた。また、「絆」は今年2月に発売された彼のメジャー・デビュー・アルバム『絆』のタイトル曲。
やはり、歌そのものを聴かせることによって、彼のすごさ、素晴らしさというものが、圧倒的に、そして、ストレートに伝わる。今回は時間に余裕があり、カヴァー1曲、オリジナル1曲というコンビネーションもよかった。また、楽曲を歌っている間、お母さんとの写真なども適度にはさみこまれ、テレビ視聴者にもインパクトを与えた。なによりも、あの声だ。声がすばらしい。変声期を経て、より太く、強くなった声。これは万人の魂(ソウル)を撃ち抜く声である。
テレビの音楽番組で言えば、将来的には『ミュージック・ステーション』、『ミュージック・フェア』などにも出演していくことになるだろう。
本編のインタヴューでプロデューサーであり航志君バンドのベース奏者でもある名村さんが、「彼は現在も発展途上」と言ったが、まさにその通り。司会の小倉さんも以前にNHKの番組などで彼の歌声を聴いたことがあったようで、「(以前より)ぐっとよくなったね、歌」とコメントしていた。
ちなみに「スーパースター」は、先日の航志君の『ソウル・ブレンズ』での生ライヴを聴いた番組プロデューサーが、あのように一部をファルセットで歌って欲しいとリクエストしたらしい。
木下君に関しては、やはり、歌を見せる、聴かせる、という基本的なことをやっていけばいいのだろう、とつくづく思う。彼は17歳の若き才能あるシンガー・ソングライター、それだけで充分だ。そして、彼にとっては、「音楽の力」こそが「彼の力」になるのだ。
それにしても8月13日(日曜)の渋谷デュオでのライヴがどうなるか楽しみだ。昨日見た、彼よりも、またさらに一歩進化した航志君を見せてくれるだろう。何しろ、日々現在進行形で進化している彼だから。(ライヴなどについては、下記オフィシャル・ウェッブをごらんください)
■木下航志君についてのソウル・サーチン・ダイアリー
(木下航志君とは何者かと興味をお持ちの方は、日付順にダイアリーをご覧ください)
2003/12/29 (Mon)
Stevie Gave Love & Courage To Everybody
スティーヴィーのライヴで見かけた少年。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031229-1.html
2004/04/30 (Fri)
Kishita Koushi: 14-Year-Old Genius, I’d Call Him "Little Koushi"
木下君のNHKでのドキュメンタリー。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040430.html
2004/08/14 (Sat)
Kishita Koshi Live: The Live Performance I Really Desired To See
木下君の初ライヴ体験。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200408/diary20040814.html
2004/08/15 (Sun)
Talent Of Musicians VS Talent Of Listeners
ミュージシャンの才能、聴き手の才能
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200408/diary20040815.html
April 02, 2005
Kishita Kohshi Live: First Heisei-born Super Star
初の平成生まれのスーパースター
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_02.html
June 27, 2005
Soul Searchin’ Talking Vol.4; What’d I Write (Part 1)
「ソウル・サーチン・トーキング」にゲストで登場
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_27.html
June 28, 2005
What’d I Write (Part 2): Soulful Joint On "What’d I Say"
「ソウル・サーチン・トーキング」にゲストで登場(パート2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_28.html
August 22, 2005
After Kohshi’s Rehearsal Is Over, Soul Food Is Waiting
リハの後にはソウルフードが待っている
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_22.html
August 25, 2005
Kishita Kohshi Live At Duo: Power To The Listener
リスナーに力を与える航志パワー
http://blog.soulsearchin.com/archives/000472.html
August 30, 2005
Kishita Kohshi At "Soul Blends": Blind Ain’t Nothing, But A Word.
『ソウルブレンズ』にゲスト出演
http://blog.soulsearchin.com/archives/000477.html
December 25, 2005
"Soul Music Live Vol.5"(Part 2)
『ソウル・ミュージック・ライヴ』にゲスト出演
http://blog.soulsearchin.com/archives/000725.html
December 30, 2005
Kohshi: Video Shooting Session
ビデオ撮影用ライヴセッション
http://blog.soulsearchin.com/archives/000735.html
February 03, 2006
Kishita Kohshi New Album Release Live
木下航志、新作アルバム『絆』リリースライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/000808.html
March 28, 2006
Kishita Kohshi Live At Yamano Jam Spot
山野楽器でのアコースティック・ライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/000920.html
July 19, 2006
Kishita Kohshi: The Moment Time Freezed
木下航志、時を凍結させた瞬間
http://blog.soulsearchin.com/archives/001147.html
July 02, 2006
Big Big Thanks For Joining "Soul Searchin’: The Session Vol.1"
『ソウル・サーチン・ザ・セッション』でのライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/001111.html
+++++
木下航志・オフィシャル・ウェッブ
http://www.kishitakohshi.com/
+++++
ENT>MUSIC>TV>Tokudane
ENT>MUSIC>ARTISTS>Kishita, Kohshi
【グルーヴィー・ピープルのための久保田ライヴ〜セットリストとともに】
グルーヴ。
久保田利伸は、2006年8月6日(日曜)名古屋レインボーホールでのライヴを最後に、今回の『ウイ・フォー・リアル』のツアーを終了。筆者が見た7月29日のセットリストをご紹介する。
デビュー20周年となる今回のツアー。久保田は盛んに「グルーヴ」という言葉を使う。11曲目の「シャドウズ・オブ・ユア・ラヴ」を終えてのMC(おしゃべり)の時、彼はこんなことを言っていた。「この曲は、こんなにテンポが遅いんですよ。ズン、タッ、ズン、タッ〜。これで立って身体を揺らせる、あなたたちは、ほんとにグルーヴ・ピープルだ!」
それにしても、2時間半、コンパクトにまとまっているライヴだった。しかも、「ソウル度」がとても高い。正直に言うと、邦楽にうとい僕としては、知らない曲もあるのだが(たぶん熱心なファンの人は全曲ご存知だろう)、知らなくてもエンジョイできるショウというところがすごい。海外のアーティストのライヴでも、全曲知ってるライヴなどはなかなかない。それでも、楽しめるということは、その瞬間の演奏、歌などのパフォーマンスが素晴らしければ、一楽曲を初めて聞くとしても、問題ないということだ。2時間半途切れることのないいいグルーヴの連続が、飽きさせない秘訣だろう。これだけのショウをまとめあげるという点でも、久保田は立派な「ライヴ・ショウ・プロデューサー」だ。
それにしても、3年ぶりに全国ツアーをやり、それがすべて満席になる。なんというアーティスト・パワーか。レコードだけでなく、ライヴがしっかりできるアーティストというのは、やはり息が長くなるということ。
最後、本編とアンコールが終わり、最後に何か彼は言おうとしていた。だが結局、「もう20年、よろしくお願いします」とだけ言った。たぶん、もっといろいろ言いたかったのかもしれない。だが、これで充分だ。
29日と30日のライヴの様子はNHKが収録していた。8月26日BS−2で放送される。
■スーパーライブ 久保田利伸”
・8/26 NHK BS2((24:30)
・9/15 NHK BS-Hi (21:00〜22:30)
■ライヴ直後・ライヴ評
July 30, 2006
Kubota Toshinobu Shouted "You Are My Soul" At The Center Of The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_30.html
■メンバー Members
Philip Woo (Keyboard)
Kakizaki Youichirou 柿崎洋一郎 (Keyboard)
Ishinari Masato 石成正人 (Guitar)
Ralph Rolle (Drums)
Carlos Henderson (Bass)
Felicia Graham (Vocal)
Ty Stephens (Vocal)
Kamino Yuri 神野ゆり (Vocal)
Warner (Dancer)
Masako (Dancer)
■Setlist
久保田利伸コンサートツアー2006 "We For Real"
DJ show started 18:00
live show started 18:17
01. Dr. Party
02. Dance If You Want It
03. 君のそばに
04. It’s Time To Smile
05. U Drive Me Crazy
06. 夏の子午線 (A riff of "That’s The Way Of The World" on intro)
07. Riding To The Sight
08. Missing
09. DJ 〜 Never Too Much (Band members)
10. Breaking Through
11. Shadows Of Your Love
12. Keep Holding U (With Sun Min)
13. You Were Mine
14. La La La Love Song
15. Club Happiness (A riff of "Clean Up Woman")
Enc. Cry On Your Smile
Enc. Oh, What A Night (Okamura of 99)
show ended 20:43
00. I Want You (Marvin Gaye) (CD)
(2006年7月29日土曜、国立代々木競技場第一体育館=久保田利伸ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kubota, Toshinobu
2006-148
グルーヴ。
久保田利伸は、2006年8月6日(日曜)名古屋レインボーホールでのライヴを最後に、今回の『ウイ・フォー・リアル』のツアーを終了。筆者が見た7月29日のセットリストをご紹介する。
デビュー20周年となる今回のツアー。久保田は盛んに「グルーヴ」という言葉を使う。11曲目の「シャドウズ・オブ・ユア・ラヴ」を終えてのMC(おしゃべり)の時、彼はこんなことを言っていた。「この曲は、こんなにテンポが遅いんですよ。ズン、タッ、ズン、タッ〜。これで立って身体を揺らせる、あなたたちは、ほんとにグルーヴ・ピープルだ!」
それにしても、2時間半、コンパクトにまとまっているライヴだった。しかも、「ソウル度」がとても高い。正直に言うと、邦楽にうとい僕としては、知らない曲もあるのだが(たぶん熱心なファンの人は全曲ご存知だろう)、知らなくてもエンジョイできるショウというところがすごい。海外のアーティストのライヴでも、全曲知ってるライヴなどはなかなかない。それでも、楽しめるということは、その瞬間の演奏、歌などのパフォーマンスが素晴らしければ、一楽曲を初めて聞くとしても、問題ないということだ。2時間半途切れることのないいいグルーヴの連続が、飽きさせない秘訣だろう。これだけのショウをまとめあげるという点でも、久保田は立派な「ライヴ・ショウ・プロデューサー」だ。
それにしても、3年ぶりに全国ツアーをやり、それがすべて満席になる。なんというアーティスト・パワーか。レコードだけでなく、ライヴがしっかりできるアーティストというのは、やはり息が長くなるということ。
最後、本編とアンコールが終わり、最後に何か彼は言おうとしていた。だが結局、「もう20年、よろしくお願いします」とだけ言った。たぶん、もっといろいろ言いたかったのかもしれない。だが、これで充分だ。
29日と30日のライヴの様子はNHKが収録していた。8月26日BS−2で放送される。
■スーパーライブ 久保田利伸”
・8/26 NHK BS2((24:30)
・9/15 NHK BS-Hi (21:00〜22:30)
■ライヴ直後・ライヴ評
July 30, 2006
Kubota Toshinobu Shouted "You Are My Soul" At The Center Of The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_30.html
■メンバー Members
Philip Woo (Keyboard)
Kakizaki Youichirou 柿崎洋一郎 (Keyboard)
Ishinari Masato 石成正人 (Guitar)
Ralph Rolle (Drums)
Carlos Henderson (Bass)
Felicia Graham (Vocal)
Ty Stephens (Vocal)
Kamino Yuri 神野ゆり (Vocal)
Warner (Dancer)
Masako (Dancer)
■Setlist
久保田利伸コンサートツアー2006 "We For Real"
DJ show started 18:00
live show started 18:17
01. Dr. Party
02. Dance If You Want It
03. 君のそばに
04. It’s Time To Smile
05. U Drive Me Crazy
06. 夏の子午線 (A riff of "That’s The Way Of The World" on intro)
07. Riding To The Sight
08. Missing
09. DJ 〜 Never Too Much (Band members)
10. Breaking Through
11. Shadows Of Your Love
12. Keep Holding U (With Sun Min)
13. You Were Mine
14. La La La Love Song
15. Club Happiness (A riff of "Clean Up Woman")
Enc. Cry On Your Smile
Enc. Oh, What A Night (Okamura of 99)
show ended 20:43
00. I Want You (Marvin Gaye) (CD)
(2006年7月29日土曜、国立代々木競技場第一体育館=久保田利伸ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kubota, Toshinobu
2006-148
Dana Hanchard Live
2006年8月6日【デイナ・ハンチャード・ライヴ】
詩人。
前回のライヴを見たのが、ちょうど2005年10月ということで、ほぼ10ヶ月ぶりのモーションブルーでのライヴ。今回は、ギター、ベース、デイナ(ピアノと歌)というトリオ編成。第二部でパーカッションが一人加わった。基本的には、ピアノの弾き語りという雰囲気で、全体的に独特のデイナの世界を醸し出す。けっこう、モーションもお客さんが入っている。
彼女の歌のうまさ、音楽の教養の度合いは圧倒的。クラシック、ジャズ、ポップ、ソウル、R&B、ラテン系などさまざまなタイプの音楽を吸収し、それを自らの音楽の中にろ過しているところはあいかわらずすごい。ただし、シンプルでスローな曲が多く、今回は少し間延びする感じがあった。曲の並び方にもう一工夫いるかもしれない。
下記セットリストでわかる曲は「ニアネス・オブ・ユー」と「レット・イット・ビー」くらいで、あとは、ほぼ彼女のオリジナルゆえに彼女のライヴでしか聞けない作品ばかり。ポップでキャッチーな部分はないので、かなりの音楽好きか、相当音楽を聴きこんだファンでないと、なかなか親しめないかもしれない。カヴァー曲を各セット2-3曲ずついれると、だいぶちがってくるだろう。一番印象に残ったのは「ニアネス・オブ・ユー」だった。
全体的な感想は、前回のものと基本的には同じだ。(下記ブログに) これは大変高い評価をしているが、繰り返しになるが、やはり、もっとグルーヴ感を出せるミュージシャンとやるとデイナの歌がもっと引き立つような気がする。デイナの音楽的レベルがひじょうに高いだけに、それに拮抗するミュージシャンを日本で探すのは難しいのかもしれない。
流れを聴いていると、彼女はかなりの詩人ではないかと思った。そして、ストーリーテラーでもある。
ダイアン・リーヴス、カサンドラ・ウィルソン的なイメージが近いと思うが、その枠にとらわれない独自の世界を作れるアーティストだ。彼女をプロデュースできるプロデューサーなんて、アメリカでもそうそうはいないだろう。
■過去関連記事
October 08, 2005
Dana Hanchard Live: PP=Perfect Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/000566.html
■メンバー
THE DANA HANCHARD (vo,p) GROUP
デイナ・ハンチャード・グループ
Dana Hanchard(vo,p)、道下和彦(g)、Winter Spencer(per)、大坪和也(g)
Setlist
First Set
show started 18:30
01. Don’t Take Your Love From Me
02. Tombo
03. Deep Down Into The Well
04. Infinity Song
05. Holy Water
06. Who Is Crazy
07. Nearness Of You
08. Come Sally Come
09. Fix Me Jesus
10. Never Mind
show ended 19:32
Second set
show started 20:41
00. Happy Birthday To Dana
01. Sweet Lorraine
02. I Care For You
03. Let It Be
04. October Victory
05. Invitation
06. Black And Blue Lake
07. Right Here
08. Mystery
Enc. Back This Way Again
show ended 21:49
(2006年8月5日土曜、横浜モーション・ブルー=デイナ・ハンチャード・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hanchard, Dana
2006-151
詩人。
前回のライヴを見たのが、ちょうど2005年10月ということで、ほぼ10ヶ月ぶりのモーションブルーでのライヴ。今回は、ギター、ベース、デイナ(ピアノと歌)というトリオ編成。第二部でパーカッションが一人加わった。基本的には、ピアノの弾き語りという雰囲気で、全体的に独特のデイナの世界を醸し出す。けっこう、モーションもお客さんが入っている。
彼女の歌のうまさ、音楽の教養の度合いは圧倒的。クラシック、ジャズ、ポップ、ソウル、R&B、ラテン系などさまざまなタイプの音楽を吸収し、それを自らの音楽の中にろ過しているところはあいかわらずすごい。ただし、シンプルでスローな曲が多く、今回は少し間延びする感じがあった。曲の並び方にもう一工夫いるかもしれない。
下記セットリストでわかる曲は「ニアネス・オブ・ユー」と「レット・イット・ビー」くらいで、あとは、ほぼ彼女のオリジナルゆえに彼女のライヴでしか聞けない作品ばかり。ポップでキャッチーな部分はないので、かなりの音楽好きか、相当音楽を聴きこんだファンでないと、なかなか親しめないかもしれない。カヴァー曲を各セット2-3曲ずついれると、だいぶちがってくるだろう。一番印象に残ったのは「ニアネス・オブ・ユー」だった。
全体的な感想は、前回のものと基本的には同じだ。(下記ブログに) これは大変高い評価をしているが、繰り返しになるが、やはり、もっとグルーヴ感を出せるミュージシャンとやるとデイナの歌がもっと引き立つような気がする。デイナの音楽的レベルがひじょうに高いだけに、それに拮抗するミュージシャンを日本で探すのは難しいのかもしれない。
流れを聴いていると、彼女はかなりの詩人ではないかと思った。そして、ストーリーテラーでもある。
ダイアン・リーヴス、カサンドラ・ウィルソン的なイメージが近いと思うが、その枠にとらわれない独自の世界を作れるアーティストだ。彼女をプロデュースできるプロデューサーなんて、アメリカでもそうそうはいないだろう。
■過去関連記事
October 08, 2005
Dana Hanchard Live: PP=Perfect Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/000566.html
■メンバー
THE DANA HANCHARD (vo,p) GROUP
デイナ・ハンチャード・グループ
Dana Hanchard(vo,p)、道下和彦(g)、Winter Spencer(per)、大坪和也(g)
Setlist
First Set
show started 18:30
01. Don’t Take Your Love From Me
02. Tombo
03. Deep Down Into The Well
04. Infinity Song
05. Holy Water
06. Who Is Crazy
07. Nearness Of You
08. Come Sally Come
09. Fix Me Jesus
10. Never Mind
show ended 19:32
Second set
show started 20:41
00. Happy Birthday To Dana
01. Sweet Lorraine
02. I Care For You
03. Let It Be
04. October Victory
05. Invitation
06. Black And Blue Lake
07. Right Here
08. Mystery
Enc. Back This Way Again
show ended 21:49
(2006年8月5日土曜、横浜モーション・ブルー=デイナ・ハンチャード・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hanchard, Dana
2006-151
Club Chic 2006 @ Grand Hyatt
2006年8月5日【ハイアット宴会場がディスコに】
巨大。
このところ、ホテルのボールルームを使ってのワンナイト・ディスコのイヴェントが盛んに行われるようになっているが、昨日(2006年8月4日)は、六本木のホテル・グランド・ハイアットで、「クラブ・シック2006」というワンナイト・ディスコが開かれた。
DJには、ヴェテラン、ニック岡井氏、アトム氏、そして、DJオッシーなど。麻布のディスコ「キサナドゥー」とのタイアップで、かつての「キサナドゥー」でかかるようなディスコヒットを中心にDJがプレイ。約2000人の参加者を集めた。客層は、30代から40代が中心。もちろん、若干の20代とおそらく50代と思われる人々もいた。普段、青山キサナドゥーなどで遊んでいる人たちが中心とみられる。
それにしても、これだけ広いと本当に大変な迫力。ハンディカメラがダンスフロアの様子を撮影し、それを巨大なモニターに映し出す。またある曲がかかると、そのジャケットなどもモニターに映し出される。
ダンスフロアーの上には、無数の大小さまざまなミラーボールが20個以上つる下がっていた。
DJオッシーは前日まで、何をどういう順番でかけたらいいか悩んでいたようだが、当日はまったく問題なくプレイしていたようだ。会場でケイ・グラントさんにばったり。ケイさん曰く「これがディスコですよね。みんなが笑顔で踊ってる。これですよ、これ。そこがいわゆる『クラブ』と違うんだよなあ」。確かにクラブでは、みんながニコニコしながら踊ってるのはあまり見たことがない。
2006.08.04(Fri)
CLUB CHIC 2006 summer
greatest 70’s disco hits and classics
■日時: 2006年8月4日(金) 20:00-02:00(最終入場 01:00)
■場所: ホテルグランドハイアット東京 グランド ボールルーム(3F)
■入場料:
前売券: 男性10,000 女性6,000 ※1ドリンク付
当日券: 男性12,000 女性8,000 ※1ドリンク付
■DJ 20:00 AKIRA
21:00 ニック岡井
22:30 ATOM
24:00 OSSHY
1:00 KOUTARO
巨大。
このところ、ホテルのボールルームを使ってのワンナイト・ディスコのイヴェントが盛んに行われるようになっているが、昨日(2006年8月4日)は、六本木のホテル・グランド・ハイアットで、「クラブ・シック2006」というワンナイト・ディスコが開かれた。
DJには、ヴェテラン、ニック岡井氏、アトム氏、そして、DJオッシーなど。麻布のディスコ「キサナドゥー」とのタイアップで、かつての「キサナドゥー」でかかるようなディスコヒットを中心にDJがプレイ。約2000人の参加者を集めた。客層は、30代から40代が中心。もちろん、若干の20代とおそらく50代と思われる人々もいた。普段、青山キサナドゥーなどで遊んでいる人たちが中心とみられる。
それにしても、これだけ広いと本当に大変な迫力。ハンディカメラがダンスフロアの様子を撮影し、それを巨大なモニターに映し出す。またある曲がかかると、そのジャケットなどもモニターに映し出される。
ダンスフロアーの上には、無数の大小さまざまなミラーボールが20個以上つる下がっていた。
DJオッシーは前日まで、何をどういう順番でかけたらいいか悩んでいたようだが、当日はまったく問題なくプレイしていたようだ。会場でケイ・グラントさんにばったり。ケイさん曰く「これがディスコですよね。みんなが笑顔で踊ってる。これですよ、これ。そこがいわゆる『クラブ』と違うんだよなあ」。確かにクラブでは、みんながニコニコしながら踊ってるのはあまり見たことがない。
2006.08.04(Fri)
CLUB CHIC 2006 summer
greatest 70’s disco hits and classics
■日時: 2006年8月4日(金) 20:00-02:00(最終入場 01:00)
■場所: ホテルグランドハイアット東京 グランド ボールルーム(3F)
■入場料:
前売券: 男性10,000 女性6,000 ※1ドリンク付
当日券: 男性12,000 女性8,000 ※1ドリンク付
■DJ 20:00 AKIRA
21:00 ニック岡井
22:30 ATOM
24:00 OSSHY
1:00 KOUTARO
【告知もの、まとめて】
お知らせ。
■ケイリブのフェイト、横須賀ベースでライヴ
「ソウル・サーチン」関係者のライヴ情報をいくつか。ソウル・サーチャーズのリーダーでもあるケイリブ・ジェームスが参加するロック系バンド、フェイトが来る8月5日(土曜)横須賀の基地内でライヴを行う。この日は、基地が一般の人に開放される日(フレンドシップ・でイ)で、普段は基地関係者の付き添いがないと入れない基地の中に、だれでもはいれる。ライヴは午後4時半過ぎくらいからの予定。
件名: Phate: Live at Yokosuka Military Base
開始日: 2006 年 8月 5日 (土) 午後 4:30
終了日: 2006 年 8月 5日 (土) 午後 7:30
一覧: http://www.kalebjames.com
Saturday, August the 5th
This is going to be a great day. Friendship Day is a FREE event where Yokosuka Base opens their gates for the public to come in and enjoy all the music and special events that will go on all day long. Phate will perform music from the new mini CD, "Rubberman" as well as new unreleased music from our next CD. The band Phate (myself, Dickey Fukuda, Lenzie Crosby & Armin Linzbichler) is a musical mix of culture and genre. We’re gonna slam it out for the crowd at Yokosuka Base. Come down and enjoy the day!
またケイリブとベースの日野賢二さんは、この秋から再びAIのバックバンドメンバーとしての全国ツアーが始まる。
AIのツアーは次の通り。
11/13(月)渋谷公会堂、11/17(金)盛岡市民文化ホール、11/19(日)仙台サンプラザ、
11/22(水)広島郵便貯金ホール、11/24(金)福岡サンパレス、11/26(日)鹿児島市民文化第一ホール、11/29(水)グランキューブ大阪、12/1(金)石川厚生年金会館、12/4(月)札幌市民会館、12/8(金)名古屋センチュリーホール、12/10(日)静岡市民文化会館
■木下航志くん、「とくダネ!」に登場
毎回、「ソウル・サーチン」で素晴らしい歌を聴かせてくれる木下航志くんが8月7日(月曜)のフジテレビ系『とくダネ!』に生出演する。番組は8時からだが、航志くんの出番は9時15分過ぎくらいから20分程度らしい。生放送なので、突発的なニュースなどによっては、出演時間なども大幅に変更になる可能性もあるが、一応、ライヴで2曲聴かせてくれることになっている。
2006年8月7日(月) 午前8時〜10時 『とくダネ!』(フジテレビ系)
木下航志・ライヴ
8月10日(木) 大阪 開場18:30 開演19:00
会 場: 大阪市中央公会堂
前 売: 3000円 (税込)
チケット: チケットぴあ:0570-02-9999&9966(Pコード:231-633)
電子チケットぴあ:http://pia.jp/t/kansaiローソンチケット:0570-084-005(Lコード:59783)ne+:http://eee.eplus.co.jp
お問合せ: 大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506
8月11日(金) 名古屋 開場18:00 開演19:00
会 場: クラブクアトロ
前 売: 3000円 (税込)
チケット: チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:231−430)
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:45047)
e+:http://eee.eplus.co.jp
8月13日(日) 東京: 開場15:00 開演16:00
会 場: DUO MUSIC EXCHANGE
チケット: チケットぴあ:0570-02-9999※オペレーター対応
0570-02-9966(Pコード:231-589)※音声ガイダンス
ローソンチケット:0570-06-3003(Lコード:38758)※音声ガイダンス
e+:http://eee.eplus.co.jp
お問合せ: オデッセー 03-3560-3930(平日11:00〜18:00)
8月16日(水) 仙台 : 開場18:00 開演18:30
会 場: 仙台市シルバーセンター・交流ホール 仙台市青葉区花京院1-3-2
チケット: 全席自由 2,800円(税込)
お問合せ: 申し込み/お問い合わせ:022-773-2858(藤良子)
■シャンティー
シャンティーのライヴもある。フィリップ・ウーとのコットン・クラブ2日間のほか、横浜モーションブルーでのライヴも決まった。「ソウル・サーチン」でファンになられた方はは、ぜひどうぞ。
「フィリップ・ウー・バンド・フィーチャリング・シャンティー」
2006年8月18日(金)、19日(土)丸の内コットンクラブ 午後7時、9時半 チャージ4200円
Philip Woo Band featuring Shanti with Philip Woo (keyboards/harmonica) Masato Ishinari(guitar) Tommy Campbell(drums)
On the 19th, Philip Woo, Hank Nishiyama(guitar) Jay Stixx (drums) Other members to be announced.
「シャンティー・ライヴ」
2006年9月22日(金)横浜モーションブルー 6時半、8時半
Shanti with.... Matsumoto Keiji(Piano) Kihara Ryousuke(guitar) Tanabe Shinichi (percussion) Motion Blue
■フィリップ・ウー
2006年9月8日(金) 目黒ブルースアレー
(Key/Harp)Philip Woo (G)西山“はんこ屋”史翁 (B)Clifford Archer (Ds)Jay Stixx
(Vo)Brenda Vaughn
★Special Guestあり
前売券 テーブル席(指定)4,000
当日券は500UP (各税込)
2006年9月10日(日) 六本木ヴェルファーレ
フィリップ・ウー・バンド
■ブレンダ・ヴォーン
2006年9月19日(火) 目黒ブルースアレー
SOUL SINGER BRENDA VAUGHN
(Vo)Brenda Vaughn、Robbie Danzie、Diva Gray (Key)Philip woo
(Key/Vo)Kalib James (B)Clifford Archer (Ds)David Brown (G)Masato Ishinari
お知らせ。
■ケイリブのフェイト、横須賀ベースでライヴ
「ソウル・サーチン」関係者のライヴ情報をいくつか。ソウル・サーチャーズのリーダーでもあるケイリブ・ジェームスが参加するロック系バンド、フェイトが来る8月5日(土曜)横須賀の基地内でライヴを行う。この日は、基地が一般の人に開放される日(フレンドシップ・でイ)で、普段は基地関係者の付き添いがないと入れない基地の中に、だれでもはいれる。ライヴは午後4時半過ぎくらいからの予定。
件名: Phate: Live at Yokosuka Military Base
開始日: 2006 年 8月 5日 (土) 午後 4:30
終了日: 2006 年 8月 5日 (土) 午後 7:30
一覧: http://www.kalebjames.com
Saturday, August the 5th
This is going to be a great day. Friendship Day is a FREE event where Yokosuka Base opens their gates for the public to come in and enjoy all the music and special events that will go on all day long. Phate will perform music from the new mini CD, "Rubberman" as well as new unreleased music from our next CD. The band Phate (myself, Dickey Fukuda, Lenzie Crosby & Armin Linzbichler) is a musical mix of culture and genre. We’re gonna slam it out for the crowd at Yokosuka Base. Come down and enjoy the day!
またケイリブとベースの日野賢二さんは、この秋から再びAIのバックバンドメンバーとしての全国ツアーが始まる。
AIのツアーは次の通り。
11/13(月)渋谷公会堂、11/17(金)盛岡市民文化ホール、11/19(日)仙台サンプラザ、
11/22(水)広島郵便貯金ホール、11/24(金)福岡サンパレス、11/26(日)鹿児島市民文化第一ホール、11/29(水)グランキューブ大阪、12/1(金)石川厚生年金会館、12/4(月)札幌市民会館、12/8(金)名古屋センチュリーホール、12/10(日)静岡市民文化会館
■木下航志くん、「とくダネ!」に登場
毎回、「ソウル・サーチン」で素晴らしい歌を聴かせてくれる木下航志くんが8月7日(月曜)のフジテレビ系『とくダネ!』に生出演する。番組は8時からだが、航志くんの出番は9時15分過ぎくらいから20分程度らしい。生放送なので、突発的なニュースなどによっては、出演時間なども大幅に変更になる可能性もあるが、一応、ライヴで2曲聴かせてくれることになっている。
2006年8月7日(月) 午前8時〜10時 『とくダネ!』(フジテレビ系)
木下航志・ライヴ
8月10日(木) 大阪 開場18:30 開演19:00
会 場: 大阪市中央公会堂
前 売: 3000円 (税込)
チケット: チケットぴあ:0570-02-9999&9966(Pコード:231-633)
電子チケットぴあ:http://pia.jp/t/kansaiローソンチケット:0570-084-005(Lコード:59783)ne+:http://eee.eplus.co.jp
お問合せ: 大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506
8月11日(金) 名古屋 開場18:00 開演19:00
会 場: クラブクアトロ
前 売: 3000円 (税込)
チケット: チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:231−430)
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:45047)
e+:http://eee.eplus.co.jp
8月13日(日) 東京: 開場15:00 開演16:00
会 場: DUO MUSIC EXCHANGE
チケット: チケットぴあ:0570-02-9999※オペレーター対応
0570-02-9966(Pコード:231-589)※音声ガイダンス
ローソンチケット:0570-06-3003(Lコード:38758)※音声ガイダンス
e+:http://eee.eplus.co.jp
お問合せ: オデッセー 03-3560-3930(平日11:00〜18:00)
8月16日(水) 仙台 : 開場18:00 開演18:30
会 場: 仙台市シルバーセンター・交流ホール 仙台市青葉区花京院1-3-2
チケット: 全席自由 2,800円(税込)
お問合せ: 申し込み/お問い合わせ:022-773-2858(藤良子)
■シャンティー
シャンティーのライヴもある。フィリップ・ウーとのコットン・クラブ2日間のほか、横浜モーションブルーでのライヴも決まった。「ソウル・サーチン」でファンになられた方はは、ぜひどうぞ。
「フィリップ・ウー・バンド・フィーチャリング・シャンティー」
2006年8月18日(金)、19日(土)丸の内コットンクラブ 午後7時、9時半 チャージ4200円
Philip Woo Band featuring Shanti with Philip Woo (keyboards/harmonica) Masato Ishinari(guitar) Tommy Campbell(drums)
On the 19th, Philip Woo, Hank Nishiyama(guitar) Jay Stixx (drums) Other members to be announced.
「シャンティー・ライヴ」
2006年9月22日(金)横浜モーションブルー 6時半、8時半
Shanti with.... Matsumoto Keiji(Piano) Kihara Ryousuke(guitar) Tanabe Shinichi (percussion) Motion Blue
■フィリップ・ウー
2006年9月8日(金) 目黒ブルースアレー
(Key/Harp)Philip Woo (G)西山“はんこ屋”史翁 (B)Clifford Archer (Ds)Jay Stixx
(Vo)Brenda Vaughn
★Special Guestあり
前売券 テーブル席(指定)4,000
当日券は500UP (各税込)
2006年9月10日(日) 六本木ヴェルファーレ
フィリップ・ウー・バンド
■ブレンダ・ヴォーン
2006年9月19日(火) 目黒ブルースアレー
SOUL SINGER BRENDA VAUGHN
(Vo)Brenda Vaughn、Robbie Danzie、Diva Gray (Key)Philip woo
(Key/Vo)Kalib James (B)Clifford Archer (Ds)David Brown (G)Masato Ishinari
【フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ・ファイナル】
寂しい。
昼間、タワーレコードS氏より「今日フィリップに行こうとおもったのですが、お店にかけたら立ち見でぎゅうぎゅうとのこと。来月もあるので、来月にしようかと思っていますが、アドヴァイスをください」とのメール。来月のコットンのとはメンバーが違って、今日のメンバーは今日が最後だから見たほうがいいですよ、と連絡。結局、来ることになった。
もともとは、シンガー、タイ・スティーブンスとキーボードのフィリップ・ウーのふたりか3人のアコースティックセットで行うはずだったこの日のライヴ。タイ自身がどうしてもバンドでやりたいということで、結局、いつもと同じ「ニューヨーク・オールスターズ」が勢ぞろいした。フィリップとオールスターズの最後のライヴ。彼らはご存知のように、久保田利伸のバックバンドで来日中。しかし、久保田ライヴもあと2本、8月6日で終了する。そして彼らは7日には帰国の途につく。
30人も入れば満席の四谷メビウス。立ち見も含め超満員。60人以上集まったのではないか。3セット、16曲、たっぷり楽しませてもらった。
今回初めて聴いたのは、ファーストセットの6曲目。「ウィズ・ユー・アイム・ボーン・アゲイン」。タイとフェリシアのデュエットは見事だった。まるで、ソープオペラを見ているようなドラマティックなパフォーマンス。しかも、これ、今日2人でやるのは初めてだという。いやあ、まいった。
セカンドとサードで、タイは自身のアルバム『アクエリアン・マインド』から2曲、オリジナルを披露した。「ファウンド」と「オール・ザ・ラヴ」。ともに観客から喝采を浴びた。
タイの歌う姿を見ていて思った。彼の歌声や歌い方が今は亡きカール・アンダーソンを思い出させる、と。横から見る風貌なども近いのかもしれない。カールや、あるいは、アル・ジャロウ、また、ジョージ・ベンソン的な雰囲気も醸し出す。
サードセットのトップは、「ムーン・ダンス」という曲で、僕は知らなかった。今日、同行S氏が、ヴァン・モリソンの曲で、ボビー・マクファーリンやアニタ・ベイカーのヴァージョンもありますよ、と教えてくれた。さすが。僕はやはりこのあたりの「白人系」は弱い。(笑) (調べてみると、アニタのヴァージョンは、『ラプチャー〜ライヴ』に収録。ほかに、フィリップ・ベイリー、ラムゼイ・ルイスなどもやっていた)
今夜の圧巻は、やはり最後の最後になったサードセットでのタイの「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」とフェリシア、ユリ、タイによるアレサ・フランクリンの「ナチュラル・ウーマン」だろう。タイは本当にダニーものが似合う。ダニーがいたら、きっとこんな風に歌うのではないかとさえ思ってしまう。タイとフランク・マッコムのコラボを見てみたいな。サードセットが始まる前にフェリシアに「今日は『エイント・ノー・ウエイ』を歌わないの」と尋ねると、喉の調子があんまりよくないので、今日は『ナチュラル・ウーマン』にしておくわ」との答え。彼女にとっては「エイント・ノー・ウエイ」より「ナチュラル・ウーマン」のほうがイージーらしい。それにしても、3人の「ナチュラル・ウーマン」は見事だった。
こういう小さい店で目の前でライヴをやってくれるとほんとに、身近に音楽がある感じがする。彼らも楽しみでやって、それをお客さんもエンジョイできる。いい雰囲気だ。こういう店におけるしっかりしたライヴが多数あれば、もっともっと音楽人口も増えるような気がするのだが・・・。
これにて、ニューヨーク・オールスターズのライヴはしばしおあずけ。フィリップがさかんに「寂しい、寂しい」を連発していた。それはみんな同じ思いだ。
■フィリップ・ウー・ライヴ予定 (「ソウル・サーチン・ザ・セッション」でおなじみシャンティーとフィリップのコラボが実現!)
◎フィリップ・ウー&シャンティー
2006年8月18日(金)、19日(土)
丸の内コットンクラブ
フィリップ・ウー・バンド・フィーチャリング・シャンティ
8.18.friのみ
Philip Woo(key,hca), Shanti(vo), 石成正人(g), Clifford Archer(b), Tommy Campbell(ds)
8.19.satのみ
Philip Woo(key,hca), Shanti(vo), ’Hank’ Nishiyama (g), Clifford Archer(b), Jay Stixx(ds)
4200円 7時と9時半の2ステージ
予約・お問い合せ03-3215-1555受付時間 (11:00 a.m.〜11:00 p.m.)
◎フィリップ・ウー&ブレンダ・ヴォーン・デュオ
2006年9月3日(日) 開場6時、演奏6時半、8時(2ステージ)
下北沢 ラカーナ(La Cana)
03-3410-0505 チャージ2500円 プラス1ドリンク500円
◎フィリップ・ウー・オフィシャル・サイト
http://www.k5.dion.ne.jp/~p.woo/index.html
■メンバー Members
Philip Woo (Keyboard)
Nishiyama "Hankoya" Fumio (Guitar)
Ralph Rolle (Drums)
Carlos Henderson (Bass)
Felicia Graham (Vocal)
Ty Stephens (Vocal)
Kamino Yuri (Vocal)
■Setlist ( )=singers, [ ]=original artist
First Set
show started 20:09
1. Sunshine Alley (Instrumental) [Stanley Turrentine]
2. That Girl (Ty) [Stevie Wonder]
3. Dindi (Ty) [Antonio Carlos Jobin]
4. Let’s Stay Together (Ralph) [Al Green]
5. I’m Going Down (Felicia) [Rose Royce]
6. With You I’m Born Again (Felicia & Ty duet) [Syretta & Billy Preston]
show ended 20:50
Second Set
show started 21:25
1. Shadows (Instrumental) [Dean Brown]
2. Flying Easy (Ty) [Donny Hathaway]
3. Found (Ty) [Ty Stephens]
4. I Can’t Stand The Rain (Yuri) [Ann Peebles]
5. Closer I Get To You (Yuri & Ty) [Roberta Flack & Donny Hathaway]
show ended 22:05
Third Set
show started 22:42
1. Moon Dance (Ty) [Van Morrison]
2. All The Love (Ty) [Ty Stephens]
3. Someday We’ll All Be Free (Ty) [Donny Hathaway]
4. You Make Me Feel Like A Natural Woman (Felicia, Yuri, Ty) [Aretha Franklin]
5. Superstition (Felicia, Yuri, Ty) [Stevie Wonder]
show ended 23:27
(2006年8月2日水曜、四谷メビウス=フィリップ・ウー・ウィズ・ニューヨーク・オールスターズ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip & New York All Stars
2006-150
寂しい。
昼間、タワーレコードS氏より「今日フィリップに行こうとおもったのですが、お店にかけたら立ち見でぎゅうぎゅうとのこと。来月もあるので、来月にしようかと思っていますが、アドヴァイスをください」とのメール。来月のコットンのとはメンバーが違って、今日のメンバーは今日が最後だから見たほうがいいですよ、と連絡。結局、来ることになった。
もともとは、シンガー、タイ・スティーブンスとキーボードのフィリップ・ウーのふたりか3人のアコースティックセットで行うはずだったこの日のライヴ。タイ自身がどうしてもバンドでやりたいということで、結局、いつもと同じ「ニューヨーク・オールスターズ」が勢ぞろいした。フィリップとオールスターズの最後のライヴ。彼らはご存知のように、久保田利伸のバックバンドで来日中。しかし、久保田ライヴもあと2本、8月6日で終了する。そして彼らは7日には帰国の途につく。
30人も入れば満席の四谷メビウス。立ち見も含め超満員。60人以上集まったのではないか。3セット、16曲、たっぷり楽しませてもらった。
今回初めて聴いたのは、ファーストセットの6曲目。「ウィズ・ユー・アイム・ボーン・アゲイン」。タイとフェリシアのデュエットは見事だった。まるで、ソープオペラを見ているようなドラマティックなパフォーマンス。しかも、これ、今日2人でやるのは初めてだという。いやあ、まいった。
セカンドとサードで、タイは自身のアルバム『アクエリアン・マインド』から2曲、オリジナルを披露した。「ファウンド」と「オール・ザ・ラヴ」。ともに観客から喝采を浴びた。
タイの歌う姿を見ていて思った。彼の歌声や歌い方が今は亡きカール・アンダーソンを思い出させる、と。横から見る風貌なども近いのかもしれない。カールや、あるいは、アル・ジャロウ、また、ジョージ・ベンソン的な雰囲気も醸し出す。
サードセットのトップは、「ムーン・ダンス」という曲で、僕は知らなかった。今日、同行S氏が、ヴァン・モリソンの曲で、ボビー・マクファーリンやアニタ・ベイカーのヴァージョンもありますよ、と教えてくれた。さすが。僕はやはりこのあたりの「白人系」は弱い。(笑) (調べてみると、アニタのヴァージョンは、『ラプチャー〜ライヴ』に収録。ほかに、フィリップ・ベイリー、ラムゼイ・ルイスなどもやっていた)
今夜の圧巻は、やはり最後の最後になったサードセットでのタイの「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」とフェリシア、ユリ、タイによるアレサ・フランクリンの「ナチュラル・ウーマン」だろう。タイは本当にダニーものが似合う。ダニーがいたら、きっとこんな風に歌うのではないかとさえ思ってしまう。タイとフランク・マッコムのコラボを見てみたいな。サードセットが始まる前にフェリシアに「今日は『エイント・ノー・ウエイ』を歌わないの」と尋ねると、喉の調子があんまりよくないので、今日は『ナチュラル・ウーマン』にしておくわ」との答え。彼女にとっては「エイント・ノー・ウエイ」より「ナチュラル・ウーマン」のほうがイージーらしい。それにしても、3人の「ナチュラル・ウーマン」は見事だった。
こういう小さい店で目の前でライヴをやってくれるとほんとに、身近に音楽がある感じがする。彼らも楽しみでやって、それをお客さんもエンジョイできる。いい雰囲気だ。こういう店におけるしっかりしたライヴが多数あれば、もっともっと音楽人口も増えるような気がするのだが・・・。
これにて、ニューヨーク・オールスターズのライヴはしばしおあずけ。フィリップがさかんに「寂しい、寂しい」を連発していた。それはみんな同じ思いだ。
■フィリップ・ウー・ライヴ予定 (「ソウル・サーチン・ザ・セッション」でおなじみシャンティーとフィリップのコラボが実現!)
◎フィリップ・ウー&シャンティー
2006年8月18日(金)、19日(土)
丸の内コットンクラブ
フィリップ・ウー・バンド・フィーチャリング・シャンティ
8.18.friのみ
Philip Woo(key,hca), Shanti(vo), 石成正人(g), Clifford Archer(b), Tommy Campbell(ds)
8.19.satのみ
Philip Woo(key,hca), Shanti(vo), ’Hank’ Nishiyama (g), Clifford Archer(b), Jay Stixx(ds)
4200円 7時と9時半の2ステージ
予約・お問い合せ03-3215-1555受付時間 (11:00 a.m.〜11:00 p.m.)
◎フィリップ・ウー&ブレンダ・ヴォーン・デュオ
2006年9月3日(日) 開場6時、演奏6時半、8時(2ステージ)
下北沢 ラカーナ(La Cana)
03-3410-0505 チャージ2500円 プラス1ドリンク500円
◎フィリップ・ウー・オフィシャル・サイト
http://www.k5.dion.ne.jp/~p.woo/index.html
■メンバー Members
Philip Woo (Keyboard)
Nishiyama "Hankoya" Fumio (Guitar)
Ralph Rolle (Drums)
Carlos Henderson (Bass)
Felicia Graham (Vocal)
Ty Stephens (Vocal)
Kamino Yuri (Vocal)
■Setlist ( )=singers, [ ]=original artist
First Set
show started 20:09
1. Sunshine Alley (Instrumental) [Stanley Turrentine]
2. That Girl (Ty) [Stevie Wonder]
3. Dindi (Ty) [Antonio Carlos Jobin]
4. Let’s Stay Together (Ralph) [Al Green]
5. I’m Going Down (Felicia) [Rose Royce]
6. With You I’m Born Again (Felicia & Ty duet) [Syretta & Billy Preston]
show ended 20:50
Second Set
show started 21:25
1. Shadows (Instrumental) [Dean Brown]
2. Flying Easy (Ty) [Donny Hathaway]
3. Found (Ty) [Ty Stephens]
4. I Can’t Stand The Rain (Yuri) [Ann Peebles]
5. Closer I Get To You (Yuri & Ty) [Roberta Flack & Donny Hathaway]
show ended 22:05
Third Set
show started 22:42
1. Moon Dance (Ty) [Van Morrison]
2. All The Love (Ty) [Ty Stephens]
3. Someday We’ll All Be Free (Ty) [Donny Hathaway]
4. You Make Me Feel Like A Natural Woman (Felicia, Yuri, Ty) [Aretha Franklin]
5. Superstition (Felicia, Yuri, Ty) [Stevie Wonder]
show ended 23:27
(2006年8月2日水曜、四谷メビウス=フィリップ・ウー・ウィズ・ニューヨーク・オールスターズ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip & New York All Stars
2006-150
Masters Of Groove Live
2006年8月2日【グルーヴの達人たちのライヴ】
集中。
超ヴェテランのジャズ・ミュージシャンたち3人が、ファンク要素のあるジャズを演奏。それが「マスターズ・オブ・グルーヴ」のライヴだった。オルガン、キーボードのルーベン・ウィルソン(1935年4月9日生まれ)、そして、ギターのグラント・グリーン・ジュニア(1950年代半ばの生まれか?)、ドラムスは60年代後期にジェームス・ブラウンのJBズに参加していたクライド・スタブルフィールド(1943年4月18日生まれ)。2人は60歳を超え、グラントも50代と思われる。
トリオだけにシンプルな音。まあ、グルーヴもあるが、ちょっと地味と言えば地味。確かにマスター(達人)たちが、そつなくグルーヴを生み出す。下記セットリストの3の「フォー・ザ・ラヴ・オブ・ユー」はアイズレーのヒット、5はテンプテーションズ。ここではグリーンが歌ってみせたが、これは愛嬌といったところか。インストばかりだと若干間延びもするので、ここらあたりでヴォーカルいれましょう、という感じ。ミュージシャンのお遊びのヴォーカルというところ。雰囲気はでるけどね。
そして、ミュージシャンたちが俄然乗り出したのが次の「オータム・リーヴス(枯葉)」。これは、ぐぐっと集中力が高まってきた。みんな職人だけに、いつでもどこでも、なんでも弾けてしまう。彼らに普段以上のパフォーマンスを見せてもらうには、なんらかの「モチヴェーション」を与えないといけないのだなあ、などと思ってしまった。それは観客のリアクションだったり、それ以外の何かだ。
観客が集中して聴いている。それをミュージシャンが感じる。そして、ミュージシャンの集中が高まる。さらに観客がその素晴らしい演奏にのる。という良循環が生まれる、というわけだ。「枯葉」あたりで、何か流れをつかんだのかもしれない。きっかけはなんだったんだろう。ところで、ジェームス・ブラウンの曲なんかをやる選択肢はないのかな。
マスターズ・オブ・グルーヴ
フィーチャリング・リューベン・ウィルソン, グラント・グリーンJr. & クライド・スタッブルフィールド
Reuben Wilson(org,key), Grant Green Jr.(g), Clyde Stubblefield(ds)
Setlist (Incomplete) (不明曲は彼らのオリジナルと思われます)
show started 19:00
01. ?
02. ?
03. For The Love Of You
04. Flipity Flop
05. Just My Imagination
06. Autumn Leaves
07. Mercy Mercy Mercy
Enc. ?
show ended 20:23
(2006年7月28日金、丸の内コットン・クラブ=マスターズ・オブ・グルーヴ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Masters Of Groove
2006-147
集中。
超ヴェテランのジャズ・ミュージシャンたち3人が、ファンク要素のあるジャズを演奏。それが「マスターズ・オブ・グルーヴ」のライヴだった。オルガン、キーボードのルーベン・ウィルソン(1935年4月9日生まれ)、そして、ギターのグラント・グリーン・ジュニア(1950年代半ばの生まれか?)、ドラムスは60年代後期にジェームス・ブラウンのJBズに参加していたクライド・スタブルフィールド(1943年4月18日生まれ)。2人は60歳を超え、グラントも50代と思われる。
トリオだけにシンプルな音。まあ、グルーヴもあるが、ちょっと地味と言えば地味。確かにマスター(達人)たちが、そつなくグルーヴを生み出す。下記セットリストの3の「フォー・ザ・ラヴ・オブ・ユー」はアイズレーのヒット、5はテンプテーションズ。ここではグリーンが歌ってみせたが、これは愛嬌といったところか。インストばかりだと若干間延びもするので、ここらあたりでヴォーカルいれましょう、という感じ。ミュージシャンのお遊びのヴォーカルというところ。雰囲気はでるけどね。
そして、ミュージシャンたちが俄然乗り出したのが次の「オータム・リーヴス(枯葉)」。これは、ぐぐっと集中力が高まってきた。みんな職人だけに、いつでもどこでも、なんでも弾けてしまう。彼らに普段以上のパフォーマンスを見せてもらうには、なんらかの「モチヴェーション」を与えないといけないのだなあ、などと思ってしまった。それは観客のリアクションだったり、それ以外の何かだ。
観客が集中して聴いている。それをミュージシャンが感じる。そして、ミュージシャンの集中が高まる。さらに観客がその素晴らしい演奏にのる。という良循環が生まれる、というわけだ。「枯葉」あたりで、何か流れをつかんだのかもしれない。きっかけはなんだったんだろう。ところで、ジェームス・ブラウンの曲なんかをやる選択肢はないのかな。
マスターズ・オブ・グルーヴ
フィーチャリング・リューベン・ウィルソン, グラント・グリーンJr. & クライド・スタッブルフィールド
Reuben Wilson(org,key), Grant Green Jr.(g), Clyde Stubblefield(ds)
Setlist (Incomplete) (不明曲は彼らのオリジナルと思われます)
show started 19:00
01. ?
02. ?
03. For The Love Of You
04. Flipity Flop
05. Just My Imagination
06. Autumn Leaves
07. Mercy Mercy Mercy
Enc. ?
show ended 20:23
(2006年7月28日金、丸の内コットン・クラブ=マスターズ・オブ・グルーヴ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Masters Of Groove
2006-147
【リーダーからリーダーへの感謝】
架け橋。
原宿駅の方から、人の流れが代々木競技場に向かっている。入口広場には、グッズ売り場、そして、話題の黒沢カレー店も。どちらも長蛇の列がつらなっている。
入口に進むとこの日は、ふだん関係者に配られるセットリストが「事前の先入観なくご自由にお楽しみいただきたいということで」なかった。アーティストの大体の出演時間が書かれた紙が1枚だけ。そこに「今回、関係者の皆様にも充分に楽しんでいただくために内容に関しては控えさせていただきます」とかかれてある。あ〜、こりゃ大変。忙しくなるぞ。(笑)
そこで僕は必死にメモを取ることになった。(笑) ほぼ定刻、暗転となり、エナメル・ブラザースのビデオがスクリーンに上映された。BGMは、プ、プ、プリンスの最新作『3121』から「ゲット・オン・ザ・ボート」! マーチンさん気に入っていたもんなあ、新作。ブラザー・スズこと鈴木雅之、そして、ブラザー・クロこと黒沢薫。2人あわせてエナメル・ブラザース! こういう遊び心たっぷりのユニットを作らせたら、マーチンさんの右に出るものはいない。大阪のFM局のイヴェントかなにかで、たまたま2人揃って歌う企画があり、その時2人ともエナメル靴を履いていたことから、このネーミングがついたそうだ。「ソウル・イヴェント」の「前座(オープニング・アクト)」としては、うってつけ。
来年このイヴェントがあるなら、エナメルたちは、2番目のオープニング・バンドになって、一歩出世するなんて、いいんではないだろうか。6回目くらいには、ついに大トリを飾るとか。(笑)
エナメル以降は、ソイ・ソウル、ゴスペラーズ、スクープ・オン・サムバディー、ゴスペラッツ、全員でアンコールという流れ。基本的なバックバンドは、大阪を本拠とするソウルバンド、ナニワ・エキスプレス。ただソイ・ソウルは、スクープたちのバンドをバックに独自のファンクバンド路線を、ゴスペラーズはマイペースでゴスペラーズ路線を、スクープはスクープでセルフ・コンテインド・ソウル・ユニット路線を、その合間をぬって、ダンスマンがソウル空耳路線を、そして、ゴスペラッツは徹底したエンタテインメント路線を、突っ走った。立ったり、座ったり、泣いたり、笑ったりの3時間40分弱。
ちょうど10年前、ゴスペラーズの村上たちはラッツ再集結をこの同じ代々木の会場で一観客として見ていた。その彼がまさか十年後にこんな形で同じ会場のしかも同じステージに上ることなど予想だにしなかった。観客席の一人から、ステージ上への一人へ。その距離は100メートルもなかったかもしれないが、それを渡り切るには10年の歳月がかかったともいえる。村上の少し後方には彼らを見出してくれた恩師・佐藤善雄(シャネルズ、ラッツのベース・ヴォーカル。今回のゴスペラッツのベース・ヴォーカル)が横にいて成長した子供たちを静かに見守っている。着実に努力し、歩み続ける者たちには、確かに音楽の神様が微笑む。
最後、ゴスペラッツの本編も終わり、アンコールあたりで鈴木雅之が横にいる村上てつやに言った。「生涯ラッツ&スターのリーダーとして、ゴスペラーズのリーダーに一言言っておきたいんだ。『どうもありがとうな』 (しばし間、この間に拍手) このセリフ、かっこいいところで言いたいなと思ってて、この場はまさにうってつけでした」(笑) そして、手を差し伸べた。マーチンがこのイヴェントの中で一番おいしいところ持って行った瞬間だった。
だが、この熱い握手は、来年への架け橋となるにちがいない。
Setlist
show started 18:30
【エナメル・ブラザース】
00. Get On The Boat (Prince)=CD
01. Soul Sister, Brown Sugar (Sam & Dave)
02. ロンリー・チャップリン
00. Get On The Boat (Prince)=CD
【ソイソウル】
03. Can’t Stop
04. Samurai Funk
05. とこしえの花
【ゴスペラーズ】
06. ウルフ
07. 一筋の軌跡
08. 風をつかまえて
09. 星屑の街
10. ミモザ
11. Dance If You Want It
12. (ナニワエクスプレス・メンバー紹介)
13. Love Light
14. Five Keys
【ダンスマン】
15. ダンスマンのテーマ
【スクープ・オン・サムバディー(Skoop On Somebody)】
16. ぼくが地球を救う
17. Nice ’n Slow
18. Song For You (Donny Hathaway)
19. Soul River
【ダンスマン】
20. 赤ちゃんこんにちは21 (Zapp’s "Dance Floor")
【ゴスペラッツ】
21. ハリケーン
22. 街角トワイライト
23. バレンタイン・キッス
24. リンダ
25. ドゥ・ワップ・メドレー
Blue Moon (Marcels)
Fools Fall In Love (Drifters)
星空のサーカス(「スパイス・ソング」入り)(ラッツ&スター)
26. シャネルズ・メドレー
ランナウェイ
憧れのスレンダー・ガール
トゥナイト
27. まさか赤坂Show Time
28. 時間飛行
アンコール
29. The Voice
30. 夢で逢えたら
31. め組のひと
show ended 22:07
00. My Girl (Temptations) (CD)
(2006年7月26日水曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・東京サミット2006=エナメル・ブラザース、ソイソウル、ゴスペラーズ、ダンスマン、スクープ・オン・サムバディー、ゴスペラッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Tokyo Summit 2006
ENT>MUSIC>LIVE>Enamel Brothers
ENT>MUSIC>LIVE>Soysoul
ENT>MUSIC>LIVE>Danceman
ENT>MUSIC>LIVE>Gospellers
ENT>MUSIC>LIVE>Skoop On Somebody
ENT>MUSIC>LIVE>Gosperats
2006-145
架け橋。
原宿駅の方から、人の流れが代々木競技場に向かっている。入口広場には、グッズ売り場、そして、話題の黒沢カレー店も。どちらも長蛇の列がつらなっている。
入口に進むとこの日は、ふだん関係者に配られるセットリストが「事前の先入観なくご自由にお楽しみいただきたいということで」なかった。アーティストの大体の出演時間が書かれた紙が1枚だけ。そこに「今回、関係者の皆様にも充分に楽しんでいただくために内容に関しては控えさせていただきます」とかかれてある。あ〜、こりゃ大変。忙しくなるぞ。(笑)
そこで僕は必死にメモを取ることになった。(笑) ほぼ定刻、暗転となり、エナメル・ブラザースのビデオがスクリーンに上映された。BGMは、プ、プ、プリンスの最新作『3121』から「ゲット・オン・ザ・ボート」! マーチンさん気に入っていたもんなあ、新作。ブラザー・スズこと鈴木雅之、そして、ブラザー・クロこと黒沢薫。2人あわせてエナメル・ブラザース! こういう遊び心たっぷりのユニットを作らせたら、マーチンさんの右に出るものはいない。大阪のFM局のイヴェントかなにかで、たまたま2人揃って歌う企画があり、その時2人ともエナメル靴を履いていたことから、このネーミングがついたそうだ。「ソウル・イヴェント」の「前座(オープニング・アクト)」としては、うってつけ。
来年このイヴェントがあるなら、エナメルたちは、2番目のオープニング・バンドになって、一歩出世するなんて、いいんではないだろうか。6回目くらいには、ついに大トリを飾るとか。(笑)
エナメル以降は、ソイ・ソウル、ゴスペラーズ、スクープ・オン・サムバディー、ゴスペラッツ、全員でアンコールという流れ。基本的なバックバンドは、大阪を本拠とするソウルバンド、ナニワ・エキスプレス。ただソイ・ソウルは、スクープたちのバンドをバックに独自のファンクバンド路線を、ゴスペラーズはマイペースでゴスペラーズ路線を、スクープはスクープでセルフ・コンテインド・ソウル・ユニット路線を、その合間をぬって、ダンスマンがソウル空耳路線を、そして、ゴスペラッツは徹底したエンタテインメント路線を、突っ走った。立ったり、座ったり、泣いたり、笑ったりの3時間40分弱。
ちょうど10年前、ゴスペラーズの村上たちはラッツ再集結をこの同じ代々木の会場で一観客として見ていた。その彼がまさか十年後にこんな形で同じ会場のしかも同じステージに上ることなど予想だにしなかった。観客席の一人から、ステージ上への一人へ。その距離は100メートルもなかったかもしれないが、それを渡り切るには10年の歳月がかかったともいえる。村上の少し後方には彼らを見出してくれた恩師・佐藤善雄(シャネルズ、ラッツのベース・ヴォーカル。今回のゴスペラッツのベース・ヴォーカル)が横にいて成長した子供たちを静かに見守っている。着実に努力し、歩み続ける者たちには、確かに音楽の神様が微笑む。
最後、ゴスペラッツの本編も終わり、アンコールあたりで鈴木雅之が横にいる村上てつやに言った。「生涯ラッツ&スターのリーダーとして、ゴスペラーズのリーダーに一言言っておきたいんだ。『どうもありがとうな』 (しばし間、この間に拍手) このセリフ、かっこいいところで言いたいなと思ってて、この場はまさにうってつけでした」(笑) そして、手を差し伸べた。マーチンがこのイヴェントの中で一番おいしいところ持って行った瞬間だった。
だが、この熱い握手は、来年への架け橋となるにちがいない。
Setlist
show started 18:30
【エナメル・ブラザース】
00. Get On The Boat (Prince)=CD
01. Soul Sister, Brown Sugar (Sam & Dave)
02. ロンリー・チャップリン
00. Get On The Boat (Prince)=CD
【ソイソウル】
03. Can’t Stop
04. Samurai Funk
05. とこしえの花
【ゴスペラーズ】
06. ウルフ
07. 一筋の軌跡
08. 風をつかまえて
09. 星屑の街
10. ミモザ
11. Dance If You Want It
12. (ナニワエクスプレス・メンバー紹介)
13. Love Light
14. Five Keys
【ダンスマン】
15. ダンスマンのテーマ
【スクープ・オン・サムバディー(Skoop On Somebody)】
16. ぼくが地球を救う
17. Nice ’n Slow
18. Song For You (Donny Hathaway)
19. Soul River
【ダンスマン】
20. 赤ちゃんこんにちは21 (Zapp’s "Dance Floor")
【ゴスペラッツ】
21. ハリケーン
22. 街角トワイライト
23. バレンタイン・キッス
24. リンダ
25. ドゥ・ワップ・メドレー
Blue Moon (Marcels)
Fools Fall In Love (Drifters)
星空のサーカス(「スパイス・ソング」入り)(ラッツ&スター)
26. シャネルズ・メドレー
ランナウェイ
憧れのスレンダー・ガール
トゥナイト
27. まさか赤坂Show Time
28. 時間飛行
アンコール
29. The Voice
30. 夢で逢えたら
31. め組のひと
show ended 22:07
00. My Girl (Temptations) (CD)
(2006年7月26日水曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・東京サミット2006=エナメル・ブラザース、ソイソウル、ゴスペラーズ、ダンスマン、スクープ・オン・サムバディー、ゴスペラッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Tokyo Summit 2006
ENT>MUSIC>LIVE>Enamel Brothers
ENT>MUSIC>LIVE>Soysoul
ENT>MUSIC>LIVE>Danceman
ENT>MUSIC>LIVE>Gospellers
ENT>MUSIC>LIVE>Skoop On Somebody
ENT>MUSIC>LIVE>Gosperats
2006-145
Jaye & Silky Live At O-East
2006年7月31日【ジェイ&シルキー・ライヴ】
大サーヴィス。
お揃いのスーツに身を包み颯爽とステージに登場。しゃべりだすと、一見すると漫才コンビかとまちがってしまいそうな、おもしろいトーク。そして、迫力のバリトン・ヴォイス、ジェイ公山さんと圧倒的なファルセット・ヴォイス、シルキー藤野さんの2人コンビによるジェイ&シルキーの年に2度ほどの東京ライヴ。
二階に行くと、なぜか椅子に「吉岡さま」という紙が貼られていた。するとその横にルーサーさんがすでに。「どうせなら、吉岡さんのとなりに座ろうと思いまして〜。相思相愛ですから(笑)」 では、よろしくお願いします。
そういえば、前回のライヴは、日にちを手帳に書き入れる時に間違えてしまった。
ドラムス、ギター、ベース、キーボード、トランペット、トロンボーン、サックスという布陣。ジェイさんとシルキーさんの対照的な声のからみあいが、抜群にいい。
ところで、第二部中盤で、客席にいたゲストをステージに呼んだ。彼らと同じリアル・ブラッドのルーサー市村さん、さらにゴスペラーズ黒沢さん、酒井さんだ。そして、5人で「シルクの雨」を歌う。みんなどこを歌うかその場でステージで打ち合わせをしている。
そして、歌われた「シルクの雨」。いやあ、なかなか聴き物でした。飛び入りで歌えてしまうというところがいいですねえ。5人揃うと当たり前だが、2人よりヴォーカル・グループっぽくなる。これは「ヒューペラーズ」(ヒューマン・ソウル+ゴスペラーズ)あるいは「リアラーズ」(リアル・ブラッド+ゴスペラーズ)か。(笑)
トークの中で、ジェイさんが関東の「ソウルバー」のマスターをいじるところがあった。「みんな、ソウル・ミュージックが大好きなんです。でも、ただちょっと偏りすぎてるだけなんです」(爆笑)。
その後2人に戻り、「ソング・フォー・ラヴァーズ・メドレー」でソウルのカヴァーをふんだんに。また、アンコールでもソウル・ヒットの中でも日本で大人気の作品をこれでもかというほど、大サーヴィスしてくれた。
■前回のライヴ・レポート
February 06, 2006
Jaye & Silky Live At Blues Alley: The Night Of Ecstasies
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_06.html
Setlist ( )=original artist
1st
show started 19:08
1. Lady’s Wild (Con Funk Shun)
2. If I Ever Lose This Heaven (AWB)
3. 君の答えが欲しいから
4. Distant Woman
5. 見えない糸
6. What Purpose Of Your Love
7. Play Girl
show ended 20:05
2nd set
show started 20:32
1. I Can Understand It (New Birth)
2. Oh Let Me Know It
3. シルクの雨 (+Kurosawa Kaoru, Sakai Yuji, Luther Ichimura)
4. Song For Lovers Medley:
a) Love On A Two Way Street (Moments)
b) Take It To The Limit (Ray Goodman & Brown)
c) There’s No Me Without You (Manhattans)
d) Kiss & Say Goodby (Manhattans)
5. No Place, No Hide
6. Your Name Is
7. Take Me To Your Paradise
Enc.1. Can’t Give You Anything But My Love (Stylistics)
Enc.2. Back Stabbers (O’jays)
Enc.3. It’s A Shame (Spinners)
show ended 22:00
(2006年 7月30日日曜、渋谷オンエアー・ウエスト=ジェイ&シルキー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jaye & Silky
2006-149
大サーヴィス。
お揃いのスーツに身を包み颯爽とステージに登場。しゃべりだすと、一見すると漫才コンビかとまちがってしまいそうな、おもしろいトーク。そして、迫力のバリトン・ヴォイス、ジェイ公山さんと圧倒的なファルセット・ヴォイス、シルキー藤野さんの2人コンビによるジェイ&シルキーの年に2度ほどの東京ライヴ。
二階に行くと、なぜか椅子に「吉岡さま」という紙が貼られていた。するとその横にルーサーさんがすでに。「どうせなら、吉岡さんのとなりに座ろうと思いまして〜。相思相愛ですから(笑)」 では、よろしくお願いします。
そういえば、前回のライヴは、日にちを手帳に書き入れる時に間違えてしまった。
ドラムス、ギター、ベース、キーボード、トランペット、トロンボーン、サックスという布陣。ジェイさんとシルキーさんの対照的な声のからみあいが、抜群にいい。
ところで、第二部中盤で、客席にいたゲストをステージに呼んだ。彼らと同じリアル・ブラッドのルーサー市村さん、さらにゴスペラーズ黒沢さん、酒井さんだ。そして、5人で「シルクの雨」を歌う。みんなどこを歌うかその場でステージで打ち合わせをしている。
そして、歌われた「シルクの雨」。いやあ、なかなか聴き物でした。飛び入りで歌えてしまうというところがいいですねえ。5人揃うと当たり前だが、2人よりヴォーカル・グループっぽくなる。これは「ヒューペラーズ」(ヒューマン・ソウル+ゴスペラーズ)あるいは「リアラーズ」(リアル・ブラッド+ゴスペラーズ)か。(笑)
トークの中で、ジェイさんが関東の「ソウルバー」のマスターをいじるところがあった。「みんな、ソウル・ミュージックが大好きなんです。でも、ただちょっと偏りすぎてるだけなんです」(爆笑)。
その後2人に戻り、「ソング・フォー・ラヴァーズ・メドレー」でソウルのカヴァーをふんだんに。また、アンコールでもソウル・ヒットの中でも日本で大人気の作品をこれでもかというほど、大サーヴィスしてくれた。
■前回のライヴ・レポート
February 06, 2006
Jaye & Silky Live At Blues Alley: The Night Of Ecstasies
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_06.html
Setlist ( )=original artist
1st
show started 19:08
1. Lady’s Wild (Con Funk Shun)
2. If I Ever Lose This Heaven (AWB)
3. 君の答えが欲しいから
4. Distant Woman
5. 見えない糸
6. What Purpose Of Your Love
7. Play Girl
show ended 20:05
2nd set
show started 20:32
1. I Can Understand It (New Birth)
2. Oh Let Me Know It
3. シルクの雨 (+Kurosawa Kaoru, Sakai Yuji, Luther Ichimura)
4. Song For Lovers Medley:
a) Love On A Two Way Street (Moments)
b) Take It To The Limit (Ray Goodman & Brown)
c) There’s No Me Without You (Manhattans)
d) Kiss & Say Goodby (Manhattans)
5. No Place, No Hide
6. Your Name Is
7. Take Me To Your Paradise
Enc.1. Can’t Give You Anything But My Love (Stylistics)
Enc.2. Back Stabbers (O’jays)
Enc.3. It’s A Shame (Spinners)
show ended 22:00
(2006年 7月30日日曜、渋谷オンエアー・ウエスト=ジェイ&シルキー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jaye & Silky
2006-149
(少しネタばれになります。これからライヴをご覧になる方は充分ご注意ください)
【代々木競技場のステージの中心で『あなたたちは、僕のソウルだ』と叫ぶ】
三拍子。
本編が終わり、アンコールの2曲目で、久保田は「オー・ホワット・ア・ナイト」を歌った。ここで、彼は代々木競技場の観客を3パートに分け、違ったダンスを教え踊らせた。この日は、ナインティーナインの岡村が客席から呼び出され、観客同様にその踊りを習いステージで披露。
ステージを正面に見て左側(南側)1階2階には、「ファンキー・バード」を、逆サイド(北側)1階2階には、「ファンキー・スネーク」、そして、中央アリーナには、「ファンキー・ジェリーフィッシュ(くらげ)」を踊らせる。それぞれダンサーのワーナー、マサコ、そして、久保田本人が順番に教える。そして、その教えた通りに、みんなが身体を動かす。僕はちょうど南にいたので、正面北側の観客が全員で腕を蛇のようにくねくねさせるのを見て、驚かされた。気持ち悪いくらい、みんなくねくねしていて、最高だった。そして、アリーナ全員もくらげをやった。これだけ多くの、おそらく1万人を超える人たちに、同時に踊りを教えるダンスの先生は、彼らをおいてほかにいないだろう。この観客を取り込み、会場全体をひとつにする久保田は圧巻だ。
約2時間半のライヴを終えるとき、彼はそのグルーヴを見て叫んだ。「ファンキー・ピープル! アイ・ラヴ・ユー! ユー・アー・マイ・ソウル!」 アーティストにとって、自ら演奏し歌っていたものがソウル・ミュージックというだけでなく、観客そのものがソウルになった瞬間だった。
DJがかなり盛り上げ、ライヴが始まる。今回のツアー・タイトルは「ウイ・フォー・リアル」。「我々、本物」。2時間以上のライヴを片時も飽きさせず、しかも、一貫したグルーヴを保ち、リアル・ミュージシャンとリアル・シンガーによるリアル・ミュージックを見せた。「ダンス・イフ・ユー・ウォント・イット」から、スローの「君のそばに」へ続けるところなど、まさに「ソウル・ショウ」の原型だ。
ていねいに歌う久保田の歌は、圧倒的にうまい。そしてそれをサポートするバンドが、どんなにスローの曲でも完璧なグルーヴを生み出す。1曲1曲を聴かせることもあるが、それ以上に曲の組合せによる流れ(flow)の作り方がものすごくうまいと感じた。歌がうまく、バックがよく、そして構成もしっかりしている。というわけで、三拍子そろったコンサートということになる。
個人的に感心したのは、アメリカのテレビ番組『ソウル・トレイン』に彼が出演した時に歌ったという「ブレイキング・スルー」ともう1曲スローの「シャドウズ・オブ・ユア・ラヴ」。後者は、メローでエローでソウルフル。こんな曲を日本人シンガーが歌えるとは思わなかったので大変驚いた。
ドラムス、キーボード2、ベース、ギター、DJ、コーラス3、ダンサー2という布陣。鉄壁だ。
僕は彼のライヴを10年以上前に見た記憶があるのだが、今日のこのライヴを見て、次回ツアーもぜひ見たいと思った。
(詳細なセットリストは、ツアー終了の明日以降に紹介する予定です)
(2006年7月29日土曜、国立代々木競技場=久保田利伸ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kubota, Toshinobu
2006-148
【代々木競技場のステージの中心で『あなたたちは、僕のソウルだ』と叫ぶ】
三拍子。
本編が終わり、アンコールの2曲目で、久保田は「オー・ホワット・ア・ナイト」を歌った。ここで、彼は代々木競技場の観客を3パートに分け、違ったダンスを教え踊らせた。この日は、ナインティーナインの岡村が客席から呼び出され、観客同様にその踊りを習いステージで披露。
ステージを正面に見て左側(南側)1階2階には、「ファンキー・バード」を、逆サイド(北側)1階2階には、「ファンキー・スネーク」、そして、中央アリーナには、「ファンキー・ジェリーフィッシュ(くらげ)」を踊らせる。それぞれダンサーのワーナー、マサコ、そして、久保田本人が順番に教える。そして、その教えた通りに、みんなが身体を動かす。僕はちょうど南にいたので、正面北側の観客が全員で腕を蛇のようにくねくねさせるのを見て、驚かされた。気持ち悪いくらい、みんなくねくねしていて、最高だった。そして、アリーナ全員もくらげをやった。これだけ多くの、おそらく1万人を超える人たちに、同時に踊りを教えるダンスの先生は、彼らをおいてほかにいないだろう。この観客を取り込み、会場全体をひとつにする久保田は圧巻だ。
約2時間半のライヴを終えるとき、彼はそのグルーヴを見て叫んだ。「ファンキー・ピープル! アイ・ラヴ・ユー! ユー・アー・マイ・ソウル!」 アーティストにとって、自ら演奏し歌っていたものがソウル・ミュージックというだけでなく、観客そのものがソウルになった瞬間だった。
DJがかなり盛り上げ、ライヴが始まる。今回のツアー・タイトルは「ウイ・フォー・リアル」。「我々、本物」。2時間以上のライヴを片時も飽きさせず、しかも、一貫したグルーヴを保ち、リアル・ミュージシャンとリアル・シンガーによるリアル・ミュージックを見せた。「ダンス・イフ・ユー・ウォント・イット」から、スローの「君のそばに」へ続けるところなど、まさに「ソウル・ショウ」の原型だ。
ていねいに歌う久保田の歌は、圧倒的にうまい。そしてそれをサポートするバンドが、どんなにスローの曲でも完璧なグルーヴを生み出す。1曲1曲を聴かせることもあるが、それ以上に曲の組合せによる流れ(flow)の作り方がものすごくうまいと感じた。歌がうまく、バックがよく、そして構成もしっかりしている。というわけで、三拍子そろったコンサートということになる。
個人的に感心したのは、アメリカのテレビ番組『ソウル・トレイン』に彼が出演した時に歌ったという「ブレイキング・スルー」ともう1曲スローの「シャドウズ・オブ・ユア・ラヴ」。後者は、メローでエローでソウルフル。こんな曲を日本人シンガーが歌えるとは思わなかったので大変驚いた。
ドラムス、キーボード2、ベース、ギター、DJ、コーラス3、ダンサー2という布陣。鉄壁だ。
僕は彼のライヴを10年以上前に見た記憶があるのだが、今日のこのライヴを見て、次回ツアーもぜひ見たいと思った。
(詳細なセットリストは、ツアー終了の明日以降に紹介する予定です)
(2006年7月29日土曜、国立代々木競技場=久保田利伸ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kubota, Toshinobu
2006-148
Alyson Talks, Omar Talks: Harlem Nights
2006年7月29日【アリソン、オマーとちょっとチャット】
ストレートR&B。
アリソンを始め、さきほどまでステージにいたメンバーが入口ロビーのところの椅子とテーブルのところにやってきて、ファンへのサインをしている。オマーがファンに囲まれていた。
ちょっとあいた隙に声をかけてみた。「去年も見て、感動したんですが、今年は去年と出し物が違いましたね。毎回、どうやってあんなに新しいアイデアを得るんですか」 「おお、去年も見てくれたのか、今年とどっちがよかった?」 「両方よかったですよ」 「新しいアイデアは、リラックスして、のんびりしながら考えるんだ。ゆったりすると、いろいろアイデアがでてくるよ。とにかくリラックスするんだ」 「裸足のタップは、足、痛くならないですか」 「ならないね。自分で痛いことなんかやらないよ」 「去年の出し物の中で、『ニュースペーパー』(新聞紙の上で彼がタップをする演目)がすごく印象的で、気に入りました」 「おお、そうか!」
アリソンへのサインの列は中々進まない。さすがにたくさんCDを出していて知名度のあるシンガーだけのことはある。しかも、アリソンも、他のミュージシャンもみな愛想がよく、名前入りのサインだけでなく、写真も一緒に撮ってくれる。中には、アリソンのCDを3枚も持ってきて、サインをねだるファンもいる。
やっと、サインを終えて、彼女と少しだけ話をした。「あなたが(有明にあった)MZA(エムザ)に来た時にインタヴューしました」 「雑誌、ラジオ?」 「雑誌だったかなあ」 「今回のあなたのライヴを見て、随分驚きました。あなた自身のヒットは1曲しか歌わなかったから(「ジャスト・コール・マイ・ネーム」) これまたなぜ?」 「この『ハーレム・ナイツ』のこれまでの出演者や演奏曲を見たら、さまざまなタイプのジャンルの音楽をやっていることを知ったの。ジャズ、ブルーズ、ゴスペル、R&B・・・。だから、私もこれまでの出演者同様、ブラック・ミュージックのいろいろな部分を少しずつ歌ってみようかな、と思って。私は、元々ジャズが好きなのよ。父はジャズのトランペッターだったしね。家には、ジャズが溢れていた。たぶん、次に出すアルバムは、ジャズやスタンダードばかりを歌った作品になると思うわ」
「ナタリー・コールや、ロッド・スチュワートみたいな?」 「そうね。もちろん、今の時代は、ビヨンセやメアリー・J・ブライジなどが流行る時代だということはわかっている。でも、私のオーディエンスは、私とともに音楽嗜好が変化してきているわ。元々私はデフ・ジャムというR&Bレーベルからデビューしたけれど、今ではニューヨークのジャズクラブのようなところで、よくジャズやスタンダードを歌っている。そして、私のオーディエンスはそれをとても喜んでくれている」
ところで、今週末、ちょうどあなたがデュエットした久保田利伸がライヴをやっていますが、見に行くことは? 「ちょっとむずかしいかもしれないけれど、バンドメンバーのタイ・スティーブンスやドラムのラルフはすごく良い友人なので会うわ。明日(金曜)、タイやラルフが私のライヴに来るわよ」
しかし、アリソンのカヴァーの中では、アレサ・フランクリンでヒットした「ドクター・フィールグッド」が超ファンキーでかっこよかった。一方、最新作でシンプリー・レッドの「ホールディング・バック・イヤーズ」をカヴァーしていて、それも歌ったが、う〜ん、どうなんでしょう。彼女が歌う必然性があるのでしょうか。ビミョー。そうこう考えると、彼女はやはりストレートなR&Bが似合うのではないか、と思った。
(2006年7月27日木曜、横浜ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツVOL.5.=アリソン・ウィリアムス、オマー・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Harlem Nights Vol.5
ENT>MUSIC>LIVE>Williams, Alyson
ENT>MUSIC>LIVE>Edwards, Omar
2006-146
ストレートR&B。
アリソンを始め、さきほどまでステージにいたメンバーが入口ロビーのところの椅子とテーブルのところにやってきて、ファンへのサインをしている。オマーがファンに囲まれていた。
ちょっとあいた隙に声をかけてみた。「去年も見て、感動したんですが、今年は去年と出し物が違いましたね。毎回、どうやってあんなに新しいアイデアを得るんですか」 「おお、去年も見てくれたのか、今年とどっちがよかった?」 「両方よかったですよ」 「新しいアイデアは、リラックスして、のんびりしながら考えるんだ。ゆったりすると、いろいろアイデアがでてくるよ。とにかくリラックスするんだ」 「裸足のタップは、足、痛くならないですか」 「ならないね。自分で痛いことなんかやらないよ」 「去年の出し物の中で、『ニュースペーパー』(新聞紙の上で彼がタップをする演目)がすごく印象的で、気に入りました」 「おお、そうか!」
アリソンへのサインの列は中々進まない。さすがにたくさんCDを出していて知名度のあるシンガーだけのことはある。しかも、アリソンも、他のミュージシャンもみな愛想がよく、名前入りのサインだけでなく、写真も一緒に撮ってくれる。中には、アリソンのCDを3枚も持ってきて、サインをねだるファンもいる。
やっと、サインを終えて、彼女と少しだけ話をした。「あなたが(有明にあった)MZA(エムザ)に来た時にインタヴューしました」 「雑誌、ラジオ?」 「雑誌だったかなあ」 「今回のあなたのライヴを見て、随分驚きました。あなた自身のヒットは1曲しか歌わなかったから(「ジャスト・コール・マイ・ネーム」) これまたなぜ?」 「この『ハーレム・ナイツ』のこれまでの出演者や演奏曲を見たら、さまざまなタイプのジャンルの音楽をやっていることを知ったの。ジャズ、ブルーズ、ゴスペル、R&B・・・。だから、私もこれまでの出演者同様、ブラック・ミュージックのいろいろな部分を少しずつ歌ってみようかな、と思って。私は、元々ジャズが好きなのよ。父はジャズのトランペッターだったしね。家には、ジャズが溢れていた。たぶん、次に出すアルバムは、ジャズやスタンダードばかりを歌った作品になると思うわ」
「ナタリー・コールや、ロッド・スチュワートみたいな?」 「そうね。もちろん、今の時代は、ビヨンセやメアリー・J・ブライジなどが流行る時代だということはわかっている。でも、私のオーディエンスは、私とともに音楽嗜好が変化してきているわ。元々私はデフ・ジャムというR&Bレーベルからデビューしたけれど、今ではニューヨークのジャズクラブのようなところで、よくジャズやスタンダードを歌っている。そして、私のオーディエンスはそれをとても喜んでくれている」
ところで、今週末、ちょうどあなたがデュエットした久保田利伸がライヴをやっていますが、見に行くことは? 「ちょっとむずかしいかもしれないけれど、バンドメンバーのタイ・スティーブンスやドラムのラルフはすごく良い友人なので会うわ。明日(金曜)、タイやラルフが私のライヴに来るわよ」
しかし、アリソンのカヴァーの中では、アレサ・フランクリンでヒットした「ドクター・フィールグッド」が超ファンキーでかっこよかった。一方、最新作でシンプリー・レッドの「ホールディング・バック・イヤーズ」をカヴァーしていて、それも歌ったが、う〜ん、どうなんでしょう。彼女が歌う必然性があるのでしょうか。ビミョー。そうこう考えると、彼女はやはりストレートなR&Bが似合うのではないか、と思った。
(2006年7月27日木曜、横浜ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツVOL.5.=アリソン・ウィリアムス、オマー・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Harlem Nights Vol.5
ENT>MUSIC>LIVE>Williams, Alyson
ENT>MUSIC>LIVE>Edwards, Omar
2006-146
Harlem Nights Vol.5: Alyson Williams Sings Wide Variety Of Music, Omar Edwards Taps With New Idea
2006年7月28日【ハーレム・ナイツ 〜 アリソン・ウィリアムス、オマー・エドワーズ登場】
歴史。
このところ、すっかり横浜ランドマークの風物詩となった感のある『ハーレム・ナイツ』の第5回が行われている。今回のメインのシンガーは、80年代後期からアルバムを出し、日本にもやってきてライヴを行ったこともある本格派R&Bシンガー、アリソン・ウィリアムス。久保田利伸とのデュエット曲「フォーエヴァー・ユアーズ」で紅白歌合戦にも出場しているというキャリアを持つ。デフジャム・レーベルからデビューし、大いに注目された。
そして、もうひとりはこれで4年連続の出演となるタップ・ダンスの名手、オマー・エドワーズ。ベースとなるタップは同じだが、ひじょうにクリエイティヴなアイデアを思う存分出していて、昨年と出し物が違っている。ファーストセット最後では、黒いサングラスをして、レイ・チャールズ風に椅子に座りながら、レイのヒット「ヒット・ザ・ロード・ジャック」にあわせて、タップをして見せた。座ってタップ! なるほど、そう来たか。しかもレイのように、両腕で自分を抱く仕草などもしっかりいれる。
また、ドラマーとのアドリブ、ベース奏者とのアドリブでのタップを見せる。ミュージシャンとタップダンサーのインタープレイだ。オマーの手に(いや、足に)かかると、タップ・ダンサーもまた、ミュージシャンと同じ地平線に立っていることがよくわかる。彼は頭から足へ至るまでの立て軸がぶれないで、まさに上から糸で操られる人形のように動く。だから素晴らしい。
今回のアリソンの80分余のショウは意外だった。というのはこの日歌われた彼女自身のヒットは「ジャスト・コール・マイ・ネーム」(1989年)のみ。(下記「ホールディング・バック・・」も一応新作で録音しているが、元はシンプリー・レッドのヒットのカヴァー) 逆に、ジャズ、ソウル、ブルーズ、ゴスペルとブラック・ミュージックのヴァラエティーに富んだ選曲を見せた。彼女のジャズ的な作品はかなり意外だったが、もちろん歌はうまいだけに、観客をひきつけていた。
この『ハーレム・ナイツ』のイヴェントの素晴らしいところは、ハーレムで起こった様々なブラック・ミュージック、ブラック・カルチャーを、惜しげもなく出すところ。会場ではソウルフードがもてなされ、ステージではオマーのタップや、アリソンが歌うブラック・ミュージックの歴史がコンパクトにまとめられている。
5日間6回の公演がほぼ毎回300人以上入り、立ち見になっているから、リピーターが確実に増えているのだろう。隣の普段は最新R&Bを聴いている子も「来年もきた〜〜い」と反応していた。
ライヴが終わると、出演者はみなロビーに出て、CD、Tシャツなどを即売しながら、サイン会を開き、ファンと一緒に写真に映る。サーヴィス精神満点のアーティストたちだ。
(アリソンのCDなどを持っていくとサインがもらえます)
(アリソン、オマーとのチャットは明日以降へ)
■ハーレム・ナイツ公式ページ
http://www.yokohama-landmark.jp/event/details/0506_harlem.html
ライヴは、まだ金曜、土曜(2回)、日曜とあります。
■過去関連記事
◎昨年の『ハーレム・ナイツ』
July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
◎2年前の『ハーレム・ナイツ』のライヴ評
2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie’s Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
◎オマーの従兄弟、セヴィアンがでた『ノイズ&ファンク』のライヴ評
2003年3月22日付け日記
Bring In ’Da Noise, Bring In ’Da Funk: Soul explosion!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200303/diary20030322.html
◎オマー、セヴィアンなどの大先輩、グレゴリー・ハインズの訃報
2003/08/11 (Mon)
Gregory Hines Dies at 57
グレゴリー・ハインズ癌で死去.
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030811.html
■メンバー
Alyson Williams (Vocal)
Roy Bennett (Bass & Vocal)
Selan (Keyboards)
Tony Stevenson (Bass)
Abdul Zuhri (Guitar)
Ezra Henry (Drums)
Ferrand Jaguar Daniel (?) (Sax)
Omar A Edwards (Tap)
■Setlist: [ ] denotes original artist or artist who recorded well-known version of the song
First Set
show started
[Band with Roy Bennett]
01. Instrumental
02. It’s Ecstasy When You Lay Down Next To Me (Barry White)
03. Can’t Get Enough Of Your Love, Babe (Barry White)
04. (Get Up I Feel Like Being Like A)Sex Machine (James Brown)
05. It’s A Man’s Man’s Man’s World (James Brown)
06. Come Go With Me (Teddy Pendergrass)
07. Close The Door (Teddy Pendergrass)
[Omar Edwards (Tap)]
01. (Intro) (Speech by Martin Luther King) (CD)
02. Karma (Alicia Keys) (Band Instrumental) Freeform Tap
03. A Cappella: Freeform Tap
04. Satin Doll (Duke Ellington)
05. Hit The Road Jack (Ray Charles)
show ended 19:49
Second Set
show started 20:10
[Omar Edwards (Tap)]
01. "Tap & Bass" (Improvisation) (barefoot tap)
02. "Fela"
03. "Drum Solo" (Improvisation) (put on shoes)
04. War (Bob Marley)
05. If I Ain’t Got You (Alicia Keys)
[Alyson Williams]
01. Take The "A" Train (Duke Ellington)
02. Route 66 (Nat King Cole)
03. Let The Good Times Roll (Ray Charles)
04. The Very Thought Of You (Bing Crosby)
05. West Coast Blues (Wes Montgomery)
06. Doctor Feel Good (Aretha Franklin)
07. I Feel Good (James Brown)
08. Tell Me Something Good (Rufus & Chaka Kahn)
09. Unforgettable (Nat King Cole/Natalie Cole)
10. Love Train 〜 Ain’t No Mountain High Enough 〜 Love Train (O’Jays / Marvin Gaye & Tammi Terrell, Diana Ross)
11. Holding Back The Years (Simply Red)
12. Just Call My Name (Alyson Williams)
13. Another Star 〜 People Make The World Go Round (Stevie Wonder, Stylistics)
14. Amen (Traditional)
15. This Little Light Of Mine (Traditional)
16. New York, New York (Frank Sinatra)
17. I’m Every Woman (Chaka Kahn, Whitney Houston)
show ended 21:50
(2006年7月27日木曜、横浜ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツVOL.5.=アリソン・ウィリアムス、オマー・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Harlem Nights Vol.5
ENT>MUSIC>LIVE>Williams, Alyson
ENT>MUSIC>LIVE>Edwards, Omar
2006-146
歴史。
このところ、すっかり横浜ランドマークの風物詩となった感のある『ハーレム・ナイツ』の第5回が行われている。今回のメインのシンガーは、80年代後期からアルバムを出し、日本にもやってきてライヴを行ったこともある本格派R&Bシンガー、アリソン・ウィリアムス。久保田利伸とのデュエット曲「フォーエヴァー・ユアーズ」で紅白歌合戦にも出場しているというキャリアを持つ。デフジャム・レーベルからデビューし、大いに注目された。
そして、もうひとりはこれで4年連続の出演となるタップ・ダンスの名手、オマー・エドワーズ。ベースとなるタップは同じだが、ひじょうにクリエイティヴなアイデアを思う存分出していて、昨年と出し物が違っている。ファーストセット最後では、黒いサングラスをして、レイ・チャールズ風に椅子に座りながら、レイのヒット「ヒット・ザ・ロード・ジャック」にあわせて、タップをして見せた。座ってタップ! なるほど、そう来たか。しかもレイのように、両腕で自分を抱く仕草などもしっかりいれる。
また、ドラマーとのアドリブ、ベース奏者とのアドリブでのタップを見せる。ミュージシャンとタップダンサーのインタープレイだ。オマーの手に(いや、足に)かかると、タップ・ダンサーもまた、ミュージシャンと同じ地平線に立っていることがよくわかる。彼は頭から足へ至るまでの立て軸がぶれないで、まさに上から糸で操られる人形のように動く。だから素晴らしい。
今回のアリソンの80分余のショウは意外だった。というのはこの日歌われた彼女自身のヒットは「ジャスト・コール・マイ・ネーム」(1989年)のみ。(下記「ホールディング・バック・・」も一応新作で録音しているが、元はシンプリー・レッドのヒットのカヴァー) 逆に、ジャズ、ソウル、ブルーズ、ゴスペルとブラック・ミュージックのヴァラエティーに富んだ選曲を見せた。彼女のジャズ的な作品はかなり意外だったが、もちろん歌はうまいだけに、観客をひきつけていた。
この『ハーレム・ナイツ』のイヴェントの素晴らしいところは、ハーレムで起こった様々なブラック・ミュージック、ブラック・カルチャーを、惜しげもなく出すところ。会場ではソウルフードがもてなされ、ステージではオマーのタップや、アリソンが歌うブラック・ミュージックの歴史がコンパクトにまとめられている。
5日間6回の公演がほぼ毎回300人以上入り、立ち見になっているから、リピーターが確実に増えているのだろう。隣の普段は最新R&Bを聴いている子も「来年もきた〜〜い」と反応していた。
ライヴが終わると、出演者はみなロビーに出て、CD、Tシャツなどを即売しながら、サイン会を開き、ファンと一緒に写真に映る。サーヴィス精神満点のアーティストたちだ。
(アリソンのCDなどを持っていくとサインがもらえます)
(アリソン、オマーとのチャットは明日以降へ)
■ハーレム・ナイツ公式ページ
http://www.yokohama-landmark.jp/event/details/0506_harlem.html
ライヴは、まだ金曜、土曜(2回)、日曜とあります。
■過去関連記事
◎昨年の『ハーレム・ナイツ』
July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
◎2年前の『ハーレム・ナイツ』のライヴ評
2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie’s Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
◎オマーの従兄弟、セヴィアンがでた『ノイズ&ファンク』のライヴ評
2003年3月22日付け日記
Bring In ’Da Noise, Bring In ’Da Funk: Soul explosion!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200303/diary20030322.html
◎オマー、セヴィアンなどの大先輩、グレゴリー・ハインズの訃報
2003/08/11 (Mon)
Gregory Hines Dies at 57
グレゴリー・ハインズ癌で死去.
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030811.html
■メンバー
Alyson Williams (Vocal)
Roy Bennett (Bass & Vocal)
Selan (Keyboards)
Tony Stevenson (Bass)
Abdul Zuhri (Guitar)
Ezra Henry (Drums)
Ferrand Jaguar Daniel (?) (Sax)
Omar A Edwards (Tap)
■Setlist: [ ] denotes original artist or artist who recorded well-known version of the song
First Set
show started
[Band with Roy Bennett]
01. Instrumental
02. It’s Ecstasy When You Lay Down Next To Me (Barry White)
03. Can’t Get Enough Of Your Love, Babe (Barry White)
04. (Get Up I Feel Like Being Like A)Sex Machine (James Brown)
05. It’s A Man’s Man’s Man’s World (James Brown)
06. Come Go With Me (Teddy Pendergrass)
07. Close The Door (Teddy Pendergrass)
[Omar Edwards (Tap)]
01. (Intro) (Speech by Martin Luther King) (CD)
02. Karma (Alicia Keys) (Band Instrumental) Freeform Tap
03. A Cappella: Freeform Tap
04. Satin Doll (Duke Ellington)
05. Hit The Road Jack (Ray Charles)
show ended 19:49
Second Set
show started 20:10
[Omar Edwards (Tap)]
01. "Tap & Bass" (Improvisation) (barefoot tap)
02. "Fela"
03. "Drum Solo" (Improvisation) (put on shoes)
04. War (Bob Marley)
05. If I Ain’t Got You (Alicia Keys)
[Alyson Williams]
01. Take The "A" Train (Duke Ellington)
02. Route 66 (Nat King Cole)
03. Let The Good Times Roll (Ray Charles)
04. The Very Thought Of You (Bing Crosby)
05. West Coast Blues (Wes Montgomery)
06. Doctor Feel Good (Aretha Franklin)
07. I Feel Good (James Brown)
08. Tell Me Something Good (Rufus & Chaka Kahn)
09. Unforgettable (Nat King Cole/Natalie Cole)
10. Love Train 〜 Ain’t No Mountain High Enough 〜 Love Train (O’Jays / Marvin Gaye & Tammi Terrell, Diana Ross)
11. Holding Back The Years (Simply Red)
12. Just Call My Name (Alyson Williams)
13. Another Star 〜 People Make The World Go Round (Stevie Wonder, Stylistics)
14. Amen (Traditional)
15. This Little Light Of Mine (Traditional)
16. New York, New York (Frank Sinatra)
17. I’m Every Woman (Chaka Kahn, Whitney Houston)
show ended 21:50
(2006年7月27日木曜、横浜ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツVOL.5.=アリソン・ウィリアムス、オマー・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Harlem Nights Vol.5
ENT>MUSIC>LIVE>Williams, Alyson
ENT>MUSIC>LIVE>Edwards, Omar
2006-146
Soul Power Tokyo Summit 2006
2006年7月27日【ソウル・パワー・東京・サミット2006】
ソウル一直線。
ゴスペラーズ、ゴスペラッツ、スクープ・オン・サムバディー、ソイソウル、ダンスマン、そして、謎のエナメル・ブラザースらが登場した一大イヴェント「ソウル・パワー・東京サミット2006」。
次から次へと、ソウル・ミュージックにゆかりのある日本人アーティストたちが登場。全参加アーティストが、ソウルという文字へ一直線のヴェクトルを発信し、ひとつになったようなイヴェントだった。ロック系ではよくあるが、ソウル系でここまで大規模なものは初めて。
ほぼ定刻で始まると同時に登場したのが、白いスーツに身を包んだ二人組み、ブラザー・スズとブラザー・クロによる「エナメル・ブラザース」。ぴかぴかのエナメルの靴を履いたソウル・デュオだ。サム&デイヴを彷彿させる彼らは「ソウル・シスター、ブラウン・シュガー」で冒頭からソウル度を爆発させた。曲終わり、足を足元のスピーカーに乗せて、ポケットチーフでエナメル靴をこれ見よがしに拭いてみせた。ファンキーっ。
その後、ソイソウル、ゴスペラーズ、ダンスマン、スクープ、ゴスペラッツへとつないだ。詳細なセットリストは、27日のライヴが終わってからということなので、明日以降に。
3時間半休みなし、たっぷりのライヴでは、スクープのタケさんがキーボード1本で歌ったダニー・ハザウェイの「ア・ソング・フォー・ユー」がひじょうによかった。ソウルフルっ。それとスクープ・バンドは実にかっこよかった。
「ソウル・パワー」というタイトルをつけるのだから、こういう選曲はとてもいいと思う。エナメルがサム&デイヴ、ゴスペラッツはドゥワップ・メドレーをやっているので、それにならって、例えばソイソウルもルーファス&シャカ・カーンの曲をカヴァーしてみたり、ゴスペラーズも何か1曲ソウルのカヴァー(スティーヴィーでもマーヴィンでも)を入れてみてもおもしろいのではないかと思った。ソウルのカヴァーを1曲でも歌うことによって、ソウル一筋一直線という雰囲気が倍増する。
(2006年7月26日水曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・東京サミット2006=エナメル・ブラザース、ソイソウル、ゴスペラーズ、ダンスマン、スクープ・オン・サムバディー、ゴスペラッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Tokyo Summit 2006
ENT>MUSIC>LIVE>Enamel Brothers
ENT>MUSIC>LIVE>Soysoul
ENT>MUSIC>LIVE>Danceman
ENT>MUSIC>LIVE>Gospellers
ENT>MUSIC>LIVE>Skoop On Somebody
ENT>MUSIC>LIVE>Gosperats
2006-145
ソウル一直線。
ゴスペラーズ、ゴスペラッツ、スクープ・オン・サムバディー、ソイソウル、ダンスマン、そして、謎のエナメル・ブラザースらが登場した一大イヴェント「ソウル・パワー・東京サミット2006」。
次から次へと、ソウル・ミュージックにゆかりのある日本人アーティストたちが登場。全参加アーティストが、ソウルという文字へ一直線のヴェクトルを発信し、ひとつになったようなイヴェントだった。ロック系ではよくあるが、ソウル系でここまで大規模なものは初めて。
ほぼ定刻で始まると同時に登場したのが、白いスーツに身を包んだ二人組み、ブラザー・スズとブラザー・クロによる「エナメル・ブラザース」。ぴかぴかのエナメルの靴を履いたソウル・デュオだ。サム&デイヴを彷彿させる彼らは「ソウル・シスター、ブラウン・シュガー」で冒頭からソウル度を爆発させた。曲終わり、足を足元のスピーカーに乗せて、ポケットチーフでエナメル靴をこれ見よがしに拭いてみせた。ファンキーっ。
その後、ソイソウル、ゴスペラーズ、ダンスマン、スクープ、ゴスペラッツへとつないだ。詳細なセットリストは、27日のライヴが終わってからということなので、明日以降に。
3時間半休みなし、たっぷりのライヴでは、スクープのタケさんがキーボード1本で歌ったダニー・ハザウェイの「ア・ソング・フォー・ユー」がひじょうによかった。ソウルフルっ。それとスクープ・バンドは実にかっこよかった。
「ソウル・パワー」というタイトルをつけるのだから、こういう選曲はとてもいいと思う。エナメルがサム&デイヴ、ゴスペラッツはドゥワップ・メドレーをやっているので、それにならって、例えばソイソウルもルーファス&シャカ・カーンの曲をカヴァーしてみたり、ゴスペラーズも何か1曲ソウルのカヴァー(スティーヴィーでもマーヴィンでも)を入れてみてもおもしろいのではないかと思った。ソウルのカヴァーを1曲でも歌うことによって、ソウル一筋一直線という雰囲気が倍増する。
(2006年7月26日水曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・東京サミット2006=エナメル・ブラザース、ソイソウル、ゴスペラーズ、ダンスマン、スクープ・オン・サムバディー、ゴスペラッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Tokyo Summit 2006
ENT>MUSIC>LIVE>Enamel Brothers
ENT>MUSIC>LIVE>Soysoul
ENT>MUSIC>LIVE>Danceman
ENT>MUSIC>LIVE>Gospellers
ENT>MUSIC>LIVE>Skoop On Somebody
ENT>MUSIC>LIVE>Gosperats
2006-145