【アル・マッケイ・オールスターズ〜ステージ上は大パーティー騒ぎ】
凝縮。
アース・ウィンド&ファイアー(以下EWF、あるいはアース)のもっとも輝いていた時期を支えたスーパー・ギタリスト、アル・マッケイ率いるアル・マッケイ・オールスターズの2005年8月大阪ブルーノート以来約2年半ぶり、11回目の来日。マウント・フジが2002年8月、僕個人としては2001年7月の赤坂・旧ブリッツでのライヴ以来の鑑賞。観客も、満席ではないのだが、アース好きな濃い客層で反応もかなりいい。
マウント・フジのメンバーも6人ほど参加、選曲も最新曲で1981年までのヒットということで、ある意味アースが一番充実していた頃の作品ばかりをぎゅっと凝縮した80分になった。フロントには、3人のリード・シンガーと4人のホーン・セクションが立ち、彼らが激しく動き、踊るものだから、実にアクションが楽しい。まずはヴォーカルの3人が芸達者で実にいい。ステージの上は1曲目からパーティー騒ぎだ。
そのパーティーは、頭3曲でアップ・テンポでワンツー・パンチを食らわせ、2曲ほど名バラードを歌い、6曲目「イン・ザ・ストーン」からは、怒涛の全曲ノンストップ・メドレーで観客を煽る。しかも嬉しいことに、最近のアースのライヴでは聴けないような1970年代の珠玉の名曲が登場する。「ジュピター」そして、「マジック・マインド」!! 客席の気温もまもなく沸点に達する。
4人のオールスター・ホーンズの中には急遽、来日ができなくなったライアン・ポーターに代わり、日本のオオサカ=モノレールのトロンボーン平石勝俊さんが参加。振り付けは横を見ながら真似していたが、十分仕事をしていた。また、客席から向かって左から2番目、一番の長老マイケル・ハリスは、オリジナルのフェニックス・ホーンズのメンバーでもある。彼らが打ち出す上記2曲などでのホーン・セクションは、往年のアースを彷彿とさせる。「マジック・マインド」でのホーンだけになる部分が3-4箇所あるが、その瞬間、横のヴォーカルたちが彼らを指差し、注目させる。こういうところも最高だ。
そして、なによりギターのアル・マッケイのグループであるにもかかわらず、彼はほとんどトップ7人の後ろで控えめにひたすらリズム・ギターを刻み続け、2-3度ほんの数小節で前にでてソロを披露するところが、奥ゆかしい。バンドの中では若干ドラムスにファンク度が欠けるような気がしたが、まあ、バンド全体でまとまっているのでよしとしよう。(笑)
6曲目からのノンストップでのヒット曲メドレーは圧巻だ。そして、まるでアースのライヴをこの小さなブルーノートという空間で見られることが夢のようだ。アース好きにはたまらない80分だ。
本編がそのメドレー「セプテンバー」で終わり、ええっ、もう終わりか、という飢餓感の中、拍手を受けてメンバーが戻ってきた。そして、アル・マッケイが「オールスターズを最初に結成した1991年、彼がこのバンドでドラムスをやってくれていた。タカ・ヌマザワ! ステージにあがってきてくれ!」と叫んだ。おおおっ、沼澤さん来てましたか! ドラムセットに座り、カウントとともに、アンコールの「ブギー・ワンダーランド」へ突入。おお、ファンク度アップだ。びしっと終わって、すぐにメドレーで「レッツ・グルーヴ」。全曲、叩いたらどうだろう。(笑) これはラッキーだった。
終わった後沼澤さんに話を聴くと、アルから電話があって、今日は自分のライヴがなかったので遊びに来たという。このあたりの曲は、その昔何度もやっていたので、全然問題なく叩けるそうだ。
ライヴ後、サイン会。他のメンバーもでてきた。アルに「今日のセットリストは完璧だ。だけど1曲、どうしても聴きたい曲が入っていなかった。それは、『バック・オン・ザ・ロード』だ」というと、「おおっ、あれは長い間、やっていない。じゃあ、次回以降にリクエストしてくれ(笑)」と返ってきた。「あれは、あなたのテーマ曲みたいなものでしょう」というと、「たしかにそうだな」と答えた。
ドレッドヘアのリード・シンガー、ティムが客席でタカさんたちと一緒にいた。合間を見計らって尋ねた。「今日のセットは7-80分でしたが、もう少し長くできるのでしょう」と向けると、「ああ、1日1回だったら90分から100分くらいのショウができるよ」。「では、今日のセットリストに入ってない曲でよくやる曲は?」 「そうだな、『サン・ゴッデス』、『シング・ア・ソング』、『サタデイ・ナイト』、『アイル・ライト・ア・ソング』、『ラヴズ・ホリデイ』…。他にももう少しあったような気がするな。思い出せないけど」 なるほど、そのあたりも含めたフル・ヴァージョンのショウも見たくなってきた。やはり、1981年くらいまで限定のアース曲のセットリストだと、それだけで熱くなってくる。ま、そういうものなんだろう。で、みんなも同じ気持ちだと思う。(笑)しかし、アースのいい時代をこうして凝縮してくれるとリピーターになりそうで怖い。(笑)
■ アル・マッケイ・オールスターズ ライヴアルバム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009SF4R/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ライヴは日曜(2008年3月23日)まで、東京ブルーノート
■アル・マッケイ関連・過去記事
◎アース・ウインド・アンド・ファイアーの名ギタリスト、アル・マッケイの挑戦 (インタヴュー記事)
http://www.barks.jp/feature/?id=52241463
◎アル・マッケイ・オールスターズ・ライナーノーツ
『ライヴ・アット・マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル2002』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/mccay20030723.html
2003/06/12 (Thu)
Crash Between Maurice White And Al McKay
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200306/diary20030612.html
◎アース・ウインド&ファイアー『ライヴ・イン・リオ』(アル・マッケイ在籍のアースのライナーノーツ)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/earth20030326.html
January 19, 2006
Earth, Wind & Fire: Live At Budoukan, Why They Didn’t Play Encore Song?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_19.html
(ここにアース関連・過去記事一覧)
■ メンバー
アル・マッケイ・オールスターズ AL McKAY ALLSTARS
2008年3月19日(水)〜23日(日)@東京ブルーノート
アル・マッケイ(ギター)Al McKay(g)
ティム・オーウェンズ(ヴォーカル)Tim Owens(vo) (ドレッドヘア、真ん中)
ディヴィア・デュケット(ヴォーカル)Devere Duckett(vo) (向かって右)
クロード・ウッズ(ヴォーカル) Claude Woods(vo) (帽子を被った向かって左)
マイケル・ハリス(トランペット)Michael Harris(tp)
ウィンストン・バード(トランペット) Winston Byrd(tp)
平石 勝俊(トロンボーン)Katsutoshi Hiraishi(tb) (ライアン・ポーターのピンチヒッター)
エド・ワイン(サックス) Ed Wynne(sax)
ディ−ン・ガント(キーボード) Dean Gant(key) (手前、2段のキーボードを担当)
ベン・ダウリング(キーボード)Ben Dowling(key) (後ろの白人)
フレディー・フルウェレン(ベース)Freddie Flewelen(b)
アーロン・ハガーティー(ドラムス)Aaron Haggerty(ds)
デヴィッド・リーチ(パーカッション)David Leach(per)
沼澤尚 (ドラムス) Numazawa Takashi (drums) (飛び入り)
■セットリスト アル・マッケイ
Setlist : All McKay Allstars @ Blue Note Tokyo, March 20, 2008
Show started 21:05
00. Intro : On The Way Up
01. Serpentine Fire (1978)
02. Got To Get You Into My Life (1978)
03. Shining Star (1975)
04. After the Love Is Gone (1979)
05. Reasons (1975)
06. In The Stone (1979)
07. Fantasy (1978)
08. Jupiter (1977)
09. Getaway (1976)
10. Magic Mind (1977)
11. Let Your Feelings Show (1979)
12. Can’t Hide Love (1976)
13. That’s The Way Of The World (1975)
14. September (1978)
Enc. Boogie Wonderland (+Numazawa Takashi) (1979)
Enc. Let’s Groove (+Numazawa Takashi) (1981)
Show ended 22:25
(2008年3月20日木曜、ブルーノート東京=アル・マッケイ・オールスターズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>McKay, Al & All Stars
2008-44
凝縮。
アース・ウィンド&ファイアー(以下EWF、あるいはアース)のもっとも輝いていた時期を支えたスーパー・ギタリスト、アル・マッケイ率いるアル・マッケイ・オールスターズの2005年8月大阪ブルーノート以来約2年半ぶり、11回目の来日。マウント・フジが2002年8月、僕個人としては2001年7月の赤坂・旧ブリッツでのライヴ以来の鑑賞。観客も、満席ではないのだが、アース好きな濃い客層で反応もかなりいい。
マウント・フジのメンバーも6人ほど参加、選曲も最新曲で1981年までのヒットということで、ある意味アースが一番充実していた頃の作品ばかりをぎゅっと凝縮した80分になった。フロントには、3人のリード・シンガーと4人のホーン・セクションが立ち、彼らが激しく動き、踊るものだから、実にアクションが楽しい。まずはヴォーカルの3人が芸達者で実にいい。ステージの上は1曲目からパーティー騒ぎだ。
そのパーティーは、頭3曲でアップ・テンポでワンツー・パンチを食らわせ、2曲ほど名バラードを歌い、6曲目「イン・ザ・ストーン」からは、怒涛の全曲ノンストップ・メドレーで観客を煽る。しかも嬉しいことに、最近のアースのライヴでは聴けないような1970年代の珠玉の名曲が登場する。「ジュピター」そして、「マジック・マインド」!! 客席の気温もまもなく沸点に達する。
4人のオールスター・ホーンズの中には急遽、来日ができなくなったライアン・ポーターに代わり、日本のオオサカ=モノレールのトロンボーン平石勝俊さんが参加。振り付けは横を見ながら真似していたが、十分仕事をしていた。また、客席から向かって左から2番目、一番の長老マイケル・ハリスは、オリジナルのフェニックス・ホーンズのメンバーでもある。彼らが打ち出す上記2曲などでのホーン・セクションは、往年のアースを彷彿とさせる。「マジック・マインド」でのホーンだけになる部分が3-4箇所あるが、その瞬間、横のヴォーカルたちが彼らを指差し、注目させる。こういうところも最高だ。
そして、なによりギターのアル・マッケイのグループであるにもかかわらず、彼はほとんどトップ7人の後ろで控えめにひたすらリズム・ギターを刻み続け、2-3度ほんの数小節で前にでてソロを披露するところが、奥ゆかしい。バンドの中では若干ドラムスにファンク度が欠けるような気がしたが、まあ、バンド全体でまとまっているのでよしとしよう。(笑)
6曲目からのノンストップでのヒット曲メドレーは圧巻だ。そして、まるでアースのライヴをこの小さなブルーノートという空間で見られることが夢のようだ。アース好きにはたまらない80分だ。
本編がそのメドレー「セプテンバー」で終わり、ええっ、もう終わりか、という飢餓感の中、拍手を受けてメンバーが戻ってきた。そして、アル・マッケイが「オールスターズを最初に結成した1991年、彼がこのバンドでドラムスをやってくれていた。タカ・ヌマザワ! ステージにあがってきてくれ!」と叫んだ。おおおっ、沼澤さん来てましたか! ドラムセットに座り、カウントとともに、アンコールの「ブギー・ワンダーランド」へ突入。おお、ファンク度アップだ。びしっと終わって、すぐにメドレーで「レッツ・グルーヴ」。全曲、叩いたらどうだろう。(笑) これはラッキーだった。
終わった後沼澤さんに話を聴くと、アルから電話があって、今日は自分のライヴがなかったので遊びに来たという。このあたりの曲は、その昔何度もやっていたので、全然問題なく叩けるそうだ。
ライヴ後、サイン会。他のメンバーもでてきた。アルに「今日のセットリストは完璧だ。だけど1曲、どうしても聴きたい曲が入っていなかった。それは、『バック・オン・ザ・ロード』だ」というと、「おおっ、あれは長い間、やっていない。じゃあ、次回以降にリクエストしてくれ(笑)」と返ってきた。「あれは、あなたのテーマ曲みたいなものでしょう」というと、「たしかにそうだな」と答えた。
ドレッドヘアのリード・シンガー、ティムが客席でタカさんたちと一緒にいた。合間を見計らって尋ねた。「今日のセットは7-80分でしたが、もう少し長くできるのでしょう」と向けると、「ああ、1日1回だったら90分から100分くらいのショウができるよ」。「では、今日のセットリストに入ってない曲でよくやる曲は?」 「そうだな、『サン・ゴッデス』、『シング・ア・ソング』、『サタデイ・ナイト』、『アイル・ライト・ア・ソング』、『ラヴズ・ホリデイ』…。他にももう少しあったような気がするな。思い出せないけど」 なるほど、そのあたりも含めたフル・ヴァージョンのショウも見たくなってきた。やはり、1981年くらいまで限定のアース曲のセットリストだと、それだけで熱くなってくる。ま、そういうものなんだろう。で、みんなも同じ気持ちだと思う。(笑)しかし、アースのいい時代をこうして凝縮してくれるとリピーターになりそうで怖い。(笑)
■ アル・マッケイ・オールスターズ ライヴアルバム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009SF4R/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ライヴは日曜(2008年3月23日)まで、東京ブルーノート
■アル・マッケイ関連・過去記事
◎アース・ウインド・アンド・ファイアーの名ギタリスト、アル・マッケイの挑戦 (インタヴュー記事)
http://www.barks.jp/feature/?id=52241463
◎アル・マッケイ・オールスターズ・ライナーノーツ
『ライヴ・アット・マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル2002』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/mccay20030723.html
2003/06/12 (Thu)
Crash Between Maurice White And Al McKay
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200306/diary20030612.html
◎アース・ウインド&ファイアー『ライヴ・イン・リオ』(アル・マッケイ在籍のアースのライナーノーツ)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/earth20030326.html
January 19, 2006
Earth, Wind & Fire: Live At Budoukan, Why They Didn’t Play Encore Song?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_19.html
(ここにアース関連・過去記事一覧)
■ メンバー
アル・マッケイ・オールスターズ AL McKAY ALLSTARS
2008年3月19日(水)〜23日(日)@東京ブルーノート
アル・マッケイ(ギター)Al McKay(g)
ティム・オーウェンズ(ヴォーカル)Tim Owens(vo) (ドレッドヘア、真ん中)
ディヴィア・デュケット(ヴォーカル)Devere Duckett(vo) (向かって右)
クロード・ウッズ(ヴォーカル) Claude Woods(vo) (帽子を被った向かって左)
マイケル・ハリス(トランペット)Michael Harris(tp)
ウィンストン・バード(トランペット) Winston Byrd(tp)
平石 勝俊(トロンボーン)Katsutoshi Hiraishi(tb) (ライアン・ポーターのピンチヒッター)
エド・ワイン(サックス) Ed Wynne(sax)
ディ−ン・ガント(キーボード) Dean Gant(key) (手前、2段のキーボードを担当)
ベン・ダウリング(キーボード)Ben Dowling(key) (後ろの白人)
フレディー・フルウェレン(ベース)Freddie Flewelen(b)
アーロン・ハガーティー(ドラムス)Aaron Haggerty(ds)
デヴィッド・リーチ(パーカッション)David Leach(per)
沼澤尚 (ドラムス) Numazawa Takashi (drums) (飛び入り)
■セットリスト アル・マッケイ
Setlist : All McKay Allstars @ Blue Note Tokyo, March 20, 2008
Show started 21:05
00. Intro : On The Way Up
01. Serpentine Fire (1978)
02. Got To Get You Into My Life (1978)
03. Shining Star (1975)
04. After the Love Is Gone (1979)
05. Reasons (1975)
06. In The Stone (1979)
07. Fantasy (1978)
08. Jupiter (1977)
09. Getaway (1976)
10. Magic Mind (1977)
11. Let Your Feelings Show (1979)
12. Can’t Hide Love (1976)
13. That’s The Way Of The World (1975)
14. September (1978)
Enc. Boogie Wonderland (+Numazawa Takashi) (1979)
Enc. Let’s Groove (+Numazawa Takashi) (1981)
Show ended 22:25
(2008年3月20日木曜、ブルーノート東京=アル・マッケイ・オールスターズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>McKay, Al & All Stars
2008-44
△MJ-Spirit Live: Michael Is Here
2008年3月22日【マイケル・ジャクソン降臨す】
エクセレント。
2006年1月2日に、DJスピナがまわす『マイケル・ジャクソンVSプリンス』というイヴェントがあった。彼はここでセラート・スクラッチを使い、僕はそれを初めて見たのだが、このときイヴェントの一環でマイケル・ジャクソンのそっくりパフォーマンスを見た。これが実にマイケルをよく研究していて、すごかったので、その彼のフライヤーをもらい、メルマガに登録した。しばらくすると、その彼から「あの吉岡さんですか」というメールが来て、それ以来やりとりが始まった。昨年(2007年)11月、とある結婚パーティーの席で、なんと彼がステージにあがり、マイケルを演じた。そのとき初めて直接会ったのだが、その彼は僕がかつて翻訳した『マイケル・ジャクソン観察日誌』をバイブルのように読みふけっていた、という。それが、ブルートゥリーと名乗る、マイケルのそっくり、完璧コピーを行うパフォーマーだ。
彼が中心となったマイケルの完コピ・ユニットが「MJ−スピリット」。マイケルのスピリットを現代に伝承しようという壮大な目標を掲げ、日々精進している。フル・スケールになると10人以上のダンサーやコーラスを従え、90分の一大パフォーマンスになるという。そんなMJ−スピリットが六本木のイヴェント・スペース、モーフで約60分のショウを行うというので、さっそくでかけた。
この日は『マイケル・ジャクソンのスリラー発売25周年記念』というイヴェントでのメイン・アクト。マイケル・ジャクソンを中心に7人のダンサー、コーラス、プラス・サポート・メンバーもはいり、全9曲を踊りきった。
いやあ、これがほんとにうまい。過去2度はほんの10分程度しか見られなかったが、今回は60分もあるということで、存分に楽しめた。なんど本物を思い浮かべ、にやりとしたことか。下記セットリストをごらんになれば、マイケル・ファンなら、まずどんな様子か浮かび上がると思う。そして、浮かび上がったイメージがそのままステージで展開された。本当に動き、ダンスがすばらしかった頃のマイケル(と、ちょっと過去形で言うところが自分でも悲しい)そっくりだ。「スタート・サムシン」、「ロック・ウィズ・ユー」、「ヒューマン・ネイチャー」、そして、「スムース・クリミナル」! 衣装もしっかり揃え、お見事。ただのあてぶりなのに、なんかまるでマイケルがそこにいるようだ。しかも、本物のマイケルは東京ドームなんかで見る日には、豆粒にしかならないのに、ここでは目の前に動くマイケルがいる。それにしてもよく研究している。
昨年は本物のマイケルの前でパフォーマンスし、本人から「エクセレント(すばらしい)」とお褒めの言葉をもらったMJ−スピリット。どこもかしこも見所一杯だが、「ビリー・ジーン」の40数小節のドラム・ソロのところや、「ダーティー・ダイアナ」や「ビート・イット」での下からの扇風機あてなど思わず笑ってしまうほど楽しい。最後の「スリラー」では、オリジナルのビデオ映像も使うのだが、マイケルとオーラ・レイが出てくる映画館のマーキー(飛び出し看板)のところに「MORPH TOKYO」とでていて、愕然とした。(笑) 凝ってます! しかも、おどろおどろしたゾンビたちも多数登場。演出もやるうです。あてぶりでここまでできれば、たいしたものだ。
「ソウル・サーチン」でマイケル・ジャクソンを取り上げるときには絶対にフル・パッケージで、でていただきます。(笑)
■ 次回ライヴは、3月29日ですが、福岡。さすがに福岡まではいけませんが、福岡地方の方でマイケル好きの方は絶対にお見逃しなく。関東地区で彼らがやるときには、事前に告知します。詳細は彼らのウェッブを。
日時 2008年3月29日(土) OPEN 18:30〜 / START 19:00〜
会場 「FUKUOKA BEAT STATION」
場所 福岡県福岡市中央区渡辺通り4-11-4 電話092-738-1761
西鉄薬院駅から徒歩1分 天神徒歩10分
料金 前売り/2500 当日/3000 中学生以下/1500
■ オフィシャルサイト
http://mj-spirit.com/index2.html
■セットリスト MJ−スピリット
Setlist : MJ-Spirit @ Morph, Roppongi, March 21, 2008
(マイケル・ジャクソン『バッド・ツアー』を元に)
Performance started 20:41
01. Wanna Be Startin’ Somethin‘
02. Rock With You
03. Human Nature
04. Smooth Criminal
05. Dirty Diana
06. Come Together
07. Beat It
08. Billie Jean
09. Thriller
Show ended 21:42
(2008年3月21日金曜、六本木モーフ=MJ−スピリット・パフォーマンス)
2008-45
エクセレント。
2006年1月2日に、DJスピナがまわす『マイケル・ジャクソンVSプリンス』というイヴェントがあった。彼はここでセラート・スクラッチを使い、僕はそれを初めて見たのだが、このときイヴェントの一環でマイケル・ジャクソンのそっくりパフォーマンスを見た。これが実にマイケルをよく研究していて、すごかったので、その彼のフライヤーをもらい、メルマガに登録した。しばらくすると、その彼から「あの吉岡さんですか」というメールが来て、それ以来やりとりが始まった。昨年(2007年)11月、とある結婚パーティーの席で、なんと彼がステージにあがり、マイケルを演じた。そのとき初めて直接会ったのだが、その彼は僕がかつて翻訳した『マイケル・ジャクソン観察日誌』をバイブルのように読みふけっていた、という。それが、ブルートゥリーと名乗る、マイケルのそっくり、完璧コピーを行うパフォーマーだ。
彼が中心となったマイケルの完コピ・ユニットが「MJ−スピリット」。マイケルのスピリットを現代に伝承しようという壮大な目標を掲げ、日々精進している。フル・スケールになると10人以上のダンサーやコーラスを従え、90分の一大パフォーマンスになるという。そんなMJ−スピリットが六本木のイヴェント・スペース、モーフで約60分のショウを行うというので、さっそくでかけた。
この日は『マイケル・ジャクソンのスリラー発売25周年記念』というイヴェントでのメイン・アクト。マイケル・ジャクソンを中心に7人のダンサー、コーラス、プラス・サポート・メンバーもはいり、全9曲を踊りきった。
いやあ、これがほんとにうまい。過去2度はほんの10分程度しか見られなかったが、今回は60分もあるということで、存分に楽しめた。なんど本物を思い浮かべ、にやりとしたことか。下記セットリストをごらんになれば、マイケル・ファンなら、まずどんな様子か浮かび上がると思う。そして、浮かび上がったイメージがそのままステージで展開された。本当に動き、ダンスがすばらしかった頃のマイケル(と、ちょっと過去形で言うところが自分でも悲しい)そっくりだ。「スタート・サムシン」、「ロック・ウィズ・ユー」、「ヒューマン・ネイチャー」、そして、「スムース・クリミナル」! 衣装もしっかり揃え、お見事。ただのあてぶりなのに、なんかまるでマイケルがそこにいるようだ。しかも、本物のマイケルは東京ドームなんかで見る日には、豆粒にしかならないのに、ここでは目の前に動くマイケルがいる。それにしてもよく研究している。
昨年は本物のマイケルの前でパフォーマンスし、本人から「エクセレント(すばらしい)」とお褒めの言葉をもらったMJ−スピリット。どこもかしこも見所一杯だが、「ビリー・ジーン」の40数小節のドラム・ソロのところや、「ダーティー・ダイアナ」や「ビート・イット」での下からの扇風機あてなど思わず笑ってしまうほど楽しい。最後の「スリラー」では、オリジナルのビデオ映像も使うのだが、マイケルとオーラ・レイが出てくる映画館のマーキー(飛び出し看板)のところに「MORPH TOKYO」とでていて、愕然とした。(笑) 凝ってます! しかも、おどろおどろしたゾンビたちも多数登場。演出もやるうです。あてぶりでここまでできれば、たいしたものだ。
「ソウル・サーチン」でマイケル・ジャクソンを取り上げるときには絶対にフル・パッケージで、でていただきます。(笑)
■ 次回ライヴは、3月29日ですが、福岡。さすがに福岡まではいけませんが、福岡地方の方でマイケル好きの方は絶対にお見逃しなく。関東地区で彼らがやるときには、事前に告知します。詳細は彼らのウェッブを。
日時 2008年3月29日(土) OPEN 18:30〜 / START 19:00〜
会場 「FUKUOKA BEAT STATION」
場所 福岡県福岡市中央区渡辺通り4-11-4 電話092-738-1761
西鉄薬院駅から徒歩1分 天神徒歩10分
料金 前売り/2500 当日/3000 中学生以下/1500
■ オフィシャルサイト
http://mj-spirit.com/index2.html
■セットリスト MJ−スピリット
Setlist : MJ-Spirit @ Morph, Roppongi, March 21, 2008
(マイケル・ジャクソン『バッド・ツアー』を元に)
Performance started 20:41
01. Wanna Be Startin’ Somethin‘
02. Rock With You
03. Human Nature
04. Smooth Criminal
05. Dirty Diana
06. Come Together
07. Beat It
08. Billie Jean
09. Thriller
Show ended 21:42
(2008年3月21日金曜、六本木モーフ=MJ−スピリット・パフォーマンス)
2008-45
?Universe Monday: Official Off-Meeting
2008年3月23日【月ユニ・オフ・オフ会】
わきあいあい。
「別にこれは、公開録音ではありません!」(笑) 月曜深夜のお楽しみ、『月曜・ユニバース』(関東地区・Jウェイブ=81.3mhz=毎週月曜深夜26時から28時まで放送)の「オフ・オフ会」が2008年3月22日(土)午後、恵比寿のソウル・バー、アリ・オリで行われた。場所の関係から、応募多数の中から抽選で20名が当選。ひとりのドタキャンもなく、全員が参加。わきあいあいの雰囲気で行われた。
2時半開場、3時から約2時間の予定で、僕が2時くらいに到着すると、すでに松尾さんとスタッフ、お店のスタッフも全員集合、機材やらグラスなどをセッティング。第一印象は、「開店前のソウル・バーは明るい」。
「ちょっとマイクのテストしてください」と番組ディレクター、大橋さん。店の一番奥に椅子2つ、そしてマイク2本を置き、座って「テスト、テスト、テスト」などとやる。まもなく2時半を回るが、すでに松尾さん、大回転。開演前から「いらっしゃいませ。お好きなところにお座りください。こちらのお店のシステムは〜。お名前は?」と、トーク炸裂だ。(笑) そして、僕と2人で他愛ない話をしているうちに、ひとり、ふたりとお客さんが集まってくる。3時ちょい前で18名集合。2名がちょっと遅れるとのこと。
「このようなソウル・バーにいらっしゃったことがある方は?」のこちらからの質問に、ほんの2-3人の挙手でほとんどの方がソウル・バー・デビューであった。さらに、「みなさん、『ユニバース』を月曜深夜に生で聞いていますか」の質問に7割近くが「録音して聴いている」とのお答えに、おおおっ、と歓声があがる。録音メディアもMDやら、なんとAUの携帯電話まで。そして、それらをその朝の通勤・行き帰りで聴いたりするそうだ。月ユニ録音比率、高しに驚いた。録音してでも、聴きたいという熱心なファンが多いということなのだろう。
3時2分ほど過ぎて、月ユニのいつものテーマが流れ、松尾さん、いつもの調子で「はい、マキダイ君、お疲れ様」のナレーションから、オフ・オフ会が正式に(オフィシャルに)始まった。説明があり、アリ・オリ小野田さんから、ウェルカム・シャンパーンのプレゼントがあり、全員で乾杯。「カンパーイ」の発声の瞬間、スピーカーからはルーサーの「ネヴァー・トゥ・マッチ」が流れ始めた。
その後、話をいろいろしていると、小野田さんがその話に聞き耳を立て、すぐにその関連曲をかけてくれた。「これが、このソウル・バーの流行る秘密なんですよ〜〜(笑)」と松尾さん。
話はとりとめもないが、若いリスナーの方が「番組が、勉強になる」と言っていたことが印象に残った。全体的にすごくいい雰囲気で、第1回のオフ・オフ会ということではひじょうに楽しく過ごさせていただきました。松尾さん、スタッフのみなさん、そして、ご参加いただいたリスナーのみなさん、ありがとうございました。
お客さん全員が帰った後、松尾さんたちとアリ・オリ(4階)から下に降りたら、1階のロビーのところでほとんどの方たちが「出待ち」していたことに、感激しました。せっかくだから、みんなで写真、撮りました。最後の印象は、「ユニバースのリスナーは、暖かい」!
■ この模様の一部は、3月24日(月曜)深夜26時から28時の間で放送されるかもしれません。
■関連ウェッブ
バー・アリ・オリ・ブログ。
http://ali-ollie.cocolog-nifty.com/blog/
Jウェイヴ 月曜ユニバース
http://www.j-wave.co.jp/blog/universe_mon/
松尾潔事務所ウェッブ
http://www.nevertoomuch.jp/
ENT>EVENT>Off Meeting
ENT>RADIO>Universe, Monday
わきあいあい。
「別にこれは、公開録音ではありません!」(笑) 月曜深夜のお楽しみ、『月曜・ユニバース』(関東地区・Jウェイブ=81.3mhz=毎週月曜深夜26時から28時まで放送)の「オフ・オフ会」が2008年3月22日(土)午後、恵比寿のソウル・バー、アリ・オリで行われた。場所の関係から、応募多数の中から抽選で20名が当選。ひとりのドタキャンもなく、全員が参加。わきあいあいの雰囲気で行われた。
2時半開場、3時から約2時間の予定で、僕が2時くらいに到着すると、すでに松尾さんとスタッフ、お店のスタッフも全員集合、機材やらグラスなどをセッティング。第一印象は、「開店前のソウル・バーは明るい」。
「ちょっとマイクのテストしてください」と番組ディレクター、大橋さん。店の一番奥に椅子2つ、そしてマイク2本を置き、座って「テスト、テスト、テスト」などとやる。まもなく2時半を回るが、すでに松尾さん、大回転。開演前から「いらっしゃいませ。お好きなところにお座りください。こちらのお店のシステムは〜。お名前は?」と、トーク炸裂だ。(笑) そして、僕と2人で他愛ない話をしているうちに、ひとり、ふたりとお客さんが集まってくる。3時ちょい前で18名集合。2名がちょっと遅れるとのこと。
「このようなソウル・バーにいらっしゃったことがある方は?」のこちらからの質問に、ほんの2-3人の挙手でほとんどの方がソウル・バー・デビューであった。さらに、「みなさん、『ユニバース』を月曜深夜に生で聞いていますか」の質問に7割近くが「録音して聴いている」とのお答えに、おおおっ、と歓声があがる。録音メディアもMDやら、なんとAUの携帯電話まで。そして、それらをその朝の通勤・行き帰りで聴いたりするそうだ。月ユニ録音比率、高しに驚いた。録音してでも、聴きたいという熱心なファンが多いということなのだろう。
3時2分ほど過ぎて、月ユニのいつものテーマが流れ、松尾さん、いつもの調子で「はい、マキダイ君、お疲れ様」のナレーションから、オフ・オフ会が正式に(オフィシャルに)始まった。説明があり、アリ・オリ小野田さんから、ウェルカム・シャンパーンのプレゼントがあり、全員で乾杯。「カンパーイ」の発声の瞬間、スピーカーからはルーサーの「ネヴァー・トゥ・マッチ」が流れ始めた。
その後、話をいろいろしていると、小野田さんがその話に聞き耳を立て、すぐにその関連曲をかけてくれた。「これが、このソウル・バーの流行る秘密なんですよ〜〜(笑)」と松尾さん。
話はとりとめもないが、若いリスナーの方が「番組が、勉強になる」と言っていたことが印象に残った。全体的にすごくいい雰囲気で、第1回のオフ・オフ会ということではひじょうに楽しく過ごさせていただきました。松尾さん、スタッフのみなさん、そして、ご参加いただいたリスナーのみなさん、ありがとうございました。
お客さん全員が帰った後、松尾さんたちとアリ・オリ(4階)から下に降りたら、1階のロビーのところでほとんどの方たちが「出待ち」していたことに、感激しました。せっかくだから、みんなで写真、撮りました。最後の印象は、「ユニバースのリスナーは、暖かい」!
■ この模様の一部は、3月24日(月曜)深夜26時から28時の間で放送されるかもしれません。
■関連ウェッブ
バー・アリ・オリ・ブログ。
http://ali-ollie.cocolog-nifty.com/blog/
Jウェイヴ 月曜ユニバース
http://www.j-wave.co.jp/blog/universe_mon/
松尾潔事務所ウェッブ
http://www.nevertoomuch.jp/
ENT>EVENT>Off Meeting
ENT>RADIO>Universe, Monday
【フィリップ、ガッツ、シャンティ、コットン・クラブに登場】
登場。
この「ソウル・サーチン・ブログ」でもおなじみのフィリップ・ウー&ブレンダ・ヴォーン、ガッツ、シャンティがそれぞれ今月末から来月にかけて丸の内のライヴハウス、コットン・クラブに登場する。
◎フィリップ・ウー&ブレンダ・ヴォーン
フィリップは月末の2日間、フィーチャリング・シンガーにブレンダ・ヴォーンを迎え、前回の目黒ブルース・アレーでのブレンダのライヴを彷彿とさせるショウを見せる。「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダが本格的にコットンに登場するのは初めて。またゲスト・サックスで小林香織が1日(29日のほう)参加。前回ライヴとはヴォーカルがちがうので、これもまた見もの。
■ フィリップ・ウー 前回ライヴ評
March 07, 2008
Philip Woo Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/002374.html
■ フィリップ・ウー 過去記事
February 25, 2008
Philip Woo’s Live Will Be “Spring Soul Celebration”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002347.html
(ここに過去記事一覧があります)
◎PHILIP WOO featuring BRENDA VAUGHN special guests ANDY WULF & KAORI KOBAYASHI
日時 2008年3月28日(金)3月29日(土)午後7時、午後9時半(入れ替え)
料金 自由席/テーブル席 : 3,150円 指定席は別料金加算
出演 フィリップ・ウー・フィーチャリング・ブレンダ・ヴォーン・スペシャル・ゲスツ・アンディ・ウルフ & 小林香織
Philip Woo(key, p), Brenda Vaughn (vo), Masa Kohama(g), Cliff Archer(b), Jay Stixx(ds), Andy Wulf(sax , fl 28日のみ), 小林香織(sax , fl 29日のみ)
+++++
◎ ガッツ
さらにその翌日30日日曜に、ガッツ。彼はコットン・クラブ初登場。横浜モーション・ブルー、目黒ブルース・アレーなどで行ってきているバンドライヴではなく、3人のアコースティックセットを行う。
■ ガッツ 前回ライヴ評
January 29, 2008
Gatz Live At Blues Alley: Tons Of Sparkling New Songs
http://blog.soulsearchin.com/archives/002291.html
(過去記事一覧もここに)
◎GATZ
日時 2008年3月30日(日) 午後5時、午後8時(入れ替え)
料金 自由席/テーブル席 2625円 指定席は別料金加算
出演 GATZ(vo,g), 西脇辰弥(key,arr), 下野人司(b)
+++++
◎シャンティ
4月になって12日土曜日にはコットンに単独で2度目の登場となるシャンティ。前回のライヴが横浜カモメにおけるアコースティック・ヴァージョンだったのに対し、今回はいつものメンバーのバンドでのライヴになる。このところ精力的にライヴ活動をしてきているシャンティが、新曲などに挑戦しつつ新しい側面を見せる。またこのメンバーのバンド・サウンドも固まってきているので、そのあたりも聴き所になりそう。
■ シャンティ 前回ライヴ評
February 24, 2008
Shanti At Kamome: The More You Challenge, The More You Get
http://blog.soulsearchin.com/archives/002345.html
(過去記事一覧もここに)
◎SHANTI
日時2008年4月12日(土) 午後7時、午後9時半(入れ替え)
料金 自由席/テーブル席 3150円 指定席は別料金加算
出演 シャンティ Shanti(vo), Philip Woo(p,key), 西山 "HANK" 史翁(g), 渡邉裕美(b), 白根佳尚(ds)
いずれも、『ソウル・サーチン』のイヴェントなどでおなじみのメンバー。それぞれのライヴを存分にお楽しみください。
++++++++++++
■ コットン・クラブ・ウェッブ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/
(予約などは、コットンへ直接どうぞ)
電話 03-3215-1555
ENT>LIVE>ANNOUNCEMENT
登場。
この「ソウル・サーチン・ブログ」でもおなじみのフィリップ・ウー&ブレンダ・ヴォーン、ガッツ、シャンティがそれぞれ今月末から来月にかけて丸の内のライヴハウス、コットン・クラブに登場する。
◎フィリップ・ウー&ブレンダ・ヴォーン
フィリップは月末の2日間、フィーチャリング・シンガーにブレンダ・ヴォーンを迎え、前回の目黒ブルース・アレーでのブレンダのライヴを彷彿とさせるショウを見せる。「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダが本格的にコットンに登場するのは初めて。またゲスト・サックスで小林香織が1日(29日のほう)参加。前回ライヴとはヴォーカルがちがうので、これもまた見もの。
■ フィリップ・ウー 前回ライヴ評
March 07, 2008
Philip Woo Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/002374.html
■ フィリップ・ウー 過去記事
February 25, 2008
Philip Woo’s Live Will Be “Spring Soul Celebration”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002347.html
(ここに過去記事一覧があります)
◎PHILIP WOO featuring BRENDA VAUGHN special guests ANDY WULF & KAORI KOBAYASHI
日時 2008年3月28日(金)3月29日(土)午後7時、午後9時半(入れ替え)
料金 自由席/テーブル席 : 3,150円 指定席は別料金加算
出演 フィリップ・ウー・フィーチャリング・ブレンダ・ヴォーン・スペシャル・ゲスツ・アンディ・ウルフ & 小林香織
Philip Woo(key, p), Brenda Vaughn (vo), Masa Kohama(g), Cliff Archer(b), Jay Stixx(ds), Andy Wulf(sax , fl 28日のみ), 小林香織(sax , fl 29日のみ)
+++++
◎ ガッツ
さらにその翌日30日日曜に、ガッツ。彼はコットン・クラブ初登場。横浜モーション・ブルー、目黒ブルース・アレーなどで行ってきているバンドライヴではなく、3人のアコースティックセットを行う。
■ ガッツ 前回ライヴ評
January 29, 2008
Gatz Live At Blues Alley: Tons Of Sparkling New Songs
http://blog.soulsearchin.com/archives/002291.html
(過去記事一覧もここに)
◎GATZ
日時 2008年3月30日(日) 午後5時、午後8時(入れ替え)
料金 自由席/テーブル席 2625円 指定席は別料金加算
出演 GATZ(vo,g), 西脇辰弥(key,arr), 下野人司(b)
+++++
◎シャンティ
4月になって12日土曜日にはコットンに単独で2度目の登場となるシャンティ。前回のライヴが横浜カモメにおけるアコースティック・ヴァージョンだったのに対し、今回はいつものメンバーのバンドでのライヴになる。このところ精力的にライヴ活動をしてきているシャンティが、新曲などに挑戦しつつ新しい側面を見せる。またこのメンバーのバンド・サウンドも固まってきているので、そのあたりも聴き所になりそう。
■ シャンティ 前回ライヴ評
February 24, 2008
Shanti At Kamome: The More You Challenge, The More You Get
http://blog.soulsearchin.com/archives/002345.html
(過去記事一覧もここに)
◎SHANTI
日時2008年4月12日(土) 午後7時、午後9時半(入れ替え)
料金 自由席/テーブル席 3150円 指定席は別料金加算
出演 シャンティ Shanti(vo), Philip Woo(p,key), 西山 "HANK" 史翁(g), 渡邉裕美(b), 白根佳尚(ds)
いずれも、『ソウル・サーチン』のイヴェントなどでおなじみのメンバー。それぞれのライヴを存分にお楽しみください。
++++++++++++
■ コットン・クラブ・ウェッブ
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電話 03-3215-1555
ENT>LIVE>ANNOUNCEMENT
■Con Funk Shun Live At Cotton Club
2008年3月25日【コン・ファンク・シャン・ライヴ〜東京最後の夜】
大増量。
「今夜は最後の夜だ! (曲を)全部やるぞ〜」 マイケル・クーパーが叫んだ。途中までは、昨年と同じセットリストで進行したが、後半、その場で曲を決めたり、リクエストをつのったり、かなり自由な雰囲気になり、曲数もどんどんと増えていった。終わってみれば108分、通常の70分から比べると40分の大増量ライヴだった。
昨年(2007年)1月に続いてのコン・ファンク・シャン9度目の来日。歌と踊りのエンタテインメント。バンドがかっこいい演奏を聴かせ、クールな動きを見せ、しっかりした歌を披露する。1970年代に活躍した「セルフ・コンテインド・グループ(自給自足グループ=自分たちで作詞作曲演奏歌まですべて行うバンド)」の王道を行くコン・ファンク・シャン。昨年見たファンはほとんど9割以上リピートしているのではないか。昔からのソウル好きがこの夜も集まり、ほぼ満員になった。
冒頭のダンス・ナンバー・メドレーは、振り付けもあり、完全に観客をコン・ファンク・シャンの世界に引きずり込む。イントロからフロア総立ちだ。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、トランペット、サックス、パーカッション、トロンボーンの8人。内ヴォーカルはギターも担当するマイケル・クーパーとトロンボーンも担当するグループ・リーダー格フェルトン・パイレート。この夜はマイケルのソロ曲も多く歌われた。
ショウ後半、マイケルが言う。「日本のオーディエンスは世界一だ。みんな本当にソウル・ミュージックを愛しているよね。ここにはたくさんのソウル・バーがある。さて、次の曲は一度もシングルになったことはないんだけど。どのアルバムだったかな…。あ、そうだ、『トゥ・ザ・マックス』だった」 すると、客席からすぐに『トゥ・ザ・マックス』のアナログLPがでてきた。そこに映ったメンバー写真のひとりを指差し、マイケルは言った。「ナンバー・ワン・ドラマー、ルイス・マッコール! 彼は、もういない…」 シーンとする。マイケルがちょっと涙ぐんだ。そして、しばらくしてゆったりした「ラヴズ・トレイン」が始まった。
ルイスは、「カリフォルニア1」を始め、多数のコン・ファンク・シャンのヒット曲をメンバーたちと書き、それらのドラムスを担当し、コン・ファンク・シャンのサウンドの屋台骨となった人物だ。彼は1997年6月25日、アトランタ郊外の友人のアパートにいたところ、そこに侵入してきた強盗に殺害された。45歳という若さだった。
「ラヴズ・トレイン」が終わり、そして、フェルトンが「こんな風景を想像してほしい。太平洋沿いの道をまっすぐ南に向かっていく…」といった定番ナレーションから始まる「カリフォルニア1」へ。観客がサビの「カ〜〜リフォ〜ニャワン」を大合唱。再度「ファン」をやって一度、引っ込み、アンコールはもう曲がないのではないかと思ったら、「スロウ・イット・アップ」をもって来た。この手のバンドは、まちがいない。
大増量、大燃焼、大満足の一夜だった。
■過去記事
January 11, 2007
Con Funk Shun Live:Band Is So Tight
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_11.html
前回ライヴ評。
January 14, 2007
Con Funk Shun: California 1 Is Number 1
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_14.html
「カリフォルニア1」は、国道1号線。
January 19, 2007
Con Funk Shun: Came To Japan 8 Times
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_19.html
コン・ファンク・シャン来日履歴研究。
■メンバー
コン・ファンク・シャン
Michael Cooper(vo,g), Felton Pilate(vo,tb), Karl Fuller(tp,vo), Ronald Moton(sax,vo), Kurt Clayton(key,vo), Eric “EQ” Young(b,vo), Carlos Sargent(ds), Dale Chung(per)
■セットリスト コン・ファンク・シャン
Setlist : Con Funk Shun @ Cotton Club, March 24, 2008
[compiled by yoshioka.masaharu - the soul searcher]
show started 21:34
01. Intro (A riff of "Ffun")
02. Chase Me
03. Shake And Dance With Me
04. (Let Me Put) Love On Your Mind
05. Steppin To A Love Song (Felton)
06. Straight From The Heart
07. Got To Be Enough
08. Confunkshunize Ya -- Serpentine Fire
09. Baby I’m Hooked (Right Into Your Love)
10. By Your Side
11. To Prove My Love (Michael Cooper Solo)
12. Dinner For Two (Michael Cooper Solo)
13. Too Tight 〜[A riff medley of “Dance To The Music”, “Mustang Sally”, "Dazz", "Papa Was A Rolling Stone", "Give It To Me Baby", "For The Love Of Money", "Skin Tight", "I’ll Take You There", "And The Beat Goes On", “Do I Do”, "Boogie Oogie Oogie", "Sun Goddess", "Bad Boy"]〜Too Tight
14. Candy (Part of) (Michael)
15. Your Love Is So Crazy (Part of)?? (Felton)
16. Ffun (Part of)
17. Ms.Got-The-Body
18. Love’s Train
19. California 1
20. Ffun (Full Version)
Enc. Throw It Up, Throw It Up
Show ended 23:22
(2008年3月24日月曜、丸の内コットンクラブ=コン・ファンク・シャン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Con Funk Shun
2008-47
大増量。
「今夜は最後の夜だ! (曲を)全部やるぞ〜」 マイケル・クーパーが叫んだ。途中までは、昨年と同じセットリストで進行したが、後半、その場で曲を決めたり、リクエストをつのったり、かなり自由な雰囲気になり、曲数もどんどんと増えていった。終わってみれば108分、通常の70分から比べると40分の大増量ライヴだった。
昨年(2007年)1月に続いてのコン・ファンク・シャン9度目の来日。歌と踊りのエンタテインメント。バンドがかっこいい演奏を聴かせ、クールな動きを見せ、しっかりした歌を披露する。1970年代に活躍した「セルフ・コンテインド・グループ(自給自足グループ=自分たちで作詞作曲演奏歌まですべて行うバンド)」の王道を行くコン・ファンク・シャン。昨年見たファンはほとんど9割以上リピートしているのではないか。昔からのソウル好きがこの夜も集まり、ほぼ満員になった。
冒頭のダンス・ナンバー・メドレーは、振り付けもあり、完全に観客をコン・ファンク・シャンの世界に引きずり込む。イントロからフロア総立ちだ。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、トランペット、サックス、パーカッション、トロンボーンの8人。内ヴォーカルはギターも担当するマイケル・クーパーとトロンボーンも担当するグループ・リーダー格フェルトン・パイレート。この夜はマイケルのソロ曲も多く歌われた。
ショウ後半、マイケルが言う。「日本のオーディエンスは世界一だ。みんな本当にソウル・ミュージックを愛しているよね。ここにはたくさんのソウル・バーがある。さて、次の曲は一度もシングルになったことはないんだけど。どのアルバムだったかな…。あ、そうだ、『トゥ・ザ・マックス』だった」 すると、客席からすぐに『トゥ・ザ・マックス』のアナログLPがでてきた。そこに映ったメンバー写真のひとりを指差し、マイケルは言った。「ナンバー・ワン・ドラマー、ルイス・マッコール! 彼は、もういない…」 シーンとする。マイケルがちょっと涙ぐんだ。そして、しばらくしてゆったりした「ラヴズ・トレイン」が始まった。
ルイスは、「カリフォルニア1」を始め、多数のコン・ファンク・シャンのヒット曲をメンバーたちと書き、それらのドラムスを担当し、コン・ファンク・シャンのサウンドの屋台骨となった人物だ。彼は1997年6月25日、アトランタ郊外の友人のアパートにいたところ、そこに侵入してきた強盗に殺害された。45歳という若さだった。
「ラヴズ・トレイン」が終わり、そして、フェルトンが「こんな風景を想像してほしい。太平洋沿いの道をまっすぐ南に向かっていく…」といった定番ナレーションから始まる「カリフォルニア1」へ。観客がサビの「カ〜〜リフォ〜ニャワン」を大合唱。再度「ファン」をやって一度、引っ込み、アンコールはもう曲がないのではないかと思ったら、「スロウ・イット・アップ」をもって来た。この手のバンドは、まちがいない。
大増量、大燃焼、大満足の一夜だった。
■過去記事
January 11, 2007
Con Funk Shun Live:Band Is So Tight
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_11.html
前回ライヴ評。
January 14, 2007
Con Funk Shun: California 1 Is Number 1
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_14.html
「カリフォルニア1」は、国道1号線。
January 19, 2007
Con Funk Shun: Came To Japan 8 Times
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_19.html
コン・ファンク・シャン来日履歴研究。
■メンバー
コン・ファンク・シャン
Michael Cooper(vo,g), Felton Pilate(vo,tb), Karl Fuller(tp,vo), Ronald Moton(sax,vo), Kurt Clayton(key,vo), Eric “EQ” Young(b,vo), Carlos Sargent(ds), Dale Chung(per)
■セットリスト コン・ファンク・シャン
Setlist : Con Funk Shun @ Cotton Club, March 24, 2008
[compiled by yoshioka.masaharu - the soul searcher]
show started 21:34
01. Intro (A riff of "Ffun")
02. Chase Me
03. Shake And Dance With Me
04. (Let Me Put) Love On Your Mind
05. Steppin To A Love Song (Felton)
06. Straight From The Heart
07. Got To Be Enough
08. Confunkshunize Ya -- Serpentine Fire
09. Baby I’m Hooked (Right Into Your Love)
10. By Your Side
11. To Prove My Love (Michael Cooper Solo)
12. Dinner For Two (Michael Cooper Solo)
13. Too Tight 〜[A riff medley of “Dance To The Music”, “Mustang Sally”, "Dazz", "Papa Was A Rolling Stone", "Give It To Me Baby", "For The Love Of Money", "Skin Tight", "I’ll Take You There", "And The Beat Goes On", “Do I Do”, "Boogie Oogie Oogie", "Sun Goddess", "Bad Boy"]〜Too Tight
14. Candy (Part of) (Michael)
15. Your Love Is So Crazy (Part of)?? (Felton)
16. Ffun (Part of)
17. Ms.Got-The-Body
18. Love’s Train
19. California 1
20. Ffun (Full Version)
Enc. Throw It Up, Throw It Up
Show ended 23:22
(2008年3月24日月曜、丸の内コットンクラブ=コン・ファンク・シャン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Con Funk Shun
2008-47
【アムロちゃん新曲オリコン1位】
60年代。
このところ、ずっとジャネットを彷彿させる現代R&Bサウンドで歌って踊ってきた安室奈美恵が、1960年代、1970年代、1980年代のソウルのヒットからモチーフを取り、今風にポップにリメイクしたシングルをリリース、これが音楽業界誌オリコン2008年3月31日付で1位になった。シングルのタイトルは、「60s70s80s〜New Look / Rock Steady / What A Feeling」。
すでにご存知の方も多いと思うが、60ズの元歌はスープリームスの「ベイビー・ラヴ」、70ズはアレサ・フランクリンの「ロック・ステディー」、そして、80ズはアイリーン・キャラの「フラッシュ・ダンスのテーマ〜ホワット・ア・フィーリング」だ。これらをサンプリングしつつ、日本語歌詞を載せた。シングルはこれら3曲のCDと各曲のプロモーション用ビデオを収録した2枚組み。なによりもポップでキャッチーなのがTクラ・プロデュースの60年代の「ニュー・ルック」。最近のアムロちゃんの作品がかなりリズム重視のコンテンポラリーなR&Bだったのに対し、昔ながらのわかりやすいソウルになっていて、大ヒットに結びついている。
これらの曲を初めて聴いたのが、2月2日、彼女の国際フォーラムでのライヴだった。アムロちゃんのライヴを見たのも2004年のMTVミュージック・アワード以来。ショウの中盤でビデオを見せて、これら3曲をやった。第一印象は「あれ、これサンプリング、それともカヴァー?」というもの。なじみのあるメロディーに、ポップな振り付けがついてかなり印象に残り、ひょっとすると大ヒットするかもと思った。
ライヴ全体の印象は、一言で言えばダンサーズ・ショウという感じ。まあ、とにかく激しく、そしてセクシーに踊り、徹底的に見せて楽しませる。ダンスに熱中する子たちが、安室奈美恵を目指すというのもわかる。一番おもしろかったのが、3曲目まで一気に踊って、一息つくところでのMC。「こんにちは、あむろで〜す。(拍手と歓声があり、間があって) 別に話すこともないんですけど〜〜。(会場が爆笑) みんなで一緒に楽しみましょう」 で、もう次の曲へ。このあと、ほぼ2時間、アンコールのところでちょっとしゃべったくらいで、ほとんどMCなしの歌と踊りだけで勝負。ここまでトークがない国内アーティストのライヴは見たことがない。いや、これはいい。アメリカのアーティストみたい。(笑)
ショウの感想は、別に書くこともないんですけど、アムロちゃん、めちゃくちゃかわいかったです。
■ 最新作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0012GXBC0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■セットリスト 安室奈美恵
Setlist : Amuro Namie @ Kokusai Forum A, February 2,2008
Show started 18:05
01. Hide & Seek
02. Full Moon
03. It’s All About You
04. Butterfly
05. Darling
06. Come
07. Luvotomy
08. Should I Love Him
09. Girl Talk
10. Funky Town
11. Hello
12. New Look (new)
13. Rock Steady (new)
14. What A Feeling (new)
15. 人魚
16. Baby Don’t Cry
17. Step With It
18. Chase The Chance
Video Golden Eggs
19. Can’t Sleep, Can’t Eat, I’m Sick
20. Want Me, Want Me
21. Violet Sauce
22. Top Secret
Enc.1. Pink Key
Enc.2. Can You Celebrate?
Enc.3. Say The World BH. Mix
Show ended 20:05
(2008年2月2日土曜、東京・国際フォーラムA=安室奈美恵ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Amuro, Namie
2008-14
60年代。
このところ、ずっとジャネットを彷彿させる現代R&Bサウンドで歌って踊ってきた安室奈美恵が、1960年代、1970年代、1980年代のソウルのヒットからモチーフを取り、今風にポップにリメイクしたシングルをリリース、これが音楽業界誌オリコン2008年3月31日付で1位になった。シングルのタイトルは、「60s70s80s〜New Look / Rock Steady / What A Feeling」。
すでにご存知の方も多いと思うが、60ズの元歌はスープリームスの「ベイビー・ラヴ」、70ズはアレサ・フランクリンの「ロック・ステディー」、そして、80ズはアイリーン・キャラの「フラッシュ・ダンスのテーマ〜ホワット・ア・フィーリング」だ。これらをサンプリングしつつ、日本語歌詞を載せた。シングルはこれら3曲のCDと各曲のプロモーション用ビデオを収録した2枚組み。なによりもポップでキャッチーなのがTクラ・プロデュースの60年代の「ニュー・ルック」。最近のアムロちゃんの作品がかなりリズム重視のコンテンポラリーなR&Bだったのに対し、昔ながらのわかりやすいソウルになっていて、大ヒットに結びついている。
これらの曲を初めて聴いたのが、2月2日、彼女の国際フォーラムでのライヴだった。アムロちゃんのライヴを見たのも2004年のMTVミュージック・アワード以来。ショウの中盤でビデオを見せて、これら3曲をやった。第一印象は「あれ、これサンプリング、それともカヴァー?」というもの。なじみのあるメロディーに、ポップな振り付けがついてかなり印象に残り、ひょっとすると大ヒットするかもと思った。
ライヴ全体の印象は、一言で言えばダンサーズ・ショウという感じ。まあ、とにかく激しく、そしてセクシーに踊り、徹底的に見せて楽しませる。ダンスに熱中する子たちが、安室奈美恵を目指すというのもわかる。一番おもしろかったのが、3曲目まで一気に踊って、一息つくところでのMC。「こんにちは、あむろで〜す。(拍手と歓声があり、間があって) 別に話すこともないんですけど〜〜。(会場が爆笑) みんなで一緒に楽しみましょう」 で、もう次の曲へ。このあと、ほぼ2時間、アンコールのところでちょっとしゃべったくらいで、ほとんどMCなしの歌と踊りだけで勝負。ここまでトークがない国内アーティストのライヴは見たことがない。いや、これはいい。アメリカのアーティストみたい。(笑)
ショウの感想は、別に書くこともないんですけど、アムロちゃん、めちゃくちゃかわいかったです。
■ 最新作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0012GXBC0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■セットリスト 安室奈美恵
Setlist : Amuro Namie @ Kokusai Forum A, February 2,2008
Show started 18:05
01. Hide & Seek
02. Full Moon
03. It’s All About You
04. Butterfly
05. Darling
06. Come
07. Luvotomy
08. Should I Love Him
09. Girl Talk
10. Funky Town
11. Hello
12. New Look (new)
13. Rock Steady (new)
14. What A Feeling (new)
15. 人魚
16. Baby Don’t Cry
17. Step With It
18. Chase The Chance
Video Golden Eggs
19. Can’t Sleep, Can’t Eat, I’m Sick
20. Want Me, Want Me
21. Violet Sauce
22. Top Secret
Enc.1. Pink Key
Enc.2. Can You Celebrate?
Enc.3. Say The World BH. Mix
Show ended 20:05
(2008年2月2日土曜、東京・国際フォーラムA=安室奈美恵ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Amuro, Namie
2008-14
【深町純第86回定例キーボード・パーティー〜ニューヨーク録音を語る】
プロ。
毎月の定例会、2月は深町さんに土曜日に九州でスリー・ディグリーズのライヴの仕事があったため、翌日・日曜に変更。
さて、いろんなお話の中で、彼がかつてレコーディングしたニューヨーク・オールスターズのアルバムがCD化される、という話がでた。
「ニューヨーク・オールスターズの『オン・ザ・ムーヴ』が今度、ソニーからCD化されてでることになったんです。これは、『ニューヨーク・オールスターズ』という素晴らしいライヴ盤があるんですが、その元になったアルバムです。これがあって、ライヴ盤ができた。メンバーはトランペットがランディー・ブレッカー、テナー・サックスがマイケル・ブレッカー、アルト・サックスがデイヴィッド・サンボーン、ドラムスがスティーヴ・ガッド、ギターがスティーヴ・カーン、ベースがアンソニー・ジャクソンで、ピアノがリチャード・ティー、シンセが僕で、マイク・マイニエリというヴィブラホン奏者がはいってます」
「当時僕は日本でもアレンジの仕事、スタジオ・ミュージシャンとしての仕事をしてたけど、ニューヨークに行って驚いたのは、日本だと、たとえば、ものすごい難しいフレーズがあると、そこに来たミュージシャンたちから『こんなの(難しいフレーズ)吹けねえよ』『こんな(変な)のはできない』と言われることが多々あった。僕も若かったせいもあって、難しいのを書いたりしたこともあるんだけど。つまり先輩のミュージシャンが、(若い僕が)書いたメロディーにいちゃもんをつける。ひどいときには、そのフレーズを(勝手に)変えちゃったりするのね。そういうことがよくあった」
「ところが、この人たち(ニューヨークのミュージシャンたち)は、そういうことは一切言わない。それにものすごく驚いた。どんな有名なミュージシャンでも、このフレーズひどいからとか、難しいから吹けないとか言わず、黙々とやるんですよ。ああ、この人たちって、こんなにひどいフレーズでも、俺が吹けばこんなに素晴らしいフレーズになるんだ、というところに誇りを持っているんだって思ったのね。そういうミュージシャンって日本にいないのね。日本でそういうことになると、アレンジャーも『じゃあ、適当に書き換えてくれますか』って言っちゃうのね。で、(ミュージシャンが)自分が吹きやすいようにやるもんなの」
「で、逆に向こうで『適当に書き換えてくれますか』って言うと、『いいけど、100ドルよこせ』って言われるんだよね。ただでやらない。そこがまたすごいプロなんだよね。すべからず、プロ。演奏家っていうのは、与えられたフレーズをいかにうまく吹くかっていうのが仕事なんだよね。ちょっとでも変えてください、ていうと100ドル払えば変える、ということね。それは別のプロとしての仕事だ、という」
なるほど。ちなみにこのアルバムはご存知の方も多いだろうが、いわゆるフュージョン界の名盤の1枚である。
この話の前に、ル・フレールという若手ピアノ奏者がベーゼンドルファー(世界3大ピアノのひとつ)しか弾かないという話があり、いいピアノとそうでないピアノでは違うのか、という質問に答えた後の話だった。深町さんは、ピアノを選ばない。弘法筆を選ばずとはうまいことを言った。「こんなにひどいピアノでも、この人が弾くとなんて素晴らしいんだって言われるほうがいいでしょう(笑)」
■深町純・定例キーボード・パーティー3月は、今週土曜日3月29日、祐天寺FJズで午後8時から、60分程度が2セット。ミュージックチャージは、見て気に入った分を自由に払うシステム。
http://fjs.fukamachi-jun.com/map.html
■セットリスト
Setlist : Fukamachi Jun #86 @FJ’s, February 24, 2008
セットリスト 深町純 86回
1st set
show started 20:05
01. 2008年2月24日20時05分の作品(18:03)
02. 2008年2月24日20時35分の作品(09:55)
03. 2008年2月24日20時56分の作品(14:48)
show ended 21:11
2nd set
show started 21:33
01. 2008年2月24日お題拝借作品1(03:03)
02. 2008年2月24日お題拝借作品2 (02:53)
03. 2008年2月24日お題拝借作品3 (03:29)
04. 2008年2月24日22時12分の作品(08:22)
05. 2008年2月24日22時21分の作品(13:14)
show ended 22:37
■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)
2007年01月 第一部 65.53 第二部 54.97
2007年02月 第一部 53.88 第二部 49.33
2007年04月 第一部 65.26 第二部 68.58
2007年05月 第一部 40.89 第二部 58.19 【恵比寿・アートカフェ最終回】
2007年06月 第一・二部(通し)64.78 (2時間50分)【祐天寺FJ’s1回目】
2007年07月 第一部 66.23 第二部 66.45
2007年08月 第一部 67.03 第二部 68.04
2007年09月 第一部 71.16 第二部 67.30
2007年10月20日 第一部 67.81 第二部 49.29 (通算82回)
2007年10月27日 第一部 96.00 第二部 74.65 (サントリー・ホール・ブルー・ローズ)
2007年11月24日 第一部 66.96 第二部 77.04 (通算83回)
2007年12月29日 第一部 60.67 第二部 58.38
2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回)
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43
(2008年2月24日日曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-25
プロ。
毎月の定例会、2月は深町さんに土曜日に九州でスリー・ディグリーズのライヴの仕事があったため、翌日・日曜に変更。
さて、いろんなお話の中で、彼がかつてレコーディングしたニューヨーク・オールスターズのアルバムがCD化される、という話がでた。
「ニューヨーク・オールスターズの『オン・ザ・ムーヴ』が今度、ソニーからCD化されてでることになったんです。これは、『ニューヨーク・オールスターズ』という素晴らしいライヴ盤があるんですが、その元になったアルバムです。これがあって、ライヴ盤ができた。メンバーはトランペットがランディー・ブレッカー、テナー・サックスがマイケル・ブレッカー、アルト・サックスがデイヴィッド・サンボーン、ドラムスがスティーヴ・ガッド、ギターがスティーヴ・カーン、ベースがアンソニー・ジャクソンで、ピアノがリチャード・ティー、シンセが僕で、マイク・マイニエリというヴィブラホン奏者がはいってます」
「当時僕は日本でもアレンジの仕事、スタジオ・ミュージシャンとしての仕事をしてたけど、ニューヨークに行って驚いたのは、日本だと、たとえば、ものすごい難しいフレーズがあると、そこに来たミュージシャンたちから『こんなの(難しいフレーズ)吹けねえよ』『こんな(変な)のはできない』と言われることが多々あった。僕も若かったせいもあって、難しいのを書いたりしたこともあるんだけど。つまり先輩のミュージシャンが、(若い僕が)書いたメロディーにいちゃもんをつける。ひどいときには、そのフレーズを(勝手に)変えちゃったりするのね。そういうことがよくあった」
「ところが、この人たち(ニューヨークのミュージシャンたち)は、そういうことは一切言わない。それにものすごく驚いた。どんな有名なミュージシャンでも、このフレーズひどいからとか、難しいから吹けないとか言わず、黙々とやるんですよ。ああ、この人たちって、こんなにひどいフレーズでも、俺が吹けばこんなに素晴らしいフレーズになるんだ、というところに誇りを持っているんだって思ったのね。そういうミュージシャンって日本にいないのね。日本でそういうことになると、アレンジャーも『じゃあ、適当に書き換えてくれますか』って言っちゃうのね。で、(ミュージシャンが)自分が吹きやすいようにやるもんなの」
「で、逆に向こうで『適当に書き換えてくれますか』って言うと、『いいけど、100ドルよこせ』って言われるんだよね。ただでやらない。そこがまたすごいプロなんだよね。すべからず、プロ。演奏家っていうのは、与えられたフレーズをいかにうまく吹くかっていうのが仕事なんだよね。ちょっとでも変えてください、ていうと100ドル払えば変える、ということね。それは別のプロとしての仕事だ、という」
なるほど。ちなみにこのアルバムはご存知の方も多いだろうが、いわゆるフュージョン界の名盤の1枚である。
この話の前に、ル・フレールという若手ピアノ奏者がベーゼンドルファー(世界3大ピアノのひとつ)しか弾かないという話があり、いいピアノとそうでないピアノでは違うのか、という質問に答えた後の話だった。深町さんは、ピアノを選ばない。弘法筆を選ばずとはうまいことを言った。「こんなにひどいピアノでも、この人が弾くとなんて素晴らしいんだって言われるほうがいいでしょう(笑)」
■深町純・定例キーボード・パーティー3月は、今週土曜日3月29日、祐天寺FJズで午後8時から、60分程度が2セット。ミュージックチャージは、見て気に入った分を自由に払うシステム。
http://fjs.fukamachi-jun.com/map.html
■セットリスト
Setlist : Fukamachi Jun #86 @FJ’s, February 24, 2008
セットリスト 深町純 86回
1st set
show started 20:05
01. 2008年2月24日20時05分の作品(18:03)
02. 2008年2月24日20時35分の作品(09:55)
03. 2008年2月24日20時56分の作品(14:48)
show ended 21:11
2nd set
show started 21:33
01. 2008年2月24日お題拝借作品1(03:03)
02. 2008年2月24日お題拝借作品2 (02:53)
03. 2008年2月24日お題拝借作品3 (03:29)
04. 2008年2月24日22時12分の作品(08:22)
05. 2008年2月24日22時21分の作品(13:14)
show ended 22:37
■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)
2007年01月 第一部 65.53 第二部 54.97
2007年02月 第一部 53.88 第二部 49.33
2007年04月 第一部 65.26 第二部 68.58
2007年05月 第一部 40.89 第二部 58.19 【恵比寿・アートカフェ最終回】
2007年06月 第一・二部(通し)64.78 (2時間50分)【祐天寺FJ’s1回目】
2007年07月 第一部 66.23 第二部 66.45
2007年08月 第一部 67.03 第二部 68.04
2007年09月 第一部 71.16 第二部 67.30
2007年10月20日 第一部 67.81 第二部 49.29 (通算82回)
2007年10月27日 第一部 96.00 第二部 74.65 (サントリー・ホール・ブルー・ローズ)
2007年11月24日 第一部 66.96 第二部 77.04 (通算83回)
2007年12月29日 第一部 60.67 第二部 58.38
2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回)
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43
(2008年2月24日日曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-25
◆The Movie “Rachmaninoff” or “Lilacs”
2008年3月28日【映画『ラフマニノフ〜ある愛の調べ』】
激動。
ロシアの天才ピアニスト兼作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)の数奇な生涯を描いたロシア映画『ラフマニノフ〜ある愛の調べ』(2008年4月19日から東急文化村などで公開)の試写を見た。
1873年にロシアの裕福な家庭に生まれたラフマニノフは、幼い頃から天才ピアニストとして騒がれた。彼の類まれな才能を見てとったズヴェレフ教授は、3つの約束をできるなら、ピアノを教えるとラフマニノフに言う。「一、自慢をするな、一、嘘をつくな、一、裏切るな」 幼いラフマニノフはその約束を結ぶ。しかし、彼はただ楽譜に書かれた作品を演奏するだけではものたりなくなり、まもなく、自らの作品を作曲し始める。だが、先生は、「作曲なんかするな、とにかくピアノを弾くことに専念しろ」と教える。
いくつかの恋も経験し、それが彼の作品作りにも影響を与えるが、予期せぬ出来事が彼の人生のレールを狂わせる。1917年に起こったロシア革命だ。それまでの自由主義の国が突然、社会主義の国になってしまったのだ。彼は、ピアノの才能を認められて、特別に出国許可証を手に入れるが、出国の混乱の中で…。
映画自体は、時制が若干行ったり来たりするので、頭の整理が必要になる。映画を見るときには、彼の年表をざっと頭にいれてから見るとわかりやすいと思うが、全部の年表を覚えるのは大変なので、この年号だけは覚えておこう。「レーニン、革命成功で得意な(とく・い・な=19・1・7)顔」 1917年のロシア革命。試験に出ます。(ワタクシ、元祖年表男とも呼ばれます)
映画は概ねラフマニノフの恋、演奏家、作曲家としての苦悩、あの有名曲はどのように誕生したかなどを激動の時代とともに描いている。僕は個人的には、ズヴェレフ先生とラフマニノフの確執部分が大変興味深く感銘を受けた。どちらが正しくて、どちらが間違っている、ということが言えないテーマはやはりおもしろい。
ピアノが好きな人にはお勧めの映画だ。これを見終わった後、ピアニストたちはどう感じるのだろうか、その感想が聴きたいと思った。そこで深町純さんと妹尾武さんに本作のことを少し話してみた。すると、お2人ともラフマニノフはお好きのようで、映画はぜひ見たい、とのこと。そして、お2人とも奇しくもラフマニノフは「ピアニストとしてより、作曲家として大変興味がある」と言明された。
それを受けて、僕も思わず、「ネタばれになりますが、師匠から作曲なんかにうつつをぬかさないで、ピアノを弾くことに専念しろ、と言われるシーンがあるんですよ」と伝えると、妹尾さんは思わず「おおっ、それは早く見たい」と興奮気味に興味津々。そんな言葉を師匠から言われた生徒の心模様を、作曲もするピアニストたちはどう思うのか、どう感じるのか、ぜひ知りたい。
映画を見終えた後、一緒に見た仲間と「あ〜だ、こ〜だ」といろいろ話をしたくなるような映画だ。なお、映画の原題「Lilacs」は白い花の名前。ラフマニノフのコンサートに必ず、誰かから送られてくる花を指している。
そして、今日3月28日は、彼の命日(1943年)である。ひょっとして彼の墓前には今日もたくさんのライラックの花がたむけられているかもしれない。
■映画オフィシャル・ウェッブ
http://rachmaninoff.gyao.jp/
2008年4月19日(土)から東急文化村、銀座テアトルシネマなどでロードショー公開。
+++++
(以下の文は、若干ネタばれになります。映画をごらんになった後にお読みください)
出生、天才の誕生、師匠との出会い、成長、師匠との衝突、いくつかの恋、ロシア国内でのコンサートの成功、ロシア役人との対立、ロシア革命、からくも出国、アメリカへの亡命、アメリカ・西側での成功、作曲ができないことへの苦悩、それを支える家族、故郷への望郷の念、天才であるが故の苦悩、カーネギー・ホールでの拍手喝采。シンプルにこれらを順番に描くだけで感動できるはずだ。クリント・イーストウッドが監督したら、おそらく時系列に沿ったものにしたような気がしてならない。そこには語られるべきすばらしい物語がある。
妻となる人物、政府の女将校、最初に好きになる女性、スタインウェイ、ズヴェレフなど登場人物も適材適所。「芸術家」と付き合う女性たちの人生も見所だ。ピアニストの視点とは違った女性からの視点で見ても興味深いかもしれない。
ENT>MOVIE>Lilacs
激動。
ロシアの天才ピアニスト兼作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)の数奇な生涯を描いたロシア映画『ラフマニノフ〜ある愛の調べ』(2008年4月19日から東急文化村などで公開)の試写を見た。
1873年にロシアの裕福な家庭に生まれたラフマニノフは、幼い頃から天才ピアニストとして騒がれた。彼の類まれな才能を見てとったズヴェレフ教授は、3つの約束をできるなら、ピアノを教えるとラフマニノフに言う。「一、自慢をするな、一、嘘をつくな、一、裏切るな」 幼いラフマニノフはその約束を結ぶ。しかし、彼はただ楽譜に書かれた作品を演奏するだけではものたりなくなり、まもなく、自らの作品を作曲し始める。だが、先生は、「作曲なんかするな、とにかくピアノを弾くことに専念しろ」と教える。
いくつかの恋も経験し、それが彼の作品作りにも影響を与えるが、予期せぬ出来事が彼の人生のレールを狂わせる。1917年に起こったロシア革命だ。それまでの自由主義の国が突然、社会主義の国になってしまったのだ。彼は、ピアノの才能を認められて、特別に出国許可証を手に入れるが、出国の混乱の中で…。
映画自体は、時制が若干行ったり来たりするので、頭の整理が必要になる。映画を見るときには、彼の年表をざっと頭にいれてから見るとわかりやすいと思うが、全部の年表を覚えるのは大変なので、この年号だけは覚えておこう。「レーニン、革命成功で得意な(とく・い・な=19・1・7)顔」 1917年のロシア革命。試験に出ます。(ワタクシ、元祖年表男とも呼ばれます)
映画は概ねラフマニノフの恋、演奏家、作曲家としての苦悩、あの有名曲はどのように誕生したかなどを激動の時代とともに描いている。僕は個人的には、ズヴェレフ先生とラフマニノフの確執部分が大変興味深く感銘を受けた。どちらが正しくて、どちらが間違っている、ということが言えないテーマはやはりおもしろい。
ピアノが好きな人にはお勧めの映画だ。これを見終わった後、ピアニストたちはどう感じるのだろうか、その感想が聴きたいと思った。そこで深町純さんと妹尾武さんに本作のことを少し話してみた。すると、お2人ともラフマニノフはお好きのようで、映画はぜひ見たい、とのこと。そして、お2人とも奇しくもラフマニノフは「ピアニストとしてより、作曲家として大変興味がある」と言明された。
それを受けて、僕も思わず、「ネタばれになりますが、師匠から作曲なんかにうつつをぬかさないで、ピアノを弾くことに専念しろ、と言われるシーンがあるんですよ」と伝えると、妹尾さんは思わず「おおっ、それは早く見たい」と興奮気味に興味津々。そんな言葉を師匠から言われた生徒の心模様を、作曲もするピアニストたちはどう思うのか、どう感じるのか、ぜひ知りたい。
映画を見終えた後、一緒に見た仲間と「あ〜だ、こ〜だ」といろいろ話をしたくなるような映画だ。なお、映画の原題「Lilacs」は白い花の名前。ラフマニノフのコンサートに必ず、誰かから送られてくる花を指している。
そして、今日3月28日は、彼の命日(1943年)である。ひょっとして彼の墓前には今日もたくさんのライラックの花がたむけられているかもしれない。
■映画オフィシャル・ウェッブ
http://rachmaninoff.gyao.jp/
2008年4月19日(土)から東急文化村、銀座テアトルシネマなどでロードショー公開。
+++++
(以下の文は、若干ネタばれになります。映画をごらんになった後にお読みください)
出生、天才の誕生、師匠との出会い、成長、師匠との衝突、いくつかの恋、ロシア国内でのコンサートの成功、ロシア役人との対立、ロシア革命、からくも出国、アメリカへの亡命、アメリカ・西側での成功、作曲ができないことへの苦悩、それを支える家族、故郷への望郷の念、天才であるが故の苦悩、カーネギー・ホールでの拍手喝采。シンプルにこれらを順番に描くだけで感動できるはずだ。クリント・イーストウッドが監督したら、おそらく時系列に沿ったものにしたような気がしてならない。そこには語られるべきすばらしい物語がある。
妻となる人物、政府の女将校、最初に好きになる女性、スタインウェイ、ズヴェレフなど登場人物も適材適所。「芸術家」と付き合う女性たちの人生も見所だ。ピアニストの視点とは違った女性からの視点で見ても興味深いかもしれない。
ENT>MOVIE>Lilacs
◎Philip Woo & Brenda Vaughn @ Cotton Club
2008年3月29日【フィリップ・ウー&ブレンダ・ヴォーン@コットン・クラブ】
構成。
このところコンスタントにブルース・アレーやコットン・クラブでライヴを行っているファンキー・キーボード奏者、フィリップ・ウーのライヴ。今回は、フィーチャリング・シンガーに「東京・レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダ・ヴォーン。2デイズ、4ステージをこなす。この日は一般テーブル席がほぼ満席でいい感じになっていた。
本編8曲にアンコール1曲。最初の3曲が演奏曲。ブレンダは4曲目から。ほんわかしたフィリップのキャラクターに従って、ゆるい感じでライヴは進む。ただコットンでは70分ワンセットだけになるので、そこで冒頭インスト曲3曲は若干多いかなあ、という気はする。あるいは、2曲インスト、歌3曲、1曲インストをはさんで3曲歌、とかの構成でもいいかも。
やはり観客がもっていかれるのは、ブレンダが歌う「アンド・アイム・ノット・テリング・ユー」(映画『ドリーム・ガールズ』から)あたり。この日もジェイのファンキー・ドラムス、クリフのファンキー・ベース、マサ・コハマのファンキー・ギター、そしてアンディー・ウルフのファンキー・サックスとファンキー三昧のバンドがブレンダを支える。
ところで、フィリップはライヴが終わるといつも、すぐに客席にでてきてみんなにありがとうと声をかける。偉いです。翌日朝から仕事が入っているというブレンダも早々帰り支度で客席に下りてきてみんなに「セイ・ハロー」をしている。彼女の豹柄のリュックがかわいい。
■ ライヴは今日(3月29日)もコットンであります。
■ フィリップ・ウー 前回ライヴ評
March 07, 2008
Philip Woo Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/002374.html
February 25, 2008
Philip Woo’s Live Will Be “Spring Soul Celebration”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002347.html
(ここに過去記事一覧があります)
■ ブレンダ・ヴォーン 前回ライヴ評
March 14, 2008
Brenda Vaughn’s Third Her Own Live Gig
http://blog.soulsearchin.com/archives/002381.html
(ここに過去記事一覧があります)
■ メンバー
(Key)Philip Woo (G)Masa Kohama (B)Cliff Archer (Ds)Jay Stixx (Sax) Andy Wulf (Vo)Brenda Vaughn
■セットリスト
Setlist : Philip Woo @ Cotton Club, March 28, 2008
[ ] indicates original artists
Show started 21:31
01. Spring High (Instrumental) [Ramsey Lewis]
02. Losalamitos (Instrumental) [Gene Harris]
03. Westchester Lady (Instrumental) [Bob James]
04. Good Morning Heartache [Billy Holiday, Diana Ross]
05. ‘Till My Baby Comes [Luther Vandross]
06. Up On The Roof [Drifters]
07. And I’m Telling You I’m Not Going [Jennifer Holiday, Jennifer Hudson]
08. Ain’t No Other Man [Cristina Aguilera]
Enc. Forever, For Always, For Love [Luther Vandross]
Show ended 22:58
(2008年3月28日金曜、丸の内コットン・クラブ=フィリップ・ウー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip
2008-49
構成。
このところコンスタントにブルース・アレーやコットン・クラブでライヴを行っているファンキー・キーボード奏者、フィリップ・ウーのライヴ。今回は、フィーチャリング・シンガーに「東京・レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダ・ヴォーン。2デイズ、4ステージをこなす。この日は一般テーブル席がほぼ満席でいい感じになっていた。
本編8曲にアンコール1曲。最初の3曲が演奏曲。ブレンダは4曲目から。ほんわかしたフィリップのキャラクターに従って、ゆるい感じでライヴは進む。ただコットンでは70分ワンセットだけになるので、そこで冒頭インスト曲3曲は若干多いかなあ、という気はする。あるいは、2曲インスト、歌3曲、1曲インストをはさんで3曲歌、とかの構成でもいいかも。
やはり観客がもっていかれるのは、ブレンダが歌う「アンド・アイム・ノット・テリング・ユー」(映画『ドリーム・ガールズ』から)あたり。この日もジェイのファンキー・ドラムス、クリフのファンキー・ベース、マサ・コハマのファンキー・ギター、そしてアンディー・ウルフのファンキー・サックスとファンキー三昧のバンドがブレンダを支える。
ところで、フィリップはライヴが終わるといつも、すぐに客席にでてきてみんなにありがとうと声をかける。偉いです。翌日朝から仕事が入っているというブレンダも早々帰り支度で客席に下りてきてみんなに「セイ・ハロー」をしている。彼女の豹柄のリュックがかわいい。
■ ライヴは今日(3月29日)もコットンであります。
■ フィリップ・ウー 前回ライヴ評
March 07, 2008
Philip Woo Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/002374.html
February 25, 2008
Philip Woo’s Live Will Be “Spring Soul Celebration”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002347.html
(ここに過去記事一覧があります)
■ ブレンダ・ヴォーン 前回ライヴ評
March 14, 2008
Brenda Vaughn’s Third Her Own Live Gig
http://blog.soulsearchin.com/archives/002381.html
(ここに過去記事一覧があります)
■ メンバー
(Key)Philip Woo (G)Masa Kohama (B)Cliff Archer (Ds)Jay Stixx (Sax) Andy Wulf (Vo)Brenda Vaughn
■セットリスト
Setlist : Philip Woo @ Cotton Club, March 28, 2008
[ ] indicates original artists
Show started 21:31
01. Spring High (Instrumental) [Ramsey Lewis]
02. Losalamitos (Instrumental) [Gene Harris]
03. Westchester Lady (Instrumental) [Bob James]
04. Good Morning Heartache [Billy Holiday, Diana Ross]
05. ‘Till My Baby Comes [Luther Vandross]
06. Up On The Roof [Drifters]
07. And I’m Telling You I’m Not Going [Jennifer Holiday, Jennifer Hudson]
08. Ain’t No Other Man [Cristina Aguilera]
Enc. Forever, For Always, For Love [Luther Vandross]
Show ended 22:58
(2008年3月28日金曜、丸の内コットン・クラブ=フィリップ・ウー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip
2008-49
○Fukamachi Jun #87
2008年3月30日【深町純キーボード・パーティー第87回〜ハーモニカ奏者・田中光栄さんを迎えて】
突然。
「終われなくなっちゃったよ」と一言言って、深町さんはその曲を突然、終えてしまった。ファーストの3曲目。けっこう長い間(約18分)、曲が続いていて、確かにどう収拾していいかわからなくなったのだろう。即興演奏にはそういうこともある。
この日は、セカンドセットで、ハーモニカ奏者の田中光栄さんという方が飛び入りで登場。まったくリハなしに、2人とも即興でピアノとハーモニカのかけあいを聴かせてくれた。これが実にスリリングであった。途中、ちょっとブルージーなところがでてきたり、トゥーツ・シールマンス節が出てきたり、いくつかの顔をのぞかせた。深町ピアノとのコール&レスポンスもとてもよかった。深町さんは、2人で演奏をし終えた後、「不思議だよねえ。何にも決めてないで、こうやって演奏できちゃうっていうのが」と言った。そして付け加えた。「彼はいずれここ(FJズ)でやってくれると思います」。これはめったに聴けないなかなかの褒め言葉だ。
ライヴ後ちょっと話を聴くと、やはり、好きなハーモニカ奏者はトゥーツ・シールマンス、スティーヴィー・ワンダーだそうで、それにブルース・ハーモニカも好きとのこと。中目黒の楽屋(らくや)でもライヴをやるという。田中さんによれば深町さんのライヴを見るのは初めてだが、「ファーストを見ていたら、なんとなく一緒にやれそうだ」という気になった、という。
トゥーツの前でハーモニカを吹いたことがありますか、と聴くと「サインはもらいましたが、吹けませんでした(笑)」とのこたえ。彼は今、ハーモニカ・メイカー、鈴木と手を組んで「世界一のハーモニカ」作りにいろいろ意見やアドヴァイスをしているという。この日、吹いてくれた鈴木のハーモニカは、まだプロトタイプで一般発売されていないものだそうだ。まだ、世界に数台しかなく、メインに使っているのは、スティーヴィーや、田中さん、それとマーカス・ミラー・バンドやパット・メセニー・グループで活躍するグレゴア・マレ、くらいだそうだ。僕の個人的な音の印象としては男っぽいハーモニカ、骨太のハーモニカというもの。これは貴重なものを聴かせていただきました。
ハーモニカというと、西脇さんとか、今出宏さんとかお知り合いですか、と尋ねると、やはり知っていて「西脇さんとは今年始めに電話で話した」とか。業界狭いですね。(笑)
■トゥーツ・シールマンス関連記事
2003/02/20 (Thu)
Music never gets old
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030220.html
(2003年2月来日時・ライヴ評)
2003/03/28 (Fri)
Living Legends: Toots Thielmans
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200303/diary20030328.html
(トゥーツをレコーディング・セッションに呼んだゴンザレスさん)
トゥーツ・シールマンス・ライヴ『熱く美しき138歳のハグ』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/toots20010410.html
(2001年4月来日時ライヴ評)
May 09, 2006
"Jazz Is Good For You" Toots Said To A Man
http://blog.soulsearchin.com/archives/001007.html
(前回来日時=2006年1月=ライヴ評)
■深町純・定例キーボード・パーティー第88回(2008年4月)は、最終土曜日4月26日、祐天寺「FJズ」で午後8時から、60分程度が2セット。ミュージックチャージは、見て気に入った分を自由に払うシステム。
http://fjs.fukamachi-jun.com/map.html
■セットリスト
Setlist : Fukamachi Jun #87 @FJ’s, March 29, 2008
セットリスト 深町純 87回
1st set
show started 20:04
01. 2008年3月29日20時05分の作品(11:11)
02. 2008年3月29日20時16分の作品(11:50)
03. 2008年3月29日20時43分の作品(18:00)
04. 2008年3月29日お題拝借作品1(03:03)(常連トーマスのメロディー)
show ended 21:09
2nd set
show started 21:33
01. 2008年3月29日21時33分の作品 (08:01)
02. 2008年3月29日21時41分の作品 (08:08)(ハーモニカ奏者・田中光栄さんとともに)
03. 2008年3月29日21時51分の作品 (16:50)
show ended 22:18
■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)
2007年07月 第一部 66.23 第二部 66.45
2007年08月 第一部 67.03 第二部 68.04
2007年09月 第一部 71.16 第二部 67.30
2007年10月20日 第一部 67.81 第二部 49.29 (通算82回)
2007年10月27日 第一部 96.00 第二部 74.65 (サントリー・ホール・ブルー・ローズ)
2007年11月24日 第一部 66.96 第二部 77.04 (通算83回)
2007年12月29日 第一部 60.67 第二部 58.38
2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回)
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43
2008年03月29日 第一部 67.78 第二部 73.29 (第87回)
(2008年3月29日日曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-50
突然。
「終われなくなっちゃったよ」と一言言って、深町さんはその曲を突然、終えてしまった。ファーストの3曲目。けっこう長い間(約18分)、曲が続いていて、確かにどう収拾していいかわからなくなったのだろう。即興演奏にはそういうこともある。
この日は、セカンドセットで、ハーモニカ奏者の田中光栄さんという方が飛び入りで登場。まったくリハなしに、2人とも即興でピアノとハーモニカのかけあいを聴かせてくれた。これが実にスリリングであった。途中、ちょっとブルージーなところがでてきたり、トゥーツ・シールマンス節が出てきたり、いくつかの顔をのぞかせた。深町ピアノとのコール&レスポンスもとてもよかった。深町さんは、2人で演奏をし終えた後、「不思議だよねえ。何にも決めてないで、こうやって演奏できちゃうっていうのが」と言った。そして付け加えた。「彼はいずれここ(FJズ)でやってくれると思います」。これはめったに聴けないなかなかの褒め言葉だ。
ライヴ後ちょっと話を聴くと、やはり、好きなハーモニカ奏者はトゥーツ・シールマンス、スティーヴィー・ワンダーだそうで、それにブルース・ハーモニカも好きとのこと。中目黒の楽屋(らくや)でもライヴをやるという。田中さんによれば深町さんのライヴを見るのは初めてだが、「ファーストを見ていたら、なんとなく一緒にやれそうだ」という気になった、という。
トゥーツの前でハーモニカを吹いたことがありますか、と聴くと「サインはもらいましたが、吹けませんでした(笑)」とのこたえ。彼は今、ハーモニカ・メイカー、鈴木と手を組んで「世界一のハーモニカ」作りにいろいろ意見やアドヴァイスをしているという。この日、吹いてくれた鈴木のハーモニカは、まだプロトタイプで一般発売されていないものだそうだ。まだ、世界に数台しかなく、メインに使っているのは、スティーヴィーや、田中さん、それとマーカス・ミラー・バンドやパット・メセニー・グループで活躍するグレゴア・マレ、くらいだそうだ。僕の個人的な音の印象としては男っぽいハーモニカ、骨太のハーモニカというもの。これは貴重なものを聴かせていただきました。
ハーモニカというと、西脇さんとか、今出宏さんとかお知り合いですか、と尋ねると、やはり知っていて「西脇さんとは今年始めに電話で話した」とか。業界狭いですね。(笑)
■トゥーツ・シールマンス関連記事
2003/02/20 (Thu)
Music never gets old
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030220.html
(2003年2月来日時・ライヴ評)
2003/03/28 (Fri)
Living Legends: Toots Thielmans
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200303/diary20030328.html
(トゥーツをレコーディング・セッションに呼んだゴンザレスさん)
トゥーツ・シールマンス・ライヴ『熱く美しき138歳のハグ』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/toots20010410.html
(2001年4月来日時ライヴ評)
May 09, 2006
"Jazz Is Good For You" Toots Said To A Man
http://blog.soulsearchin.com/archives/001007.html
(前回来日時=2006年1月=ライヴ評)
■深町純・定例キーボード・パーティー第88回(2008年4月)は、最終土曜日4月26日、祐天寺「FJズ」で午後8時から、60分程度が2セット。ミュージックチャージは、見て気に入った分を自由に払うシステム。
http://fjs.fukamachi-jun.com/map.html
■セットリスト
Setlist : Fukamachi Jun #87 @FJ’s, March 29, 2008
セットリスト 深町純 87回
1st set
show started 20:04
01. 2008年3月29日20時05分の作品(11:11)
02. 2008年3月29日20時16分の作品(11:50)
03. 2008年3月29日20時43分の作品(18:00)
04. 2008年3月29日お題拝借作品1(03:03)(常連トーマスのメロディー)
show ended 21:09
2nd set
show started 21:33
01. 2008年3月29日21時33分の作品 (08:01)
02. 2008年3月29日21時41分の作品 (08:08)(ハーモニカ奏者・田中光栄さんとともに)
03. 2008年3月29日21時51分の作品 (16:50)
show ended 22:18
■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)
2007年07月 第一部 66.23 第二部 66.45
2007年08月 第一部 67.03 第二部 68.04
2007年09月 第一部 71.16 第二部 67.30
2007年10月20日 第一部 67.81 第二部 49.29 (通算82回)
2007年10月27日 第一部 96.00 第二部 74.65 (サントリー・ホール・ブルー・ローズ)
2007年11月24日 第一部 66.96 第二部 77.04 (通算83回)
2007年12月29日 第一部 60.67 第二部 58.38
2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回)
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43
2008年03月29日 第一部 67.78 第二部 73.29 (第87回)
(2008年3月29日日曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-50
☆Finally Jero Came To The Studio
2008年3月31日【ジェロ参上
一期一会。
今年にはいってから「アメリカの黒人の演歌シンガー」として話題沸騰中のジェロが、『ソウル・ブレンズ』にやってきた。ジェロは、とてもソフト・スポークンの物静かな青年だった。しかし、一見ファッション的には、R&B、ヒップホップ系、でも歌う曲は「ど演歌」。このアンバランスがたまらない。
生放送前に、打ち合わせでちょっと話す機会があった。「(ジェロの)誕生日が、ビヨンセと一緒というのは知ってる?」 「知ってます」 1981年9月4日、月日だけでなく、年まで一緒なのだ。「2−3年前かな、雑誌かなにかで、(ビヨンセの誕生日が同じだということを)知りました。去年かおととしかな、ビヨンセ、ライヴ見に行きましたよ。でも、(武道館2階の)上のほうで、これっぽっちしか見えなかった」 指で小ささを表現する。「じゃあ、楽屋とかに行って、ビヨンセには会えましたか?」 「いやいやとんでもないです。まだ普通の人でしたから。よろしくお願いします」(笑)
昨年1月のジョン・レジェンド(国際フォーラム)にも行ったという。「ジョンには会えましたか?」「いやいや、とんでもない。そういう機会があれば、よろしくお願いします」(低姿勢)
デビュー曲「海雪」は、宇崎竜堂さんが作曲、作詞は秋元康さん。最初のデモテープに仮歌でも入っていたのかと思ったら、「いやあ、はいってなかったです」とのこたえ。自分でニュアンスなどを吹き込んだという。これはおそれいった。
ちーちゃん、「(歌詞の中にある)出雲崎ってどこですか」 ジェロ。「新潟です」(一同爆笑) 日本人が知らないこと、知ってる。
ヴォイス・トレーニングにはデビュー前2年ほど通っていた、という。ただ演歌を歌うときと、アメリカのソウル・ミュージック、あるいはR&Bを歌うときでは発声が違うはず。「演歌のほうがいいですね。(ソウルは)苦手なんです」(笑) 「でも、もし5歳くらいからR&B歌っていたら、(今でも)R&Bを歌っていたと思う」 教会でゴスペルは歌っていない。
そんな彼が自分の曲以外で選んだのが、ルーサー・ヴァンドロスの「テイク・ユー・アウト」。ものすごく好きだそうだ。「R&Bで一番好きなシンガーです。亡くなられたことがすごくショックで、今でも昔の曲を聴いています」 日本語が流暢でペラペラだ。
将来、R&B、ソウルの方向性へ進む可能性はあるかという問いには、「今のところないですね。コラボくらいだったら(可能性はなくはない)。でも、まず、演歌で足固めをしてからですね」。
しばらく前まで埼玉県に住んでいて、仕事で東京に来るために電車に乗っていたという。さすがに今では電車に乗っていたら、人だかりができてしまうだろう。「何線に乗ってたんですか」 「南北線」。いちいち、おもしろい。
英語の曲紹介がさまになっていたので、ラジオやったらどうですか、というと、すでにニッポン放送でラジオのレポーターをやっているという。「それが難しくて、シンドイんですよ」(笑) これ、そのまま、ジェロが日本語で語ってるんですよ。
ブラックのマーヴィンと同じくブラックのジェロが、日本語でしゃべっている図。不思議だ。マーヴィンが訊く。「日本語で好きな言葉は?」 ジェロ。「一期一会(いちごいちえ)」 おもしろい。日本人でソウル・ミュージックを歌うシンガーがいるのだから、アメリカ人で日本の演歌を歌うシンガーがいたっておかしくない。まさに文化往来。アルバム出したときは、また遊びにきてください。
今年の紅白、出場まちがいない。ジェロを出さなくて、誰をだす?
■今日3月31日『徹子の部屋』(テレビ朝日系・午後1時20分)に出演。
ENT>ARTIST>Jero
一期一会。
今年にはいってから「アメリカの黒人の演歌シンガー」として話題沸騰中のジェロが、『ソウル・ブレンズ』にやってきた。ジェロは、とてもソフト・スポークンの物静かな青年だった。しかし、一見ファッション的には、R&B、ヒップホップ系、でも歌う曲は「ど演歌」。このアンバランスがたまらない。
生放送前に、打ち合わせでちょっと話す機会があった。「(ジェロの)誕生日が、ビヨンセと一緒というのは知ってる?」 「知ってます」 1981年9月4日、月日だけでなく、年まで一緒なのだ。「2−3年前かな、雑誌かなにかで、(ビヨンセの誕生日が同じだということを)知りました。去年かおととしかな、ビヨンセ、ライヴ見に行きましたよ。でも、(武道館2階の)上のほうで、これっぽっちしか見えなかった」 指で小ささを表現する。「じゃあ、楽屋とかに行って、ビヨンセには会えましたか?」 「いやいやとんでもないです。まだ普通の人でしたから。よろしくお願いします」(笑)
昨年1月のジョン・レジェンド(国際フォーラム)にも行ったという。「ジョンには会えましたか?」「いやいや、とんでもない。そういう機会があれば、よろしくお願いします」(低姿勢)
デビュー曲「海雪」は、宇崎竜堂さんが作曲、作詞は秋元康さん。最初のデモテープに仮歌でも入っていたのかと思ったら、「いやあ、はいってなかったです」とのこたえ。自分でニュアンスなどを吹き込んだという。これはおそれいった。
ちーちゃん、「(歌詞の中にある)出雲崎ってどこですか」 ジェロ。「新潟です」(一同爆笑) 日本人が知らないこと、知ってる。
ヴォイス・トレーニングにはデビュー前2年ほど通っていた、という。ただ演歌を歌うときと、アメリカのソウル・ミュージック、あるいはR&Bを歌うときでは発声が違うはず。「演歌のほうがいいですね。(ソウルは)苦手なんです」(笑) 「でも、もし5歳くらいからR&B歌っていたら、(今でも)R&Bを歌っていたと思う」 教会でゴスペルは歌っていない。
そんな彼が自分の曲以外で選んだのが、ルーサー・ヴァンドロスの「テイク・ユー・アウト」。ものすごく好きだそうだ。「R&Bで一番好きなシンガーです。亡くなられたことがすごくショックで、今でも昔の曲を聴いています」 日本語が流暢でペラペラだ。
将来、R&B、ソウルの方向性へ進む可能性はあるかという問いには、「今のところないですね。コラボくらいだったら(可能性はなくはない)。でも、まず、演歌で足固めをしてからですね」。
しばらく前まで埼玉県に住んでいて、仕事で東京に来るために電車に乗っていたという。さすがに今では電車に乗っていたら、人だかりができてしまうだろう。「何線に乗ってたんですか」 「南北線」。いちいち、おもしろい。
英語の曲紹介がさまになっていたので、ラジオやったらどうですか、というと、すでにニッポン放送でラジオのレポーターをやっているという。「それが難しくて、シンドイんですよ」(笑) これ、そのまま、ジェロが日本語で語ってるんですよ。
ブラックのマーヴィンと同じくブラックのジェロが、日本語でしゃべっている図。不思議だ。マーヴィンが訊く。「日本語で好きな言葉は?」 ジェロ。「一期一会(いちごいちえ)」 おもしろい。日本人でソウル・ミュージックを歌うシンガーがいるのだから、アメリカ人で日本の演歌を歌うシンガーがいたっておかしくない。まさに文化往来。アルバム出したときは、また遊びにきてください。
今年の紅白、出場まちがいない。ジェロを出さなくて、誰をだす?
■今日3月31日『徹子の部屋』(テレビ朝日系・午後1時20分)に出演。
ENT>ARTIST>Jero
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